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JP2002192753A - インク容器およびそれを用いる印刷装置 - Google Patents

インク容器およびそれを用いる印刷装置

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Publication number
JP2002192753A
JP2002192753A JP2001337446A JP2001337446A JP2002192753A JP 2002192753 A JP2002192753 A JP 2002192753A JP 2001337446 A JP2001337446 A JP 2001337446A JP 2001337446 A JP2001337446 A JP 2001337446A JP 2002192753 A JP2002192753 A JP 2002192753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage area
ink
ink container
information
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001337446A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihisa Saruta
稔久 猿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001337446A priority Critical patent/JP2002192753A/ja
Publication of JP2002192753A publication Critical patent/JP2002192753A/ja
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  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶素子を有するインク容器のコストを低減
しつつ、記憶素子内にインク残量等のインク容器に関す
る情報を効率よく格納することのできるインク容器、お
よびそのインク容器を用いる印刷装置を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジ107K、107F
に搭載の記憶素子80K、80Fに記憶するインク容器
の製造に関連する情報を、各情報に応じてその情報を記
憶するために要求される最低限度のビット数領域の組み
合わせにて各アドレスに格納する。すなわち、各情報に
対応する記憶容量は相互に不等長である。例えば、製造
年情報を7ビットの容量で、製造月情報を4ビットの容
量で、製造日情報を5ビットの容量で、製造時情報を5
ビットの容量で、製造分情報を6ビットの容量で、イン
クの有効期間情報を6ビットの容量で、開封後有効期間
情報を5ビットの容量でそれぞれ格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタあるいはインクジェットプロッタなどとして用い
られる印刷装置に着脱されるインク容器に関する。さら
に詳しくは、インク容器に関する情報の処理技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷装置は、印刷処理中
における印刷の中断を避けるため、印刷ヘッドからのイ
ンクの吐出量に基づいてインク容器内のインク残量を印
刷装置本体側で算出し、インク残量が少なくなったとき
にその旨を報知する構成を備えている。
【0003】また、インク容器内のインク種、インク量
等のインク情報を記憶するための記憶素子を備えるイン
ク容器も提案されている。インク容器がこれらのインク
情報を保有することにより、このインク容器が装着され
る印刷装置は、記憶されているインク情報を読み出し、
使用されているインクに適した印刷処理を実行すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
容器は消耗品なので、より安価であることが求められ
る。したがって、インク容器の記憶素子としてあまり記
憶容量の大きな記憶素子を用いることはできない。その
一方で、インク容器に関する情報をより詳細に取得する
ため、より多くのインク容器に関する情報を記憶素子に
格納させたいとの要求がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、記憶素子を有するインク容器のコストを
低減しつつ、記憶素子内にインク残量等のインク容器に
関する情報を効率よく格納することのできるインク容
器、そのインク容器を用いる印刷装置、インク容器に対
する情報書き込み方法およびインク装置に備えられる記
憶装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の第1の態様は、印刷装置に装着されるインク容器
を提供する。本発明の第1の態様に係るインク容器は、
前記インク容器に関連する複数の所定情報を格納する記
憶装置を備え、前記記憶装置は、前記インク容器の使用
に伴い更新されないデータを記憶すると共に、前記デー
タの少なくとも一部を8ビットの整数倍以外のデータサ
イズで複数記憶する第1の記憶領域と、前記インク容器
の使用に伴い更新されるデータを記憶すると共に、各デ
ータを8ビットの整数倍のデータサイズで記憶する第2
の記憶領域とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の態様に係るインク容器は、
インク容器の使用に伴い更新されないデータの少なくと
も一部を8ビットの整数倍以外のデータサイズで複数記
憶する第1の記憶領域と、インク容器の使用に伴い更新
されるデータを8ビットの整数倍のデータサイズで記憶
する第2の記憶領域とを備える記憶装置を備えるので、
インク容器のコストを低減しつつ、記憶素子内にインク
残量、インク製造年月日等のインク容器に関する情報を
効率よく格納することができる。
【0008】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記インク容器の使用に伴い更新されないデータ
は前記インク容器の製造に関連する情報を含んでも良
い。一般的に、インク容器の製造に関連する情報には、
インク容器の使用に伴い更新されるデータは含まれない
からである。
【0009】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記第1の記憶領域は、前記インク容器の製造年
情報を格納する7ビットの容量の製造年記憶領域と、前
記インク容器の製造月情報を格納する4ビットの容量の
製造月記憶領域と、前記インク容器の製造日情報を格納
する5ビットの容量の製造日記憶領域とを含んでも良
い。製造年情報、製造月情報、製造日情報に要求される
記憶容量はそれぞれ異なるので、各情報に適合する記憶
容量を割り当てることにより、全体として要求される記
憶容量を低減することができる。また、前記各記憶領域
は、製造年記憶領域、製造月記憶領域、製造日記憶領域
の順に前記第1の記憶領域に配置されていても良い。
【0010】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記第1の記憶領域は、前記インク容器の製造時
情報を格納する5ビットの容量の製造時記憶領域と、前
記インク容器の製造分情報を格納する6ビットの容量の
製造分記憶領域とを含んでも良い。製造時情報、製造分
情報に要求される記憶容量はそれぞれ異なるので、各情
報に適合する記憶容量を割り当てることにより、全体と
して要求される記憶容量を低減することができる。
【0011】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記第1の記憶領域は、前記インク容器内のイン
クの有効期限情報を格納する6ビットの容量の有効期限
記憶領域を含んでも良い。また、前記各記憶領域は、製
造年記憶領域、製造月記憶領域、製造日記憶領域、製造
時記憶領域、製造分記憶領域、有効期限記憶領域、およ
び開封後有効期限記憶領域の順に前記第1の記憶領域に
配置されていても良い。
【0012】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記記憶装置はさらに、前記印刷装置から出力さ
れるクロック信号に基づきカウント値を出力するアドレ
スカウンタと、前記記憶領域を有すると共に出力された
前記カウント値に基づいてシーケンシャルにアクセスさ
れる記憶素子とを備えても良い。かかる構成を備えるこ
とによって、記憶装置に対してシーケンシャルにアクセ
スすることができる。
【0013】本発明の第1の態様に係るインク容器にお
いて、前記記憶装置はさらに、前記インク容器内のイン
ク量に関連する情報を記憶するインク量情報記憶領域を
前記第2の記憶領域に有し、このインク量情報記憶領域
は前記製造関連情報より先にアクセスされる位置に配置
されていても良い。かかる構成を備えることにより、イ
ンク容器の使用に伴い更新される情報の1つであるイン
ク量情報を優先して更新することができる。
【0014】本発明の第2の態様は、本発明の第1の態
様のインク容器のうちいずれかのインク容器が装着され
て用いられる印刷装置を提供する。
【0015】本発明の第2の態様は、インク容器の使用
に伴い更新されないデータの少なくとも一部を8ビット
の整数倍以外のデータサイズで複数記憶する第1の記憶
領域と、インク容器の使用に伴い更新されるデータを8
ビットの整数倍のデータサイズで記憶する第2の記憶領
域とを備えるインク容器と共に用いられるので、インク
容器のコストを低減しつつ、記憶素子内にインク残量、
インク製造年月日等のインク容器に関する情報を効率よ
く格納することができる。
【0016】本発明の第3の態様は、印刷装置に装着さ
れると共にその印刷装置によって所定情報の読み書きが
実行されるインク容器に備えられる記憶装置を提供す
る。本発明の第3の態様に係る記憶装置は、前記インク
容器の使用に伴い更新されないデータを記憶すると共
に、前記更新されないデータの少なくとも一部を8ビッ
トの整数倍以外のデータサイズにて複数記憶する第1の
記憶領域と、前記インク容器の使用に伴い更新されるデ
ータを記憶すると共に、各データを8ビットの整数倍の
データサイズにて記憶する第2の記憶領域とを備えるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の第3の態様に係る記憶装置は、本
発明の第1の態様に係るインク容器と同様の作用効果を
得ることができる。本発明の第3の態様に係る記憶装置
は、本発明の第1の態様に係るインク容器と同様にして
種々の態様にて実現され得る。
【0018】本発明の第4の態様は、インク容器に関連
する複数の所定情報を第1および第2の記憶領域に格納
する記憶装置を備えたインク容器が装着されて用いられ
る印刷装置を提供する。本発明の第4の態様に係る印刷
装置は、前記記憶装置の第1の記憶領域から、少なくと
も一部が8ビットの整数倍以外のデータサイズを有する
前記インク容器の使用に伴い更新されないデータを読み
出す読み出し手段と、前記記憶装置の第2の記憶領域に
対して、前記インク容器の使用に伴い更新されるデータ
を8ビットの整数倍のデータサイズで書き込む書き込み
手段と、前記インク容器内のインクを用いて印刷を実行
する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0019】本発明の第4の態様に係る印刷装置によれ
ば、記憶装置の第1の記憶領域から、少なくとも一部が
8ビットの整数倍以外のデータサイズを有するインク容
器の使用に伴い更新されないデータを読み出すことがで
きると共に、記憶装置の第2の記憶領域に対して、イン
ク容器の使用に伴い更新されるデータを8ビットの整数
倍のデータサイズで書き込むことができる。したがっ
て、インク容器のコストを低減しつつ、記憶素子内にイ
ンク残量、インク製造年月日等のインク容器に関する情
報を効率よく格納することができるよう構成されたイン
ク容器に対応して印刷を実行することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、いくつか
の好適な実施例に基づき本発明を説明する。なお、説明
は以下の順序で行う。 [第1実施例] (インクジェット印刷装置の全体構成) (制御IC200の説明) (インクカートリッジおよびカートリッジ搭載部の構
成) (インクジェットプリンタ1の動作) (記憶素子80K、80Fの構成) (記憶素子80K、80Fからの読み出し処理) (第1実施例の効果) [その他の実施例]
【0021】[第1実施例] (インクジェット印刷装置の全体構成)図1は、以下の
各実施例で用いられる本発明を適用したインクジェット
プリンタ(印刷装置)の構成を示す斜視図である。図1
において、本実施例のプリンタ1は、スキャナSCなど
とともにコンピュータPCに対して接続された状態で使
用される。コンピュータPCに、オペレーティングシス
テムや所定のプログラムがロードされ、実行されること
により、これらの装置全体が一体で印刷装置として機能
する。コンピュータPCでは、所定のオペレーティング
システム上でアプリケーションプログラムが動作し、ス
キャナSCから読み込んだ画像などに対して所定の処理
を行いつつCRTディスプレイMTに画像を表示する。
使用者は、ディスプレイMT上の画像をレタッチすると
いった処理を行なったのち、印刷を指示すると、オペレ
ーティングシステムに組み込まれたプリンタドライバが
起動し、画像データをプリンタ1に転送する。
【0022】プリンタドライバは、スキャナSCから入
力され、処理された原カラー画像データをプリンタ1が
使用する各色のデータに変換し、プリンタ1に出力す
る。詳細には、原カラー画像データは赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色の色成分からなり、これを色変
換して、プリンタ1に出力する色データであるブラック
(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼン
ダ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロー(Y)の
各色に変換する処理や、さらにこれをインクドットの有
無に置き換えるいわゆる二値化の処理などを行なう。こ
れらの画像処理は、周知のものなので、詳細な説明は省
略する。なお、こうした処理は後述するようにプリンタ
1側で行なうこともできる。
【0023】キャリッジ101は、タイミングベルト1
02を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ1
03に接続されており、ガイド部材104に案内されて
印刷用紙105(媒体)の紙幅方向に往復動する。イン
クジェットプリンタ1は、紙送りローラ106を用いた
紙送り機構11も有している。キャリッジ101には印
刷用紙105と対向する面、この図に示す例では下面に
インクジェット式の印刷ヘッド10が取り付けられてい
る。印刷ヘッド10は、キャリッジ101の上に保持さ
れているインクカートリッジ107K、107F(イン
ク容器)からインクの補給を受け、キャリッジ101の
移動に合わせて印刷用紙105にインク滴を吐出してド
ットを形成し、印刷用紙105に画像や文字を印刷す
る。
【0024】インクカートリッジ107Kのインク収容
室117Kには、黒(K)のインクが充填されている。
また、インクカートリッジ107Fには、複数のインク
収容室107C、107LC、107M、107LM、
107Yがそれぞれ独立して形成されている。これらの
インク収容室107C、107LC、107M、107
LM、107Yには、シアン(C)、ライトシアン(L
C)、マゼンダ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエ
ロー(Y)のインクがそれぞれ充填されている。したが
って、印刷ヘッド10には、各色のインクがインク収容
室107C、107LC、107M、107LM、10
7Yからそれぞれ供給される。これらの各インクはそれ
ぞれ印刷ヘッド10から各色のインク滴として吐出され
てカラー印刷が実現される。
【0025】インクジェットプリンタ1の非印刷領域
(非記憶領域)には、キャッピング装置108が配置さ
れ、印刷処理の休止中に印刷ヘッド10のノズル開口部
を封止する。このキャッピング装置108によって、印
刷処理の休止中における、インクの溶媒成分が揮発する
ことに起因するインク粘度の増大、あるいは、インク膜
の形成を抑制することができる。したがって、印刷処理
の休止中におけるノズルの目詰まりを防止することがで
きる。また、キャッピング装置108は、印刷処理実行
中に行われるフラッシング動作による印刷ヘッド10か
らのインク滴を受ける。キャッピング装置108の近傍
にはワイピング装置109が配置され、このワイピング
装置109は、印刷ヘッド10の表面をブレードなどで
ワイピングすることにより、印刷ヘッド10の表面に付
着したインク滓や紙粉を拭き取る。
【0026】図2は、本形態のインクジェットプリンタ
1の機能ブロック図である。図2において、インクジェ
ットプリンタ1は、プリンタ本体100(印刷装置本
体)がプリントコントローラ40とプリントエンジン5
とから構成されている。プリントコントローラ40は、
コンピュータからの多値階調情報を含む印刷データなど
を受信するインターフェース43と、多値階調情報を含
む印刷データなどの各種データの記憶を行うRAM44
と、各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶し
たROM45と、CPUなどからなる制御部46と、発
振回路47と、印刷ヘッド10への駆動信号COMを発
生させる駆動信号発生回路48と、ドットパターンデー
タに展開された印刷データおよび駆動信号をプリントエ
ンジン5に送信するなどの機能を果たすパラレル入出力
インターフェース49とを備えている。
【0027】また、プリントコントローラ40にはパラ
レル入出力インターフェース49を介してパネルスイッ
チ92および電源91の制御線も接続されている。パネ
ルスイッチ92にて電源OFFが入力されると、プリン
トコントローラ40はパワーダウン命令(NMI)を電
源91に出力し、電源91は待機状態に入る。この待機
状態にて、電源91は、電力供給線(図示しない)を介
して待機電力をプリントコントローラ40に供給する。
すなわち、パネルスイッチ92を介して実行される通常
の電源OFF操作ではプリントコントローラ40に対す
る電力供給は完全には遮断されない。
【0028】さらに、プリントコントローラ40は電源
91から所定電力が供給されているか否かを監視してお
り、電源プラグがコンセントから抜かれた場合にもパワ
ーダウン命令(NMI)を発する。電源91にはプラグ
がコンセントから抜かれた後も所定時間(例えば、0.
3秒)にわたり電力供給を実現するために、補償電源装
置(例えば、キャパシタ)が備えられている。
【0029】さらに、プリントコントローラ40には、
キャリッジ101上(図1参照。)に搭載した黒用のイ
ンクカートリッジ107Kおよびカラー用のインクカー
トリッジ107Fに関する情報を記憶しておくEEPR
OM90も搭載され、詳しくは後述するが、このEEP
ROM90には、黒用のインクカートリッジ107Kお
よびカラー用のインクカートリッジ107Fにおけるイ
ンク量に関連する情報(インク残量またはインク消費
量)等の所定情報を記憶しておく。またさらに、プリン
トコントローラ40には、制御部46がアクセス(読み
出し/書き込み)を所望する記憶素子80K、80F
(後述する)のメモリセル81K、81F(後述する)
のアドレスをクロック数に変換するアドレスデコーダ9
5が備えられている。
【0030】(制御IC200の説明)プリントコント
ローラ40には各インクカートリッジ107F、107
F(記憶素子80K、80F)に対する読み書きを制御
する制御IC200が接続されている。この制御IC2
00について図3および図4を参照して説明する。図3
は本実施例が適用され得るインクジェットプリンタのキ
ャリッジ110の構造を示す分解斜視図である。図4は
プリンタ本体100と制御IC200と記憶素子80
K、80Fとの接続関係を模式的に示す説明図である。
【0031】図3に示すように、制御IC200は印刷
ヘッド10上に備えられている。制御IC200はキャ
リッジ101に配置されている接触機構130を介して
各記憶素子80K、80Fと接触し、要求に応じて所定
情報の書き込みを実行する。図2および図4に示すよう
に、制御IC200は並列入出力インターフェース49
を介してプリントコントローラ40と接続され、また、
各記憶素子80K、80Fと接続されている。
【0032】プリントコントローラ40は、入力信号R
xD、コマンド選択信号SELを出力して制御IC20
0に対して所定時間間隔毎に所定情報の書き込みを実行
する。ここで、所定時間間隔とは、例えば、1ページの
印刷処理が終了する毎、数ラスタの印刷処理が終了する
毎、またはマニュアルクリーニングが実行される毎の時
間間隔である。また、所定情報には、例えば、インク残
量、クリーニング回数、取付回数、取付時間および使用
機種名の各情報が含まれる。これに対して、制御IC2
00は、入力信号RxD、コマンド選択信号SELを受
けて、各記憶素子80K、80Fから予め読み出して記
憶している情報のうちプリントコントローラ40が所望
する情報を出力信号TxDとしてプリントコントローラ
40に対して出力する。
【0033】インクジェットプリンタ1では、ノズル開
口部23から吐出されるインク滴重量とインク滴の吐出
回数とを乗じることによってインク吐出量を算出するこ
とができる。インク残量は、このインク吐出量と、印刷
ヘッド10の気泡混入による異常発生時等にキャッピン
グ装置108を印刷ヘッド10に圧接させてノズル開口
部を密閉し、キャッピング装置108に連通されたポン
プ機構(図示せず。)によりインクを吸引して復帰する
時に消費されるインク吸引量とに基づくインク消費量を
印刷動作開始前のインク残量から減じることによって算
出できる。このようなインク残量の算出は、EEPRO
M90に記憶されているデータなどを用いながら、予め
ROM45などに格納されているプログラムに基づい
て、制御部46が行う。
【0034】実施例のプリンタ1では、上述したよう
に、二値化済みのデータを受け取っているが、このデー
タの配列と実際の印刷ヘッド10のノズルの配列とは一
致していない。そこで、制御部46は、RAM44内を
受信バッファ44A,中間バッファ44B,出力バッフ
ァ44Cに分けて、ドットデータの配列の組み替え処理
を行なっている。なお、色変換や二値化の処理をプリン
タ1側で行なうという制御も可能である。こうした場合
には、プリンタ1は、コンピュータPCなどから送られ
た多値階調情報を含む印刷データを、インターフェース
43を介して印刷装置内部の受信バッファ44Aに保持
し、以下の処理を行なう。受信バッファ44Aに保持さ
れた印刷データは、コマンド解析が行われてから中間バ
ッファ44Bへ送られる。中間バッファ44B内では、
制御部46によって中間コードに変換された中間形式と
しての印刷データが保持され、各文字の印刷位置、修飾
の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが付加される
処理が制御部46によって実行される。次に、制御部4
6は、中間バッファ44B内の印刷データを解析し、階
調データをデコード化した後の2値化されたドットパタ
ーンデータを出力バッファ44Cに展開し記憶させる。
【0035】いずれの場合でも、印刷ヘッド10の1ス
キャン分に相当するドットパターンデータが得られる
と、このドットパターンデータは、パラレル入出力イン
ターフェース49を介して印刷ヘッド10にシリアル転
送される。出力バッファ44Cから1スキャン分に相当
するドットパターンデータが出力されると、中間バッフ
ァ44Bの内容が消去されて、次の変換処理が行われ
る。
【0036】プリントエンジン5は、印刷ヘッド10
と、前記の紙送り機構11と、前記のキャリッジ機構1
2とを備えている。紙送り機構11は、印刷紙などの印
刷媒体を順次送り出して副走査を行うものであり、キャ
リッジ機構12は、印刷ヘッド10を主走査させるもの
である。
【0037】印刷ヘッド10は、生成されたドットパタ
ーンデータを印刷媒体上に形成すべく、所定のタイミン
グで各ノズル開口部から印刷媒体上に向けてインク滴を
吐出させる。駆動信号発生回路48で生成された駆動信
号COMは、パラレル入出力インターフェース49を介
して印刷ヘッド10の素子駆動回路50に出力される。
ここで、印刷ヘッド10には、ノズル開口部23に連通
する圧力発生室32および圧電振動子17(圧力発生素
子)がノズル開口部23の数だけ形成されており、素子
駆動回路50から所定の圧電振動子17に駆動信号CO
Mが与えられると、圧力発生室32が収縮し、ノズル開
口部23からインク滴が吐出される。
【0038】図5は、印刷ヘッドに形成したノズル開口
部のレイアウトを示す説明図である。印刷ヘッド10に
は、図3に示すように、黒(K)、シアン(C)、ライ
トシアン(LC)、マゼンダ(M)、ライトマゼンダ
(LM)、イエロー(Y)に対応するノズル開口部23
が各色毎に列を形成して並んでいる。
【0039】(インクカートリッジおよびカートリッジ
搭載部の構成)このように構成したインクジェットプリ
ンタ1において、インクカートリッジ107K、107
Fの基本的な構造は共通する。そこで、図6および図7
を参照して、黒用のインクカートリッジ107Kを例に
インクカートリッジの構造、およびこのカートリッジを
プリンタ本体100に装着するための構造を説明する。
【0040】図6は、インクカートリッジおよびプリン
タ本体100のカートリッジ装着部の概略構造を示す斜
視図である。図7は、このインクカートリッジの内部構
造、キャリッジ上のカートリッジ装着部の内部構造、お
よびカートリッジ装着部にカートリッジを装着する様子
を示す断面図である。
【0041】図6において、インクカートリッジ107
K(107F)は、内部にインクを収容するインク収容
部117K(117F)を構成する合成樹脂製のカート
リッジ本体171と、このカートリッジ本体171の側
枠部172に内蔵された記憶素子80K(80F)(記
憶手段)とを備えている。この記憶素子80Kは、イン
クカートリッジ107Kをプリンタ本体100のカート
リッジ装着部18に装着したときに、プリンタ本体10
0との間で各種のデータの授受を行う。この記憶素子8
0Kは、インクカートリッジ107Kの側枠部172に
対して下側が開放状態にある凹部173に装着されてい
るので、複数の接続端子174のみが露出している。あ
るいは、全体が露出されていても良い。
【0042】これに対して、カートリッジ装着部18に
は、インクカートリッジ107Kを装着する空間の底部
187に針181が上向きに配置されている。この針1
81の周りは、インクカートリッジ107Kに形成され
ているインク供給部175を受け入れる凹部183にな
っている。この凹部183の内壁には、カートリッジガ
イド182が3箇所に形成されている。カートリッジ装
着部18の内壁184には、コネクタ186が配置さ
れ、このコネクタ186には、カートリッジ装着部18
にインクカートリッジ107Kを装着したときに記憶素
子80の複数の接続端子174がそれぞれ電気的に接続
する複数の電極185が形成されている。
【0043】次に、カートリッジ装着部18に対してイ
ンクカートリッジ107Kを装着する手順を説明する。
まず、カートリッジ装着部18にインクカートリッジ1
07Kを配置する。カートリッジ装着部18の後壁部1
88には、支持軸191を介して固定レバー192が取
り付けられており、この固定レバー192をインクカー
トリッジ107Kに被さるように倒すと、インクカート
リッジ107Kが下方に押されてインク供給部175が
凹部183に嵌るとともに、針181がインク供給部1
75に突き刺さってインクの供給が可能になる。さら
に、固定レバー192を倒すと、固定レバー192の先
端に形成した係止部193がカートリッジ装着部18に
形成した係合具189に係合し、インクカートリッジ1
07Kが固定される。この状態で、インクカートリッジ
107Kの記憶素子80の複数の接続端子174と、カ
ートリッジ装着部18の複数の電極185とがそれぞれ
電気的に接続し、制御IC200を介してプリンタ本体
100と記憶素子80の間においてデータの授受が可能
となる。
【0044】インクカートリッジ107Kの構造は、基
本的にはカラー用のインクカートリッジ107Fでも同
様であるため、その説明を省略する。ただし、カラー用
のインクカートリッジ107Fでは、5色分のインクが
各インク収容室に充填され、かつ、これらのインクはそ
れぞれ別々の経路を辿って印刷ヘッド10に供給される
必要がある。したがって、カラー用のインクカートリッ
ジ107Fでは、インク供給部175がインクの色数分
だけ形成されている。なお、インクカートリッジ107
Fでは、5色分のインクが収容されているが、そこに内
蔵されている記憶素子80は1つだけであり、この1つ
の記憶素子80に、インクカートリッジ107Fの情報
および各色のインクの情報が一括して記憶される。
【0045】(インクジェットプリンタ1の動作)次に
図8および図9を参照して電源オンから電源オフまでに
本実施例に係るインクジェットプリンタ1が実行する基
本動作について説明する。図8は電源投入時に実行され
る処理を示すフローチャートである。図9は本形態のイ
ンクジェットプリンタ1において電源オフまでに実行さ
れる処理を示すフローチャートである。
【0046】図8を参考にして電源投入後に制御部46
によって実行される処理ルーチンについて説明する。イ
ンクジェットプリンタ1の電源がオンされると、制御部
46はインクカートリッジ107K、107Fの交換が
行われたか否かを判断する(ステップS30)。この判
断は、例えば、EEPROM90がインクカートリッジ
交換フラグを有する場合にはそのフラグを参照すること
により、あるいは、各インクカートリッジ107K、1
07Fの有する製造時分データおよび製造シリアル等に
基づいてインクカートリッジ107K、107Fが交換
されたか否かを判断することにより実行され得る。イン
クカートリッジ107K、107Fの交換がなく、単に
電源がオンされた場合には(ステップS30:No)、
インクカートリッジ107K、107Fの各記憶素子8
0から記憶されているデータを読み出す(ステップS3
1)。
【0047】これに対して、インクカートリッジ107
K、107Fが交換されていると判断した場合には(ス
テップS30:Yes)、制御部46は取付回数を1つ
インクリメントしインクカートリッジ107K、107
Fの各記憶素子80K、80Fに書き込む(ステップS
32)。そして、制御部46は、インクカートリッジ1
07K、107Fの各記憶素子80K、80Fから記憶
されているデータを読み出す(ステップS31)。この
とき読み出しされるデータは、プリントコントローラ4
0によって要求されるデータであり、例えば、製造年デ
ータ、製造月データ、有効期間、開封後有効期間等であ
る。なお、記憶素子80K、80Fに対して直接読み出
し処理を実行するのは制御IC200であり、制御IC
200が実行する処理については後に詳述する。
【0048】続いて、制御部46は読み出した各データ
をEEPROM90またはRAM44の所定のアドレス
にそれぞれ書き込む(ステップS33)。制御部46
は、EEPROM90に記憶されたデータに基づいて、
装着されたインクカートリッジ107K、107Fがイ
ンクジェットプリンタ1に適合するか否かを判定する
(ステップS34)。適合する場合には(ステップS3
4:Yes)、印刷処理が許可され(ステップS35)
印刷準備が完了する(本処理ルーチン終了)。一方、適
合しない場合には(ステップS34:No)、印刷処理
が許可されず、印刷処理ができない旨パネルスイッチ9
2上、あるいは、ディスプレイ上に表示される(ステッ
プS36)。
【0049】印刷処理が許可された場合には、インクジ
ェットプリンタ1は所定の印刷動作を行う。この際に、
制御部46は、インク残量を算出する処理を実行する。
インク残量は、先に読み出したインク残量から算出した
印刷処理に関連して消費されたインク消費量を減算する
ことで算出される。インク消費量の算出は、例えば、イ
ンク滴重量とインク滴の吐出回数とを乗じることによっ
て、各色毎のインク吐出量を算出し、算出されたインク
吐出量と、前記の吸引動作により消費されたインク吸引
量とを加算することによって実行される。制御部46
は、算出した最新のインク残量をインク残量データとし
て、EEPROM90に書き込む。
【0050】ここで、新たに算出したインク残量は、イ
ンクジェットプリンタ1のパネルスイッチ92において
電源スイッチOFFの操作が行なわれた後にインクカー
トリッジ107K、107Fの各記憶素子80に書き込
まれる。
【0051】すなわち、図9に示すように、インクジェ
ットプリンタ1のパネルスイッチ92において電源スイ
ッチがOFFされると、まず、ステップST11におい
てインクジェットプリンタ1が待機中か否かが判断され
る(ステップST11)。待機中でない場合には(ステ
ップST11:NO)、進行中のシーケンスを終了させ
て(ステップST12)、ステップST11に戻る。こ
れに対して、インクジェットプリンタ1が待機中の場合
には(ステップST11:YES)、印刷ヘッド10に
キャッピングを行なった後(ステップST13)、印刷
ヘッド10の駆動条件、例えば、駆動波形の電圧値、各
色間の色補正を行うカラーID等を記憶する情報内容を
記憶させる(ステップST14)。続いて、タイマー値
を記憶させ(ステップST15)、コントロールパネル
の内容、例えば、双方向印刷時の調整値を記憶させる
(ステップST16)。次に、EEPROM90に記憶
されているインク残量をインクカートリッジ107K、
107Fの各記憶素子80K、80Fの各第2の記憶領
域660、760に記憶させる(ステップST17)。
【0052】(記憶素子80K、80Fの構成)記憶素
子80K、80Fの内部構成について図10〜図13を
用いて詳述する。図10は、図3に示す記憶素子80
K、80Fの内部構成を示すブロック図である。図11
は各情報項目に対する記憶素子80Kの内部データ構造
(メモリマップ)を右側に、印刷装置本体100からみ
た制御IC200のアドレスを左側に示す説明図であ
る。図12は各情報項目に対する記憶素子80Fの内部
データ構造(メモリマップ)を右側に、印刷装置本体1
00からみた制御IC200のアドレスを左側に示す説
明図である。図13は記憶素子80K、80F内におけ
るアドレスと制御IC200(プリントコントローラ4
0)におけるアドレスの相関関係を示す説明図である。
【0053】インクカートリッジ107K、107Fの
いずれにおいても、内部にはインクを収容しておくイン
ク収容部が形成されているとともに、記憶素子80K、
80Fが内蔵され、この記憶素子80K、80Fとし
て、本形態では、図10にブロック図で示すように、メ
モリセル81K、81Fと、このメモリセル81K、8
1Fでのデータの読み書きを制御するリード・ライト制
御部82K、82Fと、クロック信号CLKに基づいて
リード・ライト制御部82K、82Fを介してプリンタ
本体100とメモリセル81K、81Fとの間でデータ
の読み書きを行なう際のカウントアップを行なうアドレ
スカウンタ83K、83Fとを備えたEEPROMが用
いられている。なお、記憶素子80K、80Fのアドレ
スは1ビット単位で指定されるアドレスであり、本明細
書中において記憶素子80K、80Fのアドレスに言及
する際は、情報が格納されるべき領域の先頭アドレス
(先頭ビット)を意味する。
【0054】次に、インクカートリッジ107Kの記憶
素子80Kのメモリセル81Kのデータ構造について図
11を参照して詳述する。メモリセル81K(記憶素子
80K)は読み出し・書き込み可能な領域650を示す
アドレス00〜18と読み出し専用の領域660を示す
アドレス28〜66を有している。本実施例においては
メモリセル81Kのアドレス00には黒色インクの残量
情報が8ビットの容量にて格納されている。また、アド
レス08には印刷ヘッドのクリーニング回数情報が、ア
ドレス10にはインクカートリッジ107Kの装着回数
情報がそれぞれ8ビットの容量にて格納されている。さ
らに、アドレス18には取り付け時間情報が16ビット
の容量にて格納されている。このように、黒色インクの
残量に関するデータは読み出し・書き込み可能なアドレ
スの先頭アドレスに割り当てられているので、黒色イン
クの残量に関するデータは最先に書き込みされ得る。
【0055】なお、インク残量に関するデータの初期値
は、例えば、百分率で表す場合100であり、印刷処理
の実行に伴い0へと減少していく。あるいは、インク残
量に代えてインク消費量としても良い。この場合には、
初期値は、例えば、百分率で表す場合0であり、印刷処
理の実行に伴って100へと増加していく。百分率の計
算にあたっては、プリンタ本体100がインクカートリ
ッジ1107K、1107Fの有する最大インク容量デ
ータを有しており、その最大インク容量データと実イン
ク消費量とに基づいて百分率が算出される。あるいは、
インクカートリッジ1107K、1107Fの記憶素子
1080、1082にその最大容量を記憶させるように
しても良い。
【0056】インク消費量が用いられる場合には、イン
ク消費量データの初期値として0〜90%の値が書き込
まれ得る。通常、データが何も書き込まれていない状態
では、メモリデータは「不定」であるが、0〜90%の
値を書き込んでおくことでインクが使用されたか否かを
確実に検出することができる。また、使用中に適正補正
が実行されることを前提として保有インク量を示してい
ることを確実に検出することができる。さらに、インク
消費量データの最大値を90%とすることで、印刷処理
中におけるインク切れ等が防止される。
【0057】インク容量が標準サイズカートリッジの半
分であるハーフサイズカートリッジの場合には、インク
残量またはインク消費量の初期値を50としてもよく、
あるいは、インク残量の初期値を100またはインク消
費量の初期値を0としておき、その減率または増率を2
倍にしても良い。かかる場合には、標準サイズカートリ
ッジとハーフサイズカートリッジとを併用可能な場合に
おいて同一のスケールでインク残量を管理することがで
きる。
【0058】インク容器の製造に関連する情報は、各情
報に応じてその情報を記憶するために要求される最低限
度のビット数領域(記憶容量)の組み合わせにて各アド
レスに格納される。したがって、各情報に対応する記憶
容量は相互に不等長である。例えば、アドレス28には
製造年情報が7ビットの容量で、アドレス2Fには製造
月情報が4ビットの容量で、アドレス33には製造日情
報が5ビットの容量でそれぞれ格納されている。さら
に、アドレス38には製造時情報が5ビットの容量で、
アドレス3Dには製造分情報が6ビットの容量で、アド
レス43には製造シリアル番号情報が8ビットの容量で
それぞれ格納されている。また、アドレス4Bにはリサ
イクル回数情報が3ビットの容量で、アドレス60には
インクの有効期間情報が6ビットの容量で、アドレス6
6には開封後有効期間情報が5ビットの容量でそれぞれ
格納されている。
【0059】次に、カラー・インクカートリッジ107
Fの記憶素子80Fのメモリセル81Fのデータ構造に
ついて図12を参照して詳述する。メモリセル81F
(記憶素子80F)は読み出し・書き込み可能な領域7
50を示すアドレス00〜38と読み出し専用の領域7
60を示すアドレス48〜89までを有している。メモ
リセル81Fのアドレス00にはシアンインクの残量情
報が、アドレス08にはマゼンタインクの残量情報が、
アドレス10にはイエローインクの残量情報が、アドレ
ス18にはライトシアンインクの容量情報が、アドレス
20にはライトマゼンタインクの残量情報がそれぞれ8
ビットの容量にて格納されている。
【0060】また、アドレス28には印刷ヘッドのクリ
ーニング回数情報が、アドレス30にはインクカートリ
ッジ107Fの装着回数情報がそれぞれ8ビットの容量
にて格納されている。さらに、アドレス38には取り付
け時間情報が16ビットの容量にて格納されている。こ
のように、各色インクの残量に関するデータは読み出し
・書き込み可能なアドレスの先頭アドレスに割り当てら
れているので、各色インクの残量に関するデータは最先
に書き込みされ得る。また、シアン、マゼンタおよびイ
エローの各色に関するインク残量情報を先頭3バイト
(32ビット)に割り当て、ライトシアンおよびライト
マゼンタの各色に関するインク残量情報を続く2バイト
(16ビット)に割り当てているので、シアン、マゼン
タおよびイエローの3色から構成される3色インクカー
トリッジに対してもこのまま適用し得る。
【0061】ここで、インク残量の初期値は、例えば、
百分率で表す場合100であり、印刷処理の実行に伴い
0へと減少していく。あるいは、インク残量に代えてイ
ンク消費量としても良い。この場合には、初期値は、例
えば、百分率で表す場合0であり、印刷処理の実行に伴
って100へと増加していく。なお、カラー・インクの
インク残量に関するデータの取り扱いは、黒色インクの
インク残量に関するデータの取り扱いと同様であるた
め、その詳細な説明は省略する。
【0062】インク容器の製造に関連する情報は、各情
報に応じてその情報を記憶するために要求される最低限
度のビット数領域(記憶容量)の組み合わせにて各アド
レスに格納される。したがって、各情報に対応する記憶
容量は相互に不等長である。例えば、アドレス48には
製造年情報が7ビットの容量で、アドレス4Fには製造
月情報が4ビットの容量で、アドレス54には製造日情
報が5ビットの容量でそれぞれ格納されている。さら
に、アドレス59には製造時情報が5ビットの容量で、
アドレス5Eには製造分情報が6ビットの容量で、アド
レス64には製造シリアル番号情報が8ビットの容量で
それぞれ格納されている。また、アドレス6Cにはリサ
イクル回数情報が3ビットの容量で、アドレス83には
インクの有効期間情報が6ビットの容量で、アドレス8
9には開封後有効期間情報が5ビットの容量でそれぞれ
格納されている。
【0063】さらに、印刷装置本体100側から見た制
御IC200のアドレスについて図11および図12を
参照して説明する。図示のように、制御IC200の下
位8ビットアドレスのうち、アドレス00〜10はイン
クカートリッジ107Kの記憶素子80Kに関する情報
に割り当てられており、アドレス20〜34はインクカ
ートリッジ107Fの記憶素子80Fに関する情報に割
り当てられている。各アドレスには1バイトまたは2バ
イトのデータ長が割り当てられている。
【0064】制御IC200側(プリントコントローラ
40側)におけるアドレスと記憶素子80K、80F側
におけるアドレスの関係を説明する。図13に示すよう
に、制御IC200側では各データは1バイト単位で記
憶されているのに対し、記憶素子80K、80F側では
1ビット単位で記憶されている。すなわち、制御IC2
00側では1バイト未満のデータも1バイトの領域に記
憶されるのに対して、記憶素子80K、80F側では各
データは必要最小限のビット数で記憶されるため、各デ
ータ領域間に空き領域はない。
【0065】(記憶素子80K、80Fからの読み出し
処理)次に、プリンタ本体100(プリントコントロー
ラ40)からの命令により制御IC200が記憶素子8
0K、80Fに対して読み出し処理を実行する際に、実
施されるデコード処理について図14および図15を参
照して説明する。図14は読み出し処理に際して制御I
C200が実行する処理ルーチンを示すフローチャー
ト、図15は読み出し処理を実行する際のタイミングチ
ャートである。
【0066】本処理ルーチンが開始すると、制御IC2
00はCS信号をローレベルとして記憶素子80K、8
0F内のアドレスカウンタ83K、83Fをリセットす
る(ステップS200)。制御IC200は、次にCS
信号をハイレベルとして記憶素子80K、80Fをアク
ティブ状態にする(ステップS210)。続いて、制御
IC200は、W/R信号をローレベルとすることで、
記憶素子80K、80Fに対する読み出し動作を指定す
る(ステップS220)。制御IC200は、プリント
コントローラ40から受信したプリントコントローラ4
0がデータの読み出しを所望するアドレスに相当する数
のクロックパルスを記憶素子80K、80Fに対して出
力する(ステップS230)。かかるアドレス変換処理
にあたって、制御IC200は、制御部46が読み出し
を所望するメモリセル81K、81Fのアドレス(ビッ
トデータ)の先頭アドレス*Adfと最終アドレス*A
deとをクロックパルス数に変換する。続いて、制御I
C200は、*Adf−1個のクロックパルスを記憶素
子80F、80Kに対して出力し、さらに、*Ade−
Adf個のクロックパルスを記憶素子80K、80Fに
対して出力する。
【0067】記憶素子80K、80F内のアドレスカウ
ンタ83K、83Fは、このクロック信号の立ち下がる
タイミングでアドレスをビット単位でインクリメントす
るので、制御IC200は所望のアドレスを指定するこ
ととなる(ステップS240)。記憶素子80K、80
Fに記憶されているデータはクロックパルスが立ち下が
る際にデータバスに出力されるので、制御IC200は
読み出しを所望するアドレスカンタの値を管理すること
により、所望のアドレスに対応する出力データ、例え
ば、製造年データ、製造月データ、有効期間データ、開
封後有効期間データ等を一時的に記憶する(ステップS
250)。
【0068】読み出されたデータはビット単位のデータ
であると共にシリアルデータなので、制御IC200は
ビットデータをバイトデータに変換すると共にパラレル
データに変換する(ステップS260)。制御IC20
0は、バイトデータ、パラレルデータにデータをプリン
トコントローラ40に対して出力する(ステップS27
0)。この後、読み出し処理を終了する。なお、既述の
ように、本実施例においてアドレスはビット単位で指定
されると共にビット単位でインクリメントされる。
【0069】(第1実施例の効果)以上説明したよう
に、本実施例は、インク容器の製造に関連する情報を、
各情報に応じて要求される最低限度のビット数の領域の
組み合わせにて連続して各アドレスに格納される構成を
備えている。したがって、記憶素子80K、80Fの有
する限られた記憶容量を有効に利用することができる。
すなわち、固定長である場合に割り当てられてはいるが
未使用である領域分を他の情報を格納する記憶領域に割
り当て、使用することが可能となり、同一の記憶容量で
あってものより多くの種類の情報を格納することができ
る。
【0070】また、本実施例では、インク残量などのデ
ータ記憶をインクカートリッジ107K、107Fの記
憶素子80K、80Fを用いて行なうにあたって、黒用
およびカラー用のインクカートリッジ107K、107
Fのいずれにおいても、記憶素子80K、80Fとし
て、シーケンシャルアクセスしか行なわれない安価なE
EPROMを用いたので、消耗品であるという性質に合
ったコストでインクカートリッジ107K、107Fを
提供できる。
【0071】さらに、記憶素子80K、80Fにおいて
書き換え可能な領域650、750については、読み出
し専用データが記憶される領域660、760よりも先
にアクセスされるアドレスになっている。したがって、
パネルスイッチ92において電源スイッチがOFFされ
た後に書き換え可能領域650、750に対するデータ
の書き換えを行なう構成であっても、電源プラグがコン
セントから抜かれる前にデータの書き換えを完了するこ
とができる。この結果、シーケンシャルアクセスしか行
なわれない安価な記憶素子80K、80Fを用いてイン
クカートリッジ107K、107Fの低コスト化を図っ
ても、データの書き換え異常が発生しにくいという利点
がある。
【0072】[その他の実施の形態]第1実施例では、
アドレスカウンタ83K、83Fとしてカウントアップ
するタイプのものを用いたが、カウントダウンするアド
レスカウンタを用いてもよく、この場合にも、第1実施
例においては、書き込み可能領域650、750が読み
出し専用領域660、760よりも先にアクセスされる
ようにデータ配列を変更すればよい。すなわち、書き込
み可能領域650、750を読み出し専用領域660、
760よりも高アドレスに配置する。より具体的には、
先頭アドレスに配置されているインク残量の情報を最終
アドレスに配置するようにすればよい。
【0073】また、上記各実施例はインクカートリッジ
がキャリッジ101上に搭載されているオンキャリッジ
タイプの印刷装置、およびインクカートリッジがキャリ
ッジ101上に搭載されていないオフキャリッジタイプ
の印刷装置のいずれの印刷装置に対しても適用すること
ができる。
【0074】また、上記各実施例では、記憶素子80
K、80FとしてEEPROMを用いたが、それに代え
て、シーケンシャルアクセス形式の誘電体メモリ(FE
ROM)などを用いてもよい。なお、フラッシュメモリ
は上記EEPROMの範疇に入るものである。
【0075】さらに、上記各実施例では、インク量に関
連する情報としてインク残量を用いたが、これに代えて
インク容器の累積的なインク消費量を用いてもかまわな
い。
【0076】また、各実施例にて用いたインクカートリ
ッジ107K、107Fに代えて、図16に示すような
インクカートリッジ500を用いても良い。図16は他
の実施例に係るインクカートリッジ500の外観構成を
示す斜視図である。
【0077】インクカートリッジ500は、ほぼ直方体
として形成された容器51にインクを含浸させた多孔質
体(図示しない)を収容し、上面を蓋体53により封止
されている。容器51の内部には、5色のカラーインク
をそれぞれ別個に収容する5つのインク収容部(例え
ば、インクカートリッジ107Fにおける107C、1
07LC、107M、107LM、107Y)が区画形
成されている。容器51の底面にはホルダに装着された
ときにインク供給針に対向する位置にインク供給口54
が各インク色に応じて形成されている。また、インク供
給口側の垂直壁55の上端には、本体側のレバーの突起
に係合する張出部56が一体に形成されている。この張
出部56は、容器55の両側に別個に形成されていると
共にリブ56aを有している。さらに下面と壁55との
間に三角形上のリブ57が形成されている。また、容器
55は誤挿入防止用の凹部59を有している。
【0078】垂直壁55のインク供給口形成側には、そ
れぞれのカートリッジ500の幅方向の中心に位置する
ように凹部58が形成され、ここに回路基板31が装着
されている。回路基板31は本体の接点と対向する面に
複数の接点を有し、その裏面には記憶素子が実装されて
いる。さらに、垂直壁55には回路基板31の位置決め
をするための突起55a、55b、張出部55c、55
dが形成されている。
【0079】さらに、上記各実施例ではカラー・インク
として、マゼンタ、シアン、イエロー、ライトシアン、
ライトマゼンタの5色を用いたが他の色の組み合わせ、
あるいは、さらに他の色、例えば、ダークイエローを加
えて6色等にした場合にも本発明は適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの要
部を示す斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタの機能ブロ
ック図である。
【図3】本実施例に用いられるインクジェットプリンタ
のキャリッジの構造を示す分解斜視図である。
【図4】プリンタ本体、制御ICおよび記憶素子との接
続関係を模式的に示す説明図である。
【図5】図1に示す印刷ヘッドに形成したノズル開口部
のレイアウトを示す説明図である。
【図6】インクカートリッジおよびカートリッジ搭載部
を示す斜視図である。
【図7】インクカートリッジをカートリッジ搭載部に搭
載した様子を示す断面図である。
【図8】電源投入時に実行される処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本形態のインクジェットプリンタ1において電
源オフまでに実行される処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】図3に示す記憶素子の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】各情報項目に対する記憶素子の内部データ構
造(メモリマップ)を右側に、印刷装置本体からみた制
御ICのアドレスを左側に示す説明図である。
【図12】各情報項目に対する記憶素子の内部データ構
造(メモリマップ)を右側に、印刷装置本体からみた制
御ICのアドレスを左側に示す説明図である。
【図13】メモリセル内におけるアドレスと制御IC
(プリントコントローラ)におけるアドレスの相関関係
を示す説明図である。
【図14】制御ICにより記憶素子に対して実行される
読み出し処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図14の読み出し処理を実行する際のタイミ
ングチャートである。
【図16】他の実施例に係るインクカートリッジ500
の外観構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ(インクジェット印刷装
置) 5…プリントエンジン 10…印刷ヘッド 17…圧電振動子 23…ノズル開口部 40…プリントコントローラ 46…制御部 80K、80F…記憶素子 81K、80F…メモリセル 82K、80F…リード・ライト制御部 83K、80F…アドレスカウンタ 95…アドレスデコーダ 100…プリンタ本体 107K、107F…インクカートリッジ(インク容
器) 107C、107LC、107M、107LM、107
Y…インク収容部 200…制御IC 650、750…書き込み可能領域 660、760…読み出し専用領域 COM…駆動信号

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置に装着されるインク容器であっ
    て、 前記インク容器に関連する複数の所定情報を格納する記
    憶装置を備え、 前記記憶装置は、前記インク容器の使用に伴い更新され
    ないデータを記憶すると共に、前記データの少なくとも
    一部を8ビットの整数倍以外のデータサイズで複数記憶
    する第1の記憶領域と、前記インク容器の使用に伴い更
    新されるデータを記憶すると共に、各データを8ビット
    の整数倍のデータサイズで記憶する第2の記憶領域とを
    備えるインク容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインク容器において、
    前記インク容器の使用に伴い更新されないデータは前記
    インク容器の製造に関連する情報を含むインク容器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインク容器において、
    前記第1の記憶領域は、 前記インク容器の製造年情報を格納する7ビットの容量
    の製造年記憶領域と、 前記インク容器の製造月情報を格納する4ビットの容量
    の製造月記憶領域と、 前記インク容器の製造日情報を格納する5ビットの容量
    の製造日記憶領域とを含むインク容器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインク容器において、 前記各記憶領域は、 製造年記憶領域、製造月記憶領域、製造日記憶領域の順
    に前記第1の記憶領域に配置されているインク容器。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載のインク
    容器において、前記第1の記憶領域は、 前記インク容器の製造時情報を格納する5ビットの容量
    の製造時記憶領域と、 前記インク容器の製造分情報を格納する6ビットの容量
    の製造分記憶領域とを含むインク容器。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、前記第1の記憶領域
    は、 前記インク容器内のインクの有効期限情報を格納する6
    ビットの容量の有効期限記憶領域を含むインク容器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインク容器において、 前記各記憶領域は、 製造年記憶領域、製造月記憶領域、製造日記憶領域、製
    造時記憶領域、製造分記憶領域、有効期限記憶領域、お
    よび開封後有効期限記憶領域の順に前記第1の記憶領域
    に配置されているインク容器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、前記記憶装置はさら
    に、 前記印刷装置から出力されるクロック信号に基づきカウ
    ント値を出力するアドレスカウンタと、 前記記憶領域を有すると共に出力された前記カウント値
    に基づいてシーケンシャルにアクセスされる記憶素子と
    を備えるインク容器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、前記記憶装置はさら
    に、 前記インク容器内のインク量に関連する情報を記憶する
    インク量情報記憶領域を前記第2の記憶領域に有し、こ
    のインク量情報記憶領域は前記製造関連情報より先にア
    クセスされる位置に配置されているインク容器。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項9に記載のインク
    容器のうちいずれかのインク容器が装着されて用いられ
    る印刷装置。
  11. 【請求項11】印刷装置に装着されると共にその印刷装
    置によって所定情報の読み書きが実行されるインク容器
    に備えられる記憶装置であって、 前記インク容器の使用に伴い更新されないデータを記憶
    すると共に、前記更新されないデータの少なくとも一部
    を8ビットの整数倍以外のデータサイズにて複数記憶す
    る第1の記憶領域と、 前記インク容器の使用に伴い更新されるデータを記憶す
    ると共に、各データを8ビットの整数倍のデータサイズ
    にて記憶する第2の記憶領域とを備える記憶装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の記憶装置において、
    前記インク容器の使用に伴い更新されないデータは前記
    インク容器の製造に関連する情報を含む記憶装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の記憶装置において、
    前記第1の記憶領域は、 前記インク容器の製造年情報を格納する7ビットの容量
    の製造年記憶領域と、 前記インク容器の製造月情報を格納する4ビットの容量
    の製造月記憶領域と、 前記インク容器の製造日情報を格納する5ビットの容量
    の製造日記憶領域とを含む記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の記憶装置におい
    て、 前記各記憶領域は、 製造年記憶領域、製造月記憶領域、製造日記憶領域の順
    に前記第1の記憶領域に配置されている記憶装置。
  15. 【請求項15】請求項12または請求項13に記載の記
    憶装置において、前記第1の記憶領域は、 前記インク容器の製造時情報を格納する5ビットの容量
    の製造時記憶領域と、前記インク容器の製造分情報を格
    納する6ビットの容量の製造分記憶領域とを含む記憶装
    置。
  16. 【請求項16】請求項12ないし請求項15のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置において、前記第1の記憶領
    域は、 前記インク容器内のインクの有効期限情報を格納する6
    ビットの容量の有効期限記憶領域を含む記憶装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の記憶装置において、
    前記各記憶領域は、製造年記憶領域、製造月記憶領域、
    製造日記憶領域、製造時記憶領域、製造分記憶領域、有
    効期限記憶領域、および開封後有効期限記憶領域の順に
    前記第1の記憶領域に配置されている記憶装置。
  18. 【請求項18】請求項12ないし請求項17のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置はさらに、 前記印刷装置から出力されるクロック信号に基づきカウ
    ント値を出力するアドレスカウンタを備え、 前記記憶素子は出力された前記カウント値に基づいてシ
    ーケンシャルにアクセスされる記憶装置。
  19. 【請求項19】 請求項12ないし請求項18のいずれ
    かの請求項に記載の記憶装置はさらに、 前記インク容器内のインク量に関連する情報を記憶する
    インク量情報記憶領域を前記第2の記憶領域に有し、こ
    のインク量情報記憶領域は前記製造関連情報より先にア
    クセスされる位置に配置されている記憶装置。
  20. 【請求項20】 インク容器に関連する複数の所定情報
    を第1および第2の記憶領域に格納する記憶装置を備え
    たインク容器が装着されて用いられる印刷装置であっ
    て、 前記記憶装置の第1の記憶領域から、少なくとも一部が
    8ビットの整数倍以外のデータサイズを有する前記イン
    ク容器の使用に伴い更新されないデータを読み出す読み
    出し手段と、 前記記憶装置の第2の記憶領域に対して、前記インク容
    器の使用に伴い更新されるデータを8ビットの整数倍の
    データサイズで書き込む書き込み手段と、 前記インク容器内のインクを用いて印刷を実行する印刷
    手段とを備える印刷装置。
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