やばいね、これ。フラーが試行してきた視覚暴力の集大成だ。
酒瓶を川に捨てると遡ったように歌唱シーンが始まる繋ぎと、過去の映像であろうMVと現在が交錯するショットは痺れた。
手榴弾が爆発するタイミン…
光と影と煙の映画。
キスシーンが全部いい。エドワード・ヤンかってくらいいい。
シャワーのシーンでちょっとずつ煙がかっていくところが奇跡すぎる。
超カウリスマキっぽい。過剰なくらい主人公が追い込ま…
スラム街裏通りで酒を煽るホームレス。キース・キャラダイン。数年前までは実力ある歌手だったが、ある女と出会い、彼の人生は奈落に堕ちる。愛した女はギャングのボスの愛人だった。ボスはナイフを彼の喉に当て、…
>>続きを読むサミュエル・フラー監督の最後の劇場映画(当時78歳)。原作は「ピアニストを撃て」(1960)「狼は天使の匂い」(1972)などの小説家デイヴィッド・グーディス。
かつてロックスターだったマイケル(…
めちゃくちゃカッコいい。ノワールで恋愛も友情も人種闘争も抜群のテンポで全部やる。退廃した街を彷徨うキースキャラダイン、悪い奴を殺さない程度に撃退する余裕の強さにイケイケ時代の歌も悪くない。最後のロマ…
>>続きを読む人生ベスト入り。ショットの繋ぎ方から非倫理この上なく、常識では考えられないアングルでブツ切りされた画面が襲いかかってくる。
最初からリミッターが外れてるので「編集」なんて理性を壊す道具でしかないし、…
サミュエル・フラーもまた、シーゲルと同じく傑作しか撮れない作家か。
冒頭、「その男」ばりの顔面鈍器殴打クローズアップからして荒んでいて、端から端まで暴力で満ち溢れている映画。
ヤクザに喉を潰された歌…
声を奪われた歌手が復讐を誓うドラマで、かつての栄光と枯れてしまった人生の対比が抜群に効いたアクション映画の秀作。サミュエル・フラーのカッコ良すぎる遺作なのはもちろん、老いを感じさせない無駄のないカッ…
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