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JP3236034B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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JP3236034B2
JP3236034B2 JP19411491A JP19411491A JP3236034B2 JP 3236034 B2 JP3236034 B2 JP 3236034B2 JP 19411491 A JP19411491 A JP 19411491A JP 19411491 A JP19411491 A JP 19411491A JP 3236034 B2 JP3236034 B2 JP 3236034B2
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ink
head
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弘光 平林
美由紀 松原
喜一郎 高橋
重泰 名越
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Canon Inc
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Priority to DE69233216T priority patent/DE69233216T2/de
Priority to CA002074875A priority patent/CA2074875C/en
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Priority to US08/474,905 priority patent/US5594478A/en
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の吐出口を配設す
る記録ヘッドを備え、記録材にインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録方法及びインクジェット記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターやワープロ、複写
機などOA機器が広く普及しており、これらの記録装置
の記録方式が数多く開発されている。インクジェット記
録装置は、他の記録方式と比べて高精細化が容易でしか
も高速で静粛性に優れ、かつ安価であるという優れた特
徴を有する。カラーのニーズも高まりつつある。カラー
インクジェット記録装置も数多く開発されている。イン
クジェット記録装置はノズルからインクを噴射して記録
紙にインクを付着させて画像を形成するわけであるが、
記録速度の向上のため、複数の記録素子を集積配列して
なる記録ヘッド(以下この項においてマルチヘッドとい
う)として、インク吐出口および液路を複数集積したも
のを用い、さらにカラー対応として複数個の上記マルチ
ヘッドを備えたものが一般的である。
【0003】しかし、モノクロプリンタとして、キャラ
クタのみ印字するものと異なり、カラーイメージ画像を
印字するに当たっては、発色性、階調性、一様性など様
々な要素が必要となる。特に一様性に関しては、マルチ
ヘッド製作工程差に生じるわずかなノズル単位のばらつ
きが、印字したときに、各ノズルのインクの吐出量や吐
出方向の向きに影響を及ぼし、最終的には印字画像の濃
度ムラとして画像品位を劣化させる原因となる。
【0004】その具体例を図12、13を用いて説明す
る。図12(a)において、91はマルチヘッドであ
り、8個のマルチノズル92によって構成されている。
93はマルチノズル92によって吐出されたインクドロ
ップレットであり、通常はこの図のように揃った吐出量
で、揃った方向にインクが吐出されるのが理想である。
もし、この様な吐出が行われれば、図12(b)に示し
たように紙面上に揃った大きさのドットが着弾され、全
体的にも濃度ムラの無い一様な画像が得られるのである
(図12(c))。しかし、実際には先にも述べたよう
にノズル1つ1つには吐出量、吐出方向等にそれぞれバ
ラツキがあり、そのまま上記と同じように印字を行って
しまうと、図13(a)に示したようにそれぞれノズル
より吐出されるインクドロップの大きさ及び向きにバラ
ツキが生じ、紙面上においては図13(b)に示すよう
に着弾される。この図によれば、ヘッド主走査方向に対
し、周期的にエリアファクター100%を満たせない白
紙の部分が存在したり、また逆に必要以上にドットが重
なり合ったり、あるいはこの図中央に見られる様な白筋
が発生したりしている。この様な状態で着弾されたドッ
トの集まりはノズル並びに方向に対し、図13(c)に
示した濃度分布となり、結果的には、通常人間の目でみ
た限りで、これらの現象が濃度ムラとして感知される。
【0005】そこでこの濃度ムラ対策として次のような
方法が考案されている。図14及び図15によりその方
法を説明する。この方法によると図12及び図13で示
した印字領域を完成させるのにマルチヘッド91を3回
スキャンしているが、その半分4画素単位の領域は2パ
スで完成している。この場合マルチヘッドの8ノズル
は、上4ノズルと、下4ノズルのグループに分けられ、
1ノズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の
画像データを、ある所定の画像データ配列に従い、約半
分に間引いたものである。そして2回目のスキャン時に
残りの半分の画像データに応じてドットを打ち込み、4
画素単位領域の印字を完成させる。以上の様な記録法を
以下分割記録法と称す。
【0006】この様な記録法を用いると、図13で示し
たマルチヘッドと同様の印字特性を持ったヘッドを使用
しても、各ノズル固有の印字画像への影響が半減される
ので、印字された画像は図14(b)の様になり、図1
3(b)に見るような黒筋や白筋が余り目立たなくな
る。従って濃度ムラも図14(c)に示す様に図13の
場合と比べ、かなり緩和される。
【0007】この様な記録を行う際、1スキャン目と2
スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い
互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像デー
タ配列(間引きパターン)とは図15に示すように、縦
横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いる
のが最も一般的である。従って単位印字領域(ここでは
4画素単位)に於ては千鳥格子を印字する1スキャン目
と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が
完成されるものである。図15の(a)、(b)及び
(c)はそれぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたと
きに一定領域の記録がどのように完成されていくかを図
12〜14と同様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用
いて説明したものである。まず1スキャン目では、下4
ノズルを用いて千鳥パターンの記録をおこなう。(図1
5(a))。ここで千鳥パターンは
【外1】 で表す。
【0008】次に2スキャン目には紙送りを画素分(ヘ
ッド長の1/2)だけ行い、上4ノズル及び下4ノズル
を用いて逆千鳥パターンの記録を行う(図15
(b))。ここで、逆千鳥パターンは○で表す。更に3
スキャン目には再び4画素分(ヘッド長の1/2)だけ
の紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行う。(図
15(c))。この様にして順次4画素単位の紙送り
と、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことによ
り、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させて
いく。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類
のノズルにより印字が完成されていくことにより、濃度
ムラの無い高画質な画像を得ることが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ヨレなどの着弾精度や吐出量などに起因する
濃度ムラをも軽減することができるが、異なる色のイン
クとインクを適当に重複及び隣接させることによってで
きる中間色のベタ印字を行ったときに規則的に色ムラを
発生させるという問題点があった。
【0010】図16に従来のヘッド分割による印字方法
(以下L/n紙送り印字法と呼ぶ。nは分割数を示
す。)を示した。
【0011】これは記録ヘッドの記録領域(L)を2分
割し、各記録ヘッドは図15に示した如く1回目の走査
によって千鳥あるいは逆千鳥部分が記録され、その後に
L/2幅の紙送りを行い、2回目の走査で異なるノズル
で残りの逆千鳥あるいは千鳥部分が印字され印字が完成
される方法である。同図においては、本来、吐出口列は
見ることができないが、説明の便宜上、上方から透視し
て示している。
【0012】さらに詳しく説明するとこの場合まず、第
1の走査によって各記録ヘッドの記録領域(1)中のノ
ズルによって、千鳥状に半分間引いた印字を行う。ここ
でL/2幅の紙送りがなされる。第2の走査では各記録
ヘッドは記録領域(1)、(2)の両領域で記録画像を
逆千鳥状に半分に間引いて印字を行う。この時点で記録
領域の(2)の部分は印字が完成する。L/2幅の紙送
りがなされる。第3の走査では記録領域の全領域で再び
千鳥状に間引いて印字を行い、以下同様に繰り返す。図
16において第2走査目および第3走査目で( )内の
表示は過去に印字された部分を示している。
【0013】次になぜこの従来例では中間色ムラを引き
起こすのかを8ノズルのマルチノズルヘッドを用いた場
合で模式的に説明する。ここでは記録画像として図5
(A)に示したようなCy62.5%,Y100%の印
字デューティで重ねられた中間色(黄緑色)のベタ印字
を行った場合で説明する。図5(A)に示した中間色は
千鳥格子のマスクを用いて2分割すると図5(B)及び
(C)に示したようになり、これを2回の走査で重ね印
字をする。ここでは(B)を千鳥と呼び、(C)を逆千
鳥と呼ぶ。また、これら(B)、(C)を記録ヘッド別
に見ると、図5(D)(E)および図5(F)、(G)
のように吐出していることになる。
【0014】図17は、L/2紙送り印字法における第
1走査目でのCy記録ヘッド、Y記録ヘッドの吐出位置
と結果としての記録媒体上でのドットの形成状態を模式
的に示したものであり、縦縞模様はCyとYが同一画素
に記録しているところを表している。第1走査目では各
記録ヘッドは記録領域(1)の4ノズルを使用し、千鳥
状に吐出をし、結果として記録媒体上ではCyとYが重
なったドットを千鳥状に形成する。ここでL/2幅の紙
送りがなされ、第1走査で記録されたドットは記録領域
(2)の方へ移動する。
【0015】図18は第2走査目での吐出位置と結果と
しての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示した
ものである。縦縞模様はCyとYが同一画素に記録して
いるところをそして斜線模様はYのみで記録していると
ころを表している。
【0016】このとき記録領域(1)、(2)の全領域
で逆千鳥で印字する。すると結果として記録領域(2)
では、第1走査目で千鳥で記録されたドットと重ねられ
記録が完了する。ここでL/2幅の紙送りがなされ、記
録領域(2)は記録領域外へ、そして記録領域(1)は
記録領域(2)の方へ移動する。
【0017】ここで注意してもらいたいのはさきに記録
されたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部
分においては先に記録されたドットよりも後に打たれた
ドットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にある。図20は
それを模式的に示した断面図である。これは、吐出され
たインク中の染料などの色素が記録媒体と物理的かつ化
学的に結合するわけであるが、この時記録媒体と色素の
結合は有限であるため、色素の種類によって結合力に大
きな差がない限りにおいては、先に吐出されたインク色
素と記録媒体の結合が優先されるために記録媒体表面に
多く残り、後から打たれインク色素は記録媒体表面では
結合しにくく、紙面深さ方向に沈んで染着するものと考
えられる。
【0018】従って、図18においても第2走査目に記
録されたドットは第1走査目に記録されたドットよりも
下に重なるように表現した。
【0019】図19は、第3走査目での吐出位置と結果
としての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示し
たものである。
【0020】このとき記録領域(1)、(2)の全領域
で第2走査とは反対の千鳥で印字する。すると、結果と
して記録領域(2)では、第2走査目で逆千鳥で記録さ
れたドットと重ねられ記録が完了する。
【0021】しかし、この時記録領域(2)の部分とそ
の前の第2走査目で印字が完了した記録領域外の部分と
では同じインク量が打ち込まれているにも関わらず、色
味が異なり色ムラを生じてしまった。
【0022】これは、記録領域外の部分は先に千鳥で印
字されているため記録媒体表面にはCyとYが同一画素
に吐出された部分が多く存在しており、それと比較して
記録領域(2)の部分はYのみで記録された部分が記録
媒体表面に多く存在しているため相対的に黄色みの強い
黄緑色となってしまったためと考えられる。
【0023】これまで説明してきたように従来のL/n
紙送り印字法では中間色において不適当な色ムラを発生
させてしまうという問題が生じ、カラー記録画像の劣化
を引き起こしていた。
【0024】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、色ムラの発生を防止し、高画
質の画像を記録することが可能なインクジェット記録方
法及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明のインクジェット記録方法は、主走
査方向に配置された、第1の色のインクを吐出するため
の複数の吐出口を備えた第1記録ヘッドと、第2の色の
インクを吐出するための複数の吐出口を備えた第2記録
ヘッドとを用いて主走査を行って被記録材上にカラー画
像記録を実行し、主走査終了後に主走査方向と異なる副
走査方向に前記被記録材を搬送するインクジェット記録
方法において、前記主走査方向と異なる方向に配列され
た複数の吐出口を記録ヘッド毎に複数のブロックに区分
し、前記複数ブロックのそれぞれに対応したドット配列
のマスクパターンとして、前記ブロック間で相互補完の
関係を持ち、この関係が前記第1記録ヘッドと前記第2
記録ヘッドとで同じであるマスクパターンを用い、各主
走査において前記第1記録ヘッド及び前記第2記録ヘッ
ドの前記各ブロックの前記マスクパターンに応じて間引
かれたカラー画像を記録して、前記被記録材上の同一の
所定領域を複数回の主走査をしつつ、前記ブロックに対
応して前記被記録材を搬送することにより、前記各ブロ
ックを前記副走査方向の上流側から順に用いて画像を形
成することを特徴とするインクジェット記録方法であ
る。
【0026】また、本発明の記録装置は、主走査方向に
配置された、主走査方向と異なる方向に配列された第1
の色のインクを吐出するための複数の吐出口を備えた第
1記録ヘッドと、前記主走査方向と異なる方向に配列さ
れた第2の色のインクを吐出するための複数の吐出口を
備えた第2記録ヘッドとを用いて、被記録材上の同一の
所定領域を前記主走査方向に複数回の主走査を行ってカ
ラー画像記録を実行し、主走査終了後に前記主走査方向
と異なる副走査方向に前記被記録材を搬送するインクジ
ェット記録装置において、前記複数の吐出口を記録ヘッ
ド毎に複数のブロックに区分し、ドット配列のマスクパ
ターンとして前記各ブロック間で相互補完の関係があり
前記各記録ヘッド間で同じマスクパターンを用いて、間
引かれた各色画像データに基づいて前記各記録ヘッドを
駆動する駆動手段と、前記各記録ヘッドと前記被記録材
とを相対的に前記ブロックに対応して搬送する搬送手段
とを有し、前記被記録材上の同一の所定領域を複数回の
主走査を行いつつ、前記駆動手段で前記マスクパターン
を用いて間引かれた前記データに基づいて前記各記録ヘ
ッドを駆動し、前記搬送手段によって前記被記録材の搬
送を行うことによって、前記副走査方向の上流側の前記
ブロックから順に記録し画像を形成することを特徴とす
るインクジェット記録装置である。
【0027】これにより、第1記録ヘッド及び第2記録
ヘッドの各々複数のブロックにより、常に同じ打ち込み
順序でインクが記録材上に吐出される。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げることにより本発明を説
明する。なお、これらの実施例は本発明をさらに具体的
に説明するものであり、実施の態様がこれにより限定さ
れるものではない。
【0029】図10(a)は本発明が適用できる、イン
クジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。こ
の図において、701はインクカートリッジである。こ
れらは、4色のカラーインク、ブラック(BK)、シア
ン(Cy)マゼンタ(M)、イエロー(Y)がそれぞれ
詰め込まれたインクタンクと、各色に対応したマルチヘ
ッド702より構成されている。このマルチヘッド上に
配列するマルチノズルの様子をz方向から示したものが
図10(b)であり、801はマルチヘッド702上に
配列するマルチノズルである。再び図10(a)に戻
る。703は紙送りローラで、704の補助ローラとと
もに印字紙Pを抑えながら図の矢印の方向に回転し、印
字紙Pをy方向に随時送っていく。また705は給紙ロ
ーラであり、印字紙の給紙を行うとともに、703、7
04と同様、印字紙Pを抑える役割も果たす。706は
4つのインクカートリッジを支持し、印字とともにこれ
らを移動させるキャリッジである。これは印字を行って
いないとき、あるいはマルチヘッドの回復作業などを行
うときには図の点線で示した位置のホームポジションh
に待機するようになっている。
【0030】ここで、キャリッジ706に搭載された4
個のインクジェットカートリッジはブラックインク、シ
アンインク、マゼンタインク、イエローインクの順にイ
ンクを重ね合わせるように配列されている。カラー中間
色はCy、M、Yの各色のインクドットを適当に重ね合
わせることにより実現できる。すなわち赤はMとY、青
はCyとM、緑はCyとYを重ね合わせることにより実
現できる。
【0031】一般に黒はCy、M、Yの3色を重ねるこ
とにより実現できるが、この時の黒の発色が悪いと精度
良く重ねることが困難なため有彩色の縁どりが生じるの
と単位時間当たりのインクの打ち込み密度が高くなりす
ぎるために黒だけは別に打ち出すようにしている。
【0032】図11は図10(a)に示すインクジェッ
ト記録装置の制御部を示すブロック図である。図中20
1はCPU、ROM、RAM等を中心に構成された制御
部であり、ROMに格納されたプログラムに従って装置
各部の制御を行う。202は制御部201からの信号に
基づいてキャリッジ706をx方向に移動(主走査)さ
せるためのキャリッジモータ205を駆動するドライ
バ、203は制御部201からの信号に基づいて給紙ロ
ーラ705及び給紙ローラ703を駆動し記録材をy方
向に搬送(副走査)するための搬送モータ206を駆動
するドライバ、204は制御部201からの印字データ
に基づいて各色マルチヘッド207〜210を駆動する
ドライバ、211は各種キー入力及び各種表示を行う操
作表示部、212は制御部201に対し印字データを供
給するためのホスト装置である。
【0033】印字開始前、図の位置(ホームポジショ
ン)にあるキャリッジ706は、印字開始命令がくる
と、x方向に移動しながら、マルチヘッド702上のn
個のマルチノズル801により、紙面上に分割された記
録領域毎の印字を行う。紙面端部までデータの印字が終
了するとキャリッジは元のホームポジションに戻り、再
びx方向への印字を行う。この最初の印字が終了してか
ら2回目の印字が始まる前までに、紙送りローラ703
が矢印方向へ回転することにより分割された記録領域の
幅だけのy方向への紙送りを行う。この様にしてキャリ
ッジ1スキャン(主走査)ごとにマルチヘッドによる印
字と紙送り(副走査)を行う繰り返しにより、一紙面上
のデータ印字が完成する。
【0034】図1は本実施例での記録制御方法を詳細に
示している。まず、第1の走査によって各記録ヘッドの
記録領域(1)中のノズルによって、千鳥状に半分間引
いた印字を行う。ここでL/2幅の紙送りがなされる。
第2の走査では各記録ヘッドは記録領域(1)では、第
1走査同様に千鳥状に印字をし、記録領域(2)では記
録画像を逆千鳥状に半分に間引いて印字を行う。この時
点で記録領域(2)で記録された部分は印字が完了す
る。さらにL/2幅の紙送りがなされる。第3の走査で
も第2走査同様に記録領域(1)では千鳥状に間引いて
印字を行い、記録領域(2)では逆千鳥状に間引いて印
字し、記録領域(2)で記録された部分は記録が完了す
る。以下同様に繰り返す。図1において第2走査目及び
第3走査目で( )内の表示は過去に印字された部分を
示している。こうすることにより、常に同じ打ち込み順
序となるため色ムラは発生しない。
【0035】次になぜこの本実施例では中間色ムラを発
生しないのかを8ノズルのマルチノズルヘッドを用いた
場合で模式的にさらに詳しく説明する。ここでは従来例
での説明と同様に記録画像として図5(A)に示したよ
うなCy62.5%,Y100%の印字デューティで重
ねられた中間色(黄緑色)のベタ印字を行った場合で説
明する。
【0036】図2は、本実施例のL/2紙送り印字法に
おける第1走査目でのCy記録ヘッド及びY記録ヘッド
の吐出位置と、結果としての記録媒体上でのドットの形
成状態を模式的に示したものであり、縦縞模様はCyと
Yが同一画素に記録しているところを表している。第1
走査目では各記録ヘッドは記録領域(1)の4ノズルを
使用し、千鳥状に吐出をし、結果として記録媒体上では
CyとYが重なったドットを千鳥状に形成する。ここで
L/2幅の紙送りがなされ、第1走査で記録されたドッ
トは記録領域(2)の方へ移動する。ここまでは従来例
と何の違いもない。
【0037】図3は第2走査目での吐出位置と結果とし
ての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示したも
のである。縦縞模様はCyとYが同一画素に記録してい
るところを、そして斜線模様はYのみで記録していると
ころを表している。
【0038】このとき記録領域(1)では、第1走査と
同様に千鳥印字をするが、記録領域(2)では、記録領
域(1)とは反対に逆千鳥で印字する。
【0039】すると結果として記録領域(2)では、第
1走査目で千鳥で記録されたドットに逆千鳥のドットが
重ねられ記録が完了する。ここでL/2幅の紙送りがな
され、記録領域(2)は記録領域外へ、そして記録領域
(1)は記録領域(2)の方へ移動する。
【0040】ここで注意してもらいたいのはさきに記録
されたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部
分においては先に記録されたドットよりも後に打たれた
ドットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にある。従って、
図3においても第2走査目に記録されたドットは第1走
査目に記録されたドットよりも下に重なるように表現し
た。図4は、第3走査目での吐出位置と結果としての記
録媒体上でのドット形成状態を模式的に示したものであ
る。このときも第2走査の時と同様に記録領域(1)で
は、千鳥印字をし、記録領域(2)では記録領域(1)
とは反対に逆千鳥で印字する。
【0041】すると、結果として記録領域(2)では、
第2走査目で千鳥で記録されたドットに逆千鳥のドット
が重ねられ記録が完了する。したがって、この時記録領
域(2)の部分とその前の第2走査目で印字が完了した
記録領域外の部分とでは同じように千鳥の後から逆千鳥
が打ち込まれているため、色味が一様となり色ムラは生
じない。
【0042】よってL/n紙送り印字が持つヨレなどの
着弾精度や吐出量などに起因する濃度ムラをも軽減する
という特徴を生かしながら、しかも異なる色のインクを
適当に重複及び隣接させることによってできる中間色の
ベタ印字を行ったときに生じる規則的な色ムラの発生し
ない、良好なカラー画像記録が実現可能となった。
【0043】本実施例では千鳥、逆千鳥のように千鳥格
子状に間引いて、記録領域(1)では千鳥で、そして記
録領域(2)では逆千鳥に固定して印字をしていた。し
かし、間引き方は別に千鳥格子に限るものではない。す
なわち図6に示したように記録領域(1)ではある間引
き方に固定したら、記録領域(2)では常に残りの部
分を印字するようにし、両記録領域で印字されること
で記録画像が完成されれば良い。
【0044】図7に別の間引きパターンの例を示した。
ここでは第1実施例同様に記録画像として図7(A)に
示したようなCy62.5%,Y100%の印字デュー
ティで重ねられた中間色(黄緑色)のベタ印字を行った
場合で説明する。本実施例では図7(A)に示した中間
色は図7(B)及び(C)に示したように間引き、これ
を2回の走査で重ね印字をする。ここでは(B)を間引
きと呼び、(C)を間引きと呼ぶ。また、これら
(B)、(C)を記録ヘッド別にみると、図7(D)、
(E)および図7(F)、(G)のように吐出している
ことになる。この時、間引きパターンを記録領域
(1)で印字し、記録領域(2)で間引きパターンを
印字すれば良い。
【0045】又、本発明においては、各記録ヘッドの各
記録領域での間引き率を50%とし、2回の走査で記録
画像が完成されるようにしたが、打ち込み量を多くして
印字濃度の向上をはかりたい場合には各領域での間引き
印字率をたとえば75%として2回の走査で150%と
するようにしたり、打ち込み量を少なくしてインクの境
界にじみを無くしたい場合を考慮して、間引き印字率を
たとえば40%として2回の走査で80%の打ち込み量
に抑えるようにしても良い。
【0046】(第2実施例)図9は本発明における第2
の実施例の記録方法を示すものである。
【0047】これは記録ヘッドの記録領域Lを4分割
し、各記録ヘッドは1回目の走査によって25%に間引
いた部分が記録され、その後にL/4幅の紙送りを行
い、2回目の走査で異なるノズルでさらに25%が印字
されてL/4幅分紙送りされ、3回目の走査でさらに2
5%が印字されてL/4幅分紙送りされ、4回目の走査
で残りの25%が印字されて印字が完成される方法であ
る。
【0048】同図においては、本来、吐出口列は見るこ
とができないが、説明の便宜上、上方から透視して示し
ている。
【0049】図8は本実施例における25%間引きの間
引き方の1例をしめしたものであり、着弾位置と着弾の
順番を数字で表わした。すなわち、記録領域(1)で
は、の位置に印字し、記録領域(2)では、の位置
に印字し、記録領域(3)ではの位置に、記録領域
(4)ではの位置に印字し4回のキャリッジ走査によ
って一定領域内の印字を完成させていく。
【0050】さらに図9を用いて詳しく説明するとこの
場合まず、第1の走査によって各記録ヘッドの記録領域
(1)中のノズルによって25%に間引いた印字を行
う。この時の25%の間引き方は図8に示したの位置
に相当する部分を印字し、図9では各々K、C、M
、Yとした。ここでL/4幅の紙送りがなされる記
録領域(1)で記録された部分は記録領域(2)へ移動
する。第2走査では記録領域(1)、(2)の領域で印
字を行うが、この時記録領域(1)では同じく間引きパ
ターンのの位置に印字し、記録領域(2)では図8に
示した間引きパターンのの位置に相当する部分を印字
(図9においては各々K、C、M、Yと示し
た。)する。ここでL/4幅の紙送りがなされ、記録領
域(2)の部分は記録領域(3)へ、そして記録領域
(1)で記録された部分は記録領域(2)へ移動する。
引き続き第3の走査では記録領域(1)、(2)、
(3)の領域で印字を行う。ここでは記録領域(3)で
は25%間引き印字で図8で示したの位置に相当する
部分を印字し(図9においては各々K、C、M、
Yと示した。)、記録領域(1)では同じく間引きパ
ターンのの位置に印字し、記録領域(2)では図8に
示した間引きパターンのの位置に相当する部分を印字
する。ここでL/4幅の紙送りがなされ、記録領域
(3)で記録された部分は記録領域4へ、記録領域
(2)で記録された部分は記録領域(3)へ、そして記
録領域(1)で記録された部分は記録領域(2)へ移動
する。引き続き第4の走査では記録領域(1)、
(2)、(3)、(4)の全領域で印字を行う。ここで
は記録領域(4)では25%間引き印字で図8で示した
の位置に相当する部分を印字し(図9においては各々
K、C、M、Yと示した。)、記録領域(1)
では同じく間引きパターンのの位置に印字し、記録領
域(2)では間引きパターンのの位置に相当する部分
を印字し、記録領域(3)では間引きパターンのの位
置に相当する部分を印字する。この時点で記録領域
(4)で記録された部分は印字が完了し、さらにL/4
幅の紙送りがなされて同様に印字が繰り返される。
【0051】図9において第2、第3、第4走査目で
( )内の表示は過去の走査で印字された部分を示して
いる。
【0052】本実施例では、記録領域(4)にて画像記
録が完了するときは、常に間引き→間引き→間引き
→間引きの順に記録されて完了するため、一定して
一様な色味となるため、色ムラという問題は生じない。
【0053】本実施例においては第1実施例に比べて1
回の走査でのインク打ち込み量が抑えられているため、
さらに境界にじみが生じることなく、また、L/n紙送
り印字が持つヨレなどの着弾精度や吐出量などに起因す
る濃度ムラをも軽減するという特徴を生かしながら、し
かも異なる色のインクとインクを適当に重複及び隣接さ
せることによってできる中間色のベタ印字を行ったとき
に生じる規則的な色ムラの発生しない、良好なカラー画
像記録が実現可能となった。
【0054】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うインクジェット方式の記録装置において
優れた効果をもたらすものである。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0056】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0057】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0058】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としてもよい。
【0059】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0060】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0061】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0062】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置としてもよい。
【0063】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェツト方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0064】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクとしてもよい。このような場合
インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開
昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質
シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0065】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を採るものであっても良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を行う
ことにより記録ヘッドのもつヨレなどの着弾精度や吐出
量などに起因する濃度ムラ及びインクの打ち込み順によ
る規則的な色ムラの発生しない良好なカラー画像記録が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例の記録方法の概略説
明図である。
【図2】第1実施例における第1走査での吐出位置とそ
の時のドット形成状態を表した模式図である。
【図3】第1実施例における第2走査での吐出位置とそ
の時のドット形成状態を表した模式図である。
【図4】第1実施例における第3走査での吐出位置とそ
の時のドット形成状態を表した模式図である。
【図5】間引き方の説明図である。
【図6】本発明における第1実施例の記録方法の補足概
略説明図である。
【図7】他の間引き方の説明図である。
【図8】第2実施例における間引き方の説明図である。
【図9】本発明における第2実施例の記録方法の概略説
明図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置の
概略説明図である。
【図11】図10に示すインクジェット記録装置の制御
部を示すブロック図である。
【図12】インクジェットプリンタの理想的な印字状態
の図である。
【図13】濃度ムラのあるインクジェットプリンタの印
字状態を表わす図である。
【図14】L/n紙送り印字法による濃度ムラ軽減の説
明図である。
【図15】L/n紙送り印字法による濃度ムラ軽減の説
明図である。
【図16】従来のL/n紙送り記録法の概略説明図であ
る。
【図17】従来のL/n紙送り法における第1走査での
吐出位置とその時のドット形成状態を表した模式図であ
る。
【図18】従来のL/n紙送り法における第2走査での
吐出位置とその時のドット形成状態を表した模式図であ
る。
【図19】従来のL/n紙送り法における第3走査での
吐出位置とその時のドット形成状態を表した模式図であ
る。
【図20】ドットの重なり方を説明する記録媒体断面図
である。
【符号の説明】
701 インクタンク 702 マルチヘッド 703 紙送りローラ 705 給紙ローラ 706 キャリッジ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−45351(JP,A) 特開 昭58−194541(JP,A) 特開 平4−226367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41J 2/01 B41J 2/485 B41J 19/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に配置された、第1の色のイ
    ンクを吐出するための複数の吐出口を備えた第1記録ヘ
    ッドと、第2の色のインクを吐出するための複数の吐出
    口を備えた第2記録ヘッドとを用いて主走査を行って被
    記録材上にカラー画像記録を実行し、主走査終了後に主
    走査方向と異なる副走査方向に前記被記録材を搬送する
    インクジェット記録方法において、 前記主走査方向と異なる方向に配列された複数の吐出口
    を記録ヘッド毎に複数のブロックに区分し、 前記複数ブロックのそれぞれに対応したドット配列のマ
    スクパターンとして、前記ブロック間で相互補完の関係
    を持ち、この関係が前記第1記録ヘッドと前記第2記録
    ヘッドとで同じであるマスクパターンを用い、 各主走査において前記第1記録ヘッド及び前記第2記録
    ヘッドの前記各ブロックの前記マスクパターンに応じて
    間引かれたカラー画像を記録して、 前記被記録材上の同一の所定領域を複数回の主走査をし
    つつ、前記ブロックに対応して前記被記録材を搬送する
    ことにより、前記各ブロックを前記副走査方向の上流側
    から順に用いて画像を形成することを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2記録ヘッドは熱エネル
    ギーによりインクに状態変化を生起させることにより前
    記吐出口からインクを吐出させることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 主走査方向に配置された、主走査方向と
    異なる方向に配列された第1の色のインクを吐出するた
    めの複数の吐出口を備えた第1記録ヘッドと、前記主走
    査方向と異なる方向に配列された第2の色のインクを吐
    出するための複数の吐出口を備えた第2記録ヘッドとを
    用いて、被記録材上の同一の所定領域を前記主走査方向
    に複数回の主走査を行ってカラー画像記録を実行し、主
    走査終了後に前記主走査方向と異なる副走査方向に前記
    被記録材を搬送するインクジェット記録装置において、 前記複数の吐出口を記録ヘッド毎に複数のブロックに区
    分し、ドット配列のマスクパターンとして前記各ブロッ
    ク間で相互補完の関係があり前記各記録ヘッド間で同じ
    マスクパターンを用いて、間引かれた各色画像データに
    基づいて前記各記録ヘッドを駆動する駆動手段と、 前記各記録ヘッドと前記被記録材とを相対的に前記ブロ
    ックに対応して搬送する搬送手段とを有し、 前記被記録材上の同一の所定領域を複数回の主走査を行
    いつつ、前記駆動手段で前記マスクパターンを用いて間
    引かれた前記データに基づいて前記各記録ヘッドを駆動
    し、前記搬送手段によって前記被記録材の搬送を行うこ
    とによって、前記副走査方向の上流側の前記ブロックか
    ら順に記録し画像を形成することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2記録ヘッドは熱エネル
    ギーによりインクに状態変化を生起させることにより前
    記吐出口からインクを吐出させることを特徴とする請求
    項3に記載のインクジェット記録装置。
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