JP3658122B2 - 液晶表示素子とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示素子に関し、特にコントラスト特性及び応答特性等の表示品質が優れた液晶表示素子とその製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に示すような垂直配向型ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードLCD(液晶表示装置)は、同図(A)のように電圧無印加時に液晶分子20が上下基板21、22に対して垂直に配向しているため直交ニコル配置の偏光板23、24と組み合わせることにより高コントラスト表示が得られることが知られている。
【0003】
このECBモードでは、電圧印加時に図2(B)に示すようにセルの上下基板間の中央部の液晶分子から倒れはじめ、それと共に液晶層のリターデーションが変化して徐々に透過率が上昇するという電気光学的特性を持っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このECBモードでは、電圧を印加した時に、基板間のセル中間部の液晶分子から倒れ、液晶層のリターデーションが変化し徐々に透過率が上がるのであるが、一般に液晶層に印加する駆動電圧の変化に対する透過率変化の割合、すなわち急峻性(シャープネス)がSTN−LCD(スーパツイストネマチック型液晶表示素子)などに比べて緩やかであるために、時分割駆動方式で大きなデューティ比で表示動作を行う場合に、コントラストが小さいことや明状態の透過率が低いという問題があった。液晶セル厚を厚くすると急峻性を高めることができるということが知られているが、セル厚を厚くすると応答速度が遅くなるという別の問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、応答速度が速く、シャープネスが良い、すなわちコントラスト比が高く、かつ明状態での透過率が高い垂直配向型ECBモード液晶表示素子とその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示素子は、電極を表面に形成し互いに対向配置された所定間隔の1対の基板と、前記一対の基板間に配置される液晶層とを有し、前記液晶層に電圧が印加されてない状態で液晶分子が基板面に対して垂直に配向している垂直配向型ECBモード液晶表示素子において、前記一対の基板の外側に方向により異なる屈折率を有する二軸性リターデーションフィルムをさらに有し、該二軸性リターデーションフィルムは、該フィルムの面内の互いに直交する方向をxおよびyとし、該フィルム面の法線方向をzとしたときにx方向の屈折率nx とy方向の屈折率ny とz方向の屈折率nz とがnx >ny >nzとなる関係を有し、前記液晶層に電圧が印加された時に液晶分子が倒れ始める方向と前記x方向とが直交する1枚のフィルムであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1の(A)は本発明の参考例によるECBモード液晶表示素子の断面構造を模式的に示したものである。図1において、図2の(A)と同様な垂直配向処理をしてある液晶セル1の外側に互いに直交ニコル配置の偏光板2及び3が配置される。そして、液晶セル1と偏光板2との間に1軸性リターデーションフィルム4が配置される。
【0009】
この1軸性リターデーションフィルム4は、正の屈折率異方性を示す(異常光に対する屈折率が常光に対する屈折率よりも大きい)光軸をフィルム面と水平な方向に有する。なお、1軸性リターデーションフィルム4は、液晶セル1と下の偏光板3との間に配置してもよい。なお、図1(A)の液晶セル1では上下の基板や電極あるいは液晶分子の表示は省略してある。
【0010】
図1の(B)は、図1(A)のECBモード液晶表示素子の平面図であり、電圧印加時に液晶分子が倒れ始める方向を大きな矢印10で示し、上下の偏光板2、3の偏光軸をそれぞれ11と12で示し、1軸性リターデーションフィルム4の光軸方向を矢印13で示している。
【0011】
図1(B)から明らかなように、この実施例においては、1軸性リターデーションフィルム4の光軸方向13は、電圧印加時に液晶分子が倒れ始める方向10に対して直交(90°)する関係にあり、さらに偏光板の偏光軸11、12とは45°の角度をなすように配置している。
【0012】
この1軸性リターデーションフィルム4のリターデーション値は5nmから100nmの範囲の値が良く、さらに視角特性の観点からは20nmから50nmの範囲の値を採用することが好ましい。
【0013】
電圧印加時に液晶分子が倒れ始める方向10を設定する方法としては、液晶セル1の基板の垂直配向膜へのラビングの方向を適切に選択する方法や、本願と同じ出願人が出願した特願平8−19025号の明細書中実施例中に開示したような垂直配向膜への紫外線の照射方向制御により行うことができる。後者の方法は、垂直配向膜へ直線偏光紫外線を配向膜に対して所定角度斜めの方向から照射して偏光の照射方向に液晶分子をプレティルトして垂直配向させるような配向処理である。 このような1軸性リターデーションフィルム4を基板と液晶セルとの間に挿入することによりECBモード液晶表示素子のレスポンス特性が改善される理由について以下に説明する。
【0014】
ECBモードのように電気光学的特性にしきい値特性を持った液晶表示素子を時分割駆動する場合、非選択電圧値がしきい値電圧に近づくほど電圧立ち上がり時の光透過率変化のレスポンスが遅くなる。ところが、垂直配向型ECBに液晶分子が倒れ始める方向に対して互いに直交ニコルの関係を有する一対の偏光板の偏光軸が45°の関係で配置した液晶表示素子で、非選択時の透過率を低く抑えて高コントラスト表示を得るためには非選択電圧をしきい値電圧付近に設定することが必須条件である。従って、コントラストを良くするために非選択電圧をしきい値電圧付近に設定するとレスポンス特性は悪くなる。駆動電圧をさらに高くすればレスポンスは良くなるがコントラストは低下する。このようにレスポンスとコントラストとの間に二律背反がある。
【0015】
これに対して、本参考例のような1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子では、該フィルムの持つリターデーションのために、電圧無印加時では光が僅かに抜けてしまうが、電圧印加時で液晶分子が倒れたことにより液晶セルのリターデーションと該フィルムのリターデーションとが互いに等しくなったときにお互いに打ち消し合い、十分な黒表示を得ることができる。このときの印加電圧はしきい値電圧よりも高くなるために、レスポンス特性は改善され、しかも高コントラスト特性も同時に得られるのである。
【0016】
本参考例による1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子の電気光学特性を測定した結果を図3で示す。図3において、横軸は印加電圧変化であり、縦軸は液晶セルの透過率変化である。なお、透過率が最大の時を100%としてある。
【0017】
図3の(A)は、比較のために1軸性リターデーションフィルムを挿入しないECBモード液晶表示素子のレスポンス特性を測定した結果であり、図3の(B)は、リターデーション値Rが27nmの1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子のレスポンス特性を測定した結果であり、図3の(C)は、リターデーション値Rが36nmの1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子のレスポンス特性を測定した結果である。
【0018】
図3の(A),(B)及び(C)の特性測定結果から、1軸性リターデーションフィルムのリターデーション値が大きくなるに従って、低電圧(2.5V付近)での透過率が増加し、しきい値付近での透過率の一時的な減少(バウンド)が大きくなり、さらにしきい値電圧が高くなっていくことが判る。さらに、これらの測定結果から求まる各特性値を表1に示す。表1において、透過率が5%変化する電圧をV5 とし、透過率が50%になる電圧をV50,透過率が70%になる電圧をV70,透過率が90%になる電圧をV90、最大透過率をTmax とする。なお、シャープネス特性はV50/V5 、V70/V5 、V90/V5 の各値で示され、値が小さいほどより急峻なレスポンスと言える。
【0019】
【表1】
【0020】
以上の測定結果から、1軸性リターデーションフィルムのリターデーション値Rが大きくなるほど、V5 の値が大きくなることがわかる。しかしこの電圧上昇は僅かであるために液晶ドライバー(駆動回路)に与える影響は少なく問題ないレベルである。またリターデーション値が大きいほどシャープネス特性が良く、最大透過率Tmax についてはどの場合もほとんど同じであることから、時分割駆動をしたときにリターデーション値が大きいほど高コントラストでかつ高透過率の液晶表示素子が実現できることが判る。
【0021】
図4には、図3(及び表1)で示す3種類の液晶表示素子を1/240デューティ駆動した場合のレスポンス(縦軸、立ち上がり時間と立ち下がり時間の平均)対コントラスト(横軸)特性を示す。同図で白丸でプロットした特性は従来のリターデーションフィルムを挿入しないECBモード液晶表示素子であり、黒丸の特性は27nmのリターデーションフィルムを挿入したもので、四角の特性は同じく36nmのリターデーションフィルムを挿入したものである。
【0022】
図4に示す特性カーブは3種類の液晶表示素子を様々な電圧で駆動した時のコントラストとレスポンスの測定結果により求めた。同一コントラスト値の条件のもとで3種類の液晶表示素子を比較した場合、1軸性リターデーションフィルムのリターデーション値が大きくなるほど、レスポンス特性が良いことが判る。36nmのリターデーションフィルムを使用することによりレスポンスが従来のものに比べ2割程度改善されていることがわる。
【0023】
また、測定結果は示してないが、様々な値を有する1軸性リターデーションフィルムを液晶セルと組み合わせて液晶表示装置を作成してそれらの組み合わせ毎に視角特性を目視にて評価した所、リターデーションの値が大きすぎるとリターデーションフィルムを挿入しない従来のものに比べて視角が狭くなることがわかった。視角特性の観点からは、リターデーションフィルムの効果が有効なのはリターデーション値が5nm〜100nm程度の範囲にある1軸性リターデーションフィルムを使用した場合であり、さらに好ましくは20nm〜50nm程度が良いことがわかった。
【0024】
次に、本参考例のリターデーションフィルムを挿入した液晶表示素子を製作したときの工程について説明する。
【0025】
▲1▼ 透明電極を形成したガラス基板に垂直配向型のポリイミド配向膜(日産化学工業製SE−1211)をスピンナーにて塗布し、200°Cで1時間焼成した。焼成後の配向膜の膜厚は600オングストロームであった。
【0026】
▲2▼ 上記▲1▼の工程で処理したガラス基板に特願平8−19025号の明細書実施例中に開示の方法により電圧印加時に液晶分子が所定方向に傾き始めるようにプレティルト角を与える配向処理を施した。これは、図5に示すように上記▲1▼の工程を行った基板15に基板の法線方向16と所定角度傾いた方向から直線偏光(あるいは楕円偏光ないしは自然光でも可)の紫外線17を照射して偏光の照射方向にθp のプレティルト角を液晶分子18に与えるものである。この場合、直線偏光の紫外線を基板に対して45°の角度から15秒間照射した。このときの照射強度は、オーク製作所製の紫外線照度計で254nm(波長)用のディテクタを取り付けて測定したところ2.3mW/cm2 であった。
【0027】
▲3▼ 以上の工程で処理した2枚のガラス基板を、紫外線照射方向が互いに逆向きで平行になるような関係で対向配置し、直径が5.5μmの球形スペーサを介して重ね合わせて空セルを作成した。
【0028】
▲4▼ ▲3▼の工程で得た空セルに誘電率異方性が負の液晶(メルク社製)を注入した。その注入の際に、液晶材料を等方性となるような温度(110°C)で毛細管現象を利用して注入した。このようにして得た液晶セルに電圧を印加したところ、基板に直角で光の入射方向を含む平面方向に均一に液晶分子が倒れることを確認した。
【0029】
▲5▼ ▲4▼の工程で得た液晶セルの片側にリターデーション値が27nm(36nmについても同様)の正の複屈折率を有する一軸性リターデーションフィルムを配置し、液晶分子が倒れ始める方向に対してリターデーションフィルムの光軸が直交するように位置決めした。
【0030】
▲6▼ さらに▲5▼の工程で得た液晶セルを直交ニコル配置の2枚の偏光板(日東電工製)で挟持し、偏光板の偏光軸の方向が液晶分子が倒れ始める方向に対して45°の角度をなすように配置した。
【0031】
なお、本参考例の液晶表示素子と比較するための比較例として従来の方法による液晶表示素子も製作したが、その場合には上記(5)の工程は行わずにリターデーションフィルムを使用しなかった。他の工程については上記と基本的に同様である。
【0032】
なお、ECBモードの液晶セルに負の複屈折を有し、光軸がフィルムの法線方向に存在するリターデーションフィルムを用いることもできる。垂直配向の液晶層の屈折率異方性を補償することができる。ただし、これのみでは液晶分子が倒れた時の屈折率異方性を補償できない。そこで、正の複屈折率を有し光軸がフィルムの面内方向に有する一軸性リターデーションフィルムと併用する。2種類のフィルムを併用する場合には、2種類のフィルムを液晶セルの両側に別々に配置してもよいし、一緒に片端に配置してもよい。
【0033】
さらに、この2種類のフィルム構造は、フィルム法線方向をz軸とし、フィルム平面を互いに直交するx軸とy軸で規定したときに、x方向の屈折率nx とy方向の屈折率ny とz方向の屈折率nz とがnx >ny >nz の関係を有する2軸性のリターデーションフィルム1枚で代用することもできる。このばあい、1枚のフィルムによるリターデーション値に相当するのは(nx −ny )×(フィルム厚さ)である。
【0034】
本願発明を本出願と同一の出願人による特許出願の特開平3−259121号公報の明細書中実施例に開示されている発明にも適用でき、同様な効果が得られる。この公報に記載の発明は、電極の交差部分(表示ピクセル部分)において、どちらか一方の電極側にそれと対向する電極エッジに沿う方向に細長い開口部(スリット)を形成することにより、ピクセル内の液晶分子を二つ以上の方向に倒れさせ広視角化を実現する。この公報記載の発明に上述のリターデーションフィルムを適用する場合には、スリットの長手方向にフィルムの光軸を揃えればよい。
【0035】
さらに、電極の形状や配置を改良して、透過率や開口率を改善した発明が、本出願と同一の出願人による特許出願の特願平8−40163号の明細書に開示されている。本願発明は、この特願平8−40163号の明細書中実施例に開示された発明にも適用して同様な効果を得ることができる。特願平8−40163号の発明の電極構造は、電極への切り込みが互い違いに構成されているもので、これに上述のリターデーションフィルムを適用する場合には、電界によって液晶分子の倒れる割合が最も多い方向と直交する方向すなわり切り込みの入る方向にフィルムの光軸を合わせればよい。
【0036】
さらに、本出願と同一の出願人による特許出願の特願平8−141910号の明細書中実施例に開示されているカイラル剤添加の液晶のツイスト配向構造のECB液晶表示装置にも上述のリターデーションフィルムを適用することができる。この場合にはツイスト構造には関わりなく電界によって液晶分子が傾き始める方向と直交する方向にフィルムの光軸を合わせればよい。
【0037】
その他の垂直配向ECBモードの液晶表示素子においても、リターデーションフィルムを挿入して、電界によって液晶分子が傾き始める方向と直交する方向にリターデーションフィルムの光軸を合わせれば、発明の効果は同様に得られる。
【0038】
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。開示した実施例の種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、垂直配向型ECBモード液晶表示素子において、一対の基板の外側にフィルムの面内の互いに直交する方向をxおよびyとし、該フィルム面の法線方向をzとしたときにx方向の屈折率n x とy方向の屈折率n y とz方向の屈折率n z とがn x >n y >n z となる関係を有する2軸性リターデーションフィルムを挿入し、該リターデーションフィルムのx軸が液晶層に電圧が印加された時に液晶分子が倒れ始める方向と直交する方向になるようにリターデーションフィルムを配置したことによりシャープネス特性を向上させると同時にレスポンス特性を向上させることができ、高品質の液晶表示素子を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による垂直配向型のECBモード液晶表示素子の断面図とリターデーションフィルムの光軸と液晶分子の倒れる方向との関係を示した平面図である。
【図2】従来の垂直配向型のECBモード液晶表示素子の電圧無印加時と印加時の液晶分子の配列状態を示す図である。
【図3】本発明の実施例による1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子のレスポンス特性を従来のものと比較した測定結果のグラフである。
【図4】本発明の実施例による1軸性リターデーションフィルムを挿入したECBモード液晶表示素子を1/240デューティ駆動した場合のレスポンス対コントラスト特性を従来のものと比較して示したグラフである。
【図5】電圧印加時の液晶分子の傾き始める方向を決めるための配向処理の方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 液晶セル
2、3 偏光板
4 リターデーションフィルム
10 液晶分子の倒れ始める方向
11、12 偏光板の偏光軸
13 リターデーションフィルムの光軸
Claims (7)
- 電極を表面に形成し互いに対向配置された所定間隔の1対の基板と、前記一対の基板間に配置される液晶層とを有し、前記液晶層に電圧が印加されてない状態で液晶分子が基板面に対して垂直に配向している垂直配向型ECBモード液晶表示素子において、前記一対の基板の外側に方向により異なる屈折率を有する二軸性リターデーションフィルムをさらに有し、該二軸性リターデーションフィルムは、該フィルムの面内の互いに直交する方向をxおよびyとし、該フィルム面の法線方向をzとしたときにx方向の屈折率nx とy方向の屈折率ny とz方向の屈折率nz とがnx >ny >nzとなる関係を有し、前記液晶層に電圧が印加された時に液晶分子が倒れ始める方向と前記x方向とが直交する1枚のフィルムであることを特徴とする液晶表示素子。
- 前記2軸性リターデーションフィルムの面内リターデーション値の値が、5nmから100nmまでの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
- 前記2軸性リターデーションフィルムの面内リターデーション値の値が、20nmから50nmまでの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
- さらに前記一対の基板の外側に互いに偏光軸が直交する関係に配置した一対の偏光板を有し、前記2軸性リターデーションフィルムは前記一対の偏光板の一方と前記一対の基板の一方との間に挿入されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示素子。
- 前記偏光板の偏光軸の方向が前記液晶層に電圧が印加された時に液晶分子が倒れ始める方向と45°の角度をなすように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子。
- 前記一対の基板の一方の電極に開口部を設け、電圧印加時に前記開口部のエッジと他方の基板の電極との間で発生する方向の互いに異なる斜め電界によって前記液晶分子を互いに異なる方向に傾けるようにし、該リターデーションフィルムのx軸が前記液晶層に電圧が印加された時に液晶分子が倒れ始める割合がより大きな方向と直交する方向になるように前記リターデーションフィルムが配置されたことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
- 前記液晶層は、誘電率異方性が負でかつカイラル剤が添加されたネマティック液晶を含むことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
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