JPS6018729Y2 - 給湯暖房機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、給湯暖房機の改良に関し、熱効率の向上と、
器具の小型化を図ることを目的とする。

従来の給湯暖房機においてその構造が一缶式の場合、例
えば暖房時には給湯時のガス燃焼量の数分の１からＷ分
の１というように燃焼量が小さい為、燃焼空気が過多と
なって、勢い熱効率が低下していた。

又二缶式の場合は、例えば１５号の給湯用熱交換器に５
号の熱交換器を並設するといった具合に、容器構成が大
きくなり、価格も高いものとなっていた。

本考案は、以上のようなこれまでの給湯暖房機の問題点
を解消したものであり、以下その実施例を図により説明
する。

図に於て、１は暖房用熱交換器、２は給湯用熱交換器、
３は暖房用熱交換器１に対応して設けられている暖房用
バーナ部であり、温水出口管４等の温度を感知して暖房
用ガスバルブ５を入切することにより、燃焼が制御され
るものである。

６は給湯用熱交換器２に対応して設けられた給湯用バー
ナ部であり、給湯用水バルブの動作時に連動して開閉す
る給湯用ガスバルブ８により、そのガス燃焼が制御され
る。

給湯用水バルブ７は、市水供給口９より高圧用導管１０
、出湯口１１より低圧用導管１２をそれぞれ別設し、通
水時にその差圧を感知して作動し、作動杆１３を介して
スプリング１４の弾力に抗しながら弁部１５を一方の弁
座１６に圧接するものである。

又このバルブ７は通水停止時には作動せず、従ってスプ
リング１４の反撥力により弁部１５は他方の弁座１７に
圧接される。

図は通水時の弁状態を示すものである。

なお、図中１８は循環用ポンプ、１９は暖房用放熱器、
２０は暖房用バイパス路２１に設けられたインダイレク
トシリンダである。

又２２は水バルブ７に関連づけられた三方弁本体であり
、温水人口２３、給湯用往き口２４、給湯用戻り口２５
及び暖房用往き口２６を備えている。

２７は０リングであり、Ｏリング用溝部２８に設置され
て作動杆１３の動作時においてもこの部分を水密に保つ
。

以上の構成によれば、暖房のみの使用時には給湯用水バ
ルブ７は作動しないので、弁部１５は一方の弁座１７に
圧接させられ、このため循環水は弁座１６から暖房用往
き口２６を通り暖房用熱交換器１のみを循環する。

又給湯使用時には給湯用水バルブ７は弁部１５を弁座１
６に押しつけるので、循環水は弁座１７部分から給湯用
往き口２４、給湯用熱交換器２、給湯用戻り口２５、暖
房用往き口２６、暖房用熱交換器１という具合に双方の
熱交換器を流れ、インダイレクトシリンダ２０にて供給
された水と熱交換されるものである。

以上詳細した様に本考案では、従来２缶式に於て個々に
使用していた熱交換器を給湯時に同時に使用しうる為、
給湯用の熱交換器として容量を小さくでき、従って価格
も安価になる。

又暖房用の熱交換器としての熱効率を低下させることも
ない等、極めて価値あるものである。

なお、インダイレクトシリンダは２重熱交換器としても
よく、又三方弁２２は給湯用水バルブ７に連動されるだ
けでなく、操作用コック２９を設ければ、任意に手動操
作もしうるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例における給湯暖房機の温水循環部の
回路構成を示す。 １・・・・・・暖房用熱交換器、２・・・・・・給湯用
熱交換器、３，６・・・・・・バーナ部、７・・・・・
・給湯用水バルブ、２０・・・・・・インダイレクトシ
リンダ、２２・・・・・・三方弁本体、２３・・・・・
・温水入口、２４・・・・・・給湯用往き口、２５・・
・・・・給湯用戻り口、２６・・・・・・暖房用往き口
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の熱交換器と、この各熱交換器に応じたバーナ部と
   、給湯時に作動する給湯用水バルブと三方弁体と有し、
   該三方弁体は前記一方の熱交換器より連通ずる温水入口
   と、該温水入口に連通し他方の熱交換器へ導かれる給湯
   用往き口と、他方の熱交換器より導かれる給湯用戻り口
   と、一方の熱交換器へ流出せしめる暖房用往き口を持ち
   、かつ内部に、温水入口から給湯用戻り口及び暖房用往
   き口に至る通路に第一の弁座部を、給湯用往き口に至る
   通路に第二の弁座部を、そして前記給湯用水バルブの動
   作に応答する弁部をそなえ、この弁部は給湯時に第一の
   弁座部のみを閉成せしめ、給湯不使用時に第二の弁座部
   を閉成せしめ、かつ温水循環してなる熱交換器に対応す
   るバーナ部を燃焼してなる給湯暖房機。