JPH1121043A - エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法 - Google Patents
エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法Info
- Publication number
- JPH1121043A JPH1121043A JP18122597A JP18122597A JPH1121043A JP H1121043 A JPH1121043 A JP H1121043A JP 18122597 A JP18122597 A JP 18122597A JP 18122597 A JP18122597 A JP 18122597A JP H1121043 A JPH1121043 A JP H1121043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear case
- upper gear
- shaped member
- rod
- chain block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 上ギヤケースと天井との間隔が極端に小さい
場合でも天井を打ち抜く付加作業を必要とせずに、上ギ
ヤケースを容易に脱着することができるようにしたエレ
ベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法を提供する。 【解決手段】 上ギヤケース8aの上部の強度部材13
a,13bに、ウオームホイール3の軸とほぼ平行とな
るような位置に棒状部材17aを有して強度部材13
a,13bの長手方向に移動可能な揚重装置17を構成
し、棒状部材17aの一方側の強度部材13a,13b
に上ギヤケース8aに連結したチェーンブロック18
a,18bを取り付け、棒状部材17aの他方側に上ギ
ヤケース8aに取り付けたワイヤロープ22を棒状部材
17aの上を介して連結したチェーンブロック20を設
け、各チェーンブロックによって上ギヤケース8aの移
動を制御するようにした。
場合でも天井を打ち抜く付加作業を必要とせずに、上ギ
ヤケースを容易に脱着することができるようにしたエレ
ベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法を提供する。 【解決手段】 上ギヤケース8aの上部の強度部材13
a,13bに、ウオームホイール3の軸とほぼ平行とな
るような位置に棒状部材17aを有して強度部材13
a,13bの長手方向に移動可能な揚重装置17を構成
し、棒状部材17aの一方側の強度部材13a,13b
に上ギヤケース8aに連結したチェーンブロック18
a,18bを取り付け、棒状部材17aの他方側に上ギ
ヤケース8aに取り付けたワイヤロープ22を棒状部材
17aの上を介して連結したチェーンブロック20を設
け、各チェーンブロックによって上ギヤケース8aの移
動を制御するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ巻上機上
ギヤケースの脱着工法に関する。
ギヤケースの脱着工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ巻上機は、経年化に
伴って構成部品の劣化を招くため、劣化の都度あるいは
劣化する前に寿命を予測して部品の交換を行なう保全作
業が性能維持のために必要である。この構成部品の交換
には、巻上機を分解する必要があり、その際、個々の構
成部品が重量物であるため揚重装置を使用した揚重作業
が要求される。ウオーム軸、ウオームホイールおよびベ
アリング等の構成部品を収納したギヤケースが上下二分
割構造となった巻上機では、その構成部品を交換する場
合、上ギヤケースを下ギヤケースから分離する作業のた
めに揚重装置を使用した揚重作業が必要となる。
伴って構成部品の劣化を招くため、劣化の都度あるいは
劣化する前に寿命を予測して部品の交換を行なう保全作
業が性能維持のために必要である。この構成部品の交換
には、巻上機を分解する必要があり、その際、個々の構
成部品が重量物であるため揚重装置を使用した揚重作業
が要求される。ウオーム軸、ウオームホイールおよびベ
アリング等の構成部品を収納したギヤケースが上下二分
割構造となった巻上機では、その構成部品を交換する場
合、上ギヤケースを下ギヤケースから分離する作業のた
めに揚重装置を使用した揚重作業が必要となる。
【0003】従来のエレベータ巻上機上ギヤケースの脱
着工法は、チェーンブロックを有した揚重装置を、上ギ
ヤケース上部で上ギヤケースとウオームホイールが高さ
方向で重ならない位置まで揚重する吊り代を考慮した位
置に配置した後、上ギヤケースと下ギヤケースを固定す
る取付ボルト穴に通した揚重ロープをチェーンブロック
のフックに玉掛けして揚重作業を行なっている。上ギヤ
ケースの揚重後、上ギヤケースを水平移動させ保全作業
に邪魔にならない位置に保持した状態で保全作業を行な
い、保全作業終了後、上述の逆手順によって上ギヤケー
スを下ギヤケースに取り付けて脱着作業を完了させてい
る。
着工法は、チェーンブロックを有した揚重装置を、上ギ
ヤケース上部で上ギヤケースとウオームホイールが高さ
方向で重ならない位置まで揚重する吊り代を考慮した位
置に配置した後、上ギヤケースと下ギヤケースを固定す
る取付ボルト穴に通した揚重ロープをチェーンブロック
のフックに玉掛けして揚重作業を行なっている。上ギヤ
ケースの揚重後、上ギヤケースを水平移動させ保全作業
に邪魔にならない位置に保持した状態で保全作業を行な
い、保全作業終了後、上述の逆手順によって上ギヤケー
スを下ギヤケースに取り付けて脱着作業を完了させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法では、上述の
ように上ギヤケース上部にチェーンブロックを有した揚
重装置を配置して行なうため、エレベータ機械室内にお
ける巻上機の設置条件により上ギヤケースと天井との間
隔が極端に小さい場合、揚重装置を上ギヤケース上部に
配置することができない。仮に配置できても、ウオーム
ホイールと高さ方向で重ならない位置まで移動できる吊
り代が取れずに上ギヤケースの脱着ができないことがあ
る。この場合、吊り代が確保できるように天井を打ち抜
く作業を実施し、巻上機とマシンビーム間に取り付けら
れた防振ゴムを取り外すか、あるいは巻上機ごと移動さ
せるが、作業時間が長くなり復旧経費も大きくなってし
まう。
エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法では、上述の
ように上ギヤケース上部にチェーンブロックを有した揚
重装置を配置して行なうため、エレベータ機械室内にお
ける巻上機の設置条件により上ギヤケースと天井との間
隔が極端に小さい場合、揚重装置を上ギヤケース上部に
配置することができない。仮に配置できても、ウオーム
ホイールと高さ方向で重ならない位置まで移動できる吊
り代が取れずに上ギヤケースの脱着ができないことがあ
る。この場合、吊り代が確保できるように天井を打ち抜
く作業を実施し、巻上機とマシンビーム間に取り付けら
れた防振ゴムを取り外すか、あるいは巻上機ごと移動さ
せるが、作業時間が長くなり復旧経費も大きくなってし
まう。
【0005】本発明の目的とするところは、上ギヤケー
スと天井との間隔が極端に小さい場合でも天井を打ち抜
く付加作業を必要とせずに、上ギヤケースを容易に脱着
することができるようにしたエレベータ巻上機上ギヤケ
ースの脱着工法を提供することにある。
スと天井との間隔が極端に小さい場合でも天井を打ち抜
く付加作業を必要とせずに、上ギヤケースを容易に脱着
することができるようにしたエレベータ巻上機上ギヤケ
ースの脱着工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、原動機により駆動されるウオーム軸とウオ
ームホイールを収納したギヤケースが上下二分割となる
ように構成したエレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工
法において、上ギヤケースの上部でウオームホイールの
軸とほぼ平行となるように配置した棒状部材が上記ウオ
ームホイールの軸に対して平行に移動可能とした揚重装
置を設け、上記棒状部材の一側に、上記上ギヤケースに
取り付けた揚重ロープを上記棒状部材の上面を介して連
結したチェーンブロックを設け、上記棒状部材の他側に
上記上ギヤケースに連結した他のチェーンブロックを設
け、これら各チェーンブロックと上記棒状部材の移動に
より上記上ギヤケースの移動を制御しながら上記上ギヤ
ケースを取り外すようにしたことを特徴とする。
するために、原動機により駆動されるウオーム軸とウオ
ームホイールを収納したギヤケースが上下二分割となる
ように構成したエレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工
法において、上ギヤケースの上部でウオームホイールの
軸とほぼ平行となるように配置した棒状部材が上記ウオ
ームホイールの軸に対して平行に移動可能とした揚重装
置を設け、上記棒状部材の一側に、上記上ギヤケースに
取り付けた揚重ロープを上記棒状部材の上面を介して連
結したチェーンブロックを設け、上記棒状部材の他側に
上記上ギヤケースに連結した他のチェーンブロックを設
け、これら各チェーンブロックと上記棒状部材の移動に
より上記上ギヤケースの移動を制御しながら上記上ギヤ
ケースを取り外すようにしたことを特徴とする。
【0007】上述したように本発明のエレベータ巻上機
上ギヤケースの脱着工法は、ウオームホイールの軸に対
して平行に移動可能な棒状部材を有して揚重装置を配置
し、この揚重装置の左右にチェーンブロックを設置し、
一方側のチェーンブロックは揚重装置の棒状部材を介し
て設けた揚重ロープによって上ギヤケースと連結し、ま
た他方側のチェーンブロックも上ギヤケースと連結し、
これら各チェーンブロックと揚重装置の移動によって上
ギヤケースを制御しながら取り外すようにしたため、上
ギヤケースと天井との間隔が極端に小さい場合でも、天
井を打ち抜いたりする付加作業を必要とせずにエレベー
タ巻上機の上ギヤケースを容易に脱着することができ
る。
上ギヤケースの脱着工法は、ウオームホイールの軸に対
して平行に移動可能な棒状部材を有して揚重装置を配置
し、この揚重装置の左右にチェーンブロックを設置し、
一方側のチェーンブロックは揚重装置の棒状部材を介し
て設けた揚重ロープによって上ギヤケースと連結し、ま
た他方側のチェーンブロックも上ギヤケースと連結し、
これら各チェーンブロックと揚重装置の移動によって上
ギヤケースを制御しながら取り外すようにしたため、上
ギヤケースと天井との間隔が極端に小さい場合でも、天
井を打ち抜いたりする付加作業を必要とせずにエレベー
タ巻上機の上ギヤケースを容易に脱着することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図2は、本発明の一実施の形態によ
るエレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法を適用する
巻上機の正面図である。原動機1の動力軸2aには、ブ
レーキドラム4を介してウオーム軸2が取り付けられ、
ブレーキ装置12が動作したときにブレーキレバー12
aを介してブレーキドラム4により機械的に原動機1の
動力軸2aおよびウオーム軸2bの回転が停止させられ
る。ウオーム軸2はウオームホイール3と係合し、この
ウオームホイール3はシーブ5のシーブ軸6に取り付け
られて上下二分割構成のギヤケース8に収納されてい
る。原動機1はギヤケース8に取り付けた支え板7上に
取り付けられており、これら巻上機全体は防振ゴム9を
介してマシンビーム10上に設置されている。このマシ
ンビーム10には、シーブ5に巻き掛けられている主ロ
ープ14の往来を案内するビームプーリー11が設けら
れている。一方、巻上機上部の天井には、動力軸2aお
よびウオーム軸2bと平行なI鋼である強度部材13
a,13bが所定間隔で通っており、巻上機は強度部材
13a,13bのほぼ中間の下部に位置している。ま
た、原動機1の配線はケーブル配管15によって保護さ
れて布設されている。
によって説明する。図2は、本発明の一実施の形態によ
るエレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法を適用する
巻上機の正面図である。原動機1の動力軸2aには、ブ
レーキドラム4を介してウオーム軸2が取り付けられ、
ブレーキ装置12が動作したときにブレーキレバー12
aを介してブレーキドラム4により機械的に原動機1の
動力軸2aおよびウオーム軸2bの回転が停止させられ
る。ウオーム軸2はウオームホイール3と係合し、この
ウオームホイール3はシーブ5のシーブ軸6に取り付け
られて上下二分割構成のギヤケース8に収納されてい
る。原動機1はギヤケース8に取り付けた支え板7上に
取り付けられており、これら巻上機全体は防振ゴム9を
介してマシンビーム10上に設置されている。このマシ
ンビーム10には、シーブ5に巻き掛けられている主ロ
ープ14の往来を案内するビームプーリー11が設けら
れている。一方、巻上機上部の天井には、動力軸2aお
よびウオーム軸2bと平行なI鋼である強度部材13
a,13bが所定間隔で通っており、巻上機は強度部材
13a,13bのほぼ中間の下部に位置している。ま
た、原動機1の配線はケーブル配管15によって保護さ
れて布設されている。
【0009】図6は、本発明の一実施の形態によるエレ
ベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法の手順を示すフロ
ーチャートである。先ずステップS1で、チェーンブロ
ック設置台の取り付けを行なう。これは図1の正面図に
示すようにウオーム軸2と平行な二本の強度部材13
a,13bにチェーンブロック設置台16a,16bを
それぞれ1個ずつ取り付けるもので、その詳細は、図4
の斜視図に示すように強度部材13aの下部底辺を挾み
込むようにチェーンブロック設置台16aが取り付けら
れており、図示を省略したが対向する強度部材13bに
も同様にチェーンブロック設置台16bが取り付けられ
ている。
ベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法の手順を示すフロ
ーチャートである。先ずステップS1で、チェーンブロ
ック設置台の取り付けを行なう。これは図1の正面図に
示すようにウオーム軸2と平行な二本の強度部材13
a,13bにチェーンブロック設置台16a,16bを
それぞれ1個ずつ取り付けるもので、その詳細は、図4
の斜視図に示すように強度部材13aの下部底辺を挾み
込むようにチェーンブロック設置台16aが取り付けら
れており、図示を省略したが対向する強度部材13bに
も同様にチェーンブロック設置台16bが取り付けられ
ている。
【0010】次にステップS2で揚重装置の取り付けを
行なう。これは、図1に示すようにシーブ軸6と平行と
なるように棒状部材17aの両端を強度部材13a,1
3b間に支持し、しかも強度部材13a,13bの長手
方向に移動可能な揚重装置17を構成している。図4は
揚重装置17の端部支持構造を示す斜視図である。対向
した一対の強度部材13a,13bの上下突出部間には
長手方向に移動可能な案内部材17bを嵌め込み、この
案内部材17bの突起部に、棒状部材17aの端部に溶
接固定された四角形の鋼板17dをあてがって、案内部
材17bと鋼板17dの隙間に四角形の鋼板17cを挿
入した後、これらをボルト17eで固定している。この
固定のために鋼板17c,17dには同一位置にボルト
17eの取付穴を穿孔し、また案内部材17bには同一
位置にねじ穴を穿孔している。棒状部材17aの両端は
種々の構成をとることができるが、対向した一対の強度
部材13a,13b間に設けているので、棒状部材17
aの軸長の選定によって容易に脱落を防止しながら長手
方向に移動可能に構成することができる。また、案内部
材17bは移動を円滑に行なうために転動手段を付加し
ても良い。
行なう。これは、図1に示すようにシーブ軸6と平行と
なるように棒状部材17aの両端を強度部材13a,1
3b間に支持し、しかも強度部材13a,13bの長手
方向に移動可能な揚重装置17を構成している。図4は
揚重装置17の端部支持構造を示す斜視図である。対向
した一対の強度部材13a,13bの上下突出部間には
長手方向に移動可能な案内部材17bを嵌め込み、この
案内部材17bの突起部に、棒状部材17aの端部に溶
接固定された四角形の鋼板17dをあてがって、案内部
材17bと鋼板17dの隙間に四角形の鋼板17cを挿
入した後、これらをボルト17eで固定している。この
固定のために鋼板17c,17dには同一位置にボルト
17eの取付穴を穿孔し、また案内部材17bには同一
位置にねじ穴を穿孔している。棒状部材17aの両端は
種々の構成をとることができるが、対向した一対の強度
部材13a,13b間に設けているので、棒状部材17
aの軸長の選定によって容易に脱落を防止しながら長手
方向に移動可能に構成することができる。また、案内部
材17bは移動を円滑に行なうために転動手段を付加し
ても良い。
【0011】続くステップS3ではチェーンブロックの
取り付けを行なう。先のステップS1で取り付けたチェ
ーンブロック設置台16a,16bにチェーンブロック
18a,18bをそれぞれ設置する。次にステップS4
でワイヤロープの設置を行ない、ステップS5でチェー
ンブロックの設置を行なう。これは図1に示すように任
意の位置、例えば、主ロープ14の端部を保持したロー
プエンド部23の脇に位置するマシンビーム10にワイ
ヤロープ19を巻き付け固定して、ワイヤロープ19の
設置を行ない、ステップS5でこのワイヤロープ19に
チェーンブロック20を設置する。
取り付けを行なう。先のステップS1で取り付けたチェ
ーンブロック設置台16a,16bにチェーンブロック
18a,18bをそれぞれ設置する。次にステップS4
でワイヤロープの設置を行ない、ステップS5でチェー
ンブロックの設置を行なう。これは図1に示すように任
意の位置、例えば、主ロープ14の端部を保持したロー
プエンド部23の脇に位置するマシンビーム10にワイ
ヤロープ19を巻き付け固定して、ワイヤロープ19の
設置を行ない、ステップS5でこのワイヤロープ19に
チェーンブロック20を設置する。
【0012】その後、上ギヤケースの吊り移動のための
連結作業を行なう。これは裏面から見た拡大斜視図であ
る図3に示すように、ステップS6でギヤケース8を構
成する上ギヤケース8aにおいて、下ギヤケース8bと
固定するために設けた二か所の穴80a,80bに、ワ
イヤロープ24a,24bをそれぞれ通してシャックル
21で連結し、ステップS7で、そのシャックル21に
図1に示した揚重ロープであるワイヤロープ22の一端
に連結し、棒状部材17aの上を通したワイヤロープ2
2の他端を先に設置したチェーンブロック20に固定す
る。またステップS8で、上ギヤケース8aのワイヤロ
ープ24a,24bを通した穴80a,80bに、それ
ぞれもう一本ずつワイヤロープ25a,25bを通し、
それぞれのワイヤロープ25a,25bをチェーンブロ
ック設置台16a,16bに設置したチェーンブロック
18a,18bのフックに玉掛けする。従って、上ギヤ
ケース8aには、各チェーンブロック18a,18b,
20によって三方向に力を加えることができるようにな
る。
連結作業を行なう。これは裏面から見た拡大斜視図であ
る図3に示すように、ステップS6でギヤケース8を構
成する上ギヤケース8aにおいて、下ギヤケース8bと
固定するために設けた二か所の穴80a,80bに、ワ
イヤロープ24a,24bをそれぞれ通してシャックル
21で連結し、ステップS7で、そのシャックル21に
図1に示した揚重ロープであるワイヤロープ22の一端
に連結し、棒状部材17aの上を通したワイヤロープ2
2の他端を先に設置したチェーンブロック20に固定す
る。またステップS8で、上ギヤケース8aのワイヤロ
ープ24a,24bを通した穴80a,80bに、それ
ぞれもう一本ずつワイヤロープ25a,25bを通し、
それぞれのワイヤロープ25a,25bをチェーンブロ
ック設置台16a,16bに設置したチェーンブロック
18a,18bのフックに玉掛けする。従って、上ギヤ
ケース8aには、各チェーンブロック18a,18b,
20によって三方向に力を加えることができるようにな
る。
【0013】次に上ギヤケースの吊り移動作業を行な
う。つまりステップS9で、チェーンブロック設置台1
6a,16bに設置したチェーンブロック18a,18
bを巻き上げて、上ギヤケース8aを移動させる。図5
は上ギヤケース8aを取り外すときの移動の様子を示し
た裏面から見た図であり、チェーンブロック18a,1
8bの巻き上げによって上ギヤケース8aは矢印Aの如
く揚重されて移動する。ある程度上ギヤケース8aが移
動すると、上ギヤケース8aが自重によって矢印Bの方
向に急速に滑り落ちるので、それを図2に示したロープ
エンド部23の脇に設置したチェーンブロック20で制
御しながら徐々にウオームホイール3を外しながら取り
外して行く。このときチェーンブロック20は上ギヤケ
ース8aの横滑り防止用として、またチェーンブロック
18a,18bは上ギヤケース8aの上下方向移動用と
して用い、三方向の各チェーンブロックのバランスは、
図3の裏面からの斜視図に示すように揚重装置17を強
度部材13a,13b間で原動機1から離れる方向に移
動させながら行なう。こうして上ギヤケース8aと下ギ
ヤケース8bを分離し、取り外した上ギヤケース8aを
保全作業の邪魔にならない位置に仮置きして上ギヤケー
ス8aの取り外し作業を完了する。その後、ステップS
10でギヤケース内保全作業を実施した後、ステップS
11でステップS1〜9の工程を逆の順番で実施して上
ギヤケース8aを下ギヤケース8bに取り付け、揚重装
置17の撤去を行なう。
う。つまりステップS9で、チェーンブロック設置台1
6a,16bに設置したチェーンブロック18a,18
bを巻き上げて、上ギヤケース8aを移動させる。図5
は上ギヤケース8aを取り外すときの移動の様子を示し
た裏面から見た図であり、チェーンブロック18a,1
8bの巻き上げによって上ギヤケース8aは矢印Aの如
く揚重されて移動する。ある程度上ギヤケース8aが移
動すると、上ギヤケース8aが自重によって矢印Bの方
向に急速に滑り落ちるので、それを図2に示したロープ
エンド部23の脇に設置したチェーンブロック20で制
御しながら徐々にウオームホイール3を外しながら取り
外して行く。このときチェーンブロック20は上ギヤケ
ース8aの横滑り防止用として、またチェーンブロック
18a,18bは上ギヤケース8aの上下方向移動用と
して用い、三方向の各チェーンブロックのバランスは、
図3の裏面からの斜視図に示すように揚重装置17を強
度部材13a,13b間で原動機1から離れる方向に移
動させながら行なう。こうして上ギヤケース8aと下ギ
ヤケース8bを分離し、取り外した上ギヤケース8aを
保全作業の邪魔にならない位置に仮置きして上ギヤケー
ス8aの取り外し作業を完了する。その後、ステップS
10でギヤケース内保全作業を実施した後、ステップS
11でステップS1〜9の工程を逆の順番で実施して上
ギヤケース8aを下ギヤケース8bに取り付け、揚重装
置17の撤去を行なう。
【0014】このように、上ギヤケース8aと天井との
間隔が極端に小さい場合でも、棒状部材17aの両端に
振り分けた三台のチェーンブロック18a,18b,2
0を用いて上ギヤケース8aを制御しながら上ギヤケー
ス8aの取り外し作業を行なうようにしたため、天井を
打ち抜く付加作業を必要とせずに、また巻上機とマシン
ビーム10間に取り付けられた防振ゴム9を取り外して
スぺースを確保したり、あるいは巻上機ごと移動させる
必要もなく、容易に作業することができ、作業時間が長
くかかったり、復旧経費の負担が増えたりすることがな
くなる。また、棒状部材17aの支持は、天井に設けら
れている強度部材で移動可能な案内部材17bを介して
行なっているため、揚重装置17の構成が容易になる。
間隔が極端に小さい場合でも、棒状部材17aの両端に
振り分けた三台のチェーンブロック18a,18b,2
0を用いて上ギヤケース8aを制御しながら上ギヤケー
ス8aの取り外し作業を行なうようにしたため、天井を
打ち抜く付加作業を必要とせずに、また巻上機とマシン
ビーム10間に取り付けられた防振ゴム9を取り外して
スぺースを確保したり、あるいは巻上機ごと移動させる
必要もなく、容易に作業することができ、作業時間が長
くかかったり、復旧経費の負担が増えたりすることがな
くなる。また、棒状部材17aの支持は、天井に設けら
れている強度部材で移動可能な案内部材17bを介して
行なっているため、揚重装置17の構成が容易になる。
【0015】尚、上述した作業を示す図6のフローチャ
ートで、ステップS7〜S10は手順として変えること
はできないが、ステップS1〜S6は順不同で行なって
も何等支障はない。
ートで、ステップS7〜S10は手順として変えること
はできないが、ステップS1〜S6は順不同で行なって
も何等支障はない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエレベ
ータ巻上機上ギヤケースの脱着工法は、原動機の軸方向
に移動可能な棒状部材を有して揚重装置を配置し、この
揚重装置の左右にチェーンブロックを設置し、一方側の
チェーンブロックは揚重装置の棒状部材を介して設けた
揚重ロープによって上ギヤケースと連結し、また他方側
のチェーンブロックも上ギヤケースと連結し、これら各
チェーンブロックと揚重装置の移動によって上ギヤケー
スを制御しながら取り外すようにしたため、上ギヤケー
スと天井との間隔が極端に小さい場合でも、天井を打ち
抜いたりする付加作業を必要とせずにエレベータ巻上機
上ギヤケースを容易に脱着することができる。
ータ巻上機上ギヤケースの脱着工法は、原動機の軸方向
に移動可能な棒状部材を有して揚重装置を配置し、この
揚重装置の左右にチェーンブロックを設置し、一方側の
チェーンブロックは揚重装置の棒状部材を介して設けた
揚重ロープによって上ギヤケースと連結し、また他方側
のチェーンブロックも上ギヤケースと連結し、これら各
チェーンブロックと揚重装置の移動によって上ギヤケー
スを制御しながら取り外すようにしたため、上ギヤケー
スと天井との間隔が極端に小さい場合でも、天井を打ち
抜いたりする付加作業を必要とせずにエレベータ巻上機
上ギヤケースを容易に脱着することができる。
【図1】本発明の一実施の形態によるエレベータ巻上機
上ギヤケースの脱着工法を採用した作業途中の状態を示
す巻上機の正面図である。
上ギヤケースの脱着工法を採用した作業途中の状態を示
す巻上機の正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるエレベータ巻上機
上ギヤケースの脱着工法を適用する巻上機の正面図であ
る。
上ギヤケースの脱着工法を適用する巻上機の正面図であ
る。
【図3】図1に示した巻上機の要部を拡大して示す斜視
図である。
図である。
【図4】図1に示した巻上機の他の要部を拡大して示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】図3に示した上ギヤケースの移動状況を示す正
面図である。
面図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるエレベータ巻上機
上ギヤケースの脱着工法による作業手順を示すフローチ
ャートである。
上ギヤケースの脱着工法による作業手順を示すフローチ
ャートである。
1 原動機 2 ウオーム軸 3 ウオームホイール 6 シーブ軸 8 ギヤケース 8a 上ギヤケース 17 揚重装置 17a 棒状部材 18,18a,20 チェーンブロック 22 ワイヤロープ
Claims (3)
- 【請求項1】 原動機により駆動されるウオーム軸とウ
オームホイールを収納したギヤケースが上下二分割とな
るように構成したエレベータ巻上機上ギヤケースの脱着
工法において、上ギヤケースの上部でウオームホイール
の軸とほぼ平行となるように配置した棒状部材が上記ウ
オームホイールの軸に対して平行に移動可能とした揚重
装置を設け、上記棒状部材の一側に、上記上ギヤケース
に取り付けた揚重ロープを上記棒状部材の上面を介して
連結したチェーンブロックを設け、上記棒状部材の他側
に上記上ギヤケースに連結した他のチェーンブロックを
設け、これら各チェーンブロックと上記棒状部材の移動
により上記上ギヤケースの移動を制御しながら上記上ギ
ヤケースを取り外すようにしたことを特徴とするエレベ
ータ巻上機上ギヤケースの脱着工法。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記棒状
部材は、上記ウオームホイールの軸とほぼ直交するよう
に天井に設けた一対の強度部材間に配置すると共に、そ
の両端部を上記各強度部材の上下突出部間に上記強度部
材の長手方向に移動可能に配置した案内部材にそれぞれ
連結したことを特徴とするエレベータ巻上機上ギヤケー
スの脱着工法。 - 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、上記棒状
部材の他側に配置した上記他のチェーンブロックは、上
記強度部材に固定したことを特徴とするエレベータ巻上
機上ギヤケースの脱着工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18122597A JPH1121043A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18122597A JPH1121043A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121043A true JPH1121043A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16097008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18122597A Pending JPH1121043A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121043A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004509032A (ja) * | 2000-07-19 | 2004-03-25 | オーチス エレベータ カンパニー | 一体型エレベータ設置用吊り上げツール |
GB2460702A (en) * | 2008-06-07 | 2009-12-09 | Drobes Ltd | Vertically movable furniture system |
CN109319607A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-02-12 | 国网上海市电力公司 | 一种特高压交直流输电线路新型检修登塔动力升降装置 |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP18122597A patent/JPH1121043A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004509032A (ja) * | 2000-07-19 | 2004-03-25 | オーチス エレベータ カンパニー | 一体型エレベータ設置用吊り上げツール |
GB2460702A (en) * | 2008-06-07 | 2009-12-09 | Drobes Ltd | Vertically movable furniture system |
CN109319607A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-02-12 | 国网上海市电力公司 | 一种特高压交直流输电线路新型检修登塔动力升降装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20120109483A (ko) | 연결 성능을 가진 리프팅 장치, 특히 케이블 윈치의 베이스 프레임 | |
JP5224238B2 (ja) | エレベータ | |
JP2006513950A (ja) | エレベータ機械、綱車及び終端部のための一体型支持体 | |
JPH1121043A (ja) | エレベータ巻上機上ギヤケースの脱着工法 | |
JPWO2002079067A1 (ja) | 巻上機の据付方法 | |
JP2007210703A (ja) | マシンルームレスエレベータの巻上機据付装置および据付工法 | |
JP4260502B2 (ja) | エレベータの巻上機交換用治具 | |
CN111470407B (zh) | 称杆式吊装组件及吊装设备和吊装方法 | |
JP6738911B2 (ja) | エレベーター装置 | |
CN111704061A (zh) | 组合配重的安装装置及起重机 | |
JP2000103589A (ja) | 門形揚重装置 | |
JP2018080007A (ja) | 錘片抜挿装置及び方法 | |
JP2013216458A (ja) | エレベータ装置及びその改修方法 | |
CN218860166U (zh) | 吊运装置 | |
JP2015030559A (ja) | エレベータの主索固定装置、及びエレベータの改修方法 | |
JPH082850A (ja) | エレベーター昇降路内工事方法 | |
JP2001335258A (ja) | エレベータの主ロープ伸び調整装置及び方法 | |
JP2003063777A (ja) | エレベータ用品揚重装置及び揚重方法 | |
WO2020194523A1 (ja) | エレベータ装置及びその機械台 | |
JP2008050159A (ja) | エレベータの錘保持装置および主ロープ緩和方法 | |
KR0154212B1 (ko) | 입체주차장용 승강장치 및 그 시공방법 | |
JP2005200137A (ja) | エレベータの乗りかご装置 | |
JP2007137681A (ja) | エレベーター | |
JP6169740B1 (ja) | エレベータの主ロープ交換方法 | |
JP2000255935A (ja) | リニアモータ駆動方式のエレベータの固定子の据え付け方法 |