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JP2002156681A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JP2002156681A
JP2002156681A JP2000351110A JP2000351110A JP2002156681A JP 2002156681 A JP2002156681 A JP 2002156681A JP 2000351110 A JP2000351110 A JP 2000351110A JP 2000351110 A JP2000351110 A JP 2000351110A JP 2002156681 A JP2002156681 A JP 2002156681A
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lens
stepping motor
aperture
light amount
amount adjusting
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Yushi Yamamoto
雄史 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ絞り込みスイッチによる絞り駆動後にお
けるステッピングモータの消費電流の削減を図るカメラ
システムを提供する。 【解決手段】 レンズ絞り込みスイッチによりステッピ
ングモータ32を駆動し、レンズ絞り込みを行なうカメ
ラシステムに於いて、前記レンズ絞り込みスイッチによ
り絞り込まれた場合は、レンズの絞りを絞り込んだ後
に、ステッピングモータ32の通電を止めるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ絞り込みス
イッチによりステッピングモータを駆動し、レンズ絞り
込みを行なう、例えば一眼レフレックスカメラ等のカメ
ラシステムスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータにより、レン
ズの絞り駆動を行っている場合、絞り駆動を行った後
も、ステッピングモータの通電を維持している。これ
は、絞り駆動した後で、ステッピングモータの通電をオ
フすると絞り込んだ位置を精度良く維持できない為であ
る。
【0003】従って、レンズ絞り込みスイッチにより、
レンズの絞り駆動を行った場合は、ステッピングモータ
の通電を維持したままでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際、
レンズ絞り込みスイッチによる絞り込みを行うのは、撮
影者が被写界深度を確認するためで、その確認中はステ
ッピングモータの通電を維持するほどの精度はいらな
い。
【0005】よって、レンズ絞り込みスイッチによる絞
り駆動後、ステッピングモータの通電を維持しているの
は、消費電流の無駄である。
【0006】また従来のカメラでは、レンズ絞り駆動
後、ステッピングモータの通電をオフすると絞り込んだ
位置を精度良く維持できない問題がある。
【0007】さらに、絞り込み精度を維持するために、
絞り込み中にレリーズ操作された場合は、絞りを一度開
放にして、再度絞り込むとレリーズ時のタイムラグが増
えてしまう問題がある。
【0008】本発明の第1の目的は、レンズ絞り込みス
イッチによる絞り駆動後、ステッピングモータの通電を
オフすることで、消費電流の削減が図れるカメラシステ
ムを提供するものである。
【0009】本発明の第2の目的は、精度の良い絞り駆
動による露出制御を行なえるカメラシステムを提供する
ものである。
【0010】本発明の第3の目的は、絞り込み中のレリ
ーズで、レリーズタイムラグが発生してシャッターチャ
ンスを逃す恐れがないカメラシステムを提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記した第1の目的を達成
させるために本発明は、請求項1に記載のように、ステ
ッピングモータにより駆動されて撮影レンズを通過する
光量を調節する光量調節手段と、絞込みスイッチの操作
により前記光量調節手段を絞り込み駆動させる制御手段
とを有するカメラシステムにおいて、前記制御手段は、
前記絞込みスイッチの操作により前記ステッピングモー
タを介して前記光量調節部材の絞り込み動作が行なわれ
ると、前記光量調節部材を絞り込んだ後に、前記ステッ
ピングモータの通電を停止することを特徴とする。
【0012】上記した発明によれば、光量調節部材によ
るレンズの絞り込みを行った後、光量調節部材を駆動し
ているステッピングモータの通電をオフする様にしたの
で、消費電流を削減することができた。
【0013】上記した第2の目的を達成させるために本
発明は、請求項2に記載のように、請求項1において、
前記制御手段は、前記ステッピングモータにより前記光
量調節部材の絞り込みが行われたままでレリーズ操作さ
れた場合、一旦、前記光量調節部材を開放にして再度絞
り込み駆動を行い、前記ステッピングモータへの通電を
保持したままレリーズを行なうことを特徴とする。
【0014】上記した発明によれば、絞り込み中に、レ
リーズ操作された場合は、一度絞りを開放にして、再度
絞り込みステッピングモータの通電を維持して撮影する
ので、絞り込み精度を低下させることはない。
【0015】上記した第3の目的を達成させるために本
発明は、請求項3に記載のように、ステッピングモータ
により駆動されて撮影レンズを通過する光量を調節する
光量調節手段と、絞込みスイッチの操作により前記光量
調節手段を絞り込み駆動させる制御手段とを有するカメ
ラシステムにおいて、前記制御手段は、前記ステッピン
グモータにより前記光量調節部材の絞り込みが行われた
場合、前記光量調節部材を絞り込んだ後に、前記ステッ
ピングモータの通電を止めるか通電を維持したままにす
るかを選択可能とすることを特徴とする。
【0016】上記したように、光量調節部材による絞り
駆動後のステッピングモータの通電をオフするかオンを
保持するかを選択できるようにしたので、レリーズ時に
発生するタイムラグ、すなわち一度絞りを開放にして、
再度絞り込む作業時間が気になったときは、撮影シーン
等で撮影者が自由に選択可能にすることができた。
【0017】また、上記した請求項3に記載の発明に対
する第2の目的を達成するために本発明は、請求項4に
記載したように、前記制御手段は、前記絞込みスイッチ
の操作により前記光量調節手段を絞り込ませ、前記ステ
ッピングモータへの通電がオフの状態でレリーズ操作さ
れた場合、一旦、前記光量調節部材を開放にして再度絞
り込み駆動を行い、前記ステッピングモータへの通電を
保持したままレリーズを行なうことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、絞り込み後にステッピ
ングモータの通電がオフの状態で、レリーズ操作された
場合は、一度絞りを開放にして、再度絞り込みステッピ
ングモータの通電を維持して撮影するので、絞り込み精
度を低下させることはない。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る第1の実施の形態について図1乃至図4に基づ
いて詳細に説明する。
【0020】図1は本実施の形態に係るレンズ絞り込み
スイッチ(以下SWと略記する)を具備した一眼レフレ
ックスカメラの電気的構成の要部を示すブロック図であ
る。
【0021】図1において、100はカメラ本体に内蔵
されたカメラ制御手段であるところのマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、MPUと称す)であり、発
振回路101で作られた源発振回路をMPU100内の
信号により、分周しない、1/2に分周する、1/16
に分周するなどして、前記MPU100の動作周波数を
決める。100bは記憶手段であるところのEEPROMであ
り、撮影情報を記憶させることが可能である。100c
はA/D変換器であり、後述するように焦点検出回路1
03、多分割測光センサ104からの入力されるアナロ
グ信号をA/D変換する。
【0022】前記MPU100には、液晶表示回路10
2,焦点検出回路103,測光回路104,シャッター
制御回路105,モータ制御回路106,フィルム走行
検知回路107,及び、スイッチセンス回路108が接
続されている。
【0023】また、撮影レンズ1内に配置されたレンズ
制御回路39とは、図2で示すマウント接点37を介し
てレンズ制御情報の伝達がなされている。更に、外部フ
ラッシュ回路110とは、外部フラッシュ接点111を
介して外部フラッシュ情報の伝達がなされている。
【0024】前記液晶駆動回路102は、ファインダ視
野内であり測距点表示用液晶パネルであるファインダ内
LCD15とファインダ視野外のファインダ内LCD2
0の表示をMPU100からの信号に従って制御してい
る。
【0025】前記焦点検出回路103は、MPU100
の信号に従い、焦点検出用エリアセンサ6fの蓄積制御
と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をMPU
100に出力する。MPU100はこの情報をA/D変
換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行い、検出
した焦点検出情報をレンズ制御回路39へ送出してレン
ズの焦点調節を行わせる。
【0026】前記測光回路104は、画面内の各エリア
の輝度信号として、測光センサ10からの出力をMPU
100に出力する。MPU100は輝度信号をA/D変
換し、撮影の露出の調整を行う。
【0027】また、本実施の形態のフラッシュ制御は、
撮影時のフラッシュ発光前にプリ発光を行い、撮影時の
フラッシュ発光量を決めてしまう方式で、前記測光セン
サ10によりプリ発光時の測光も行っている。
【0028】前記シャッター制御回路105は、MPU
100からの信号にしたがって、シャッター先幕をマグ
ネットMG−1を介して走行させ、次いでシャッター後
幕をマグネットMG−2を介して走行させることで露出
制御が行なわれる。
【0029】前記モータ制御回路106は、MPU10
0からの信号に従ってモータを制御することにより、主
ミラー2のアップダウン、及び、シャッターのチャー
ジ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0030】前記フィルム走行検知回路107は、フィ
ルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知
し、MPU100に信号を送る。
【0031】SW1は不図示のレリーズ釦の第一ストロ
ークでONし、測光とAFの動作を開始させるためのス
イッチ、SW2は不図示のレリーズ釦の第二ストローク
でONし、露光動作を開始させるためのスイッチであ
る。絞り込みSWは、レンズの絞り駆動を瞬時に行わせ
るスイッチである。その他不図示のカメラの操作部材の
状態信号は、スイッチセンス回路108が検知し、MP
U100に送っている。
【0032】図2は、本実施の形態の一眼レフレックス
カメラの光学配置を示す断面図である。図1と同一の構
成部分には同じ符号を付している。
【0033】図2に於いて、1は撮影レンズであり、便
宜上2枚のレンズ1a、1bで示したが、実際は多数の
レンズから構成されている。2は主ミラーであり、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設され、あるいは
退去される。3はサブミラーであり、前記主ミラー2を
透過した光束をカメラボディの下方へ向けて反射する。
4はシャッターである。5は感光部材であり、銀塩フィ
ルム、CCD、MOS型等の固体撮像素子、あるいはビ
ディコン等の撮像管より成り立っている。
【0034】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a、反射ミラー6b及び6
c、2次結像レンズ6d、絞り6e、及び、複数のCC
D等から成るエリアセンサ6f等から構成されている周
知の位相差方式を採用している。
【0035】7は前記撮影レンズ1の予定結像面に配置
されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプ
リズムである。9、10は観察画面内の被写体輝度を測
定するため結像レンズと測光センサであり、結像レンズ
9はペンタプリズム8内の反射光路を介して、X2の光
路の様に、ピント板7と測光センサ10を共役に関係付
けている。
【0036】ファインダ光路X1は、撮影レンズ1に取
り入れられた被写体からの光を主ミラー2を介してピン
ト板7上に結像し、前記ピント板上の像をペンタプリズ
ム8を介しハーフミラー12によって表示用光路X3か
らの光と合成され、接眼レンズ11を介して観察者の瞳
孔18に達し観察されるようになっている。
【0037】次に、表示用光路X3について説明する。
【0038】まず、バックライトLED17から発した光
はフレネルレンズ16に入射し、前記レンズによって集
光され複数の焦点検出点に対応した表示セグメントが形
成されている焦点検出点表示用液晶パネル15に入射す
る。前記焦点検出点表示用液晶パネル15を透過した光
束はミラー14で反射し、投影レンズ13によって集光
された後、ハーフミラー12によって、ファインダ光路
X1と合成され接眼レンズ11を介して観察者の瞳孔1
8に達し観察されるようになっている。
【0039】21はファインダ視野マスクである。ま
た、20はファインダ視野外に撮影情報を表示するため
のファインダ内LCDで、図2の照明用LED19(F
−LED)によって照明されている。ファインダ内LC
D20を通過した光は、三角プリズム22によってファ
インダ内に導かれ、観察者は前記撮影情報を観察するこ
とになる。
【0040】31は撮影レンズ1内に設けた光量調節部
材としての絞り、32はステッピングモータを含む絞り
駆動回路、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ
等から成るレンズ駆動部材である。35はフォトカプラ
であり、前記レンズ駆動部材34に連動するパルス板3
6の回転を検知してレンズ焦点調節回路38に伝えてい
る。
【0041】38はレンズ焦点調節回路で、前記フォト
カプラ35からの情報とレンズ制御回路39からのレン
ズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ33を所
定量駆動させ、撮影レンズ1の合焦レンズ1aを合焦位
置に移動させている。
【0042】39はレンズ制御回路で、カメラからの情
報に基づいてレンズ焦点調節回路38と絞り駆動回路3
2の制御を行っている。37は公知のカメラとレンズと
のインターフェイスであるマウント接点。
【0043】次に、図3、図4のフローチャートを用い
て、本実施の形態の一眼レフカメラの動作について説明
する。
【0044】図3において、カメラの動作が開始する
と、MPU100は、まずステップ#001にて、MP
U内部の初期化を行う。次に、ステップ#002では、
カメラの設定や撮影データ等の情報をMPU内部にある
EEPROMから読み出す。
【0045】ステップ#003において、スイッチセン
ス回路108と通信を行い、スイッチの検出を行う。
【0046】ステップ#004において、外部フラッシ
ュが装着されていればステップ#005へ移行し、装着
されていなければステップ#006へ移行する。
【0047】ステップ#005において、外部フラッシ
ュと通信を行い、外部フラッシュ情報を得る。
【0048】ステップ#006において、レリーズ釦の
第1ストロークでオンするスイッチSW1又は、絞り込
みSWのどちらかがオンならば、ステップ#007へ移
行し、どちらのスイッチもオフならば、ステップ#02
5(EEPROM書き込み)へ進み、撮影情報をEEP
ROMに書き込み、プログラムを終了する。
【0049】ステップ#007において、絞り込みSW
がオフならば、ステップ#008へ移行し、オンならば
ステップ#010へ移行する。
【0050】ステップ#008において、レンズの絞り
を開放にするように、レンズに通信をして、レンズの絞
りを開放にする。この時、レンズでは、すでに開放状態
のときは、この開放通信が来ても何もしない。
【0051】ステップ#009において、絞り込み中フ
ラグであるSPDNING=0にすることで絞り込み中
ではないことを記憶する。
【0052】ステップ#010において、SPDNIN
G=1ならば、レンズが絞り込み中なのでステップ#0
18へ移行し、絞り込み中でなければ、ステップ#01
1へ移行する。
【0053】ステップ#011において、測光回路10
4からの被写体の輝度情報によりシャッタースピードと
レンズの絞り値を演算により算出し露出量を決定する。
【0054】ステップ#012において、絞り込みSW
がオンならば、ステップ#013へ移行し、オフならば
ステップ#016へ移行する。
【0055】ステップ#013において、ステップ#0
11により算出された絞り値とレンズの開放絞り値との
差を絞り込むようにレンズに通信する。レンズでは、こ
の通信を受信して、ステッピングモータを駆動させ、絞
りを駆動する。更に、絞り込んだ後でも、レンズは、ス
テッピングモータの通電を維持し続ける。
【0056】ステップ#014において、絞り駆動をし
ているステッピングモータの通電をオフさせるようにレ
ンズに通信をする。
【0057】ステップ#015において、SPDNIN
G=1にセットし、レンズが絞り込み中であることを記
憶し、ステップ#018へ移行する。
【0058】ステップ#016において、焦点検出動作
を行なう。これは、前述したように焦点検出回路103
による周知の位相差検出法によるものである。
【0059】ステップ#017において、MPU100
は、前記焦点検出動作による焦点検出状態によりレンズ
制御回路39を制御することによって、レンズの焦点調
節を行なう。そして、次のステップ#018において、
ステップ#011によるシャッタースピード、絞り値、
及びステップ#016による焦点検出結果をファインダ
内に表示するため前記液晶表示回路と通信を行なう。
【0060】続くステップ#019においては、レリー
ズ釦の第2ストロークでオンするスイッチSW2の状態
を調べ、オフであればステップ#024へ移行する。ま
た、スイッチSW2がオンであれば、ステップ#020
へ移行する。
【0061】ステップ#020において、SPDNIN
G=1ならばステップ#021へ移行しレンズの絞りを
開放にし、ステップ#022にて、SPDNING=0
にして、ステップ#023へ移行する。また、SPDN
ING=1でなければ、ステップ#023へ移行する。
【0062】ステップ#020において、SPDNIN
G=1でなければ、ステップ#023において、フィル
ムに露光させるためのレリーズ制御を行う。
【0063】ここで、図4のフローチャートによりレリ
ーズ制御を詳細に説明する。
【0064】図4のステップ#201において、外部フ
ラッシュが装着されているならステプ#202へ移行
し、そうでなければステップ#205へ移行する。
【0065】ステップ#202において、外部フラッシ
ュが充電完了していなければステップ#205へ移行
し、充電完了ならばステップ#203へ移行する。
【0066】ステップ#203において、外部フラッシ
ュによるプリ発光制御が行われ測光回路104の出力よ
りフラッシュの反射光を算出する。
【0067】ステップ#204において、前記ステップ
#203のデータを基にフラッシュ発光量の演算を行
う。
【0068】ステップ#205において、モータ制御回
路を駆動しミラーをアップさせる。
【0069】ステップ#206において、レンズ制御回
路39と通信を行い絞り値を送り、レンズを指定値に絞
り込む。
【0070】ステップ#207において、フラッシュ撮
影ならばステップ#208で、外部フラッシュと通信を
行い、フラッシュ発光量及び、発光開始を送信する。フ
ラッシュ撮影でなければ、ステップ#209に移行す
る。
【0071】ステップ#209において、シャッター制
御回路により先幕を走らせる。
【0072】ステップ#210において、設定した露出
時間が経過したか否かを判断し、経過していなければル
ープして、経過するまで待つ。
【0073】ステップ#211において、シャッター制
御回路により後幕を走らせる。
【0074】ステップ#212において、レンズ制御回
路と通信を行い絞りを開放にし、SPDNING=0に
する。
【0075】ステップ#213において、モータ制御回
路を駆動しミラーをダウンさせる。
【0076】ステップ#214において、フィルムが装
填されていない場合は、レリーズ処理を終了とする(リ
ターン)。フィルムが装填されている場合は、ステップ
#215でフィルムを1駒給送し、リターンする。
【0077】図3に戻って、ステップ#024におい
て、スイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオ
ンされていたらステップ#003に戻り、オフならばス
テップ#025で各種カメラ情報をEEPROMに記憶
しプログラムを終了する。
【0078】(第2の実施の形態)以下、本発明に係る
第2の実施の形態について図2、図5、図6、図7に基
づき詳細に説明する。尚、図2は第1の実施の形態で、
すでに説明されているので図2の説明は省略する。
【0079】図7は本実施の形態に係るレンズ絞り込み
SWを具備した一眼レフレックスカメラの電気的構成の
要部を示すブロック図である。
【0080】図7において、100はカメラ本体に内蔵
されたカメラ制御手段であるところのマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、MPUと称す)であり、発
振回路101で作られた源発振回路をMPU100内の
信号により、分周しない、1/2に分周する、1/16
に分周するなどして、前記MPU100の動作周波数を
決める。100bは記憶手段であるところのEEPROMであ
り、撮影情報を記憶させることが可能である。100c
はA/D変換器であり、後述するように焦点検出回路1
03、多分割測光センサ104からの入力されるアナロ
グ信号をA/D変換する。
【0081】前記MPU100には、液晶表示回路10
2,焦点検出回路103,測光回路104,シャッター
制御回路105,モータ制御回路106,フィルム走行
検知回路107,及び、スイッチセンス回路108が接
続されている。また、撮影レンズ1内に配置されたレン
ズ制御回路39とは、図2で示すマウント接点37を介
して伝達がなされている。更に、外部フラッシュ回路1
10とは、外部フラッシュ接点111を介して情報の伝
達がなされている。
【0082】前記液晶駆動回路102は、ファインダ視
野内であり測距点表示用液晶パネルであるファインダ内
LCD15と、ファインダ視野外のファインダ内LCD
20の表示をMPU100からの信号に従って制御して
いる。
【0083】焦点検出回路103はMPU100の信号
に従い、焦点検出用エリアセンサ6fの蓄積制御と読み
出し制御を行って、ファインダ画素情報をMPU100
に出力する。MPU100はこの情報をA/D変換し、
周知の位相差検出法による焦点検出を行い、検出した焦
点検出情報をレンズ制御回路39へ送出してレンズの焦
点調節を行わせる。
【0084】前記測光回路104は、画面内の各エリア
の輝度信号として、測光センサ10からの出力をMPU
100に出力する。MPU100は輝度信号をA/D変
換し、撮影の露出の調整を行う。
【0085】また、本実施の形態のフラッシュ制御は、
撮影時のフラッシュ発光前にプリ発光を行い、撮影時の
フラッシュ発光量を決めてしまう方式で、前記測光セン
サ10によりプリ発光時の測光も行っている。
【0086】前記シャッター制御回路105は、MPU
100からの信号にしたがって、シャッター先幕(マグ
ネットMG−1を介して)、シャッター後幕(マグネッ
トMG−2を介して)を走行させ、露出制御を行なう。
【0087】前記モータ制御回路106は、MPU10
0からの信号に従ってモータを制御することにより、主
ミラー2のアップダウン、及び、シャッターのチャー
ジ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0088】前記フィル走行検知回路107は、フィル
ム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知
し、MPU100に信号を送る。
【0089】SW1は不図示のレリーズ釦の第一ストロ
ークでONし、測光とAFの動作を開始させるためのス
イッチ、SW2は不図示のレリーズ釦の第二ストローク
でONし、露光動作を開始させるためのスイッチであ
る。絞り込みSWは、レンズの絞り駆動を瞬時に行わせ
るスイッチである。
【0090】絞り込み通電保持SWは、絞り込みSWに
よる絞り駆動後、ステッピングモータの通電を保持させ
るか通電をオフさせるかを選択するためのスイッチであ
り、また、本実施の形態では、不図示であるが絞り込み
SWがオンしている間は切替えが出来ない様なメカ機構
となっている。その他不図示のカメラの操作部材の状態
信号は、スイッチセンス回路108が検知し、MPU1
00に送っている。
【0091】次に、図5のフローチャートを用いて、本
実施の形態の一眼レフカメラの動作について説明する。
【0092】図5において、カメラの動作が開始する
と、MPU100は、まずステップ#301にて、MP
U内部の初期化を行う。次に、ステップ#302では、
カメラの設定や撮影データ等の情報をMPU内部にある
EEPROMから読み出す。
【0093】ステップ#303において、スイッチセン
ス回路108と通信を行い、スイッチの検出を行なう。
【0094】ステップ#304において、外部フラッシ
ュが装着されていればステップ#305へ移行し、装着
されていなければステップ#306へ移行する。
【0095】ステップ#305において、外部フラッシ
ュと通信を行い、外部フラ行なシュ情報を得る。
【0096】ステップ#306において、レリーズ釦の
第1ストロークでオンするスイッチSW1又は、絞り込
みSWのどちらかがオンならば、ステップ#307へ移
行し、どちらのスイッチもオフならば、ステップ#33
0(EEPROM書き込み)へ進み、撮影情報をEEP
ROMに書き込み、プログラムを終了する。
【0097】ステップ#307において、絞り通電保持
SWがオンならば、絞り駆動後の通電を維持させるため
のフラグであるEMD_KEEP=1にセットし、ステ
ップ#310へ移行する。絞り通電保持SWがオフなら
ば、ステップ#309へ移行し、EMD_KEEP=0
にし、ステップ#310へ移行する。
【0098】ステップ#310において、絞り込みSW
がオフならば、ステップ#311へ移行し、オンならば
ステップ#313へ移行する。
【0099】ステップ#311において、レンズの絞り
を開放にするように、レンズに通信をして、レンズの絞
りを開放にする。この時、レンズでは、すでに開放状態
のときはこの開放通信が来ても何もしない。
【0100】ステップ#312において、絞り込み中フ
ラグであるSPDNING=0にすることで絞り込み中
ではないことを記憶する。
【0101】ステップ#313において、SPDNIN
G=1ならば、レンズが絞り込み中なのでステップ#3
22へ移行し、絞り込み中でなければ、ステップ#31
4へ移行する。
【0102】ステップ#314において、測光回路10
4からの被写体の輝度情報によりシャッタースピードと
レンズの絞り値を演算により算出し露出量を決定する。
【0103】ステップ#315において、絞り込みSW
がオンならば、ステップ#316へ移行し、オフならば
ステップ#320へ移行する。
【0104】ステップ#316において、ステップ#3
14により算出された絞り値とレンズの開放絞り値との
差を絞り込む様に、レンズに通信する。レンズでは、こ
の通信を受信して、ステッピングモータを駆動させ、絞
りを駆動する。更に、絞り込んだ後でも、レンズは、ス
テッピングモータの通電を維持し続ける。
【0105】ステップ#317において、EMD_KE
EP = 1ならば、ステップ#319へ移行しそうでな
ければ、ステップ#318へ移行する。
【0106】ステップ#318において、絞り駆動をし
ているステッピングモータの通電をオフさせる様にレン
ズに通信を行なう。
【0107】ステップ#319において、SPDNIN
G = 1にセットし、レンズが絞り込み中であることを
記憶し、ステップ#322へ移行する。
【0108】ステップ#320において、焦点検出動作
を行う。これは、前述したように焦点検出回路103に
よる行なの位相差検出法によるものである。
【0109】ステップ#321において、MPU100
は、前記焦点検出動作による焦点検出状態によりレンズ
制御回路39を制御することによって、レンズの焦点調
節を行う。そして、次のステップ#322において、ス
テップ#314によるシャッタースピード、絞り値、及
びステップ#320による焦点検出結果をファインダ内
に表示するため前記液晶表示回路と通信を行なう。
【0110】続くステップ#323においては、レリー
ズ釦の第2ストロークでオンするスイッチSW2の状態
を調べ、オフであればステップ#329へ移行する。
【0111】また、スイッチSW2がオンであれば、ス
テップ#324へ移行する。
【0112】ステップ#324において、SPDNIN
G = 0ならば、ステップ#328へ移行する。 SP
DNING = 0でなければ、ステップ#325へ移行
する。
【0113】ステップ#325において、EMD_KE
EP = 0ならば、ステップ#326へ移行し、レンズ
の絞りを開放にする。EMD_KEEP = 0でなけれ
ば、ステップ#328へ移行する。
【0114】ステップ#327において、SPDNIN
G = 0にする。
【0115】ステップ#328において、フィルムに露
光させるためのレリーズ制御を行う。
【0116】ここで、図6のフローチャートによりレリ
ーズ制御を詳細に説明する。
【0117】図6のステップ#401において、外部フ
ラッシュが装着されているならステップ#402へ移行
し、そうでなければステップ#407へ移行する。
【0118】ステップ#402において、外部フラッュ
が充電完了していなければステップ#407へ移行し、
充電完了ならばステップ#403へ移行する。
【0119】ステップ#403において、レンズが絞り
込み中ならば、フラッシュのプリ発光による測光を行う
ため、ステップ#404へ移行し、レンズの絞りを開放
にし、SPDNING = 0にする。絞り込み中でなけ
れば、ステップ#405へ移行する。
【0120】ステップ#405において、外部フラッシ
ュによるプリ発光制御が行われ測光回路104の出力よ
りフラッシュの反射光を算出する。
【0121】ステップ#406において、前記ステップ
#405のデータを基に、フラッシュ発光量の演算を行
う。
【0122】ステップ#407において、モータ制御回
路を駆動しミラーをアップさせる。
【0123】ステップ#408において、レンズが絞り
込み中ならば、ステップ#410へ移行し、そうでなけ
れば、ステップ#409に移行する。
【0124】ステップ#409において、レンズ制御回
路39と通信を行い絞り値を送り、レンズを指定値に絞
り込む。
【0125】ステップ#410において、フラッシュ撮
影ならばステップ#411で、外部フラッシュと通信を
行い、フラッシュ発光量及び、発光開始を送信する。フ
ラッシュ撮影でなければ、ステップ#412に移行す
る。
【0126】ステップ#412において、シャッター制
御回路により先幕を走らせる。
【0127】ステップ#413において、設定した露出
時間が経過したか否かを判断し経過していなければルー
プして、経過するまで待つ。
【0128】ステップ#414において、シャッター制
御回路により後幕を走らせる。
【0129】ステップ#415において、レンズ制御回
路と通信を行い絞りを開放にし、SPDNING = 0
にする。
【0130】ステップ#416において、モータ制御回
路を駆動しミラーをダウンさせる。
【0131】ステップ#417において、フィルムが装
填されていない場合は、レリーズ処理を終了とする(リ
ターン)。フィルムが装填されている場合は、ステップ
#418でフィルムを1駒給送し、リターンする。
【0132】図5に戻って、ステップ#329におい
て、スイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオ
ンされていたらステップ#303に戻り、オフならばス
テップ#330で各種カメラ情報をEEPROMに記憶
しプログラムを終了する。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絞り込みスイッチによる絞り込みを行った後、絞り等の
光量調節部材を駆動しているステッピングモータの通電
をオフする様にしたので、消費電流を削減することがで
きた。
【0134】また、絞り込み中に、レリーズ操作された
場合は、一度絞りを開放にして、再度絞り込みステッピ
ングモータの通電を維持して撮影するので、絞り込み精
度を低下させることはない。
【0135】さらに、本発明によれば、絞り通電保持ス
イッチにより、絞り込みスイッチによるレンズの絞り駆
動後のステッピングモータの通電をオフするかオンを保
持するかを選択できる様にしたので、レリーズ時に発生
するタイムラグ、すなわち一度絞りを開放にて、再度絞
り込む作業時間が気になったときは、撮影シーン等で撮
影者が自由に選択可能にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態におけるカメラ
に内蔵された電気的構成の要部を示すブロック図
【図2】本発明に係る第1の実施の形態における一眼レ
フレックスカメラの光学配置を示す図
【図3】第1の実施の形態のカメラの一連の動作を示す
フローチャート
【図4】第1の実施の形態のカメラの一連の動作を示す
フローチャート
【図5】第2の実施の形態のカメラの一連の動作を示す
フローチャート
【図6】第2の実施の形態のカメラの一連の動作を示す
フローチャート
【図7】本発明に係る第2の実施の形態におけるカメラ
に内蔵された電気的構成の要部を示すブロック図
【符号の説明】
100…MPU 105…シャッター制御回路 106…モータ制御回路 107…フィルム走行検知回路 31…絞り 32…駆動回路 33…レンズ駆動用モータ 34…レンズ駆動部材 39…レンズ制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/12 G03B 19/12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータにより駆動されて撮
    影レンズを通過する光量を調節する光量調節手段と、絞
    込みスイッチの操作により前記光量調節手段を絞り込み
    駆動させる制御手段とを有するカメラシステムにおい
    て、 前記制御手段は、前記絞込みスイッチの操作により前記
    ステッピングモータを介して前記光量調節部材の絞り込
    み動作が行なわれると、前記光量調節部材を絞り込んだ
    後に、前記ステッピングモータの通電を停止することを
    特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ステッピングモー
    タにより前記光量調節部材の絞り込みが行われたままで
    レリーズ操作された場合、一旦、前記光量調節部材を開
    放にして再度絞り込み駆動を行い、前記ステッピングモ
    ータへの通電を保持したままレリーズを行なうことを特
    徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 ステッピングモータにより駆動されて撮
    影レンズを通過する光量を調節する光量調節手段と、絞
    込みスイッチの操作により前記光量調節手段を絞り込み
    駆動させる制御手段とを有するカメラシステムにおい
    て、 前記制御手段は、前記ステッピングモータにより前記光
    量調節部材の絞り込みが行われた場合、前記光量調節部
    材を絞り込んだ後に、前記ステッピングモータの通電を
    止めるか通電を維持したままにするかを選択可能とする
    ことを特徴とするカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記絞込みスイッチの
    操作により前記光量調節手段を絞り込ませ、前記ステッ
    ピングモータへの通電がオフの状態でレリーズ操作され
    た場合、一旦、前記光量調節部材を開放にして再度絞り
    込み駆動を行い、前記ステッピングモータへの通電を保
    持したままレリーズを行なうことを特徴とする請求項3
    に記載のカメラシステム。
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