JPH10171550A - クロック回路 - Google Patents
クロック回路Info
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- JPH10171550A JPH10171550A JP8333605A JP33360596A JPH10171550A JP H10171550 A JPH10171550 A JP H10171550A JP 8333605 A JP8333605 A JP 8333605A JP 33360596 A JP33360596 A JP 33360596A JP H10171550 A JPH10171550 A JP H10171550A
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- JP
- Japan
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- clock
- circuit
- delay time
- propagation delay
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のクロック回路は、クロックツリー回路
によりIC内の各回路に対するクロック入力端子からの
伝搬遅延時間を等しくするため、クロック入力からデー
タ出力までの遅延時間を増大させ、ICの利用価値を著
しく損なう。 【解決手段】 クロック入力端子1より入力された外部
クロックは、クロックツリー回路2を介してフリップフ
ロップ5及び6にそれぞれ供給される一方、バイパスク
ロック回路3を通して最終段のフリップフロップ7に供
給される。バッファB10〜B16は、それぞれ等しい
伝搬遅延時間を有している。フリップフロップ5と6に
対するクロックスキューを軽減するため、それぞれバッ
ファ3段、及び2段のクロックツリーとなっている。バ
イパスクロック回路3は1段のバッファB16で構成さ
れているため、バイパスクロック回路3のクロック伝搬
遅延時間はクロックツリー回路2の伝搬遅延時間より高
速となる。
によりIC内の各回路に対するクロック入力端子からの
伝搬遅延時間を等しくするため、クロック入力からデー
タ出力までの遅延時間を増大させ、ICの利用価値を著
しく損なう。 【解決手段】 クロック入力端子1より入力された外部
クロックは、クロックツリー回路2を介してフリップフ
ロップ5及び6にそれぞれ供給される一方、バイパスク
ロック回路3を通して最終段のフリップフロップ7に供
給される。バッファB10〜B16は、それぞれ等しい
伝搬遅延時間を有している。フリップフロップ5と6に
対するクロックスキューを軽減するため、それぞれバッ
ファ3段、及び2段のクロックツリーとなっている。バ
イパスクロック回路3は1段のバッファB16で構成さ
れているため、バイパスクロック回路3のクロック伝搬
遅延時間はクロックツリー回路2の伝搬遅延時間より高
速となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロック回路に係
り、特に半導体基板上に集積された回路において、クロ
ックスキューが軽減されたクロックを供給するクロック
回路に関する。
り、特に半導体基板上に集積された回路において、クロ
ックスキューが軽減されたクロックを供給するクロック
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のクロック回路の一例の回路
図を示す。この従来のクロック回路は、クロックツリー
回路20により構成されており、集積回路(IC)25
上に搭載されており、同じIC25に搭載されているD
型のフリップフロップ5、6及び7の各クロック端子に
クロックを供給する。フリップフロップ5、6及び7は
データ入力端子4からデータ出力端子8の間に縦続接続
されている。
図を示す。この従来のクロック回路は、クロックツリー
回路20により構成されており、集積回路(IC)25
上に搭載されており、同じIC25に搭載されているD
型のフリップフロップ5、6及び7の各クロック端子に
クロックを供給する。フリップフロップ5、6及び7は
データ入力端子4からデータ出力端子8の間に縦続接続
されている。
【0003】クロックツリー回路20はクロック入力端
子1に入力されたクロックを、縦続接続されたバッファ
B1、B2、B3及びB4を介してフリップフロップ5
にクロックを入力し、縦続接続されたバッファB1、B
5及びB6を介してフリップフロップ6にクロックを入
力し、更に縦続接続されたバッファB1、B7、B8及
びB9を介してフリップフロップ7にクロックを入力す
る。
子1に入力されたクロックを、縦続接続されたバッファ
B1、B2、B3及びB4を介してフリップフロップ5
にクロックを入力し、縦続接続されたバッファB1、B
5及びB6を介してフリップフロップ6にクロックを入
力し、更に縦続接続されたバッファB1、B7、B8及
びB9を介してフリップフロップ7にクロックを入力す
る。
【0004】ここで、外部入力クロックをバッファB1
のみを通してフリップフロップ5、6及び7のそれぞれ
にクロックを供給した場合、バッファB1とフリップフ
ロップ5、6及び7との位置関係により各フリップフロ
ップ5、6及び7までの伝搬遅延時間に相違が生じ、こ
の相違がクロックスキューとなる。そこで、従来は、バ
ッファB1とフリップフロップ5、6及び7のそれぞれ
の間の伝搬遅延時間を比較し、各伝搬遅延時間が等しく
なるように、バッファB2〜B9を追加することによ
り、クロックツリー回路20を構成する。
のみを通してフリップフロップ5、6及び7のそれぞれ
にクロックを供給した場合、バッファB1とフリップフ
ロップ5、6及び7との位置関係により各フリップフロ
ップ5、6及び7までの伝搬遅延時間に相違が生じ、こ
の相違がクロックスキューとなる。そこで、従来は、バ
ッファB1とフリップフロップ5、6及び7のそれぞれ
の間の伝搬遅延時間を比較し、各伝搬遅延時間が等しく
なるように、バッファB2〜B9を追加することによ
り、クロックツリー回路20を構成する。
【0005】その結果、図5にClockで示す外部入
力クロックは、同図に示すようにバッファB1、B2、
B3及びB4を縦続に介して伝搬遅延時間τでフリップ
フロップ5に入力され、バッファB1、B5及びB6を
縦続に介して伝搬遅延時間τでフリップフロップ6に入
力され、バッファB1、B7、B8及びB9を縦続に介
して伝搬遅延時間τでフリップフロップ7に入力され
る。すなわち、フリップフロップ5、6及び7の各クロ
ック端子の入力となるバッファB4、B6及びB9の出
力クロックの波形がほぼ同時刻に変化しており、クロッ
クスキューが軽減されている。
力クロックは、同図に示すようにバッファB1、B2、
B3及びB4を縦続に介して伝搬遅延時間τでフリップ
フロップ5に入力され、バッファB1、B5及びB6を
縦続に介して伝搬遅延時間τでフリップフロップ6に入
力され、バッファB1、B7、B8及びB9を縦続に介
して伝搬遅延時間τでフリップフロップ7に入力され
る。すなわち、フリップフロップ5、6及び7の各クロ
ック端子の入力となるバッファB4、B6及びB9の出
力クロックの波形がほぼ同時刻に変化しており、クロッ
クスキューが軽減されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のクロック回路は、クロックツリー回路20によりクロ
ック入力端子1からの伝搬遅延時間を等しくするため、
バッファB2〜B9を追加しているため、必然的にクロ
ックの伝搬遅延時間が増大してしまう。なぜならば、各
フリップフロップ5、6及び7までの伝搬遅延時間を等
しくするということは、最も伝搬遅延時間の遅いフリッ
プフロップに他のフリップフロップの伝搬遅延時間を合
わせるということに他ならないからである。
のクロック回路は、クロックツリー回路20によりクロ
ック入力端子1からの伝搬遅延時間を等しくするため、
バッファB2〜B9を追加しているため、必然的にクロ
ックの伝搬遅延時間が増大してしまう。なぜならば、各
フリップフロップ5、6及び7までの伝搬遅延時間を等
しくするということは、最も伝搬遅延時間の遅いフリッ
プフロップに他のフリップフロップの伝搬遅延時間を合
わせるということに他ならないからである。
【0007】上記のクロックツリー回路20の性質は、
IC25全体の特性に影響を与える。IC25の特性の
一つであるクロック入力からデータ出力までの遅延時間
を決定する最終段のフリップフロップ7のクロック伝搬
遅延時間が増大するからである。ICの特性で重要な特
性の一つであるクロック入力からデータ出力までの遅延
時間が増大することはICの利用価値を著しく損なうこ
とになる。
IC25全体の特性に影響を与える。IC25の特性の
一つであるクロック入力からデータ出力までの遅延時間
を決定する最終段のフリップフロップ7のクロック伝搬
遅延時間が増大するからである。ICの特性で重要な特
性の一つであるクロック入力からデータ出力までの遅延
時間が増大することはICの利用価値を著しく損なうこ
とになる。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
IC全体の特性を左右する最終段のフリップフロップま
でのクロック伝搬遅延時間を短縮し得るクロック回路を
提供することを目的とする。
IC全体の特性を左右する最終段のフリップフロップま
でのクロック伝搬遅延時間を短縮し得るクロック回路を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、外部入力クロックを波形整形して得たクロ
ックを、集積回路内の複数の回路に、それぞれほぼ等し
い伝搬遅延時間で分配供給するクロックツリー回路と、
外部入力クロックを波形整形して得たクロックを、集積
回路のデータ出力端子に接続された最終段の回路に、ク
ロックツリー回路の伝搬遅延時間よりも小なる伝搬遅延
時間で供給するバイパスクロック回路とを有する構成と
したものである。
成するため、外部入力クロックを波形整形して得たクロ
ックを、集積回路内の複数の回路に、それぞれほぼ等し
い伝搬遅延時間で分配供給するクロックツリー回路と、
外部入力クロックを波形整形して得たクロックを、集積
回路のデータ出力端子に接続された最終段の回路に、ク
ロックツリー回路の伝搬遅延時間よりも小なる伝搬遅延
時間で供給するバイパスクロック回路とを有する構成と
したものである。
【0010】本発明では、集積回路全体のクロック入力
からデータ出力までの遅延時間を決定する最終段の回路
に対し、クロックツリー回路と独立し、なおかつ、クロ
ックツリー回路より伝搬遅延時間が小であるバイパスク
ロック回路によりクロックを供給するため、最終段の回
路はクロックツリー回路からのクロックが入力される他
の複数の回路に対してクロックスキューが発生するが、
バイパスクロック回路の伝搬遅延時間がクロックツリー
回路のそれよりも小であるので最終段の回路においてホ
ールドタイム不足を発生することはなく、回路は安定動
作する。
からデータ出力までの遅延時間を決定する最終段の回路
に対し、クロックツリー回路と独立し、なおかつ、クロ
ックツリー回路より伝搬遅延時間が小であるバイパスク
ロック回路によりクロックを供給するため、最終段の回
路はクロックツリー回路からのクロックが入力される他
の複数の回路に対してクロックスキューが発生するが、
バイパスクロック回路の伝搬遅延時間がクロックツリー
回路のそれよりも小であるので最終段の回路においてホ
ールドタイム不足を発生することはなく、回路は安定動
作する。
【0011】ここで、クロックツリー回路によりクロッ
クが入力される複数の回路は、互いに縦続接続された複
数の第1のデータラッチ回路であり、バイパスクロック
回路によりクロックが入力される最終段の回路は、複数
の第1のデータラッチ回路から出力されたデータを、バ
イパスクロック回路の出力クロックのタイミングでラッ
チする第2のデータラッチ回路である。
クが入力される複数の回路は、互いに縦続接続された複
数の第1のデータラッチ回路であり、バイパスクロック
回路によりクロックが入力される最終段の回路は、複数
の第1のデータラッチ回路から出力されたデータを、バ
イパスクロック回路の出力クロックのタイミングでラッ
チする第2のデータラッチ回路である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるクロック回
路の一実施の形態の構成図を示す。同図において、本実
施の形態のクロック回路は、クロックツリー回路2とバ
イパスクロック回路3とから構成されている。データ入
力端子4とデータ出力端子8との間に、フリップフロッ
プ5、6及び7が縦続接続されている。クロック入力端
子1より入力された外部クロックは、クロックツリー回
路2を介して第1のデータラッチ回路であるフリップフ
ロップ5及び6の各クロック端子にそれぞれ供給される
一方、バイパスクロック回路3を通して第2のデータラ
ッチ回路である最終段のフリップフロップ7のクロック
端子に供給される。バイパスクロック回路3の伝搬遅延
時間は、クロックツリー回路2の伝搬時間よりも短く設
定されている。
て図面と共に説明する。図1は本発明になるクロック回
路の一実施の形態の構成図を示す。同図において、本実
施の形態のクロック回路は、クロックツリー回路2とバ
イパスクロック回路3とから構成されている。データ入
力端子4とデータ出力端子8との間に、フリップフロッ
プ5、6及び7が縦続接続されている。クロック入力端
子1より入力された外部クロックは、クロックツリー回
路2を介して第1のデータラッチ回路であるフリップフ
ロップ5及び6の各クロック端子にそれぞれ供給される
一方、バイパスクロック回路3を通して第2のデータラ
ッチ回路である最終段のフリップフロップ7のクロック
端子に供給される。バイパスクロック回路3の伝搬遅延
時間は、クロックツリー回路2の伝搬時間よりも短く設
定されている。
【0013】図2は本発明になるクロック回路の一実施
の形態の回路図を示す。同図中、図1と同一構成部分に
は同一符号を付してある。図2において、IC10上に
D型のフリップフロップ5、6及び7が、データ入力端
子4からデータ出力端子8の間に縦続接続されて搭載さ
れており、かつ、クロックツリー回路2及びバイパスク
ロック回路3がそれぞれ搭載されている。
の形態の回路図を示す。同図中、図1と同一構成部分に
は同一符号を付してある。図2において、IC10上に
D型のフリップフロップ5、6及び7が、データ入力端
子4からデータ出力端子8の間に縦続接続されて搭載さ
れており、かつ、クロックツリー回路2及びバイパスク
ロック回路3がそれぞれ搭載されている。
【0014】クロックツリー回路2はバッファB10〜
B15からなり、クロック入力端子1に入力されたクロ
ックを、縦続接続されたバッファB10、B11、B1
2及びB13を介してフリップフロップ5にクロックを
入力し、かつ、縦続接続されたバッファB10、B14
及びB15を介してフリップフロップ6にクロックを入
力する。また、バイパスクロック回路3は、単一のバッ
ファB16からなり、データ入力端子1よりの外部入力
クロックをフリップフロップ7にクロックを入力する。
B15からなり、クロック入力端子1に入力されたクロ
ックを、縦続接続されたバッファB10、B11、B1
2及びB13を介してフリップフロップ5にクロックを
入力し、かつ、縦続接続されたバッファB10、B14
及びB15を介してフリップフロップ6にクロックを入
力する。また、バイパスクロック回路3は、単一のバッ
ファB16からなり、データ入力端子1よりの外部入力
クロックをフリップフロップ7にクロックを入力する。
【0015】バッファB10〜B16は、それぞれ等し
い伝搬遅延時間を有しているものとする。なお、実際の
各バッファB10〜B16の伝搬遅延時間は、IC10
内の配置及び配線の影響を受け、それぞれ異なった値と
なる。フリップフロップ5と6に対するクロックスキュ
ーを軽減するため、図2の実施の形態ではそれぞれバッ
ファ3段、及び2段のクロックツリーとなっている。そ
れに対し、バイパスクロック回路3は1段のバッファB
16で構成されているため、バイパスクロック回路3の
クロック伝搬遅延時間はクロックツリー回路2の伝搬遅
延時間より高速となる。
い伝搬遅延時間を有しているものとする。なお、実際の
各バッファB10〜B16の伝搬遅延時間は、IC10
内の配置及び配線の影響を受け、それぞれ異なった値と
なる。フリップフロップ5と6に対するクロックスキュ
ーを軽減するため、図2の実施の形態ではそれぞれバッ
ファ3段、及び2段のクロックツリーとなっている。そ
れに対し、バイパスクロック回路3は1段のバッファB
16で構成されているため、バイパスクロック回路3の
クロック伝搬遅延時間はクロックツリー回路2の伝搬遅
延時間より高速となる。
【0016】次に、この実施の形態の動作について図2
及び図3と共に説明する。
及び図3と共に説明する。
【0017】図2のデータ入力端子4に入力されたデー
タは、フリップフロップ5のデータ端子に入力され、こ
こでクロックツリー回路2からクロック端子へ入力され
るクロックのタイミングでラッチされた後、次段のフリ
ップフロップ6のデータ端子に入力され、ここでクロッ
クツリー回路2からクロック端子に入力されるクロック
のタイミングでラッチされる。更に、フリップフロップ
6の出力データは最終段のフリップフロップ7のデータ
端子に入力され、ここでバイパスクロック回路3からク
ロック端子に入力されるクロックのタイミングでラッチ
されて出力端子8へ出力される。
タは、フリップフロップ5のデータ端子に入力され、こ
こでクロックツリー回路2からクロック端子へ入力され
るクロックのタイミングでラッチされた後、次段のフリ
ップフロップ6のデータ端子に入力され、ここでクロッ
クツリー回路2からクロック端子に入力されるクロック
のタイミングでラッチされる。更に、フリップフロップ
6の出力データは最終段のフリップフロップ7のデータ
端子に入力され、ここでバイパスクロック回路3からク
ロック端子に入力されるクロックのタイミングでラッチ
されて出力端子8へ出力される。
【0018】一方、図2のクロック入力端子1に入力さ
れた、図3にClockで示す外部入力クロックは、ク
ロックツリー回路2内のバッファB10、B11、B1
2及びB13によりそれぞれ波形整形され、その際に図
3に示すように固有時間遅延されて全体として伝搬遅延
時間τより大なる伝搬遅延時間でフリップフロップ5の
クロック端子に入力されると共に、バッファB10、B
14及びB15によりそれぞれ波形整形され、その際に
図3に示すように固有時間遅延されて全体として伝搬遅
延時間τより大なる伝搬遅延時間でフリップフロップ5
のクロック端子に入力される。すなわち、図3に示すよ
うに、フリップフロップ5及び6の各クロック端子の入
力となるバッファB13及びB15の出力クロック波形
がほぼ同時刻に変化しており、クロックスキューが軽減
されている。
れた、図3にClockで示す外部入力クロックは、ク
ロックツリー回路2内のバッファB10、B11、B1
2及びB13によりそれぞれ波形整形され、その際に図
3に示すように固有時間遅延されて全体として伝搬遅延
時間τより大なる伝搬遅延時間でフリップフロップ5の
クロック端子に入力されると共に、バッファB10、B
14及びB15によりそれぞれ波形整形され、その際に
図3に示すように固有時間遅延されて全体として伝搬遅
延時間τより大なる伝搬遅延時間でフリップフロップ5
のクロック端子に入力される。すなわち、図3に示すよ
うに、フリップフロップ5及び6の各クロック端子の入
力となるバッファB13及びB15の出力クロック波形
がほぼ同時刻に変化しており、クロックスキューが軽減
されている。
【0019】また、上記の外部入力クロックは、バイパ
スクロック回路3内のバッファB16にも入力され、こ
こで波形整形されると共にバッファB16の固有の遅延
を受けて伝搬遅延時間τでフリップフロップ7のクロッ
ク端子に入力される。バッファB16の出力クロック波
形は、図3に示すように、バッファB13及びB15の
出力クロックの波形よりも早い時間に変化しており、ク
ロック伝搬遅延時間が短縮されていることがわかる。
スクロック回路3内のバッファB16にも入力され、こ
こで波形整形されると共にバッファB16の固有の遅延
を受けて伝搬遅延時間τでフリップフロップ7のクロッ
ク端子に入力される。バッファB16の出力クロック波
形は、図3に示すように、バッファB13及びB15の
出力クロックの波形よりも早い時間に変化しており、ク
ロック伝搬遅延時間が短縮されていることがわかる。
【0020】ここで、バッファB13、B15及びB1
6の各出力クロック波形を比較すると、明らかにバッフ
ァB16の出力クロックはクロックスキューを有してい
る。しかし、バッファB16の出力クロック波形の変化
する時間がバッファB15の出力クロック波形よりも早
いため、フリップフロップ7においてフリップフロップ
6の出力データを安定して取り込める。従って、上記の
クロックスキューは最終段のフリップフロップ7におい
てホールドタイム不足を発生することはなく、回路は安
定動作し、またIC10のクロック入力からデータ出力
までの遅延時間を短縮することができる。
6の各出力クロック波形を比較すると、明らかにバッフ
ァB16の出力クロックはクロックスキューを有してい
る。しかし、バッファB16の出力クロック波形の変化
する時間がバッファB15の出力クロック波形よりも早
いため、フリップフロップ7においてフリップフロップ
6の出力データを安定して取り込める。従って、上記の
クロックスキューは最終段のフリップフロップ7におい
てホールドタイム不足を発生することはなく、回路は安
定動作し、またIC10のクロック入力からデータ出力
までの遅延時間を短縮することができる。
【0021】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えばバイパスクロック回路3はク
ロックツリー回路2のクロック伝搬遅延時間よりも短い
クロック伝搬時間を有している構成であればよく、よっ
てこの条件を満たす限り、2段以上の縦続接続したバッ
ファで構成しても、またバッファを設けずに信号線だけ
で構成することも可能である。
れるものではなく、例えばバイパスクロック回路3はク
ロックツリー回路2のクロック伝搬遅延時間よりも短い
クロック伝搬時間を有している構成であればよく、よっ
てこの条件を満たす限り、2段以上の縦続接続したバッ
ファで構成しても、またバッファを設けずに信号線だけ
で構成することも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
集積回路全体のクロック入力からデータ出力までの遅延
時間を決定する最終段の回路に対し、クロックツリー回
路と独立し、なおかつ、クロックツリー回路より伝搬遅
延時間が小であるバイパスクロック回路よりクロックを
供給するようにしたため、最終段の回路にもクロックツ
リー回路の出力クロックが供給される従来のクロック回
路を使用した集積回路において、集積回路全体のクロッ
ク入力からデータ出力までの遅延時間を短縮できる。
集積回路全体のクロック入力からデータ出力までの遅延
時間を決定する最終段の回路に対し、クロックツリー回
路と独立し、なおかつ、クロックツリー回路より伝搬遅
延時間が小であるバイパスクロック回路よりクロックを
供給するようにしたため、最終段の回路にもクロックツ
リー回路の出力クロックが供給される従来のクロック回
路を使用した集積回路において、集積回路全体のクロッ
ク入力からデータ出力までの遅延時間を短縮できる。
【図1】本発明の一実施の形態の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態の回路図である。
【図3】図2の動作説明用タイムチャートである。
【図4】従来の一例の構成図である。
【図5】図4の動作説明用タイムチャートである。
1 クロック入力端子 2 クロックツリー回路 3 バイパスクロック回路 4 データ入力端子 5、6 D型フリップフロップ(第1のデータラッチ回
路) 7 D型フリップフロップ(第2のデータラッチ回路) 8 データ出力端子 10 集積回路(IC)
路) 7 D型フリップフロップ(第2のデータラッチ回路) 8 データ出力端子 10 集積回路(IC)
Claims (3)
- 【請求項1】 外部入力クロックを波形整形して得たク
ロックを、集積回路内の複数の回路に、それぞれほぼ等
しい伝搬遅延時間で分配供給するクロックツリー回路
と、 前記外部入力クロックを、前記集積回路のデータ出力端
子に接続された最終段の回路に、前記クロックツリー回
路の伝搬遅延時間よりも小なる伝搬遅延時間で供給する
バイパスクロック回路とを有することを特徴とするクロ
ック回路。 - 【請求項2】 前記クロックツリー回路によりクロック
が入力される前記複数の回路は、互いに縦続接続された
複数の第1のデータラッチ回路であり、前記バイパスク
ロック回路によりクロックが入力される前記最終段の回
路は、前記複数の第1のデータラッチ回路から出力され
たデータを、前記バイパスクロック回路の出力クロック
のタイミングでラッチする第2のデータラッチ回路であ
ることを特徴とする請求項1記載のクロック回路。 - 【請求項3】 前記バイパスクロック回路は、少なくと
も一段のバッファにより構成されていることを特徴とす
る請求項1又は2記載のクロック回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333605A JPH10171550A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | クロック回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333605A JPH10171550A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | クロック回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171550A true JPH10171550A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18267923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8333605A Pending JPH10171550A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | クロック回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171550A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6412099B1 (en) | 1999-03-25 | 2002-06-25 | Nec Corporation | Apparatus and method for converting logical connection information of circuit |
JP2009169981A (ja) * | 2009-04-30 | 2009-07-30 | Panasonic Corp | 半導体装置およびクロック伝送方法 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP8333605A patent/JPH10171550A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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