JPH1083000A - ツイステッドネマティック液晶装置 - Google Patents
ツイステッドネマティック液晶装置Info
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- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/137—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering
- G02F1/139—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering based on orientation effects in which the liquid crystal remains transparent
- G02F1/1396—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering based on orientation effects in which the liquid crystal remains transparent the liquid crystal being selectively controlled between a twisted state and a non-twisted state, e.g. TN-LC cell
-
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- G02F1/137—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells characterised by the electro-optical or magneto-optical effect, e.g. field-induced phase transition, orientation effect, guest-host interaction or dynamic scattering
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 幅広い用途において用いることができるツイ
ステッドネマティック液晶装置を提供する。 【解決手段】 ツイステッドネマティック液晶装置は、
一対の配向層22および24の間の液晶層20を有して
いる。ガラス基板30および32は、電極26および2
8をそれぞれ有しており、液晶層20および配向層22
および24を挟むように配置されている。配向層22お
よび24の配向方向は直交しており、かつ直線偏光子3
4および36の隣接するものに対して±45度の角度を
なしている。配向層22に隣接する液晶層20の表面領
域20aにおける液晶分子のプレチルト角は、配向層2
4に隣接する液晶層20の表面領域20cにおける液晶
分子のプレチルト角とは異なっている。
ステッドネマティック液晶装置を提供する。 【解決手段】 ツイステッドネマティック液晶装置は、
一対の配向層22および24の間の液晶層20を有して
いる。ガラス基板30および32は、電極26および2
8をそれぞれ有しており、液晶層20および配向層22
および24を挟むように配置されている。配向層22お
よび24の配向方向は直交しており、かつ直線偏光子3
4および36の隣接するものに対して±45度の角度を
なしている。配向層22に隣接する液晶層20の表面領
域20aにおける液晶分子のプレチルト角は、配向層2
4に隣接する液晶層20の表面領域20cにおける液晶
分子のプレチルト角とは異なっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビ、
イメージングディスプレイ、バーチャルリアリティディ
スプレイ、投射型ディスプレイ、およびコンピュータの
画面に使用するための、アクティブマトリックス駆動型
であり得る、アルファヌメリック(alpha-numeric)ある
いは画素化液晶ディスプレイのための光学シャッタとし
て適したツイステッドネマティック液晶装置に関する。
イメージングディスプレイ、バーチャルリアリティディ
スプレイ、投射型ディスプレイ、およびコンピュータの
画面に使用するための、アクティブマトリックス駆動型
であり得る、アルファヌメリック(alpha-numeric)ある
いは画素化液晶ディスプレイのための光学シャッタとし
て適したツイステッドネマティック液晶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ツイステッドネマティック液晶装置は、
一般的に、ツイステッドネマティック液晶層と、液晶層
の両側に設けられている第1の配向層および第2の配向
層と、液晶層の選択された領域に電圧を印加するための
電極とを備えている。透過モードで用いられる装置の場
合、液晶および配向層は、第1の直線偏光子と第2の直
線偏光子との間に設けられる。このような直線偏光子の
偏光軸は、互いに平行か、あるいは互いに垂直に配置さ
れ得る。反射モードで用いられる液晶装置の場合、直線
偏光子および反射板は、液晶層および配向層の反対側の
面に設けられている。ツイステッドネマティック液晶層
は光導波路として動作し、光が液晶層を横切るときに、
入射する光の偏光ベクトルをある角度(代表的には90
度)回転させる働きを行う。電極への印加電圧を制御す
ることによって、液晶層を通過した光を受け取る偏光子
の偏光軸に偏光ベクトルが揃っているか否かに依存し
て、装置は明状態と暗状態との間で切り替えられ得る。
一般的に、ツイステッドネマティック液晶層と、液晶層
の両側に設けられている第1の配向層および第2の配向
層と、液晶層の選択された領域に電圧を印加するための
電極とを備えている。透過モードで用いられる装置の場
合、液晶および配向層は、第1の直線偏光子と第2の直
線偏光子との間に設けられる。このような直線偏光子の
偏光軸は、互いに平行か、あるいは互いに垂直に配置さ
れ得る。反射モードで用いられる液晶装置の場合、直線
偏光子および反射板は、液晶層および配向層の反対側の
面に設けられている。ツイステッドネマティック液晶層
は光導波路として動作し、光が液晶層を横切るときに、
入射する光の偏光ベクトルをある角度(代表的には90
度)回転させる働きを行う。電極への印加電圧を制御す
ることによって、液晶層を通過した光を受け取る偏光子
の偏光軸に偏光ベクトルが揃っているか否かに依存し
て、装置は明状態と暗状態との間で切り替えられ得る。
【0003】装置が電圧ゼロの状態で、ネマティック液
晶が要求されるツイスト構造を確実に有するようにする
ために配向層が設けられる。ツイスト構造は、ラビング
処理、あるいは例えば、配向層が液晶材料と接触しない
うちに配向層の表面へ表面活性剤などの化学物質を塗布
するというようなその他の配向技術によって、公知のよ
うに達成される。隣接する配向層の配向方向で配向され
るのに加えて、液晶分子は、プレチルト角(θp)と称
される角度で隣接する配向層の表面から立ち上がる。
晶が要求されるツイスト構造を確実に有するようにする
ために配向層が設けられる。ツイスト構造は、ラビング
処理、あるいは例えば、配向層が液晶材料と接触しない
うちに配向層の表面へ表面活性剤などの化学物質を塗布
するというようなその他の配向技術によって、公知のよ
うに達成される。隣接する配向層の配向方向で配向され
るのに加えて、液晶分子は、プレチルト角(θp)と称
される角度で隣接する配向層の表面から立ち上がる。
【0004】ラビング方向は、通常、隣接する偏光子の
偏光軸と平行であるかあるいは偏光軸に垂直であるかの
いずれかであるが、スーパーツイステッドネマティック
液晶装置には異なる偏光子の向きを有するものがある。
偏光軸と平行であるかあるいは偏光軸に垂直であるかの
いずれかであるが、スーパーツイステッドネマティック
液晶装置には異なる偏光子の向きを有するものがある。
【0005】したがって、ツイステッドネマティック液
晶装置は、通常、上記のように偏光ベクトルを回転させ
るかあるいは誘導するように動作する。
晶装置は、通常、上記のように偏光ベクトルを回転させ
るかあるいは誘導するように動作する。
【0006】別のタイプの液晶装置は、入射光の上述し
たような透過を利用する代わりに、光学リタデーション
を用いる。そのようなリタデーションモード装置の例と
して、パイセルおよび表面安定化強誘電性液晶ディスプ
レイがある。このような装置中の液晶層は、光学リター
ダのように振る舞い、各直線偏光子の偏光軸に対して4
5度に配置される。光学リターダを通過する光が異なる
偏光状態を有することには異なる位相ずれが生じるとい
う問題があり、最終的には、そのような層を横切る光は
異なる偏光状態を有するという結果になる。例えば、4
分の1波長光学リターダは、光学軸に対して45度で入
射する直線偏光光を円偏光光に変えて出射する。同様
に、垂直軸に対して45度の光学軸を有する2分の1光
学リターダは、縦方向に偏光している直線偏光を水平方
向に偏光している直線偏光に変える。
たような透過を利用する代わりに、光学リタデーション
を用いる。そのようなリタデーションモード装置の例と
して、パイセルおよび表面安定化強誘電性液晶ディスプ
レイがある。このような装置中の液晶層は、光学リター
ダのように振る舞い、各直線偏光子の偏光軸に対して4
5度に配置される。光学リターダを通過する光が異なる
偏光状態を有することには異なる位相ずれが生じるとい
う問題があり、最終的には、そのような層を横切る光は
異なる偏光状態を有するという結果になる。例えば、4
分の1波長光学リターダは、光学軸に対して45度で入
射する直線偏光光を円偏光光に変えて出射する。同様
に、垂直軸に対して45度の光学軸を有する2分の1光
学リターダは、縦方向に偏光している直線偏光を水平方
向に偏光している直線偏光に変える。
【0007】誘導タイプあるいは光学リタデーションタ
イプのいずれかの装置に印加された電圧は液晶分子の配
向に影響を与え、液晶層の光学特性を制御する。ツイス
テッドネマティック液晶装置の場合、光誘導が行われる
か否かを決定するために電圧が用いられ、不完全な光誘
導の中間状態には階調を達成するために使用可能なもの
がある。いわゆる透過モードで用いられる光学リタデー
ションタイプ装置の場合、ほぼ2分の1波長のリタデー
ションとゼロリタデーションとの間で装置を切り替える
電圧が選択され、階調を提供するための光学リタデーシ
ョンの中間値が使用され得る。
イプのいずれかの装置に印加された電圧は液晶分子の配
向に影響を与え、液晶層の光学特性を制御する。ツイス
テッドネマティック液晶装置の場合、光誘導が行われる
か否かを決定するために電圧が用いられ、不完全な光誘
導の中間状態には階調を達成するために使用可能なもの
がある。いわゆる透過モードで用いられる光学リタデー
ションタイプ装置の場合、ほぼ2分の1波長のリタデー
ションとゼロリタデーションとの間で装置を切り替える
電圧が選択され、階調を提供するための光学リタデーシ
ョンの中間値が使用され得る。
【0008】以下の記載において、ゼロ光学リタデーシ
ョンと2分の1または4分の1波長光学リタデーション
との間での動作に対する言及は、理想的な動作が達成さ
れるものとして当業者に容易に理解される。実際には、
装置は、完全なゼロ光学リタデーション、2分の1波長
または4分の1波長光学リタデーションをめったに達成
し得ないので、以下におけるゼロ光学リタデーション、
2分の1波長または4分の1波長光学リタデーションに
対する言及は、実際に可能であるように、これらの光学
リタデーションの近傍で通常動作される実際の装置をカ
バーすると解釈されるべきである。
ョンと2分の1または4分の1波長光学リタデーション
との間での動作に対する言及は、理想的な動作が達成さ
れるものとして当業者に容易に理解される。実際には、
装置は、完全なゼロ光学リタデーション、2分の1波長
または4分の1波長光学リタデーションをめったに達成
し得ないので、以下におけるゼロ光学リタデーション、
2分の1波長または4分の1波長光学リタデーションに
対する言及は、実際に可能であるように、これらの光学
リタデーションの近傍で通常動作される実際の装置をカ
バーすると解釈されるべきである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】S.Matsumotoら (J. Ap
pl. Phys.、vol 47、No.9、1976年9月、第3842〜3845
頁)およびF J Kahn(Appl. Phys. Lett.、Vol22、No.
3、1993年2月、第111〜113頁)は、一方の配向面では
ほぼゼロのプレチルト角を有し、他方の配向面では90
度(ホメオトロピック)プレチルト角を有する、電気的
に調整可能な光学リタデーションタイプ(あるいは複屈
折)装置を開示している。しかし、このような装置の適
用は限られており、配向面のタイプおよび装置の状態間
での切り替えのために使用可能な電圧に制限を与える。
pl. Phys.、vol 47、No.9、1976年9月、第3842〜3845
頁)およびF J Kahn(Appl. Phys. Lett.、Vol22、No.
3、1993年2月、第111〜113頁)は、一方の配向面では
ほぼゼロのプレチルト角を有し、他方の配向面では90
度(ホメオトロピック)プレチルト角を有する、電気的
に調整可能な光学リタデーションタイプ(あるいは複屈
折)装置を開示している。しかし、このような装置の適
用は限られており、配向面のタイプおよび装置の状態間
での切り替えのために使用可能な電圧に制限を与える。
【0010】米国特許第4385806号は、ネマティック液
晶装置を開示している。このネマティック液晶装置にお
いては、互いに直交する軸を有する別々の固定された
(すなわち、切り替え不可能な)リタデーション板が平
行にラビング処理された表面を有する透過型装置におい
て、偏光子のうちの一つと配向板のうちの一つとの間の
液晶セルの外部に設けられる。また、側面から見たとき
に、2つの配向板に隣接する液晶分子が単一平面にあ
り、同一プレチルト角で反対側に傾斜するように配向板
がラビング処理されている装置が開示されている。しか
し、この後者の装置については、米国特許第4385806号
は、視野角を広げるために、前側の偏光子および後側の
偏光子に平行な、一対の分離した互いに直交するリタデ
ーション板を付加的に使用することが好ましいことを教
示している。
晶装置を開示している。このネマティック液晶装置にお
いては、互いに直交する軸を有する別々の固定された
(すなわち、切り替え不可能な)リタデーション板が平
行にラビング処理された表面を有する透過型装置におい
て、偏光子のうちの一つと配向板のうちの一つとの間の
液晶セルの外部に設けられる。また、側面から見たとき
に、2つの配向板に隣接する液晶分子が単一平面にあ
り、同一プレチルト角で反対側に傾斜するように配向板
がラビング処理されている装置が開示されている。しか
し、この後者の装置については、米国特許第4385806号
は、視野角を広げるために、前側の偏光子および後側の
偏光子に平行な、一対の分離した互いに直交するリタデ
ーション板を付加的に使用することが好ましいことを教
示している。
【0011】P D Berezinら(Sov. J. Quant. Electro
n.、Vol 3(1)、78/79頁、1973)は、位相遅延を0からπ
に変え得る電気的に切り替え可能な光学リターダとし
て、クロスするように配置された偏光子の間で45度に
配向されたネマティック液晶層の使用を開示している。
しかし、プレチルト角の使用についての開示はない。
n.、Vol 3(1)、78/79頁、1973)は、位相遅延を0からπ
に変え得る電気的に切り替え可能な光学リターダとし
て、クロスするように配置された偏光子の間で45度に
配向されたネマティック液晶層の使用を開示している。
しかし、プレチルト角の使用についての開示はない。
【0012】米国特許第4635051号は、電子光学光ゲー
トを開示している。この電子光学光ゲートは、実質的に
互いに平行な関係に配置された一対の光学リターダを有
する液晶素子を備えている。光学リターダの光学軸は、
投影されたときに直交しており、かつ、一対の偏光フィ
ルタの偏光軸に対して45度の角度を成すように配置さ
れている。光学リターダは、ゼロ光学リターダから実質
的に2分の1波長光学リターダとしてまで動作し得る。
各光学リターダとしてパイセルを用いることが記載され
ている。このパイセルでは、配向面でのプレチルト角は
同一であり、1つの実施の形態においては2度と5度と
の間のプレチルト角が好ましく、別の実施の形態に用い
るためには、プレチルト角は10度から30度の範囲、
好ましくは15度から25度の範囲である。
トを開示している。この電子光学光ゲートは、実質的に
互いに平行な関係に配置された一対の光学リターダを有
する液晶素子を備えている。光学リターダの光学軸は、
投影されたときに直交しており、かつ、一対の偏光フィ
ルタの偏光軸に対して45度の角度を成すように配置さ
れている。光学リターダは、ゼロ光学リターダから実質
的に2分の1波長光学リターダとしてまで動作し得る。
各光学リターダとしてパイセルを用いることが記載され
ている。このパイセルでは、配向面でのプレチルト角は
同一であり、1つの実施の形態においては2度と5度と
の間のプレチルト角が好ましく、別の実施の形態に用い
るためには、プレチルト角は10度から30度の範囲、
好ましくは15度から25度の範囲である。
【0013】欧州特許公開公報第0467456号は、液晶表
示セルにおいて用いるための表面配向層を設ける方法を
開示している。この液晶表示セルにおいて、配向層は、
分子の少なくとも一部が永久的に固定された配向を有し
ている液晶からなる。
示セルにおいて用いるための表面配向層を設ける方法を
開示している。この液晶表示セルにおいて、配向層は、
分子の少なくとも一部が永久的に固定された配向を有し
ている液晶からなる。
【0014】欧州特許公開公報第0549283号は、ツイス
テッドネマティック液晶層が、偏光子および配向層をそ
れぞれ有する第1の透明ガラス基板と第2の透明ガラス
基板との間に配置されている液晶表示装置を開示してい
る。配向層は、液晶層中の複数の微小なユニット領域を
規定し、各領域はそれぞれ異なる第1の液晶配向ドメイ
ンおよび第2の液晶配向ドメインにさらに分割される。
各第1の液晶配向ドメイン内で、第1の配向層近傍の液
晶層の分子が第1のプレチルト角で第1の線に沿って第
1のプレチルト方向に配向され、第2の配向層近傍の液
晶層の分子が第2のプレチルト角で第1の線に直交する
第2の線に沿って第2のプレチルト方向に配向されるよ
うに、配向層は配置および処理される。第2のプレチル
ト方向は、一般的に、第1のプレチルト方向とは逆方向
であり、第1のプレチルト角は第2のプレチルト角より
も大きい。各第2の液晶配向ドメインにおいて、液晶層
の分子は、第2の配向層近傍の第2の液晶配向ドメイン
における液晶分子と同様に配向されるが、第1の配向層
近傍では第1のプレチルト角で第1の線に沿って第2の
プレチルト方向に配向される。これによって、ディスプ
レイの視野角が改善される。使用時には、配向層と配向
層とのちょうど中間に配置されている液晶分子は、液晶
層に電圧が印加されるときの第1のプレチルト角に従っ
て立ち上がる。液晶の光学的特性は、これらの液晶分子
の振る舞いに依存することが述べられている。
テッドネマティック液晶層が、偏光子および配向層をそ
れぞれ有する第1の透明ガラス基板と第2の透明ガラス
基板との間に配置されている液晶表示装置を開示してい
る。配向層は、液晶層中の複数の微小なユニット領域を
規定し、各領域はそれぞれ異なる第1の液晶配向ドメイ
ンおよび第2の液晶配向ドメインにさらに分割される。
各第1の液晶配向ドメイン内で、第1の配向層近傍の液
晶層の分子が第1のプレチルト角で第1の線に沿って第
1のプレチルト方向に配向され、第2の配向層近傍の液
晶層の分子が第2のプレチルト角で第1の線に直交する
第2の線に沿って第2のプレチルト方向に配向されるよ
うに、配向層は配置および処理される。第2のプレチル
ト方向は、一般的に、第1のプレチルト方向とは逆方向
であり、第1のプレチルト角は第2のプレチルト角より
も大きい。各第2の液晶配向ドメインにおいて、液晶層
の分子は、第2の配向層近傍の第2の液晶配向ドメイン
における液晶分子と同様に配向されるが、第1の配向層
近傍では第1のプレチルト角で第1の線に沿って第2の
プレチルト方向に配向される。これによって、ディスプ
レイの視野角が改善される。使用時には、配向層と配向
層とのちょうど中間に配置されている液晶分子は、液晶
層に電圧が印加されるときの第1のプレチルト角に従っ
て立ち上がる。液晶の光学的特性は、これらの液晶分子
の振る舞いに依存することが述べられている。
【0015】米国特許第5280375号は、液晶パネルと、
第1の基板と第2の基板との間のツイステッドネマティ
ック液晶層と、を有する液晶表示装置を開示している。
第1の配向層および第2の配向層は、第1のプレチルト
角および第2のプレチルト角を与えるように第1の基板
および第2の基板上にそれぞれ設けられている。第2の
プレチルト角は、第1のプレチルト角よりも小さい。第
3の配向層は、第2の配向層近傍の第2の基板上に設け
られ、第1のプレチルト角よりも大きい第3のプレチル
ト角を有している。チルト構造を持たないネマティック
液晶材料が第1の基板と第2の基板との間に封入されれ
ば、液晶分子は、プレチルト角の影響によって、所定方
向に延びるらせん構造を有するように配向される。しか
し、第1の基板と第2の基板との間に実際に充填される
液晶材料は、前記の所定方向と反対の方向に延びるらせ
ん状構造を有するように液晶パネルを配向させるツイス
ト力を有している。この結果、第2の配向層および第3
の配向層と関連する領域における液晶層の中心の液晶分
子が互いに反対方向に傾き、それによって視野角が上方
/下方視野角方向に変化するときの輝度変化を減少させ
ることになってしまう。
第1の基板と第2の基板との間のツイステッドネマティ
ック液晶層と、を有する液晶表示装置を開示している。
第1の配向層および第2の配向層は、第1のプレチルト
角および第2のプレチルト角を与えるように第1の基板
および第2の基板上にそれぞれ設けられている。第2の
プレチルト角は、第1のプレチルト角よりも小さい。第
3の配向層は、第2の配向層近傍の第2の基板上に設け
られ、第1のプレチルト角よりも大きい第3のプレチル
ト角を有している。チルト構造を持たないネマティック
液晶材料が第1の基板と第2の基板との間に封入されれ
ば、液晶分子は、プレチルト角の影響によって、所定方
向に延びるらせん構造を有するように配向される。しか
し、第1の基板と第2の基板との間に実際に充填される
液晶材料は、前記の所定方向と反対の方向に延びるらせ
ん状構造を有するように液晶パネルを配向させるツイス
ト力を有している。この結果、第2の配向層および第3
の配向層と関連する領域における液晶層の中心の液晶分
子が互いに反対方向に傾き、それによって視野角が上方
/下方視野角方向に変化するときの輝度変化を減少させ
ることになってしまう。
【0016】欧州特許公開公報第0699938号は、液晶層
と偏光保持反射板との間に配置されたリターダ層の使用
を開示している。このリターダ層は、好ましくは、液晶
層と接触している。
と偏光保持反射板との間に配置されたリターダ層の使用
を開示している。このリターダ層は、好ましくは、液晶
層と接触している。
【0017】欧州特許公開公報第0616240号は、アクテ
ィブマトリックス液晶ディスプレイを開示している。こ
の液晶ディスプレイにおいて、ネマティック液晶層は正
の誘電異方性を有し、かつ、第1の配向層表面および第
2の配向層表面における液晶分子のプレチルト角が実質
的に互いに平行になるように配置された配向層の間に配
置されている。
ィブマトリックス液晶ディスプレイを開示している。こ
の液晶ディスプレイにおいて、ネマティック液晶層は正
の誘電異方性を有し、かつ、第1の配向層表面および第
2の配向層表面における液晶分子のプレチルト角が実質
的に互いに平行になるように配置された配向層の間に配
置されている。
【0018】しかし上記説明からわかるように、従来の
構成のいずれにおいても用いることができる用途が限ら
れてしまう。
構成のいずれにおいても用いることができる用途が限ら
れてしまう。
【0019】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、幅広い用途において用いるこ
とができるツイステッドネマティック液晶装置を提供す
ることである。
ものであり、その目的は、幅広い用途において用いるこ
とができるツイステッドネマティック液晶装置を提供す
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によると、ツイス
テッドネマティック液晶層と、液晶層の両側の面にそれ
ぞれ配置されている第1の配向層および第2の配向層
と、液晶層に電圧を印加する電極とを備えたツイステッ
ドネマティック液晶装置が提供される。第1の配向層お
よび第2の配向層は、液晶層中に実質的に90度のツイ
スト構造を生じさせるように互いに垂直に配置された配
向方向をそれぞれ有している。第1の直線偏光子は、第
1の配向層の液晶層の反対側の面に配置され、第1の配
向層の配向方向に対して実質的に±45度の角度で配置
された偏光軸を有している。それぞれの配向層に隣接す
る液晶層の表面領域における液晶分子は、0度よりも大
きく90度よりも小さいプレチルト角を有している。第
1の配向層に隣接する表面領域における液晶分子のプレ
チルト角は、第2の配向層に隣接する表面領域における
液晶分子のプレチルト角とは異なる。
テッドネマティック液晶層と、液晶層の両側の面にそれ
ぞれ配置されている第1の配向層および第2の配向層
と、液晶層に電圧を印加する電極とを備えたツイステッ
ドネマティック液晶装置が提供される。第1の配向層お
よび第2の配向層は、液晶層中に実質的に90度のツイ
スト構造を生じさせるように互いに垂直に配置された配
向方向をそれぞれ有している。第1の直線偏光子は、第
1の配向層の液晶層の反対側の面に配置され、第1の配
向層の配向方向に対して実質的に±45度の角度で配置
された偏光軸を有している。それぞれの配向層に隣接す
る液晶層の表面領域における液晶分子は、0度よりも大
きく90度よりも小さいプレチルト角を有している。第
1の配向層に隣接する表面領域における液晶分子のプレ
チルト角は、第2の配向層に隣接する表面領域における
液晶分子のプレチルト角とは異なる。
【0021】このようにプレチルト角を等しくならない
ように設定することによって、有限電圧が電極に印加さ
れると、液晶層の中心領域における液晶分子が電界方向
に配向し始め、配向層に隣接する液晶層の表面領域は、
互いに垂直であるが、プレチルト角が等しくないために
同一ではない2つの非ねじれ光学リターダに類似し始め
る。
ように設定することによって、有限電圧が電極に印加さ
れると、液晶層の中心領域における液晶分子が電界方向
に配向し始め、配向層に隣接する液晶層の表面領域は、
互いに垂直であるが、プレチルト角が等しくないために
同一ではない2つの非ねじれ光学リターダに類似し始め
る。
【0022】これらの光学リターダは互いに対して垂直
であるので、液晶層全体の複屈折率は、光学リターダ
(または波長板)の値を減算することによって見出され
る。液晶層に印加される電圧を変化させることによっ
て、これらの波長板の厚さを変化させることができ、そ
れにより装置全体の複屈折率を連続的に調整することが
できる。任意の複屈折率を生じさせる正確な電圧は、2
つの表面領域におけるプレチルト角にいくぶん依存す
る。したがって、本発明による装置は、電圧ゼロ状態で
90度のツイスト構造を有する非対称表面プレチルト角
を有する調整可能な複屈折装置である。動作は有限電圧
状態の間で行われ、液晶構造は2つの等しくない交差光
学リターダに対応する。
であるので、液晶層全体の複屈折率は、光学リターダ
(または波長板)の値を減算することによって見出され
る。液晶層に印加される電圧を変化させることによっ
て、これらの波長板の厚さを変化させることができ、そ
れにより装置全体の複屈折率を連続的に調整することが
できる。任意の複屈折率を生じさせる正確な電圧は、2
つの表面領域におけるプレチルト角にいくぶん依存す
る。したがって、本発明による装置は、電圧ゼロ状態で
90度のツイスト構造を有する非対称表面プレチルト角
を有する調整可能な複屈折装置である。動作は有限電圧
状態の間で行われ、液晶構造は2つの等しくない交差光
学リターダに対応する。
【0023】したがって、好ましくは、少なくとも1つ
の電圧供給手段が電極と接続され、使用時に、装置は有
限電圧状態の間で動作し、表面領域の液晶分子は、液晶
層の中心領域における液晶分子によって光学的に切り離
された2つの互いに直交する同一ではない光学リターダ
として働く。
の電圧供給手段が電極と接続され、使用時に、装置は有
限電圧状態の間で動作し、表面領域の液晶分子は、液晶
層の中心領域における液晶分子によって光学的に切り離
された2つの互いに直交する同一ではない光学リターダ
として働く。
【0024】本発明は、単一の装置において2つの交差
している(それゆえに減算される)切り替え可能リター
ダ素子を組み合わせる利点を有している。反対に、米国
特許第4385806号は、2つの反平行な(それゆえに加算
される)光学リターダとして働く液晶の表面領域を切り
替えることによって動作する装置を開示している。その
ような場合、ゼロリタデーション状態は、通常、高電圧
によって、あるいは互いに直交するリターダ板を別途設
けることによってのみ得られる。これらの互いに直交す
るリターダ板が別途必要になることによって、液晶セル
内でそのような素子を製造することが困難になる。例え
ば、配向したポリマー鎖からなる代表的なリターダは、
液晶セル内に光学リターダと配向面との両方に兼用され
る場合、米国特許第4385806号の装置によって要求され
るように、液晶分子を光学軸に平行に配向させ、ポリマ
ー鎖に垂直には配向させない傾向がある。
している(それゆえに減算される)切り替え可能リター
ダ素子を組み合わせる利点を有している。反対に、米国
特許第4385806号は、2つの反平行な(それゆえに加算
される)光学リターダとして働く液晶の表面領域を切り
替えることによって動作する装置を開示している。その
ような場合、ゼロリタデーション状態は、通常、高電圧
によって、あるいは互いに直交するリターダ板を別途設
けることによってのみ得られる。これらの互いに直交す
るリターダ板が別途必要になることによって、液晶セル
内でそのような素子を製造することが困難になる。例え
ば、配向したポリマー鎖からなる代表的なリターダは、
液晶セル内に光学リターダと配向面との両方に兼用され
る場合、米国特許第4385806号の装置によって要求され
るように、液晶分子を光学軸に平行に配向させ、ポリマ
ー鎖に垂直には配向させない傾向がある。
【0025】本発明のように、2つの配向層に隣接する
表面領域における液晶分子で等しくないプレチルト角を
用いることによって、広範囲な電圧にわたって複屈折率
モード動作が可能になる。互いに対して90度に設定さ
れた2つの等しいプレチルト表面からなる従来のツイス
テッドネマティック装置では、2つの交差光学リターダ
に対応する構造が得られる電圧を超えると、複屈折率が
ゼロになる。これは、これらの光学リターダが同一であ
るように規定されており、それゆえに常にゼロ光学リタ
デーションに減算するためである。
表面領域における液晶分子で等しくないプレチルト角を
用いることによって、広範囲な電圧にわたって複屈折率
モード動作が可能になる。互いに対して90度に設定さ
れた2つの等しいプレチルト表面からなる従来のツイス
テッドネマティック装置では、2つの交差光学リターダ
に対応する構造が得られる電圧を超えると、複屈折率が
ゼロになる。これは、これらの光学リターダが同一であ
るように規定されており、それゆえに常にゼロ光学リタ
デーションに減算するためである。
【0026】原則では、2つの表面間のプレチルト角の
差は、どのようなものであっても複屈折動作に十分であ
る。これによって、一方はゼロのプレチルト角を有し、
他方は90度のプレチルト角を有する2つの表面を用い
るF J Kahn(上記)によって記載されている装置で利用
可能な配向面よりも、より幅広い範囲の配向面の選択が
可能になる。
差は、どのようなものであっても複屈折動作に十分であ
る。これによって、一方はゼロのプレチルト角を有し、
他方は90度のプレチルト角を有する2つの表面を用い
るF J Kahn(上記)によって記載されている装置で利用
可能な配向面よりも、より幅広い範囲の配向面の選択が
可能になる。
【0027】本発明の装置のプレチルト角は、約1度と
約89度との間、好ましくは約1度と約87度との間で
あり得る。一つの実施の形態において、配向層のうちの
一つに隣接するプレチルト角は約3度であり、別の配向
層に隣接する液晶分子のプレチルト角は約70度であ
る。別の実施の形態において、一方のプレチルト角は約
3度であり、別のプレチルト角は約30度である。しか
し、プレチルト角の差は、代表的には約3度よりも大き
く、好ましくは約10度よりも大きく、最も好ましくは
約20度よりも大きい。プレチルト角の差は、液晶層の
表面領域の光学的厚さに差(Δn・d)をもたせるため
に必要である。例えば、プレチルト角の差が小さい場
合、2分の1波長に相当する差を厚さにわたって蓄積さ
せ得るように、表面層のうちの少なくとも1つは非常に
厚いか、大きいΔnを有する材料からなるかのいずれか
であり得る。光学的厚さは、プレチルト角、表面層厚
さ、またはΔnを適切に調整することによって、あるい
はこれらの1つ以上の組み合わせによって所望のように
調整され得る。ルートの選択は、装置の意図された用途
に依存する。例えば、高い複屈折率を有するΔn材料
は、電界への応答を改善する高誘電異方性を有する傾向
にあるが、そのような材料は同時に高粘度を有する傾向
にあり、それによって切り替え速度が低下する。
約89度との間、好ましくは約1度と約87度との間で
あり得る。一つの実施の形態において、配向層のうちの
一つに隣接するプレチルト角は約3度であり、別の配向
層に隣接する液晶分子のプレチルト角は約70度であ
る。別の実施の形態において、一方のプレチルト角は約
3度であり、別のプレチルト角は約30度である。しか
し、プレチルト角の差は、代表的には約3度よりも大き
く、好ましくは約10度よりも大きく、最も好ましくは
約20度よりも大きい。プレチルト角の差は、液晶層の
表面領域の光学的厚さに差(Δn・d)をもたせるため
に必要である。例えば、プレチルト角の差が小さい場
合、2分の1波長に相当する差を厚さにわたって蓄積さ
せ得るように、表面層のうちの少なくとも1つは非常に
厚いか、大きいΔnを有する材料からなるかのいずれか
であり得る。光学的厚さは、プレチルト角、表面層厚
さ、またはΔnを適切に調整することによって、あるい
はこれらの1つ以上の組み合わせによって所望のように
調整され得る。ルートの選択は、装置の意図された用途
に依存する。例えば、高い複屈折率を有するΔn材料
は、電界への応答を改善する高誘電異方性を有する傾向
にあるが、そのような材料は同時に高粘度を有する傾向
にあり、それによって切り替え速度が低下する。
【0028】光学層の表面領域によって使用時に規定さ
れる光学リターダを確実に分離するために、液晶層全体
の厚さは、好ましくは少なくとも約1μmであり、代表
的には3〜15μmの範囲である。
れる光学リターダを確実に分離するために、液晶層全体
の厚さは、好ましくは少なくとも約1μmであり、代表
的には3〜15μmの範囲である。
【0029】必要とされるプレチルト角の差は、異なる
材料で第1の配向層および第2の配向層を形成すること
によって最も好都合に達成され得る。例えば、一方の配
向層はポリイミド層であり、他方の配向層は蒸着された
酸化シリコン層であり得る。しかし、プレチルト角に所
望の差を生じさせるためも、同一材料を用い、かつ、異
なるラビング処理あるいは他の配向手順を利用すること
は、本発明の範囲内である。
材料で第1の配向層および第2の配向層を形成すること
によって最も好都合に達成され得る。例えば、一方の配
向層はポリイミド層であり、他方の配向層は蒸着された
酸化シリコン層であり得る。しかし、プレチルト角に所
望の差を生じさせるためも、同一材料を用い、かつ、異
なるラビング処理あるいは他の配向手順を利用すること
は、本発明の範囲内である。
【0030】本発明は、透過モードで動作することが意
図される装置に適用可能である。この場合には、第2の
配向層の液晶層とは反対側の面に配置され、かつ、第2
の配向層の配向方向に対して実質的に±45度に配置さ
れる偏光軸を有する第2の直線偏光子がさらに設けられ
る。そのような場合、装置は2つの有限電圧で、あるい
はそれらの有限電圧の間で動作させられる。一方の有限
電圧は、(光の与えられた波長について)最終的な実質
的に2分の1の波長光学リタデーションを生じさせ、他
方の有限電圧は、実質的にゼロの光学リタデーションを
生じさせる。これらの2つの有限電圧の中間電圧レベル
での動作によって、ある用途において必要とされ得る階
調が得られる。
図される装置に適用可能である。この場合には、第2の
配向層の液晶層とは反対側の面に配置され、かつ、第2
の配向層の配向方向に対して実質的に±45度に配置さ
れる偏光軸を有する第2の直線偏光子がさらに設けられ
る。そのような場合、装置は2つの有限電圧で、あるい
はそれらの有限電圧の間で動作させられる。一方の有限
電圧は、(光の与えられた波長について)最終的な実質
的に2分の1の波長光学リタデーションを生じさせ、他
方の有限電圧は、実質的にゼロの光学リタデーションを
生じさせる。これらの2つの有限電圧の中間電圧レベル
での動作によって、ある用途において必要とされ得る階
調が得られる。
【0031】本発明は、反射モードで動作することが意
図される装置にも適用可能である。この場合、反射板は
第2の配向層の液晶層とは反対側の面に配置され、装置
は、2つの有限電圧であるいはこれらの電圧の間で動作
させられる。一方の有限電圧は、(光の与えられた波長
について)最終的な実質的に4分の1波長光学リタデー
ションを生じさせ、他方の有限電圧は、実質的にゼロの
光学リタデーションを生じさせる。反射モードにおいて
は、液晶層を介する両方向への光の反射によって、全体
的な実質的に2分の1波長の光学リタデーションが生じ
ることが理解される。
図される装置にも適用可能である。この場合、反射板は
第2の配向層の液晶層とは反対側の面に配置され、装置
は、2つの有限電圧であるいはこれらの電圧の間で動作
させられる。一方の有限電圧は、(光の与えられた波長
について)最終的な実質的に4分の1波長光学リタデー
ションを生じさせ、他方の有限電圧は、実質的にゼロの
光学リタデーションを生じさせる。反射モードにおいて
は、液晶層を介する両方向への光の反射によって、全体
的な実質的に2分の1波長の光学リタデーションが生じ
ることが理解される。
【0032】液晶層は、ツイステッド(またはカイラ
ル)ネマティック液晶分子によって構成されても、ある
いは一方のツイスト状態を他方のツイスト状態に対して
90度のツイスト構造で安定化させるために、カイラル
ドーパントが液晶に組み入れられてもよい。ほぼすべて
のネマティック液晶材料が、本発明において用いられ得
る。代表的な例は、メルク社から入手可能なシアノビフ
ェニル化合物から主になるネマティック液晶材料E7、
高複屈折率材料BL037、および薄膜トランジスタツ
イステッドネマティック(TFT TN)装置で用いる
ために設計された材料ZLI4792である。
ル)ネマティック液晶分子によって構成されても、ある
いは一方のツイスト状態を他方のツイスト状態に対して
90度のツイスト構造で安定化させるために、カイラル
ドーパントが液晶に組み入れられてもよい。ほぼすべて
のネマティック液晶材料が、本発明において用いられ得
る。代表的な例は、メルク社から入手可能なシアノビフ
ェニル化合物から主になるネマティック液晶材料E7、
高複屈折率材料BL037、および薄膜トランジスタツ
イステッドネマティック(TFT TN)装置で用いる
ために設計された材料ZLI4792である。
【0033】また、少なくとも一つの付加的な固定(パ
ッシブ)光学リターダを液晶セルに組み込んで、ゼロ光
学リタデーション状態が得られる電圧を低下させること
も、本発明の範囲内である。この固定された光学リター
ダは、液晶セルの外側にあっても内側にあってもよい。
固定されたセル内光学リターダの使用は、液晶と固定光
学リターダとの間の視差の問題が低減されるので、反射
モードで装置を用いるときには有利である。固定された
セル内光学リターダは、欧州特許公開公報第0699938号
に開示されているタイプであり得る。
ッシブ)光学リターダを液晶セルに組み込んで、ゼロ光
学リタデーション状態が得られる電圧を低下させること
も、本発明の範囲内である。この固定された光学リター
ダは、液晶セルの外側にあっても内側にあってもよい。
固定されたセル内光学リターダの使用は、液晶と固定光
学リターダとの間の視差の問題が低減されるので、反射
モードで装置を用いるときには有利である。固定された
セル内光学リターダは、欧州特許公開公報第0699938号
に開示されているタイプであり得る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、添付の図面
を参照して例として記載される。
を参照して例として記載される。
【0035】図1を参照すると、ツイステッドネマティ
ック液晶装置は、液晶セルを備えている。このセルで
は、ネマティック液晶層20が、第1の配向層22と第
2の配向層24との間に配置されている。第1の配向層
22および第2の配向層24は、液晶層20中に90度
のツイスト構造を生じさせるように互いに対して垂直な
配向方向をそれぞれ有している。図1で、電圧ゼロ状態
での液晶層20の厚さにわたる液晶分子の配向分布は、
代表的に、領域20a、20bおよび20cで示されて
いる。図1(印加電圧がゼロのときの装置を示してい
る)において模式的に示されているように、第1の配向
層22に隣接する表面領域20aにおける液晶分子は、
第1の配向層22の配向方向に揃えられたディレクタを
有し、第2の配向層24に隣接する表面領域20c中の
液晶分子は、第2の配向層24の配向方向に揃えられた
ディレクタを有する。配向層22および24の配向方向
は、層上の矢印によって示されている。
ック液晶装置は、液晶セルを備えている。このセルで
は、ネマティック液晶層20が、第1の配向層22と第
2の配向層24との間に配置されている。第1の配向層
22および第2の配向層24は、液晶層20中に90度
のツイスト構造を生じさせるように互いに対して垂直な
配向方向をそれぞれ有している。図1で、電圧ゼロ状態
での液晶層20の厚さにわたる液晶分子の配向分布は、
代表的に、領域20a、20bおよび20cで示されて
いる。図1(印加電圧がゼロのときの装置を示してい
る)において模式的に示されているように、第1の配向
層22に隣接する表面領域20aにおける液晶分子は、
第1の配向層22の配向方向に揃えられたディレクタを
有し、第2の配向層24に隣接する表面領域20c中の
液晶分子は、第2の配向層24の配向方向に揃えられた
ディレクタを有する。配向層22および24の配向方向
は、層上の矢印によって示されている。
【0036】また、図1に示されるように、本発明によ
ると、プレチルト角θp(すなわち、表面領域20aお
よび20cにおける液晶分子がそれぞれの層から傾いて
いる角度)は異なる。領域20aにおける液晶分子のプ
レチルト角は、領域20cにおおける液晶分子のプレチ
ルト角よりもはるかに小さい。領域20a、20bおよ
び20cにおける液晶分子のチルト角は、液晶層20の
厚さ方向にわたって電圧ゼロ状態において連続的かつ滑
らかに変化する。
ると、プレチルト角θp(すなわち、表面領域20aお
よび20cにおける液晶分子がそれぞれの層から傾いて
いる角度)は異なる。領域20aにおける液晶分子のプ
レチルト角は、領域20cにおおける液晶分子のプレチ
ルト角よりもはるかに小さい。領域20a、20bおよ
び20cにおける液晶分子のチルト角は、液晶層20の
厚さ方向にわたって電圧ゼロ状態において連続的かつ滑
らかに変化する。
【0037】図1の装置のセルは、第1の透明導電電極
26および第2の透明導電電極28も有している。これ
らの電極は、層20、22および24からなるアセンブ
リのそれぞれ反対側の側に設けられ、第1の透明ガラス
基板30および第2の透明ガラス基板32上のコーティ
ングによってそれぞれ規定されている。通常の実施によ
ると、これらのガラス基板30と32との間は、液晶材
料が配向層22と24との間に通常の方法で導入され得
るように、適切に配置したスペーサ(例えば、球、ファ
イバー、またはストリップ)を用いて間隔があけられ
る。電極層26および28は、液晶層20のすべての部
分および選択された部分への可変電圧の印加を可能にす
る、それ自体が公知のいずれもの所望の方法で構成され
得る。例えば、電極層26および28は、個々にアドレ
ス可能な画素にアクティブマトリックス駆動あるいはパ
ッシブマトリックス駆動を行うために、それ自体が公知
の方法で構成され得る。したがって、薄膜トランジスタ
あるいはダイオードなどの非線形/半導体電気素子は、
装置の層構造に含まれ得る。
26および第2の透明導電電極28も有している。これ
らの電極は、層20、22および24からなるアセンブ
リのそれぞれ反対側の側に設けられ、第1の透明ガラス
基板30および第2の透明ガラス基板32上のコーティ
ングによってそれぞれ規定されている。通常の実施によ
ると、これらのガラス基板30と32との間は、液晶材
料が配向層22と24との間に通常の方法で導入され得
るように、適切に配置したスペーサ(例えば、球、ファ
イバー、またはストリップ)を用いて間隔があけられ
る。電極層26および28は、液晶層20のすべての部
分および選択された部分への可変電圧の印加を可能にす
る、それ自体が公知のいずれもの所望の方法で構成され
得る。例えば、電極層26および28は、個々にアドレ
ス可能な画素にアクティブマトリックス駆動あるいはパ
ッシブマトリックス駆動を行うために、それ自体が公知
の方法で構成され得る。したがって、薄膜トランジスタ
あるいはダイオードなどの非線形/半導体電気素子は、
装置の層構造に含まれ得る。
【0038】図1の装置は、第1の直線偏光子34およ
び第2の直線偏光子36をさらに含む。これらの偏光子
34および36の偏光軸は、これらの層上に図示されて
いる双頭矢印によって示されるように、互いに垂直に配
置される。図1からわかり得るように、第1の偏光子3
4は、第1の配向層22の液晶層20に対して反対側の
面に配置され、偏光軸は配向層22の配向方向に対して
45度に配置されている。同様に、第2の偏光子36
(使用時には検光子として動作する)は第2の配向層2
4の液晶層20に反対側の面に配置され、偏光軸は第2
の配向層24の配向方向に対して45度に配置されてい
る。改変例(図示せず)において、偏光子34および3
6のうちの一つの偏光軸が他方の偏光子の偏光軸と平行
になるように、その偏光子の偏光軸が図1に示される状
態から90度配向される。
び第2の直線偏光子36をさらに含む。これらの偏光子
34および36の偏光軸は、これらの層上に図示されて
いる双頭矢印によって示されるように、互いに垂直に配
置される。図1からわかり得るように、第1の偏光子3
4は、第1の配向層22の液晶層20に対して反対側の
面に配置され、偏光軸は配向層22の配向方向に対して
45度に配置されている。同様に、第2の偏光子36
(使用時には検光子として動作する)は第2の配向層2
4の液晶層20に反対側の面に配置され、偏光軸は第2
の配向層24の配向方向に対して45度に配置されてい
る。改変例(図示せず)において、偏光子34および3
6のうちの一つの偏光軸が他方の偏光子の偏光軸と平行
になるように、その偏光子の偏光軸が図1に示される状
態から90度配向される。
【0039】電極26および28は、多画素表示の場合
に行および列の端部に位置する、可変電圧ドライバ38
あるいは複数の電気的ドライバに電気的に接続される。
に行および列の端部に位置する、可変電圧ドライバ38
あるいは複数の電気的ドライバに電気的に接続される。
【0040】上記のように、図1に示されている液晶層
20は電圧印加がゼロの状態を示しており、領域20
a、20bおよび20における液晶分子のチルト、液晶
層20の厚さにわたって滑らかに変化する。ドライバ3
8を用いて電極26および28に有限電圧が印加される
場合、液晶層20の中心領域20b中の液晶分子は、電
界の方向に沿って配向し始め、事実上ホメオトロピック
状態になる。また、表面領域20aおよび20cは、互
いに対して90度に配向された2つの非ねじれ光学リタ
ーダに類似し始め(図2参照)、中心領域20bによっ
て光学的に切り離される。これらの2つの光学リターダ
(または波長板)は、2つの表面でのプレチルト角が一
致しないように慎重に決められているので、互いに同一
ではない。図2において、液晶分子20aは、頭部を有
する釘の形状で示されている。釘頭部は観察者に向かっ
て傾斜し、釘先端は観察者から離れて傾斜している。
20は電圧印加がゼロの状態を示しており、領域20
a、20bおよび20における液晶分子のチルト、液晶
層20の厚さにわたって滑らかに変化する。ドライバ3
8を用いて電極26および28に有限電圧が印加される
場合、液晶層20の中心領域20b中の液晶分子は、電
界の方向に沿って配向し始め、事実上ホメオトロピック
状態になる。また、表面領域20aおよび20cは、互
いに対して90度に配向された2つの非ねじれ光学リタ
ーダに類似し始め(図2参照)、中心領域20bによっ
て光学的に切り離される。これらの2つの光学リターダ
(または波長板)は、2つの表面でのプレチルト角が一
致しないように慎重に決められているので、互いに同一
ではない。図2において、液晶分子20aは、頭部を有
する釘の形状で示されている。釘頭部は観察者に向かっ
て傾斜し、釘先端は観察者から離れて傾斜している。
【0041】これらの2つの波長板は互いに90度に配
向されているので、液晶セル全体の複屈折率は、表面領
域20aにおける複屈折率および表面領域20cにおけ
る複屈折率の値を減算することによって見出され得る。
液晶層20に印加される電圧を変化させることによっ
て、表面領域20aおよび20cの厚さが変化し得る。
したがって、装置全体の複屈折率が連続的に調整され得
る。与えられた複屈折率を生じさせる電圧は、正確に
は、表面領域20aおよび20cの分子のプレチルト角
に一部依存する。図2に図示される装置について、2分
の1波長のリタデーションは、表面領域20aおよび2
0cの光学リタデーション差が2分の1波長である電圧
で得られる。ゼロの光学リタデーションは、液晶層20
のすべての分子が電界方向に配向され、光の入射時の偏
光状態に垂直に配向されるときに高電圧で得られる。2
分の1波長およびほぼゼロの光学リタデーションにそれ
ぞれ対応する2つの電圧の間で液晶に印加される電圧を
変化させることによって、光の最大透過と最大消光との
間の変化が観察された。中間電圧レベルによって、中間
レベルの階調が生じた。
向されているので、液晶セル全体の複屈折率は、表面領
域20aにおける複屈折率および表面領域20cにおけ
る複屈折率の値を減算することによって見出され得る。
液晶層20に印加される電圧を変化させることによっ
て、表面領域20aおよび20cの厚さが変化し得る。
したがって、装置全体の複屈折率が連続的に調整され得
る。与えられた複屈折率を生じさせる電圧は、正確に
は、表面領域20aおよび20cの分子のプレチルト角
に一部依存する。図2に図示される装置について、2分
の1波長のリタデーションは、表面領域20aおよび2
0cの光学リタデーション差が2分の1波長である電圧
で得られる。ゼロの光学リタデーションは、液晶層20
のすべての分子が電界方向に配向され、光の入射時の偏
光状態に垂直に配向されるときに高電圧で得られる。2
分の1波長およびほぼゼロの光学リタデーションにそれ
ぞれ対応する2つの電圧の間で液晶に印加される電圧を
変化させることによって、光の最大透過と最大消光との
間の変化が観察された。中間電圧レベルによって、中間
レベルの階調が生じた。
【0042】第1の実施例において、液晶層20のネマ
ティック液晶材料がE7(メルク社)である図1に類似
の装置を構成した。第1の配向層22としては、約3度
のプレチルト角を生じさせるラビングされたポリイミド
を用いた。蒸着された酸化シリコンによって、約30度
のプレチルト角を有する第2の配向層24を形成さし
た。ガラス基板30と32とは、ガラススペーサビーズ
(図示せず)を用いて約10μmの間隔をおいて配置さ
れた。1kHzの方形波電圧は、ドライバ38によって
電極26および28を介して液晶層20に印加された。
図3は、液晶セルが約530nmで2分の1波長リター
ダに近似する、2.2Vrms方形波についての装置の
透過率を示している。図4は、液晶セルがゼロ光学リタ
ーダに近似する、10Vrms方形波についての装置の
透過率を示している。
ティック液晶材料がE7(メルク社)である図1に類似
の装置を構成した。第1の配向層22としては、約3度
のプレチルト角を生じさせるラビングされたポリイミド
を用いた。蒸着された酸化シリコンによって、約30度
のプレチルト角を有する第2の配向層24を形成さし
た。ガラス基板30と32とは、ガラススペーサビーズ
(図示せず)を用いて約10μmの間隔をおいて配置さ
れた。1kHzの方形波電圧は、ドライバ38によって
電極26および28を介して液晶層20に印加された。
図3は、液晶セルが約530nmで2分の1波長リター
ダに近似する、2.2Vrms方形波についての装置の
透過率を示している。図4は、液晶セルがゼロ光学リタ
ーダに近似する、10Vrms方形波についての装置の
透過率を示している。
【0043】次に図5を参照する。図示されている装置
は、図1および図2の構成と類似しており、同一の構成
要素は同一の参照符号によって示されている。しかし、
図5の装置は反射モードで使用されるように設計されて
いるので、第2の偏光子36は省かれ、第2のガラス基
板32の上には、ミラーとして機能する反射膜が設けら
れている。必要に応じて、第2の電極層28にミラーと
しての機能を持たせ、ミラーを省くこともできる。図5
の装置は、2つの有限電圧の間で動作させられる。一方
の電圧は、ある波長の光について最終的な4分の1波長
分の光学リタデーションを生じさせ、他方の電圧はゼロ
の光学リタデーションを生じさせる。入射光は直線偏光
子34によって偏光され、光が液晶層20を横断すると
きに、電極26および28に印加される電圧に依存して
ゼロあるいは4分の1波長の最終的な光学リタデーショ
ンを獲得する。第2の偏光子32のところでミラーによ
って反射されると、光は再び液晶層20を横断し、それ
によってゼロまたは4分の1波長のいずれかの光学リタ
デーションをさらに獲得する。最終的にゼロの光学リタ
デーションを持った状態で直線偏光子34に到達した光
は、液晶層20を通過することによっても偏光状態は変
化しないので、直線偏光子を透過する。しかし、最終的
に2分の1波長分の光学リタデーションをもって直線偏
光子34に到達した光は、偏光状態が90度回転される
ので消光する。
は、図1および図2の構成と類似しており、同一の構成
要素は同一の参照符号によって示されている。しかし、
図5の装置は反射モードで使用されるように設計されて
いるので、第2の偏光子36は省かれ、第2のガラス基
板32の上には、ミラーとして機能する反射膜が設けら
れている。必要に応じて、第2の電極層28にミラーと
しての機能を持たせ、ミラーを省くこともできる。図5
の装置は、2つの有限電圧の間で動作させられる。一方
の電圧は、ある波長の光について最終的な4分の1波長
分の光学リタデーションを生じさせ、他方の電圧はゼロ
の光学リタデーションを生じさせる。入射光は直線偏光
子34によって偏光され、光が液晶層20を横断すると
きに、電極26および28に印加される電圧に依存して
ゼロあるいは4分の1波長の最終的な光学リタデーショ
ンを獲得する。第2の偏光子32のところでミラーによ
って反射されると、光は再び液晶層20を横断し、それ
によってゼロまたは4分の1波長のいずれかの光学リタ
デーションをさらに獲得する。最終的にゼロの光学リタ
デーションを持った状態で直線偏光子34に到達した光
は、液晶層20を通過することによっても偏光状態は変
化しないので、直線偏光子を透過する。しかし、最終的
に2分の1波長分の光学リタデーションをもって直線偏
光子34に到達した光は、偏光状態が90度回転される
ので消光する。
【0044】本発明の装置は、第3の固定(すなわちパ
ッシブ)光学リターダを有していてもよい。この第3の
光学リターダは、ゼロの光学リタデーション状態が得ら
れる電圧を低下させるために、液晶層20によって与え
られる可変(すなわちアクティブ)光学リタデーション
と関連して用いられる。この固定光学リターダは、液晶
セルの外側にあっても内側にあってもよい。図6は、使
用時に液晶層20の表面領域20aおよび20cによっ
て規定される光学リターダと関連して示される第3の光
学リターダ40の使用の原理を示している。便宜上、表
面領域20aおよび20cによって規定される光学リタ
ーダを、以下では光学リターダ20aおよび20cと称
する。光学リターダ20aのリタデーションが、光学リ
ターダ20cのリタデーションよりも大きいと仮定す
る。実際には、より大きいプレチルト角を有する液晶層
の表面領域は、ガラス基板30および32に対して法線
方向に入射した光に対してより低いリタデーションを示
す。これらの2つの光学リターダ20aおよび20cを
総合したリタデーションは、光学リターダ20cのリタ
デーションを光学リターダ20aのリタデーションから
減算することによって見出される。またこのリタデーシ
ョンは、支配的な光学リターダである光学リターダ20
cと同じ方向に位置する光学軸を有している。光学リタ
ーダ20cの光学軸と揃っている光学軸を有する第3の
光学リターダ40を付加することによって、またリター
ダ20aと20cとのリタデーション差と等しいリタデ
ーションを用いることによって、3つの光学リターダの
最終的なリタデーションを、ゼロに等しくすることがで
きる。したがって、第2の光学リターダ40を用いるこ
とによって、液晶のすべての分子を電界方向に配向させ
ることを必要とせずに、すなわち、実際には高電圧を必
要とせずに、装置からゼロ光学リタデーション状態を得
ることが可能になる。
ッシブ)光学リターダを有していてもよい。この第3の
光学リターダは、ゼロの光学リタデーション状態が得ら
れる電圧を低下させるために、液晶層20によって与え
られる可変(すなわちアクティブ)光学リタデーション
と関連して用いられる。この固定光学リターダは、液晶
セルの外側にあっても内側にあってもよい。図6は、使
用時に液晶層20の表面領域20aおよび20cによっ
て規定される光学リターダと関連して示される第3の光
学リターダ40の使用の原理を示している。便宜上、表
面領域20aおよび20cによって規定される光学リタ
ーダを、以下では光学リターダ20aおよび20cと称
する。光学リターダ20aのリタデーションが、光学リ
ターダ20cのリタデーションよりも大きいと仮定す
る。実際には、より大きいプレチルト角を有する液晶層
の表面領域は、ガラス基板30および32に対して法線
方向に入射した光に対してより低いリタデーションを示
す。これらの2つの光学リターダ20aおよび20cを
総合したリタデーションは、光学リターダ20cのリタ
デーションを光学リターダ20aのリタデーションから
減算することによって見出される。またこのリタデーシ
ョンは、支配的な光学リターダである光学リターダ20
cと同じ方向に位置する光学軸を有している。光学リタ
ーダ20cの光学軸と揃っている光学軸を有する第3の
光学リターダ40を付加することによって、またリター
ダ20aと20cとのリタデーション差と等しいリタデ
ーションを用いることによって、3つの光学リターダの
最終的なリタデーションを、ゼロに等しくすることがで
きる。したがって、第2の光学リターダ40を用いるこ
とによって、液晶のすべての分子を電界方向に配向させ
ることを必要とせずに、すなわち、実際には高電圧を必
要とせずに、装置からゼロ光学リタデーション状態を得
ることが可能になる。
【0045】第3の光学リターダ40は、図1に図示さ
れている第1のガラス基板30の外側表面に、例えば、
接着剤によって取り付けられ得る外付け素子であり得
る。あるいは、第3の光学リターダ40は、第1のガラ
ス基板30と第2のガラス基板との間に規定される液晶
セルの内部にあってもよい。この後者の構成は、液晶セ
ルの外側に配置された液晶リターダに関連する視差の問
題を低減させる利点を有している。さらに、セル内に設
けられる固定光学リターダを、配向層22および24の
うちの一つとして機能するように設計してもよい。この
点に関して欧州特許公開公報第0699938号に留意された
い。この公報の開示は、本明細書で参考として援用され
る。この公報は、内部光学リターダの液晶ディスプレイ
との使用を開示しているが、この素子が液晶層で生じさ
せ得る配向のタイプには言及していない。例えば、固定
光学リターダ40は、第2の配向層26の機能を行い得
る。
れている第1のガラス基板30の外側表面に、例えば、
接着剤によって取り付けられ得る外付け素子であり得
る。あるいは、第3の光学リターダ40は、第1のガラ
ス基板30と第2のガラス基板との間に規定される液晶
セルの内部にあってもよい。この後者の構成は、液晶セ
ルの外側に配置された液晶リターダに関連する視差の問
題を低減させる利点を有している。さらに、セル内に設
けられる固定光学リターダを、配向層22および24の
うちの一つとして機能するように設計してもよい。この
点に関して欧州特許公開公報第0699938号に留意された
い。この公報の開示は、本明細書で参考として援用され
る。この公報は、内部光学リターダの液晶ディスプレイ
との使用を開示しているが、この素子が液晶層で生じさ
せ得る配向のタイプには言及していない。例えば、固定
光学リターダ40は、第2の配向層26の機能を行い得
る。
【0046】次に、図7を参照すると、ガラス基板42
(図示しない電極を有する)と、配向層44と、図1の
装置における第2の基板32、第2の電極28および第
2の配向層24の代わりに用いられ得る液晶層46とを
備えたアセンブリが示されている。例えば、インジウム
酸化錫(ITO)からなる透明電極によって一部が覆わ
れたガラス基板42は、それ自体が公知の方法でスピン
コーティングされたポリイミドの薄層44を有してい
る。このポリイミド層44は、液晶層46のための配向
表面を提供するためにラビングされている。次いで、ネ
マティック液晶材料(例えば、メルク社製E7)とアク
リレートベースの材料(例えば、BDH LimitedのRM8
2;メルク社製RM253;またはメルク社製RM30
8)の混合物を、ラビング処理されたポリイミド表面4
4に薄層46(代表的には約100nm)としてスピン
コーティングする。スピンコーティングされた混合物の
ネマティック成分は、その下に位置するポリイミド層4
4の表面によって配向され、そのような表面で小さい角
度(代表的には約3度)だけプレチルトされる。薄層4
6の別の表面48は自由表面であり、窒素雰囲気下に維
持される。表面48では、液晶分子は、代表的には70
度を超える大きいプレチルト角を得る。したがって、ス
ピンコーティングされた薄い層46のネマティック成分
は、その下に位置するポリイミド層44の表面で規定さ
れる小さいプレチルト角から表面48で適用されるそれ
よりもはるかに大きいプレチルト角まで、厚さ全体にわ
たって連続的に変化する。気体/液晶界面での液晶分子
によって適用される実際のプレチルト角は、液晶のタイ
プ、気体のタイプ、および外部磁界あるいは電界が存在
しているか否かなどに依存する。さらに、このような界
面におけるプレチルト角は、下に位置するポリイミド層
44への近さ(すなわち、スピンコーティング層46の
厚さ)に依存する。図8からわかり得るように、層46
が薄くなると、表面48で形成されるプレチルト角が小
さくなる。
(図示しない電極を有する)と、配向層44と、図1の
装置における第2の基板32、第2の電極28および第
2の配向層24の代わりに用いられ得る液晶層46とを
備えたアセンブリが示されている。例えば、インジウム
酸化錫(ITO)からなる透明電極によって一部が覆わ
れたガラス基板42は、それ自体が公知の方法でスピン
コーティングされたポリイミドの薄層44を有してい
る。このポリイミド層44は、液晶層46のための配向
表面を提供するためにラビングされている。次いで、ネ
マティック液晶材料(例えば、メルク社製E7)とアク
リレートベースの材料(例えば、BDH LimitedのRM8
2;メルク社製RM253;またはメルク社製RM30
8)の混合物を、ラビング処理されたポリイミド表面4
4に薄層46(代表的には約100nm)としてスピン
コーティングする。スピンコーティングされた混合物の
ネマティック成分は、その下に位置するポリイミド層4
4の表面によって配向され、そのような表面で小さい角
度(代表的には約3度)だけプレチルトされる。薄層4
6の別の表面48は自由表面であり、窒素雰囲気下に維
持される。表面48では、液晶分子は、代表的には70
度を超える大きいプレチルト角を得る。したがって、ス
ピンコーティングされた薄い層46のネマティック成分
は、その下に位置するポリイミド層44の表面で規定さ
れる小さいプレチルト角から表面48で適用されるそれ
よりもはるかに大きいプレチルト角まで、厚さ全体にわ
たって連続的に変化する。気体/液晶界面での液晶分子
によって適用される実際のプレチルト角は、液晶のタイ
プ、気体のタイプ、および外部磁界あるいは電界が存在
しているか否かなどに依存する。さらに、このような界
面におけるプレチルト角は、下に位置するポリイミド層
44への近さ(すなわち、スピンコーティング層46の
厚さ)に依存する。図8からわかり得るように、層46
が薄くなると、表面48で形成されるプレチルト角が小
さくなる。
【0047】ネマティック/アクリレート混合物をUV
露光することによって、アクリレート成分は光化学反応
を起こし、低モル質量アクリレートをポリマーに変え
る。このように形成されたポリマーは、液晶46中の液
晶分子の配向およびチルト構造を永続的に固定するよう
に機能する。したがって、UV照射を行った結果、ネマ
ティック/ポリマー薄層46は、ネマティック分子の少
なくとも一部が固定され、層46の厚さによって決定さ
れた角度にプレチルトされた露出表面48を有すること
になる。したがって、プレチルト角は所望のように調整
され、そのような層は、装置中のバルク液晶層20につ
いて配向表面22および24のうちの一つを規定するた
めにも用いられ得る。
露光することによって、アクリレート成分は光化学反応
を起こし、低モル質量アクリレートをポリマーに変え
る。このように形成されたポリマーは、液晶46中の液
晶分子の配向およびチルト構造を永続的に固定するよう
に機能する。したがって、UV照射を行った結果、ネマ
ティック/ポリマー薄層46は、ネマティック分子の少
なくとも一部が固定され、層46の厚さによって決定さ
れた角度にプレチルトされた露出表面48を有すること
になる。したがって、プレチルト角は所望のように調整
され、そのような層は、装置中のバルク液晶層20につ
いて配向表面22および24のうちの一つを規定するた
めにも用いられ得る。
【0048】バルク液晶層20にプレチルト配向表面を
設けることに加えて、図7および図8に関連して記載さ
れたネマティック/アクリレートポリマー薄層46は本
質的に複屈折性でもあり、それによって上記のように第
3の光学リターダとして機能する。これらの特徴を組み
合わせることは、第1の配向層22および第2の配向層
24が互いに垂直に配置される本発明による装置におい
て有利である。2つの配向層22および24が、代表的
なパイセルあるいはフレデリクス装置において互いに平
行または反平行である場合、図7および図8を参照して
記載される固定光学リターダは、低電圧においてゼロ光
学リタデーションの達成に実際は逆効果となる。
設けることに加えて、図7および図8に関連して記載さ
れたネマティック/アクリレートポリマー薄層46は本
質的に複屈折性でもあり、それによって上記のように第
3の光学リターダとして機能する。これらの特徴を組み
合わせることは、第1の配向層22および第2の配向層
24が互いに垂直に配置される本発明による装置におい
て有利である。2つの配向層22および24が、代表的
なパイセルあるいはフレデリクス装置において互いに平
行または反平行である場合、図7および図8を参照して
記載される固定光学リターダは、低電圧においてゼロ光
学リタデーションの達成に実際は逆効果となる。
【0049】図9は、重量パーセント比90:10のE
7およびRM82からなる薄膜の光学リタデーション変
化を示している。x軸は、層のスピンコーティングの間
に溶媒を形成するTHF(テトラヒドロフラン)中のE
7/RM82の濃度を示している。スピニングは、20
00rpmで10秒間行われ、ポリイミドでプレコーテ
ィングされラビング処理されたITOガラス基板にコー
ティングを形成する。次いで、プロットされたリタデー
ション値を記録する前に、10分間の窒素気体流下で層
がUV硬化された。図10は、このようなE7/RM8
2配向表面上に積層されたときに液晶E7によって適用
されるプレチルト角を示している。
7およびRM82からなる薄膜の光学リタデーション変
化を示している。x軸は、層のスピンコーティングの間
に溶媒を形成するTHF(テトラヒドロフラン)中のE
7/RM82の濃度を示している。スピニングは、20
00rpmで10秒間行われ、ポリイミドでプレコーテ
ィングされラビング処理されたITOガラス基板にコー
ティングを形成する。次いで、プロットされたリタデー
ション値を記録する前に、10分間の窒素気体流下で層
がUV硬化された。図10は、このようなE7/RM8
2配向表面上に積層されたときに液晶E7によって適用
されるプレチルト角を示している。
【0050】別の実施例において、図1に類似の装置
を、高プレチルト角および光学リタデーションの両方を
有する配向層の使用を示すために構成した。この実施例
においては、約3度のプレチルト角を有するラビング処
理されたポリイミドを第1の配向層22として用い、第
2の配向層24は約3度のプレチルト角を有するラビン
グ処理されたポリイミドの層からなり、その上には9
0:10の重量比でE7液晶およびRM82アクリレー
トからなる層がスピンコーティングされている。THF
中に20wt%のE7/RM82混合物混合物を溶かし
たTHF溶剤から、E7/RM82混合物を2000r
pmで10秒間スピンコーティングした。スピンコーテ
ィングされた層を、窒素雰囲気下で10分間UV露光し
た。これによって、約110nmの固定された光学リタ
デーションを有するE7/RM82ポリマー配向層が形
成された。E7は、層20中の液晶材料として用いられ
た。上記のように形成される第2の配向層24のプレチ
ルト角は約70度であった。第1の直線偏光子34およ
び第2の直線偏光子36は、互いに直交する偏光軸を有
していた。第1の偏光子34の偏光軸は、ポリイミド配
向表面22のラビング方向に対して45度に配置され
た。
を、高プレチルト角および光学リタデーションの両方を
有する配向層の使用を示すために構成した。この実施例
においては、約3度のプレチルト角を有するラビング処
理されたポリイミドを第1の配向層22として用い、第
2の配向層24は約3度のプレチルト角を有するラビン
グ処理されたポリイミドの層からなり、その上には9
0:10の重量比でE7液晶およびRM82アクリレー
トからなる層がスピンコーティングされている。THF
中に20wt%のE7/RM82混合物混合物を溶かし
たTHF溶剤から、E7/RM82混合物を2000r
pmで10秒間スピンコーティングした。スピンコーテ
ィングされた層を、窒素雰囲気下で10分間UV露光し
た。これによって、約110nmの固定された光学リタ
デーションを有するE7/RM82ポリマー配向層が形
成された。E7は、層20中の液晶材料として用いられ
た。上記のように形成される第2の配向層24のプレチ
ルト角は約70度であった。第1の直線偏光子34およ
び第2の直線偏光子36は、互いに直交する偏光軸を有
していた。第1の偏光子34の偏光軸は、ポリイミド配
向表面22のラビング方向に対して45度に配置され
た。
【0051】1kHzの方形波を液晶に印加した。図1
1は、印加電圧の関数として装置を通過する550nm
波長の光の透過率を示している。図12は、偏光子の間
の装置が2分の1波長リターダに近い動作をする、印加
電圧2.05Vrmsについての光の波長に対する装置
の透過率の変化を示している。図13は、装置がゼロ波
長光学リターダに近い動作をする、5Vrmでの透過率
を示している。
1は、印加電圧の関数として装置を通過する550nm
波長の光の透過率を示している。図12は、偏光子の間
の装置が2分の1波長リターダに近い動作をする、印加
電圧2.05Vrmsについての光の波長に対する装置
の透過率の変化を示している。図13は、装置がゼロ波
長光学リターダに近い動作をする、5Vrmでの透過率
を示している。
【0052】図12から推測され得るように、バルク液
晶層20において用いられた材料と同一の液晶材料(例
えば、E7)から内部の固定光学リターダを形成するこ
とが有利である。大半の材料は光を拡散させる。すなわ
ち、与えられた光学リターダのリタデーション値は、リ
タデーションが測定される波長の関数である。したがっ
て、異なる材料から得られる2つの光学リターダは、共
に配置されると、波長の関数である最終的な光学リタデ
ーションを生じさせる。しかし、内側固定光学リターダ
が、バルク液晶層20と主に同じ材料からなる場合、光
散乱は補償され、ほぼ無彩色の光学リタデーションゼロ
の状態が達成され得る。
晶層20において用いられた材料と同一の液晶材料(例
えば、E7)から内部の固定光学リターダを形成するこ
とが有利である。大半の材料は光を拡散させる。すなわ
ち、与えられた光学リターダのリタデーション値は、リ
タデーションが測定される波長の関数である。したがっ
て、異なる材料から得られる2つの光学リターダは、共
に配置されると、波長の関数である最終的な光学リタデ
ーションを生じさせる。しかし、内側固定光学リターダ
が、バルク液晶層20と主に同じ材料からなる場合、光
散乱は補償され、ほぼ無彩色の光学リタデーションゼロ
の状態が達成され得る。
【0053】セル内固定光学リターダを形成する材料の
選択は、上記したものに限られない。例えば、他の光重
合性メソゲン、他の液晶、あるいはそれ自体がメソゲン
である光重合性材料(すなわち、液晶相を示す)を用い
ることが可能である。
選択は、上記したものに限られない。例えば、他の光重
合性メソゲン、他の液晶、あるいはそれ自体がメソゲン
である光重合性材料(すなわち、液晶相を示す)を用い
ることが可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
幅広い用途で使用することができる液晶装置を実現する
ことが可能である。
幅広い用途で使用することができる液晶装置を実現する
ことが可能である。
【図1】本発明による液晶装置の1つの実施形態を形成
する液晶表示素子の分解斜視図である。
する液晶表示素子の分解斜視図である。
【図2】電界印加状態で図1に示される液晶構造の断面
図である。
図である。
【図3】互いに平行な直線偏光子を用いた、2.2Vr
m電圧印加状態での、図1および図2の装置について波
長に対してプロットされた透過率を示すグラフである。
m電圧印加状態での、図1および図2の装置について波
長に対してプロットされた透過率を示すグラフである。
【図4】互いに平行な直線偏光子を用いた、10Vrm
電圧印加状態での、図1および図2に示されるタイプの
装置について波長に対してプロットされた透過率を示す
グラフである。
電圧印加状態での、図1および図2に示されるタイプの
装置について波長に対してプロットされた透過率を示す
グラフである。
【図5】反射モードで使用するために設計された、本発
明による液晶装置の概略断面図である。
明による液晶装置の概略断面図である。
【図6】3つの光学リターダによって生じる偏光効果を
示す、概略分解斜視図である。
示す、概略分解斜視図である。
【図7】ポリイミド配向面に設けられた液晶の断面図で
あり、液晶の他方の面には何も設けられていない。
あり、液晶の他方の面には何も設けられていない。
【図8】薄い液晶層の、図7と同様の図である。
【図9】スピンコーティング溶液の濃度に対するネマテ
ィック/ポリマー層の光学リタデーションの変化を示す
グラフである。
ィック/ポリマー層の光学リタデーションの変化を示す
グラフである。
【図10】スピンコーティング溶液の濃度に対する図9
で用いたものと同一のネマティック/ポリマー層のプレ
チルト角の変化を示すグラフである。
で用いたものと同一のネマティック/ポリマー層のプレ
チルト角の変化を示すグラフである。
【図11】直線偏光子が互いに垂直であるネマティック
/ポリマー配向装置の電圧に対する透過率の変化を示す
グラフである。
/ポリマー配向装置の電圧に対する透過率の変化を示す
グラフである。
【図12】図11で用いられたものと同じネマティック
/ポリマー配向装置の波長に対する透過率の変化を示す
グラフであり、印加電圧は2.05Vrmであり、直線
偏光子は互いに垂直である。
/ポリマー配向装置の波長に対する透過率の変化を示す
グラフであり、印加電圧は2.05Vrmであり、直線
偏光子は互いに垂直である。
【図13】図11および図12で用いられたものと同じ
ネマティック/ポリマー配向装置の波長に対する透過率
の変化を示すグラフであり、印加電圧は5Vrmであ
り、直線偏光子は互いに垂直である。
ネマティック/ポリマー配向装置の波長に対する透過率
の変化を示すグラフであり、印加電圧は5Vrmであ
り、直線偏光子は互いに垂直である。
20 液晶層 20a、20b、20c 領域 22 第1の配向層 24 第2の配向層 26 第1の電極 28 第2の電極 30 第1のガラス基板 32 第2のガラス基板 34 第1の直線偏光子 36 第2の直線偏光子 38 可変電圧ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーティン デービッド ティリン イギリス国 オーエックス14 2ピージ ー,オックスフォードシャー, アビンド ン, サマー フィールズ 11
Claims (15)
- 【請求項1】 ツイステッドネマティック液晶層と、 該液晶層の反対側の面に配置された第1の配向層および
第2の配向層であって、該液晶層中に実質的に90度の
ツイステッド構造を生じさせるように直交している配向
方向を有する第1の配向層および第2の配向層と、 該第1の配向層の該液晶層に対して反対側の面に配置さ
れ、該配向層の配向方向に対して実質的に±45度をな
すように配置された偏光軸を有する第1の直線偏光子
と、 該液晶層に電圧を印加するための電極と、を備えたツイ
ステッドネマティック液晶装置であって、 該第1の配向層および該第2の配向層にそれぞれ隣接す
る該液晶層の表面領域における液晶分子は、0度よりも
大きく90度未満のプレチルト角を有しており、 該第1の配向層に隣接する該表面領域中の該液晶分子の
プレチルト角は、該第2の配向層に隣接する該表面領域
中の該液晶分子のプレチルト角とは異なっているツイス
テッドネマティック液晶装置。 - 【請求項2】 前記ツイステッドネマティック液晶装置
は、前記電極と接続された少なくとも1つの電圧供給手
段をさらに備えており、 該ツイステッドネマティック装置は2つの有限電圧状態
の間で動作し、前記表面領域における前記液晶分子は、
前記液晶層の中心領域の液晶分子によって光学的に分離
された2つの互いに垂直な異なる光学リターダとして機
能する、請求項1に記載のツイステッドネマティック液
晶装置。 - 【請求項3】 前記ツイステッドネマティック液晶装置
は固定光学リターダをさらに備えている、請求項1また
は2に記載のツイステッドネマティック液晶装置。 - 【請求項4】 前記固定光学リターダは前記第2の配向
層を規定する、請求項3に記載のツイステッドネマティ
ック液晶装置。 - 【請求項5】 前記固定光学リターダは液晶材料を含
む、請求項3または4に記載のツイステッドネマティッ
ク液晶装置。 - 【請求項6】 前記固定光学リターダ中の前記液晶材料
は、前記第1の配向層と前記第2の配向層との間の前記
液晶層の前記液晶材料と同じである、請求項5に記載の
ツイステッドネマティック液晶装置。 - 【請求項7】 前記固定光学リターダは前記液晶層から
は離れている、請求項3に記載のツイステッドネマティ
ック液晶装置。 - 【請求項8】 前記プレチルト角が約1度と約87度と
の間である、請求項1から7のいずれかに記載のツイス
テッドネマティック液晶装置。 - 【請求項9】 前記プレチルト角の差が約5度よりも大
きい、請求項9に記載のツイステッドネマティック液晶
装置。 - 【請求項10】 前記プレチルト角の差が約10度より
も大きい、請求項9に記載のツイステッドネマティック
液晶装置。 - 【請求項11】 前記プレチルト角の差が約20度より
も大きい、請求項10に記載のツイステッドネマティッ
ク液晶装置。 - 【請求項12】 前記ツイステッドネマティック液晶装
置は透過モードで動作し、 前記第2の配向層の前記液晶層に対して反対側の面に配
置されており、かつ該第2の配向層の前記配向方向に対
して実質的に±45度の角度をなす偏光軸を有する第2
の直線偏光子をさらに備えている、請求項1から11の
いずれかに記載のツイステッドネマティック液晶装置。 - 【請求項13】 前記ツイステッドネマティック液晶装
置は、2つの電圧でまたは該2つの電圧の間で動作し、 該2つの電圧の一方は、前記液晶層中に最終的に実質的
にゼロの光学リタデーションを生じさせる電圧であり、
他方は該液晶層中に最終的に実質的に2分の1波長の光
学リタデーションを生じさせる電圧である、請求項12
に記載のツイステッドネマティック液晶装置。 - 【請求項14】 前記ツイステッドネマティック液晶装
置は反射モードで動作し、前記第2の配向層の前記液晶
層に対して反対側の面に配置された反射板をさらに備え
ている、請求項1から11のいずれかに記載のツイステ
ッドネマティック液晶装置。 - 【請求項15】 前記ツイステッドネマティック液晶装
置は2つの電圧で、または該2つの電圧の間で動作し、 該2つの電圧の一方は、前記液晶層中に最終的に実質的
にゼロの光学リタデーションを生じさせる電圧であり、
他方は該液晶層中に最終的に実質的に4分の1波長の光
学リタデーションを生じさせる電圧である、請求項14
に記載のツイステッドネマティック液晶装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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GB9613373.1 | 1996-06-26 | ||
GB9613373A GB2314642A (en) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | Twisted nematic liquid crystal device |
Publications (1)
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---|---|
JPH1083000A true JPH1083000A (ja) | 1998-03-31 |
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ID=10795896
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9170698A Withdrawn JPH1083000A (ja) | 1996-06-26 | 1997-06-26 | ツイステッドネマティック液晶装置 |
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---|---|
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EP (1) | EP0816905B1 (ja) |
JP (1) | JPH1083000A (ja) |
DE (1) | DE69714664T2 (ja) |
GB (1) | GB2314642A (ja) |
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- 1997-06-25 EP EP97304494A patent/EP0816905B1/en not_active Expired - Lifetime
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EP0816905B1 (en) | 2002-08-14 |
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