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JPH1115479A - デジタル多チャンネル放送における音楽番組の配信方法およびこの放送を受信するカラオケ装置 - Google Patents

デジタル多チャンネル放送における音楽番組の配信方法およびこの放送を受信するカラオケ装置

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Publication number
JPH1115479A
JPH1115479A JP9165973A JP16597397A JPH1115479A JP H1115479 A JPH1115479 A JP H1115479A JP 9165973 A JP9165973 A JP 9165973A JP 16597397 A JP16597397 A JP 16597397A JP H1115479 A JPH1115479 A JP H1115479A
Authority
JP
Japan
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music
data
program
performance
karaoke
Prior art date
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Application number
JP9165973A
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English (en)
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Inventor
Takeshi Sekizawa
武史 関澤
Shinji Sakurai
伸司 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichikosho Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Kosho Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiichi Kosho Co Ltd filed Critical Daiichi Kosho Co Ltd
Priority to JP16597397A priority Critical patent/JP4108786B2/ja
Publication of JPH1115479A publication Critical patent/JPH1115479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4108786B2 publication Critical patent/JP4108786B2/ja
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  • Stereophonic System (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル多チャンネル放送の番組楽曲とカラ
オケ装置で生成される歌詞画像とを同期させてディスプ
レイに出力する。 【解決手段】 番組楽曲データに楽曲IDと、番組楽曲
の演奏時点を特定するための演奏進捗データとを多重化
して配信する。この放送信号を受信するカラオケ装置に
は、前記多重データから前記番組楽曲データと前記楽曲
IDと前記演奏進捗データとを取り出すための手段と、
前記番組楽曲データを伸長/復号してその番組楽曲の音
声信号を生成するための手段と、前記楽曲IDに基づい
て取り出した歌詞描出データを前記放送演奏進捗データ
に基づいて補正する手段とを有し、カラオケ楽曲の歌詞
画像を生成する歌詞描出手段がこの補正歌詞描出データ
に基づいた歌詞画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル多チャン
ネル放送における音楽番組の配信方法およびこの放送を
受信するカラオケ装置に関するものであり、より具体的
には音楽番組の番組楽曲の演奏とカラオケ楽曲の歌詞画
像を同期させるための配信方法およびカラオケ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、デジタル多チャンネル放送とし
て、通信衛星(以下、CS)を中継局としたCSデジタ
ル多チャンネル放送システムが稼働している。このシス
テムで放送される番組はMPEG2で規定されたデータ
符号化圧縮方法によってデジタルデータに変換されてい
る。番組には映像データや音声データのほかに、時間や
文字などの各種データが必要に応じて付加される。これ
らのデータ群は時間軸多重されて1番組分のビットスト
リームが得られる。さらに、複数の番組を束ねてチャン
ネル多重することで、一つのトランスポンダ当たり4〜
8チャンネル程度のTV番組を配信することができる。
従って、一つのCSでTV番組とラジオ番組をそれぞれ
100チャンネル以上同時に配信することができる。こ
れらのチャンネルの中には、音楽専門チャンネルも数多
く存在する。音楽専門チャンネルにおける放送内容とし
ては、コンサートやBGMさらにカラオケなどがあり、
これらがジャンル毎に別チャンネルで放送されるなどし
て、多種多様な視聴者の要望に多角的に対応している。
【0003】このようなCSデジタル多チャンネル放送
を受信して番組の映像や音声を再生するためにIRD
(統合受信復号装置)が用意されている。IRDはパラ
ボラアンテナなどが捕らえた放送電波中の放送データを
処理することで、番組の映像信号や音声信号を再生す
る。番組の映像や音声はIRDの音声/映像出力部に接
続されたオーディオビジュアル(AV)機器によって出
力される。
【0004】このように、CSデジタル多チャンネル放
送は、IRDをAV機器に接続するだけで簡単に試聴す
ることができることから、カラオケ会場などにおいて、
リクエスト楽曲の演奏と演奏の合間などの休止期間にC
Sデジタル多チャンネル放送の番組楽曲をBGMとして
カラオケ装置のスピーカやディスプレイ装置などから出
力することができる。
【0005】さらに、カラオケ装置はカラオケデータか
ら生成されるカラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像を同期
してスピーカとディスプレイに出力する。このことか
ら、カラオケデータ中の歌詞描出データをCSデジタル
多チャンネル放送の番組音楽の歌詞表示にも利用するこ
とが当然考えられる。しかも、通信カラオケシステムな
どでは、カラオケデータはMIDIデータなどコンパク
トなデータであり、電話回線を介して多数の楽曲を短時
間でカラオケ装置に転送することができる。カラオケ利
用者の増加や多様化とも相俟って、歌詞の付いている楽
曲のほとんど全てがカラオケ楽曲として用意されている
と言っても過言ではない。従って、番組楽曲に歌詞をつ
けて表示することができれば、カラオケ楽曲の演奏が休
止中であっても、番組楽曲の歌詞を覚えたり、番組楽曲
でカラオケを楽しむことも可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、番組楽
曲とカラオケ楽曲の演奏は完全に同一ではなく、前奏や
間奏の時間はもちろん、歌唱パートにおいても演奏の進
度が微妙に食い違っている場合がほとんどである。従っ
て、番組楽曲の開始に合わせて歌詞の描出をスタートさ
せても番組楽曲と歌詞画像がすぐに食い違ってしまい、
歌詞表示の効果が全くない。さらに、カラオケ楽曲の演
奏休止時間に番組楽曲を出力しようとした場合、休止時
間の始まりに合わせて番組楽曲が丁度よく開始すること
など到底あり得ない。
【0007】そこで、本発明はデジタル多チャンネル放
送における音楽番組で放送される番組楽曲とカラオケ装
置で生成される歌詞画像を同期してディスプレイに出力
することができる音楽番組の配信方法と、この音楽番組
を受信するためのカラオケ装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、デジタル多チャンネル放送における音楽番組の配信
方法として、次の要件(1)〜(3)を備えることとし
た。
【0009】(1)番組楽曲の音声信号を符号化圧縮し
た番組楽曲データに楽曲IDと演奏進捗データとを多重
化して配信する。
【0010】(2)前記楽曲IDは前記番組楽曲を特定
するための情報であり、その楽曲を放送している間は、
対応する楽曲IDを十分に短い時間間隔で繰り返し送出
する。
【0011】(3)前記演奏進捗データは、放送中の番
組楽曲において現在どこの部分が演奏されているのかを
特定するための情報であり、この演奏進捗データを前記
番組楽曲の放送中に適宜な時間間隔で順次送出する。
【0012】要件(1)〜(3)を備えた配信方法によ
り放送される音楽番組を受信するカラオケ装置は、以下
の要件(A)〜(E)を備えることとした。
【0013】(A)多数楽曲分のカラオケデータが適宜
な記憶媒体に格納されており、適宜なカラオケデータを
この記憶媒体より取り出して処理することで、リクエス
トされたカラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像を同期して
スピーカとディスプレイに出力する。
【0014】(B)前記カラオケデータは、歌詞文字
列、表示レイアウト、歌詞描出シーケンス、歌唱時機指
示などの各種情報からなる歌詞描出データを含んでお
り、この歌詞描出データを処理する歌詞描出手段は、表
示シーケンスに従った時系列で歌詞画像を順次生成して
ディスプレイに出力する。
【0015】(C)前記音楽番組の放送データを受信し
て処理するためのデジタル放送データ処理系統を備え、
この処理系統には、前記多重データから前記番組楽曲デ
ータと前記楽曲IDと前記演奏進捗データとを取り出す
ためのデータ抽出手段と、この抽出手段によって取り出
された前記番組楽曲データを伸長/復号してその番組楽
曲の音声信号を生成するための番組楽曲生成手段とを備
える。
【0016】(D)前記放送データから抽出された前記
楽曲IDに基づいて該当するカラオケ楽曲における前記
歌詞描出データを前記記憶媒体より取り出すとともに、
前記放送演奏進捗データに基づいて当該歌詞描出データ
の表示シーケンス情報を補正し、その補正された歌詞描
出データを前記歌詞描出手段に与えるための歌詞描出デ
ータ補正手段を備える。
【0017】(E)前記歌詞描出手段が前記補正歌詞描
出データに従った時系列で歌詞画像を順次生成すること
で、放送中の前記番組楽曲の音声信号と歌詞画像が前記
スピーカと前記ディスプレイに同期して出力される。
【0018】さらに、このカラオケ装置は、要件(A)
〜(E)に加えて、次の要件(イ)〜(ハ)を備えさせ
てもよい。
【0019】(イ)前記演奏進捗データは、一定の時間
間隔で順次送出されるとともに番組楽曲の演奏開始時点
を基準とした時刻が記述されている。この演奏進捗デー
タに基づいて放送中の番組楽曲と歌詞画像とを同期させ
るための時間軸補正データが用意されている。
【0020】(ロ)前記時間軸補正データは、楽曲にお
ける所定の演奏区間について前記時刻から求められる番
組楽曲における絶対時間と、カラオケ楽曲における前記
演奏区間での時間との比を記述した情報であり、各楽曲
について1つあるいは複数の演奏区間が適宜に設定され
ている。
【0021】(ハ)前記歌詞描出データ補正手段は、前
記演奏区間における時間比からその区間での歌詞画像表
示時間や歌唱時機表示のタイミングなどを補正した歌詞
描出シーケンスを生成する。
【0022】あるいは、要件(A)〜(E)を備えたカ
ラオケ装置において、前記演奏進捗データを該当するカ
ラオケ楽曲の演奏開始時点を基準とした時刻を指示する
情報とし、前記歌詞描出補正手段がこの演奏進捗データ
によって指示された時刻に該当する部分の歌詞描出デー
タを前記歌詞描出データ処理手段に送出するようにして
もよい。
【0023】さらに、前記カラオケ装置にカラオケ楽曲
の演奏が休止状態であることを検知して、この休止期間
中に前記番組楽曲の演奏出力とこの演奏に同期した前記
歌詞画像を前記スピーカと前記ディスプレイに出力する
出力切替手段を付加してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
===デジタル多チャンネル放送システム=== 本発明における音楽番組配信方法とそれを受信するカラ
オケ装置を含むデジタル多チャンネル放送システムの一
実施例として、CSデジタル多チャンネル放送システム
について説明する。図1はその基本構成図であり、放送
局1とCS10とカラオケ装置20で構成されている。
カラオケ装置20はCSデジタル多チャンネル放送用の
統合受信再生装置(IRD)を内蔵した受信再生カラオ
ケ装置20となっている。受信再生カラオケ装置20
は、必要に応じて放送局1あるいはカラオケホスト局2
00と電話回線を介してデータ通信を行えるようになっ
ている。これらの基本構成は放送局1と受信再生カラオ
ケ装置20の関係については従来のCSデジタル多チャ
ンネル放送システムに準じ、カラオケホスト局200と
受信再生カラオケ装置20の関係については通信カラオ
ケシステムに準じている。
【0025】===放送される音楽番組のデータ構造=
== 図2は本発明による配信方法によって配信される音楽番
組において、番組楽曲の放送時に送出されるデータスト
リームの構成図を示している。データストリーム300
は188バイトの固定データ長を持つTSパケット30
1によって区切られている。このTSパケット301は
パケットヘッダ部302とペイロード部303とから構
成されている。パケットヘッダ部302にはパケットの
同期符号や識別符号が含まれている。そして、ペイロー
ド部303に各種データが格納されることでデータが多
重される。このデータ多重方式はMPEG2―Syst
ems規格によって規定されており、現在のCSデジタ
ル多チャンネル放送にも採用されている。したがって、
この辺りの技術に関しての詳細な説明は必要ないであろ
う。ペイロード部303には放送中の番組楽曲の音声信
号をMPEG2規格によって圧縮符号化した番組楽曲デ
ータ303aのほかに、本実施例では、楽曲ID303
bや演奏進捗データ303cが格納されている。楽曲I
D303bは、放送中の番組楽曲を特定するための情報
であり、後述するカラオケ装置においてリクエスト楽曲
を指定するための楽曲IDとも対応している。演奏進捗
データ303cは、放送中の番組楽曲の演奏が開始され
た時点を基準とした時刻情報が記述されている。そし
て、これらのデータ303a〜cが格納されてたTSパ
ケット301がデータストリーム300中に適宜に配置
されている。楽曲ID303bおよび演奏進捗データ3
03cは、番組楽曲の音声信号をサンプリングするとき
のクロックパルスを一定数カウントする毎に時系列中に
挿入させることで、一定の時間間隔でこの楽曲ID30
3bおよび演奏進捗データ303cが送出されるように
なっている。本実施例ではその送出間隔を1/30秒毎
としてある。もちろん、楽曲IDおよび演奏進捗データ
をそれぞれ違う時間間隔で送出してもよい。また、上述
した音楽番組は音声のみのラジオ放送として説明した
が、TV放送であってもよい。その場合は、ペイロード
部303にTV放送の映像に対応したMPEG2ビデオ
データが格納されたTSパケット301がデータストリ
ーム300中に適宜に挿入されることになる。この音楽
番組のデータストリーム300には必要に応じてスクラ
ンブルデータが付加されたのち、他の複数のチャンネル
で放送されている番組のデータストリームとチャンネル
多重される。そして、QPSK変調を経て送出される。
【0026】===受信再生カラオケ装置の構成=== <カラオケ楽曲の生成とCSデジタル多チャンネル放送
の受信>このような方法で配信される音楽番組を受信す
るためにCSデジタル多チャンネル放送用のIRDが組
み込まれた受信再生カラオケ装置が用意されている。そ
の受信再生カラオケ装置の構成を図3に示している。こ
の受信再生カラオケ装置20は通信カラオケシステムの
端末でもあり、適宜な通信機会にモデム44を介して電
話回線100に接続し、カラオケホスト局200よりカ
ラオケデータの配信を受ける。配信されたカラオケデー
タは中央制御部30を介してハードディスク装置50に
蓄積される。中央制御部30は、操作パネル31やリモ
コン送信器32からのリクエスト入力を操作制御部33
を介して受け取ると、適宜なカラオケデータをハードデ
ィスク50より読み出して処理する。カラオケデータは
MIDI規格に準じたデータ形式を有し、シンセサイザ
制御データや歌詞描出データなどを含んでいる。シンセ
サイザ制御データはシンセサイザ34に転送され伴奏音
楽が生成される。生成された伴奏音楽はミキシングアン
プ35でマイクロホン36から入力された歌唱者の音声
信号と混合されてスピーカ37に出力される。
【0027】歌詞描出データは歌詞文字列、表示レイア
ウト、歌詞描出シーケンス、歌唱時機指示などの各種情
報を含んでいる。中央制御部30は歌詞描出シーケンス
に従った歌詞画像(表示レイアウトや歌唱時機指示の表
現情報が付加された歌詞文字列)を順次ビデオRAM3
8に転送する。ビデオRAM38内にビットマップ展開
された歌詞画像は、映像制御部39でビデオCDチェン
ジャ41によって再生されたムード映像にスーパーイン
ポーズされてディスプレイ40に出力される。
【0028】一方、CSデジタル多チャンネル放送を受
信するためのIRD70は中央制御部30が適時に発行
する動作指令を受けて動作する。パラボラアンテナ60
で捕らえられた放送電波は中間周波数(IF)信号に周
波数変換されてIRD70に導入される。このIF信号
から音楽番組のデータを復号する。復号された番組の音
声信号は、中央制御部30が音声切替部42の信号入力
をIRD70側に切り替え制御することで、ミキシング
アンプ35を経てスピーカ37より出力される。音楽番
組がTV放送である場合は、中央制御部30が映像切替
部43の入力をIRD70側に切り替え制御することに
よってTV映像が映像制御部39を介してディスプレイ
40に出力される。
【0029】<IRDによる番組楽曲の復号/再生>図
4はIRD70の内部構成の概略を示している。この図
に従ってIRD70のIF信号処理について説明する。
IRD制御部71は内部にCPU、RAM、ROMなど
を含んだマイコンである。このIRD制御部71と各構
成部は制御バス78およびデータバス79によって適宜
に接続されるている。また、IRD制御部71は内部の
通信インタフェースを介して、受信再生カラオケ装置2
0本体の中央制御部30と制御信号やデータのやりとり
も行う。なお、ICカードインタフェース部76にセッ
トされたICカード77にはCSデジタル多チャンネル
放送の試聴記録やスクランブル解除情報など課金システ
ムおよびスクランブル解除システムに関連したデータが
書き込まれている。そして、適宜な通信機会にモデム4
4を介して放送局とデータ通信を行って記録内容の転送
などを行う。IRD70の各構成部はIRD制御部71
の制御に従って、次の経路でIF信号処理を行う。選局
部72で音楽番組を放送している搬送波のIF周波数に
同調してIF信号を取り出す。復調部73はこのIF信
号をQPSK復調して番組のデータストリームを取り出
す。多重分離部74では、必要に応じてスクランブルの
解除処理を行うとともに、入力されたデータストリーム
中からデータの種別毎にTSパケットを取り出して時系
列順に並べる。これによって、データ種別毎のデータス
トリームが出力される。この多重分離部74から出力さ
れたデータストリームの内、楽曲IDや演奏進捗データ
のデータストリームはデータバス79へ送出されIRD
制御部71を介して中央制御部30へ転送される。一
方、番組楽曲データはMPEG2デコード部75に送出
される。ここで番組の映像信号や音声信号が再生され
る。
【0030】以上は、通常のCSデジタル多チャンネル
放送の受信再生制御であった。本実施例における受信再
生カラオケ装置20によれば、楽曲IDや演奏進捗デー
タを適宜に処理することで、IRDで再生された番組楽
曲と歌詞描出データから生成される歌詞画像とを同期さ
せてスピーカ37とディスプレイ40に出力する機能が
備わっている。以下、この機能について説明する。
【0031】===番組楽曲に歌詞画像を同期させる方
法=== <時間軸補正データ>図5(A)は、番組楽曲の演奏時
系列に歌詞画像を同期させるために用意された時間軸補
正データにおけるデータ構造の一例を示している。時間
軸補正データは楽曲IDなどを記述してあるヘッダ部と
区間毎の時間比を記述した区間時間比情報とからなって
いる。区間時間比情報は、楽曲を適宜な区間に区切った
とき、楽曲IDに対応する番組楽曲における区間毎の始
まりと終わりの時刻情報と、この時刻情報から求められ
る番組楽曲における区間演奏時間に対するカラオケ楽曲
におけるこの区間での演奏時間との時間比とを含んでい
る。この例では1曲を3つの区間に区切り、それぞれが
100秒ずつの時間を有している。区間1〜3に対し
て、時間比がそれぞれ1.2、1.0、1.2に既定さ
れている。区間1を例に採れば、時刻情報が0〜100
と記述され、時間比が1.2と記述されている。これ
は、番組楽曲ではこの区間1が100秒で演奏されると
ころをカラオケ楽曲では120秒かかることを意味して
いる。図5(B)に(A)に示した時間軸補正データに
基づいて、番組楽曲とカラオケ楽曲を比較したときの演
奏時系列を示した。ある楽曲が番組楽曲として演奏され
るときは300秒の演奏時間であるのに対し、カラオケ
楽曲として演奏するときは340秒かかることがわか
る。次に、この時間軸補正データと演奏進捗データに基
づいて番組楽曲と歌詞画像を同期させる方法を説明す
る。
【0032】<歌詞画像同期制御>音楽番組の放送デー
タを受信すると、IRD70の多重分離部74が多重デ
ータから演奏進捗データと楽曲IDを抽出する。そし
て、これらのデータは、受信再生カラオケ装置本体の中
央制御部30に送られる。中央制御部30は楽曲IDに
基づいて、対応するカラオケデータ中の歌詞描出データ
と、対応する時間軸補正データとをハードディスク装置
50より読み出す。演奏進捗データに記された時刻から
番組楽曲における演奏場所をカラオケ楽曲における演奏
開始時点からの経過時間に当てはめる。図5における楽
曲を例に採って説明すると、受信時における演奏進捗情
報には50秒という時刻が記されてあったとする。この
時刻は区間1に在る。従って、カラオケ楽曲では50秒
×1.2=60秒の時点が対応していることがわかる。
中央制御部30がカラオケ楽曲における60秒経過時の
歌詞描出データをビデオRAMに転送すれば受信時にお
ける番組音楽の演奏状況に合致した歌詞画像がディスプ
レイに出力される。受信時に描出すべき歌詞画像が特定
された後は、番組楽曲の演奏に同期させるように歌詞描
出シーケンス(色換えなどの歌唱時機指示の時刻や文字
列の表示/消去時刻)を補正する。つまり、区間1では
演奏進捗データの受信毎に取得する時刻に1.2を掛け
た時間を歌詞描出シーケンスの時間軸に置き換える。演
奏進捗データの送出時間間隔は、歌詞画像をディスプレ
イに出力するときのフレーム周期である1/30秒に一
致しているので、この補正された時間軸上の時系列に従
った歌詞描出データを順次ビデオRAMに転送するだけ
で番組楽曲に同期した歌詞画像が出力される。
【0033】===その他の実施例など=== 上記実施例では放送データ中の演奏進捗データと受信再
生カラオケ装置側に格納されている時間軸補正データに
基づいて歌詞描出シーケンスを補正している。そして、
この補正された歌詞描出シーケンスに従った時系列で歌
詞画像を生成することで番組音楽と歌詞画像を同期させ
ている。このような方法とせず、演奏進捗データにカラ
オケ楽曲における演奏時刻(カラオケ楽曲の演奏開始時
点を基準とした時間)を記述する方法を採用してもよ
い。この場合、中央制御部がこの演奏進捗データを受け
取って、そこに記述された時刻に該当する歌詞描出デー
タをビデオRAMに送出する。従って、時間軸補正デー
タを用意する必要はない。
【0034】また、カラオケ楽曲の演奏と演奏の合間な
ど、受信再生カラオケ装置がカラオケ楽曲の生成処理が
休止しているときにIRDによって再生されて番組楽曲
をスピーカに出力するようにも変更が可能である。この
場合、中央制御部はカラオケデータの転送休止時など楽
曲の生成処理が休止状態であることを検知すると、音声
切替部をIRDからの音声信号を入力するように切り替
え制御して伴奏音楽の音声信号をミキシングアンプに入
力させる。音楽番組がTV放送であるときは音声切替部
の切り替え制御に加えて、映像切替部の入力をIRD側
に切り替え制御する。これによって、カラオケ楽曲の演
奏休止時間に連動して番組楽曲を出力することができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル多チャンネル
放送システムにおける音楽番組において、番組楽曲デー
タに楽曲IDと演奏進捗データを多重して放送すること
で、番組楽曲の演奏に同期した歌詞画像をカラオケ装置
のディスプレイに出力する音楽番組配信方法を提供する
ことができる。しかも、データ多重方式を含む音楽番組
の配信方法は、現在のCSデジタル多チャンネル放送で
規格化されているシステムをそのまま流用することがで
きる。そのため、特別なデータ多重装置やエンコーダを
必要しない。従って、放送に余分な経費が掛からい。翻
って、視聴者(カラオケ利用者)に視聴料(カラオケ利
用料)の増額など経済的な負担を強いることがない。
【0036】この音楽番組配信方法によって配信された
番組楽曲の多重データを受信して処理するカラオケ装置
は、従来のカラオケ装置にデジタル多チャンネル放送用
のIRDと同様のデジタル多チャンネル放送データ処理
系統と、この処理系統で多重分離された楽曲IDと演奏
進捗データを処理するためのソフトウエア(データやプ
ログラム)を付加するだけで番組楽曲と歌詞画像を同期
してディスプレイに出力することが可能となる。しか
も、放送途中の番組楽曲を受信したときでも途中からの
歌詞画像を出力することができる。
【0037】また、演奏進捗データには番組楽曲の演奏
時刻を記述しても、カラオケ楽曲の演奏時刻を記述して
もよく、放送事業者の都合に応じて適宜変更できる。カ
ラオケ装置側では時間軸補正データをデータ通信などに
よりハードディスク装置などに追加格納したり、プログ
ラムを変更したりするだけで演奏進捗データがどちらの
形式で放送されても柔軟に対応することができる。
【0038】番組楽曲の出力をカラオケ楽曲における演
奏休止期間に連動させることによって、カラオケ利用者
がカラオケ演奏の休止時間にもカラオケを楽しんだり、
楽曲の歌詞を覚えたりすることができる。番組楽曲にボ
ーカルが入っている場合には、模範的な歌唱状態を歌詞
付きで覚えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるデジタル多チャンネル
放送システムの構成図である。
【図2】上記実施例において配信される多重データの構
造図である。
【図3】本発明の実施例における受信再生カラオケ装置
の構成図である。
【図4】上記受信再生カラオケ装置におけるIRDの構
成図である。
【図5】(A)は本発明の実施例における時間軸補正デ
ータの構造図の一例を示し、(B)は(A)に図示した
時間軸補正データに基づいて、番組楽曲とカラオケ楽曲
を比較したときの演奏時系列を示した。
【符号の説明】
1 放送局 20 受信再生カラオケ装置 30 中央制御部 50 ハードディスク装置 70 IRD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/93 H04B 7/15 D H04S 3/00 H04N 5/93 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の要件(1)〜(3)を備えることを
    特徴とするデジタル多チャンネル放送における音楽番組
    の配信方法。 (1)前記音楽番組において放送される番組楽曲の音声
    信号を符号化圧縮した番組楽曲データに楽曲IDと演奏
    進捗データとを多重化して配信する。 (2)前記楽曲IDは前記番組楽曲を特定するための情
    報であり、その楽曲を放送している間は、対応する楽曲
    IDを十分に短い時間間隔で繰り返し送出する。 (3)前記演奏進捗データは、放送中の番組楽曲におい
    て現在どこの部分が演奏されているのかを特定するため
    の情報である。この演奏進捗データを前記番組楽曲の放
    送中に適宜な時間間隔で順次送出する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した配信方法により放送
    される音楽番組を受信するカラオケ装置であって、以下
    の要件(A)〜(E)を備える。 (A)多数楽曲分のカラオケデータが適宜な記憶媒体に
    格納されており、適宜なカラオケデータをこの記憶媒体
    より取り出して処理することで、リクエストされたカラ
    オケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像を同期してスピーカとデ
    ィスプレイに出力する。 (B)前記カラオケデータは、歌詞文字列、表示レイア
    ウト、歌詞描出シーケンス、歌唱時機指示などの各種情
    報からなる歌詞描出データを含んでおり、この歌詞描出
    データを処理する歌詞描出手段は、表示シーケンスに従
    った時系列で歌詞画像を順次生成してディスプレイに出
    力する。 (C)前記音楽番組の放送データを受信して処理するた
    めのデジタル放送データ処理系統を備える。この処理系
    統には、前記多重データから前記番組楽曲データと前記
    楽曲IDと前記演奏進捗データとを取り出すためのデー
    タ抽出手段と、この抽出手段によって取り出された前記
    番組楽曲データを伸長/復号してその番組楽曲の音声信
    号を生成するための番組楽曲生成手段とを備える。 (D)前記放送データから抽出された前記楽曲IDに基
    づいて該当するカラオケ楽曲における前記歌詞描出デー
    タを前記記憶媒体より取り出すとともに、前記放送演奏
    進捗データに基づいて当該歌詞描出データの表示シーケ
    ンス情報を補正し、その補正された歌詞描出データを前
    記歌詞描出手段に与えるための歌詞描出データ補正手段
    を備える。 (E)前記歌詞描出手段が前記補正歌詞描出データに従
    った時系列で歌詞画像を順次生成することで、放送中の
    前記番組楽曲の音声信号と歌詞画像が前記スピーカと前
    記ディスプレイに同期して出力される。
  3. 【請求項3】 請求項2における要件(A)〜(E)に
    加えて、次の要件(イ)〜(ハ)を備えることを特徴と
    するカラオケ装置。 (イ)前記演奏進捗データは、一定の時間間隔で順次送
    出されるとともに番組楽曲の演奏開始時点を基準とした
    時刻が記述されている。この演奏進捗データに基づいて
    放送中の番組楽曲と歌詞画像とを同期させるための時間
    軸補正データが用意されている。 (ロ)前記時間軸補正データは、楽曲における所定の演
    奏区間について前記時刻から求められる番組楽曲におけ
    る絶対時間と、カラオケ楽曲における前記演奏区間での
    時間との比を記述した情報であり、各楽曲について1つ
    あるいは複数の演奏区間が適宜に設定されている。 (ハ)前記歌詞描出データ補正手段は、前記演奏区間に
    おける時間比からその区間での歌詞画像表示時間や歌唱
    時機表示のタイミングなどを補正した歌詞描出シーケン
    スを生成する。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記演奏進捗データ
    は、該当するカラオケ楽曲の演奏開始時点を基準とした
    時刻を指示する情報であり、前記歌詞描出補正手段は、
    この演奏進捗データによって指示された時刻に該当する
    部分の歌詞描出データを前記歌詞描出データ処理手段に
    送出することを特徴とするカラオケ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、カラ
    オケ楽曲の演奏が休止状態であることを検知して、この
    休止期間中に前記番組楽曲の演奏出力とこの演奏に同期
    した前記歌詞画像を前記スピーカと前記ディスプレイに
    出力する出力切替手段を有することを特徴とするカラオ
    ケ装置。
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