JP5481802B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して前倒れ可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、シートクッションのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから少なくとも成っている車両用シートであって、格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、ヘッドレストを前倒しさせると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、この状態から、ヘッドレストを後ろ起こしさせると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わり、使用領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第2のスライドロック機構を備えており、第1のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第1のフックを備えており、第2のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第2のフックを備えており、ロアレールには、格納領域において第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第1孔が複数形成されており、使用領域において第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第2孔が複数形成されており、アッパレールには、第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第1孔と第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第2孔とが形成されており、ロア第2孔とアッパ第2孔との孔サイズとは、第1のフックの係合爪がこれらロア第2孔とアッパ第2孔とに貫通することがないように、ロア第1孔とアッパ第1孔との孔サイズに対して異なるように設定されており、複数のロア第1孔の孔ピッチは、第2のフックの複数の係合爪がこれら複数のロア第1孔に貫通することがないように、複数のロア第2孔の孔ピッチに対して大きくなるように設定されており、ロア第2孔とロア第1孔とアッパ第2孔とアッパ第1孔とは、同一直線状に位置するように設定されており、第1のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第1のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第1孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第1孔にも貫通することによって行われ、第2のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第2のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第2孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第2孔にも貫通することによって行われ、第1のスライドロック機構がロック状態にあるときに、第2のスライドロック機構のロック解除の操作を行うと、この操作に連動して、第1のスライドロック機構がロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドレストを前倒れさせると格納領域でシートクッションのスライドをロックさせることができる。そして、この状態からヘッドレストを後ろ起こしさせると、そのロック解除を行うことができる。そのため、例えば、サードシートの乗員が、このロック解除を行う場合であっても、容易に行うことができる。また、ヘッドレストを前倒れさせていると、着座にあたって乗員の背中にヘッドレストが干渉するため、乗員は通常の着座姿勢をとることができない状態となる。そのため、車両用シートが着座阻止の状態、すなわち、車両用シートが着座にあたって法規に適合していない状態であることを乗員に認識させることができる。また、この構成によれば、第2のスライドロック機構のロック解除を行うと、第2のスライドロック機構のロック解除だけでなく第1のスライドロック機構のロック解除も行うことができる。そのため、例えば、乗員が第1のスライドロック機構のロック解除を行いたいとき、その解除方法を知らない場合、もしくは忘れた場合であっても、操作ノブの操作を行えば第1のスライドロック機構のロック解除を行うことができる。したがって、2通りの解除方法を備えているため、乗員の利便性を向上させることができる。
この構成によれば、ヘッドレストを不使用位置へと下降させると、請求項1と同様に第1のスライドロック機構を作動させることができる。そのため、この請求項2においても、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この請求項2においても、ヘッドレストを不使用位置に保持させていると、請求項1でヘッドレストを前倒れさせた状態と同じように、乗員は、車両用シートが着座阻止の状態、すなわち、車両用シートが法規に適合していない状態になっていることを認識できる。また、この構成によれば、第2のスライドロック機構のロック解除を行うと、第2のスライドロック機構のロック解除だけでなく第1のスライドロック機構のロック解除も行うことができる。そのため、例えば、乗員が第1のスライドロック機構のロック解除を行いたいとき、その解除方法を知らない場合、もしくは忘れた場合であっても、操作ノブの操作を行えば第1のスライドロック機構のロック解除を行うことができる。したがって、2通りの解除方法を備えているため、乗員の利便性を向上させることができる。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る車両用シートの概略側面図である。図2は、図1のヘッドレストの動作を示す模式図であり、(A)は、側面から見た模式図であり、(B)は、正面から見た模式図である。
図3は、図1の第1のスライドロック機構および第2のスライドロック機構の動作を示す模式図である。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シートを基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2においても同様である。
次に、本発明の実施例2を、図4〜5を用いて説明する。図4は、本発明の実施例2に係る車両用シートの概略側面図である。図5は、図4のヘッドレストの動作を示す正面から見た模式図である。なお、以下の説明にあたって、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。
各実施例では、車両用シートの例として、サードシートの乗員が操作可能なセカンドシートを例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、セカンドシートの乗員が操作可能なファーストシート(助手席、または運転席)であっても構わない。
2 シートバック
3 ヘッドレスト(実施例1)
60 第1のスライドロック機構
70 第2のスライドロック機構
103 ヘッドレスト(実施例2)
F 車両フロア
Claims (2)
- 車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して前倒れ可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、
シートクッションのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから少なくとも成っている車両用シートであって、
格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、
ヘッドレストを前倒しさせると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、
この状態から、ヘッドレストを後ろ起こしさせると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わり、
使用領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第2のスライドロック機構を備えており、
第1のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第1のフックを備えており、
第2のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第2のフックを備えており、
ロアレールには、格納領域において第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第1孔が複数形成されており、使用領域において第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第2孔が複数形成されており、
アッパレールには、第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第1孔と第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第2孔とが形成されており、
ロア第2孔とアッパ第2孔との孔サイズとは、第1のフックの係合爪がこれらロア第2孔とアッパ第2孔とに貫通することがないように、ロア第1孔とアッパ第1孔との孔サイズに対して異なるように設定されており、
複数のロア第1孔の孔ピッチは、第2のフックの複数の係合爪がこれら複数のロア第1孔に貫通することがないように、複数のロア第2孔の孔ピッチに対して大きくなるように設定されており、
ロア第2孔とロア第1孔とアッパ第2孔とアッパ第1孔とは、同一直線状に位置するように設定されており、
第1のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第1のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第1孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第1孔にも貫通することによって行われ、
第2のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第2のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第2孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第2孔にも貫通することによって行われ、
第1のスライドロック機構がロック状態にあるときに、第2のスライドロック機構のロック解除の操作を行うと、この操作に連動して、第1のスライドロック機構がロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする車両用シート。 - 車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して昇降可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、
シートクッションのスライド範囲は、着座のための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから成っている車両用シートであって、
格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、
ヘッドレストを不使用位置に下降させると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、
この状態から、ヘッドレストを使用位置に上昇させると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わり、
使用領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第2のスライドロック機構を備えており、
第1のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第1のフックを備えており、
第2のスライドロック機構は、複数の係合爪を有しアッパレールに枢着された第2のフックを備えており、
ロアレールには、格納領域において第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第1孔が複数形成されており、使用領域において第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なロア第2孔が複数形成されており、
アッパレールには、第1のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第1孔と第2のフックの複数の係合爪を貫通可能なアッパ第2孔とが形成されており、
ロア第2孔とアッパ第2孔との孔サイズとは、第1のフックの係合爪がこれらロア第2孔とアッパ第2孔とに貫通することがないように、ロア第1孔とアッパ第1孔との孔サイズに対して異なるように設定されており、
複数のロア第1孔の孔ピッチは、第2のフックの複数の係合爪がこれら複数のロア第1孔に貫通することがないように、複数のロア第2孔の孔ピッチに対して大きくなるように設定されており、
ロア第2孔とロア第1孔とアッパ第2孔とアッパ第1孔とは、同一直線状に位置するように設定されており、
第1のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第1のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第1孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第1孔にも貫通することによって行われ、
第2のスライドロック機構の非ロック状態からロック状態への切り替わりは、第2のフックの係合爪がアッパレールのアッパ第2孔に貫通した状態で、ロアレールのロア第2孔にも貫通することによって行われ、
第1のスライドロック機構がロック状態にあるときに、第2のスライドロック機構のロック解除の操作を行うと、この操作に連動して、第1のスライドロック機構がロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする車両用シート。
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