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JP2001025813A - チタン繊維またはチタン合金繊維の製造方法 - Google Patents

チタン繊維またはチタン合金繊維の製造方法

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JP2001025813A
JP2001025813A JP11199596A JP19959699A JP2001025813A JP 2001025813 A JP2001025813 A JP 2001025813A JP 11199596 A JP11199596 A JP 11199596A JP 19959699 A JP19959699 A JP 19959699A JP 2001025813 A JP2001025813 A JP 2001025813A
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JP
Japan
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wire
titanium
fiber
composite
coating layer
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JP11199596A
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Yoichi Toda
陽一 戸田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】本発明は各々の表面状態が正常なときに適正な
組織で焼鈍熱処理を行うことによる極細のチタン繊維又
はチタン合成繊維を製造する方法を提供する。 【解決手段】金属素線1の周囲に被覆層2が形成された
被覆素線4を多数本束ねて外装材5で覆い複合線材6と
なす工程と、該複合線材6に冷間伸線加工と焼鈍熱処理
を繰り返し施して複合素線7となす工程と、該複合素線
7中の被覆層2および外装材5に相当する部分を除去し
て金属繊維束8となす分線工程とを含む金属繊維の製造
方法において、(イ)金属素線1は、チタン線材または
チタン合金線材であること、(ロ)被覆層2および外装
材5は、0.25重量%以下の炭素を含有する軟鋼であ
ること、(ハ)複合線材6に施す焼鈍熱処理における複
合線材の最高到達温度を、700℃から800℃とする
こと、を特徴とするチタン繊維またはチタン合金繊維の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円相当直径が5μ
mから30μmのチタン繊維またはチタン合金繊維、及
びその製造方法に関する。(以下、本発明において、チ
タンとチタン合金を”チタン”と総称する。)
【0002】
【従来の技術】直径が5μmから30μm程度の極細金
属繊維は、フィルタ−や触媒担体の素材、あるいはプラ
スチックや布等に導電性や強度を付与するためのフィラ
−等として用いられている。この種の極細金属繊維とし
ては、集束伸線法により製造されたステンレス繊維が広
く用いられている。一方、ステンレス繊維よりも耐食性
の高いフィルタ−や触媒担体の素材、あるいはステンレ
ス繊維よりも軽量で比強度の高いフィラ−が求められて
おり、チタン繊維が注目されている。
【0003】直径が5μmから30μm程度の極細金属
繊維の製造方法としては、集束伸線法が知られており、
例えば次のような製造方法が開示されている。特開平1
1−81050号公報には、純チタン及びチタン合金線
材を炭素含有量が0.12重量以下の鋼からなる被覆層
で覆った被覆線材に冷間伸線を施して被覆素線を形成
し、該被覆素線を多数本に束ね鋼管内に挿入して複合線
材となし、引き続き冷間伸線を施して複数素線を形成
し、電気分解により鋼管及び被覆層に相当する部分を溶
解除去して金属繊維束を得る方法が開示されている。
【0004】しかしながら、その後の検討でこの製造方
法をチタン繊維の製造に適用した場合、チタンと軟鋼の
間の界面状態によって拡散状態が大きく変化することが
判明し、界面に油成分などが存在した場合はチタンと軟
鋼の拡散が低い温度で拡散し正常な組織を得ることが出
来ないことが判明した。また、この製造方法ではチタン
と軟鋼の界面における拡散現象を考慮するあまり、被覆
鋼及び外装材の電縫管形成時の電縫部の焼鈍熱処理が不
十分になり伸線加工性を十分回復する事は困難なため冷
間伸線時断線してしまいチタン繊維を得ることができな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点をふまえ、各々の表面状態が正常な
ときに適正な組織で焼鈍熱処理を行うことによる極細の
チタン繊維またはチタン合成繊維を製造する方法を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】金属素線1の周囲に被覆
層2が形成された被覆素線4を多数本束ねて外装材5で
覆い複合線材6となす工程と、該複合線材6に冷間伸線
加工と焼鈍熱処理を繰り返し施して複合素線7となす工
程と、該複合素線7中の被覆層2および外装材5に相当
する部分を除去して金属繊維束8となす分線工程とを含
む金属繊維の製造方法において、(イ)金属素線1は、
チタン線材またはチタン合金線材であること、(ロ)被
覆層2および外装材5は、0.25重量%以下の炭素を
含有する軟鋼であること、(ハ)複合線材6に施す焼鈍
熱処理における複合線材の最高到達温度を、700℃か
ら800℃とすること、を特徴とするチタン繊維または
チタン合金繊維の製造方法にかかるものである。
【0007】前記の被覆素線4を製造する工程は、金属
線材1の周囲に被覆層2を形成して被覆線材3とする工
程と、該被覆線材3に少なくとも1回の焼鈍熱処理及び
冷間加工を施す工程とを含み、焼鈍熱処理における被覆
線材3の最高到達温度を700℃から800℃とするも
のである。更に被覆素線4の被覆層2の厚さを被覆素線
4の直径の5%から20%とすればよい。そして、更に
好ましくは、複合線材6に施す冷間伸線の総加工量eT
=2x1n(DS/DF)(DSは冷間伸線加工を施す
前の複合線材6の直径、DFは複合素線7の直径)を、
5.5から7.5とするチタン繊維またはチタン合金繊
維の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のチタン繊維またはチタン
合成繊維の製造方法の実施の形態について図1を参照し
ながら説明する。本発明のチタン繊維またはチタン合成
繊維の製造方法は、集束伸線法によりチタン繊維または
チタン合成繊維を製造する方法に関するもので、金属素
線1の周囲に被覆層2が形成された被覆素線4を多本数
束ねて外装材5で覆い複合線材6となす工程と、該複合
線材6に冷間伸線加工と前記した焼鈍熱処理を繰り返し
て複合素線7となす工程と、該複合素線7中の被覆層2
および外装材5に相当する部分を除去して金属繊維束8
となす分線工程を含む金属繊維の製造方法において、下
記の特徴を有するものである。
【0009】(イ)金属素線1はチタン系合金線材であ
ること。例えば図2に示したような、純チタン、α合
金、α−β合金、β合金である。なお、表1はチタンに
対する標準的な焼鈍熱処理条件を示すものであり(社)
日本チタニウム協会編の“チタンの加工技術”からの抜
粋である。
【0010】(ロ)被覆素線4の被覆層2および複合線
材6の外装材5は0.25重量%以下、好ましくは、
0.12重量%以下の炭素を含有する軟鋼であること。
特に言えば、被覆素線4の被覆層2の材質が重要であ
り、複合線材6の外装材5を被覆素線4の被覆層2と同
様の材質とするのが好ましく、これは後述する焼鈍熱処
理条件の設定を容易にするためである。
【0011】この被覆層2の材質を特に指定する理由の
ひとつは、製造されるチタン繊維またはチタン合成繊維
8の表面に多数の凹凸を形成し、繊維が単位重量あたり
に有する表面積、すなわち比表面積を稼ぐことができる
からである。すなわち、軟鋼は、体心立方格子の結晶構
造を有する多結晶材料であり、個々の結晶粒は変形に対
して強い異方性を有している。このため、軟鋼を被覆層
2としチタン系合金を芯材1とした被覆素線4を多数本
束ねて外装材5で覆った複合線材6を伸線加工すると、
図3に模式的に示すように、被覆層2を形成している軟
鋼の個々の結晶粒が横断面内で湾曲変形し、チタン系合
金芯材1の表面に多数の凹凸が形成される。このため、
被覆層2および外装材5に相当する部分を除去して得ら
れるチタン系合金繊維8の比表面積が増加することがで
きる。
【0012】本発明のチタン繊維の製造方法において、
被覆層2の材質として、体心立方格子の結晶構造を有す
る多結晶材料の中でも特に0.25重量%以下、好まし
くは、0.12重量%以下の炭素を含有する軟鋼とする
のは、材料コストが低いためと、加工性が良好で被覆素
線4の形成が容易であるためである。特に炭素含有量が
0.25重量%を越えるような炭素鋼にあっては、伸線
加工による硬化度が大きく、加工途中で熱処理回数を増
やす必要があり好ましくない。0.25重量%以下、特
に言えば、0.12重量%以下の炭素を含有するものは
上記の課題を解決できることと共に、曲げ加工や溶接性
が優れ、被覆層の形成が容易となる。
【0013】又、被覆素線4の形成は、例えば、チタン
線材1の周囲をSPCC、SPCE等の薄板で覆うこと
で容易に実施することができる。また、製造されるチタ
ン繊維8の表面凹凸の深さを深くして、より比表面積の
大きいチタン繊維を得るには、軟鋼被覆層2の厚さを被
覆素線4の直径に対して相対的に厚くすることが好まし
いが、あまり厚くし過ぎると、被覆層2および外装材5
に相当する部分を除去する分線工程に要する時間が長く
なるという問題を生じ易くなる。そこで、被覆層2の厚
さの好ましい範囲は、被覆素線4の直径の5%から20
%であり、さらに好ましい範囲は8%から15%であ
る。
【0014】かかる造管工程では潤滑剤の使用は好まし
くない。何故なら、潤滑剤を用いた場合には芯材と被覆
材との界面にこの潤滑剤が残ってしまい、この場合には
低温からでもチタン表面と軟鋼の拡散が進んでしまい、
純チタン繊維を得ることができなくなり、最終工程の燒
結まで持っていったとしても燒結体がもろくなり、フィ
ルターなどには使用できない。
【0015】そして、被覆素線4を多数本束ねて外装材
5で覆った複合素線材6に施す冷間伸線加工量を大きく
するほど軟鋼の個々の結晶粒の湾曲度が大きくなり、比
表面積の大きいチタン繊維が得られるが、やはり分線工
程に要する時間が長くなるという問題を生じ易くなる。
そこで複合線材に施す冷間伸線の総加工量eT=2×l
n(DS/DF)を5.5から7.5とすることが好ま
しい。ここに、DSは冷間伸線加工を施す前の複合線材
6の直径、DFは複合素線7の直径である。eTが5.
5以下の場合には軟鋼の結晶粒の湾曲度が小さいため、
チタン繊維の凹凸が小さく、比表面積もさほど大きくな
らず好ましくない。又、7.5以上の場合ではチタン繊
維の表面凹凸が激しくなり、複合線材中の隣り合う金属
繊維の凹凸同士が機械的に絡み合う結果、分線工程で分
離することが難しくなってしまい好ましくない。
【0016】(ハ)複合線材6に施す焼鈍熱処理におけ
る複合線材の最高到達温度を、700℃から800℃と
すること。この温度範囲は、チタン素線1の周囲に軟鋼
被覆層2が形成された被覆素線4を多数本束ね、さらに
軟鋼外装材5で覆った複合線材6に施す焼鈍熱処理条件
について、本発明者らが実験・検討を重ねて設定した温
度範囲である。
【0017】軟鋼被覆を有しないチタンに対する標準的
な熱処理条件は前記した図2に示したようなものである
ところ、チタン素線1の周囲に軟鋼被覆層2が形成され
た被覆素線4を含む複合線材6の焼鈍熱処理において
は、複合線材6の軟化度とともにチタンと軟鋼の界面に
おける拡散現象を考慮することが必要であることが分か
った。すなわち、最高到達温度が800℃を越えると、
チタンと軟鋼の界面の拡散により形成される合金層が発
達するため、被覆層2を除去してチタン繊維8を得よう
とするときに、被覆層2の除去が困難となり、チタン繊
維8が得られたとしても、複合素線7中の一部のチタン
繊維しか得られず歩留まりが著しく低下してしまい、一
方、最高到達温度が700℃未満の場合は、複合線材6
の軟化度が不十分となり続く冷間芯線加工において断線
が著しく生じ易くなってしまう。
【0018】このように、本発明のチタン繊維の製造方
法においては、少なくとも複合線材6に施す焼鈍熱処理
における最高到達温度を700から800℃とすること
が必要であるが、複合線材6を形成する前の被覆素線4
を形成する工程が、チタン芯材1に軟鋼被覆層2を形成
した被覆線材3に対する焼鈍熱処理を含む場合は、被覆
線材3に施す焼鈍熱処理における最高到達温度をも70
0から800℃の範囲とすることが好ましい。なお、複
合線材6あるいは被覆線材4に焼鈍熱処理を施す場合、
表面が活性なチタンが軟鋼で覆われているため、ガス燃
焼炉、電気炉等を用い、鋼線材に適用される炉内雰囲気
でも操業することができる。
【0019】なお、本発明のチタン繊維の製造方法にお
いて、複合線材6に施す伸線加工を特に冷間伸線加工と
しているのは、高温での熱間加工を適用すると、加工に
対する異方性が緩和されチタン繊維への表面凹凸形成の
効果が低下するためと、チタンと軟鋼との界面に合金層
が発達し易いためである。冷間伸線加工の方法として
は、穴ダイスによる乾式伸線法や湿式伸線法、あるいは
ロ−ラ−ダイス等が適用できる。また、複合線材6ある
いは被覆線材4の表面は軟鋼で覆われているため、鋼線
の伸線用の潤滑剤を用いて伸線することができる。
【0020】
【実施例】本発明の好ましい実施例をもって更に詳細に
説明する。図4に示す4種類の製造条件にて、チタン繊
維を多数包含した複合素線7の製造を試み、工程の安定
性、分線工程でのチタン繊維の歩留まり、および分線工
程を経て製造されたチタン繊維8の性状を比較した。
【0021】図4において、実施例1および実施例2は
本発明のチタン繊維の製造方法の好適な条件に従った例
であり、実施例2においては被覆線材3の被覆層厚さを
実施例1よりも厚く設定している。なお、実施例2にお
いては製造されるチタン繊維8の円相当直径を実施例1
と同等にするために、最終的な複合素線7の直径を実施
例1よりも若干太く設定している例である。
【0022】比較例1は複合線材6の焼鈍熱処理におけ
る最高到達温度を本発明に従う範囲よりも低く設定した
例である。また、比較例2は比較例1とは逆に複合線材
6の焼鈍熱処理における最高到達温度を本発明に従う範
囲よりも高く設定した例である。
【0023】被覆層2の形成においては、被覆層2とす
る帯板で直径約6mmの電縫管を形成しながら内部に純
チタン芯材1を挿入し、直径4.3mmに伸線加工して
管の内壁と芯材表面を密着させた。被覆層2とする帯板
はSPCCの帯板を用いた。また、複合線材6の形成に
おいてはSPCCの帯板で直径約6mmの電縫管を形成
しながら内部に被覆素線4の束を挿入し、直径4.3m
mに伸線加工して締め上げた。
【0024】熱処理は、所定温度に設定した電気炉中に
線材を連続的に通して行い、弱酸化性雰囲気で熱処理
し、酸洗と水洗により表面を清浄にしてから続く伸線加
工に供した。伸線加工は乾式および湿式による冷間伸線
を適用し、鋼線用の潤滑剤を用いて行った。
【0025】図4に示す4種類の製造条件にて、チタン
繊維8を多数包含した複合素線7の製造を試みた結果、
複合線材6の熱処理温度を過度に低く設定した比較例1
においては、乾式伸線工程及び湿式伸線工程において断
線が多発し、目的とする直径の複合素線7が得られなか
ったが、他の例においては目的とする直径の複合素線7
を得ることができた。
【0026】具体的な製造工程において、炭素含有量と
加工性について述べれば、例えば炭素含有量が0.55
重量%程度の炭素鋼を使用すると電縫管形成時に溶接し
た部分が伸線時に割れて途中で加工に耐えなくなってし
まう。又、eTについては、実施例2が6.14、その
他の例にあっては6.35であり、いずれも伸線加工と
分線処理を問題なく実施することができたものであり、
高い比表面積のチタン繊維が得られた。
【0027】そこで、比較例1を除く3種類の複合素線
7に分線処理を施してチタン繊維束8の製造を試み、分
線工程の歩留まりを比較した。その結果を図5に示す。
なお、分線処理は、複合素線7中の外装材5および被覆
層2に相当する部分を、硫酸を含む電解液中で選択的に
電気分解することで行った。
【0028】分線工程の歩留まりは、分線工程での電気
分解の時間を最長でも1時間とし、複合素線7中に埋設
されたチタン線材の内でチタン繊維8として分離できた
割合である。
【0029】図5に示すように、複合線材6の熱処理温
度を過度に高く設定した比較例2の複合素線7は、分線
工程において電気分解時間に1時間かけても完全には分
線することができず、歩留まりが著しく低かった。これ
に対し、本発明の製造方法に従う実施例1および実施例
2の複合線材7は、一時間未満の電気分解で完全に分線
することができた。得られたチタン繊維8は多数の凹凸
が形成され大きい比表面積を持つチタン繊維8を得るこ
とができた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチタン繊
維の製造方法により、比表面積が高く高性能で、耐食性
に優れる触媒担体あるいはガス吸着体の材料として用い
ることができるチタン繊維を安定して高い歩留まりで製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のチタン繊維の製造方法の工程図
である。
【図2】図2は(社)日本チタニウム協会編の“チタン
の加工技術”からの抜粋によるチタンに対する標準的な
焼鈍熱処理条件を示すものである。
【図3】図3は本発明の製造方法で作成されたチタン繊
維の横断面の例を示す模式図である。
【図4】図4は本発明の実施例及び比較例における複合
素線7の製造工程の安定性、分線工程でのチタン繊維の
歩留まり、分線工程を経て製造されたチタン繊維の性状
を示す表である。
【図5】図5は分線工程での分線の度合いを示す表であ
る。
【符号の説明】
1‥芯材、 2‥被覆層、 3‥被覆線材、 4‥被覆素線、 5‥外装材、 6‥複合線材、 7‥複合素線、 8‥金属繊維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 691 C22F 1/00 691B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素線1の周囲に被覆層2が形成され
    た被覆素線4を多数本束ねて外装材5で覆い複合線材6
    となす工程と、該複合線材6に冷間伸線加工と焼鈍熱処
    理を繰り返し施して複合素線7となす工程と、該複合素
    線7中の被覆層2および外装材5に相当する部分を除去
    して金属繊維束8となす分線工程とを含む金属繊維の製
    造方法において、(イ)金属素線1は、チタン線材また
    はチタン合金線材であること、(ロ)被覆層2および外
    装材5は、0.25重量%以下の炭素を含有する軟鋼で
    あること、(ハ)複合線材6に施す焼鈍熱処理における
    複合線材の最高到達温度を、700℃から800℃とす
    ること、を特徴とするチタン繊維またはチタン合金繊維
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 被覆素線4を製造する工程は、金属線材
    1の周囲に被覆層2を形成して被覆線材3とする工程を
    含む請求項1記載のチタン繊維またはチタン合金繊維の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 被覆層2が潤滑剤なしに金属素線1の周
    囲に形成される請求項2記載のチタン繊維またはチタン
    合金繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】 被覆素線4を製造する工程は、被覆線材
    3に少なくとも1回の焼鈍熱処理及び冷間加工を施す工
    程とを含む請求項1又は2記載のチタン繊維またはチタ
    ン合金繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 焼鈍熱処理における被覆線材3の最高到
    達温度を、700℃から800℃と金属線材1の周囲に
    被覆層2を形成して被覆線材3とする工程を含む請求項
    1乃至4記載のチタン繊維またはチタン合金繊維の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 被覆線材4の被覆層2の厚さを被覆素線
    4の直径の5%から20%とし、複合線材6に施す冷間
    伸線の総加工量eT=2×1n(DS/DF)(DSは
    冷間伸線加工を施す前の複合線材6の直径、DFは複合
    素線7の直径)を、5.5から7.5とする請求項1乃
    至5記載のチタン繊維またはチタン合金繊維の製造方
    法。
JP11199596A 1999-07-13 1999-07-13 チタン繊維またはチタン合金繊維の製造方法 Pending JP2001025813A (ja)

Priority Applications (2)

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