JPS6274556A - 自動搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は物品を搬送する自動搬送装置に関し、トランス
７アマシン、専用機、トランス７アプレス等の工作機械
におけるワークの搬送装置に用いて好適なものである。

〈従来の技術〉 トランスファマシンや専用機では、ワークの搬送ライン
に沿って複数の加工機械が配設されると共に、その搬送
ラインにはワークの自動搬送装置が設けられ、自動搬送
装置によりワークを各加工機械に亘って順次移動させて
各種の加工を行っている。この種の自動搬送装置の中に
は、搬送ラインに沿って設けられたワーク支台に対して
搬送桿を上下、及び搬送方向前後に交互に移動させるこ
とで搬送桿で所定ピッチずつワークを搬送するようにし
たものがある。すなわち、搬送方向と直角な面で切った
その概略断面図を表わす第８図及び第９図に示すように
、各加工機械に対する加工位置では搬送桿１１を下方に
位置させてワークＷをワーク支台１２で支持する一方（
第８図）、搬送時には搬送桿１１を上昇させてその搬送
桿１１でワークＷを支持すると共に（第９図）搬送桿１
１を搬送方向前方（紙面に対して垂直な方向）に移動さ
せることでワークＷを所定ピッチ離れた次の加工位置ま
で搬送する。１ピツチ搬送後は搬送桿１１を下降させて
ワークＷをワーク支台１２で支持させた後、搬送桿１１
を後退させる。これを繰り返すことにより、ワークＷは
１ピツチずつ搬送される。従来のこの搬送桿１１はその
側面図を表わす第１０図に示すように、その下方に回動
自在に支持された一対のベルクランク１３の一端に枢支
されたローラ１４の上に載置されている。これらのベル
クランク１３は連結リンク１５により互いに連結される
と共に、一方のベルクランク１３には上下駆動用流体圧
シリンダ１６が連結されて搬送桿１１の上下駆動装置が
構成されており、この流体圧シリンダ１６の作動により
両ベルクランク１３が同期して回動することで搬送桿１
１は上下に駆動される。一方、搬送桿１１の一端には四
−ラ１７が枢支されると共に、そのローラ１７には前後
駆動用流体圧シリンダ１８に取付けられたブロック１９
が上下方向に移動できるように連結されて搬送桿１１の
前後駆動装置が構成されており、流体圧シリンダ１８の
作動により搬送桿１１は前後に駆動されるようになって
いる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上述し之従来の搬送装置では、搬送装置上に
ある複数のワークＷ全体が一度に搬送されることに・な
るので、次のような問題点があった。

（１）　　ワークＷを次工程へ搬送する時期は各加工機
械における加工時間のうち最も長いものに拘束されるの
で、加工サイクルタイムが長くなる。すなわち、従来の
搬送装置を用いた場合のタイムチャートを表わす第１１
図に示すように、搬送装置の作動後例えばＡ分を要する
加工囚とそれより短いＢ分を要する加工［Ｆ］）が同時
に開始されるとすると、加工（Ｂ）は加工（３）より先
に完了するにもかかわらず、加工（４）が完了するまで
は次工程への搬送を開始することができない。

（２）　　ワークＷはすべての工程を順次一つずつ搬送
されるので、所要の加工機械を適宜選択して多機種加工
を行うには不向きである。

（３）加工が完了したワークＷも、搬送装置上に載置さ
れている他のワークＷの加工がすべて完了するまではそ
れだけを取出すことができないため、加工ライン内に滞
留するワークの数が増大してしまう。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、このような従来の自動搬送装置における問題
点を解決するものであり、搬送の態様に柔軟性を持たせ
ることにより、トランスファマシン、専用機等に用いた
ときに加工サイクルタイムの短縮、多種加工、加工ライ
ン内のワークスドックの減少等を企図し得る自動搬送装
置を提供することを目的としている。

この目的を達成するための本発明にかかる自動搬送装置
の構成は、搬送ラインに沿って設けられた支台に対して
搬送桿を上下及び搬送方向前後に交互に移動させて該搬
送桿で該支台上の物品を所定ピッチずつ搬送する自動搬
送装置において、前記搬送桿が搬送方向に沿って複数に
分割きれると共に分割された該搬送桿にそれぞれ互いに
独立して作動し得る上下駆動装置が設けられたことを特
徴とするものである。

〈作　　　用〉 搬送桿の上下運動及び前後運動が組合わされて物品の搬
送が行われる。分割された搬送桿の中で所望の搬送桿を
選択してその上下駆動装置を作動させるとその搬送桿に
よる搬送のみが行われ、他の搬送桿については搬送は行
われない。従って自動搬送装置の中で搬送を行う部分と
搬送を行わない部分とを適宜選定し得る。

〈実　施　例〉 以下、本発明の一実施例を図面により詳細に説明する。

第１図は本実施例にかかる自動搬送装置の搬送桿部分の
側面図、第２図はその平面図、第３図は本自動搬送装置
を備えたトランスフアマシンの概略平面図である。

第１図、第２図に示すように、本実施例では搬送桿１１
は、その搬送方向に沿って２つに分割された前部搬送環
１１ａ及び後部搬送桿１１ｂとから成っている。前部搬
送環１１ａと後部搬送桿１１ｂにはそれぞれ独立して作
動し得る上下駆動装置が設けられている。すなわち、前
部搬送環１１ａはその下方に回動自在に支持された一対
のベルクランク１３ａの一端に枢支されたローラ１４ａ
の上に載置されており、これらのベルクランク１３ａは
連結リンク１５ａにより互いに連結されると共に、一方
のベルクランク１３ａには上下駆動用流体圧シリンダ１
６ａが連結されて前部搬送環１１ａの上下駆動装置が構
成される。

従って、この流体圧シリンダ１６ａの作動ニよりベルク
ランク１３ａが回動することで前部搬送環１１ａは上下
に駆動される。ま急回様に、後部搬送桿１１ｂ’！、連
結リンク１５ｂで連結された一対のベルクランク１３ｂ
に枢支されたローラ１４ｂ上に載置されると共に、一方
のベルクランク１３ｂが上下駆動用流体圧シリンダ１６
ｂに連結されて後部搬送桿１１ｂの上下駆動装置が構成
されており、この流体圧シリンダ１６ｂの作動により後
部搬送桿１１ｂが上下に駆動されるようになっている。

一方、前部搬送環１１ａの後端及び後部搬送桿１１ｂの
前端にはそれぞれローラ１７ａ及び１７ｂが枢支されて
おり、これらのローラ１７ａ、１７ｂはブロック１９に
上下方向に形成された一対の案内溝にそ゛れぞれ上下に
転勤自在に嵌合している。そしてこのブロック１９が前
後駆動用流体圧シリンダ１８に連結されて前部搬送環１
１ａ及び後部搬送桿１１ｂ共通の前後駆動装置が構成さ
れ、この流体圧シリンダ１８の作動によりブロック１９
を介して両搬送桿１１ａ、ｌｌｂは同時に搬送方向前後
に駆動される。

これらの搬送桿１１ａ、Ｉｌｂは、第８図、第９図に示
すように従来と同様に、搬送ラインに沿って設けられた
ワーク支台１２の内側にそれと平行に配設され、搬送桿
１１ａ、ｌｌｂを上下及び前後に交互に移動させること
で、それらの上面に載置されたワークＷの所定ピッチず
つの搬送が行われる。この搬送桿１１を有する自動搬送
装置は、例えば第３図に示すように、トランス７アマシ
ン２０に用いられる。第３図において、２１は前半３工
程の加工ユニット、２２は後半４工程の加工ユニットを
示し、ワークＷは自動搬送装置により所定ピッチで配列
された各加工ユニット２１゜２２における加工位置の間
を順次搬送される。

このような構成を有する自動搬送装置では、前部搬送環
１１ａと後部搬送桿１１ｂの上下駆動装置はそれぞれ独
立して作動し得るので、両方同時に作動させることがで
きることは勿論、いずれか一方のみを作動させることが
可能である。その場合、上下駆動装置が作動している一
方の搬送桿１１ａまたはｌｌｂによる搬送のみが行われ
、他方の搬送桿１１ｂまたはｌｌａはワーク支台１２の
下方に位置して前後動をするのみで搬送は行われない。

従って、自動搬送装置の中で搬送を行う部分と搬送を行
わない部分とを適宜選定することができ、例えば以下に
示すような運転制御が可能となる。

第４図〜第７図はそれぞれ本自動搬送装置を用いたトラ
ンス７アマシンのタイムチャートを表わしている。

第４図に示すものは、一部の加工が不要なワークＷに対
してその不要な工程を飛越すようにしたものである。す
なわち前半工程で加工を行っている間に後部搬送桿１１
ｂの上下駆動装置を作動させて後部搬送桿１１ｂ上にあ
る後半工程の不要なワークＷを順次送り出し、加工ライ
ン（機械）内のワークＷの滞留をできるだけ少なくして
いる。

第５図に示すものは、同一ワークＷにおいて加工時間・
の長い工程と短い工程とがあるような場合に、加工時間
の長い工程を行っている間に加工時間の短い工程を複数
行うようにして加工ライン全体の作動時間の均一化を図
って全体としての加工サイクルタイムを減少させると共
にワークＷの加工ライン内滞留を少なくするものである
。本例では、前半工程で加工時間の長い加工を行ってい
る間に、後半工程では加工時間の短い加工を行い、途中
で１回後部搬送桿１１ｂの上下駆動装置を作動させるこ
とで後半工程を１ピッチ進ませて２工程行うようＫして
いる。

第６図に示すものは、加工の種類が異なる複数種のワー
クＷを加工するようにしたものである。すなわち本例で
は、前半工程で加工を行っている間に後部搬送桿１１ｂ
の上下駆動装置を１回作動させ、あるワークＷについて
゛は後半工程でＡ工程を行い、他のワークＷについては
後半工程でＢ工程を行うことにより、多種加工を可能と
している。

また、第７図に示すものは、前半工程で加工時間の長い
加工穴を２つのワークＷについて同時に行うと共に、後
半工程では前半工程で加工（２）を行っている間に１回
後部搬送桿１１ｂの上下駆動装置を作動させることで、
比較的加工時間の短い加工の）を２つのワークについて
１つずつ２回に分けて行うものである。この場合、加工
穴、加工の）に要する時間をそれぞれＡ分、Ｂ分とし、
搬送やワーククランプ等に要する時間をα分とすると、
前述した従来の第１１図の例と比較して従来の加工サイ
クルタイムは（ＡＸＺ＋α）であったのに対して本例に
よれば（Ｂ×２＋α）に短縮することができ、機械の稼
動率を上げることが可能となる。

尚、以上の説明では搬送桿を前後に２つに分割した例に
ついて述べたが、本発明では、この他必要に応じて３つ
以上に分割してもよく、またそれらの動作シーケンスも
上述の例に限らず適宜選択し得るものである。

〈発明の効果〉 以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本発明によ
れば、自動搬送装置の中で搬送を行う部分と搬送を行わ
ない部分とを適宜選定することができるので、搬送の態
様に柔軟性を持たすことが可能である。従って、これを
例えばトランスファマシンについて用いれば、（１）１
つの長時間工程を行っている間に同時に複数の短時間工
程を行うことができるので、サイクルタイムの短縮化を
図れる、（２）必−要工程へのみワークを運び込むこと
ができるので多機種加工が可能となる、（３）加工不要
工程は飛越して次の工程へ送り込むことができるので、
加工ライン内の中間ワークスドックを減少させることが
可能となる等、加工ラインの機能を高めることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にかかる自動搬送装置の搬送
桿部分の側面図、第２図はその平面図、第３図は本自動
搬送装置を備えたトランスファマシンの概略平面図、第
４図〜第７図はそれぞれ本自動搬送装置を用いたトラン
スファマシンのタイムチャート、第８図及び第９図はそ
れぞれこの種自動搬送装置の搬送方向と直角な面で切っ
た概略断面図、第１０図は従来の自動搬送装置の搬送桿
の側面図、第１１図は従来の自動搬送装置を用いた場合
のタイムチャートである。 図面中、 １１ａは前部搬送桿、 １１ｂは後部搬送桿、 １２はワーク支台、 １６ａ、１６ｂは上下駆動用流体圧シリンダ、 １８は前後駆動用流体圧シリンダである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 搬送ラインに沿つて設けられた支台に対して搬送桿を上
   下及び搬送方向前後に交互に移動させて該搬送桿で該支
   台上の物品を所定ピッチずつ搬送する自動搬送装置にお
   いて、前記搬送桿が搬送方向に沿つて複数に分割される
   と共に分割された該搬送桿にそれぞれ互いに独立して作
   動し得る上下駆動装置が設けられたことを特徴とする自
   動搬送装置。