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JPS589823B2 - ブラシ材用Cu基焼結合金 - Google Patents

ブラシ材用Cu基焼結合金

Info

Publication number
JPS589823B2
JPS589823B2 JP6282277A JP6282277A JPS589823B2 JP S589823 B2 JPS589823 B2 JP S589823B2 JP 6282277 A JP6282277 A JP 6282277A JP 6282277 A JP6282277 A JP 6282277A JP S589823 B2 JPS589823 B2 JP S589823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
powder
based sintered
brush
sintered alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6282277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53147609A (en
Inventor
今井正洋
斎藤雄一
新保力
田中敏夫
矢島郁夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Metal Corp filed Critical Mitsubishi Metal Corp
Priority to JP6282277A priority Critical patent/JPS589823B2/ja
Publication of JPS53147609A publication Critical patent/JPS53147609A/ja
Publication of JPS589823B2 publication Critical patent/JPS589823B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、すぐれた耐摩耗性および耐溶着性をもち、
特に10A/cm2以上の大電流が流れる直流電機や交
流整流子機におけるブラシ材として使用するのに適した
Cu基焼結合金に関するものである。
従来、比較的大きな電流が流れるブラシ材の製造ニは、
Cu−Sn合金のベースメタルに潤滑剤としてカーボン
およびPbを含有させた、Sn:3〜10%,C:5〜
15%,Pb:a〜10%、Cu:残り(以上重量%)
からなる一般的組成をもったCu基焼結金が使用されて
いる。
この従来Cu基焼結合金製ブラシ材には、その使用条件
が比較的ゆるやかな場合には有用な特性を発揮するが、
大電流が流れると共に周速がきわめて速い条件で使用さ
れる場合には、ブラシ表面温度が高くなり、これには低
融点金属であるPbが含有されているためにブラシ材の
摩擦表面付近でPbの溶融が起り、この溶融Pbが相手
材の金属に溶着する現象がしばしば発生した。
このように一度少量でも相手材にPbが溶着すると、こ
の相手材に溶着したPbが核となって使用中にさらにブ
ラシ材より溶融pbをうばって次第に大きく成長し、し
かもこのpb溶着時にPbと親和力の強いCu−Snか
らなるブラシ材の素地メタルをも同時に巻き込むように
なる。
この溶着現象が特に大きくなると、ブラシ材は溶損して
使用不能に至り、これが使用寿命を大巾に短縮する原因
となっている。
また上記従来Cu基焼結合金製ブラシ材においては、人
体に対して有害なPb粉がその製造時あるいは使用時に
原料粉あるいは摩耗粉として飛び散り、人体に悪影響を
及ぼしていた。
このようなことから、潤滑材としてPbに代ってMo,
W,およびFeの硫化物を含有させたブラシ材用Cu基
焼結合金が提案されているが、このCu基焼結合金にお
いては、その製造に際し、焼結工程の温度約750℃付
近で前記硫化物の一部が分解することから、その素地中
には前記硫化物より分解した金属が存在したものになっ
ているため、この金属が素地中に存在するCu基焼結合
金を大電流が流れるブラシ材に適用した場合には、前記
金属が摩擦相手材を傷付けるばかりでな《、前記金属が
摩耗粉としてブラシ材より排出される時に摩擦境界に界
圧されてブラシ材表面と相手材表面との接触を妨げ、ス
パーク発生の原因ともなっていた。
本発明者等は、上述のような観点から、人体に対して悪
影響を及ぼすPb成分や、相手材を損傷し、さらにスパ
ーク発生の原因ともなるMo,WおよびFeの硫化物成
分を潤滑剤および耐摩剤として含有せず、しかも苛酷な
使用条件、特に10A/cm2以上の大電流が流れる使
用条件のもとでも、すぐれた耐摩耗性および耐溶着性を
示すブラシ材用Cu基焼結合金を得べく研究を行なった
結果、(a)Zn儲化物(ZnS)は、Mo硫化物およ
びW硫化物と同様にブラシ材における潤滑剤として最適
な六方晶の結晶系をもつと共に、高い分解温度および融
点(1850゜C)をもち、Pb成分のように低温で融
解することがない。
(b)ZnS成分をCu基焼結合金に含有させた場合、
その製造に際し、焼結過程で一部が分解して金属Znが
生成しても、前記金属Znは直ちに素地の金属と合金化
し、たとえ前記金属Znの少量力恰金化しないで残留し
たとしても、前記金属Znは軟かいためにMo硫化物や
W硫化物の場合のように、相手材を損傷したり、スパー
クを発生させたりすることが全くない。
などの知見を得るに至ったのである。
したがって、この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、ブラシ材用Cu基焼結合金を、重量%で
、 C:5〜15%、 Zn硫化物(ZnS):1〜6%、 を含有し、 Sn:3〜12%、 Zn:5〜15%、 のうちの1種または2種を含有し、ただしSnおよびZ
nを含有する場合には合量で3〜18%含有し、 Cuおよび不可避不純物:残り、 からなる組成で構成したことに特徴を有するものである
つぎに、この発明の合金において、成分組成範囲を上述
のように限定した理由を設明する。
(a)C Cは原料的に安価であると共に、ブラシ材における潤滑
剤および耐摩剤成分として非常に有用な作用をもつもの
であるが、その含有量が5%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方15%を越えて含有させると、合
金強度が低下し、特に厳しい条件下で使用すると摩耗が
激しくなることから、その含有量を5〜15%と定めた
(b)ZnS ZnS成分には上記した作用があるが、その含有量が1
%未満では、上記作用による所望の効果が得られず、一
方6%を越えて含有させると、合金強度が低下し、ブラ
シ材として使用に供し得なくなることから、その含有量
を1〜6%と定めた。
(c)SnおよびZn SnおよびZn成分には合金強度を向上させる作用があ
るが、その含有量がそれぞれSn:3%未満およびZn
:5%未満では所望の含有効果が得られず、一方Sn:
12%およびZn:15%をそれぞれ越えて含有させる
と、合金融点が低くなって耐溶着性が劣化するようにな
ることから、SnおよびZnをそれぞれ単独含有させる
場合の含有量を、Sn:3〜12%,Zn:5〜15%
と定めた。
さらにSnおよびZnを共含有させる場合には、単独含
有における場合と同一の理由で、その合量を3〜18%
にしなければならない。
また、この発明の合金は、通常の粉末冶金法、すなわち
、原料粉末としてCu粉末、C粉末、およびZnS粉末
、Sn粉末、CuSn合金粉末、Zn粉末、およびCu
Zn粉末を使用し、V型あるいはダブルコーンのマーニ
ュートミキサーなどで混合し、3〜6ton/cm2の
圧力で成形し、650〜800°Cの温度で焼結し、さ
らに、要に応じて1〜6ton/cm2の圧力でコイニ
ンダ処理して合金の強度および密度の向上をはかること
によって製造することができる。
ついで、この発明の合金を実施例により従来合金と対比
しながら説明する。
原料粉末として、それぞれ粒度100メッシュ以下のC
u粉末、C粉末、および7:3黄銅粉末、さらに同じ<
200メッシュ以下のZnS粉末、Sn粉末、およびP
b粉末を使用し、第1表に示される配合成分組成をもつ
ように配合して混合し、前記混合粉末からそれぞれ4t
on/cm2の圧力で圧粉体を成形し、ついで前記圧粉
体を還元性雰囲気中、第1表に示されるそれぞれの焼結
温度に20分間保持して焼結し、引続いて2ton/i
の圧力でコイニング処理を施すことによって、実質的に
上記配合成分組成と同一の成分組成をもち、第1表に示
される密度および硬さをもった本発明合金1−10およ
び従来合金1,2を製造した。
ついで、この結果得られた本発明合金1〜10および従
来合金1,2に関して、ブラシ材特性を観察するために
第2表に示される条件にて試験AおよびBを行なったが
、試験Bは試験Aの終了後、そのままの組み合せで摺動
速度を変えるだけで続けて行ない、いずれの試験におい
ても試験状況と摩耗重量とを観察測定した。
この結果が第3表に示されている。
第3表に示される結果から明らかなように、Pb成分を
含有する従来合金に比して、本発明合金は、A試験にお
いて約1/6〜1/14,B試験においても約1/4−
1/6の摩耗減量しか示さず、著しくすぐれた耐摩耗性
を示し、また試験状況の観察においても本発明合金の相
手材に及ぼす悪影響はほとんど皆無で、本発明合金はす
ぐれた耐溶着性を示すのに対して、従来合金は、特に摺
動速度の速いB試験において、火花発生や相手材への溶
着が著しく、試験中心のやむなきに至るほどのきわめて
悪い耐溶着性を示した。
上述のように、この発明の合金はすぐれた耐摩耗性およ
び耐溶着性をもつので、特に10A/cm2以上の大電
流が流れ、しかも周速が速い厳しい条件下で使用される
ブラシ材の製造に適するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:5〜15%、 Zn硫化物(ZnS):1〜6%、 を含有し、さらに、 Sn:3〜12%、 Zn:5〜15%、 のうちの1種または2種を含有し、ただしSnおよびZ
    nを含有する場合には含量で3〜18%、Cuおよび不
    可避不純物:残り、 (以上重量%)からなることを特徴とするブラシ材用C
    u基焼結合金。
JP6282277A 1977-05-31 1977-05-31 ブラシ材用Cu基焼結合金 Expired JPS589823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6282277A JPS589823B2 (ja) 1977-05-31 1977-05-31 ブラシ材用Cu基焼結合金

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JP6282277A JPS589823B2 (ja) 1977-05-31 1977-05-31 ブラシ材用Cu基焼結合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53147609A JPS53147609A (en) 1978-12-22
JPS589823B2 true JPS589823B2 (ja) 1983-02-23

Family

ID=13211399

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6282277A Expired JPS589823B2 (ja) 1977-05-31 1977-05-31 ブラシ材用Cu基焼結合金

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE59105627D1 (de) * 1991-07-22 1995-07-06 Carbone Ag Gleitkontaktstück für hohe Stromdichten.
JP3797662B2 (ja) 2002-01-30 2006-07-19 トライス株式会社 銅黒鉛質ブラシ
JP4757460B2 (ja) * 2004-07-28 2011-08-24 大豊工業株式会社 耐焼付性に優れたPbフリー銅合金複合摺動材
CN103114221B (zh) * 2013-03-01 2015-03-11 南通大学 一种无铅易切削硅黄铜合金及其制备方法

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JPS53147609A (en) 1978-12-22

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