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JP2003118443A - 横スライドシート - Google Patents

横スライドシート

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JP2003118443A
JP2003118443A JP2001318947A JP2001318947A JP2003118443A JP 2003118443 A JP2003118443 A JP 2003118443A JP 2001318947 A JP2001318947 A JP 2001318947A JP 2001318947 A JP2001318947 A JP 2001318947A JP 2003118443 A JP2003118443 A JP 2003118443A
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seat
lock
vehicle
lateral
transmission lever
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JP2001318947A
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Hideki Otaki
英樹 大滝
Takamasa Kosugi
卓正 小杉
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Shiroki Corp
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Shiroki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後席の着座者の乗降が容易となる横スライド
シートを提供することを課題とする。 【解決手段】 前後方向シートトラック3と、前後方向
シートトラック3のアッパレール23上で車両の幅方向
に設けられた横方向シートトラック5と、横方向シート
トラック5のアッパレール43に設けられ、傾動可能な
シートバックを有するシート本体7と、前後方向シート
トラック3のアッパレール23の移動を禁止する前後方
向スライドロック機構とを有する横スライドシートにお
いて、前後方向シートトラック3のアッパレール23を
前方向に付勢するスプリング(第1の付勢手段)25
と、シート本体7のシートバック11が前倒れすると前
後方向スライドロック機構をロック解除するロック解除
手段URとからなるウォークイン機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロア側上で車両
の前後方向に設けられたロアレール、該ロアレールに移
動可能に係合したアッパレールからなる前後方向シート
トラックと、該前後方向シートトラックのアッパレール
上で前記車両の幅方向に設けられたロアレール、該ロア
レールに移動可能に係合したアッパレールからなる横方
向シートトラックと、該横方向シートトラックのアッパ
レールに設けられ、傾動可能なシート本体を有するシー
ト本体と、前記前後方向シートトラックの前記ロアレー
ルの移動を禁止する前後方向スライドロック機構とを有
する横スライドシートに関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a)に示すように、車両の前後方
向にフロントシートF,F′、セカンドシートS,
S′、サードシートTからなる3列のシートを有するミ
ニバン等の車両Vがある。
【0003】このような車両Vにおいて、セカンドシー
トS′が、車両の前後方向(矢印I方向)のみならず、
車両の幅方向(矢印II方向)にも位置調整が可能なも
のがある(以下、このようなシートを横スライドシート
という)。
【0004】図5(a)に示す状態は、セカンドシート
S′が車両Vの車幅方向のアウタ側(外側)に位置し、
セカンドシートSとセカンドシートS′間が大きく開
き、車両中央部にフロントシートF,F′〜サードシー
トT間の通路(WT)が確保されたウォークスルー状態
となっている。
【0005】このような車両Vにおいて、セカンドシー
トS′の後席であるサードシートTの着座者の乗降は、
図5(b)に示すように、セカンドシートS′を車両V
の車幅方向のインナ側(内側)に移動させて、セカンド
ドアDの開口〜サードシートT間の通路Pを確保するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の車
両においては、図5(b)に示すようにセカンドシート
S′がインナ側にある場合には、サードシートTの着座
者の乗降は容易であるが、図5(a)に示すようにウォ
ークスルー状態で使用している場合では、まずセカンド
シートS′を人手でインナ側へ移動させ、乗降が終了す
ると、再びセカンドシートS′を人手でアウタ側へ移動
させなければならず、手間がかかる問題点がある。
【0007】更に、セカンドシートS′をインナ側に移
動させている間、フロントシートF,F′〜サードシー
トT間の通路(WT)が塞がれる問題点もある。本発明
は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、
後席の着座者の乗降が容易となる横スライドシートを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、フロア側上で車両の前後方向に設け
られたロアレール、該ロアレールに移動可能に係合した
アッパレールからなる前後方向シートトラックと、該前
後方向シートトラックのアッパレール上で前記車両の幅
方向に設けられたロアレール、該ロアレールに移動可能
に係合したアッパレールからなる横方向シートトラック
と、該横方向シートトラックのアッパレールに設けら
れ、傾動可能なシートバックを有するシート本体と、前
記前後方向シートトラックの前記アッパレールの移動を
禁止する前後方向スライドロック機構とを有する横スラ
イドシートにおいて、前記前後方向シートトラックのロ
アレールを前方向に付勢する第1の付勢手段と、前記シ
ート本体のシートバックが前倒れすると前記前後方向ス
ライドロック機構をロック解除するロック解除手段と、
からなるウォークイン機構を設けたことを特徴とする横
スライドシートである。
【0009】シート本体のシートバックが前倒れする
と、ロック解除手段により前後方向スライドロック機構
のロック解除がなされ、第1の付勢手段の付勢力により
シート本体は前進し、後席着座者の乗降のための通路が
確保され、後席着座者の乗降が容易となる。
【0010】請求項2記載の発明は、前記ロック解除手
段は、前記シート本体が車両のアウタ側に位置する時に
は作動し、前記シート本体が車両のインナ側に位置する
ときにはキャンセルされることを特徴とする請求項1記
載の横スライドシートである。
【0011】シート本体が車両のインナ側に位置する場
合には、後席着座者の乗降のための通路は確保されてい
るので、シート本体が車両のアウタ側に位置するときの
み、後席着座者の乗降のための通路確保が必要である。
【0012】前記ロック解除手段は、ウォークインが必
要な前記シート本体が車両のアウタ側に位置する時には
作動し、ウォークインが不要な前記シート本体が車両の
インナ側に位置するときにはキャンセルされることによ
り、不要なウォークイン復帰作業をなくすことができ、
操作性が良くなる。
【0013】請求項3記載の発明は、前記ロック解除手
段は、前記シート本体側に設けられ、前記シートバック
の前倒れに連動して駆動される伝達レバーと、前記前後
方向シートトラックのアッパレール側に回転可能に設け
られ、前記前後方向スライドロック機構のロックレバー
をロック解除方向に移動可能で、前記シート本体が車両
のアウタ側に位置する時には前記伝達レバーと係合し、
前記シート本体が車両のインナ側に位置するときには前
記伝達レバーと離脱するロックオープン手段とで構成し
たことを特徴とする請求項1又は2記載の横スライドシ
ートである。
【0014】シート本体が車両のアウタ側に位置する場
合には、伝達レバーとロックオープン手段とは係合状態
にある。シート本体のシートバックが前倒れすると、連
動して伝達レバーが駆動され、更に係合しているロック
オープン手段も駆動され、前後方向スライドロック機構
のロックレバーがロック解除方向に押圧され、前後方向
スライドロック機構はロック解除される。すると、第1
の付勢手段の付勢力によりシート本体は前進し、後席着
座者の乗降のための通路が確保され、後席着座者の乗降
が容易となる。
【0015】一方、シート本体が車両のインナ側に位置
する場合には、伝達レバーとロックオープン手段とは離
脱した状態にある。シート本体のシートバックが前倒れ
すると、連動して伝達レバーが駆動されるが、伝達レバ
ーの動きはロックオープン手段には伝達されない。した
がって、シート本体のウォークインはなされない(キャ
ンセルされる)。
【0016】前記ロック解除手段は、ウォークインが必
要な前記シート本体が車両のアウタ側に位置する時には
作動し、ウォークインが不要な前記シート本体が車両の
インナ側に位置するときにはキャンセルされることによ
り、不要なウォークイン復帰作業をなくすことができ、
操作性が良くなる。
【0017】請求項4記載の発明は、前記伝達レバー、
前記ロックオープン手段のうち、いずれか一方に前記横
方向シートトラックの移動方向に延出するピンを設け、
他方に前記ピンが係脱可能な溝を設けたことを特徴とす
る請求項3記載の横スライドシートである。
【0018】ピンと溝との簡単な構成で、シート本体の
位置(アウタ側,インナ側)による伝達レバーからロッ
クオープン手段への伝達/伝達キャンセルを行うことが
できる。
【0019】請求項5記載の発明は、前記伝達レバーを
前記横方向シートトラックの移動方向に案内するガイド
手段と、前記伝達レバーを前記ロックオープン手段方向
に付勢する第2の付勢手段とを設けたことを特徴とする
請求項4記載の横スライドシートである。
【0020】シート本体が車両のインナ側に位置する状
態でシートバックを前倒れさせ、シート本体をアウタ側
へ移動させた場合、ピンが溝に係合せず、ピンは溝の周
縁に当接し、本来のアウタ側位置までの移動を禁止され
るが、本発明では、前記伝達レバーを前記横方向シート
トラックの移動方向に案内するガイド手段と、前記伝達
レバーを前記ロックオープン手段方向に付勢する第2の
付勢手段とを設けたことにより、伝達レバーがガイド手
段に沿ってロックオープン手段より離れる方向に移動
し、シート本体は本来のアウタ側位置までの移動でき
る。
【0021】そして、シートバックを復帰させると、第
2の付勢手段により、前記伝達レバーを前記ロックオー
プン手段方向に付勢されているので、ピンと溝とが係合
する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態例を説明する。最初に、図4を用いて、本実施の形
態例の横スライドシートが設けられた車両の説明を行な
う。
【0023】図において、本実施の形態例の横スライド
シート1は、図5に示した車両と同様に、フロントシー
ト、セカンドシートS,S′、サードシートTからなる
3列シートのセカンドシートS′の位置に設けられてい
る。
【0024】この横スライドシート1は、一対の前後方
向シートトラック3及び一対の横方向シートトラック5
により、シート本体7は車両の前後方向(図において矢
印I方向)及び車両の幅方向(図において矢印II方
向)に移動可能となっている。
【0025】シート本体7は、リクライニング機構9が
設けられ、シートバック11はシートクッション13に
対して傾動可能となっている。次に、図4のB方向矢視
図である図1、図1の切断線A−Aにおける断面図であ
る図2を用いて説明する。
【0026】前後方向シートトラック3は、フロアFに
ブラケット20を介して車両の前後方向に設けられたロ
アレール21と、このロアレール21に移動可能に係合
したアッパレール23とからなっている。
【0027】前後方向シートトラック3のアッパレール
23には、一端部がフロアFに取り付けられたスプリン
グ(第1の付勢手段)25の他方の端部が取り付けら
れ、アッパレール23は車両の前方向に付勢されてい
る。
【0028】又、図1のロアレール21の斜視図である
図3に示すようにロアレール21にはフロア側に向かう
ロック歯26がアッパレール23の移動方向に沿って複
数設けられている。
【0029】一方、図1〜図3に示すようにロックレバ
ー27がアッパレール23に沿って配設され、このロッ
クレバー27の中間部はピン29を用いてアッパレール
23に回転可能に取り付けられている。
【0030】ロックレバー27の後側の回転端側の下部
はフロアFと略平行に折り曲げられた下部折り曲げ部2
7aが形成され、下部折曲げ部27aには、ロアレール
21のロック歯26が係脱可能なロック穴31が開設さ
れている。
【0031】したがって、アッパレール23に設けられ
たロックレバー27のロック穴31が、ロアレール21
のロック歯26に係合することにより、アッパレール2
3のロアレール21に対する移動が禁止され、アッパレ
ール23に設けられたロックレバー27のロック穴31
が、ロアレール21のロック歯26から離脱することに
より、アッパレール23のロアレール21に対する移動
が許可され前後方向スライドロック機構が形成されてい
る。
【0032】そして、図示しないスプリングにより、ロ
ックレバー27は、そのロック穴31がロアレール21
のロック歯26に係合する方向(図1,図3において矢
印III方向:アッパレール23のロアレール21に対
する移動を禁止する方向)に付勢されている。
【0033】前後方向シートトラック3のアッパレール
23上には、車両の幅方向に設けられた横方向シートト
ラック5のロアレール41が設けられ、このロアレール
41にはシート本体7が設けられたアッパレール43が
移動可能に係合している。
【0034】ここで、シート本体のシートバックが前倒
れすると前後方向スライドロック機構をロック解除する
ロック解除手段URの説明を行なう。ロック解除手段U
Rは、シート本体7のシートクッション13側に中間部
がピン51を用いて回転可能に設けられた伝達レバー5
3と、前後方向シートトラック3のアッパレール23側
に設けられたロックオープン手段101とに大別され
る。
【0035】リクライニング機構9のシートバック11
と共に回転する部材であるウォークインプレート57に
は、ロッド55の一方の端部が係止され、このロッド5
5の他方の端部は、伝達レバー53の上方の回転端部に
係止されている。したがって、シートバック11の前倒
れにより、伝達レバー53は図1において実線位置から
二点鎖線位置へ回転移動することとなる。更に、伝達レ
バー53の下方の回転端部側には、ピン51方向に延び
る溝61が形成されている。
【0036】本実施の形態例では、伝達レバー53は、
伝達レバーブラケット71にピン51を用いて取り付け
られている。伝達レバーブラケット71は、横方向シー
トトラック5の移動方向に延び、横方向シートトラック
5のアッパレール43上に設けられた2本のガイドピン
73,75が係合するガイド穴(ガイド手段)77が形
成されたガイド部71aと、ガイド部71aからフロア
F方向に折曲され、ピン51を用いて伝達レバー53が
取り付けられる折曲げ部71bとからなっている。
【0037】ピン73,75とガイド穴77とにより、
伝達レバーブラケット71(伝達レバー53)は、横方
向シートトラック5の移動方向にのみ移動可能となって
いる。更に、その移動範囲は、ガイドピン73,75が
ガイド穴77の端部に当接する間に規制されている。
【0038】更に、一端部が横方向シートトラック5の
アッパレール43に係止され、他端部が伝達レバーブラ
ケット71に係止されたスプリング(第2の付勢手段)
79により、伝達レバーブラケット71(伝達レバー5
3)は、ロックオープン手段101方向に付勢されてい
る。
【0039】ロックオープン手段101は、図2に示す
ように、一対の前後方向シートトラック3のアッパレー
ル23間に回転可能に設けられたシャフト103と、こ
のシャフト103に取り付けられたロックオープンプレ
ート105と、シャフト103に取り付けられたピンプ
レート109と、このピンプレート109に設けられ、
横方向シートトラック5の移動方向に延出し、伝達レバ
ー53の溝61に係脱可能なピン107とからなってい
る。
【0040】ロックオープンプレート105は、ロック
レバー27の後側の回転端側の上部に、フロアF方向に
折り曲げられた断面円弧状の上部折り曲げ部27bに当
接可能である。
【0041】次に、上記構成の作動を説明する。図1及
び図2に示す状態は、シート本体7のシートバック11
が起立し、着座可能な状態である。
【0042】ここで、シートバック11を前倒れさせる
と、ウォークインプレート57も回転し、その移動はロ
ッド55を介して伝達レバー53へ伝達され、伝達レバ
ー53は実線位置から二点鎖線位置へ回転する。
【0043】ここで、図2に示すように、シート本体7
がアウタ側に位置している場合は、伝達レバー53の溝
61にロックオープン手段101のピン107が係合し
ており、伝達レバー53の動きはピン107を介してロ
ックオープン手段101へ伝達される。しかし、シート
本体7がインナ側に位置している場合は、伝達レバー5
3と、ロックオープン手段101のピン107とは離れ
ているので、伝達レバー53の動きはロックオープン手
段101へ伝達されない(キャンセルされる)。
【0044】シート本体7がアウタ側に位置している場
合は、伝達レバー53の回転により、ロックオープンプ
レート105がロックレバー27の上部折り曲げ部27
bを押圧し、ロックレバー27が図示しないスプリング
の付勢力に抗して回転し、ロックレバー27のロック穴
31が、ロアレール21のロック歯26から離脱するこ
とにより、アッパレール23はロアレール21に対して
移動可能となる。更に、スプリング25の付勢力によ
り、前後方向シートトラック3のアッパレール23(シ
ート本体7)は最前位まで移動し、ウォークイン作動が
完了する。
【0045】一方、シート本体7がインナ側に位置して
いる場合は、前述したように、伝達レバー53の動きは
ロックオープン手段101へ伝達されないなので、ウォ
ークイン動作はなされない。
【0046】又、この時、シート本体7をアウタ側へ向
かって動かした場合、図1に示すように、伝達レバー5
3は二点鎖線の位置にあるので、溝61の周縁にピン1
07が当接する。当接後、シート本体7をアウタ側に更
に移動させると、スプリング79の付勢力に抗して伝達
レバーブラケット71がロックオープン手段101から
離れる方向(インナ側)に逃げ、シート本体7は本来の
アウタ側位置までの移動できる。そして、シートバック
11を復帰させると、伝達レバー53は図1において実
線位置に戻り、スプリング79により、伝達レバー53
の溝61はピン107と再び係合する。
【0047】上記構成によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)シート本体7のシートバック11が前倒れする
と、前後方向スライドロック機構のロック解除がなさ
れ、シート本体7が前進し、後席(サードシートT)着
座者の乗降のための通路が確保され、後席着座者の乗降
が容易となる。
【0048】(2)シート本体7が車両のインナ側に位
置する場合には、後席着座者の乗降のための通路は確保
されているので、シート本体が車両のアウタ側に位置す
るときのみ、後席着座者のための通路確保が必要であ
る。
【0049】ロック解除手段URは、ウォークインが必
要なシート本体7が車両のアウタ側に位置する時には作
動し、ウォークインが不要なシート本体7が車両のイン
ナ側に位置するときにはキャンセルされることにより、
不要なウォークイン復帰作業をなくすことができ、操作
性が良くなる。
【0050】又、シート本体7がアウタ側に位置してい
る場合、シート本体7をウォークインさせるので、従来
のように、シート本体7をインナ側へ移動させることに
より、フロントシートF,F′〜サードシートT間の通
路が塞がれる問題点もなくなる。
【0051】(3)ロッド55を用いてシートバック1
1の前倒れの動きを伝達レバー53に伝達することによ
り、引き代のばらつき、配策ロスが多いケーブルを用い
た伝達する場合に比べて、構成が簡単、組み付けも容易
となる。
【0052】(4)ピン107と伝達レバー53の溝6
1との簡単な構成で、シート本体7の位置(アウタ側,
インナ側)による伝達レバー53からロックオープン手
段101への伝達/伝達キャンセルを行うことができ
る。
【0053】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。たとえば、上記実施の形態例では、伝
達レバー53に溝61を設け、ロックオープン手段10
1側にピン107を設けたが、逆に、伝達レバー53に
ピンを設け、ロックオープン手段101側に溝を設けて
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、シート本体のシートバックが前倒れすると、
ロック解除手段により前後方向スライドロック機構のロ
ック解除がなされ、第1の付勢手段の付勢力によりシー
ト本体は前進し、後席着座者の乗降のための通路が確保
され、後席着座者の乗降が容易となる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、前記ロック
解除手段は、ウォークインが必要な前記シート本体が車
両のアウタ側に位置する時には作動し、ウォークインが
不要な前記シート本体が車両のインナ側に位置するとき
にはキャンセルされることにより、不要なウォークイン
復帰作業をなくすことができ、操作性が良くなる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、シート本体
が車両のアウタ側に位置する場合には、伝達レバーとロ
ックオープン手段とは係合状態にある。シート本体のシ
ートバックが前倒れすると、連動して伝達レバーが駆動
され、更に係合しているロックオープン手段も駆動さ
れ、前後方向スライドロック機構のロックレバーがロッ
ク解除方向に押圧され、前後方向スライドロック機構は
ロック解除される。すると、第1の付勢手段の付勢力に
よりシート本体は前進し、後席着座者の乗降のための通
路が確保され、後席着座者の乗降が容易となる。
【0057】一方、シート本体が車両のインナ側に位置
する場合には、伝達レバーとロックオープン手段とは離
脱した状態にある。シート本体のシートバックが前倒れ
すると、連動して伝達レバーが駆動されるが、伝達レバ
ーの動きはロックオープン手段には伝達されない。した
がって、シート本体のウォークインはなされない(キャ
ンセルされる)。
【0058】前記ロック解除手段は、ウォークインが必
要な前記シート本体が車両のアウタ側に位置する時には
作動し、ウォークインが不要な前記シート本体が車両の
インナ側に位置するときにはキャンセルされることによ
り、不要なウォークイン復帰作業をなくすことができ、
操作性が良くなる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、ピンと溝と
の簡単な構成で、シート本体の位置(アウタ側,インナ
側)による伝達レバーからロックオープン手段への伝達
/伝達キャンセルを行うことができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、シート本体
が車両のインナ側に位置する状態でシートバックを前倒
れさせ、シート本体をアウタ側へ移動させた場合、ピン
が溝に係合せず、ピンは溝の周縁に当接し、本来のアウ
タ側位置までの移動を禁止されるが、本発明では、前記
伝達レバーを前記横方向シートトラックの移動方向に案
内するガイド手段と、前記伝達レバーを前記ロックオー
プン手段方向に付勢する第2の付勢手段とを設けたこと
により、伝達レバーがガイド手段に沿ってロックオープ
ン手段より離れる方向に移動し、シート本体は本来のア
ウタ側位置までの移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の発明部分を示す図であり、図4
のB方向矢視図である。
【図2】図1の切断線A−Aにおける断面図である。
【図3】図1のロアレールの斜視図である。
【図4】実施の形態例の横スライドシートが設けられた
車両の説明する図である。
【図5】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
3 前後方向シートトラック 5 横方向シートトラック 7 シート本体 11 シートバック 23,43 アッパレール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア側上で車両の前後方向に設けられ
    たロアレール、該ロアレールに移動可能に係合したアッ
    パレールからなる前後方向シートトラックと、 該前後方向シートトラックのアッパレール上で前記車両
    の幅方向に設けられたロアレール、該ロアレールに移動
    可能に係合したアッパレールからなる横方向シートトラ
    ックと、 該横方向シートトラックのアッパレールに設けられ、傾
    動可能なシートバックを有するシート本体と、 前記前後方向シートトラックの前記アッパレールの移動
    を禁止する前後方向スライドロック機構とを有する横ス
    ライドシートにおいて、 前記前後方向シートトラックのアッパレールを前方向に
    付勢する第1の付勢手段と、 前記シート本体のシートバックが前倒れすると前記前後
    方向スライドロック機構をロック解除するロック解除手
    段と、からなるウォークイン機構を設けたことを特徴と
    する横スライドシート。
  2. 【請求項2】 前記ロック解除手段は、 前記シート本体が車両のアウタ側に位置する時には作動
    し、前記シート本体が車両のインナ側に位置するときに
    はキャンセルされることを特徴とする請求項1記載の横
    スライドシート。
  3. 【請求項3】 前記ロック解除手段は、 前記シート本体側に設けられ、前記シートバックの前倒
    れに連動して駆動される伝達レバーと、 前記前後方向シートトラックのアッパレール側に回転可
    能に設けられ、前記前後方向スライドロック機構のロッ
    クレバーをロック解除方向に移動可能で、前記シート本
    体が車両のアウタ側に位置する時には前記伝達レバーと
    係合し、前記シート本体が車両のインナ側に位置すると
    きには前記伝達レバーと離脱するロックオープン手段
    と、 で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の横ス
    ライドシート。
  4. 【請求項4】 前記伝達レバー、前記ロックオープン手
    段のうち、 いずれか一方に前記横方向シートトラックの移動方向に
    延出するピンを設け、他方に前記ピンが係脱可能な溝を
    設けたことを特徴とする請求項3記載の横スライドシー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記伝達レバーを前記横方向シートトラ
    ックの移動方向に案内するガイド手段と、 前記伝達レバーを前記ロックオープン手段方向に付勢す
    る第2の付勢手段と、を設けたことを特徴とする請求項
    4記載の横スライドシート。
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