JPS6015142Y2 - 秤の水平器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は秤の水平器に関するものであって、下げ振り
式水平器の水平棒を棒状温度計とすることによって秤の
水平状態のみならず秤の使用温度をも同時に容易に判る
ようにしたものである。

秤には通常、水平器が設けられており、該水平器にて秤
の水平状態を確認するようにしである。

ところが、秤にはその使用温度範囲が概略決められてい
るにもかかわらず、秤自体にはその温度を確認する温度
計が設けられていないのが普通である。

この考案は前記現状に鑑み威したもので、以下、図面に
基づきこの考案の一実施例を説明する。

１は秤のケース、２は計量機構に連結した皿受棒であっ
て、該皿受棒２′はケース１の上面に設けた孔３を挿通
してケース１の外部へ突出させである。

４は皿受棒２の上端に嵌入した皿、５は目盛板、６は該
目盛板５上を移動して被計量物の重量を指示する指針、
７は零点調整つまみであって、以上の構成は公知のもの
と同じである。

８はケース１の側面に設けた縦長の開コ部、９はその全
体又は一部が棒状温度計９′となっている水平棒、１０
は該水平棒９を懸垂する為のフック、１１は係止孔１２
を有する係止部材、１３は水平棒９の直径より大径の円
孔１４を有する水平検出板であって、係止部材１１及び
水平検出板１３は共に図示したように開口部８側のケー
ス１内で且つ、開口部８の上端及び下端にケース１に垂
設するのが望ましいが、係止部材１１は必ずしも開口部
８上端でケース１に垂設する必要はなく、若干上方でケ
ース１に垂設しても別設差支えない 前記水平棒９の下端部を水平検出板１３の円孔１４に挿
通し、一方、その上端に設けたフック１０の先端を水平
棒９が揺動自在となるように係止部材１１の係止孔１２
が係止する。

そして、開口部８を通して、ケース１の外部から水平検
出板１３の円孔１４内の水平棒９の位置を確認して秤の
水平状態を視定し、又、水平棒９を兼ねている棒状温度
計９′の指示している温度を確認して秤の使用温度を視
定する。

以上のようにこの考案によれば、秤の水平状態確認と同
時に秤の使用温度の確認ができ、つまり、１回の確認動
作で両者の確認ができ、秤を適正な水平状態及び温度状
態で使用し易くなり、又、室内の温度計として使用する
ことができる。

更に、水平検出器と温度計とを別々に設ける場合に比べ
、製作コストが安くつく等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれもこの考案を施こした秤の一実施例であっ
て、第１図は斜視図、第２図は内部機構を省略した要部
の断面図である。 ８・・・・・・開口部、９・・・・・・水平棒、９′・
・・・・・棒状温度計、１１・・・・・・係止部材、１
３・・・・・・水平検出板、１４・・・・・・円孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平棒と、該水平棒の先端の位置を検出する円孔を有す
   る水平検出板と、前記水平棒を揺動自在に懸垂する係止
   部材とから成る水平器に於いて、前記水平棒を棒状温度
   計とし、該温度計の指示する温度及び前記水平検出板の
   円孔内の水平棒の位置を各々視定しうる縦長の開口部を
   秤のケースに設けたことを特徴とする秤の水平器。