冒頭から町の状況を人物の見栄えから分からせたり、バーバラ・スタンウィックの心理を衣装で可視化したり、奇襲がフレーム外からやって来たりと緻密に制作されてることは明らかなのに、現場で偶然撮れてしまった画…
>>続きを読むサミュエル・フラー監督の異色西部劇。FOX社史上最長のワンカット・ドリー撮影※が行われたことでも知られる一本。撮影は「素晴らしき哉、人生」(1946)などの名匠ジョセフ・バイロック。白黒シネマスコー…
>>続きを読む硬質な照明とジョセフ・バイロックの撮影が素晴らしい。超高速の切り返し、シネスコ画面を埋め尽くす40人の部下、突然生じる竜巻(荒れ狂うタンブルウィード)…。血縁と愛という二義的な主題も、バリー・サリヴ…
>>続きを読むこれが80分とは恐るべし。西部劇らしいモチーフが希薄でノワール色が強い。冒頭、シネスコ画面一杯に砂塵を巻き上げながら荒野を疾走する騎馬の群れが何とも暴力的に映し出される。低いカメラ位置と轟く蹄の音が…
>>続きを読む2024.9.25 60-85
367カットほど(細かい切り返しが多く数え漏れがすごいあると思う)。1つのシーンに対してたくさんのショットを撮っているが、切り返しを多用し、同じショットを多用とする…
【「映画は戦場だ!」サミュエル・フラー】
中盤、唐突に大嵐のシーンが出てきて強引な展開で引っ張るこれぞサミュエル・フラー節。
この監督のガイキチっぽい作風に魅せられている私としては(鈴木清順同様…
バーバラ・スタンウィック率いる馬群が駆け抜ける瞬間に画面に立ち上がる砂埃の暴力性は、終盤の脅威的な長回しの中に持ち込まれ、主従と敵対という複雑な関係性を持つ一人の女と二人の男の愛憎渦巻くエモーション…
>>続きを読む道中で闊歩のアップは実にいい。注目を値するのは、果てしない原野で、薄い人類は嵐を遭う。この突如来た嵐の前は、主に人々の激しく活動している事を表現して、撮る方法も逞しくする。だが、嵐の後、人々の生活は…
>>続きを読むすごい。今まで自分がみてきた映画の中で1番猛烈な風が吹いていた…あんな嵐を2人でやり過ごしたのであれば愛し合っちゃうよなと思わせてくれる。終盤15分くらいめちゃくちゃ忙しない場面転換を見せたあと、歌…
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