JP2001178722A - 超音波診断装置及び超音波診断方法 - Google Patents
超音波診断装置及び超音波診断方法Info
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Abstract
者の負担や労力が少くて済み、操作に要する熟練度も低
くて済み、且つ実際に診断しているその場でリアルタイ
ムに微小気泡の消失の程度に関する情報を得る。 【解決手段】超音波診断装置は、微小気泡を主成分とす
る超音波造影剤を投与した被検体に超音波パルス信号を
送信するとともに、この送信に伴って当該被検体から発
生するエコー信号を受信する手段(12、21〜23、
32)と、エコー信号から造影剤の消失の程度を表す画
像以外のデータを得る手段(29)と、このデータを体
感情報として操作者に伝達する手段(30,31)とを
備える。超音波送信は、マルチショット法を用いたフラ
ッシュエコーイメージング法で実施される。造影剤の消
失の程度を表すデータとして、複数フレーム分のエコー
信号からフレーム間の信号強度差が演算される。
Description
とする超音波造影剤を被検体に投与してコントラストエ
コー法に拠る画像化を行う超音波イメージングの分野に
属し、詳しくは、その微小気泡の消失の状態を監視する
ための新規な手法を採用した音波診断装置及び超音波診
断方法に関する。本発明は、とくに、コントラストエコ
ー法の一形態であるフラッシュエコーイメージング(F
EI)法を実施するときに好適である。
にわたり、超音波診断装置もその1つである。超音波診
断装置は超音波信号の送受により画像信号を得る装置で
あり、超音波信号の非侵襲性を利用して種々の態様で使
用されている。
ス反射法を用いて生体の軟部組織の断層像を得るタイプ
である。この撮像法は無侵襲で組織の断層像を得ること
ができ、X線診断装置、X線CTスキャナ、MRI装
置、および核医学診断装置など、ほかの医用モダリティ
に比べて、リアルタイム表示が可能、装置が小形で比較
的安価、X線などの被曝が無い、超音波ドプラ法に拠り
血流イメージングができるなど、多くの利点を有してい
る。このため心臓、腹部、乳腺、泌尿器、および産婦人
科などの診断において広く利用されている。特に、超音
波プローブを体表に当てるだけの簡単な操作により、心
臓の拍動や胎児の動きをリアルタイムに観察でき、また
被曝なども無いから何度も繰り返して検査でき、さらに
装置をベッドサイドに移動させて容易に検査できるとい
う種々の利点も持ち合わせている。
では、心臓や腹部臓器などの検査を実施する際、静脈か
ら超音波造影剤を注入して血流動態の評価を行うコント
ラストエコー法が注目を浴びている。造影剤を静脈から
注入する手法は、動脈から注入する手法に比べて、侵襲
性が低く、この評価法による診断が普及しつつある。超
音波造影剤の主要成分は微小気泡(マイクロバブル)で
あり、これが超音波信号を反射する反射源になってい
る。造影剤の注入量や濃度が高いほど造影効果も大きく
なるが、造影剤の気泡の性質上、超音波照射の状態によ
っては造影効果時間が短縮するなどの事態も発生する。
このような状況に鑑み、近年、持続性および耐圧型の造
影剤も開発されているが、造影剤が体内に長く止まるこ
とは侵襲性の増大につながる懸念もある。
合、被検体部位の関心領域には血流によって造影剤が次
々に供給される。このため、超音波を照射して一度、気
泡を消失させても、次の超音波照射の時点では新しい気
泡がその関心領域に流入していれば造影効果は維持され
ると想定される。しかし、実際には、超音波の送受信は
通常、1秒間に数千回行われること、及び、血流速度が
遅い臓器実質や比較的細い血管の血流動態が存在するこ
とを考えると、これらの診断画像上では造影剤による輝
度増強を確認する前に次々と気泡が消失し、造影効果が
瞬時に減弱することになる。
診断法は、造影剤に拠る輝度増強の有無を調べることに
より診断部位の血流の有無を知るというものである。さ
らに進んだ診断法は、診断部位における輝度変化の広が
りや輝度増強の程度から造影剤の空間分布の時間変化を
知るという手法や、造影剤が注入されてから関心領域に
到達するまでの時間、及び、ROI内の造影剤によるエ
コー輝度の経時変化(Time Intensity
Curve :TIC)、または最大輝度などを求める
手法である。
エコー信号の非基本波成分を用いて画像化するハーモニ
ックイメージング法に拠っても効果的に実施できる。ハ
ーモニックイメージング法は、造影剤の主要成分である
微小気泡が超音波励起されたときに生じる非線形挙動に
因る非基本波成分のみを分離・検出するイメージング法
である。生体臓器は比較的、非線形挙動を起こし難いた
め、このハーモニックイメージング法によって良好なコ
ントラスト比の造影剤画像を得ることができる。
て微小気泡が消失してしまう現象を利用して、フラッシ
ュエコーイメージング(Flash Echo Ima
ging)法(又は、トランジェントレスポンスイメー
ジング法とも呼ばれる)と呼ばれる撮像手法が提案され
ており、これにより輝度増強を改善できることが報告さ
れている(例えば、文献「67−95 フラッシュエコ
ー映像法の検討(1)、神山直久等、第67回日本超音
波医学会研究発表会、1996年6月」、又は、特開平
8−280674号公報参照)。このイメージング法は
原理的には、従来型の1秒間に数十フレームといった連
続スキャンに代えて、数秒間に1フレームの割合で間欠
的に送信にするもので、その間欠時間の間、割らずに密
集させた微小気泡を一度に消滅させて、高いエコー信号
を得ようとする手法である。
は、マルチショット法と呼ばれるイメージング法が提案
されている。このマルチショット法によれば、間歇送信
法に基づき微小気泡を密集させた後、複数フレーム分の
超音波送受信が順次実行される。この複数フレームの画
像を観察すると、第1フレームの画像は高いエコー信号
による高い輝度を呈し、続く第2フレーム以降の画像は
微小気泡が消失しながら収集されるので、徐々に信号値
が低下して観測される。したがって、この複数フレーム
に渡る画像値の変化は、結果として、超音波照射に因っ
て生じるスキャン面の微小気泡の消失程度を示してい
る。
数フレームの画像の輝度差(信号差)を利用できる点に
在る。ハーモニック像は、超音波造影剤由来のハーモニ
ック信号と、組織の非線形性に因る、いわゆるティッシ
ュハーモニック信号とが混在して生成される。被検体に
よっては、ティッシュハーモニック信号成分の強度が比
較的大きいことがあり、そのような場合、画像の輝度
(信号値)が真に造影剤に拠るものか否かが判別不能に
なり、信頼性の点において血流動態の検出に対する懸念
が生じることがある。これに対し、マルチショット法に
より収集された複数フレームの画像によれば、微小気泡
(血流)の信号はフレーム数が進むほど輝度が低下する
ので、画像の輝度差を比較することで、微小気泡の存在
を容易に確認でき、かかる判別を確実に行なうことがで
きる。
送信音圧の設定に在る。コントラストエコー法を行なう
とき、その装置の送信音圧を最適レベルに決めることが
重要である。送信音圧が低すぎると、上述した高輝度な
フラッシュエコー信号は検出できない。反対に、送信音
圧が高すぎると、必要以上に微小気泡が消失してしま
い、染影効果が逆に低下する。最適な送信音圧レベルは
超音波造影剤の種類毎に異なる傾向にあり、明確な値は
未だ解明されていない。一方で、被検体の超音波信号に
対する減衰定数は個人差が在ることなどの理由により、
最適な送信音圧レベルを診断前に特定しておくことは非
常に困難である。かかる様々な状況において、マルチシ
ョット法を用いると、複数フレームの画像の輝度変化に
よって微小気泡の消失の様子を観測できることから、そ
の消失具合から送信音圧レベルを調整し、最適値を特定
することが可能である。
と、その連続的に撮像される複数フレームの画像を相互
に比較することによって微小気泡の消失に関する情報を
得て、様々な状況で有効に使用できる。
法の場合、その撮像法を有効に利用するには、複数フレ
ームの画像を相互に比較観察する必要がある。この比較
観察は、診断中に記録された画像を、診断を中止して又
は診断後に呼び出して行なわなければならない。何ゆえ
なら、操作者は診断中には診断に関するほかの様々なこ
とに留意する必要があるからである。
の場合、リアルタイムな送信音圧の最適設定には適用で
きず、撮像された画像の関心領域の部位が血流であるか
又は組織であるかを判別する程度の用途に限定される。
診断中に撮像し直したい又は別の角度から撮像したいと
思っても、その場では行なえないから、新たに、再スキ
ャンを行なう必要がある。
撮像時に複数フレームの画像をスキャンと同時に表示
し、これらを比較観察しながら、リアルタイムに診断を
行なう方法も技術的には可能である。
作者は例えば3フレームの画像を比較観察しながら、プ
ローブを片手でホールドし、且つ、もう一方の手でコン
ソールをも操作しなければならない。このため、操作に
非常な熟練を要し、操作性が良くない。また、操作者は
複数フレームの画像を相互に比較しつつ、且つ、関心領
域も観察や読影を行なう必要があり、診断に伴う労力が
非常に大きくなる。また、そのような労力の多さに起因
して、見落とし等が発生する率も高く、診断に対する信
頼性の面でも十分とは言えない。
造影パターンから質的診断を行う、若しくは、血管の走
行状態の観察など、視覚に大きく依存するので、視覚の
負担はなるべく減らしたいという状況にある。
ー法を実施するに際し、実際に診断しているその場でリ
アルタイムに微小気泡の消失の程度に関する情報を直感
的(感覚的)に得て、この情報を有効に利用した超音波
診断を行なうことができる超音波診断装置及び超音波診
断方法を提供することである。
エコー法を実施するに際し、操作者の操作上の負担や労
力が少くて済み、操作に要する熟練度も低くて済む超音
波診断装置及び超音波診断方法を提供することである。
トエコー法を実施するに際し、実際に診断しているその
場でリアルタイムに微小気泡の消失の程度に関する情報
を得て、この情報に基づいた診断能の高い画像を得ると
共にその情報に基づいた確実なスキャン準備を行なうこ
とができ、且つ、操作者の操作上の負担や労力が少くて
済み、操作に要する熟練度も低くて済む超音波診断装置
及び超音波診断方法を提供することである。
成するため、本発明の超音波診断装置は、その1つの態
様によれば、微小気泡を主成分とする超音波造影剤を投
与した被検体に超音波パルス信号を送信するとともに、
この送信に伴って当該被検体から発生するエコー信号を
受信する送受信手段と、前記エコー信号から前記超音波
造影剤の消失の程度を表す画像以外のデータを得る取得
手段と、このデータを体感情報として操作者に伝達する
伝達手段とを備えたことを特徴とする。
程度を例えば音などの体感情報(感覚情報)として、そ
のスキャンの場でリアルタイムに得ることができる。こ
のため、操作者は、体感情報がそのような状態を呈した
ときに、どのような消失程度であるかを予め知っておく
ことにより、スキャンしながらその場で送信条件を変え
るなど、必要な措置をタイムリーに講じることができ
る。したがって、再スキャンを行わなければならない状
況も格段に少なくなるから、操作者の手間や労力が少な
くなり、全体の撮像時間も少なくて済む。一方、スキャ
ン中に複数のモニタ画面を黙視で観察し且つ相互に比較
するといった複雑な作業も不要になり、音などの体感情
報に応じて直感的に(感覚的に)造影剤の消失状態を判
断でき、送信条件を調節するなどの措置が可能になる。
これにより、操作が簡単で、操作に要求される熟練度の
度合いも低くて済む。
種々の態様に展開できる。
間の経過毎に前記超音波パルス信号の送信を指令すると
ともに、その送信時には複数フレームの画像を得るため
に前記超音波パルスを順次送信させる送信制御手段を有
する。
音波造影剤の消失の程度を表すデータとして、前記複数
フレーム分のエコー信号からフレーム間の信号強度差を
得る手段である。
フレーム間の信号強度差として、その各フレームの信号
強度の総和の差を演算する手段、その各フレームによる
画像の一部に設定される関心領域内の信号強度の総和の
差を演算する手段、又は、その各フレームに対して設定
される走査線上の信号強度の総和の差を演算する手段で
ある。
信号強度差として、任意フレーム間でそれらフレームの
信号強度差を複数、演算する手段であってもよい。この
とき、一例として、前記取得手段は、前記複数の信号強
度差として、隣接するフレーム間で順次、組合せを変更
して信号強度差を演算する手段、又は、各フレームの画
像を深さ方向の複数領域に分割した、各領域毎に信号強
度差を演算する手段である。
構成において、前記体感情報は音情報である。この場
合、前記伝達手段は、前記超音波造影剤の消失の程度を
表すデータを前記音情報のデータに生成する生成手段
と、この音情報のデータを音として出力する出力手段と
を備えることが望ましい。一例として、前記生成手段
は、基準となる音波形の振幅又は時間の項に前記超音波
造影剤の消失の程度を表すデータを反映させて前記音情
報のデータを生成する手段である。
報は図形で表示される視覚情報であってもよい。
レーション用情報を発生させるデモ手段を備えていても
よい。このデモ手段を使用すれば、オペレータは事前に
音などの体感情報を、デモ用サウンドとして診断前に聞
くことができる。したがって、これにより音感を確認又
は養うことができ、診断中のより迅速且つ的確な操作に
寄与可能になる。
れば、微小気泡を主成分とする超音波造影剤を投与した
被検体を診断する装置であり、前記被検体にプローブを
介して超音波パルス信号を送信する送信ユニットと、こ
の送信に伴って前記被検体から発生するエコー信号を前
記プローブを介して受信すると共に当該エコー信号を遅
延加算する受信ユニットと、この受信ユニットで遅延加
算されたエコー信号を検波するレシーバと、前記受信ユ
ニット又は前記レシーバの出力信号からフレーム画像間
の信号差を検出する差分検出回路と、この差分検出回路
で検出された信号差を音データに変換するサウンドプロ
セッサと、このサウンドプロセッサで変換された音デー
タを音として出力するスピーカとを備えたことを特徴と
する。これによっても、前述した装置と同等の作用効果
を発揮する。
超音波診断方法は、微小気泡を主成分とする超音波造影
剤を投与した被検体に超音波パルス信号を送信するとと
もに、この送信に伴って当該被検体から発生するエコー
信号を受信し、このエコー信号から前記超音波造影剤の
消失の程度を表す画像以外のデータを取得し、このデー
タを体感情報として操作者に伝達することを特徴とす
る。例えば、前記超音波の送受信は、送信停止期間の経
過毎に前記超音波パルス信号の送信を指令するととも
に、その送信時には複数フレームの画像を得るために前
記超音波パルスを順次送信させる。また例えば、前記超
音波造影剤の消失の程度を表すデータとして、前記複数
フレーム分のエコー信号からフレーム間の信号強度差を
得る。これにより、前述した装置構成の場合と同等の作
用効果を得ることができる。
エコー信号を用いて血管部の血流動態の情報を迅速に且
つ高精度に画像化する機能、パフュージョンの検出によ
る臓器実質レベルの血行動態の情報を迅速に且つ高精度
に画像化する機能、及びそれらの定量評価を目的とした
種々の画像処理機能を発揮する超音波イメージングを提
供することができる。
に基づき説明する。
1〜4を参照して説明する。この実施形態に係る超音波
診断装置は、被検体に超音波造影剤を投与し、その染影
度から血流状態を観察する場合の関心部位全てに適用で
きるが、以下では、肝臓実質または心臓筋肉に流入する
造影剤(パフュージョン)の染影度に基づき血流動態の
データを得て異常部位を同定する機能を有する超音波診
断装置について説明する。
層装置の全体構成を概略的に示す。図1に示す超音波診
断装置は、装置本体11と、この装置本体11に接続さ
れた超音波プローブ12、操作パネル13、およびEC
G(心電計)14とを備える。
ラックボール13B、マウス13C、及び操作パネル回
路13Dを備えて、又は接続可能になっている。これら
の操作デバイスは、オペレータが従来装置と同様に患者
情報、装置条件、ROI(関心領域)などを入力又は設
定するために使用されるほか、本発明に係る種々の設定
条件を変更するために使用される。
音波信号の送受信を担うデバイスであり、電気/機械可
逆的変換素子としての圧電セラミックなどの圧電振動子
を有する。好適な一例として、複数の圧電振動子がアレ
イ状に配列されてプローブ先端に装備され、フェーズド
アレイタイプのプローブ12が構成されている。これに
より、プローブ12は装置本体11から与えられるパル
ス駆動電圧を超音波パルス信号に変換して被検体内の所
望方向に送信する一方で、被検体で反射してきた超音波
エコー信号をこれに対応する電圧のエコー信号に変換す
る。
せて使用され、被検体の心臓の拍動に伴うECG(心電
波形)信号を得る。
ジングモードとして、「Bモード」及び「CFM(Co
lor Flow Mapping )モード」の間の
切換を指令することができるようになっている。
2に接続された送信ユニット21および受信ユニット2
2、この受信ユニット22の出力側に置かれたレシーバ
ユニット23、Bモード用DSC(デジタル・スキャン
・コンバータ)24、ドプラユニット25、データ合成
器26、表示器27、及びイメージメモリ28を備え
る。
3の出力段に順に設けた差分検出回路29、サウンドプ
ロセッサ30、及びスピーカ31、操作パネル13から
の操作信号を受ける制御回路32、この制御回路32の
指示に応答して動作するデータ発生回路33、並びにE
CG14からのECG(心電図)信号を受ける心拍検出
ユニット34を備える。
9、サウンドプロセッサ30、及びスピーカ31は本発
明の特徴を実現する主要素であり、その動作は後述され
る。
たコンピュータ構成で成り、予めプログラムされている
手順にしたがって、装置全体の動作を制御する。この制
御動作には、送信ユニット21に対する送信制御(送信
タイミング、送信遅延など)、受信ユニット22に対す
る受信制御(受信遅延など)、データ発生器33に対す
る表示データ生成の指令、その他の要素に対するタイミ
ング制御などを含む。
送信タイミングの制御法の実施をも含む。すなわち、こ
の送信タイミングは、マルチショット法を用いた、間歇
送信法を基本とするフラッシュエコーイメージング(F
EI)法により制御される。この送信タイミングの概念
を図2に示す。
(送受信)タイミングを模式的に1つの黒印三角形で示
す。この制御によれば、変更可能な一定期間Tiだけス
キャンが休止された後、スキャンされる間歇送信に拠る
フラッシュエコーイメージングが行なわれる。休止期間
Tiの間は超音波送信が停止されるので、造影剤の微小
気泡を関心領域に密集させることができる。
34からの心拍タイミング信号をトリガ信号として設定
される。一例として、休止期間Tiは、1心拍毎、5心
拍毎、…、10心拍毎のように、適宜な心拍数に対応し
た期間として設定される。
には、例えば、制御回路32のコンピュータが内蔵する
クロックを利用し、任意の時間、例えば0.1秒毎、1
秒毎、…、10秒毎のように、休止期間Tiを設定すれ
ばよい。
る必要は無く、例えば、1秒から10秒まで休止毎に1
秒ずつ増加させるように予めプログラムしておいてもよ
い。
で連続的に複数フレーム(例えばフレーム数N=3)が
スキャンされるマルチショット法に拠っている。つま
り、図2に示すように、送信休止後のトリガ信号に同期
して、連続するNフレームの超音波画像が得られる。こ
の周期Tfは、1フレームの画像を生成するのに必要な
時間であり、一般に、フレームレートFrの逆数(Tf
=1/Fr)として表される。なお、このフレームレー
トFrは、一般的には(従来では)10〜100Hz程
度の比較的速い繰返し周波数である。フレーム数Nは、
例えば操作パネル13を介して任意の複数値に変更・設
定できる。
御回路32からの表示データ生成の指令に応答して、指
定ROI(関心領域)の図形データやアノテーションな
どのデータを生成してデータ合成器26に送る。
得て、これを心拍検出ユニット34に送る。心拍検出ユ
ニット34は、ECG14からのECG信号を入力し、
その波形データをデータ合成器28に表示用として送出
する一方で、拍動のタイミングを検出し、このタイミン
グ信号を心電同期スキャン用の信号として制御回路32
に送る。通常、この拍動のタイミングとして、ECG信
号中のR波のタイミングが検出される。しかし、オペレ
ータは操作パネル13を介して、R波からの任意の遅延
時間を指定できるようになっているので、結果として、
任意の心拍時相のタイミングを指定することができる。
信系の構成は、以下のようになっている。
生器、送信遅延回路、およびパルサを有する。パルス発
生器は一定のパルス繰返し周波数(PRF:pulse
repetition frequency)に拠る
レートパルスを発生する。このレートパルスは、送信チ
ャンネル数分に分配されて送信遅延回路に送られる。送
信遅延回路には、遅延時間を決めるタイミング信号が制
御回路32から送信チャンネル毎に供給されるようにな
っている。これにより、送信遅延回路はレートパルスに
指令遅延時間をチャンネル毎に付与する。遅延時間が付
与されたレートパルスが送信チャンネル毎にパルサに供
給される。パルサはレートパルスを受けたタイミングで
プローブ12の圧電振動子(送信チャンネル)毎に電圧
パルスを与える。これにより、超音波信号がプローブ1
2から放射される。超音波プローブ12から送信された
超音波信号は被検体内でビーム状に集束されかつ送信指
向性が指令されたスキャン方向に設定される。
の音響インピーダンスの不連続面で反射される。この反
射超音波信号は再びプローブ12で受信され、対応する
電圧量のエコー信号に変換される。このエコー信号はプ
ローブ12から受信チャンネル毎に受信ユニット22に
取り込まれる。
に、プリアンプ、A/D変換器、受信遅延回路、および
加算器(いずれも図示せず)を備える。プリアンプ、A
/D変換器、及び受信遅延回路はそれぞれ、受信チャン
ネル分の回路を内蔵しており、デジタルタイプの受信ユ
ニットに形成されている。受信遅延回路の遅延時間は、
所望の受信指向性に合わせて遅延時間パターンの信号と
して制御回路31から与えられる。このため、エコー信
号は、受信チャンネル毎に、プリアンプで増幅され、A
/D変換器でデジタル信号に変換され、さらに受信遅延
回路により遅延時間が与えられた後、加算器で相互に加
算される。この加算により、所望の受信指向性に応じた
方向からの反射成分が強調される。送信指向性と受信指
向性の性能を総合することにより、送受信の超音波ビー
ムの総合的な性能が得られる。
シーバユニット23及びBモードDSC24を順に経由
して表示データ合成器28に至る。
対数増幅器、包絡線検波器などを備える。なお、ハーモ
ニックイメージング法を実施する装置の場合、このレシ
ーバユニット27には、超音波パルス信号の送信周波数
の、例えば2倍の高調波成分のみを通過させる帯域通過
型フィルタが追加的に装備される。このレシーバユニッ
ト23により、受信指向性が与えられた方向のエコーデ
ータがデジタル量で生成され、BモードDSC24に送
られる。
波スキャンのラスタ信号列からビデオフォーマットのラ
スタ信号列に変換し、これをデータ合成器28に送るよ
うになっている。
に接続され、このDSCの処理信号(超音波スキャンの
ラスタ信号列、ビデオフォーマットのラスタ信号列の何
れか又は両者)を記録するメモリ素子及びその書込み・
読出し制御回路を備える。このメモリ素子に記録された
エコーデータは、スキャン(診断)の最中又はその後に
フレーム単位で読み出して利用可能になっている。この
読出しデータは、BモードDSC24および表示データ
合成器28を経由して表示器29に送られて表示され
る。
ドプラユニット27が設けられている。このドプラユニ
ット27は、受信ユニット22で処理される加算エコー
信号を受信する。このユニット27は、図示しないが、
直交検波器、クラッタ除去フィルタ、ドプラ偏移周波数
解析器、平均速度などの演算器、DSC、カラー処理回
路などを備え、ドプラ偏移周波数すなわち血流の速度情
報やそのパワー情報などがカラーフローマッピングデー
タ(CFMデータ)として得られる。このカラーフロー
マッピングデータは、ドプラユニット27に内蔵のDS
Cにてノイズキャンセルなどの処理を受けるとともに、
その走査方式が変換されてデータ合成器26に送られ
る。このカラーフローマッピングデータは、イメージメ
モリ25に送って記憶させることもできる。
から送られてくるBモード画像データ(グレースケール
画像)、ドプラユニット27から送られてくるCFMモ
ード画像データ(カラーフロー画像)、心拍検出ユニッ
ト32から送られてくる心電図波形データ、および/ま
たは所望の設定パラメータを並べる、あるいは重ねるな
どの処理によって1フレームの画像データに再構築す
る。このフレーム画像データは表示器29により順次読
み出される。表示器29では、画像データを内蔵D/A
変換器でアナログ量に変換し、TVモニタなどのディス
プレイに被検体の組織形状の断層像を表示する。
ンドプロセッサ30、及びスピーカ31を説明する。
レームメモリ、その書込み・読出し回路、信号強度の差
分を演算する演算器を備える。このため、差分検出回路
29は、レシーバユニット23から送られてくるエコー
信号を入力し、一時的に記憶してフレームに格納する。
そして、適宜なタイミングでフレーム間の信号強度の差
分を適宜な演算モードで演算する。
演算モードは操作パネル13を介して制御回路32から
指定される。なお、この演算モードはデフォルトとして
設定しておいてもよい。
ードの種類としては、(1):フレーム信号強度の総和
の差分(第1の演算モード)、(2):フレーム内に設
定した関心領域の信号強度の差分(第2の演算モー
ド)、(3):フレーム内に指定した1走査線の信号強
度の差分、を演算する方法がある(第3の演算モー
ド)。
に示す如く、例えば第1フレームと第Nフレーム(最終
フレーム)との各画素の信号強度をそれぞれ総和演算
し、その総和値の差diを求める手法である。差分処理
に付するフレームは、隣接フレーム同士或は任意の組合
せのフレーム同士でもよい。第2の演算モードによれ
ば、図3(B)に模式的に示す如く、予め画像の一部に
ROI(関心領域)を設定させる。ROIは円、楕円、
四角形などの形状を有する。そして、例えば、第1フレ
ーム及び第NフレームのROI内の信号強度(輝度)を
それぞれ演算し、それらの差diを演算する。さらに第
3の演算モードによれば、図3(C)に模式的に示す如
く、各フレームの1本(又は複数本)の走査線に注目
し、その走査線上の画素の信号強度を演算する。そし
て、フレーム間で、その信号強度の差分diを演算す
る。
i1,di2,…,dinを得ることもできる。その1
つの演算法(第4の演算モード)は、各回のマルチショ
ット法で得た複数の連続フレームNのエコー信号に対し
て、隣接フレーム同士で差分を採る手法である。例え
ば、第1フレームと第2フレームとの信号強度差をdi
1,第2フレームと第3フレームとのそれをdi2,
…,第n−1フレームと第nフレームとのそれをdi
(n−1)とする手法である。ただし、この第4の演算
モードは、前述した第1〜第3の演算モードの何れかを
指定し、それと組み合わせて実施される(勿論、その組
合せは予め設定しておいてもよい)。図4(A)は、第
1演算モードに基づき第4の演算モードで差分演算する
ときの概念を模式的に示している。
法(第5の演算モード)は、例えば第1フレームと第N
フレームとの間で、図4(B)に説明する如く、一定幅
の深度毎に分割した領域を対象とする手法である。例え
ば体表から0〜1cmの深度領域に着目して演算した信
号強度差をdi1、1〜2cmの深度領域に着目して演
算したそれをdi2,…,n〜n+1cmの深度領域に
着目して演算したそれをdinとする。
di1,di2,…,dinは、サウンドプロセッサ3
0に送られる。サウンドプロセッサ30は、入力した差
分情報を使って、所定の生成モードの元に音信号を生成
する。本実施形態では、この生成モードとして以下の3
モードが用意されており、オペレータの指令に応えて、
制御回路32が所望の生成モードをサウンドプロセッサ
30に指定するように構成されている。勿論、サウンド
プロセッサ30の生成モードは予め固定してあってもよ
い。
一つのときのモードで、基準のサウンド波形「B
(t):t=時間」を使用するものである。すなわち、
生成されるサウンドをS(t)とすると、
(t)を生成する。この基準波形B(t)は任意のもの
でよい。一例として、長くて1秒程度の波形信号である
と都合がよく、例えば現在パーソナルコンピュータで用
いられている、いわゆるビープ音(「プー、プー」とい
った警告音、「ピョーン」、「ポーン」といった落下
音、破裂音など)が好適である。この第1の生成モード
は最も簡単な演算で済む方法であり、振幅が差分情報d
iに比例したサウンドS(t)が得られる。
一つのときのモードで、
サウンドS(t)を生成する手法である。つまり、差分
情報diの値が大きくなるほど、基準サウンドB(t)
のピッチ(周波数)が大きく又は小さくなる。
報の値di1,di2,…,dinに適したモードであ
る。このモードによれば、上記第1又は第2の生成モー
ドに拠る演算が行なわれ、その結果生成されたサウンド
S(t)を微小時間毎に繋げて全体として1つのサウン
ドが生成される。例えば、di1,di2,…,di6
の差分値の夫々について、
ば200msec毎に繋げて合計1200msecのサ
ウンドを生成する。
たサウンドSのデータはスピーカ31に送られ、差分情
報に反応した短めのサウンドが発生される。
剤を持続投与しながら、例えば心臓筋肉に流入する造影
剤、すなわち組織血流のパフュージョンを、マルチショ
ット法を用いたフラッシュエコーイメージング法で観察
しているとする。
の後、複数フレーム分の超音波送受信が連続的に行なわ
れ、間歇送信に拠る複数枚の画像のデータに得られる。
この画像はBモード像又はCFM像として表示器27に
表示される。
数フレームの画像には、造影剤を成す微小気泡の消失程
度が輝度(信号強度)として反映されている。
由来の高い輝度のエコー信号が観察されるが、第2フレ
ームではこのエコー信号が消失してしまうことがある。
また、微小気泡が比較的に壊れ易かったり、投与濃度が
低い場合には、第1フレームの画像で殆どの微小気泡は
消失し、その後の第2フレームと第3フレームの画像の
輝度状態が殆ど変わらないという状態もあり得る。反対
に、微小気泡が比較的強靭な場合、第1フレームでは微
小気泡は全て消失せずに残り、第2フレーム以降のフレ
ームにおいて、フレームが進むにつれて、徐々に輝度が
低下することもあり得る。当然に、送信音圧や造影剤濃
度によって、上記の中間的な状態もとり得る。
キャン中に、微小気泡の消失程度を反映させた情報とし
て、フレーム間の信号強度の差分情報が差分検出回路2
9から得られる。この差分値の数は演算モードに応じて
変わる。この差分情報は、サウンドプロセッサ30によ
ってサウンドデータに変換され、次いでスピーカ31か
らサウンドとして発生される。
んだときの微小気泡の消失程度を表しているので、スピ
ーカ31から発生するサウンド(音)は、気泡消失の大
小の状態を体感できる情報としてオペレータに伝わる。
例えば、第1の生成モードで差分情報diが生成された
場合、気泡消失の程度が大きいほど、操作者には大きな
サウンドが聞こえる。
であるか否かは、操作者がサウンドの強弱、音色などに
応じてその場で直感的に(感覚的に)判断できる。な
お、どの程度の強弱、音色などのサウンドが聞こえたと
きに、最も高輝度なエコー信号が造影剤から得られる状
態(最適状態)であるかの判断は、若干の訓練を通じ
て、予め知っておくことが望ましい。
で、送信音圧を上下させるなど、送信条件を最適状態に
してそのまま診断用のスキャンに移行できる。例えば、
造影剤を持続投与していると、その染影効果は10分程
度、持続するので、投与後の僅かな時間帯に、上述した
サウンドに拠る送信条件の最適化を終え、そのまま引き
続いて本スキャンに移行できる。
した造影剤濃度等を加味した最適な送信条件が短時間に
その場でリアルタイムに設定できるので、投与した造影
剤に対して最も高輝度な信号が得られる最適条件で撮像
ができる。
像データを後から読み出す必要も無いので、撮像及び診
断が短時間で、かつ容易に行える。
織との目視識別が容易になるなど、最初から高い診断能
の画像が得られるので、再撮像の必要性も格段に減り、
その分、操作者の負担や労力が減少し、患者スループッ
トも向上する。
ために、スキャンしながら複数フレームの画像を同時に
表示して比較観察するといった、複雑で操作者に負担の
多い作業が不要になる。本実施形態のようにサウンドを
使用すると、そのサウンドの特質の判断さえ習得してお
けばよく、両手をスキャン操作に使いながら複数画面を
目視しなければならないこともなく、操作に必要な熟練
度も大幅に緩和され、診断に伴う労力が大きく減少し、
かつ作業効率も良くなる。操作者の負担が減るので、観
察時の異常部位の見落とし等が発生する率も低下し、診
断に対する信頼性確保の面でも有効である。
の消失現象を効果的に認識する手法をフラッシュエコー
イメージングに適用する例で説明したが、通常のスキャ
ン法においても本手法を実施することができる。
影剤が充満した肝臓などの臓器実質に対してスキャン断
面を少しずつ変更していくと、スキャンした断面の微小
気泡は消失するが、スキャン断面が未消失の新たな断面
に次々に移行していくので、その新しい断面で気泡消失
現象が次々と起こる。このようなイメージングのとき
に、操作者がプローブを手動操作してスキャン断面を移
動させるときの移動速度が不均一であると、消失の度合
いも変わる。このため、撮像された複数の画像に染影度
の違いが発生し、診断に影響することがある。
不都合をも解消することができる。すなわち、本発明を
かかる通常の連続的送信に拠るスキャンに適用すること
で、次々に消失する断面の気泡の度合いが一定であれ
ば、発生する音も殆ど一定の大きさになる。この音とい
う、操作者にとって直感的な情報は、画像取得後にその
画像を見直して吟味する場合よりも、その場で簡単に気
泡消失の程度を把握して、送信音圧を上下させるなどの
必要な措置をタイムリーに行なうことができる。
て、第1の実施形態の超音波診断装置にデモンストレー
ション用のサウンドを発生させる機能を付加することが
できる。このデモ用サウンドは、上述した適宜な差分情
報di(>0)に対応するサウンドである。例えば、図
1に示す如く、操作パネル13にデモ提示用ボタン13
Eを装備し、このボタン13Eからの操作情報を制御回
路32を介してサウンドプロセッサ30が受けるように
構成し、サウンドプロセッサ30がスピーカ31を介し
てデモ用サウンドを発生させればよい。勿論、制御回路
32が直接にスピーカ31の動作を制御してもよい。
ン13Eを押すと、サウンドを事前に聞くことができ
る。したがって、診断に入ってから聞くことになるサウ
ンド感を事前に確認又は養うことができる。加えて、デ
モ用サウンドの強弱、音色などを適宜に変化させるよう
に構成しておくことで、オペレータは診断前に超音波造
影剤の消失状態の変化幅を音を通して感覚的に確認して
おくことができ、診断に移行した後の操作をより迅速に
且つ的確に行なうことが可能になる。
態に係る超音波診断装置を図5に基づき説明する。
施形態の超音波診断装置と同等の機能を有するが、相違
する点は、図5に示す如く、差分検出回路29への信号
取り出し位置にある。すなわち、図1の装置構成に比べ
て、差分検出回路29の入力端を超音波受信ユニット2
2の出力段、すなわちレシーバユニット23の前段に置
いている。その他の構成は図1のものと同一又は同等で
ある。
信遅延加算されただけのRF信号の状態のエコー信号を
入力する。つまり、差分検出回路29はこのRF信号を
使って前述した各種の演算モードの差分演算を行なう。
この差分演算により、エコー信号の位相乱れ等の情報が
得られる。この情報は微小気泡のサイズ変化、振動な
ど、消失現象以外のランダムな挙動を反映したものとな
る。そこで、この情報に基づいてサウンドプロセッサ3
0が前述と同様に動作し、音信号がスピーカ31から出
力される。
ー信号をRF信号として記憶する必要があるため、記憶
に必要なデータ量は多くなるものの、RF信号の状態で
検出することから、音圧に対して敏感な微小気泡の検出
能が良くなり、微小気泡の消失の程度をより精度良く反
映させた音を聞くことができる。
態に係る超音波診断装置を図6,7に基づき説明する。
微小気泡の消失具合の情報を出力する仕方に特徴を有す
る。
れとと比べて、サウンドプロセッサをインジケータ生成
回路35に置き換え、この生成回路35の出力先をデー
タ合成器26としている。
29により検出されたスカラ量に変換された輝度差di
の情報を入力し、この情報を対応する数値又はレベルメ
ータ情報に変換する。この変換情報はデータ合成器26
を介して表示器27に表示される。図7(A),(B)
には、レベルメータ形式で表示される2つの例を示す。
このレベルメータ形式は日常良く目にするものであるか
ら、操作者は、これを見て、微小気泡の消失状態を直感
的に把握することができる。
を用いたフラッシュエコー法で得られた第1フレーム画
像と第Nフレーム画像とを並べて表示し、輝度差を目視
で判別するようにしてもよいが、本実施形態のようにス
カラ量diを表示することで、より定量的な値を直感的
に知らせることができる。このスカラ量の表示の場合、
診断画像としては、最も高輝度であることが多い第1フ
レームの画像のみを表示すれば足りる。
て、本発明の範囲を限定することを意図するものではな
い。本発明の範囲は特許請求の範囲の記載にしたがって
決まるもので、本発明の範囲を逸脱しない範囲において
様々な態様のものを実施することができる。
音波診断装置および超音波診断方法によれば、微小気泡
を主成分とする超音波造影剤を被検体に投与して行なう
コントラストエコー法において、微小気泡の消失の程度
を音などの体感情報に変化させて出力するので、操作者
は造影剤が関心領域に流入していることを直感的に知る
ことができる。
程度を、連続したフレーム画像を見なくても、スキャン
時において、感覚的に認識(判別)することができる。
そこで、例えば、操作者は、大きい音(周波数が高い
音)ならば、気泡消失の程度が大き過ぎると直感的に判
断して送信パルスの出力を下げ、反対に、小さい音なら
ば、気泡消失の程度が小さ過ぎると直感的に判断して送
信パルスの出力を上げる。この操作をその場でリアルタ
イムに繰り返すことができ、これにより、気泡消失と画
質のバランスをとり、最終的に最適な送信音圧に設定す
ることができる。
読み出して相互比較して微小気泡の消失の程度を読み出
す必要が無く、スキャン時にその場でタイムリーに、音
などに応じて必要な措置を講じることができる。このた
め、1回の撮像で済むので、再撮像の必要性も格段に小
さくなり、操作の手間も減少し、操作時間や撮像時間も
節約できる。また、関心領域の血流・組織の判別は勿
論、送信条件の設定にも適用でき、汎用性も高い。
黙視で相互に比較する必要もないので、操作が簡単にな
ってその労力が少なくなり、要求される熟練度も格段に
低くて済み、さらに診断に対する信頼性も高くなる。
フュージョンの検出による臓器実質レベルの血行動態の
情報をより高精度且つ高精細に定量化するできる。この
結果、血流情報の定量化、鑑別診断に詳細な情報を確実
に提供することができる。
のブロック図。
メージングの超音波送受信のタイミングを説明する図。
(第1〜第3の演算モード)を説明する図。
(第1〜第3の演算モード)を説明する図。
のブロック図。
のブロック図。
ときの表示の説明図。
達手段の一部を成す。) 33 データ発生回路 34 心拍検出ユニット 35 インジータ生成回路(伝達手段・生成手段)
Claims (18)
- 【請求項1】 微小気泡を主成分とする超音波造影剤を
投与した被検体に超音波パルス信号を送信するととも
に、この送信に伴って当該被検体から発生するエコー信
号を受信する送受信手段と、前記エコー信号から前記超
音波造影剤の消失の程度を表す画像以外のデータを得る
取得手段と、このデータを体感情報として操作者に伝達
する伝達手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の超音波診断装置におい
て、 前記送受信手段は、送信停止期間の経過毎に前記超音波
パルス信号の送信を指令するとともに、その送信時には
複数フレームの画像を得るために前記超音波パルスを順
次送信させる送信制御手段を有する超音波診断装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記超音波造影剤の消失の程度を表す
データとして、前記複数フレーム分のエコー信号からフ
レーム間の信号強度差を得る手段である超音波診断装
置。 - 【請求項4】 請求項3記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記フレーム間の信号強度差として、
その各フレームの信号強度の総和の差を演算する手段で
ある超音波診断装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記フレーム間の信号強度差として、
その各フレームによる画像の一部に設定される関心領域
内の信号強度の総和の差を演算する手段である超音波診
断装置。 - 【請求項6】 請求項3記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記フレーム間の信号強度差として、
その各フレームに対して設定される走査線上の信号強度
の総和の差を演算する手段である超音波診断装置。 - 【請求項7】 請求項3記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記フレーム間の信号強度差として、
任意フレーム間でそれらフレームの信号強度差を複数、
演算する手段である超音波診断装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記複数の信号強度差として、隣接す
るフレーム間で順次、組合せを変更して信号強度差を演
算する手段である超音波診断装置。 - 【請求項9】 請求項7記載の超音波診断装置におい
て、 前記取得手段は、前記複数の信号強度差として、各フレ
ームの画像を深さ方向の複数領域に分割した、各領域毎
に信号強度差を演算する手段である超音波診断装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至9の何れか一項に記載の
超音波診断装置において、 前記体感情報は音情報である超音波診断装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の超音波診断装置にお
いて、 前記伝達手段は、前記超音波造影剤の消失の程度を表す
データを前記音情報のデータに生成する生成手段と、こ
の音情報のデータを音として出力する出力手段とを備え
る超音波診断装置。 - 【請求項12】 請求項11記載の超音波診断装置にお
いて、 前記生成手段は、基準となる音波形の振幅又は時間の項
に前記超音波造影剤の消失の程度を表すデータを反映さ
せて前記音情報のデータを生成する手段である超音波診
断装置。 - 【請求項13】 請求項1乃至9の何れか一項に記載の
超音波診断装置において、 前記体感情報は図形で表示される視覚情報である超音波
診断装置。 - 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか一項に記載
の超音波診断装置において、 前記体感情報に関するデモンストレーション用情報を発
生させるデモ手段を備えた超音波診断装置。 - 【請求項15】 微小気泡を主成分とする超音波造影剤
を投与した被検体を診断する超音波診断装置において、 前記被検体にプローブを介して超音波パルス信号を送信
する送信ユニットと、この送信に伴って前記被検体から
発生するエコー信号を前記プローブを介して受信すると
共に当該エコー信号を遅延加算する受信ユニットと、こ
の受信ユニットで遅延加算されたエコー信号を検波する
レシーバと、前記受信ユニット又は前記レシーバの出力
信号からフレーム画像間の信号差を検出する差分検出回
路と、この差分検出回路で検出された信号差を音データ
に変換するサウンドプロセッサと、このサウンドプロセ
ッサで変換された音データを音として出力するスピーカ
とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項16】 微小気泡を主成分とする超音波造影剤
を投与した被検体に超音波パルス信号を送信するととも
に、この送信に伴って当該被検体から発生するエコー信
号を受信し、このエコー信号から前記超音波造影剤の消
失の程度を表す画像以外のデータを取得し、このデータ
を体感情報として操作者に伝達することを特徴とする超
音波診断方法。 - 【請求項17】 請求項16記載の超音波診断方法にお
いて、 前記超音波の送受信は、送信停止期間の経過毎に前記超
音波パルス信号の送信を指令するとともに、その送信時
には複数フレームの画像を得るために前記超音波パルス
を順次送信させる超音波診断方法。 - 【請求項18】 請求項17記載の超音波診断方法にお
いて、 前記超音波造影剤の消失の程度を表すデータとして、前
記複数フレーム分のエコー信号からフレーム間の信号強
度差を得る超音波診断方法。
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1999
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CN114073547B (zh) * | 2020-08-14 | 2024-06-07 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 用于超声成像的方法、装置和存储介质 |
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