JPH11137232A - ハーブ製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 禁煙のための新規煙草製品代用品の提供。 【解決手段】 本発明は、煙草製品代用品として、禁煙
を補助するのに有用な、栄養学的及び生理学的に所望の
効果を提供するハーブ製品を開示する。本発明は、禁煙
方法についても開示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハーブ製品、その
使用及び禁煙（ceasing tabacco smoking）方法に関す
る。特に本発明のハーブ製品は煙草製品代用品として有
用であり、禁煙を助け、且つ栄養学的及び生理学的に所
望の効果を提供する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】喫煙は、相変わらず、
今日の社会において公衆の健康を最も脅かす脅威のひと
つである。喫煙は、主にそのニコチン摂取により、肺疾
患、特に肺ガンと明白に関連しており、冠状心臓疾患、
発作、突然死、大動脈瘤及び末梢血管疾患を含む心血管
疾患の危険性を顕著に増加させることは公知である。喫
煙は、毎年、世界中で３百万人以上の死者を出す原因で
あると報告されている（R.Petoら., Br. Med. Bull, 5
2: 12-21(1996)）。

【０００３】喫煙が健康に与える他の影響には、消化性
潰瘍疾患、白内障、及び女性においては妊娠率の低下及
び骨粗鬆症が挙げられる。さらに、妊娠中に煙草を使用
することによる悪影響としては、例えば、流産及び死
産、自然流産、出血及び膜の早熟破裂などが認識されて
いる。

【０００４】喫煙者のみならず、その周囲の人々も、喫
煙による悪影響を受ける。環境的な煙草の煙は、疾病率
及び死亡率の主な原因であると認識されている。喫煙抑
止団体は、このようにして形成され、喫煙を統制する規
則が世界中に広まった。喫煙者は、かくして、健康に対
する脅威に加え、強固な社会的圧力にも対面しているの
である。

【０００５】喫煙が不利な点に関連することに気づいて
いながら、殆どの喫煙者は喫煙を止めるのが非常に困難
であることに気づいている。禁煙に失敗する理由のひと
つには、ニコチン摂取量の突然の減少により、不安、イ
ライラ、不眠、集中力の困難及び体重増加などの禁断症
状が挙げられる。ニコチン置換治療（nicotine replace
ment therapy）は、自分達の喫煙習慣を止めたいと考え
ている喫煙者を補助するために症状を軽減させることを
示唆してきた。このような目的に使用可能な製品として
は、経皮ニコチンパッチ、ニコチンポラクリレックス(p
olacrilex)ガム、ニコチン鼻腔スプレー及びニコチン吸
入器が挙げられる。これら全ての置換治療は、禁煙治療
には有効であることが知見されてきた。

【０００６】しかしながら、喫煙者が、例えば、喜び、
覚醒及びリラックスなどの所望の効果を与え、且つ例え
ば、不安、ストレス、怒り、イライラ及び意気消沈など
の負の感情を救済するなどのニコチン摂取による利益
と、特定の状況及び環境的な刺激とを結びつけることが
知られている。従って、点火、喫煙及び噛む（bud-chew
ing）行為でさえも、喫煙を満足する機能において重要
な役割を果たしているのである。実際、研究により、喫
煙者は脱ニコチン化紙巻き煙草を喫煙することによって
も、喜びと禁断症状からの救済とを得ていると報告して
いることが示されている。

【０００７】嗅覚の刺激は、他の感覚臓器の刺激とは異
なっている。嗅覚刺激は、大脳皮質を通ってというより
も、むしろ大脳辺縁系に直接作用する。従って、感情的
な反応は、理性的な決定なく嗅覚刺激から即座に発生し
得る。無嗅覚症の患者は、通常、味覚障害及び食欲不振
などの合併症を示す。さらに、このような患者は、より
抑鬱性で保守的であり、記憶を失う傾向がある。

【０００８】アロマセラピーは、近年よりポピュラーに
なってきている。しかしながら、アロマ、即ちフレグラ
ンス（芳香）は、種々の目的のために千年以上にわたっ
て使用されてきたものである。例えば、中国の伝統的な
薬では、疾病の治療または肉体の状態を増強させるため
にハーブを焚くことが知られている。古代より、中国人
は、落ち着かせたり抑鬱効果を得るために白檀香を、及
び麻酔様効果を発揮させるためにローズマリーを焚い
た。

【０００９】同様に、エッセンシャルオイルは、西洋人
により、花、葉、樹皮及び／または草本植物の種から抽
出されたものである。そのようなオイルから、場合によ
り加熱して遊離されるフレグランス及び／または分子を
吸入することは、心理的ストレス、気分的ストレス、肉
体的ストレス及び環境的ストレス（envirostress）を軽
減するなどの、治療的効果があると考えられている。さ
らに、エッセンシャルオイルは、強壮薬、化粧品及び／
またはリラックス効果用のマッサージまたはバスオイル
としても使用される。

【００１０】研究者らは、アロマセラピーで使用されて
きたハーブの薬理学的に望ましい効果及びそのような効
果を発揮するその活性成分を確認しようと試みてきた。
例えば、N.Pasterら、J. of Food Protection, 58 (1):
81-85 (1994); Research Review, HerbalGram No. 39.
19; Research Review, HerbalGram No. 39.21; A. Siv
ropoulouら., J. Agric. Food. Chem., 43:2384-2388
(1995); 及びK. Samejimaら., J. Agric, Food Chem.,
43: 410-414 (1995)を参照されたい。本明細書中に参照
した文献は、その全体及び直接関係のある部分が参照と
して含まれる。

【００１１】にもかかわらず、アロマセラピーを、煙草
代用品または禁煙で使用することは全く示唆されていな
かった。

【００１２】アルツハイマー病（AD）は、深刻な神経変
性の慢性症候の原因であり、且つ痴呆を進展させる傾向
がある、進行形の初老性神経疾患である。AD患者の認識
及び知能機能は、ひどく破壊される。この病気は、大人
の痴呆の主な原因であり、約250万人もの人々が米国及
びカナダでこの病気に感染していると推定されている。
老年人口が増加するにつれ、公衆の健康におけるADの影
響は絶え間なく増加すると予測される。

【００１３】AD患者の脳では、神経伝達物質、特にアセ
チルコリン及び関連リガンドの産生が低下していること
が知見されている。従って、リガンドの量を増加させ得
る薬剤が、ADの治療において有効であると考えられてい
る。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ニコチ
ン非含有煙草製品代用品を提供することである。

【００１５】本発明のもう一つの目的は、喫煙者の禁煙
を助けるために有用なニコチン非含有製品を提供するこ
とである。

【００１６】本発明のもう一つの目的は、喫煙者に所望
の効果を発揮するニコチン非含有製品を提供することで
ある。

【００１７】本発明のさらにもう一つの目的は、禁煙方
法を提供することである。

【００１８】

【発明の実施の形態】意外にも、本発明の目的は、煙草
関連製品中の煙草植物を、アロマセラピーで慣用されて
いるハーブまたはハーブ混合物と置換することにより達
成され得る。

【００１９】従って、本発明は、アロマセラピーで慣用
されるハーブまたはハーブ混合物を含むハーブ製品を提
供する。本発明のハーブ製品は、ニコチンを含有しない
ので、煙草製品代用品としての使用に好適である。

【００２０】本明細書中で使用する「煙草製品」または
「慣用的な煙草製品」なる用語は、消費者により燃焼に
よって消費されることを予定する煙草植物から製造され
た任意の慣用の製品を指すものとする。そのような製品
の例としては、レギュラー及び脱ニコチン化紙巻き煙
草、葉巻、パイプ煙草などが挙げられる。従って、本明
細書中で使用する「煙草製品代用品：tabacco product
substitute」なる用語は、喫煙者により慣用的に喫煙さ
れる、レギュラー及び脱ニコチン化紙巻き煙草、葉巻、
パイプ煙草などを置換するための代用品を指すものとす
る。

【００２１】アロマセラピーで慣用される任意のハーブ
種が、本発明での使用に好適である。そのようなハーブ
の例としては、これらに限定されないが、丁字、ハリエ
ニシダ、甘草、ジャスミン、カエデ、銀杏、レタス、ビ
ーツ、ロゴート(loguat)、茶、チョウセンニンジン、カ
ミルレ、シナモン、ペパーミント、セージ、タイム、ロ
ーズマリー、ラベンダー、ユーカリの木等が挙げられ
る。本発明のハーブ製品は、単一のハーブ種または種々
のハーブ種の混合物を使用し得る。ハーブ混合物の例と
しては、以下のものが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。

【００２２】ハーブ ％ 丁字 １０−２０ ハリエニシダ １０−２０ 甘草 ５−１０ ジャスミン １０−２０ 銀杏 ５−１０ レタス １０−２０ チョウセンニンジンの葉 ５−１０ハーブ ％ チョウセンニンジンの葉 ５−１０ ジャスミン １０−２０ 甘草 １０−２０ ビーツ ５−１０ ロゴート(Loguat) ５−１０ 茶 ５−１０ カミルレ １０−２０ ペパーミント ２０−３０ハーブ ％ シナモン １０−２０ タイム １０−２０ ローズマリー ５−１０ ラベンダー ５−１０ ユーカリの木 ５−１０ ペパーミント ５−１０ チョウセンニンジン １０−２０ ジャスミン １０−２０ハーブ ％ イチョウ ５−１０ カエデ １０−２０ レタス １０−２０ ビーツ ５−１０ タイム １０−２０ ローズマリー １０−２０ ラベンダー ５−１０ハーブ ％ 甘草 ５−１０ シナモン １０−２０ セージ ５−１０ タイム １０−２０ ローズマリー １０−２０ ユーカリの木 ５−１０ チョウセンニンジン ５−１０ ハリエニシダ １０−２０ハーブ ％ タイム １０−２０ ローズマリー １０−２０ ロゴート(Loguat) １０−２０ チョウセンニンジン １０−２０ レタス １０−２０ ジャスミン ５−１０ 甘草 ５−１０ 本発明のハーブ製品は、慣用の方法で製造し得る。通
常、全草本植物またはその一部を乱切り及び／またはス
ライスした後に乾燥し得るか、あるいは乾燥後に乱切り
及び／またはスライスし得る。使用に好適な草本部分の
例としては、これらに限定されないが、花、果実、茎、
葉等が挙げられる。その後、乾燥し、乱切り及び／また
はスライスしたハーブを調味し、慣用法によりベーキン
グする。紙巻き煙草または葉巻が望ましい場合には、乱
切り及び／またはスライスしたハーブをチューブ状製品
を製造するために可燃性包装用シートにより形成された
内腔に包装する。

【００２３】紙巻き煙草を巻く際に慣用される可燃性シ
ート、例えば、木から製造されたペーパーシートを本発
明で都合良く使用し得る。にもかかわらず、麻などの他
の天然繊維から製造した可燃性シートも同様に使用し得
る。さらに、慣用のペーパーシートと併用する添加剤
（例えば、重金属及び蛍光剤）による副作用を減少させ
るために、ペーパーシートを漂白行程なしに使用し得
る。葉巻代用品を製造するためには、シートは慣用の葉
巻製品の外観を模倣すべきである。

【００２４】消費者により対応させるために、本発明の
ハーブ製品は、標準、レギュラー、ライト及びメンソー
ルフレーバーの選択を有するような慣用の煙草製品に配
合し得る。さらに、市販品のよく売れている煙草の銘柄
のフレーバーを模倣するために、本発明のハーブ製品に
フレーバー化剤を添加し得る。

【００２５】相乗作用のために、抽出ハーブエッセンシ
ャルオイルを、異なる香りのハーブまたはハーブ混合物
を含む本発明のハーブ製品に添加し得る。

【００２６】特に理論的な根拠はないが、本発明のハー
ブ製品の燃焼時に出る煙またはその中の（複数の）分子
は、鼻腔及び口腔粘膜により吸着され、神経系のニコチ
ン-親和性受容体、主にアセチルコリン受容体に迅速に
結合すると考えられている。ニコチン受容体との結合
は、その副作用を誘発することなく、ニコチン-嗜癖と
結合する正の生理学的反応を導く。

【００２７】従って、本発明は、アセチルコリン受容体
と、ハーブまたはハーブ混合物の燃焼から遊離する物質
とを結合させることを含む禁煙方法に関する。

【００２８】さらに、鼻腔及び口腔刺激と組合わさっ
た、点火、喫煙及び／または噛む(bud-chewing)挙動
は、喫煙時の煙草使用者の生理学的依存性を満足させ
る。従って、本発明のハーブ製品は、健康を脅かさずに
喫煙を続けたいと思う喫煙者に対する煙草製品代用品と
して十分に機能する。

【００２９】一定期間、本発明のハーブ製品を喫煙する
と、慣用の煙草製品の喫煙者に抗-ニコチン反応が上昇
する。特に理論的な根拠はないが、ニコチン由来の刺激
が欠乏するため、この現象により、ニコチンに対して元
々親和性である受容体が徐々に変性し、ついには消失す
ると考えられている。さらに、本発明のハーブ製品を喫
煙後、煙草使用者の舌の上の味覚芽状突起が、その刺激
反応性を顕著に回復するとも考えられている。十分に機
能する味覚芽状突起は、喫煙者に煙草の不快な匂いに対
する強い感情を産生する。

【００３０】従って、本発明のもう一つの態様におい
て、本発明のハーブ製品は、禁断症状に悩まされること
なく、喫煙を永遠に休止し、禁煙したいと考えている煙
草常用者を補助する。

【００３１】一度、慣用の煙草製品を置換しようと決め
たり、または、喫煙を止めたりすれば、喫煙者は、彼ら
がいつも喫煙している煙草製品を、本発明のハーブ製品
と直ちに且つ完全に置き換えることができる。あるい
は、慣用の煙草製品を、徐々に本発明のハーブ製品に置
き換える処方を使用し得る。即ち、喫煙者は、慣用の製
品を、処方の初めは数本のハーブ製品、例えば、１本と
置換でき、１日当たりに彼らが使用していた煙草製品の
数が代用品に完全に置き換わるまで、ハーブ代用品の数
を徐々に増加することができる。さらに、ハーブ代用品
は、慣用の煙草製品の代用となり得る。特定の銘柄また
は煙草製品のフレーバーに固執する常用者の場合には、
煙草製品が急に変わると、感情的に強烈な抵抗が起きる
だろう。従って、そのような場合には、逐次的及び交互
的な処方が好ましい。

【００３２】銘柄に固執する常用者が新しい銘柄に慣れ
るまでには、平均して120本の慣用の紙巻き煙草が必要
であることが知られている。そのような銘柄またはフレ
ーバーに固執する常用者が本発明のハーブ代用品を受容
するには、より少ない本数でよいことが知見されてい
る。

【００３３】意外にも、メントールフレーバーの煙草製
品に対する常用者は、平均して約20本の代用品を消費
後、ライト製品に対する常用者は、平均して約15本の代
用品を消費後、及び標準的な製品に対する常用者は、平
均して約5本の代用品を消費後、煙草を完全に拒否す
る。

【００３４】禁煙が望ましい場合には、一度喫煙者であ
った者がもはや喫煙を望まなくなると、喫煙挙動は停止
し得る。心理的依存性により、直後に再発する場合に
は、以前喫煙していた慣用の煙草製品の代用品としてハ
ーブ製品を喫煙しても良い。

【００３５】本発明で使用するハーブはアロマセラピー
で慣用されるものであるから、本発明のハーブ製品の燃
焼は、所望の効果を表すものとして公知の芳香または分
子を直ちに産生する。さらに、ハーブは、本質的に特定
の栄養素を提供する。従って、煙草代用品及び禁煙効果
に加えて、本発明のハーブ製品は、さらに栄養学的及び
心理学的効果をもたらす。

【００３６】本発明のハーブ製品によりもたらされる知
覚的な追加の効果は、使用するハーブまたはハーブ混合
物に応じて変動する。以下の効果は、代表的な目的のた
めに提供されるものである。カミルレは、不安解消、抗
抑鬱性、鎮痛性、抗アレルギー性、止痒性、及び免疫-
増進効果を有するアピゲニン（apigenin）から遊離可能
であり；甘草に含まれるグリシルリチンは、肝機能の増
進、コレステロールの低下及び動脈硬化症の予防及び、
解毒薬、抗潰瘍薬、抗けいれん薬、抗炎症性薬及び虚痰
薬として有用であることが知られており；含有メントー
ル成分により、ペパーミントは、鎮痛性、麻酔性、抗炎
症性、抗菌性、抗腫瘍性、去痰性、消化性強壮薬、解熱
性及び発汗性であることが知られており；丁字中のオイ
ゲノールは、鎮痛性、麻酔性、火傷治療性、抗潰瘍性、
殺蠕虫性、抗菌性、抗微生物性、抗ウイルス性、抗結核
性、抗喘息性及び気管支炎治療性であることが知られて
おり；タイム由来のチモールは、肺機能を増進し、呼吸
系を保護し、気管支炎及びリウマチ予防が可能であり、
且つ鎮痛性及び覚醒性であることが知られており；及び
ジャスミンは、ジャスモン成分を含み、気分を調節し、
精神安定性及び鎮痛効果を与え、且つホルモンの平衡を
取ることができる。

【００３７】さらに、アセチルコリン受容体に対する、
本発明のハーブ製品から遊離した煙またはその中の分子
の親和性は、細胞内の神経伝達物質及びリガンドを増加
させることにより大脳細胞を活性化させる所望の効果を
発揮でき、その結果、AD患者の記憶及び認識能力などを
改善すると考えられている。

【００３８】本発明は、以下の非限定的な実施例により
さらに説明されよう。

【００３９】

【実施例】実施例１ ハーブロールの製造 乾燥シナモン、タイム、ローズマリー、ラベンダー、ユ
ーカリの木、ペパーミント、チョウセンニンジン及びジ
ャスミンを適当な大きさに乱切りにした。乱切りハーブ
の好適量を取りだし、混合して以下の組成の混合物を製
造した。

【００４０】ハーブ ％ シナモン ７ タイム １８ ローズマリー ８ ラベンダー ７ ユーカリの木 ９ ペパーミント ２０ チョウセンニンジン １５ ジャスミン １６ 調味し、フレーバーを固定させるためにベーキングした
後、混合物をリンネル紙（ｌｉｎｅｎ ｓｈｅｅｔｓ）
で巻きあげ、チューブ状ハーブロールを製造した。

【００４１】実施例２ 栄養学的事実分析 実施例１で製造したハーブロールの栄養学的事実を分析
した。結果を以下の表に示す。

【００４２】品目 量（mg/100g） カリウム（Ｋ） ３４３７ カルシウム（Ｃａ） ７８８．１４ マグネシウム（Ｍｇ） １２２８ 鉄（Ｆｅ） ３３．７９ 亜鉛（Ｚｎ） ２．８３ ビタミンＡ １７７８ ビタミンＢ２ ３．０１ ビタミンＣ ３１．７６ ビタミンＥ ３．９４ ビタミンＢ１ ０．２６ 実施例３ 抗-ニコチン反応 平均して10年以上も紙巻き煙草を喫煙する嗜癖歴を有
し、１日２４時間当たり最低でも20本の紙巻き煙草を喫
煙する240人の喫煙者を募集した。喫煙者全員が少なく
ともここ３年以内に２度も禁煙を試みていたが、いずれ
も不成功であった。これらの喫煙者を、彼らが喫煙して
いた紙巻き煙草のフレーバーをベースとして、３つの種
類；慣用の標準的な紙巻き煙草の常用者、ライトな紙巻
き煙草の常用者及びメントールフレーバーの紙巻き煙草
の常用者に各々分類した。喫煙者は、試験期間中、自分
達の意思及び喫煙習慣に従い、実施例１で製造したハー
ブロール及び以前喫煙していた慣用の紙巻き煙草を喫煙
することを許されていた。少なくとも１本のハーブロー
ルを喫煙した後、慣用の紙巻き煙草を再び使用したとき
の慣用の紙巻き煙草に対する気分及び、慣用の紙巻き煙
草を再使用する前に結果的に何本のハーブロールを消費
したかについて記録するために、喫煙者に質問した。被
験者である喫煙者が嗜癖していた慣用の紙巻き煙草の刺
激、味及び匂いに対し、喫煙者が慣用の紙巻き煙草をも
はや喫煙したくないという感情を持つことを、抗ニコチ
ン反応として定義する。

【００４３】標準的な紙巻き煙草を喫煙していた喫煙者
の場合には、約5本のハーブロールを連続して喫煙した
後、その80％が抗ニコチン反応を示し始め、ライトな紙
巻き煙草を喫煙していた喫煙者の場合には、約15本のハ
ーブロールを連続して喫煙した後、その75％が抗ニコチ
ン反応を示し、及びメントールの紙巻き煙草を喫煙して
いた喫煙者の場合には、約20本のハーブロールを連続し
て喫煙した後、その73％が同様の反応を示した。

【００４４】実施例４ 禁煙処方 以下の処方は、一日に20本喫煙する喫煙者の、喫煙を置
換し、禁煙を助けるために使用した。

【００４５】日 ハーブロール本数 慣用の紙巻き煙草本数 １ ５ １５ ２ ６ １４ ３ ７ １３ ４ ８ １２ ５ １０ １０ ６ １２ ８ ７ １４ ６ ８ １６ ４ ９ １８ ２ １０ ２０ ０ １１ ２０ ０ １２ ２０ ０ １３ ２０ ０ １４ ２０ ＊ ＊は、煙草を忌避する感情が知見されたことを示す。

【００４６】被験下の喫煙者は、慣用の煙草を本発明の
ハーブロールとうまく置換することができ、即ち禁煙で
きた。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アロマセラピーで慣用されるハーブまた
   はハーブ混合物を含むニコチン非含有煙草製品代用品。
2. 【請求項２】 ハーブが、丁字、ハリエニシダ、甘草、
   ジャスミン、カエデ、銀杏、レタス、ビーツ、ロゴート
   (loguat)、茶、チョウセンニンジン、カミルレ、シナモ
   ン、ペパーミント、セージ、タイム、ローズマリー、ラ
   ベンダー、ユーカリの木等からなる群から選択される請
   求項１に記載の煙草製品代用品。
3. 【請求項３】 禁煙する際に使用するための請求項１ま
   たは２に記載の煙草製品代用品。
4. 【請求項４】 栄養学的及び／または生理学的に所望の
   効果を提供する請求項１または２に記載の煙草製品代用
   品。
5. 【請求項５】 アセチルコリン受容体と、ハーブまたは
   ハーブ混合物の燃焼により遊離する物質とを結合させる
   ことを含む禁煙方法。