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JP2000347411A - パターン形成材料およびパターン形成方法 - Google Patents

パターン形成材料およびパターン形成方法

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Publication number
JP2000347411A
JP2000347411A JP11161115A JP16111599A JP2000347411A JP 2000347411 A JP2000347411 A JP 2000347411A JP 11161115 A JP11161115 A JP 11161115A JP 16111599 A JP16111599 A JP 16111599A JP 2000347411 A JP2000347411 A JP 2000347411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
resist film
resist
base resin
pattern
Prior art date
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Ceased
Application number
JP11161115A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiko Katsuyama
亜希子 勝山
Masaru Sasako
勝 笹子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11161115A priority Critical patent/JP2000347411A/ja
Publication of JP2000347411A publication Critical patent/JP2000347411A/ja
Ceased legal-status Critical Current

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト膜から分子量の低い化合物が発生し
ないようにして、分子量の低い化合物が真空中に浮遊す
る事態を防止する。 【解決手段】 環状エステルを含むポリマーからなるベ
ース樹脂と、酸発生剤とを有するレジスト材料からなる
レジスト膜11に対して、真空中において電子ビーム1
2によるパターン露光を行なった後、レジスト膜11を
加熱すると、レジスト膜11の露光部11aにおいて
は、酸発生剤から発生した酸の作用により、ベース樹脂
に含まれる環状エステルが開環するので、アルカリ可溶
性に変化する。この場合、ベース樹脂は気体となりうる
分子量の低い分解生成物は発生しない。次に、レジスト
膜11に対してアルカリ性の現像液を用いて現像処理を
行なうと、レジスト膜11の未露光部11bからなるレ
ジストパターン13が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン形成材料
及びパターン形成方法に関し、特に、半導体基板上に半
導体素子又は半導体集積回路を形成するためのレジスト
パターンを、真空中でパターン露光を行なって形成する
ためのパターン形成材料及びパターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子又は半導体集積回路を
形成するためのリソグラフィ技術においては、半導体基
板上のレジスト膜に対して、紫外線、遠紫外線又はKr
Fエキシマレーザ等を用いてパターン露光を行なって、
レジストパターンを形成する方法が主流であった。ま
た、これらのパターン露光は、通常、大気中又は窒素雰
囲気中で行われていた。
【0003】しかしながら、半導体素子又は半導体集積
回路の一層の微細化を図るためには、露光光として、V
UV(真空紫外線)、EUV(極端紫外線)、X線、電
子線又はイオンビームを用いる必要があり、これらの露
光光を用いるパターン露光は、通常、真空中で行なわれ
る。
【0004】一方、微細な半導体素子又は半導体集積回
路を形成するためのレジスト材料としては、酸の触媒反
応によりベース樹脂の現像液に対する溶解性が変化する
性質を利用した化学増幅型レジストが使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、我々が化学
増幅型のレジスト材料からなるレジスト膜に対して、真
空中でパターン露光を行なって、微細なライン幅を持つ
レジストパターンを形成しようとしたところ、処理枚数
が多くなるに伴って、パターン形状が劣化し、良好なパ
ターン形状が得られなくなった。
【0006】そこで、真空中でパターン露光を行なって
レジストパターンを形成すると、良好なパターン形状が
得られない理由について検討を加えた結果、レジスト材
料のベース樹脂が酸の触媒反応によって分解する際に発
生したり若しくはレジスト材料に含まれる酸発生剤がエ
ネルギービームの照射により分解する際に発生したりす
る分子量の低い分解生成物が真空中に飛散したり、又は
レジスト材料に酸発生剤から発生する酸を中和する分子
量の低い塩基性化合物が含まれているときに該塩基性化
合物が真空中に飛散したりするので、真空中に浮遊する
分解生成物又は塩基性化合物が真空度を劣化させたり又
は露光装置の光学部材を汚染させたりすることを見出し
た。ベース樹脂が分解するときに発生する分子量の低い
分解生成物としては炭化水素、アルコール又はアルデヒ
ド等が挙げられ、酸発生剤が分解するときに発生する分
子量の低い分解生成物としてはスルフォン酸又はアルコ
ール等が挙げられる。
【0007】分解生成物又は塩基性化合物が真空度を劣
化させると、露光光が散乱するためパターン露光の精度
が劣化するのでパターン形状が乱れると共に、分解生成
物又は塩基性化合物が光学系を汚染すると、露光光の光
強度がばらつくため、パターン形状が乱れる。
【0008】特に、真空中で電子ビームを用いてパター
ン露光する場合には、分解生成物の付着によって露光装
置の電子光学系にチャージアップが発生するため、ビー
ムサイズ及び偏光に乱れが生じる。
【0009】前記に鑑み、本発明は、レジスト膜から分
子量の低い化合物が発生しないようにして、真空度の劣
化及び光学系の汚染を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1のパターン形成材料は、酸の存在
下で分解して現像液に対する溶解性が変化するベース樹
脂と、エネルギービームの照射により酸を発生する酸発
生剤とを有し、ベース樹脂は、酸の存在下で分解する際
に、分子量の低い分解生成物を実質的に発生させない材
料からなる。
【0011】第1のパターン形成材料によると、ベース
樹脂は、酸の存在下で分解する際に分子量の低い分解生
成物を実質的に発生させないため、分子量の低い分解生
成物が真空中に浮遊する事態を防止することができる。
【0012】第1のパターン形成材料において、ベース
樹脂は、酸の存在下で開環する環状エステル又は環状ア
セタールを含んでおり、レジスト膜の露光部は、ベース
樹脂に含まれる環状エステル又は環状アセタールが開環
することによりアルカリ可溶性に変化することが好まし
い。
【0013】第1のパターン形成材料において、ベース
樹脂は、主鎖にエステル結合を含んでおり、レジスト膜
の露光部は、ベース樹脂の主鎖に含まれるエステル結合
が切断されることによりアルカリ可溶性に変化すること
が好ましい。
【0014】本発明に係る第2のパターン形成材料は、
酸の存在下で反応して現像液に対する溶解性が変化する
ベース樹脂と、エネルギービームの照射により酸を発生
する酸発生剤とを有し、酸発生剤は、エネルギービーム
の照射により酸を発生する際に、分子量の低い分解生成
物を実質的に発生させない材料からなる。
【0015】第2のパターン形成材料によると、酸発生
剤は、酸を発生する際に分子量の低い分解生成物を実質
的に発生させないため、分子量の低い分解生成物が真空
中に浮遊する事態を防止することができる。
【0016】第2のパターン形成材料において、酸発生
剤は、エネルギービームが照射されると分解して酸を発
生するスルフォン酸エステルをオリゴマー又はポリマー
として含むことが好ましい。
【0017】第2のパターン形成材料において、酸発生
剤は、スルフォン酸イオンをオリゴマー又はポリマーと
して含む陰イオンと、スルフォニウムイオン又はヨード
ニウムイオンからなる陽イオンとが結合してなるオニウ
ム塩を含んでいることが好ましい。
【0018】本発明に係る第3のパターン形成材料は、
酸の存在下で反応して現像液に対する溶解性が変化する
ベース樹脂と、エネルギービームの照射により酸を発生
する酸発生剤と、酸発生剤から発生した酸を中和する塩
基性化合物とを有し、塩基性化合物はオリゴマー又はポ
リマーとして含まれている。
【0019】第3のパターン形成材料によると、塩基性
化合物はオリゴマー又はポリマーとして含まれているた
め、分子量の低い塩基性化合物が真空中に浮遊する事態
を防止することができる。
【0020】本発明に係る第1のパターン形成方法は、
酸の存在下で分解して現像液に対する溶解性が変化する
ベース樹脂と、エネルギービームの照射により酸を発生
する酸発生剤とを有するレジスト材料を基板上に塗布し
てレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、レジス
ト膜に対して真空中でパターン露光を行なうことによ
り、レジスト膜の露光部において酸発生剤から酸を発生
させ、発生した酸によりベース樹脂を分子量の低い分解
生成物を実質的に発生させることなくから分解して、レ
ジスト膜の露光部の現像液に対する溶解性を変化させる
露光工程と、パターン露光されたレジスト膜を現像液に
より現像してレジストパターンを形成する現像工程とを
備えている。
【0021】第1のパターン形成方法によると、露光工
程においてベース樹脂は分子量の低い分解生成物を実質
的に発生させることなく分解するため、分子量の低い分
解生成物が真空中に浮遊する事態を防止することができ
る。
【0022】第1のパターン形成方法において、ベース
樹脂は、酸の存在下で開環する環状エステル又は環状ア
セタールを含んでおり、露光工程は、環状エステル又は
環状アセタールを開環させることによりレジスト膜の露
光部をアルカリ可溶性に変化させる工程を含み、現像工
程は、レジスト膜をアルカリ性の現像液により現像する
工程を含むことが好ましい。
【0023】第1のパターン形成方法において、ベース
樹脂は主鎖にエステル結合を含んでおり、露光工程は、
発生した酸によりエステル結合を切断することによりレ
ジスト膜の露光部をアルカリ可溶性に変化させる工程を
含み、現像工程は、レジスト膜をアルカリ性の現像液に
より現像する工程を含むことが好ましい。
【0024】本発明に係る第2のパターン形成方法は、
酸の存在下で反応して現像液に対する溶解性が変化する
ベース樹脂と、エネルギービームの照射により酸を発生
する酸発生剤とを有するレジスト材料を基板上に塗布し
てレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、レジス
ト膜に対して真空中でパターン露光を行なうことによ
り、レジスト膜の露光部において酸発生剤から分子量の
低い分解生成物を実質的に発生させることなく酸を発生
させ、発生した酸によりレジスト膜の露光部の現像液に
対する溶解性を変化させる露光工程と、パターン露光さ
れたレジスト膜を現像液により現像してレジストパター
ンを形成する現像工程とを備えている。
【0025】第2のパターン形成方法によると、露光工
程において酸発生剤は分子量の低い分解生成物を実質的
に発生させることなく酸を発生するため、分子量の低い
分解生成物が真空中に浮遊する事態を防止することがで
きる。
【0026】第2のパターン形成方法において、酸発生
剤は、スルフォン酸エステルをオリゴマー又はポリマー
として含んでおり、露光工程は、エネルギービームの照
射によりスルフォン酸エステルを分解させて、酸発生剤
から酸を発生させる工程を含むことが好ましい。
【0027】第2のパターン形成方法において、酸発生
剤は、スルフォン酸イオンをオリゴマー又はポリマーと
して含む陰イオンと、スルフォニウムイオン又はヨード
ニウムイオンからなる陽イオンとが結合してなるオニウ
ム塩を含んでおり、露光工程は、エネルギービームの照
射によりオニウム塩から酸を発生させる工程を含むこと
が好ましい。
【0028】本発明に係る第3のパターン形成方法は、
酸の存在下で反応して現像液に対する溶解性が変化する
ベース樹脂と、エネルギービームの照射により酸を発生
する酸発生剤と、酸発生剤から発生した酸を中和する塩
基性化合物からなるオリゴマー又はポリマーとを有する
レジスト材料を基板上に塗布してレジスト膜を形成する
レジスト膜形成工程と、レジスト膜に対して真空中でパ
ターン露光を行なうことにより、レジスト膜の露光部に
おいて酸発生剤から酸を発生させ、発生した酸によりレ
ジスト膜の露光部の現像液に対する溶解性を変化させる
と共に、レジスト膜の未露光部において酸発生剤から発
生する酸を塩基性化合物により中和する露光工程と、パ
ターン露光されたレジスト膜を現像液により現像してレ
ジストパターンを形成する現像工程とを備えている。
【0029】第3のパターン形成方法によると、酸発生
剤から発生した酸を中和する塩基性化合物はオリゴマー
又はポリマーとして含まれているため、分子量の低い塩
基性化合物が真空中に浮遊する事態を防止することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)第1の実施形
態は、ベース樹脂が、酸の存在下で開環する環状エステ
ルを含むポリマーを有するレジスト材料を用いてレジス
トパターンを形成する方法である。以下、レジスト材料
の組成について具体的に説明する。
【0031】 ベース樹脂:[化1]に示すポリマー 1g 酸発生剤:ジニトロベンジルトシレート 0.03g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0032】
【化1】
【0033】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0034】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤から酸が発生す
る一方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸
が発生しない。
【0035】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、[化2]に示すような加水分解反応を起こすので、
レジスト膜11における露光部11aはアルカリ現像液
に対して可溶性になる。尚、分解反応に寄与する水分は
溶剤から得られる。
【0036】
【化2】
【0037】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0038】第1の実施形態によると、ベース樹脂は、
環状エステルが開環することにより、アルカリ可溶性に
変化するので、気体となりうる分子量の低い分解生成物
は発生しない。
【0039】従って、ベース樹脂が真空中で反応してア
ルカリ現像液に対して可溶性に変化しても、気体分子が
生じないため、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こ
らないと共に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカ
ラム等の汚染を招くこともないので、良好なパターン形
状を有するレジストパターンを形成することができる。
【0040】(第2の実施形態)第2の実施形態は、ベ
ース樹脂が、酸の存在下で開環する環状アセタールを含
むポリマーを有するレジスト材料を用いてレジストパタ
ーンを形成する方法である。以下、レジスト材料の組成
について具体的に説明する。
【0041】 ベース樹脂:[化3]に示すポリマー 1g 酸発生剤:トリフェニルスルフォニウムトリフラート 0.03g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0042】
【化3】
【0043】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0044】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤から酸が発生す
る一方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸
が発生しない。
【0045】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、[化4]に示すような加水分解反応を起こすので、
レジスト膜11における露光部11aはアルカリ現像液
に対して可溶性になる。
【0046】
【化4】
【0047】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0048】第2の実施形態によると、ベース樹脂は、
環状アセタールが開環することにより、アルカリ可溶性
に変化するので、気体となりうる分子量の低い分解生成
物は発生しない。
【0049】従って、ベース樹脂が真空中で反応してア
ルカリ現像液に対して可溶性に変化しても、気体分子が
生じないため、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こ
らないと共に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカ
ラム等の汚染を招くこともないので、良好なパターン形
状を有するレジストパターンを形成することができる。
【0050】(第3の実施形態)第3の実施形態は、ベ
ース樹脂が、酸の存在下で開環する環状エステルを含む
ポリマーを有するレジスト材料を用いてレジストパター
ンを形成する方法である。以下、レジスト材料の組成に
ついて具体的に説明する。
【0051】 ベース樹脂:[化5]に示すポリマー 1g 酸発生剤:ビスジフェニルスルフォニウムジアゾメタン 0.03g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0052】
【化5】
【0053】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0054】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤から酸が発生す
る一方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸
が発生しない。
【0055】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、[化6]に示すような加水分解反応を起こすので、
レジスト膜11における露光部11aはアルカリ現像液
に対して可溶性になる。
【0056】
【化6】
【0057】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0058】第3の実施形態によると、ベース樹脂は、
環状エステルが開環することにより、アルカリ可溶性に
変化するので、気体となりうる分子量の低い分解生成物
は発生しない。
【0059】ところで、通常、無機の反応生成物は真空
中を汚染することは殆どないが、有機の分解生成物は真
空中を汚染する恐れがある。
【0060】しかしながら、第3の実施形態における酸
発生剤は、分解しても有機の分解生成物を発生しないの
で、真空中が汚染される恐れはない。
【0061】従って、酸発生剤から酸が発生すると共
に、ベース樹脂が真空中における酸の存在下で反応して
アルカリ現像液に対して可溶性に変化しても、露光チャ
ンバー内の真空度の劣化が起こらないと共に、電子ビー
ム露光装置のチャンバー及びカラム等の汚染を招くこと
もないので、良好なパターン形状を有するレジストパタ
ーンを形成することができる。
【0062】(第4の実施形態)第4の実施形態は、ベ
ース樹脂が、主鎖に酸の存在下で切断されるエステル結
合を含むポリマーを有するレジスト材料を用いてレジス
トパターンを形成する方法である。以下、レジスト材料
の組成について具体的に説明する。
【0063】 ベース樹脂:[化7]に示すポリマー 1g 酸発生剤:ジフェニルヨードスルフォニウムトリフラート 0.03g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0064】
【化7】
【0065】尚、[化7]において、R1及びR2は同種
又は異種のポリマーである。
【0066】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0067】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤から酸が発生す
る一方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸
が発生しない。
【0068】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、[化8]に示すような加水分解反応を起こすので、
レジスト膜11における露光部11aはアルカリ現像液
に対して可溶性になる。
【0069】
【化8】
【0070】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0071】第4の実施形態によると、ベース樹脂は、
主鎖のエステル結合が切断されることにより、アルカリ
可溶性に変化するので、気体となりうる分子量の低い分
解生成物は発生しない。
【0072】従って、ベース樹脂が真空中で反応してア
ルカリ現像液に対して可溶性に変化しても、気体分子が
生じないため、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こ
らないと共に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカ
ラム等の汚染を招くこともないので、良好なパターン形
状を有するレジストパターンを形成することができる。
【0073】(第5の実施形態)第5の実施形態は、ベ
ース樹脂が、酸の存在下で開環する環状エステルを含む
ポリマーを有すると共に、酸発生剤がスルフォン酸エス
テルを含むポリマーを有するレジスト材料を用いてレジ
ストパターンを形成する方法である。以下、レジスト材
料の組成について具体的に説明する。
【0074】 ベース樹脂:[化9]に示すポリマー 1g 酸発生剤:[化10]に示すポリマー 0.03g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0075】
【化9】
【0076】
【化10】
【0077】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0078】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては、[化11]に示す分解
反応が起きて酸発生剤からスルフォン酸が発生する一
方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸が発
生しない。
【0079】
【化11】
【0080】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、第1の実施形態と同様に[化2]に示すような加水
分解反応を起こすので、レジスト膜11における露光部
11aはアルカリ現像液に対して可溶性になる。
【0081】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0082】第5の実施形態によると、ベース樹脂は、
第1の実施形態と同様に、環状エステルが開環すること
により、アルカリ可溶性に変化するので、気体となりう
る分子量の低い分解生成物は発生しない。
【0083】また、酸発生剤は、分解してスルフォン酸
を含むポリマーと分子量の大きいアルコールとを発生す
るが、気体となりうる分子量の低い分解生成物は発生し
ない。
【0084】従って、真空中において、酸発生剤が分解
して酸を発生すると共に、ベース樹脂が分解してアルカ
リ可溶性に変化しても、気体分子は生じない。このた
め、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こらないと共
に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカラム等の汚
染を招くこともないので、良好なパターン形状を有する
レジストパターンを形成することができる。
【0085】(第6の実施形態)第6の実施形態は、ベ
ース樹脂が、酸の存在下で開環する環状エステルを含む
ポリマーを有すると共に、酸発生剤が、スルフォン酸イ
オンをオリゴマー又はポリマーとして含む陰イオンとス
ルフォニウムイオンからなる陽イオンとが結合してなる
オニウム塩を有するレジスト材料を用いてレジストパタ
ーンを形成する方法である。以下、レジスト材料の組成
について具体的に説明する。
【0086】 ベース樹脂:[化12]に示すポリマー 1g 酸発生剤:[化13]に示す陰イオンと陽イオンとが結合してなるオニウム塩 0.05g 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0087】
【化12】
【0088】
【化13】
【0089】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0090】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤であるオニウム
塩から酸が発生する一方、レジスト膜11の未露光部1
1bにおいては酸が発生しない。
【0091】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、第1の実施形態と同様に[化2]に示すような加水
分解反応を起こすので、レジスト膜11における露光部
11aはアルカリ現像液に対して可溶性になる。
【0092】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0093】第6の実施形態によると、ベース樹脂は、
第1の実施形態と同様に、環状エステルが開環すること
により、アルカリ可溶性に変化するので、気体となりう
る分子量の低い分解生成物は発生しない。
【0094】また、酸発生剤は、気体となりうる分子量
の低い分解生成物は発生しない。
【0095】従って、真空中において、酸発生剤が分解
して酸を発生すると共に、ベース樹脂が分解してアルカ
リ可溶性に変化しても、気体分子は生じない。このた
め、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こらないと共
に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカラム等の汚
染を招くこともないので、良好なパターン形状を有する
レジストパターンを形成することができる。
【0096】尚、第6の実施形態における酸発生剤に代
えて、スルフォン酸イオンをオリゴマー又はポリマーと
して含む陰イオンとヨードニウムイオンからなる陽イオ
ンとが結合してなるオニウム塩を用いてもよい。
【0097】(第7の実施形態)第7の実施形態は、ベ
ース樹脂が、酸の存在下で開環する環状エステルを含む
ポリマーを有すると共に、酸発生剤から発生した酸を中
和する塩基性化合物を有するレジスト材料を用いてレジ
ストパターンを形成する方法である。以下、レジスト材
料の組成について具体的に説明する。
【0098】 ベース樹脂:[化14]に示すポリマー 1g 酸発生剤:ジニトロベンジルトシレート 0.03g 塩基性化合物:[化15]に示すオリゴマー 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 4g
【0099】
【化14】
【0100】
【化15】
【0101】まず、図1(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板10上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜11を形
成する。
【0102】次に、図1(b)に示すように、レジスト
膜11に対して、真空中において電子ビーム12による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
11の露光部11aにおいては酸発生剤が分解して酸が
発生する一方、レジスト膜11の未露光部11bにおい
ては酸が発生しない。この場合、レジストビーム12は
レジスト膜11の露光部11aを照射するが、レジスト
膜11の未露光部11bにおける露光部11aとの界面
の近傍においても、電子ビーム12が照射されるため酸
発生剤から若干の酸が発生する。ところが、レジスト膜
11に塩基性化合物が含まれているため、レジスト膜1
1の未露光部11bにおける露光部11aとの界面の近
傍に発生した酸は塩基性化合物によって中和されるの
で、レジスト膜11における露光部11aと未露光部1
1bとのコントラストが向上する。
【0103】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板10ひいてはレジスト膜11を加熱する。ベース樹脂
は、アルカリ難溶性であるが、酸の存在下で加熱される
と、第1の実施形態と同様に[化2]に示すような加水
分解反応を起こすので、レジスト膜11における露光部
11aはアルカリ現像液に対して可溶性になる。
【0104】次に、レジスト膜11に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜11
の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に
示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン13
が得られる。
【0105】第7の実施形態によると、ベース樹脂は、
第1の実施形態と同様に、環状エステルが開環すること
により、アルカリ可溶性に変化するので、気体となりう
る分子量の低い分解生成物は発生しない。
【0106】また、塩基性化合物はオリゴマーの状態で
含まれているため、塩基性化合物からは気体となりうる
分子量の低い物質は発生しない。
【0107】従って、真空中において、ベース樹脂が分
解してアルカリ可溶性に変化しても気体分子は生じな
い。このため、露光チャンバー内の真空度の劣化が起こ
らないと共に、電子ビーム露光装置のチャンバー及びカ
ラム等の汚染を招くこともないので、良好なパターン形
状を有するレジストパターンを形成することができる。
【0108】尚、第7の実施形態においては、塩基性化
合物はオリゴマーとして含まれていたが、ポリマーとし
て含まれていてもよい。
【0109】また、塩基性化合物をオリゴマー又はポリ
マーとして有するレジスト材料を用いる場合には、分子
量の低い分解生成物を発生するベース樹脂又は酸発生剤
を有するレジスト材料を用いる場合でも、塩基性化合物
から気体となりうる分子量の低い物質が発生しないの
で、従来に比べて、真空度の劣化及び光学系の汚染を低
減することができる。
【0110】(第8の実施形態)第8の実施形態は、ベ
ース樹脂がアルカリ可溶性であると共に、酸の存在下で
ベース樹脂を架橋させてアルカリ難溶性に変化させる架
橋剤を有するレジスト材料を用いてレジストパターンを
形成する方法である。以下、レジスト材料の組成につい
て具体的に説明する。
【0111】ベース樹脂としては、アルカリ可溶性であ
る、ポリヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシスチレン
−co−ポリ(t−ブトキシスチレン)、又はノボラッ
ク樹脂等を有する。
【0112】架橋剤としては、2,4,6−トリ(N,
N−ジメトキシエチルアミノ)−1,3,5−トリアジ
ン、又は1,3−ジグリシジルプロパン等を有する。
【0113】酸発生剤としては、第5の実施形態におい
て示した[化10]に示すポリマー、又は、第6の実施
形態において示した[化13]に示す陰イオンと陽イオ
ンとが結合してなるオニウム塩等を有する。
【0114】まず、図2(a)に示すように、前記の組
成を有するレジスト材料を半導体基板20上にスピンコ
ートして、0.5μmの膜厚を持つレジスト膜21を形
成する。
【0115】次に、図2(b)に示すように、レジスト
膜21に対して、真空中において電子ビーム22による
パターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜
21の露光部21aにおいては酸発生剤から酸が発生す
る一方、レジスト膜21の未露光部21bにおいては酸
が発生しない。
【0116】次に、図2(c)に示すように、半導体基
板20ひいてはレジスト膜21を加熱する。このように
すると、レジスト膜21の露光部21aにおいては、ベ
ース樹脂は、架橋剤の働きにより架橋してアルカリ難溶
性に変化する。
【0117】次に、レジスト膜21に対してアルカリ性
の現像液を用いて現像処理を行なうと、レジスト膜21
の未露光部21aが現像液に溶解するので、図2(d)
に示すように、レジスト膜21の露光部21aからなり
0.08μmのライン幅を有するレジストパターン23
が得られる。
【0118】第7の実施形態によると、酸発生剤は分解
する際に、気体となりうる分子量の低い分解生成物は発
生しない。
【0119】従って、真空中において、酸発生剤が分解
して酸を発生しても、気体分子は生じない。このため、
露光チャンバー内の真空度の劣化が起こらないと共に、
電子ビーム露光装置のチャンバー及びカラム等の汚染を
招くこともないので、良好なパターン形状を有するレジ
ストパターンを形成することができる。
【0120】尚、第1〜第7の実施形態においては、真
空中で電子ビームを照射してパターン露光を行なった
が、これに代えて、真空中でVUV、EUV、X線又は
イオンビーム等をマスクを介して照射してパターン露光
を行なってもよい。
【0121】
【発明の効果】第1のパターン形成材料又は第1のパタ
ーン形成方法によると、ベース樹脂が分子量の低い分解
生成物を実質的に発生させないため、分子量の低い分解
生成物が真空中に浮遊しなくなり、真空度の劣化及び光
学系の汚染が防止されるので、0.1μm以下のライン
幅を持つ微細なレジストパターンを安定して形成するこ
とができる。
【0122】第2のパターン形成材料又は第2のパター
ン形成方法によると、酸発生剤が分子量の低い分解生成
物を実質的に発生させないため、分子量の低い分解生成
物が真空中に浮遊しなくなり、真空度の劣化及び光学系
の汚染が防止されるので、0.1μm以下のライン幅を
持つ微細なレジストパターンを安定して形成することが
できる。
【0123】また、第3のパターン形成材料又は第3の
パターン形成方法によると、塩基性化合物から分子量の
低い分解生成物が発生しないため、分子量の低い分解生
成物が真空中に浮遊しなくなり、真空度の劣化及び光学
系の汚染が防止されるので、0.1μm以下のライン幅
を持つ微細なレジストパターンを安定して形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は第1〜第6の実施形態に係る
パターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は第7の実施形態に係るパター
ン形成方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 レジスト膜 11a 露光部 11b 未露光部 12 電子ビーム 13 レジストパターン 20 半導体基板 21 レジスト膜 21a 露光部 21b 未露光部 22 電子ビーム 23 レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA02 AA03 AB16 AC01 AC06 AD03 BE00 BE07 BE10 CB06 CB41 CB42 CB47 CB52 CC01 EA04 FA17 5F046 AA09 JA00 LA00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸の存在下で分解して現像液に対して可
    溶性に変化するベース樹脂と、エネルギービームの照射
    により酸を発生する酸発生剤とを有し、 前記ベース樹脂は、酸の存在下で分解する際に、分子量
    の低い分解生成物を実質的に発生させない材料からなる
    ことを特徴とするパターン形成材料。
  2. 【請求項2】 前記ベース樹脂は、酸の存在下で開環す
    る環状エステル又は環状アセタールを含んでおり、 前記レジスト膜の露光部は、前記ベース樹脂に含まれる
    環状エステル又は環状アセタールが開環することにより
    前記現像液に対して可溶性に変化することを特徴とする
    請求項1に記載のパターン形成材料。
  3. 【請求項3】 前記ベース樹脂は、主鎖にエステル結合
    を含んでおり、 前記レジスト膜の露光部は、前記ベース樹脂の主鎖に含
    まれるエステル結合が切断されることにより前記現像液
    に対して可溶性に変化することを特徴とする請求項1に
    記載のパターン形成材料。
  4. 【請求項4】 酸の存在下で反応して現像液に対する溶
    解性が変化するベース樹脂と、エネルギービームの照射
    により酸を発生する酸発生剤とを有し、 前記酸発生剤は、エネルギービームの照射により酸を発
    生する際に、分子量の低い分解生成物を実質的に発生さ
    せない材料からなることを特徴とするパターン形成材
    料。
  5. 【請求項5】 前記酸発生剤は、エネルギービームが照
    射されると分解して酸を発生するスルフォン酸エステル
    をオリゴマー又はポリマーとして含むことを特徴とする
    請求項4に記載のパターン形成材料。
  6. 【請求項6】 前記酸発生剤は、スルフォン酸イオンを
    オリゴマー又はポリマーとして含む陰イオンと、スルフ
    ォニウムイオン又はヨードニウムイオンからなる陽イオ
    ンとが結合してなるオニウム塩を含んでいることを特徴
    とする請求項4に記載のパターン形成材料。
  7. 【請求項7】 酸の存在下で反応して現像液に対する溶
    解性が変化するベース樹脂と、エネルギービームの照射
    により酸を発生する酸発生剤と、該酸発生剤から発生し
    た酸を中和する塩基性化合物とを有し、 前記塩基性化合物はオリゴマー又はポリマーとして含ま
    れていることを特徴とするパターン形成材料。
  8. 【請求項8】 酸の存在下で分解して現像液に対して可
    溶性に変化するベース樹脂と、エネルギービームの照射
    により酸を発生する酸発生剤とを有するレジスト材料を
    基板上に塗布してレジスト膜を形成するレジスト膜形成
    工程と、 前記レジスト膜に対して真空中でパターン露光を行なう
    ことにより、前記レジスト膜の露光部において前記酸発
    生剤から酸を発生させ、発生した酸により前記ベース樹
    脂を分子量の低い分解生成物を実質的に発生させること
    なくから分解して、前記レジスト膜の露光部を前記現像
    液に対して可溶性に変化させる露光工程と、 パターン露光された前記レジスト膜を前記現像液により
    現像してレジストパターンを形成する現像工程とを備え
    ていることを特徴とするパターン形成方法。
  9. 【請求項9】 前記ベース樹脂は、酸の存在下で開環す
    る環状エステル又は環状アセタールを含んでおり、 前記露光工程は、前記環状エステル又は環状アセタール
    を開環させることにより、前記レジスト膜の露光部を前
    記現像液に対して可溶性に変化させる工程を含むことを
    特徴とする請求項8に記載のパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記ベース樹脂は、主鎖にエステル結
    合を含んでおり、 前記露光工程は、発生した酸により前記エステル結合を
    切断することにより、前記レジスト膜の露光部を前記現
    像液に対して可溶性に変化させる工程を含むことを特徴
    とする請求項8に記載のパターン形成方法。
  11. 【請求項11】 酸の存在下で反応して現像液に対する
    溶解性が変化するベース樹脂と、エネルギービームの照
    射により酸を発生する酸発生剤とを有するレジスト材料
    を基板上に塗布してレジスト膜を形成するレジスト膜形
    成工程と、 前記レジスト膜に対して真空中でパターン露光を行なう
    ことにより、前記レジスト膜の露光部において前記酸発
    生剤から分子量の低い分解生成物を実質的に発生させる
    ことなく酸を発生させ、発生した酸により前記レジスト
    膜の露光部の前記現像液に対する溶解性を変化させる露
    光工程と、 パターン露光された前記レジスト膜を前記現像液により
    現像してレジストパターンを形成する現像工程とを備え
    ていることを特徴とするパターン形成方法。
  12. 【請求項12】 前記酸発生剤は、スルフォン酸エステ
    ルをオリゴマー又はポリマーとして含んでおり、 前記露光工程は、エネルギービームの照射により前記ス
    ルフォン酸エステルを分解させて、前記酸発生剤から酸
    を発生させる工程を含むことを特徴とする請求項11に
    記載のパターン形成方法。
  13. 【請求項13】 前記酸発生剤は、スルフォン酸イオン
    をオリゴマー又はポリマーとして含む陰イオンと、スル
    フォニウムイオン又はヨードニウムイオンからなる陽イ
    オンとが結合してなるオニウム塩を含んでおり、 前記露光工程は、エネルギービームの照射により前記オ
    ニウム塩から酸を発生させる工程を含むことを特徴とす
    る請求項11に記載のパターン形成方法。
  14. 【請求項14】 酸の存在下で反応して現像液に対する
    溶解性が変化するベース樹脂と、エネルギービームの照
    射により酸を発生する酸発生剤と、該酸発生剤から発生
    した酸を中和する塩基性化合物を含むオリゴマー又はポ
    リマーとを有するレジスト材料を基板上に塗布してレジ
    スト膜を形成するレジスト膜形成工程と、 前記レジスト膜に対して真空中でパターン露光を行なう
    ことにより、前記レジスト膜の露光部において前記酸発
    生剤から酸を発生させ、発生した酸により前記レジスト
    膜の露光部の前記現像液に対する溶解性を変化させると
    共に、前記レジスト膜の未露光部において前記酸発生剤
    から発生する酸を前記塩基性化合物により中和する露光
    工程と、 パターン露光された前記レジスト膜を前記現像液により
    現像してレジストパターンを形成する現像工程とを備え
    ていることを特徴とするパターン形成方法。
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