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JPS6241304B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6241304B2
JPS6241304B2 JP56086460A JP8646081A JPS6241304B2 JP S6241304 B2 JPS6241304 B2 JP S6241304B2 JP 56086460 A JP56086460 A JP 56086460A JP 8646081 A JP8646081 A JP 8646081A JP S6241304 B2 JPS6241304 B2 JP S6241304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
plate
lithographic printing
thickness
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56086460A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS581047A (ja
Inventor
Azusa Oohashi
Akira Shirai
Kazunari Takizawa
Shiro Terai
Makoto Tsuchida
Yoshikatsu Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13887555&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPS6241304(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP56086460A priority Critical patent/JPS581047A/ja
Priority to EP82302901A priority patent/EP0067056B2/en
Priority to DE8282302901T priority patent/DE3261932D1/de
Publication of JPS581047A publication Critical patent/JPS581047A/ja
Priority to US06/745,976 priority patent/US4939044A/en
Publication of JPS6241304B2 publication Critical patent/JPS6241304B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • B32B15/016Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic all layers being formed of aluminium or aluminium alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/04Printing plates or foils; Materials therefor metallic
    • B41N1/08Printing plates or foils; Materials therefor metallic for lithographic printing
    • B41N1/083Printing plates or foils; Materials therefor metallic for lithographic printing made of aluminium or aluminium alloys or having such surface layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12493Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.]
    • Y10T428/12736Al-base component
    • Y10T428/12764Next to Al-base component

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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
  • Electrochemical Coating By Surface Reaction (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は強度と印刷性と経済性にすぐれたアル
ミニウム合金印刷用支持体に関する。 従来、平版印刷版として広く用いられているも
のは、砂目立て処理、酸化処理などの表面処理を
施したアルミニウム板上に感光性物質を塗布し、
乾燥させた所謂PS版に画像露光、現像、水洗、
ラツカー盛り等の製版処理を施して得られた刷版
である。この現像処理により未溶解の感光層は画
像部を形成し、感光層が除去されて、その下のア
ルミニウム表面が露出した部分は、親水性の為、
水受容部となり、非画像部を形成することは、よ
く知られている事実である。 かかる平版印刷版用支持体としては、一般にア
ルミニウム板が使われており、この目的に供され
る従来材は、A3003、A1100、A1050等のアルミ
合金を通常の連続鋳造によつて造塊し熱間圧延と
冷間圧延及び必要に応じて中間工程での熱処理を
施して製造されたアルミニウム合金板を、機械的
方法、化学的方法、電気化学的方法のいずれかに
よる粗面化法により、アルミニウム合金板を粗面
化し、陽極酸化皮膜処理を施したものである。 より具体的には特開昭48−49501号公報に記載
されている機械的粗面化処理、化学的エツチング
処理、陽極酸化皮膜処理を順に施したアルミニウ
ム平版印刷版あるいは、特開昭51−61304号公報
に記載されている化学エツチング処理、陽極酸化
皮膜処理を順に施したアルミニウム板、特開昭54
−146234号公報に記載されている電気化学的処
理、後処理、陽極酸化皮膜処理を施したアルミニ
ウム板、特公昭48−28123号公報に記載されてい
る電気化学的処理、化学的エツチング処理、陽極
酸化皮膜処理を順に施したアルミニウム板、ある
いは機械的粗面化処理後に、特公昭48−28123号
公報に記載されている処理を施したアルミニウム
板が知られている。 しかしながら、従来から使用されてきたアルミ
ニウム合金板は、化学的エツチング、電気化学的
エツチングのいずれに際しても、点状の欠陥部を
発生することがあり、印刷物に汚れとなつて現わ
れ、、品質上好ましくないということがわかつ
た。 一方、印刷技術の進歩に伴ない印刷速度が上昇
した今日、印刷機の版胴の両端に機械的に固定さ
れる印刷版に加わる応力が増えたため、強度が不
足する場合には、この固定部分が変形または破損
して、印刷ずれ等の障害を発生したり、版が切れ
ることにより、印刷不能となることが度々あつ
た。 また、寸度安定性などの機械的強度を確保する
必要上、比較的厚いアルミニウム合金板を使用せ
ざるを得ず、これが平版印刷版の製造原価を高く
する主因となつていた。 本発明は、これら3つの問題、すなわち印刷性
と強度と経済性の問題を同時に解決して得られる
安価で高速印刷に適した印刷性と強度のすぐれた
アルミニウム合金印刷版用支持体に関するもので
ある。 従来から用いられていたアルミニウム合金板
を、化学的あるいは、電気化学的エツチング処理
した場合に、A1100(アルミニウム純度99.0
%)、A1200(アルミニウム純度99.0%)、A3003
(アルミニウム純度98.0〜98.5%)を用いると、
点状の汚れが発生し易いという問題点があつた。 発明者らは、この点状欠陥の発生原因について
念入りな解析を行ない、この欠陥が表面処理する
前のアルミ合金板中に分布する粗大な金属間化合
物によるものであることを確認した。 すなわち、A3003合金板ではAl6Mn化合物が、
A1100またはA1200等純アルムニウム系合金板で
は、Al−Fe−Si化合物が、鋳造凝固時に必然的
に数十ミクロンの大きさの化合物として晶出し、
ひきつづいて行なわれる熱間圧延、冷間圧延によ
つてこれが粉砕されるものの最終圧延板において
もなお5〜10ミクロン程度の大きさで分布し、当
該表面処理において、この化合物が粗面化の進行
とともに塊状に溶解脱落し、10ミクロンを越える
ような大きな穴を発生せしめ、実際の印刷時にこ
の穴の内部に多量の印刷インキが捕えられること
によつて、印刷面の汚れとなるのである。 かかる金属間化合物粒子を圧延及びその途中工
程で加える熱処理によつて微細化あるいは除去す
ることは鋳塊厚さと最終板の厚さから決定される
加工度の限界とこれらの化合物が熱的にきわめて
安定したもので容易に熱分解しないものであるこ
とから、ほとんど不可能である。 発明者らは、これらの知見に基づき適した化学
成分を有するアルミ合金を急冷凝固させることに
よつて晶出物を微細化させ、点状欠陥の発生を防
止すると共に、この材料を用いて印刷性のすぐれ
たアルミニウム合金印刷版用支持体を得、さらに
かかる用途(機械的、化学的、電気化学的方法に
よる表面処理)にすぐれた材料を安価な強度の高
い再生アルミ基板上に薄く接合させることによ
り、経済性に富み、強度と印刷性にすぐれたアル
ミニウム合金印刷版用支持体を得るに至つたので
ある。 表層材料の微細な化合物分布は、該アルミニウ
ム合金を溶融状態から50℃/秒以上の速さで急冷
凝固させることによつて実現される。このとき
1.2%をこえるFeを含むと、かかる急冷凝固によ
つても粗大な晶出化合物を形成し、圧延した板に
おいても3ミクロンより大きな粒子群を形成する
ことがあるので好ましくない。 急冷凝個によつて固溶したFeは、熱間圧延及
び冷間圧延の途中で行なう熱処理によつて0.1ミ
クロン以下の微細な粒子として析出し均一に分布
し、また凝固時に晶出する一部のFeは、5ミク
ロン以下の大きさで、これは圧延によつて粉砕さ
れ3ミクロンより小さい粒子として最終圧延板の
内部に分散する。 化学的粗面化あるいは電気化学的粗面化におい
て、これらの微細なFe化合物粒子は、優先的に
溶解脱落するが、粒子径が小さいため微細な粗面
構造を形成させるのである。 次に、本発明による複合アルミニウム合金板の
強度と芯材に用いられるアルミニウム合金につい
て述べる。 複合板の強度σは、表層材料の強度σf、全板
厚に占める厚さの割合f、芯材の強度σcによつ
て、 σ=σf・f+σc(1−f) で与えられる。従つて、粗面化に適した表層材の
厚さは印刷版に要求される強度σと、芯材に用い
るアルミ材料の強度σc及び表層用アルミ材料の
強度σfからその厚さ配分が設計されるが厚さ方
向にエツチングされることから表層材の厚さは少
なくとも10ミクロン以上であることを要し、好ま
しくは、10〜100ミクロンである。 また、芯材の厚味は、80ミクロン以上500ミク
ロン以下で好ましくは、80〜300ミクロンであ
る。 芯材としては、同一量の冷間加工(圧延)を加
えたときに表層材より高い強度が得られるアルミ
ニウム合金であればよく、A1100(耐力15.0〜
16.5Kg/mm2)、A1200(耐力15.0〜16.5Kg/mm2)、
A3003(耐力15.0〜20.0Kg/mm2)、A3004(耐力
20.0〜27.0Kg/mm2)あるいはA5052(耐力22.0〜
29.0Kg/mm2)等、圧延率40%以上の冷間圧延を加
えた後に15Kg/mm2以上の耐力が得られる各種のア
ルミニウム合金を用いることができる。しかしな
がら、表層材として0.5%以上のFeを含むアルミ
ニウム合金を使用する場合にはA3003、A3004あ
るいはA5052等、20Kg/mm2以上の耐力が容易に得
られる合金を用いることが好ましい。 また、芯材に用いることのできるこれらの合金
は、その製造に際して化学成分を調整する必要が
あることから、価格の上昇を避け得ない。本発明
では純度99〜95%の特に成分を調整しないアルミ
ニウム合金を用いることができるのが特長で、
JIS H2103に制定されるアルミニウム二次地金2
種(アルミニウム純度98%以上)、3種(アルミ
ニウム純度97%以上)はもとより、印刷使用後の
廃材、他の用途に使用された廃材等を再生した比
較的不純物の多いアルミニウム合金を用いること
によつて従来材に優る経済性を得ることができ
る。 一方、芯材の耐力が15Kg/mm2未満の場合には、
複合板の強度を低下させることになつて、製版工
程でのプレート取扱い時に、クニツクが入り易
く、作業上難がある。また、高速オフセツト輪転
機の版胴の両端で支えるに十分な強度を有せず、
固定部が変形し、印刷すれを生じるか、版が切れ
ることにより、印刷不能になつて好ましくない。 なお、芯材の耐力15Kg/mm2は、純度99.0%のア
ルミニウム合金を圧延率75%で冷間圧延した状態
で得られるもので、圧延率を高める場合及び純度
99〜95%のアルミニウム合金を用いる場合、15
Kg/mm2以上の耐力が容易に得られることはいうま
でもない。 更に、耐力20Kg/mm2以上の芯材を用いた場合に
は、複合板の強度は、表層材に含まれるFe量の
いかんによらず上昇するので、複合板の全厚さを
薄くしても従来材以上の十分な強度を持ち、芯材
に用いるアルミニウム合金の量を減らすことがで
き、低価格地金の利用と相乗して、著しい経済的
利点を生ずる 以上の説明により、明らかなごとく、本発明
は、微細な金属間化合物の分布をもつ表層用アル
ミニウム合金板を十分な強度を有する安価なアル
ミニウム合金圧延板に接合してすぐれた印刷特
性、強度特性、経済性を実現するものである。 従つて、ここに用いるべき印刷特性にすぐれた
表層用アルミニウム合金板が、単独でも十分な強
度を有する場合には、強度を補うための基板に接
合しなくてもよいことは、いうまでもない。 次に、本発明による平版印刷版用支持体の印刷
版処理方法について詳細に説明する。 本発明における砂目立て方法は、塩酸又は硝酸
電解液中で電気を流し、砂目立てする電気化学的
砂目立て法、及びアルミニウム表面を金属ワイヤ
ーでひつかくワイヤーブラシグレイン法、研摩球
と研摩剤でアルミニウム表面を砂目立てするボー
ルグレイン法、ナイロンブラシと研摩剤で表面を
砂目立てするブラシグレイン法のような機械的砂
目立て法を用いることができ、上記のいずれの砂
目立て方法を単独あるいは組合せて用いることも
できる。 このように、砂目立て処理したアルミニウムは
酸又は、アルカリにより化学的にエツチングされ
る。酸をエツチング剤として用いた場合は、微細
構造を破壊するのに非常に時間がかかり、工業的
に本発明を適用するに際しては不利であるが、ア
ルカリをエツチング剤として用いることにより改
善できる。 本発明において好適に用いられるアルカリ剤
は、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸ソー
ダ、メタ珪酸ソーダ、燐酸ソーダ、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等を用い、濃度と温度の好ま
しい範囲は、それぞれ1〜50重量%、20〜100℃
であり、Alの溶解量が5〜20g/m2となるよう
な条件が好ましい。 エツチングのあと表面に残留する汚れ(スマツ
ト)を除去するために酸洗いが行われる。用いら
れる酸は、硝酸、硫酸、りん酸、クロム酸、ふつ
酸、ほうふつ化水素酸等が用いられる。 特に、電気化学的粗面化処理後のスマツト除去
処理には、好ましくは、特開昭53−12739号公報
に記載されているような50〜90℃の温度の15〜65
重量%の硫酸と接触させる方法及び特公昭48−
28123号公報に記されているアルカリエツチする
方法である。 以上のようにして処理されたアルミニウム板
は、平版印刷版用支持体として、使用することが
できるが、更に、陽極酸化皮膜処理、化成処理な
どの処理を施すこともできる。 陽極酸化処理は、この分野で従来より行なわれ
ている方法で行なうことができる。具体的には、
硫酸、りん酸、クロム酸、蓚酸、スルフアミン
酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはこれらの二種
類以上を組み合せた水溶液又は非水溶液中でアル
ミニウムに直流または交流の電流を流すと、アル
ミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させる
ことができる。 陽極酸化の処理条件は使用される電解液によつ
て種々変化するので一概には決定され得ないが、
一般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5
〜70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧
1〜100V、電解時間10〜100秒の範囲が適当であ
る。 これらの陽極酸化皮膜処理の内でも、特に英国
特許第1412768号公報明細書に記載されている発
明で使用されている、硫酸中で高電流密度で陽極
酸化する方法及び米国特許第3511661号公報明細
書に記載されている燐酸を電解浴として陽極酸化
する方法が好ましい。 陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米国特
許第2714066号及び同第3181461号の各明細書に記
されている様にアルカリ金属シリケート、例えば
珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬などの方法により
処理したり、米国特許第3860426号明細書に記載
されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸亜
鉛など)を含む親水性セルロース(例えば、カル
ボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設け
ることもできる。 本発明による平版印刷版用支持体の上には、
PS板の感光層として、従来より知られている感
光層を設けて、感光性平版印刷版を得ることがで
き、これを製版処理して得た平版印刷版は、すぐ
れた性能を有している。 上記の感光層の組成物としては、次のようなも
のが含まれる。 ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光層米
国特許第2063631号及び同第2667415号、特公昭
49−48001号公報、同49−45322号公報、同49−
45323号公報、米国特許第1312925号明細書に記
載されているジアゾ樹脂が好ましく、バインダ
ーは、英国特許第1350521号、同1460978号及び
米国特許第4123276号、同第3751257号、同第
3660097号明細書に記載されているバインダー
が好ましい。 o−キノンジアジド化合物からなる感光層特
に好ましいo−キノンジアジド化合物は、o−
ナフトキノンジアジド化合物であり、例えば米
国特許第2766118号、同第2767092号、同第
2772972号、同第2859112号、同第2907665号、
同第3046110号、同第3046111号、同第3046115
号、同第3046118号、同第3046119号、同第
3046120号、同第3046121号、同第3046122号、
同第3046123号、同第3061430号、同第3102809
号、同第3106465号、同第3635709号、同第
3647443号の各明細書をはじめ、多数の刊行物
に記されており、これらは好適に使用すること
ができる。 アジド化合物とバインダー(高分子化合物か
らなる感光層) 例えば、英国特許第1235281号、同第1495861
号の各明細書及び特開昭51−32331号公報、同
51−36128号公報などに記されているアジド化
合物と水溶性またはアルカリ可溶性高分子化合
物からなる組成物の他、特開昭50−5102号、同
50−84302号、同50−84303号、同53−12984号
の各公報などに記されているアジド基を含むポ
リマーとバインダーとしての高分子化合物から
なる組成物が含まれる。 例えば、特開昭52−96696号に開示されてい
るポリエステル化合物、英国特許第1112277
号、同第1313390号、同第1341004号、同第
1377747号等の各明細書に記載のポリビニルシ
ンナメート系樹脂、米国特許第4072528号及び
同第4072527号の各明細書などに記されている
光重合型フオトポリマー組成物が含まれる。 支持体上に設けられる感光層の量は、約0.1
〜約7g/m2、好ましくは、0.5〜4g/m2
範囲である。 PS版は、画像露光されたのち、常法により現
像を含む処理によつて樹脂画像が形成される。例
えばジアゾ樹脂とバインダーとからなる前記感光
層を有するPS版の場合には、画像露光後、未
露光部分の感光層が現像により除去されて平版印
刷版が得られる。また、感光層を有するPS版
の場合には、画像露光後、アルカリ水溶液で現像
することにより露光部分が除去されて、平版印刷
版が得られる。 以下、実施例に基づいて更に詳細に説明する。 実施例 1 第1表に示す合金A、B、Cを約100℃/秒で
急冷できる鋳造機によつて急冷凝固させて得た15
mm厚の板を表層用材料として用意した。 次に、第1表に示す合金D、E、Fを通常の連
続鋳造によつて厚さ350mmの圧延用鋳塊となし、
その表面を切削したのち、前記表層用材料を仮接
合した。表層用材料と芯材との組み合せは、A−
D、B−E、C−Fであり、その厚さは、表層材
15mm、芯材340mmである。尚、合金Dは成分を特
に調整しない再生アルミニウム合金である。これ
ら3種類の複合された鋳塊を480℃に加熱して熱
間圧延することにより、厚さ5mmの完全に接合さ
れた複合板を得た。更に冷間圧延して2.0mm厚さ
とし、ここで350℃で1時間中間焼鈍し、ひきつ
づいて、最終冷間圧延によつて0.30mm厚さとし
た。合金A−D、及びB−Eの組み合せによる最
終板は、本発明に関するものであり、C−Fの組
み合せによるものは比較材1である。
【表】
【表】 比較2は、表−1に示す合金Gを通常の連続鋳
造により、圧延用鋳塊とし、表面偏析層を切削除
去して460mm厚さとし、525℃に加熱して熱間圧延
により5mm厚さとしたのち、発明材と同一の工程
によつて0.30mm厚さとしたものである。 次に、これらのアルミニウム合金圧延板をパミ
ストンと水の懸濁液中で回転ナイロンブラシで、
砂目立て処理したのち、苛性ソーダ20%水溶液を
用いて、アルミニウムの溶解量が8g/m2となる
ようにエツチングした。流水で充分に洗つたの
ち、25%硝酸水溶液で酸洗し、水洗して基板を用
意した。このように用意した基板を特開昭54−
146234号公報に記載されているように、硝酸0.5
〜2.5%を含む電解浴中で、電流密度20A/dm2
上で交流電解した。ひきつづき15%硫酸の50℃水
溶液中に3分間浸漬して、表面を清浄化したの
ち、20%の硫酸を主成分とする電解液中で浴温30
℃で、3g/dm2の酸化皮膜を設けた。 このように作製したサンプルに下記の感光層を
乾燥時の塗布量が2.5g/m2となるように設け
た。 ナフトキノン−1・2−ジアジド−5−スルホニ
ルクロライドとピロガロール、アセトン樹脂との
エステル化合物(米国特許3635709号明細書実施
例1に記載されているもの) 0.75g クレゾールノホラツク樹脂 2.00g オイルブルー#603(オリエント化学製) 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g かくして得られた感光性平版印刷版を3KWの
メタルハライドランプで1mの距離から60秒間画
像露光し、SiO2/Na2Oのモル比が1.2でSiO2含量
が1.5の珪酸ナトリウム水溶液で現像し、水洗乾
燥後、オフセツト輪転機SYSTEMC18(小森印刷
機械(株)製)にて、印刷試験を行なつた。その結
果、比較材1,2は点状の欠陥部による汚れを生
じた。それに比較し、微細な金属間化合物を有す
る表層材を用いた発明材1,2は、点状汚れの発
生がほとんどなく、すぐれた印刷特性を示した。
また、発明材1,2は、芯材に高い強度の得られ
るアルミニウム合金を配置したことにより、第2
表のように比較材2よりもすぐれた強度特性を有
し、オフセツト輪転機で印刷した場合、比較材2
は、18万枚印刷紙を通したところでくわえ部に亀
裂を生じたが、発明材1,2は、25万枚の印刷終
了時点で、亀裂を生じることはなかつた。尚、比
較材1は、25万枚の印刷終了時点で亀裂を生じな
かつたが、Fe量が多いため、金属間化合物が粗
大となつて、点状汚れを多く発生し、本用途には
不適当であつた。 尚、複合板とした発明材1,2と比較材1の表
層材の厚さは、0.30mm厚さの板において、12〜13
ミクロンであつた。
【表】 実施例 2 実施例1と全く同じ手順によつて、第3表に示
す合金Hを表層材とし、合金Iを芯材とする厚さ
5mmの熱間圧延板を製作した。圧延前の表層材の
厚さは15mm、芯材の厚さは、340mmである。 熱間圧延終了後、更に、冷間圧延によつて1.5
mm厚さとし、ここで350℃で1時間中間焼鈍を施
してから、最終冷間圧延して0.30mm厚さの複合板
とした。これを発明材3とした。比較材3及び4
は第3表に示す合金J、Kからなる圧延用鋳塊を
580℃で8時間均質化処理してから表面偏析層を
切削除去し、500℃に再加熱して5mm厚さに熱間
圧延し、冷間圧延により2mmとし、ここで350℃
で1時間中間焼鈍したのち、最終冷間圧延して、
0.30mm厚さとした。発明材3の表層材厚さは、10
〜11ミクロンであつた。
【表】 こうして得られた発明材3と比較材3,4を、
実施例1で得た発明材1,2、比較材1,2とと
もに実施例1と同様、パミストンと水の懸濁液中
で回転ナイロンブラシで砂目立て処理したのち、
苛性ソーダ20%水溶液を用いて、アルミニウムの
溶解量が3g/m2となるようにエツチングした。
流水で充分洗つたのち、25%硝酸水溶液で酸洗
し、水洗して基板を用意した。このように用意し
た基板を20%の硫酸を主成分とする電解液中で、
浴温30℃で、3g/m2の酸化皮膜を設けた。この
ように作製したサンプルに実施例1と同様の平版
印刷版用感光層を乾燥時の塗布量が2.5g/m2
なるように作成し、実施例1と同様の製版を行な
つたのち、オフセツト輪転機SYSTEM C−18に
て印刷を行ない、比較試験した。 その結果第4表に示すように、比較材1,2,
3,4は、いずれも20点/25cm2を越える点状汚れ
を発生したが、発明材1,2,3は点状汚れの発
生がほとんど無く、すぐれた印刷特性を示した。
また、印刷途中に生じるくわえ部の亀裂は、比較
材2が17万枚、比較材3が20万枚の印刷紙を通し
たところで、それぞれ起つたが、発明材1,2,
3は、25万枚の印刷終了時点で亀裂を生じること
はなく、すぐれた印刷特性を有することが確認さ
れた。
【表】 実施例 3 第5表に示す合金L、M、Nを約150℃/秒で
急冷できる鋳造機によつて急冷凝固させて得た7
mm厚さの板を冷間圧延によつて3mm厚とし、ここ
で350℃で1時間中間焼鈍してから最終冷間圧延
により0.30mm厚の板とし、発明材4,5および6
とした。 比較材5は、合金Oを急冷効果のない通常の連
続鋳造によつて得た圧延用鋳塊を、表面偏析層除
去後460mm厚さに切削し、525℃の熱間圧延で5mm
厚さに、冷間圧延で2mm厚さにしたのち、350℃
で1時間中間焼鈍を加え、最終冷間圧延して0.30
mm厚さとした板である。
【表】 次にこれらの板を、実施例1に示すと全く同じ
手法により製版を行ない、オフセツト輪転機
SYSTEM C−18によつて比較試験した。 その結果、第6表に示すように、発明材4,
5,6は、点状汚れの発生のない良好な結果を示
した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1.2%以下のFeを含み、各々0.15%以下の不
    純物と残部Alからなるアルミニウム合金の圧延
    板で、その板面表層直下に分布する金属間化合物
    の大きさが3ミクロン以下になるよう調整された
    ことを特徴とするアルミニウム合金平版印刷版用
    支持体。 2 該アルミニウム合金平版印刷版用支持体の表
    面が、粗面化され、かつ陽極酸化皮膜が形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のアルミニウム合金平版印刷版用支持体。 3 15Kg/mm2以上の耐力を有するアルミニウム合
    金よりなる芯材の片面または両面に1.2%以下の
    Feを含み、各々0.15%以下の不純物と残部Alか
    らなるアルミニウム合金の圧延板で、その板面表
    層直下に分布する金属間化合物の大きさを3ミク
    ロン以下になるよう調整したアルミニウム合金板
    が10ミクロン以上の厚さで接合されていることを
    特徴とする複合アルミニウム合金平版印刷版用支
    持体。 4 該複合アルミニウム合金平版印刷版用支持体
    の表面が粗面化され、かつ陽極酸化皮膜が形成さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の複合アルミニウム合金平版印刷版用支持
    体。 5 アルミニウム合金板からなる表面層の厚さが
    10〜100ミクロンである特許請求の範囲第3項記
    載の複合アルミニウム合金平版印刷版用支持体。
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