JPS5946807B2 - 車輛用空気調和装置の曇り止め制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガラス内面に曇りが発生するのを簡単な操作に
より防止する車輛用空気調和装置の曇り止め制御方法に
関するものである。

自動車を運転中、車室内の温度が高いとき、又は車室内
外の温度差が大きい場合に、ガラス内面に曇りが発生し
運転に支障を及ぼすことがある。

そこで運転者が手動にてコンプレッサをオンとしたり、
送風機設定レバーを調節して外気の導入量を調整したり
、モード設定レバーを調節してデフロストモードに設定
するのであるが、運転者にこのような操作を行なわせれ
ば運転上の大きな支障となり、危険を伴う。

従ってこの発明は結露除去スイッチを設けるとともに、
外気温度検出器を設け、これらの入力信号により、コン
プレッサーの作動、外気、内気の吸込量の選択、吹出し
空気の増加等の制御を自動的に最適に選択、制御し簡単
な操作により、上記欠点を除去するものであり、以下実
施例を用いて詳細に説明する。

第１図は本発明による車輛用空気調和装置の曇り止め制
御方法の一実施例を示す図であり、同図において上流側
にエバポレータ１が、下流側にヒータコア２が設置され
ており、エバポレータ１は流入空気を冷却する作用を有
するもので、このエバポレータ１、コンプレッサ３、コ
ンデンサ６、受液器７と、膨張弁８とにより冷却サイク
ルが構成されており、その駆動はコンプレッサ３の電磁
クラッチ４をオン、オフすることで行なわれ、その１駆
動制御は制御回路５からの出力により行なわれるもので
ある。

ヒータコア２は流入空気を暖める作用を有するもので、
制御回路５からの出力によりウォータコック９が開閉さ
れて加熱温度が制御され、エアミックスドア１０の制御
用アクチュエータ１１で空気の供給が制御される。

すなわちエアミックスドア１０はヒータコア２の上流側
に設けられ、エアミックスドア１０の開度で冷風と温風
の混合比を変えて温度が適宜にコントロールされるもの
である。

送風機１２は外気口１３又は内気口１４から外気または
内気を内外気切換ドア１５の位置により選択して吸入し
、エバポレータ１に送る。

この送風機１２は、制御回路５からの出力により回転数
が停止から順次最高回転まで制御される。

内外気切換ドア１５はアクチュエータ１６を介して、制
御回路５の出力で制御される。

そしてこの装置の最下流は、上方吹出口１７と、吹出口
１８とに分岐され、吹出口１８はさらに、デフロスト吹
出口１８１と下方吹出口１８２とに分岐され、吹出口１
７と１８との分岐部にモード切換用のドア１９が設けら
れ、そして吹出口１８にモード切換用のドア２０が設け
うれ、ドア１９はアクチュエータ２２を介して制御回路
５の出力で制御され、またドア２０は同様にアクチュエ
ータ２２を介して制御回路５の出力で制御される。

すなわちクーラモード時ではドア１９は、吹出口１８を
閉じ、吹出口１７を開き、ヒータモード時ではドア１９
は吹出口１７を閉じている。

パイレベルモード時では、ドア１９は申開位置に有り、
ドア２０は開かれ、更にデフロストモード時ではドア１
９は吹出口１７を閉じドア２０はデフロスト吹出口１８
．に風を送るようにその位置が変位される。

上記の車輛用空気調和装置は、制御回路５からの出力に
より制御されるもので、制御回路５は結露除去スイッチ
２４と、外気温度センサ２５と、モード設定器２６．２
７．２８とからの信号を判定して制御する。

モード設定器２６はクーラモート設定信号を、モード設
定器２７はパイレベルモード設定信号を、モード設定器
２８はヒータモード設定信号をそれぞれ送出する。

つぎに第１図で示す装置の動作につき第２図で示すフロ
ーチャートを用いて説明すると、まず車輌の窓ガラスに
曇りが発生すると運転者が結露除去スイッチ２４をオン
とする。

この信号と外気温度センサー２５とからの信号に基づい
て、制御回路５に於いて外気温度ｔａが例えば５℃（作
動許容温度１．）以上とコンプレッサ３を駆動するのに
好ましい温度か否かを判定し、５℃以上であれば電磁ク
ラッチ４を制御し、コンプレッサ３を駆動する。

これにより送風機１２により導入される空気がエバポレ
ータ１により除湿されるので、絶対湿度の低い空気が車
室内に送出され、車室内の絶対湿度が低下して窓ガラス
の曇り除去効果が得られる。

一方、外気温度ｔａが上記作動許容温度ｔ１より小さけ
れば制御回路５がアクチュエータ１６を制御して内外気
切換ドア１５を駆動し外気導入率を１００％として絶対
湿度の低い外気を多量に導入して、車室内の絶対湿度を
低下させ窓ガラスの曇りを除去する。

すでに外気が１００％導入されておれば制御回路５は送
風機１２を制御し外気導入量を増加し、車室内の換気量
を増加させ１．車室内の絶対湿度を減少させ、またデフ
ロスタ−からの風量を増加させ窓ガラスの曇りを除去す
る。

すなわち、制御回路５は結露除去スイッチ２４からの出
力と、外気温度検出センサーからの信号とにより外気温
度ｔａが作動許容温度ｔ、より高いか否かを判定し、作
動許容温度ｔｌより高いときにコンプレッサ３をオンと
する。

作動許容温度１゜より低いときは外気導入率又は外気導
入率と外気導入量を大きくする。

また、モードによってはデフロスタ−吹出口からの風量
を増加させる。

これに半り曇りの除去が行なわれ、安全運転を継続でき
る。

従って運転者は結露除去スイッチ２４を操作するだけで
よいので運転に支障をきたすことがない。

なお本発明においては第２図Ｍで示すようにコンプレッ
サ３をオンとしたときにアクチュエータ１６を制御し外
気導入率を例えば３０％と設定することにより外気より
絶対湿度の高い内気をエバポレータに導入して除湿効果
を上げるようにしてもよい。

またコンプレッサ３、アクチュエータ１６、送風機１２
の制御に併せて吹出しモードの設定を行なうようにして
もよい。

例えばすでにヒータモードに設定されておれば外気口１
３を開いて外気口１３より外気を導入し、外気がすでに
導入されておれば送風機１２の回転数を増加して増風し
、すでに増風されておればドア２０を！Ｉ脚してデフロ
スト吹出口１８ｆの風量を増加する如く制御する。

この場合、リヤー熱源に通電してもよい。

以上説明したように本発明によれば少なくともコンプレ
ッサ、内外気切換ドア、送風機を制御する制御回路を具
備する車輛用空気調和装置において、結露除去スイッチ
と、外気温度センスとを設け、上記制御回路は結露除去
スイッチの作動時において外気温度がコンプレッサの作
動許容温度以上のときにコンプレッサを制御して除湿を
行ない外気温度が作動許容温度以下のときに内外気切換
ドアを制御し外気導入率を増大するかまたはこの外気導
入率増大の手順に加えて送風機を制御し外気導入量を増
大するようにしたので、結露を除去するために運転者は
結露除去スイッチを操作するだけでよいので運転の安全
性が図れる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による車輛用空気調和装置の曇り止め制
御方法の一実施例を示すブロック図、第２図はその動作
を示すフローチャートである。 １・・・・・・エバポレータ、２・・・・・・ヒータコ
ア、３・・・・・・コンプレッサ、４・・・・・・電磁
クラッチ、５・・・・・・制御回路、１′０・・・・・
・エアミックスドア、１２・・・・・・送風機、１５・
・・・・・内外気切換ドア、２４・・・・・・結露除去
スイッチ、２５・・・・・・外気温度センサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 結露除去スイッチと、この結露除去スイッチからの
   信号及び外気温度センサからの信号にもとづきコンプレ
   ッサと内外気切換ドアと送風機を制御する制御回路を備
   え、上記制御回路により、上記結露除去スイッチがオン
   のときに外気温度が設定温度１１以上か否かを判定し、
   設定温度ｔ１以上のときコンプレッサを駆動し、設定温
   度ｔ１のときに内外切気切換ドアを外気導入側に切換え
   るか、又は内外気切換ドアを外気導入側に切換えてかつ
   送風機の風量を増加するようにしたことを特徴とする車
   輛用空気風邪装置の曇り止め制御方法。