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JP2002307672A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

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JP2002307672A
JP2002307672A JP2002027473A JP2002027473A JP2002307672A JP 2002307672 A JP2002307672 A JP 2002307672A JP 2002027473 A JP2002027473 A JP 2002027473A JP 2002027473 A JP2002027473 A JP 2002027473A JP 2002307672 A JP2002307672 A JP 2002307672A
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喜一郎 高橋
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Satoyuki Chikuma
聡行 筑間
Hitoshi Nishigori
均 錦織
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
Takeshi Yazawa
剛 矢澤
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
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Canon Inc
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速記録と色ムラのない高画質記録との両立
を実現できるインクジェット記録方法を提供することに
ある。 【解決手段】 記録ヘッドを複数個配置し、各記録ヘッ
ドから異なる種類のインクを吐出することにより記録媒
体に記録を行うようにしたインクジェット記録方法にお
いて、記録ヘッドの中の記録に使用する使用ヘッド部の
幅及び位置を各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する
使用ヘッド部制御工程を備える。そして、この使用ヘッ
ド制御工程では、設定された記録条件に応じて前記使用
ヘッド幅の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録ヘッド
により異なる種類のインクをそれぞれ吐出させることに
より、記録媒体上に高品質のカラー画像を得ることがで
きるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方
法に関する。より詳しくは、1つの記録領域に対して1
回の記録走査(1パス)または複数の記録走査(マルチ
パス)を行うことにより記録画像を形成するようにした
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法の
改善に関するものである。
【0002】本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用
紙等、さらには金属等の被記録媒体を用いる機器すべて
に適用可能である。具体的な適用機器としては、プリン
タ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機
器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコストに構成でき、装置の小型化及びカラ−
化が容易であるなどの理由からプリンタ、複写機、ファ
クシミリ等に広く利用されている。
【0004】一般に、カラ−インクジェット記録装置で
は、シアン、マゼンタ、イエロ−の3色のカラーインク
に黒インクを加えた4色のインクを使用してカラ−記録
するのが通例である。
【0005】従来のインクジェット記録装置は、インク
のにじみのない高発色のカラ−画像を得るために、イン
ク吸収層を有する専用紙を使用する必要があり、これが
記録コストを高める要因となっていた。このため、近年
ではインクの改良によりプリンタや複写機等で大量に使
用される安価な「普通紙」への記録適性を持たせた記録
装置も実用化されている。しかしながら、「普通紙」へ
の記録品位は未だ十分なレベルに達していないのが現状
である。その最も大きな要因としては、インクの打ち込
み順序や打ち込み時間差による色の違いが挙げられ、こ
れらの要因によって、記録領域の記録媒体の送り方向
(副走査方向)、及び左右方向(記録ヘッドを走査させ
る主走査方向)において濃度差や色調の差などの不都合
が発生している。
【0006】また、最近の傾向として、インクジェット
記録装置において、高速で記録したいとするユーザーの
ニーズが高まってきている。
【0007】高速化を重視した記録を行う際には、高画
質を実現するために用いられているマルチパス記録は行
わず、1回のパスで記録を行う所謂1パス記録が有効で
ある。ここで記録のパス数とは、1ラインを完成させる
のに必要なキャリッジの走査回数のことである。
【0008】これは、記録ヘッドの吐出口の数がある一
定値である関係上、パス数が多いほど1回の紙送り量は
小さくなり、逆にパス数を少なくするほど1回の紙送り
の量は大きくなるためである。例えば、現在2パスによ
る記録が行われているところを、1パスで記録すること
が可能であれば、単純には約2倍の高速化が図れること
になる。すなわち、マルチパス記録のパス数が少なくな
ればなるほどキャリッジのスキャン回数(記録媒体上の
所定領域に対する走査回数)は減り、かつ、1回の紙送
り量は大きくなり、結果的に1枚の記録に要する時間は
短縮される。
【0009】また、記録ヘッドの往復の双方向において
記録を行う双方向記録を行うことで、無駄な走査を行う
ことがなくなり、さらなる高速化を図ることができる。
【0010】例えば、図1に同一の記録ヘッドを用い
て、同一の記録走査回数を行った場合の記録量の比較例
を示す。ここで、記録ヘッドの幅を1行と定義する。
【0011】図1(a)は、2パス双方向記録の場合
で、3回の記録走査を行った状態を示している。ここで
は、2パスのマルチパス記録において、各記録走査で5
0%の記録を行うことで、2回のパスで画像の記録を完
成させる例を示す。図1(a)では、記録領域を、記録
ヘッドHの記録幅の半分に相当する領域毎に4つに分割
して説明している。1回目の往方向の記録走査では、図
1(a)の最上部の領域を記録ヘッドHの下半分を用い
て50%の記録が行われる。続く2回目の復方向の記録
走査では、図1(a)の最上部の領域を記録ヘッドHの
上半分を用いて記録すると共に、記録ヘッドHの下半分
を用いて図1(a)の上から2番目の領域に対し50%
の記録が行われる。この2回目の走査により、図1
(a)の最上部の領域の記録が完成されることとなる。
また、続く3回目の往方向の記録走査では、図1(a)
の上から2番目の領域を記録ヘッドHの上半分を用いて
記録を行ってこの領域に対する記録が完成されると共
に、記録ヘッドHの下半分を用いて図1(a)の上から
3番目の領域に対し50%の記録が行われる。記録ヘッ
ドHの記録幅に相当する領域を1行とすると、上述のよ
うに3回の記録走査を行うことによって、記録完成領域
が1行あり、かつ記録未完成領域が1行ある状態とな
る。また、図1に示す例では、往復の双方向で記録を行
った場合を示しているが、記録方向が往復の走査のうち
の片方向であれば、記録を伴わない走査が介在するた
め、記録完成領域は0.5行になってしまう。
【0012】これに対して、図1(b)の1パス片方向
記録では、3回の記録走査で記録完成領域は2行にな
る。ここでは、記録を伴わない走査(図1(b)では、
往方向の記録走査の後の、復方向の走査が記録を伴わな
い走査に該当する)が1回存在する。一方、図1(c)
の1パス双方向記録では3回の記録走査を行うことによ
って記録完成領域は3行になり、最も無駄のない記録動
作が行われることとなる。高速化を図るためには有効な
方式であると言える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置により、1パス双方向記録で複
数色の画像形成を行った場合、前述のインクの打ち込み
順序や打ち込み時間差による濃度差や色調の差(色ム
ラ)が、以下に述べるように画像を劣化させるという弊
害を発生させている。
【0014】(打ち込み順ムラ)異なるインクを用いた
記録ヘッドが横方向(主走査方向)に並んでいる場合、
往路におけるそれぞれのインク打ち込み順序と復路にお
けるインク打ち込み順序とが異なるために、往路記録と
復路記録において、色ムラが発生する場合がある。
【0015】例えば、2次色であるブルーを形成する場
合には、図2に示すように、マゼンタが先に記録される
ことによってマゼンタの発色の強いブルーになる場合
と、シアンが先に記録されることによってシアンの発色
の強いブルーになる場合とがある。これは発色がインク
と紙の特性に依存するためであり、先に記録されたイン
クが紙繊維に先に吸着され、後打ちインクが先打ちイン
クの下に潜ってしまうためである。先打ちインクの色素
成分は被記録媒体の表面もしくは表面付近に多く存在
し、そのインクの発色の強さ、つまりはそのインクの濃
度が比較的高くなる。
【0016】このような現象が発生する状況において、
図1(c)に示したような1パス双方向記録を実施する
と、図3に示すように、往路(記録ヘッドが左から右へ
移動する)と復路とで、色調の異なるバンドが交互に記
録されることになる。第1の記録ヘッドH1と第2の記
録ヘッドH2からそれぞれマゼンタ、シアンが吐出さ
れ、往路においてはマゼンタが先に記録され、復路にお
いてはシアンが先に記録されるので、インクの打ち込み
順が異なることによる発色違いにより、各スキャン毎に
色の違いがバンドの様に見えてしまう問題が発生する。
【0017】(時間差ムラ)異なるインクを用いた記録
ヘッドが縦方向(副走査方向)に並んでいる場合、それ
ぞれの記録領域に対するインクの打ち込み順序は同一に
することができる。しかし、1パス双方向記録では、1
つの記録領域に対し異なる複数の記録ヘッドが往動、復
動を交互に行うことによって記録が行われることとなる
ため、先の記録動作によって記録されてから、次の記録
動作によって記録される記録されるまでの時間間隔が、
1つの記録領域内の全ての個所で異なり、これがインク
濃度の差となって表れることとなり、しかも副走査方向
に対して、その時間間隔のズレが最大になった状態で隣
接してしまう。
【0018】このような画像形成状態の一例を図4に示
す。ここでは、シアン(第2の記録ヘッドH2)、マゼ
ンタの記録ヘッド(第1の記録ヘッドH1)を用いて、
ブルーを形成する場合を示している。図4に示す記録ヘ
ッドは、上半分がシアンに対応した記録ヘッドH2、下
半分がマゼンタの記録ヘッドH1であり、記録ヘッドH
1と記録ヘッドH2が副走査方向に沿って配置されてい
る。第1記録領域に対しては、まずマゼンタでの記録が
往路で行われる。次に、第1記録領域に対して、シアン
での記録が復路で行われる。この際、シアンの記録と同
時に、第2記録領域に対してマゼンタでの記録が行われ
る。
【0019】次に、第2記録領域に対して、シアンでの
記録が往路で行われ、同時に第3記録領域に対しては、
マゼンタでの記録が行われる。ここで、第1記録領域で
は矢印にて示す主走査方向において、図中の左側ではシ
アンとマゼンタの記録される時間差は大きいが、図中の
右側に行くに従って小さくなっている。また、第2記録
領域では、これが全く反転しており、右側ではシアンと
マゼンタの記録される時間差は大きいが、左側に行くに
従って時間差は小さくなっている。
【0020】従って、副走査方向に対して、記録領域の
端部では時間差が大きい領域、時間差が小さい領域が交
互に並ぶことになる。時間差が大きい方が先打ちインク
の発色が強くなり、時間差が短くなるに従って、先打ち
インクに偏っていた発色が緩和される。これは先打ちイ
ンクが十分に被記録媒体に浸透して、インクの定着が促
進した状態で、次のインクが打ち込まれる場合は、先打
ちインクの色素成分が十分に被記録媒体の表面もしくは
表面付近に付着するために、先打ちインクの発色の強
さ、つまり先打ちインクの濃度が高くなる。
【0021】一方、打ち込み時間差が短くなるに従っ
て、先打ちインクの定着が不十分な状態で、次のインク
が打ち込まれることとなり、その場合は、先打ちインク
の色素成分が被記録媒体の表面もしくは表面付近に十分
付着していないために、後打ちインクの色素成分もある
程度、表面もしくは表面付近に付着できる。その結果と
して、先打ちインクに大きく偏った発色とはならず、先
打ちインクの発色の方が若干強めではあるが、両インク
が略均一に混合されたニュートラルな色調となる。この
現象により、色調が異なる領域が交互に隣接した状態で
画像が形成されることとなり、色調のズレが色ムラとし
て見えてしまうこととなった。
【0022】本発明は、上述した問題点を解消するため
になされたものであり、その目的とするところは、異な
る種類のインクを吐出する複数の記録ヘッドによって1
つの記録領域に対し複数回の記録走査を行う際に、高速
記録と色ムラのない高画質記録との両立を実現できるイ
ンクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提
供することにある。本発明の他の目的とするところは、
異なる種類のインクを吐出する複数の記録ヘッドによっ
て1つの記録領域に対し複数回の記録走査を行うことに
より画像を形成する際に、各記録ヘッドによるインクの
打ち込み時間差に起因する色ムラの発生を防止し、高品
質な画像を形成し得るようにすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消すべく本
発明は、次の構成を有するものとなっている。
【0024】すなわち、本願の第1の発明は、インク吐
出用のノズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列し
てなる記録手段を備え、各記録ヘッドから異なる種類の
インクを吐出することにより記録媒体に記録を行うよう
にしたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッ
ドの複数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録
を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に
制御する記録ヘッド制御手段を備え、前記記録ヘッド制
御手段は、設定された記録条件に応じて前記記録を行う
幅及び位置を制御することを特徴とするものである。
【0025】本願の第2の発明は、インク吐出用のノズ
ルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列してなる記録
手段を備え、各記録ヘッドに対応した記録データに基づ
いて前記各記録ヘッドから異なる種類のインクを吐出す
ることにより記録媒体に記録を行うようにしたインクジ
ェット記録装置において、前記記録ヘッドの複数のノズ
ルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位
置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する記録ヘ
ッド制御手段と、前記各記録ヘッドそれぞれに対応した
複数の前記記録データの境界を検知する境界検知手段
と、を備え、前記記録ヘッド制御手段は、前記境界検出
手段による検出結果に応じて前記記録を行う幅及び位置
を制御することを特徴とするものである。
【0026】また、本願の第3の発明は、インク吐出用
のノズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列してな
る記録手段を備え、各記録ヘッドから異なる種類のイン
クを吐出することにより記録媒体に記録を行うようにし
たインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの
複数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行
う幅及び位置を、前記記録ヘッドの中の記録に使用する
使用ヘッド部の幅及び位置を各記録ヘッド毎にそれぞれ
独立に制御する記録ヘッド使用ヘッド部制御手段と、前
記記録媒体に関する情報メディア情報を取得する記録媒
体情報メディア情報取得手段と、を備え、前記記録ヘッ
ド使用ヘッド部制御手段は、前記記録媒体メディア情報
取得手段によって取得したメディア情報に応じて前記記
録を行う使用ヘッド部の幅及び位置を制御することを特
徴とするものである。
【0027】また、本願の第4の発明は、インク吐出用
のノズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配置し、各
記録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することによ
り記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録
方法において、記録条件を設定する工程と、設定された
前記記録条件に応じて、前記記録ヘッドの複数のノズル
により記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位置
を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する記録ヘッ
ド制御工程と、前記記録ヘッド制御工程により設定され
た前記記録を行う幅及び位置に応じて前記複数の記録ヘ
ッドにより記録を行う記録工程と、からなることを特徴
とする。
【0028】また、本願の第5の発明は、インク吐出用
のノズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列し、各
記録ヘッドに対応した記録データに基づいて前記各記録
ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより記
録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録方法
において、前記各記録ヘッドそれぞれに対応した複数の
前記記録データの境界を検知する境界検知工程と、前記
境界検出手段による検出結果に応じて、前記記録ヘッド
の複数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を
行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制
御する記録ヘッド制御工程と、前記記録ヘッド制御工程
により設定された前記記録を行う幅及び位置に応じて前
記複数の記録ヘッドにより記録を行う記録工程と、から
なることを特徴とする。
【0029】また、本願の第6の発明は、インク吐出用
のノズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配置し、各
記録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することによ
り記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録
方法において、前記記録媒体に関する情報を取得する記
録媒体情報取得工程と、取得した前記記録媒体に関する
情報に応じて、前記記録ヘッドの複数のノズルにより記
録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位置を、各記
録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する記録ヘッド制御工
程と、前記記録ヘッド制御工程により設定された前記記
録を行う幅及び位置に応じて前記複数の記録ヘッドによ
り記録を行う記録工程と、からなることを特徴とする。
【0030】上記構成によれば、設定された記録モード
に最適な使用ノズルの幅を使用して記録を行うことがで
きる。例えば、高速記録の記録モードは可能な範囲内で
最も高速記録に適したノズルを指定して記録を行う。ま
た、高画質記録モードでは色ムラ等の画像弊害が発生し
ないようなノズル限定をして記録を行う。これにより、
高速記録と高画質記録との両立を実現できる記録装置を
提供することができる。
【0031】本願の第7の発明は、インク吐出用のノズ
ルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列してなる記録
手段を備え、各記録ヘッドから異なる種類のインクを吐
出することにより記録媒体に記録を行うようにしたイン
クジェット記録装置において、前記記録ヘッドの複数の
ノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及
び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する記
録ヘッド制御手段を備え、前記記録ヘッド制御手段は、
設定された記録条件に応じて前記記録を行うノズル位置
を制御することを特徴とするものである。
【0032】本願の第8の発明は、インク吐出用のノズ
ルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列してなる記録
手段を備え、各記録ヘッドから異なる種類のインクを吐
出することにより記録媒体に記録を行うようにしたイン
クジェット記録方法において、前記記録ヘッドの複数の
ノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及
び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する記
録ヘッド制御工程を備え、前記記録ヘッド制御工程は、
設定された記録条件に応じて前記記録を行うノズル位置
を制御することを特徴とする。
【0033】上記構成によれば、設定された記録モード
に最適な使用ノズルの位置を使用して記録を行うことが
できる。例えば、高速記録の記録モードは可能な範囲内
で最も高速記録に適したノズル位置を指定して記録を行
う。また、高画質記録モードでは色ムラ等の画像弊害が
発生しないようなノズル位置を指定して記録を行う。こ
れにより、高速記録と高画質記録との両立を実現できる
記録装置を提供することができる。
【0034】本願の第9の発明は、インク吐出用のノズ
ルを複数形成した記録ヘッドを複数個配列してなる記録
手段を備え、各記録ヘッドから異なる種類のインクを吐
出することにより記録媒体に記録を行うようにしたイン
クジェット記録装置において、前記記録ヘッドの複数の
ノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及
び位置と、前記記録ヘッドによる記録タイミングを、各
記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御する使用ヘッド部制
御手段を備え、前記使用ヘッド部制御手段は、設定され
た記録条件に応じて、所定の1つの記録領域に対し前記
複数の記録ヘッドにより行う記録動作の時間間隔を制御
することを特徴とするものである。
【0035】本願の第10の発明は、インク吐出用のノ
ズルを複数形成した記録ヘッドを複数個配置し、各記録
ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより記
録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録方法
において、前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可
能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位置と、前記記録
ヘッドによる記録タイミングを、各記録ヘッド毎にそれ
ぞれ独立に制御する使用ヘッド部制御工程を備え、前記
使用ヘッド部制御工程は、設定された記録条件に応じ
て、所定の1つの記録領域に対し前記複数の記録ヘッド
により行う各記録ヘッドによって行われる記録動作の時
間間隔を制御することを特徴とする。
【0036】上記発明によれば、1つの記録領域に対し
各記録ヘッドによって行われる記録動作の時間間隔を、
設定された記録条件に応じて制御するようにしたため、
各記録領域に対する時間差ムラ等の発生を抑制すること
ができる。例えば、本発明においては、記録ヘッドの中
の使用ヘッド部の幅(使用ノズルの数)及び位置を設定
される記録条件に応じて限定することができる。このた
め、高速記録モードあるいは高画質記録モードが記録条
件として設定された場合には、それらの記録条件に応じ
て、記録ヘッドに用いるノズル数の増減、及び位置の設
定を行い、それによって高速記録と高画質記録とを必要
に応じて適宜選択的に実行することが可能となる。しか
も、1つの記録領域に対し各記録ヘッドによって行われ
るインクの打ち込み時間間隔を制御することが可能にな
るため、例えば、前記高画質記録時に、1つの記録領域
に対する各インクの打ち込み時間間隔が一定となるよう
にすることが可能となり、1つの記録領域内での色ムラ
の発生を抑制することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概略構成として、
実施の形態を、複数の記録ヘッドを主走査方向へ走査し
て記録を行うシリアルプリンタを例に説明する。
【0038】(1)概略構成1 本発明の一実施形態では、プリンタドライバーやプリン
タ本体に設定された記録条件を取得もしくは参照して、
設定された記録条件に応じて、各記録ヘッドにおいて使
用する部分(使用ヘッド部)の幅及び位置をそれぞれ独
立に設定するものとなっている。例えば、記録条件とし
て画質の異なる複数の記録モードが設定可能な構成にお
いて、高品質な画像の記録を行う高画質記録モードが設
定されている場合には、各記録ヘッドの使用ヘッド部の
間に副走査方向に沿って記録に使用されない部分(間
隔)が形成されるよう使用ノズル部の幅及び位置を設定
するようになっている。また、高速にて画像を記録する
高速記録モードが設定されている場合には、記録ヘッド
の記録を行う幅(使用ノズルの幅)を可能な限り広い範
囲に設定するようになっている。
【0039】ここで、各記録条件に応じて行われるこの
実施形態のインクジェット記録機能を説明する。なお、
ここで設定される記録条件としては、前述の高速記録モ
ード、高画質モードの外、記録方式、及び記録媒体の種
類などがあり、各々の設定記録条件毎に説明を行う。
【0040】(高速記録モード)この実施形態におい
て、高速記録モードが設定された場合、図1(c)に示
す1パス双方向記録の実行が最も有効である。さらに、
記録ヘッドにおいて使用する部分の幅は、それぞれの記
録装置または記録ヘッドの形態に応じて、そのシステム
の中で可能な最大の幅を選択することが望ましい。
【0041】この高速記録モードにおいて使用する記録
ヘッドの構成を図5に示す。図5(a)は384ノズル
の幅を有する複数の記録ヘッドの概略構成を示してお
り、ここでは第1の記録ヘッドH1と第2の記録ヘッド
H2とが平行に配列されている構成状態を示している。
図5Aにおいて、記録ヘッドに図示される格子は32ノ
ズルに相当するブロックを示している。また、図5
(b)は384ノズル幅を有する複数の記録ヘッド(第
1の記録ヘッドH1と第2の記録ヘッドH2)を互いに
192ノズル分オフセットした状態で配列されている構
成状態を示している。図5(a),(b)に示す例で
は、双方の記録ヘッドとも、記録ヘッドの全幅、すなわ
ち全てのノズルを使用ノズルとして設定する。
【0042】図5(c)に示す記録ヘッドは、ヘッド構
成としては図5(a)と同一であるが、複数の記録ヘッ
ド間で記録走査を分割する必要があるとか、消費電力の
制限のために同時に駆動できるノズル数を制限する必要
があるといった理由により、記録ヘッドを、使用ノズル
と不使用ノズルとに分割した構成を示している。この図
5(c)では、各記録ヘッドのハッチングを付したブロ
ックが、記録に使用するノズルを示している。すなわ
ち、ここでは、第1の記録ヘッドH1は上部の192ノ
ズルのみを、第2の記録ヘッドH2は下部の192ノズ
ルのみを使用する例を示している。この記録ヘッドH
1,H2によれば、1つの記録領域に対し各記録ヘッド
での同時記録走査による記録が禁止され、各記録領域は
複数の記録走査でそれぞれ記録される。
【0043】同様に、図5(d)はヘッド構成としては
図5(b)と同一であるが、上記の理由により、記録ヘ
ッドの中で使用ノズルと不使用ノズルとに分割した例を
示している。図5(c)と同様に各記録ヘッドのハッチ
ングを付したブロックが、記録に使用するノズルを示し
ており、ここでは、第1の記録ヘッドH1では上部の2
88ノズルのみを使用し、第2の記録ヘッドH2では下
部の288ノズルのみを使用する例を示している。この
ように使用するノズルを制限することで、1回の記録走
査において、1Cつの記録領域に対し、各記録ヘッドH
1,H2により同時に記録が行われないように構成され
ている。従って、記録ヘッドH1とH2とで、1つの記
録領域に対する同時記録走査での記録が禁止されている
ことになる。
【0044】ここで、1つの記録領域に対して、複数の
記録ヘッドでの同時記録走査での記録を禁止する理由
は、使用するインク特性に起因した境界にじみ等の発生
を抑制する目的があるためである。境界にじみに関する
詳細は後述する。
【0045】以上のように、高速記録モードでは、イン
クジェット記録装置の使用状況または記録ヘッドの構成
の中で、適用可能な最大の使用ヘッド幅(使用ノズル
数)を選択し、1パス双方向記録を行うことによって最
も高速に画像を形成することができる。
【0046】なお、この高速記録モードでは、高速性を
重視する記録モードであるので、記録データを間引くこ
とにより記録ヘッドの駆動周波数を上げたり、消費電力
を削減するために使用ノズルの制限を緩和して使用ノズ
ルを多くしたりする等の方法を採ることも可能である。
【0047】(高画質記録モード)次に、実施形態にお
いて、高画質記録を実現する場合の一例を説明する。な
お、ここでは、高速記録性を維持するために、図1
(c)に示す1パス双方向記録を実行しつつ、さらに高
画質記録を可能とする場合について説明する。
【0048】1パス双方向記録によって高速記録を行う
場合に問題となるのは、前述のような画像弊害である
が、この実施形態では図6に示すような記録ヘッドを用
い、図7に示すような記録動作を行うことによって上記
問題を解消するようになっている。
【0049】すなわち、図6(a)は、384ノズルの
幅を有する複数の記録ヘッド(第1の記録ヘッドH1と
記録ヘッドH2)が互いに平行に配列されている構成状
態を示している。なお、前述の図5と同様に、記録ヘッ
ドに図示される格子は、32ノズルに相当するブロック
を示している。図6(a)に示す構成において、第1の
記録ヘッドH1における使用ノズル(使用ヘッド部)は
上部の128ノズルのみとする。また、第2の記録ヘッ
ドH2における使用ノズル(使用ヘッド部)は、下部の
128ノズルのみとする。
【0050】一方、図6(b)は、図5(b)と同様
に、む384ノズル幅の第1の記録ヘッドH1と第2の
記録ヘッドH2とが、192ノズル分オフセットした状
態で配列されている構成状態を示している。この図6
(b)に示す構成では、第1の記録ヘッドH1における
使用ノズル(使用ヘッド部)は、上部の192ノズルの
みとする。また、第2の記録ヘッドH2における使用ノ
ズル(使用ヘッド部)は、下部の192ノズルのみとす
る。
【0051】これらの図6(a),(b)に示す構成の
記録ヘッドを用いて被記録媒体に対し記録を行う場合に
ついて、図7及び図8を参照して説明をする。図7は、
図6(a)の記録ヘッドを用いて1パス双方向記録を行
う場合を示している。なお、被記録媒体は、図中の矢印
に示すように、上から下への移動(副走査)を行い、こ
の副走査方向と直交する方向に沿って記録ヘッドが往復
移動(主走査)を行うものとする。
【0052】まず、第1記録走査では、第1の記録ヘッ
ドH1、第2の記録ヘッドH2をそれぞれを往路方向に
走査して記録を行い、第2記録走査では、それぞれの記
録ヘッドを復路方向に走査して記録を行い、第3記録走
査以降も同様に奇数の記録走査では往路方向、偶数の記
録走査では復路方向へと記録を行い、それらの1パス双
方向記録によって画像を完成していく。
【0053】すなわち、第1記録走査では、第1の記録
ヘッドH1により第1記録領域に対して記録を行う。第
2記録走査では、第1の記録ヘッドH1により第2記録
領域に対して記録を行う。次に、第3記録走査では、第
1の記録ヘッドH1により第3記録領域に対して記録を
行うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第1記録領
域に対して記録を行う。次に、第4記録走査では、第1
の記録ヘッドH1により第4記録領域に対して記録を行
うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第2記録領域
に対して記録を行う。次に、第5記録走査では、第1の
記録ヘッドH1により第5記録領域に対して記録を行う
と同時に、第2の記録ヘッドH2により第3記録領域に
対して記録を行う。このようにして、各記録領域に対し
て、順次第1の記録ヘッドH1と第2の記録ヘッドH2
による記録を行っていく。
【0054】前述のように、図6(b)は、384ノズ
ル幅の複数の記録ヘッド(第1の記録ヘッドH1と第2
の記録ヘッドH2)が互いに192ノズル分オフセット
した状態で配列されている構成状態を示している。この
図6(b)に示す構成の記録ヘッドを用い、1パス双方
向記録を行う場合について、図8を参照して説明する。
【0055】図8において、記録を行う手順は、図7に
示した手順と同様である。但し、第1の記録ヘッドH1
と第2の記録ヘッドH2との間には192ノズル分のオ
フセットがあり、各記録領域が副走査方向に長くなって
いるため、図7の場合に対して、記録幅が1.5倍にな
っており、その分、高速記録には有利な構成となってい
る。また、記録装置の構成的には使用ノズルの幅が全体
的に大きくなってしまい、記録ヘッドが大型化してしま
うために、装置の小型化の面では若干不利になる。
【0056】以上のような図7及び図8に示す高画質記
録モードにおける記録動作について、その注目すべき特
徴は、1つの記録領域における第1の記録ヘッドH1に
よる記録と第2の記録ヘッドH2による記録との関係で
ある。すなわち、第1記録領域に対しては、往路方向へ
の第1記録走査及び第3記録走査によって記録が行わ
れ、これら第1,第3記録走査の間に行われる復路方向
への第2の記録走査では、第2記録領域に対する記録が
行われる。また、第2記録領域に対しては、前述の復路
方向への第2記録走査及び第4記録走査によって記録が
行われ、これら第2,第4記録走査の間に行われる往路
方向第3記録走査では、前述のように第1の記録領域に
対する記録が行われ、その後、第3記録領域、第4記録
領域、と順次、同様の手順で記録が行われる。
【0057】つまり、この高画質記録動作においては、
1つの記録領域について着目すると、複数の記録ヘッド
による記録走査の間に、1回の記録を行わない走査が介
在し、この記録を行わない走査は着目している記録領域
に対する記録は行わないが、他の記録領域に対しての記
録を行うようになっている。
【0058】従って、第1の記録ヘッドH1での記録と
第2の記録ヘッドH2での記録が着目の記録領域全てに
おいて一定の時間差で行われることになる。換言すれ
ば、各記録領域毎に記録方向は交互に切り替わるが、1
つの記録領域の中で複数の記録ヘッドでの記録が一定の
時間差で行われ、さらに隣接する記録領域でも同一時間
差で記録が行われることになる。
【0059】なお、本実施形態では、各記録領域におい
て、インク打ち込みの時間間隔が必ず同一になる構成で
記載しているが、数ラスタの範囲であれば、時間間隔が
異なってしまう記録領域があっても実質的に問題になる
ことはない。つまり、ユーザーが画像弊害と認識してし
まう程度以下の寸法領域であれば、時間差ムラや色ムラ
が発生しても画質上さほど大きな問題とはならない。
【0060】以上説明してきたように、複数の記録ヘッ
ドにおいて、使用する記録ヘッドの幅(ノズル数)と位
置を限定することにより、1つの記録領域内でのインク
の打ち込み時間差、及び各記録領域間でのインクの打ち
込み時間差を一定に保つことが可能となり、色ムラのな
い高画質記録を得ることができる。
【0061】(2)概略構成2 本発明の他の実施形態では、プリンタドライバーやプリ
ンタ本体に設定された記録条件を取得もしくは参照し
て、設定された記録条件に応じて、複数の記録ヘッドの
使用ノズル位置をそれぞれ独立に設定する。例えば、記
録条件として画質の異なる複数の記録モードが設定可能
な構成において、高品質な画像の記録を行う高画質記録
モードが設定されている場合には、各記録ヘッドの使用
ヘッド部の間に副走査方向に沿って記録に使用されない
部分(間隔)が形成されるよう使用ノズル位置を設定す
るようになっている。また、高速にて画像を記録する高
速記録モードが設定されている場合には、副走査方向に
おいて記録に使用されない部分(間隔)が存在しないよ
うに使用ノズル位置の間隔を比較的短く設定するように
なっている。
【0062】ここで、各記録条件に応じて行われるこの
実施形態のインクジェット記録機能を説明する。なお、
ここで設定される記録条件としては、前述の高速記録モ
ード、高画質モードなどがあり、各々のモード毎に説明
を行う。
【0063】(高速記録モード)この実施形態におい
て、高速記録モードが設定された場合、図1(c)に示
す1パス双方向記録の実行が最も有効である。さらに、
記録ヘッドのノズル位置は、それぞれの記録装置または
記録ヘッドの形態に応じて、そのシステムの中で可能な
最大の幅を選択することが望ましい。
【0064】この高速記録モードにおいて使用する記録
ヘッドの図9に示す。図9(a)は384ノズルの幅を
有する複数の記録ヘッドH1と、128個のノズルを有
する記録ヘッドH2とが平行に配列されている構成状態
を示している。また、図9(b)は384個のノズルを
有する複数の記録ヘッドと192個のノズルを有する記
録ヘッドH2とが192ノズル分オフセットした状態で
平行に配列されている構成状態を示している。
【0065】これらのヘッド構成において、使用するノ
ズル位置のオフセット量は、1パスでの副走査量に相当
しており、また、その副走査方向の送り量は、記録ヘッ
ド2のヘッド長で決定されている。また、複数の記録ヘ
ッド間により、1つの記録領域に対する同時記録走査を
禁止する構成となっている。これは、使用するインク特
性に起因した境界にじみ等の発生を抑制するためであ
る。なお、境界にじみに関する詳細は後述する。
【0066】これらの記録ヘッドを用いて被記録媒体に
対し記録を行う場合について説明をする。図10は図9
(a)の記録ヘッドを用いて1パス双方向記録を行う場
合を示している。なお、被記録媒体は、図中の矢印に示
すように、上から下への移動(副走査)を行い、この副
走査方向と直交する方向に沿って記録ヘッドが往復移動
(主走査)を行うものとする。
【0067】図10において、まず、第1記録走査で
は、第1の記録ヘッドH1、第2の記録ヘッドH2をそ
れぞれを往路方向に走査して記録を行い、第2記録走査
では、それぞれの記録ヘッドを復路方向に走査して記録
を行い、第3記録走査以降も同様に奇数の記録走査では
往路方向、偶数の記録走査では復路方向へと記録を行
い、それらの1パス双方向記録によって画像を完成して
いく。
【0068】すなわち、第1記録走査では、第1の記録
ヘッドH1により第1記録領域に対して記録を行う。第
2記録走査では、第1の記録ヘッドH1により第2記録
領域に対して記録を行うと同時に、記録ヘッド2により
第1記録領域に対して記録を行う。次に、第3記録走査
では、第1の記録ヘッドH1により第3記録領域に対し
て記録を行うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第
2記録領域に対して記録を行う。次に、第4記録走査で
は、第1の記録ヘッドH1により第4記録領域に対して
記録を行うと同時に、第3の記録ヘッドH2により第2
記録領域に対して記録を行う。次に、第5記録走査で
は、第1の記録ヘッドH1により第5記録領域に対して
記録を行うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第4
記録領域に対して記録を行う。このようにして、各記録
領域に対して、順次第1の記録ヘッドH1と第2の記録
ヘッドH2による記録を行っていく。
【0069】以上のような図9(a),(b)及び図1
0に示す高速記録モードにおいてその注目すべき特徴
は、1つの記録領域における第1の記録ヘッドH1によ
る記録と第2の記録ヘッドH2による記録との関係であ
る。すなわち、第1記録領域に対しては、往路方向への
第1記録走査が行われた後に、復路方向への第2の記録
走査で、第1記録領域に対する記録が行われる。また、
第2記録領域に対しては、前述の復路方向への第2記録
走査が行われた後に、往路方向の第3記録走査で記録が
行われる。その後、第3記録領域、第4記録領域、と順
次、同様の手順で記録が行われる。
【0070】以上のように、高速記録モードでは、イン
クジェット記録装置の使用状況または記録ヘッドの構成
の中で、適用可能な最大の使用ノズル部(使用ノズル
数)となるような選択を行い、1パス双方向記録を行う
ことによって最も高速に画像を形成することができる。
【0071】なお、この高速記録モードでは、高速性を
重視する記録モードであるので、記録データを間引くこ
とにより記録ヘッドの駆動周波数を上げたり、消費電力
による使用ノズルの制限を緩和して使用ノズルを多くし
たりする等の方法を採ることも可能である。
【0072】(高画質記録モード)次に、実施形態にお
いて、高画質記録を実現する場合の一例を説明する。な
お、ここでは、高速記録性を維持するために、図1
(c)に示す1パス双方向記録を実行しつつ、さらに高
画質記録を可能とする場合について説明する。
【0073】1パス双方向記録によって高速記録を行う
場合に問題となるのは、前述のような画像弊害である
が、この実施形態では図11(a)に示すような記録ヘ
ッドを用い、図12に示すような記録動作を行うことに
よって上記問題を解消するようになっている。
【0074】すなわち、図11(a)は、384個のノ
ズルを有する複数の記録ヘッド(第1の記録ヘッドH
1)と128個のノズルを有する記録ヘッドH2とが互
いに平行に配列されている構成状態を示している。ここ
で、第1の記録ヘッドH1における使用ノズルは上部の
128個のノズルのみとする。これに対して第2の記録
ヘッドH2における使用ノズルは、128個の全てのノ
ズルを使用する。
【0075】一方、図11(b)は、384個のノズル
を有する第1の記録ヘッドH1と192個のノズルを有
する第2の記録ヘッドH2とが、192ノズル分オフセ
ットした状態で配列されている構成状態を示している。
第1の記録ヘッドH1における使用ノズルは、上部の1
92ノズルのみとする。これに対して第2の記録ヘッド
H2における使用ノズルは、192個の全てのノズルを
用いて記録する。
【0076】これらの記録ヘッドを用いて被記録媒体に
対し記録を行う場合について説明をする。図12は図1
1(a)の記録ヘッドを用いて1パス双方向記録を行う
場合を示している。なお、被記録媒体は、図中の矢印に
示すように、上から下への移動(副走査)を行い、この
副走査方向と直交する方向に沿って記録ヘッドが往復移
動(主走査)を行うものとする。
【0077】まず、第1記録走査では、第1の記録ヘッ
ドH1、第2の記録ヘッドH2のそれぞれを往路方向に
走査して記録を行い、第2記録走査では、それぞれの記
録ヘッドを復路方向に走査して記録を行い、第3記録走
査以降も同様に奇数の記録走査では往路方向、偶数の記
録走査では復路方向へと記録を行い、それらの1パス双
方向記録によって画像を完成していく。
【0078】すなわち、第1記録走査では、第1の記録
ヘッドH1により第1記録領域に対して記録を行う。第
2記録走査では、第1の記録ヘッドH1により第2記録
領域に対して記録を行う。次に、第3記録走査では、第
1の記録ヘッドH1により第3記録領域に対して記録を
行うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第1記録領
域に対して記録を行う。次に、第4記録走査では、第1
の記録ヘッドH1により第4記録領域に対して記録を行
うと同時に、第2の記録ヘッドH2により第2記録領域
に対して記録を行う。次に、第5記録走査では、第1の
記録ヘッドH1により第5記録領域に対して記録を行う
と同時に、第2の記録ヘッドH2により第3記録領域に
対して記録を行う。このようにして、各記録領域に対し
て、順次第1の記録ヘッドH1と第2の記録ヘッドH2
による記録を行っていく。
【0079】一方、図11(b)は、384ノズル幅の
複数の記録ヘッド(第1の記録ヘッドH1と第2の記録
ヘッドH2)が互いに192ノズル分オフセットした状
態で配列されている構成状態を示している。
【0080】記録を行う手順は、図11(b)に示した
手順と同様である。但し、第1の記録ヘッドH1と第2
の記録ヘッドH2との間には192ノズル分のオフセッ
トがあり、各記録領域が副走査方向に長くなっているた
め、図11の場合に対して、記録幅が1.5倍になって
おり、その分、高速記録には有利な構成となっている。
また、記録装置の構成的には使用ノズルの幅が全体的に
大きくなってしまい、記録ヘッドが大型化してしまうた
めに、装置の小型化の面では若干不利になる。
【0081】以上のような図11及び図12に示す高画
質記録モードにおいてその注目すべき特徴は、1つの記
録領域における第1の記録ヘッドH1による記録と第2
の記録ヘッドH2による記録との関係である。すなわ
ち、第1記録領域に対しては、往路方向への第1記録走
査及び第3記録走査によって記録が行われ、これら第
1,第3記録走査の間に行われる復路方向への第2の記
録走査では、第2記録領域に対する記録が行われる。ま
た、第2記録領域に対しては、前述の復路方向への第2
記録走査及び第4記録走査によって記録が行われ、これ
ら第2,第4記録走査の間に行われる往路方向第3記録
走査では、前述のように第1の記録領域に対する記録が
行われ、その後、第3記録領域、第4記録領域、と順
次、同様の手順で記録が行われる。
【0082】つまり、この高画質記録動作においては、
1つの記録領域について着目すると、複数の記録ヘッド
による記録走査の間に、1回の記録を行わない走査が介
在し、この記録を行わない走査は着目している記録領域
に対する記録は行わないが、他の記録領域に対しての記
録を行うようになっている。
【0083】従って、第1の記録ヘッドH1での記録と
第2の記録ヘッドH2での記録が着目の記録領域全てに
おいて一定の時間差で行われることになる。換言すれ
ば、各記録領域毎に記録方向は交互に切り替わるが、1
つの記録領域の中で複数の記録ヘッドでの記録が一定の
時間差で行われ、さらに隣接する記録領域でも同一時間
差で記録が行われることになる。
【0084】なお、本実施形態では、各記録領域におい
て、インク打ち込みの時間間隔が必ず同一になる構成で
記載しているが、数ラスタの範囲であれば、時間間隔が
異なってしまう記録領域があっても実質的に問題になる
ことはない。つまり、ユーザーが画像弊害と認識してし
まう程度以下の寸法領域であれば、時間差ムラや色ムラ
が発生しても画質上さほど大きな問題とはならない。
【0085】以上説明してきたように、複数の記録ヘッ
ドにおいて、使用する記録ヘッドの位置を限定すること
により、1つの記録領域内でのインクの打ち込み時間
差、及び各記録領域間でのインクの打ち込み時間差を一
定に保つことが可能となり、色ムラのない高画質記録を
得ることができる。
【0086】また、ここで、着目すべきことは、1つの
記録領域を記録する場合に必要とされる走査回数であ
る。例えば、被記録媒体の送り量を同一として、図10
に示した高速記録モードを実施した場合と、図12に示
した高画質記録モードを実施した場合の比較を行った場
合を考える。この場合、第1記録領域から第4記録領域
までの記録領域を完成するために要する記録走査回数
は、高速記録モードでは第1記録走査から第5記録走査
までの合計5回であるのに対して、高画質記録モードで
は第1記録走査から第6記録走査までの合計6回になっ
ている。これは、高画質記録モードにおいては、第1記
録ヘッドH1と第2記録ヘッドH2のノズル位置が副走
査方向に1走査分の間隔が存在していることによる。こ
のように両記録ヘッドの使用ノズル位置を副走査方向に
ずらすことによって、打ち込み時間差などの画像弊害を
抑制しつつ色ムラのない高画質記録を行うことができ
る。また、高速記録モードでは、第1記録ヘッドH1と
第2記録ヘッドとの間に副走査方向において全く間隔が
存在していないため、高画質記録モードに対して、相対
的に少ない記録回数での記録が可能であり、より高速に
記録することが可能となっている。この記録走査回数の
違いは、両記録ヘッドの使用ノズル位置が副走査方向に
おいて1走査分ずれているために生じるのであり、この
ように、高画質記録モードと高速記録モードとで、使用
ノズル位置をずらす場合は、副走査方向に1記録走査分
程度ずらすことが好ましい。さらに、高速記録モードで
は、高画質記録モードで抑制し得た画像弊害を誘発する
場合があるという問題があるが、間引き処理などを行う
ことで、それらの問題を発生しにくくすることも可能で
ある。すなわち、高画質モードでは間引き処理などを施
すことは画質劣化を来たすために実施できないが、高速
性を重視する高速記録モードでは、50%程度の間引き
処理であれば、極端な反射濃度の低下はなく、高速記録
モードとして問題のない記録を行うことができる。これ
は、インク量を抑制することで、上記画像弊害の発生を
抑えることができる。
【0087】以上のような実施形態によれば、設定され
た記録モードに応じて、最適な使用ノズル位置を設定し
て記録を行うことができる。つまり、高速記録モードは
可能な範囲内で最も高速記録に適したノズル位置を指定
して記録を行い、高画質記録モードでは色ムラ等の画像
弊害が発生しないようなノズル限定をして記録を行うこ
とにより、1つの記録装置において、高速記録と高画質
記録とを実行することができる。
【0088】(3)その他の構成 (マルチパス記録モード)この実施形態では、図5また
は図6に示すような記録ヘッドの構成を用いて、マルチ
パス記録を実施することも可能である。周知のように、
マルチパス記録方式は、高画質記録に適している記録方
式であるが、図7および図8に示す高画質記録モードを
設定し、記録ヘッド中の使用ノズルを図6(a),図6
(b)に示すように設定することで、高画質化をより一
層高めることができ、優れた品質の画像を得ることがで
きる。
【0089】また、前述の高速記録モードを設定し、図
5に示すような使用ノズルの設定を行えば、マルチパス
記録で失われた高速性を向上させることもできる。
【0090】(異色境界にじみ)前述のように、従来の
インクジェット記録方法では、「普通紙」への記録品位
は未だ十分なレベルには達していないのが現状であり、
その最も大きな要因として挙げられるのが、各色間のイ
ンクのにじみ防止と、黒色記録品位の維持(特に黒文字
記録品位の維持)の両立である。
【0091】通常、インクジェット記録方法によってカ
ラ−画像を普通紙に得る場合は、普通紙への浸透速度が
速い速乾性のインクを用いる。このため、各色間のイン
クはにじみのない高品質な画像となるが、全体に濃度が
低く、また、各色の記録画像領域の周りは、紙の繊維に
そって微少にインクがにじむ、いわゆるフェザリングが
発生し易い。
【0092】フェザリングは、カラ−画像領域では比較
的目だちにくいが、黒画像領域では目だちやすく記録品
位の劣化となる。特に、黒画像が文字の場合には、シャ
−プさが欠けた不鮮明な文字となり、その品位は大幅に
低下してしまう。そこで、フェザリングが少なくかつ濃
度が高い高品質な黒色記録を得るためには、普通紙への
浸透速度が比較的遅い黒インクを使用する必要がある。
【0093】ここで、この実施形態において使用したイ
ンクの成分の一例を以下に示す。 1.Y(イエロ−) (C).I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 2.M(マゼンタ) C.I.アシッドレッド289 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 3.C(シアン) C.I.ダイレクトブル−199 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 4.Bk(黒) C.I.ダイレクトブラック154 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 水 残部
【0094】このように、Bkに比べてCMYは、アセ
チレノ−ル EH を1%加えることによって、浸透性
を向上させている。付加物は、これ以外にも、他の界面
活性剤や、アルコ−ル等がある。一方、Bkインクは浸
透成分を添加していないので、浸透速度が比較的遅く、
優れた文字品位を実現し得るものとなっている。また、
上記の例では色材として染料を用いているが、これに代
えて顔料を用いても問題はなく、文字品位向上のために
は顔料を用いる方が好ましいと考えられる。
【0095】しかしながらこの場合には、黒色とカラ−
各色の記録画像領域の隣接境界部において、各色のイン
クのにじみが生じ、これが画像品質を著しく損ねてしま
う。また、黒色がカラーの浸透成分の影響を受けて、境
界部で黒色の色材の分布が不均一になってしまい、濃度
が薄く見えてしまうという現象を誘発する場合もある。
これは、「白もや」と呼ばれる現象で、境界にじみと同
様に、画像弊害の1つとして認識されている。
【0096】これに対して、黒とカラ−の境界域に沿っ
た領域では複数回の走査で記録を完成するマルチパス記
録を行い、記録中に、先に記録したインクが十分に定着
するように時間をかけて形成することで黒とカラーとの
境界域でのにじみを防止する方法が考えられている。し
かしながら、この方法では各記録領域に対して複数回の
走査を行うため、1回の走査で記録を完了してしまう通
常の記録(1パス記録)に比べて多くの記録時間を要す
るという問題が生じる。
【0097】この実施形態では、記録装置の最も高速な
構成である1パス双方向記録を実施すると共に、各記録
領域に対しては、先に記録したインクが定着するように
時間をおいてから、次のインクの記録を行っている。つ
まり、前述の1パス高画質記録モードに記載したよう
に、複数の記録ヘッドでの記録は、記録しない走査を行
ってインクの定着時間を設けることにより、マルチパス
記録と同様の効果を得ることができる。
【0098】以上のように本発明の実施形態によれば、
設定された記録モードに応じて、使用ノズルの幅(使用
ノズルの数)及び位置を最適な状態に設定して記録を行
うことができる。つまり、高速記録モードは可能な範囲
内で最も高速記録に適した最大幅の使用ノズル(最大使
用ノズル数)を指定して記録を行い、高画質記録モード
では色ムラ等の画像弊害が発生しないように使用ノズル
の位置を限定して記録を行うことにより、1つの記録装
置において、高速記録と高画質記録とを両立することが
できる。
【0099】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳
細に説明する。なお、各図において、同一符号で示す部
分はそれぞれ同一または対応する部分とする。
【0100】[第1実施例]まず、本発明の第1実施例
は、複数の記録ヘッドにより被記録媒体上に記録インク
を用いて記録を行って、画像を形成する記録方式に関す
るものであり、記録モードの情報の取得により、高速記
録モードと高画質記録モードとに応じて記録に使用する
ノズル(使用ヘッド部)を切り換えて使用する。
【0101】(記録装置の構成)図13は本発明を適用
したインクジェット記録装置の実施例の要部構成を模式
的に示す斜視図である。図13において、複数(4個)
のヘッドカートリッジ1A,1B,1C,1Dがキャリ
ッジ2に交換可能に搭載されている。各カートリッジ1
A〜1Dのそれぞれには、記録ヘッドを駆動する信号を
受けるためのコネクターが設けられている。なお以下の
説明では前記記録手段1A〜1Dの全体または任意の1
つを指す場合、単に記録手段(記録ヘッドまたはヘッド
カートリッジ)1で示すことにする。
【0102】前記複数のカートリッジ1は、それぞれ異
なる色のインクで記録するものであり、それらのインク
タンク部には例えばシアン、マゼンタ、イエロー、黒な
どの異なるインクが収納されている。各記録手段1はキ
ャリッジ2に位置決めして交換可能に搭載されており、
そのキャリッジ2には、前記コネクターを介して各記録
手段1に駆動信号等を伝達するためのコネクターホルダ
ー(電気接続部)が設けられている。
【0103】キャリッジ2は、主走査方向で装置本体に
設置されたガイドシャフト3に沿って移動方向に案内支
持される。そしてキャリッジ2は、主走査モータ4によ
り、モータプーリ5、従動プーリ6、及びタイミングベ
ルト7を介して駆動され、その位置及び移動を制御され
る。用紙やプラスチック薄板等の記録媒体8は、2組の
搬送ローラの回転により第1の記録ヘッドH1の吐出口
面と対向する位置(記録部)を通して搬送(紙送り)さ
れる。なお記録媒体8は、記録部において平坦な記録面
を形成できるように、その裏面をプラテン(不図示)に
より指示されている。この場合、キャリッジ2に搭載さ
れた各カートリッジ1は、それらの吐出口面がキャリッ
ジ2から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の間で
記録媒体8と平坦になるように保持されている。
【0104】前記第1の記録ヘッドH1は、熱エネルギ
ーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手段
であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体
を備えたものである。また前記第1の記録ヘッドH1は
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行うものである。
【0105】図14は、前記第1の記録ヘッドH1のイ
ンク吐出部13の主要部構造を部分的に示す模式的斜視
図である。図14において記録媒体8と所定の隙間(約
0.5〜2[mm]程度)をおいて対面する吐出口面2
1には、所定のピッチで複数の吐出口22が形成され、
共通液室23を各吐出口22とを連通する各流路24の
壁面に沿ってインク吐出量のエネルギーを発生するため
に電気熱変換体(発熱抵抗体など)25が配設されてい
る。本例においては、第1の記録ヘッドH1は前記吐出
口22がキャリッジ2の走査方向と交差する方向に並ぶ
ような位置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。
こうして画像信号または吐出信号に基づいて対応する電
気熱変換体25を駆動(通電)して、流路24内のイン
クを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口
22からインクを吐出させる第1の記録ヘッドH1が構
成されている。
【0106】(制御回路の構成)図15は、図13に示
したインクジェット記録装置における制御回路の概略構
成例を示す。
【0107】図15において、コントローラ100は主
制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のC
PU101、プログラムや所要のテーブルその他の固定
データを格納したROM103、画像データを展開する
領域や作業用の領域等を設けたRAM105を有する。
ホスト装置110は、画像データの供給源(記録に係る
画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとす
る他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であっても良
い)である。画像データ、その他のコマンド、ステータ
ス信号等は、インタフェース(I/F)112を介して
コントローラ100と送受信される。
【0108】操作部120は操作者による指示入力を受
容するスイッチ群であり、電源スイッチ122、記録開
始を指示するためのスイッチ124、吸引回復の起動を
指示するための回復スイッチ126等を有する。
【0109】ヘッドドライバ140は、記録データ等に
応じて記録ヘッド1の電気熱変換体25を駆動するドラ
イバである。ヘッドドライバ140は、記録データを電
気熱変換体25の位置に対応させて整列させるシフト・
レジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、
駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータを作動させる
論理回路素子の他、ドット形成位置合わせのために駆動
タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミ
ング設定部等を有する。
【0110】記録ヘッド1には、サブヒータ142が設
けられている。サブヒータ142はインクの吐出特性を
安定させるための温度調整を行うものであり、電気熱変
換体25と同時に記録ヘッド基板上に形成された形態及
び/または記録ヘッド本体ないしはヘッドカートリッジ
に取り付けられる形態とすることができる。
【0111】モータドライバ150は主走査モータ15
2を駆動するドライバであり、副走査モータ162は記
録媒体8を搬送(副走査)するために用いられるモータ
であり、モータドライバ160はそのドライバである。
【0112】(記録ノズル切換シーケンス)この第1の
実施例では、前述の高速記録モードと高画質記録モード
とに応じて記録における使用ノズルの幅及び位置を切り
換えて使用する。図16は本実施例を実行するノズル設
定切り換えシーケンスの一例を示すフローチャートであ
る。まず、STEP−1において記録するデータを読み
込む。次に、STEP−2において記録データに付随し
ているヘッダ情報等から記録するべき記録モードの情報
を入手する。次に、STEP−3において記録モードに
応じた判別を行い、高速記録モードであればSTEP−
4で高速記録モード用のノズル設定を行い、高画質記録
モードであればSTEP−5で高画質記録モード用のノ
ズル設定を行う。なお、本発明の実施例においては、複
数の記録モードのうち、高品質な画像を記録するための
記録モードを高画質記録モードと呼び、また、高画質記
録モードに対して高速で記録を行うための記録モードを
高速記録モードと呼ぶ。
【0113】このようにして、記録する記録データの情
報に応じて、高速記録モードと高画質記録モードとをそ
れぞれ独立にノズル設定することができる。通常、記録
データの先頭部にヘッダ情報等が付随しているので、こ
のヘッダ情報に基づき、記録するジョブ毎、もしくはペ
ージ毎に、高速記録モードと高画質記録モードとで使用
ノズルを切り換えて記録を行うことができる。なお、高
速記録モードと高画質記録モードそれぞれにおいて設定
される記録ヘッドの使用ノズルの具体例は、発明の概略
構成として前述した構成の通りである。
【0114】(第1の実施例の変形例)次に、本発明の
第1の実施形態の変形例を図17のフローチャートに基
づき説明する。図17は、図16に示したノズル設定切
り換えシーケンスを一部変更したフローチャートを示し
ている。まず、STEP−1において1バンド分の記録
データを読み込む。ここで、1バンド分の記録データ
は、処理できる1回分のデータ量でも良いし、高速記録
モードの1行分のデータ量でも良く、特定の記録領域毎
にデータ処理を行い得る量であれば良い。次に、STE
P−2において、記録データに付随しているヘッダ情報
等から記録するべき記録モードの情報を入手する。次
に、STEP−3において、設定されている記録モード
が高速記録モードであればSTEP−4で高速記録モー
ド用のノズル設定をし、また、高画質記録モードであれ
ばSTEP−5で高画質記録モード用のノズル設定をす
る。そして、STEP−6では、記録すべき記録データ
が存在するか否かを判断し、記録データが存在する場合
には、再度STEP−1から同様の制御を繰り返し、全
ての記録データが記録された場合は、本シーケンスを終
了する。
【0115】このシーケンスによれば、1バンド毎に使
用する記録ヘッドのノズルを変更することが可能とな
り、より細密な画像形成が可能となる。この際の切り換
えを指示するための情報は、1バンド分の記録データ毎
に付随させるようにする他、切り換えが必要な部分にの
み記録データ情報を付随させるようにすることも可能と
である。
【0116】ところで、以上の説明は1パス双方向記録
を想定して行ったが、マルチパス記録においても、図5
に示す記録ヘッドでの記録と、図6に示す記録ヘッドで
の記録との切り換えを行うことも可能である。つまり、
高画質記録に適用されるマルチパス記録においても、高
画質モードと、高速記録モードとを切り換えることが可
能となる。この場合も制御シーケンスは、図16、図1
7に示したシーケンスと同様であり、1パス双方向記録
の場合と同等の効果が期待できる。
【0117】さらに、この第1の実施形態の他の変形例
として、図18に示すようなシーケンスを実施すること
も可能である。このシーケンスでは、1パス双方向記録
用とマルチパス記録とを、それぞれ独立に使用するノズ
ルを切り換えることによって設定するものとなってい
る。
【0118】すなわち、まず、STEP−1では記録す
るデータの読み込みを行う。次に、STEP−2におい
て記録データに付随しているヘッダ情報等から記録する
べき記録モードの情報を入手する。次に、STEP−3
において1パス記録モードかマルチパス記録モードかの
判別を行い、1パス記録モードであると判断されればS
TEP−4でさらに記録モードに関する判断を行う。こ
こで、高速記録モードであると判断されればSTEP−
5で図5に示す高速記録モード用のノズル設定を行い、
高画質記録モードであると判断されればSTEP−6で
図6に示す高画質記録モード用のノズル設定を行う。
【0119】一方、STEP−3において、マルチパス
記録モードであると判断されればSTEP−7でさらに
記録モードに応じた判別を行い、高速記録モードである
と判断されればSTEP−8で、マルチパス記録におい
て高速記録モード用のノズル設定を行い、高画質記録モ
ードであると判断されればSTEP−9でマルチパス記
録における高画質記録モード用のノズル設定を行う。
【0120】このようにして、記録する記録データの情
報に応じて、つまり、1パス記録もしくはマルチパス記
録において、高速記録モードと高画質記録モードとをそ
れぞれ独立にノズル設定することができる。通常、記録
データの先頭部にヘッダ情報等は付随しているので、記
録するジョブ毎、もしくはページ毎に、高速記録モード
と高画質記録モードとに使用ノズルを切り換えて記録を
行うことができる。このように、1パス双方向記録と同
様に、高速で記録するマルチパス記録と高画質で記録す
るマルチパス記録とを、記録ヘッドの使用ノズルを限定
することで選択的に実施することができる。
【0121】以上のように、本実施例によれば、設定さ
れた記録モードに応じて、最適な使用ノズルの幅及び位
置(使用ノズル数及び位置)を設定して記録を行うこと
ができる。つまり、高速記録モードは可能な範囲内で最
も高速記録に適したノズルを指定して記録を行い、高画
質記録モードでは色ムラ等の画像弊害が発生しないよう
なノズル限定をして記録を行うことにより、1つの記録
装置において、高速記録と高画質記録とを実行すること
ができる。
【0122】[第2実施例]次に本発明の第2実施例を
説明する。本発明の第2実施例は、上記第1実施例と同
様に、複数の記録ヘッドにより被記録媒体上に記録イン
クを用いて記録を行い画像を形成するインクジェット記
録に関するものである。なお、発明の概略構成として前
述した図5及び図6に示す構成、及び第1実施形態にお
いて説明した図13ないし図15に示す構成などを上記
第1の実施例と同様に備えるものとなっている。
【0123】但し、この第2の実施形態においては、画
像に境界が発生したか否かの検出を行い、その検出結果
を記録条件とし、その記録条件に基づき記録ヘッドの使
用ノズルの幅及び位置を切り換えるようになっている。
なお、本実施例で行う境界検出は、後述のようにBkデ
ータとカラーデータとの境界について行うものとなって
いるが、境界検出は、この色に限定されるものではな
く、別の色の組み合わせでも可能である。
【0124】図19に本実施例を実行するノズル設定切
り換えシーケンスの一例を示す。
【0125】図において、まず、STEP−1では、1
バンド分の記録するデータの読み込みを行う。ここで、
1バンド分の記録データは、記録装置において処理でき
る1回分のデータ量であっても良いし、高速記録モード
の1行分のデータ量であっても良く、特定の記録領域毎
に処理を行い得るデータ量であれば良い。
【0126】次に、STEP−2において処理すべきカ
ラーデータのOR(論理和)データを作成する。次いで
STEP−3において、前記のカラーデータのORデー
タと、Bk(黒)データとのAND(論理積)データを
生成する。ここで、生成されたANDデータは、カラー
データとBkデータとのONドットデータであり、画像
において、カラーと(B)kとの境界が存在することを
表すデータとなる。次に、STEP−4において、カラ
ーとBkとのONドットデータが存在するか判断する。
ONドットデータが無ければ、境界が無いとみなして、
STEP−5で高速記録モード用のノズル設定をする。
【0127】また、ONドットデータがあれば、境界が
有るとみなして、STEP−6で高画質記録モード用の
ノズル設定を行う。そして、STEP−7では記録すべ
き記録データが存在しているか否かを判断し、記録デー
タが存在すると判断された場合は、再度STEP−1か
ら同様の制御を繰り返し、全ての記録データが記録され
た場合には本シーケンスを終了する。
【0128】(第2実施例の変形例)次に、上記第2実
施例の変形例を図20に基づき説明する。図20は、図
19に示した制御シーケンスの一部を変形したものであ
る。ここでは、境界の検知において、インクのにじみに
よって複数のインクに重なりが発生しているか否かを判
断し、その判断結果に基づき使用ノズルの幅及び位置を
設定するようになっている。図20は、図19に示した
ノズル設定切り換えシーケンスの変形例の一例を示す。
【0129】図20において、まず、STEP−1で
は、1バンド分の記録データを読み込む。ここで、1バ
ンド分の記録データは、記録装置において、処理できる
1回分のデータ量であっても、高速記録モードの1行分
であっても良く、特定の記録領域毎に処理を行い得るデ
ータ量であれば良い。次に、STEP−2において、処
理すべきカラーデータのORデータを作成する。次に、
STEP−3において、カラーのORデータのボールド
処理を行う。このボールド処理とはデータで記録される
領域を拡張する処理であり、例えば文字・線を示すデー
タであれば、その文字・線を太くする処理を表す。ここ
で、ボールドする量については、インクの特性に起因す
るものであり、インクにじみ量に応じた境界部の大きさ
を反映させたものである。
【0130】次に、STEP−4において、Bkデータ
とカラーのボールドデータとのANDデータを生成す
る。ここで生成されたデータが、Bkデータとカラーデ
ータとの境界データであり、これが、画像においてBk
とカラーとの境界が存在するか否かを表すデータとな
る。次に、STEP−5において、Bkとカラーとの境
界データの存否を判断する。境界データが存在しなけれ
ば、境界が存在しないとみなし、STEP−6で高速記
録モード用のノズル設定を行う。また、境界データがあ
れば、境界が存在するとみなしてSTEP−7で高画質
記録モード用のノズルを設定する。そして、STEP−
7で、記録すべき記録データがあるか否かの判断を行
い、記録データが存在する場合は、再度STEP−1か
ら同様の制御を繰り返し、全ての記録データが記録され
た場合には、本シーケンスを終了する。
【0131】このように、図19及び図20に示すシー
ケンスによれば、1バンド毎に記録データ内にBkとカ
ラーとの境界部が存在するか否かを判断し、その結果に
応じて高速記録モード用と高画質記録モード用とのノズ
ル設定の切り換えを行っている。ここで、時間差ムラ等
の画像弊害は、複数のインクでの記録が重なる場合に発
生するものであり、複数のインクの重なり部分が存在し
なければ、当然、この弊害は発生しない。従って、この
点に着目して、画像弊害が発生しにくいデータに対して
は高速記録モード用、画像弊害が発生し易いデータに対
しては高画質記録モード用の設定をそれぞれ行ってい
る。このため、画像に合わせて、高速記録モードと高画
質記録モードとのノズル設定の切り替えを効率良く実施
することができる。
【0132】以上のように、この第2実施例におけるの
制御方法によれば、記録する画像データに最適な使用ノ
ズルの幅を使用して記録を行うことができる。つまり、
高速記録モードは可能な範囲内で最も高速記録に適した
ノズルを指定して記録を行い、高画質記録モードでは色
ムラ等の画像弊害が発生しないようなノズル限定を行っ
て記録を行うようになっており、1つの記録装置におい
て、高速記録と高画質記録とを選択的に実施することが
可能となっている。
【0133】本実施例では、ONドットデータの検出や
ボールド処理による境界検出等について説明している
が、より簡単な検出方式として、画像データの同一ラス
タ上にBkデータとカラーデータが共存しているかを見
る方式、つまりラスタ上にデータがそれぞれ存在するか
で判断しても良い。また、そのラスタは単一ラスタの判
断でも良いし、複数ラスタの判断でも良い。さらには特
定エリア内のドットカウントを行って、Bkデータとカ
ラーデータが共存しているを見ても良い。
【0134】[第3実施例]次に、本発明の第3の実施
例を説明する。
【0135】本発明の第3実施例は、上記第1実施例と
同様に、複数の記録ヘッドにより被記録媒体上に記録イ
ンクを用いて記録を行い画像を形成するインクジェット
記録に関するものであり、前述の図5及び図6に示す構
成、及び図13ないし図15に示す構成などを上記実施
例と同様に備えるものとなっている。
【0136】但し、この第3の実施形態においては、使
用する被記録媒体(メディア)の種類を記録条件とし、
その記録条件に基づき記録ヘッドの使用ノズルの幅及び
位置を切り換えるようになっている。
【0137】図21において、まず、STEP−1で
は、記録データの読み込みを行う。次に、STEP−2
において、記録データに付随しているヘッダ情報等から
記録すべきメディアの情報を入手する。次に、STEP
−3において使用するメディアの種類の判別を行い、メ
ディア1であればSTEP−4でさらに記録モードに応
じた判別を行い、高速記録モードであればSTEP−5
で図5に示すような高速記録モード用のノズルの設定を
行い、また、高画質記録モードであればSTEP−6で
図6に示す高画質記録モード用のノズル設定を行う。
【0138】一方、STEP−3において、使用する記
録媒体がメディア2であればSTEP−7でさらに記録
モードに応じた判別を行い、高速記録モードであればS
TEP−8でメディア2での高速記録モード用のノズル
設定を行う。また、高画質記録モードであればSTEP
−9においてメディア2での高画質記録モード用のノズ
ル設定を行う。このように、この実施形態においては、
使用するメディア毎にそれぞれ独立に高速記録モード用
のノズル設定と高画質記録モード用のノズル設定を行う
ことができる。
【0139】通常、記録条件である記録媒体の種類など
を含むヘッダ情報は、記録データの先頭部に付随してい
るので、記録するジョブ毎、もしくはページ毎に、高速
記録モードと高画質記録モードとで、使用ノズルを切り
換えて使用することができる。
【0140】使用するメディアによっては、時間差ム
ラ、インク打ち込み順、境界にじみ、等の画像弊害に対
して、その依存性の強いメディア、依存性の弱いメディ
ア、様々存在する。それは全てメディアとインクの特性
に起因するものであり、メディア毎に制御することが好
ましい。
【0141】この第3の実施例制御によれば、使用する
メディアでの高速記録モードと高画質記録モードとを、
メディア毎にそれぞれ独立にノズル設定することができ
るので、メディアの特性に合わせた制御が可能となる。
【0142】具体的には、にじみ易い普通紙等は、高速
記録モードでは、図5(d)に示すように、多数の使用
ノズルが設定された記録ヘッドを用いて、同一記録領域
に対する同時走査での記録を回避しつつにじみのない高
画質記録を行う。また、高画質記録モードでは、図6
(b)の記録ヘッド構成を用いて、1つの記録領域内に
対して行われる複数の記録ヘッドでの打ち込み時間差を
1回の記録走査分だけ設け、それによりにじみのない高
画質記録を行う。
【0143】一方、コート紙などは、異色境界にじみ等
が発生しないので、高速記録モードでは、図5(b)の
記録ヘッド構成を用い、その記録装置の最高速で記録が
行えるノズル設定を行って記録を行う。また、高画質記
録モードでは、図6(b)の記録ヘッド構成を用いるこ
とによって、1つの記録領域に対する複数の記録ヘッド
での打ち込み時間差を常に1回の記録走査分に設定する
ことができ、高画質記録を行うことができる。また、1
つの記録領域に対する複数の記録ヘッドでの打ち込みに
時間差を持たせる必要がない場合には、高画質記録と高
速記録とを同一ノズル設定にて行うようにすることも可
能であり、使用するメディアの特性に合わせて種々のノ
ズル設定を行うことが可能である。
【0144】また、なお、図21に示すシーケンスで
は、2種類のメディア1,2につて説明しているが、3
種類以上のメディアに対し、各メディアに応じたノズル
設定を行うようにすることも可能であり、本発明は上記
実施形態に限定されるものではない。
【0145】以上のように、この第3実施例によれば、
使用ノズルの位置及び幅(使用ノズルの数)を記録する
メディアに応じて最適な状態に設定することができ、高
画質を得ることができる。しかも、各種のメディア毎
に、高速記録モードと高画質記録モードとに応じたノズ
ル設定を行うことも可能となり、1つの記録装置におい
て、高速記録と高画質記録とを選択的に実行させること
ができる。
【0146】[第4実施例]本発明の第4実施例は、記
録画像データの中に連続して空白部分を表すデータが存
在した場合に、その空白部分(ヌル)の存在を検出し、
その空白部分が存在すると判断された場合には記録画像
が存在する部分まで記録媒体を移動させる周知のヌルス
キップを行い得る機能を備えた記録装置に対して本発明
を適用したものである。なお、ヌルスキップとは、前記
記録ヘッドの複数のノズルが配列される副走査方向にお
ける記録画像が存在しない空白部分を検出し、その空白
部分に対する記録を行わずに空白部分に続いて記録画像
が存在する部分まで記録媒体を副走査する動作である。
すなわち、本実施例では、1つの記録領域に対する複数
の記録ヘッドでの記録間隔を一定にするために、画像端
部に対して複数の記録ヘッドでの記録を行う場合は、上
述のヌルスキップの動作を禁止して画像端部処理を実施
するようになっている。
【0147】なお、この実施例においても、第1実施例
において説明した図13ないし図15に示すような構成
を備えており、適用する記録ヘッドも図5及び図6に示
すものを切換シーケンスによって適宜変更可能となって
いる。
【0148】ここで、図7に示したような高画質記録モ
ードで記録を行う場合の処理動作を図22に基づき説明
する。
【0149】図22は本実施例における画像端部処理を
示す制御シーケンスの一例を示す図である。図22にお
いて、まず、STEP−1では、記録するデータの読み
込みを行う。次に、STEP−2において、記録データ
に付随しているヘッダ情報等から記録するべき記録モー
ドの情報を取得する。この後、STEP−3において
は、記録領域に対して先に記録を行う記録ヘッド1の記
録データが存在するか否かを判断する。
【0150】記録データが存在すると判断された場合に
は、STEP−4で通常の記録動作、すなわち、通常幅
の副走査と主走査とを交互に繰り返す記録動作を実行す
る。なお、連続画像では、記録する画像の後端以外の殆
どにおいてこの通常記録動作が行わる。また、記録デー
タが存在しない場合には、STEP−5で直前の記録走
査で記録ヘッド1の記録データが存在していたか否かを
判断をする。
【0151】ここで、記録データが存在していたと判断
された場合にはSTEP−6で画像端部記録処理を行
う。また、記録データが存在していないと判断された場
合にはSTEP−4で通常記録動作を行う。次に、ST
EP−7では、記録すべき記録データが存在するか否か
をチェックし、記録データが存在する場合には、再度S
TEP−1から同様の制御を繰り返し、全ての記録デー
タが記録された場合には、本シーケンスを終了する。
【0152】上記のように本シーケンスでは、記録ヘッ
ド1での記録データが、現記録走査では存在しないが、
直前の記録走査では存在していたという場合にのみ画像
端部記録処理を行う。それ以外の場合、すなわち2回以
上連続して記録ヘッド1による記録データが存在ない場
合には、その記録領域は、画像端部に位置しないヌルデ
ータ(完全なヌルデータ)による空白領域か、あるいは
また記録ヘッド2で記録されるだけの画像領域であるた
め、画像端部記録処理を実施する必要はなく、通常記録
動作を行う。
【0153】すなわち、記録データが完全なヌルデータ
で存在する場合には、記録データが存在する箇所まで被
記録媒体を高速に副走査方向へと移動させて(ヌルスキ
ップを行って)記録速度の向上を図り、また、記録ヘッ
ド2のみで記録する画像領域である場合には、通常幅の
副走査と主走査とを繰り返して通常記録動作を行う。ま
た、現記録走査において記録ヘッド1で記録するデータ
が存在する場合にも同様に通常記録動作を行う。なお、
通常記録動作では、前記第1の実施形態と同様に、複数
の記録ヘッドによる記録動作時間間隔を一定に保ちつつ
図7に示すような高画質記録を行う。
【0154】ここで、画像端部記録処理について説明す
る。画像端部記録処理の第1の例は、ヌルスキップの禁
止処理である。前述のように記録データが完全なヌルデ
ータであった場合、すなわちヌルデータが画像端部デー
タでない場合には、記録速度向上のために高速に副走査
方向へと被記録媒体を移動させていた(ヌルスキップを
行っていた)が、完全なヌルデータの場合には、ヌルス
キップを開始する領域が画像端部でないため画像弊害を
生じることはない。ところが、ヌルスキップを画像の端
部の領域において行った場合には、端部における記録領
域に対し、各記録ヘッドによって行われる記録動作が異
なる方向の走査で行われる可能性がある。つまり記録順
序が途中から変更されてしまう可能性がある。そして、
走査方向が異なる場合には、複数の記録ヘッドでのイン
ク打ち込み時間差(複数の記録ヘッドによる記録時間間
隔)が一定に保たれず、図4に示すような色ムラが発生
し、画像を劣化させるという問題が生じた。
【0155】従って、1つの記録領域に対する複数の記
録ヘッドでの記録が未完成の間は、ヌルデータが存在し
ている場合にも、そのヌルデータが完全なヌルデータで
ない限り、ヌルスキップを禁止する。そして、ヌルスキ
ップを禁止した後の制御としては、記録(インクの吐
出)を伴わない走査を1回実行し、その後は引き続き通
常記録を行う。これにより、画像端部においても複数の
記録ヘッドによる記録時間間隔を一定に保つことができ
る。
【0156】また、画像端部記録処理の第2の例は、記
録領域毎に各記録ヘッドによる記録走査方向を同一化で
ある。第1の記録ヘッドH1で記録された記録領域に対
する第2の記録ヘッドH2での記録方向は、第1の記録
ヘッドH1で記録を行った際の記録方向と同一方向とす
る。これにより、前記第1の例のように、ヌルスキップ
を禁止した場合と同一の結果が得られる。この場合、前
記第1の例のように、記録データが完全なヌルデータで
あるか否かを判断する必要はないが、記録領域毎に記録
方向を記憶しておく必要がある。
【0157】以上の画像端部記録処理を実際に行う場合
の一例につき、図7を用いて説明する。
【0158】例えば、第1記録領域から第3記録領域ま
で画像データが存在し、第4記録領域に画像データが存
在しない場合の記録装置の動作は次のようになる。ま
ず、第1記録走査で第1記録ヘッドH1により第1記録
領域に対して記録を行う。第2記録走査では第1記録ヘ
ッドH1により第2記録領域に対して記録を行う。第3
記録走査では第1記録ヘッドH1により第3記録領域に
対して記録を行うと同時に、第2記録ヘッドH2により
第1記録領域に対して記録を行い、ここまでは通常の記
録が行われる。
【0159】次に、第4記録走査で記録を行うが、第1
記録ヘッドH1での記録については画像データが存在せ
ず、第2記録ヘッドH2での記録についても画像データ
が存在しない場合は、第4走査で記録される画像データ
が存在しないので、ヌルスキップ機能を備えた従来の記
録装置であれば、ヌルスキップを行って第5記録走査で
記録されるデータへと移行する。
【0160】しかし、第3記録領域への記録は、記録ヘ
ッド1での記録の後に第4記録走査が存在しなくなるこ
とによって、直ちに第5記録走査が行われてしまうた
め、他の記録領域に対する記録のように、各記録ヘッド
による記録走査の間に記録走査1回分の時間が介在しな
い。その結果、図4に示すような記録状態になり、これ
が色ムラ等の画像弊害を誘発する可能性がある。
【0161】従って、この実施形態においては、前述の
画像端部記録処理の第1例のように、ヌルスキップを禁
止して記録を伴わない第4記録走査を行い、第3記録領
域に対する各記録ヘッドでの記録時間間隔を一定にして
高画質記録を可能としている。また、画像端部記録処理
の第2例に示したように記録領域毎に記録方向を記憶し
ておくことで記録方向の同一化を図り、高画質記録を可
能とすることも可能である。これは、記録を伴わない第
3の記録走査を行った後、第4記録走査を行うことで複
数の記録ヘッドでの記録時間間隔を一定にすることがで
きる。
【0162】これらの画像端部記録処理を行うことによ
り、記録方向も合わせることができる。なお、図22に
示すシーケンスは、高画質記録モード選択時のシーケン
スであって、それ以外のモードでは、画像端部記録処理
を行わず、通常記録動作のみを行う。この場合、通常記
録動作にはヌルスキップも含まれる。
【0163】以上のように、この第4実施例によれば、
1つの記録領域に対する複数の記録ヘッドでの記録時間
間隔を一定にすることができる。つまり、色ムラ等の画
像被害が発生しないようにノズル限定をして行う高画質
記録モードにおいて、各画像領域での複数の記録ヘッド
による記録間隔を一定に保つことが可能となり、高画質
記録を効率良く形成することができる。
【0164】[第5実施例]本発明の第5実施例は、第
4実施例と同様に、複数の記録ヘッドにより被記録媒体
上に記録インクを用いて記録を行うことにより画像を形
成するものであり、1つの記録領域に対する複数の記録
ヘッドでの記録時間間隔を一定にするために、複数の記
録ヘッドでの記録時間間隔をスキャン毎に時間管理を行
うものとなっている。また、この第5実施例においても
上記第4実施例と同様に、図13ないし図15に示す構
成を備えるものとなっているが、さらに、この実施例で
は、記録ヘッドによって形成される各記録領域に対応し
てその各領域の形成に要する記録時間が格納されてい
る。
【0165】ここでは、図23に示すように、第1記録
領域〜第5記録領域に対応して各記録に要する記録時間
(print time)1〜記録時間(print
time)5が格納される。また、格納時間としては絶
対時間を使用する必要はなく、相対時間で良いので、記
憶する時間はCPUなどのタイマーを使用して、その記
録に要した時間を計るものとする。
【0166】次に、本実施例の制御シーケンスを図24
に基づき説明する。なお、ここでは図7に示したような
高画質記録モードで記録動作を行う場合を例に採り説明
する。
【0167】図24において、まず、STEP−1で
は、記録するデータの読込みを行う。次に、STEP−
2において、記録データに付随しているヘッダ情報等か
ら記録するべき記録モードの情報を取得する。次に、S
TEP−3において、記録領域に対して先に記録を行う
第1の記録ヘッドH1の記録データが存在するか否かを
判断する。ここで、記録データが存在する場合は、ST
EP−4で通常記録を行う。連続画像等は、記録する画
像の後端以外のほとんどが通常記録で行われる。
【0168】また、記録データが存在しない場合には、
STEP−5で直前の記録走査により第1の記録ヘッド
H1に対する記録データが存在したか否かを判断をす
る。ここで、記録データが存在する場合は、STEP−
6で時間管理記録処理を行う。また、記録データが存在
しない場合は、STEP−4で通常記録を行う。次に、
STEP−7で、記録すべき記録データが存在するか否
かをチェックし、記録データが存在する場合は、再度S
TEP−1から同様の制御を繰り返し、全ての記録デー
タが記録された場合には、本シーケンスを終了する。
【0169】ここで、時間管理記録処理について説明す
る。
【0170】時間管理記録処理は図23に示したような
記憶手段を用いて、記録領域毎に記録する時間が特定の
時間以下にならないように制御するものである。すなわ
ち、この時間管理記録処理では、1つの記録領域に対し
て記録走査を開始する前に、記憶手段を参照し、同一の
記録領域に対して行われた直前の記録走査時間を求め、
その記録走査時間に基づき、現在の記録走査開始時間と
直前の記録走査との時間間隔が予め設定した時間間隔に
達するまで待機し、その後記録を開始する。つまり、各
記録ヘッドによる記録時間間隔が、常に一定値以上にな
るよう記録動作を制御する。
【0171】以上のように、この第5実施例における制
御方法によれば、1つの記録領域に対する複数の記録ヘ
ッドでの記録時間間隔を制御し、記録時間間隔をほぼ一
定に保つことができる。つまり、色ムラ等の画像被害が
発生しないようにノズル限定をして行う高画質記録モー
ドにおいて、画像領域全体に対し複数の記録ヘッドでの
記録間隔を一定に保つことが可能となり、高画質記録を
効率良く実現することができる。
【0172】[第6実施例]次に、本発明の第6実施例
を説明する。
【0173】本発明の第6実施例は、前記第4実施例と
同様に、複数の記録ヘッドにより被記録媒体上に異なる
記録インクを用いて記録を行うことにより画像を形成す
るものであり、1つの記録領域に対する複数の記録ヘッ
ドでの記録時間間隔を一定に保つために、複数回の主記
録走査の時間間隔を一定にするものである。また、この
第5実施例においても上記第1実施例と同様に、図13
ないし図15に示す構成を備える。
【0174】ここでは図7に示すような高画質記録モー
ドで行う記録動作の記録走査幅について説明する。
【0175】図25に本実施例を示す。図25におい
て、第2記録領域と第3記録領域との間で、画像データ
の幅が異なる。この場合、画像データに従って記録走査
を行うと、第3記録領域、第4記録領域において、第2
の記録ヘッドH2を用いた主記録走査の幅が第1の記録
ヘッドH1での主記録走査の幅と異なる幅となる。つま
り、主記録走査の時間間隔が異なることになり、時間差
が異なるために色ムラ等の画像弊害を誘発する可能性が
ある。
【0176】そこで、この第6実施例では各記録領域に
対する第1の記録ヘッドH1と第2の記録ヘッドH2で
の記録走査の幅とが同一幅となるよう制御する。例え
ば、図25において、第3記録領域に対する第2ヘッド
での記録走査幅は、通常の記録動作によって行われる主
記録走査幅T2ではなく、これより長い主記録走査幅T
1を用いるようにする。また、第4記録領域も同様に主
記録走査幅T1とする。このように、実施例における制
御は、主記録走査幅の急激な減少を抑制するものであ
る。すなわち、境界にじみなどの発生を考慮して記録走
査幅を減少させた場合にも、各記録ヘッドによる記録時
間間隔がずれて画像劣化が発生するのを抑制することが
でき、高品質な画像を形成することができる。なお、記
録走査幅が増大する場合にはこの制御を実施する必要は
ない。
【0177】以上のように、本実施例の制御方法によれ
ば、1つの記録領域に対する複数の記録ヘッドでの記録
走査の幅を同じにすることで、記録間隔をほぼ一定にす
ることができる。特に主記録走査幅が短い場合に発生す
る境界にじみ等に有効であり、色ムラ等の画像弊害が発
生しないように使用ノズル幅を制御して記録を行う高画
質記録モードにおいて、複数の記録ヘッドでの記録間隔
をほぼ一定に保つことが可能となり、高画質記録を実現
することができる。
【0178】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細
化が達成できるからである。
【0179】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。
【0180】この方式は所謂オンデマンド型、コンティ
ニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オン
デマンド型の場合には、液体(インク)が保持されてい
るシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体
に、記録情報に対応していて、書く沸騰を超える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印可する
ことによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せし
め、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果
的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、
収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0181】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に記載されているような吐出口、液路電気熱変換体の
組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第4558333号明細書、米国特許第445
9600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるもの
である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59―123670号公報や熱エネルギーの圧
力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59―138461号公報に基づいた構成とし
ても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率良く行うことができるようになるからで
ある。
【0182】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応して長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせに
よってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1
個の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0183】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0184】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的にあげれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組み合わせを用いて加熱を行う
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を
あげることができる。
【0185】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの外、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個設けられるものであっても良
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては記
録ヘッドを一体的に構成するか複数個によるかのいずれ
でも良いが、異なる色の複数カラー、または、混色によ
るフルカラーの各記録モードの少なくとも1つを備えた
装置にも本発明はきわめて有効である。
【0186】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以上で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても良
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いても良い。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によってはじめて液化する性質のインクを使用
する場合も本発明は適用可能である。このような場合の
インクは、特開昭54―56847号公報あるいは特開
昭60―71260号公報に記載されるような、多孔質
シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としても良い。本発明においては、上述した各インク
に対してもっとも有効なものは、上述した膜沸騰方式を
実行するものである。
【0187】さらに加えて、本発明インクジェット方式
の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像
出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合
わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であっても良い。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
め設定された記録条件に応じて記録ヘッドの記録を行う
幅及び位置を制御し、記録条件に適した記録を実現する
ことができる。例えば、記録条件として高速記録モード
が設定された場合には、記録を行うの幅を設定可能な最
大幅に設定することによって高速記録を行うことが可能
となり、また、記録条件として高画質記録モードが設定
された場合には、色ムラ等の画像弊害が発生しないよ
う、各記録ヘッドにおける記録を行う部分の間に間隔を
形成するなどの設定を行うことによって高画質記録を行
うことが可能となり、高速記録と高画質記録とを適宜選
択的に実行することができる。
【0189】また、本発明においては、1つの記録領域
に対し各記録ヘッドによって行われる記録動作の時間間
隔を、設定された記録条件に応じて制御するようにした
ため、各記録領域に対する時間差ムラ等の発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置における記録走査回数
と記録領域との関係を示す説明図であり、(a)は2パ
ス双方向記録を行った場合を、(b)は1パス片方向記
録を行った場合を、(c)は1パス双方向記録を行った
場合をそれぞれ示している。
【図2】インク打ち込み順に起因する色ムラの発生状況
を記録紙の断面方向から見た説明図である。
【図3】双方向記録おけるインク打ち込み順に起因する
色ムラの発生状況を説明する説明平面図である。
【図4】双方向記録におけるインク打ち込みの時間差に
起因する色ムラの発生を説明する説明平面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッドの
使用ノズルを示す説明図であり、(a)は高速記録モー
ド1に適用する記録ヘッドを、(b)は高速記録モード
2に適用する記録ヘッドを、(c)は高速記録モード3
に適用する記録ヘッドを、(d)は高速記録モード4に
適用する記録ヘッドをそれぞれ示している。
【図6】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッドの
使用ノズルを示す説明図であり、(a)は高画質記録モ
ード1に適用する使用ノズルを、(b)は高画質記録モ
ード2に適用する使用ノズルをそれぞれ示している。
【図7】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッドで
高画質記録モード1を実行した場合を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッドで
の高画質記録モード2を実行した場合を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッドの
使用ノズル位置を示す説明図であり、(a)は高速記録
モード1に適用する記録ヘッドを、(b)は高速記録モ
ード2に適用する記録ヘッドをそれぞれ示している。
【図10】図9(a)に示す記録ヘッドを用いて1パス
双方向記録を行う場合を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る複数の記録ヘッド
の使用ノズル位置を示す説明図であり、(a)は高画質
記録モード1に適用する記録ヘッドを、(b)は高画質
記録モード2に適用する記録ヘッドをそれぞれ示してい
る。
【図12】図11(a)に示す記録ヘッドを用いて高画
質記録モード1を実行した場合を示す説明図である。
【図13】本発明の実施例に係るインクジェット記録装
置の概略構成を一部破断して示す斜視図である。
【図14】図9に示した記録ヘッドの主要部の構造を模
式的に示す斜視図である。
【図15】本発明の実施例に係るインクジェット記録装
置における制御回路の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図16】本発明の第1実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの一例を示すフローチャー
トである。
【図17】本発明の第1実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの第1の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明の第1実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの第2の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本発明の第2実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの一例を示すフローチャー
トである。
【図20】本発明の第2実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの変形例を示すフローチャ
ートである。
【図21】本発明の第3実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【図22】本発明の第4実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの第2の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図23】本発明の第5実施例において記録ヘッドによ
り記録される各記録領域の記録に要する時間を示す図で
ある。
【図24】本発明の第5実施例における記録ヘッドの使
用ノズル切り換えシーケンスの変形例を示すフローチャ
ートである。
【図25】本発明の第6の実施例において高速記録モー
ドで行われる記録動作の記録走査幅を示す図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 ガイドシャフト 4 主走査モータ 5 モータ・プーリ 6 従動プーリ 7 タイミング・ベルト 8 記録媒体 9,10,11,12 搬送ローラ 13 インク吐出部 21 吐出口面 22 吐出口 23 共通液室 24 液路 25 電気熱変換体 100 コントローラ 101 CPU 103 ROM 105 RAM 110 ホスト装置 112 I/F 120 操作部 122 電源スイッチ 124 プリントスイッチ 126 回復スイッチ 140 ヘッドドライバ 142 サブヒータ 150、160 モータドライバ 123,162 モータ H1 第1の記録ヘッド H2 第2の記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筑間 聡行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 勅使川原 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢澤 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA02 EA08 EA11 EC34 EC36 EC74 EC80 EE10 FA03 FA11 FC02 2C057 AF11 AF25 AF27 AF91 AG14 AG46 AL33 AM12 AM28 AM30 AN02 BA13

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出用のノズルを複数形成した記
    録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記録
    ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより記
    録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録装置
    において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそ
    れぞれ独立に制御する記録ヘッド制御手段を備え、 前記記録ヘッド制御手段は、設定された記録条件に応じ
    て前記記録を行う幅及び位置を制御することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッド制御手段は、記録速度、
    記録画質、記録データ及び記録媒体の種類のうち、少な
    くとも1つを記録条件とし、その記録条件に応じて前記
    記録ヘッドにより記録を行う幅及び位置を制御すること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッド制御手段は、前記複数の
    記録ヘッドそれぞれの前記記録を行う幅が同一になるよ
    う設定することを特徴とする請求項1または2記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッド制御手段は、設定される
    記録速度の増減に従って、前記記録ヘッドの記録を行う
    幅を増減させることを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は、記録媒体に対し主走査
    方向に沿って往復動を行い、その往復動の往路、復路の
    いずれにおいても記録動作を行う双方向記録を実行し、 前記記録ヘッド制御手段は、前記複数の記録ヘッドの記
    録方向が同一の記録領域において同一となるよう前記記
    録を行う幅及び位置を設定することを特徴とする請求項
    1ないし4いずれか記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、1つの記録領域に対し
    異なる複数の記録ヘッドで記録走査を行うことにより記
    録領域を形成し、 前記記録ヘッド制御手段は、1つの記録領域に対し複数
    の記録ヘッドによって行われる記録走査を、異なるタイ
    ミングの記録走査によって行うよう前記記録を行う幅及
    び位置を設定することを特徴とする請求項1ないし5い
    ずれか記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッド制御手段は、1つの記録
    領域に対して実行する記録走査回数に応じて、前記記録
    を行う幅を設定することを特徴とする請求項1ないし6
    いずれか記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 インク吐出用のノズルを複数形成した記
    録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記録
    ヘッドに対応した記録データに基づいて前記各記録ヘッ
    ドから異なる種類のインクを吐出することにより記録媒
    体に記録を行うようにしたインクジェット記録装置にお
    いて、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそ
    れぞれ独立に制御する記録ヘッド制御手段と、 前記各記録ヘッドそれぞれに対応した複数の前記記録デ
    ータの境界を検知する境界検知手段と、を備え、 前記記録ヘッド制御手段は、前記境界検出手段による検
    出結果に応じて前記記録を行う幅及び位置を制御するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記境界検出手段は、前記複数の記録デ
    ータの重なりを検出することを特徴とする請求項8記載
    のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記境界検出手段は、前記記録データ
    に対し、前記記録データで記録される領域を拡張するボ
    ールド処理を行って、前記複数の記録データの近接を検
    出することを特徴とする請求項8記載のインクジェット
    記録装置。
  11. 【請求項11】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記
    録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより
    記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録装
    置において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそ
    れぞれ独立に制御する記録ヘッド制御手段と、 前記記録媒体に関する情報を取得する記録媒体情報取得
    手段と、を備え、 前記記録ヘッド制御手段は、前記記録媒体情報取得手段
    によって取得した情報に応じて前記記録を行う幅及び位
    置を制御することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  12. 【請求項12】 それぞれ画質の異なる複数の記録モー
    ドから記録モードを設定可能であると共に、 前記記録ヘッド制御手段は、高品質な画像を形成する記
    録モードの設定に応じて、前記複数の記録ヘッドの記録
    を行う幅が前記主走査方向と交差する方向に沿って行わ
    れる1回の副走査量と同一の幅となり、かつ隣接する前
    記記録ヘッドの間に前記副走査量と同一の幅が介在する
    ような位置に前記記録を行う位置を設定することを特徴
    とする請求項1ないし11いずれか記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  13. 【請求項13】 画像を高速に記録する記録モードが設
    定可能であると共に、 前記記録ヘッド制御手段は、前記画像を高速に記録する
    記録モードの設定に応じて、前記複数の記録ヘッドの前
    記記録を行う幅を最大幅に設定することを特徴とする請
    求項1ないし11いずれか記載のインクジェット記録装
    置。
  14. 【請求項14】 画像を高速に記録する記録モードが設
    定可能であると共に、 前記記録ヘッド制御手段は、前記画像を高速に記録する
    記録モードの設定に応じて、前記複数の記録ヘッドの前
    記記録を行う幅を前記主走査方向と交差する方向に沿っ
    て行われる1回の副走査量と同一幅に設定すると共に、
    前記複数の記録ヘッドうち隣接する記録ヘッドそれぞれ
    の記録に使用される部分が前記主走査方向において互い
    に非重合状態にあり、かつ前記複数の記録ヘッドそれぞ
    れの記録に使用される部分の端部が互いに副走査方向に
    おいて一致するよう前記記録を行う幅及び位置を設定す
    ることを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載の
    インクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記記録手段は、隣接する前記記録ヘ
    ッドが主走査方向において互いに一部重合するよう配設
    されることを特徴とする請求項1ないし14いずれか記
    載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記記録手段は、隣接する前記記録ヘ
    ッドが主走査方向において互いに完全に重合するよう配
    設されることを特徴とする請求項1ないし14いずれか
    記載のインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによ
    ってインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギ
    ーによってインクを吐出させることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配置し、各記録ヘッドから異なる種
    類のインクを吐出することにより記録媒体に記録を行う
    ようにしたインクジェット記録方法において、 記録条件を設定する工程と、 設定された前記記録条件に応じて、前記記録ヘッドの複
    数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う
    幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に制御す
    る記録ヘッド制御工程と、 前記記録ヘッド制御工程により設定された前記記録を行
    う幅及び位置に応じて前記複数の記録ヘッドにより記録
    を行う記録工程と、からなることを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  19. 【請求項19】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配列し、各記録ヘッドに対応した記
    録データに基づいて前記各記録ヘッドから異なる種類の
    インクを吐出することにより記録媒体に記録を行うよう
    にしたインクジェット記録方法において、 前記各記録ヘッドそれぞれに対応した複数の前記記録デ
    ータの境界を検知する境界検知工程と、 前記境界検出手段による検出結果に応じて、前記記録ヘ
    ッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、記
    録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立
    に制御する記録ヘッド制御工程と、 前記記録ヘッド制御工程により設定された前記記録を行
    う幅及び位置に応じて前記複数の記録ヘッドにより記録
    を行う記録工程と、からなることを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  20. 【請求項20】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配置し、各記録ヘッドから異なる種
    類のインクを吐出することにより記録媒体に記録を行う
    ようにしたインクジェット記録方法において、 前記記録媒体に関する情報を取得する記録媒体情報取得
    工程と、 取得した前記記録媒体に関する情報に応じて、前記記録
    ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅の中の、
    記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそれぞれ独
    立に制御する記録ヘッド制御工程と、 前記記録ヘッド制御工程により設定された前記記録を行
    う幅及び位置に応じて前記複数の記録ヘッドにより記録
    を行う記録工程と、からなることを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  21. 【請求項21】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記
    録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより
    記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録装
    置において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそ
    れぞれ独立に制御する記録ヘッド制御手段を備え、 前記記録ヘッド制御手段は、設定された記録条件に応じ
    て前記記録を行うノズル位置を制御することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッド制御手段は、高速記録
    モードが選択された場合には、複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的短く、低速で記録動作が行わ
    れる記録モードでは、複数の記録ヘッドの使用ノズル位
    置の間隔を比較的長くするよう各記録ヘッドのノズル位
    置を制御することを特徴とする請求項21記載のインク
    ジェット記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッド制御手段は、前記複数
    の記録ヘッドの使用ノズル位置の間隔を1記録走査に相
    当する長さに設定することを特徴とする請求項21また
    は22記載のインクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 前記記録手段は、記録媒体に対し主走
    査方向に沿って往復動を行い、その往復動の往路、復路
    のいずれにおいても記録動作を行う双方向記録を実行
    し、 前記記録ヘッド制御手段は、前記複数の記録ヘッドの記
    録方向が同一の記録領域において同一となるよう前記記
    録を行う位置を設定することを特徴とする請求項21な
    いし23いずれか記載のインクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 前記記録手段は、記録媒体に対し主走
    査方向に沿って往復動を行い、その往復動の往路、復路
    のいずれにおいても記録動作を行う双方向記録を実行
    し、 前記記録ヘッド制御手段は、前記複数の記録ヘッドの記
    録方向が同一の記録領域において異なるよう前記記録を
    行う位置を設定することを特徴とする請求項21ないし
    23いずれか記載のインクジェット記録装置。
  26. 【請求項26】 前記記録ヘッド制御手段は、通常記録
    モードが選択された場合には、複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的長く、間引き記録を行う記録
    モードが選択された場合には、複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的短くするよう各記録ヘッドの
    ノズル位置を制御することを特徴とする請求項21ない
    し25いずれか記載のインクジェット記録装置。
  27. 【請求項27】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記
    録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより
    記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録方
    法において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置を、各記録ヘッド毎にそ
    れぞれ独立に制御する記録ヘッド制御工程を備え、 前記記録ヘッド制御工程は、設定された記録条件に応じ
    て前記記録を行うノズル位置を制御することを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  28. 【請求項28】 前記記録ヘッド制御工程は、高速記録
    モードが選択された場合に複数の記録ヘッドの使用ノズ
    ル位置の間隔を比較的短く、低速で記録動作が行われる
    記録モードが選択された場合に複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的長くするよう各記録ヘッドの
    ノズル位置を制御することを特徴とする請求項27記載
    のインクジェット記録方法。
  29. 【請求項29】 前記記録ヘッド制御工程は、前記複数
    の記録ヘッドの使用ノズル位置の間隔を1記録走査に相
    当する長さに設定することを特徴とする請求項27また
    は28記載のインクジェット記録方法。
  30. 【請求項30】 前記記録手段は、記録媒体に対し主走
    査方向に沿って往復動を行い、その往復動の往路、復路
    のいずれにおいても記録動作を行う双方向記録を実行
    し、 前記記録ヘッド制御工程は、前記複数の記録ヘッドの記
    録方向が同一の記録領域において同一となるよう前記記
    録を行う位置を設定することを特徴とする請求項27な
    いし29いずれか記載のインクジェット記録方法。
  31. 【請求項31】 前記記録手段は、記録媒体に対し主走
    査方向に沿って往復動を行い、その往復動の往路、復路
    のいずれにおいても記録動作を行う双方向記録を実行
    し、 前記記録ヘッド制御工程は、前記複数の記録ヘッドの記
    録方向が同一の記録領域において異なるよう前記記録を
    行う位置を設定することを特徴とする請求項27ないし
    30いずれか記載のインクジェット記録方法。
  32. 【請求項32】 前記記録ヘッド制御工程は、通常記録
    モードが選択された場合には、複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的長く、間引き記録を行う記録
    モードが選択された場合には、複数の記録ヘッドの使用
    ノズル位置の間隔を比較的短くするよう各記録ヘッドの
    ノズル位置を制御することを特徴とする請求項27ない
    し31いずれか記載のインクジェット記録方法。
  33. 【請求項33】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配列してなる記録手段を備え、各記
    録ヘッドから異なる種類のインクを吐出することにより
    記録媒体に記録を行うようにしたインクジェット記録装
    置において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置と、前記記録ヘッドによ
    る記録タイミングを、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に
    制御する使用ヘッド部制御手段を備え、 前記使用ヘッド部制御手段は、設定された記録条件に応
    じて、所定の記録領域に対し前記複数の記録ヘッドによ
    り行う記録動作の時間間隔を制御することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  34. 【請求項34】 前記使用ヘッド部制御手段は、記録条
    件として設定された高速記録モードまたは高画質記録モ
    ードに応じて前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録
    可能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位置を制御する
    ことを特徴とする請求項33記載のインクジェット記録
    装置。
  35. 【請求項35】 前記使用ヘッド部制御手段は、高画質
    記録モードが設定されたとき、所定の記録領域に対して
    行われる記録動作の時間間隔を一定時間となるように制
    御することをとを特徴とする請求項34記載のインクジ
    ェット記録装置。
  36. 【請求項36】 前記使用ヘッド部制御手段は、高画質
    記録モードが設定されたとき、前記記録ヘッドの複数の
    ノズルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及
    び位置を制御することによって所定の記録領域に対して
    行われる記録動作の時間間隔を一定時間に保つことを特
    徴とする請求項35記載のインクジェット記録装置。
  37. 【請求項37】 前記記録ヘッドの複数のノズルが配列
    される副走査方向における記録画像が存在しない空白部
    分を検出し、該空白部分に対する記録を行わず、記録画
    像が存在する部分まで記録媒体を前記副走査方向へ移動
    させるスキップ手段をさらに有し、前記使用ヘッド部制
    御手段は、高画質記録モードが設定されたとき、前記ス
    キップ手段による前記空白部分のスキップを禁止するこ
    とによって所定の記録領域に対して行われる記録動作の
    時間間隔を一定時間に保つことを特徴とする請求項35
    記載のインクジェット記録装置。
  38. 【請求項38】 前記使用ヘッド部制御手段は、高画質
    モードが設定されたとき、前記記録ヘッドの複数のノズ
    ルにより記録可能な記録幅の中の、記録を行う幅及び位
    置を制御することによって、所定の記録領域に対し複数
    の記録ヘッドによって行われる記録方向を同一方向に保
    つことを特徴とする請求項33記載のインクジェット記
    録装置。
  39. 【請求項39】 前記使用ヘッド部制御手段は、高画質
    記録モードが設定されたとき、所定の記録領域に対し記
    録ヘッドによって行われる主記録動作幅を常に一定に保
    持させることを特徴とする請求項33ないし39いずれ
    か記載のインクジェット記録装置。
  40. 【請求項40】 前記使用ヘッド部制御手段は、高画質
    記録モードが設定されたとき、所定の記録領域に対し記
    録ヘッドによって行われる記録動作時間を一定時間以上
    に保つことを特徴とする請求項33記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  41. 【請求項41】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによ
    ってインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギ
    ーによってインクを吐出させることを特徴とする請求項
    33ないし40いずれか記載のインクジェット記録装
    置。
  42. 【請求項42】 インク吐出用のノズルを複数形成した
    記録ヘッドを複数個配置し、各記録ヘッドから異なる種
    類のインクを吐出することにより記録媒体に記録を行う
    ようにしたインクジェット記録方法において、 前記記録ヘッドの複数のノズルにより記録可能な記録幅
    の中の、記録を行う幅及び位置と、前記記録ヘッドによ
    る記録タイミングを、各記録ヘッド毎にそれぞれ独立に
    制御する使用ヘッド部制御工程を備え、 前記使用ヘッド部制御工程は、設定された記録条件に応
    じて、所定の記録領域に対し前記複数の記録ヘッドによ
    り行う記録動作の時間間隔を制御することを特徴とする
    インクジェット記録方法。
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