JPH018908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は瞬間湯沸器を用いた給湯装置に関する
ものである。

一般に瞬間湯沸器ではバーナの燃焼能力に上限
があり、それ故高温の出湯を得ようとすれば給湯
量を絞る必要がある。従つて大量の出湯量を要す
る場合には貯湯式の給湯器が良いのであるが、当
該給湯器では大きな設置面積が必要で、しかも冷
水からの沸き上げに長時間要する点、沸き上げ後
保温の為に燃料消費が多大となる点等の短所を有
する。

対して瞬間湯沸器を複数台並列に設置して給湯
するようにすれば上記した問題点が解消され、充
分な量の給湯が行えるのであるが、かかる構成で
は各湯沸器への通水量を均一化する工夫があり、
例えば仮に通水量が異なり、一方の湯沸器への通
水量が最低作動水量以下であれば一方の湯沸器の
加熱が行なえず能力は半減することになり、満足
した出湯が行えないことになる。

本考案は上記した問題点を解決せんとするもの
で、以下図示の一実施例に基づいて説明する。１
ａ，１ｂは隣接して並列に設置した壁掛け式の瞬
間湯沸器で、両者は加熱能力、通水抵抗、制御条
件等同一構成のものを用いてある。２は排気口、
３は給気口である。４は台所等に設置した操作器
で、この操作器４に設けた運転スイツチ４１の投
入により両瞬間湯沸器１ａ，１ｂが同時に燃焼
し、温度調節器４２により出湯温度を設定するこ
とにより両瞬間湯沸器１ａ，１ｂはかかる同一設
定温度で出湯が行なわれる。尚５は上記した制御
信号並びに電源を両瞬間湯沸器１ａ，１ｂに供給
する電気コードである。尚瞬間湯沸器１ａ，１ｂ
は図示しない熱交換器出口に温度検出器を設け
て、この温度検出器により検出した出湯温度と上
記設定温度との差をP.I.D.制御によりガス比例弁
を制御せしめて、設定温度の出湯が得られるよう
にした比例制御式のものである。６ａ，６ｂ，７
ａ，７ｂは夫々瞬間湯沸器１ａ，１ｂの給水管と
出湯管である。８ａはＴ字型の分岐金具で、該分
岐金具８ａの流入口８１ａを給水源９と連結して
流出口８２ａを一方の瞬間湯沸器１ａの給水管６
ａと又分岐口８３ａを他方の瞬間湯沸器１ｂの給
水管６ｂと給水接続パイプ１０を介して接続せし
めてある。又他方の瞬間湯沸器１ｂの出湯管７ｂ
は上記した分岐金具８ａと同一の分岐金具８ｂの
流入口８１ｂに、一方の瞬間湯沸器１ａの出湯管
７ａは出湯接続パイプ１１を介して分岐口８３ｂ
に接続し、流出口８２ｂは屋内の供給源に連なる
給湯管１２に接続してある。尚、給水接続パイプ
１０、出湯接続パイプ１１は同一部品で同一径で
同一長さのものを用いてある。

本考案は以上の構成よりなり、給湯管１２の末
端に設けた給湯栓（図示せず）を開放すると瞬間
湯沸器１ａ，１ｂに通水が行われるのであるが、
その際一方の瞬間湯沸器１ａには分岐金具８ａ、
給水管６ａを介して給水が行われ、出湯管７ａ、
出湯接続パイプ１１、分岐金具８ｂを介して給湯
される。又他方の瞬間湯沸器１ｂには分岐金具８
ａ、給水接続パイプ１０、給水管６ｂを介して給
水が行われ、出湯管７ｂ、分岐金具８ｂを介して
給湯されるのである。

以上に説明した各瞬間湯沸器の通水抵抗は、各
瞬間湯沸器の内部抵抗は等しいので、外部配管の
条件に影響されることになる。ところで本考案に
よれば給水用並びに出湯用分岐金具は同一部品を
用い、しかも給水接続パイプ並びに出湯接続パイ
プも同一部品を用いてあるので給湯源９から給湯
管１２に至る各瞬間湯沸器１ａ，１ｂの配管長
さ、並びに配管抵抗は等しく、それ故各瞬間湯沸
器１ａ，１ｂには等しい量の通水が行われること
になる。

従つて本考案によれば、例えば両瞬間湯沸器の
最低作動水量に差異がなくなり、それ故両瞬間湯
沸器の出湯能力を最大限利用することが出来、設
置が容易でしかも出湯能力の大なる給湯装置を提
供することが出来るのであり、又部品共用により
給湯装置の価格低減に大きく寄与することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す全体構成図であ
る。 １ａ……瞬間湯沸器、１ｂ……瞬間湯沸器、６
ａ……給水管、６ｂ……給水管、７ａ……出湯
管、７ｂ……出湯管、８ａ……分岐金具、８ｂ…
…分岐金具、１０……給水接続パイプ、１１……
出湯接続パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給水源と接続した分岐金具を、並設した同一の
   複数の瞬間湯沸器の一方の給水管に接続すると共
   に該分岐金具より他方の給水管に給水接続パイプ
   を介して接続し、給水源と接続した上記分岐金具
   と同一の分岐金具を、上記他方の瞬間湯沸器の出
   湯管と接続すると共に一方の瞬間湯沸器の出湯管
   を上記給水接続パイプと同一の部品を用いた出湯
   接続パイプを介して当該分岐金具に接続せしめた
   ことを特徴とする給湯装置。