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JP7310634B2 - 乗物用スライドレール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用スライドレール装置に関する。詳しくは、シートポジションをロック機構の解除操作により調節可能なスライドレールと、シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶してシートポジションを変更前の位置に復帰させられるよう動作するメモリ機構と、を有する乗物用スライドレール装置に関する。
特許文献1には、乗物用シートをフロアに対して前後方向にスライド可能なように連結する乗物用スライドレール装置が開示されている。この乗物用スライドレール装置は、ロック機構の解除操作によりシートポジションの調節が可能となる左右一対のスライドレールと、シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶して変更前の記憶位置に復帰させられるよう動作するメモリ機構と、を備える。
上記メモリ機構は、車両内側のスライドレール上に搭載されている。上記メモリ機構は、乗降レバーの操作により、車両内側のスライドレール上に設けられた解除操作部材がケーブルを介して後方に引張られ、両スライドレールのロックを一斉に解除すると共に、シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶させるよう動作する。上記解除操作部材は、下端側の回転軸の周りに前後方向に回転可能なように支持され、トーションスプリングにより前方に回転付勢されて位置保持される構成とされる。
特開2018-83498号公報
上記従来技術では、トーションスプリングの一端をスライドレール上のベース部材に下側から引掛ける構成とする場合、上記一端が外部に対して上向きに角張らないよう保護カバーを設定する必要がある。そこで、本発明は、スライドレール上のベース部材に下側から引掛けられるトーションスプリングの一端を外部に対して上向きに角張らせないように設けることのできる乗物用スライドレール装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用スライドレール装置は次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用スライドレール装置は、シートポジションをロック機構の解除操作により調節可能なスライドレールと、シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶してシートポジションを変更前の位置に復帰させられるよう動作するメモリ機構と、を有する。この乗物用スライドレール装置は、スライドレール上に設けられたベース部材に回転可能なように連結される操作部材であって、外部からの操作により初期位置から回されてロック機構の解除操作とメモリ機構のメモリ操作とを行う操作部材と、操作部材をベース部材に対して初期位置に保持するように回転付勢するトーションスプリングと、を有する。トーションスプリングの一端が、ベース部材をシート幅方向に横切る第1部位と、第1部位の外側に延び出た先からシート幅方向とは交差する方向に折れ曲がってベース部材の外側面と対向する第2部位と、第2部位の延びた先から下向き或いはシート幅方向の内側向きに折れ曲がる第3部位と、を有し、第1部位がベース部材に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる。
上記構成によれば、スライドレール上のベース部材に下側から引掛けられるトーションスプリングの一端を、外部に対して上向きに角張らせないように設けることができる。したがって、トーションスプリングの一端を別途保護する必要がなくなる。
また、本発明の乗物用スライドレール装置は、更に次のように構成されていても良い。第2部位が、第1部位の外側に延び出た先から、前後方向で見て最も近い位置に設けられる障害物のある側とは反対側に斜め上向きに折れ曲がる形状とされ、第3部位が下向きに折れ曲がる形状とされる。
上記構成によれば、トーションスプリングの一端が他部材と干渉することを適切に防止することができる。したがって、トーションスプリングをより円滑に付勢動作させることができる。
また、本発明の乗物用スライドレール装置は、更に次のように構成されていても良い。スライドレールが、シート幅方向に一対で設けられる。そして、これら一対のスライドレールに跨って、シートクッションが、それぞれリフタリンクを介して各側のサイドフレームが車幅方向の内側にオフセット配置されるように連結され、かつ、車幅方向の外側の側部に設けられたリフタレバーの上げ下げされる動きにより高さ調節される構成とされる。メモリ機構が、車幅方向の内側に設けられるスライドレール上に設けられる構成とされる。
上記構成によれば、メモリ機構がシートクッションのオフセット配置やリフタレバーの配置との関係で車幅方向の内側のスライドレール上に設けられる構成とされても、シールド等の保護カバーを設定することなく、トーションスプリングの一端を外部に対して上向きに角張らせないように設けることができる。
第1の実施形態に係る乗物用スライドレール装置の概略構成を表した斜視図である。 図1を右側から見た斜視図である。 図1の左側面図である。 図1のIV部拡大図である。 図4の左側面図である。 図4の平面図である。 第2の実施形態に係る乗物用スライドレール装置の図4に対応する要部拡大図である。 図7の左側面図である。 図7の平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
<スライドレール装置(乗物用スライドレール装置)4の概略構成について>
始めに、本発明の第1の実施形態に係るスライドレール装置4の構成について、図1~図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1~図3を参照して、本実施形態に係るスライドレール装置4は、右ハンドル車の運転席となるシート(乗物用シート)1に適用されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れ部を成すシートバック2と、着座部を成すシートクッション3と、頭凭れ部を成す不図示のヘッドレストと、を備える。
スライドレール装置4は、シート1の前後方向の位置(シートポジション)を調節可能な左右一対のスライドレール10を有する。また、スライドレール装置4は、シートポジションの変更前の位置を記憶してシートポジションを変更前の位置に簡便に復帰させられるように動作するメモリ機構20を有する。
左右一対のスライドレール10は、シートクッション3と車両のフロアF(乗物本体)との間に設けられている。各スライドレール10は、それぞれ、フロアF上に固定されるロアレール11と、ロアレール11に対して前後方向にのみスライド可能となるように組み付けられてシートクッション3の底面部に固定されるアッパレール12と、を有する。
各ロアレール11は、それぞれ、前後方向に略一様な横断面形状で長尺状に延びるレール形状とされる。具体的には、各ロアレール11は、それぞれ、フロアF上に高さ方向に面を向けてセットされる平板状の底板部と、底板部の左右両側の縁部から上内向きに略逆U字状に曲げ返された形となって延びる左右一対のロア側ひれ部と、を有する横断面形状に形成されている。
各アッパレール12も、それぞれ、前後方向に略一様な横断面形状で長尺状に延びるレール形状とされる。具体的には、各アッパレール12は、シートクッション3下に高さ方向に面を向けてセットされる平板状の天板部と、天板部の左右両側の縁部から下外向きに略U字状に曲げ返された形となって延びる左右一対ののアッパ側ひれ部と、を有する横断面形状に形成されている。
各アッパレール12は、各ロアレール11に対して、長手方向のどちらか一方側の開口端部から内部に差し込まれることで、前後方向にのみスライド可能となる状態に組み付けられる。具体的には、各アッパレール12は、各ロアレール11に対して、各々の左右のアッパ側ひれ部が左右のロア側ひれ部の逆U字状に曲げ返された空間内にそれぞれ通されるように組み付けられる。
それにより、各アッパレール12は、各ロアレール11に対して、それぞれ、左右のアッパ側ひれ部が各ロア側ひれ部の逆U字状に曲げ返された部位に掛かり合う形に組み付けられる。上記掛かり合いにより、各アッパレール12は、各ロアレール11に対して、上下左右の各方向に外れない形にセットされる。
詳しくは、各アッパレール12と各ロアレール11との間には、それらの横断面の四隅に、図示しない樹脂シュー及び鋼球(転動体)がそれぞれ介在する形にセットされている。それにより、各アッパレール12は、各ロアレール11に対して、それぞれ、上下左右の各方向にガタ付くことなく、前後方向にのみスムーズにスライドできるようにガイドされている。
上記各アッパレール12には、各ロアレール11に対して不図示のロックバネを介した掛合により前後方向のスライドをロックするロック機構10Aが設けられている。各ロック機構10Aは、常時は、各ロックバネ(不図示)をバネ付勢力により各ロアレール11に掛合させて、各アッパレール12の前後方向のスライドをロックした状態とされる。
各ロック機構10Aは、シートクッション3の前下部に設けられたループハンドル4Aと、シートクッション3の右側部に設けられた乗降レバー4Bと、にそれぞれ連結されている。それにより、各ロック機構10Aは、上記ループハンドル4A又は乗降レバー4Bのどちらかが使用者によって引き上げられるように操作されることで、上記のバネ付勢力に抗して各ロアレール11との掛合状態から外されるようになっている。
上記操作により、各アッパレール12が、各ロアレール11に対して前後方向に自由にスライドすることができる状態となる。したがって、シート1のフロアFに対する前後方向の位置(シートポジション)を自由に調節することが可能となる。
各ロック機構10Aは、上記ループハンドル4A又は乗降レバー4Bの操作が戻されることにより、その位置で、再び各アッパレール12のスライドをロックした状態に戻される。それにより、シート1を位置変更した調節後の位置に固定することができる。
より詳しくは、各ロック機構10Aは、乗降レバー4Bが操作された時には、メモリ機構20の動作(メモリ動作)によって、そのスライドロックの解除された前後方向の位置が記憶された状態として、各ロアレール11との掛合状態から外されるようになっている。それにより、各ロック機構10Aは、シート1の前後方向の位置を調節した後、再びシート1を変更前の位置に向けて移動させることで、変更前の位置に達したところで、メモリ機構20の動作によってひとりでに各アッパレール12のスライドをロックした状態へと戻されるようになっている。
なお、各スライドレール10及びメモリ機構20は、特開2019-137126号公報等の文献に開示された公知の構成と略同一のものとなっている。したがって、これらの具体的な構成についての詳細な説明は省略することとする。
上述したメモリ機構20は、左側のスライドレール10上に組み付けられている。具体的には、メモリ機構20は、ロアレール11の底板部上に組み付けられるメモリレール21と、メモリレール21との機械的な係合によりアッパレール12の変更前の位置を記憶するメモリピース22と、を有する。
メモリレール21は、前後方向に略一様な横断面形状で長尺状に延びるレール形状とされ、ロアレール11の底板部上に重ね合わせ状にセットされている。メモリピース22は、上記メモリレール21のレール内部に長手方向のどちらか一方側の開口端部から差し込まれて前後方向にのみスライド可能となる状態に組み付けられている。上記メモリピース22は、常時は、バネ付勢力によりメモリレール21と掛合して、メモリレール21に対する前後方向のスライドがロックされた状態とされる。
上記メモリピース22は、乗降レバー4Bが操作されたとしても、メモリレール21との掛合状態から外されることなく保持される。上記掛合により、メモリピース22は、乗降レバー4Bが操作されてシートポジションが変更されても、その移動には追従することなくメモリレール21との掛合位置に残されて、シートポジションの変更前の位置を記憶するものとして機能する。
上記メモリピース22は、シートポジションが変更された位置から変更前の位置へと戻されることで、アッパレール12と共に移動するメモリ機構20の図示しないトリガ部材を当接させる。それにより、メモリピース22は、トリガ部材を押し当てて回転させる動作をトリガとして各ロック機構10Aの解除状態をキャンセルして、各ロック機構10Aをその位置でロック作動させる。
一方、メモリピース22は、ループハンドル4Aが操作されることにより、メモリレール21との掛合状態から外される。そして、メモリピース22は、シートポジションの変更に伴うアッパレール12の移動により、アッパレール12に引き連れられる形でメモリレール21上を前後方向に移動する。そして、メモリピース22は、ループハンドル4Aの操作が解かれることにより、再びその位置でメモリレール21と掛合した状態に戻される。
それにより、メモリピース22は、シートポジションの変更された位置を新たな記憶位置とするように切り換えられる。したがって、次回、乗降レバー4Bが操作された時には、上記動かされたメモリピース22の位置を新たな記憶位置として、シートポジションを変更前の位置に簡便に復帰させることができる。
図1~図2に示すように、上記シート1は、上記左右一対のスライドレール10上に跨ってシートクッション3が設けられた構成とされる。具体的には、シートクッション3は、上記左右一対のスライドレール10に対して、それぞれ、シートリフタ5を構成する前後一対のリフタリンク5A,5Bを介して連結された構成とされる。詳しくは、シートクッション3は、上記前後一対のリフタリンク5A,5Bを介した連結により、その左右の各サイドフレーム3Aが、左右一対の各スライドレール10に対して、それぞれ、車幅方向の内側である左側にオフセット配置された状態とされている。
上記シートリフタ5を構成する各リフタリンク5A,5Bは、シートクッション3の右側部(車幅方向の外側の側部)に設けられたリフタレバー5Cが上げられる操作によって、その操作移動量に応じて前回りに起こされる形に回転する。それにより、各リフタリンク5A,5Bは、シートクッション3のフロアFに対する高さを上げるように調節する。また、各リフタリンク5A,5Bは、リフタレバー5Cが下げられる操作によって、その操作移動量に応じて後回りに倒される形に回転する。それにより、各リフタリンク5A,5Bは、シートクッション3のフロアFに対する高さを下げるように調節する。
シートクッション3は、その右側部が、図示しない樹脂製のシートサイドシールドにより覆われている。また、シートクッション3は、その左側部が、図示しない面状のカーペットにより簡易的に覆われている。具体的には、上記不図示のカーペットは、その上縁部がシートクッション3の左側部に縫い付けられて吊り下げ状に設けられている。上記のようにシートクッション3の左側部が簡易的に覆われている理由は、シートクッション3の左隣に不図示のセンタコンソールが設けられて、外部から見えにくくなっているためである。
図1及び図3に示すように、メモリ機構20は、左側のスライドレール10のアッパレール12上に組み付けられたベース部材23上に組み付けられている。上記ベース部材23の前部には、操作部材30が連結されている。操作部材30は、乗降レバー4B(図2参照)の操作により操作ケーブル32を介して後ろ側に引かれるように操作され、各スライドレール10のロック機構10Aを解除すると共に、メモリ機構20をメモリ操作(メモリピース22をメモリレール21との掛合状態に保持しつつロック機構10Aを解除した状態に保持する操作)する構成とされる。
<トーションスプリング40の構成について>
上記操作部材30は、その下端部が、ベース部材23の前部に対して、シート幅方向に延びる回転軸31により回転可能なように連結されている。そして、操作部材30は、ベース部材23との間に掛着されたトーションスプリング40により、常時は、前回りに回転付勢されて、ベース部材23に形成された係止片23Aに当たって係止された状態とされる。上記回転軸31は、その左端が、ベース部材23を左側に貫通して突出した形に設けられている。
操作ケーブル32は、上記操作部材30の上部に一端が接続されて、そこから、ベース部材23に沿って後方へと延びるように配索されている。そして、操作ケーブル32は、上記ベース部材23の後方へ延びた先から車幅方向の外側へと取り回されて、他端が乗降レバー4B(図2参照)と繋げられている。
トーションスプリング40は、図4に示すように、そのコイル状に巻かれた巻き部41が回転軸31に通されている。そして、トーションスプリング40は、その巻き部41の左端末から前下がり状に延び出す一端42が、ベース部材23に下側から当てられる形に引掛けられている。そして、トーションスプリング40は、その巻き部41の右端末から前上がり状に延び出す他端43が、操作部材30の下端に形成された掛部30Aに前回り方向に当てられる形に引掛けられている。
上記組み付けにより、トーションスプリング40は、操作部材30に対して、常時、前回り方向の回転付勢力を作用させる構成とされる。上記トーションスプリング40のベース部材23に下側から引掛けられる一端42は、詳しくは次のように構成されている。
すなわち、上記トーションスプリング40の一端42は、図4~図6に示すように、ベース部材23の下端下を右から左へと横切る第1部位42Aと、第1部位42Aの左側に延び出た先から前斜め上方に直角に折れ曲がる第2部位42Bと、第2部位42Bの延びた先から前斜め下方に直角に折れ曲がる第3部位42Cと、を有する形状とされる。そして、トーションスプリング40の一端42は、上記第1部位42Aがベース部材23に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる。
上記第2部位42Bは、ベース部材23の左側面とシート幅方向に対向するように前斜め上方へと延びる。上記第2部位42Bは、第1部位42Aの左に延び出た先から、前後方向で見て最も近い位置に設けられる障害物となる回転軸31(本発明の「障害物」に相当する。)のある側(後側)とは反対側に斜め上向きに折れ曲がる形状とされる。それにより、トーションスプリング40の一端42が、回転軸31と干渉することなく、円滑に付勢動作することのできる構成とされる。
上記第1部位42A、第2部位42B及び第3部位42Cは、それぞれ、曲げ加工により形成されている。そのため、上記一端42の所々の折り曲げられた角部の外周面は、湾曲した形状とされる。したがって、上記トーションスプリング40の一端42は、上記のような折り曲げ形状とされていることにより、外部に対して上向きには角張らない形となって設けられる。よって、トーションスプリング40の一端42を別途保護する必要がない。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施形態のスライドレール装置(4)は、次のような構成とされている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、乗物用スライドレール装置(4)は、シートポジションをロック機構(10A)の解除操作により調節可能なスライドレール(10)と、シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶してシートポジションを変更前の位置に復帰させられるよう動作するメモリ機構(20)と、を有する。この乗物用スライドレール装置(4)は、スライドレール(10)上に設けられたベース部材(23)に回転可能なように連結される操作部材(30)であって、外部からの操作により初期位置から回されてロック機構(10A)の解除操作とメモリ機構(20)のメモリ操作とを行う操作部材(30)と、操作部材(30)をベース部材(23)に対して初期位置に保持するように回転付勢するトーションスプリング(40)と、を有する。
トーションスプリング(40)の一端(42)が、ベース部材(23)をシート幅方向に横切る第1部位(42A)と、第1部位(42A)の外側に延び出た先からシート幅方向とは交差する方向に折れ曲がってベース部材(23)の外側面と対向する第2部位(42B)と、第2部位(42B)の延びた先から下向きに折れ曲がる第3部位(42C)と、を有し、第1部位(42A)がベース部材(23)に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる。
上記構成によれば、スライドレール(10)上のベース部材(23)に下側から引掛けられるトーションスプリング(40)の一端(42)を、外部に対して上向きに角張らせないように設けることができる。したがって、トーションスプリング(40)の一端(42)を別途保護する必要がなくなる。
また、第2部位(42B)が、第1部位(42A)の外側に延び出た先から、前後方向で見て最も近い位置に設けられる障害物(31)のある側とは反対側(前側)に斜め上向きに折れ曲がる形状とされ、第3部位(42C)が下向きに折れ曲がる形状とされる。上記構成によれば、トーションスプリング(40)の一端(42)が他部材と干渉することを適切に防止することができる。したがって、トーションスプリング(40)をより円滑に付勢動作させることができる。
また、スライドレール(10)が、シート幅方向に一対で設けられる。そして、これら一対のスライドレール(10)に跨って、シートクッション(3)が、それぞれリフタリンク(5A,5B)を介して各側のサイドフレーム(3A)が車幅方向の内側にオフセット配置されるように連結され、かつ、車幅方向の外側の側部に設けられたリフタレバー(5C)の上げ下げされる動きにより高さ調節される構成とされる。メモリ機構(20)が、車幅方向の内側に設けられるスライドレール(10)上に設けられる構成とされる。
上記構成によれば、メモリ機構(20)がシートクッション(3)のオフセット配置やリフタレバー(5C)の配置との関係で車幅方向の内側のスライドレール(10)上に設けられる構成とされても、シールド等の保護カバーを設定することなく、トーションスプリング(40)の一端(42)を外部に対して上向きに角張らせないように設けることができる。
《第2の実施形態》
続いて、本発明の第2の実施形態に係るスライドレール装置(乗物用スライドレール装置)4の構成について、図7~図9を用いて説明する。本実施形態では、トーションスプリング40のベース部材23に下側から引掛けられる一端42が、次のような形状とされている。
すなわち、トーションスプリング40の一端42は、ベース部材23の下端下を右から左へと横切る第1部位42Aと、第1部位42Aの左側に延び出た先から前斜め上方に直角に折れ曲がる第2部位42Bと、第2部位42Bの延びた先から右方に直角に折れ曲がる第3部位42Dと、を有する形状とされる。そして、トーションスプリング40の一端42は、上記第1部位42Aがベース部材23に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる。
上記第2部位42Bは、ベース部材23の左側面とシート幅方向に対向するように前斜め上方へと延びる。上記第1部位42A、第2部位42B及び第3部位42Dは、それぞれ、曲げ加工により形成されている。そのため、上記一端42の所々の折り曲げられた角部の外周面は、湾曲した形状とされる。したがって、上記トーションスプリング40の一端42は、上記のような折り曲げ形状とされていることにより、外部に対して上向きには角張らない形となって設けられる。よって、トーションスプリング40の一端42を別途保護する必要がない。なお、上記以外の構成については、第1の実施形態で示した構成と同一の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施形態のスライドレール装置(4)は、次のような構成とされている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、トーションスプリング(40)の一端(42)が、ベース部材(23)をシート幅方向に横切る第1部位(42A)と、第1部位(42A)の外側に延び出た先からシート幅方向とは交差する方向に折れ曲がってベース部材(23)の外側面と対向する第2部位(42B)と、第2部位(42B)の延びた先からシート幅方向の内側向きに折れ曲がる第3部位(42D)と、を有し、第1部位(42A)がベース部材(23)に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を2つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の乗物用スライドレール装置は、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、乗物用スライドレール装置は、アッパレールのロアレールに対する摺動方向が、シート幅方向となっているものであってもよい。
2.トーションスプリングのベース部材に下側から引掛けられる一端は、第2部位が第1部位から真上或いは後向きに折れ曲がる形状とされたものであっても良い。すなわち、第2部位は、第1部位の外側に延び出た先からシート幅方向とは交差する方向に折れ曲がって、ベース部材の外側面と対向するように設けられるものであればよい。第2部位がベース部材の外側面とシート幅方向に対向するように設けられることで、ベース部材に対するトーションスプリングの一端の抜けを適切に防止することができるからである。
上記トーションスプリングの一端の第2部位及び第3部位の折れ曲がりは、直角な折れ曲がりでなくても良く、鋭角又は鈍角の折れ曲がりであっても良い。また、トーションスプリングの一端の第1部位は、ベース部材をシート幅方向に横切るものであれば良く、ベース部材の下端に限らず、ベース部材に空けられた孔を通って横切るものであっても良い。また、第1部位は、ベース部材をシート幅方向の内側から外側に横切るものであっても良いが、ベース部材をシート幅方向の外側から内側に横切るものであっても良い。
上記第1部位の外側に延び出た先から、前後方向で見て最も近い位置に設けられる障害物は、フレームのビードや張り出し部、フレームに取り付けられる装備品等、回転軸以外の部材から成るものであっても良い。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3A サイドフレーム
4 スライドレール装置(乗物用スライドレール装置)
4A ループハンドル
4B 乗降レバー
5 シートリフタ
5A リフタリンク
5B リフタリンク
5C リフタレバー
10 スライドレール
10A ロック機構
11 ロアレール
12 アッパレール
20 メモリ機構
21 メモリレール
22 メモリピース
23 ベース部材
23A 係止片
30 操作部材
30A 掛部
31 回転軸(障害物)
32 操作ケーブル
40 トーションスプリング
41 巻き部
42 一端
42A 第1部位
42B 第2部位
42C 第3部位
42D 第3部位
43 他端
F フロア

Claims (3)

  1. シートポジションをロック機構の解除操作により調節可能なスライドレールと、前記シートポジションの変更前の位置を機械的な係合により記憶して前記シートポジションを前記変更前の位置に復帰させられるよう動作するメモリ機構と、を有する乗物用スライドレール装置であって、
    前記スライドレール上に設けられたベース部材に回転可能なように連結される操作部材であって、外部からの操作により初期位置から回されて前記ロック機構の解除操作と前記メモリ機構のメモリ操作とを行う前記操作部材と、
    前記操作部材を前記ベース部材に対して前記初期位置に保持するように回転付勢するトーションスプリングと、を有し、
    前記トーションスプリングの一端が、前記ベース部材をシート幅方向に横切る第1部位と、該第1部位の外側に延び出た先からシート幅方向とは交差する方向に折れ曲がって前記ベース部材の外側面と対向する第2部位と、該第2部位の延びた先から下向き或いはシート幅方向の内側向きに折れ曲がる第3部位と、を有し、前記第1部位が前記ベース部材に下側から当てられる形に引掛けられる構成とされる乗物用スライドレール装置。
  2. 請求項1に記載の乗物用スライドレール装置であって、
    前記第2部位が、前記第1部位の外側に延び出た先から、前後方向で見て最も近い位置に設けられる障害物のある側とは反対側に斜め上向きに折れ曲がる形状とされ、前記第3部位が下向きに折れ曲がる形状とされる乗物用スライドレール装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用スライドレール装置であって、
    前記スライドレールが、シート幅方向に一対で設けられ、これら一対の前記スライドレールに跨って、シートクッションが、それぞれリフタリンクを介して各側のサイドフレームが車幅方向の内側にオフセット配置されるように連結され、かつ、車幅方向の外側の側部に設けられたリフタレバーの上げ下げされる動きにより高さ調節される構成とされ、前記メモリ機構が、車幅方向の内側に設けられる前記スライドレール上に設けられる構成とされる乗物用スライドレール装置。
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