JPH10162079A - オンラインショッピングシステム及び同システム用サーバー及び端末、並びに同システム用記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末が大容量記憶装置を有していなくても、
センタの最新商品情報をリアルタイムで端末に提供し、
更新された商品情報により発注が可能とし、また同一商
品の再発注の際に、前回と同様な検索なしで発注できる
オンラインショッピングシステムなどを提供する。 【解決手段】 膨大な商品情報中、更新された情報のみ
をセンタ（サーバー）７０から各端末７４に送信し、端
末側では記録媒体から読み出された膨大な商品情報中の
更新すべきもののみを新しい情報に置換してユーザによ
る検索が行われるようにしている。また、端末は購入品
をリストとして作成し、サーバーとの通信終了前に、こ
のリスト情報をサーバーに送信しサーバー側で過去の商
品購入リストを記憶・保持しておき、次回の通信時に過
去の商品購入リストを当該端末に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オンラインショッ
ピングシステムに関し、特にあらかじめ商品情報の記録
された記録媒体から商品情報を検索・読み出して端末か
ら通信販売事業者の中央局（センタ）に対して発注する
通信販売システムとしてのオンラインショッピングシス
テムの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の郵便や電話を利用した通信販売に
代えて、公衆回線などを用いたオンラインショッピング
システムが開発され、その利用が開始されている。かか
るオンラインショッピングシステムでは、膨大な商品の
カタログ情報、すなわち商品名、製造元、価格、特徴な
どを記録媒体としてのＣＤ−ＲＯＭに記録してあらかじ
めユーザに配布しておき、ユーザは購入したい商品を検
索して端末を操作してセンタ（サーバー）に発注する。

【０００３】かかる従来のＣＤ−ＲＯＭなどのディスク
を用いたオンラインショッピングシステムでは、リアル
タイムな情報の提供ができないため不都合が生じること
がある。すなわち、ＣＤ−ＲＯＭはスタンパを用いて安
価に大量にプレスすることができる反面、一旦製造した
ディスクの記録内容は固定的であり、その更新は定期的
に情報のアップデートされたディスクを配布することに
よりなされている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このようなオンライン
ショッピングシステムを利用する場合、ユーザはＣＤ−
ＲＯＭのカタログ情報を信じて発注するので、価格や商
品自体の変更があった場合、発注が無効になったり、あ
るいは予期していた価格と異なる金額を請求されるとい
ったトラブルが生じる。この問題を解決するためには、
商品情報の変更の度にＣＤ−ＲＯＭやその情報を補う出
版物を発行する必要があるが、日々価格の変動する商
品、例えば食料品などのように情報の変動の激しいもの
の場合、事実上、最新のカタログ情報を全ユーザにリア
ルタイムで提供することは不可能である。なお、センタ
から各端末へ最新情報をオンラインで送信しようとして
も、端末側で大容量記憶装置を有していない限り実現不
可能である。

【０００５】また、従来のオンラインショッピングシス
テムでは、商品の発注は膨大なカタログ情報から必要な
商品を検索して選び出すことにより行われているが、同
一商品を再度発注する際にも記憶をたよりに再び前回と
同様な検索を実行する必要があり、発注までに時間がか
かり、操作が面倒であるという問題がある。過去の発注
商品情報を端末側で記憶しておくためには、相当量の記
憶装置が必要となり、安価で簡単な構成の端末にとって
は実際的ではない。

【０００６】したがって、本発明は各端末が大容量記憶
装置を有していなくても、センタが保持する最新の商品
情報をリアルタイムで各端末に提供し、更新された商品
情報により発注が可能となるオンラインショッピングシ
ステム及び同システム用サーバー及び端末、並びに同シ
ステム用記録媒体を提供することを第１の目的とする。
また、本発明は端末が相当量の記憶装置を有さない簡単
な構成のものであっても、同一商品を再度発注する際
に、前回と同様な検索を実行しなくても容易な操作でか
つ短時間で発注できるようにするオンラインショッピン
グシステム及び同システム用サーバー及び端末、並びに
同システム用記録媒体を提供することを第２の目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、膨大な商品情報中、更新された情報
のみをセンタ（サーバー）から各端末に送信し、端末側
では記録媒体から読み出された膨大な商品情報中の更新
すべきもののみを新しい情報に置換してユーザによる検
索が行われるようにしている。換言すれば、各端末は通
信販売事業者から提供されるアップデートされた最新情
報のみをダウンロードし、あらかじめ定期的に配布され
ているディスクなどの記録媒体から読み出した情報に必
要な変更を加えた形でカタログ情報として用いるように
している。また、本発明は上記第２の目的を達成するた
めに、発注商品情報を一旦リストとして作成し、サーバ
ーとの通信終了前に、このリストの情報をサーバーに送
信しサーバー側で過去の商品購入リストを記憶・保持し
ておき、次回の通信時に過去の商品購入リストを当該端
末に提供するようにしている。

【０００８】すなわち本発明によれば、サーバーと複数
の端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに
対して商品購入のための発注を行えるよう構成され、か
つ前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記
録媒体が装着可能で、かつ前記サーバーは前記記録媒体
に記録された商品情報中、更新すべき商品情報を送信
し、前記各端末は前記更新すべき商品情報を前記サーバ
ーから受信し、前記記録媒体から読み出された商品情報
中、前記サーバーから受信した更新すべき商品情報につ
いては、前記記録媒体から読み出された商品情報を更新
すべき商品情報に置換可能であるオンラインショッピン
グシステムにおいて、前記端末により前記サーバーに対
して発注された商品の情報を所定数の商品についてリス
トとして一時的に前記端末に記憶し、前記端末が前記サ
ーバーとの通信を終了する前に前記一時的に記憶された
商品リスト情報を前記サーバーに送信し、前記サーバー
は前記端末から受信した前記商品リスト情報を記憶・保
存し、次回当該端末との通信が行われるときに前記商品
リスト情報を当該端末に送信するよう構成されたことを
特徴とするオンラインショッピングシステムが提供され
る。

【０００９】さらに本発明によれば、サーバーと複数の
端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに対
して商品購入のための発注を行えるよう構成され、かつ
前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記録
媒体が装着可能であるオンラインショッピングシステム
用サーバーにおいて、前記端末から送信された商品リス
ト情報を記憶・保存する手段と、次回当該端末との通信
が行われるときに前記商品リスト情報を当該端末に送信
する手段とを有することを特徴とするオンラインショッ
ピングシステム用サーバーが提供される。

【００１０】さらに本発明によれば、サーバーと複数の
端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに対
して商品購入のための発注を行えるよう構成され、かつ
前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記録
媒体が装着可能であるオンラインショッピングシステム
用端末において、更新すべき商品情報を前記サーバーか
ら受信する手段と、前記記録媒体から読み出された商品
情報中、前記サーバーから受信した更新すべき商品情報
については、前記記録媒体から読み出された商品情報を
更新すべき商品情報に置換する手段とを有することを特
徴とするオンラインショッピングシステム用端末が提供
される。

【００１１】さらに本発明によれば、サーバーと複数の
端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに対
して商品購入のための発注を行えるよう構成され、かつ
前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記録
媒体が装着可能であるオンラインショッピングシステム
用端末において、前記サーバーに対して発注された商品
の情報を所定数の商品についてリストとして一時的に記
憶する手段と、前記端末が前記サーバーとの通信を終了
する前に前記一時的に記憶された商品リスト情報を前記
サーバーに送信する手段と、前記サーバーに記憶・保存
され、次回当該端末との通信が行われるときに前記サー
バーから送信される前記商品リスト情報を受信する手段
と、受信された前記商品リスト情報を用いて次の発注の
ための商品選択を可能とする手段とを有することを特徴
とするオンラインショッピングシステム用端末が提供さ
れる。

【００１２】さらに本発明によれば、サーバーと複数の
端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに対
して商品購入のための発注を行えるよう構成され、かつ
前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記録
媒体が装着可能であるオンラインショッピングシステム
用端末において、前記端末のユーザが前記サーバーに対
して発注する以前に前記記録媒体に記録された商品情報
中、検索した商品の情報又は検索の態様を一時的に記憶
する手段と、前記端末が前記サーバーとの通信を終了す
る前に前記一時的に記憶された商品の情報又は検索の態
様を前記サーバーに送信する手段とを有することを特徴
とするオンラインショッピングシステム用端末が提供さ
れる。

【００１３】さらに本発明によれば、サーバーと複数の
端末が通信を行って、前記各端末から前記サーバーに対
して商品購入のための発注を行えるよう構成され、かつ
前記各端末には、あらかじめ商品情報が記録された記録
媒体が装着可能であるオンラインショッピングシステム
に用いる前記記録媒体において、前記端末により前記サ
ーバーに対して発注された商品の情報を所定数の商品に
ついてリストとして一時的に前記端末に記憶し、前記端
末が前記サーバーとの通信を終了する前に前記一時的に
記憶された商品リスト情報を前記サーバーに送信し、前
記サーバーに記憶・保存された、前記商品リスト情報を
次回前記サーバーとの通信が行われるときに受信し、受
信された前記商品リスト情報を用いて次の発注のための
商品選択を可能とするためのプログラムが前記商品情報
の他にあらかじめ書き込まれていることを特徴とするオ
ンラインショッピングシステム用記録媒体が提供され
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明のオンラインショッ
ピングシステム及び同システム用サーバー及び端末、並
びに同システム用記録媒体の実施の形態を好ましい実施
例によって図面に従い詳細に説明する。図１は、本発明
のオンラインショッピングシステムの通信販売事業者の
センタ（サーバー）７０とサーバー７０に公衆回線など
の通信回線７２を介して接続される複数の端末７４の１
つを模式的に示した図である。サーバー７０としては複
数の端末との同時通信機能を有するワークステーション
を用いることができる。サーバー７０の構成は詳述しな
いが、ＣＰＵ８０、キーボード８２、ディスプレイ８
４、メモリ８６、大容量外部記憶装置８８、図示省略の
インターフェース及びモデムなどを有している。

【００１５】通信回線７２としては１４．４ｋｂｐｓの
一般の低速情報回線又はＩＳＤＮなどの高速情報回線を
用いることができる。端末７４としては、パーソナルコ
ンピュータを利用することもできるが、本実施例では、
家庭用ゲーム機である日本ビクター（株）製のＶサター
ン（サターンはキャノン（株）の商標）を用いている。
このゲーム機は、図２に示すようにＣＤドライブ１０と
コントロールパッド１８を有し、さらにゲームソフトの
入ったカートリッジを挿入するカートリッジスロットを
テレビジョン受像機２０に音声信号及び映像信号を供給
する各出力端子を有している。このゲーム機をオンライ
ンショッピングシステムの１つの端末７４として用いる
ためには、カートリッジスロットにモデム２２を挿入
し、モデム２２に通信回線を接続しておく。

【００１６】図１の構成中、端末７４の部分にはＣＤド
ライブ１０に装填されたＣＤ−ＲＯＭ７６、主メモリで
あるワークＲＡＭ３８、４０と補助メモリであるバック
アップＲＡＭ４６のみが示されている。ワークＲＡＭ３
８、４０はそれぞれ１ＭＢの容量を有し、バックアップ
ＲＡＭ４６は３２ｋＢの容量を有している。なお、バッ
クアップＲＡＭ４６は電池を電源としていて、不揮発性
メモリとして作用する。ＣＤ−ＲＯＭ７６には商品情報
であるカタログ情報と後述するプログラムがあらかじめ
記録されていて、例えば、年に４回更新されて配布され
るものとする。カタログ情報には、商品名、製造者、価
格、特徴などの文字情報が含まれる他、その商品のスチ
ル画像、商品説明の音声によるナレーションなどが含ま
れる。いま、１枚のＣＤ−ＲＯＭ７６に２０００品目の
食料品の情報が記録されているものとし、これらは”生
野菜・果物” ”精肉類” ”冷凍加工食品”など、いく
つかの種類に分類されている。

【００１７】図２は端末７４として上記家庭用ゲーム機
１９を用いた場合の構成を示すブロック図であり、ゲー
ム機１９のＣＤドライブ１０付属の光ピックアップ１２
の出力信号は再生回路１４、制御部１６を介してテレビ
２０に供給される。図２中の再生回路１４及び制御部１
６は図３の詳細なブロック図に示されるよう構成されて
いる。再生回路１４はセレクタ２４と第１ＣＰＵ２６と
ゲート回路２８とバッファメモリ３０を有している。第
１ＣＰＵ２６は情報記録媒体としての光ディスク（ビデ
オＣＤ）からの情報の読み出し動作を行うために再生回
路１４内のセレクタ２４とバッファメモリ３０、さらに
図示省略のサーボ制御回路などを制御する。セレクタ２
４は第１ＣＰＵ２６の指示で読み出した信号をゲート回
路２８とバッファメモリ３０のいずれかに送るものであ
る。バッファメモリ３０は第１ＣＰＵ２６を介して入力
された読み出し信号を一時保持するものである。ゲート
回路２８はセレクタ２４の出力信号とバッファメモリ３
０の出力信号をシステムコントロールユニット（ＳＣ
Ｕ）３４へ送るための論理回路を集積化したゲートアレ
イである。

【００１８】制御部１６は上記システムコントロールユ
ニット（ＳＣＵ）３４の他に第２ＣＰＵ３２、ダイナミ
ックＲＡＭコントロール回路（ＤＣＣ）３６、第１ワー
クＲＡＭ３８、第２ワークＲＡＭ４０、バスドライバ４
２、ＩＰＬＲＯＭ４４、バックアップＲＡＭ４６、クロ
ックＯＳＣ４８、ＳＭＰＣ５０、ＳＣＳＰ５２、ＤＡＣ
５４、ＲＧＢエンコーダ５６、表示制御部６８を有して
いる。システムコントロールユニット（ＳＣＵ）３４は
第２ＣＰＵ３２と再生回路１４、表示制御部６８、ＳＣ
ＳＰ５２、ＳＭＰＣ５０などを接続する。ダイナミック
ＲＡＭコントロール回路（ＤＣＣ）３６はＤＲＡＭで構
成される第２ワークＲＡＭ４０の制御を行うＤＲＡＭ制
御回路である。バスドライバ４２はバスラインを制御す
る。ＩＰＬＲＯＭ４４はゲーム機全体を制御するプログ
ラムが格納されているメモリで、種々のアプリケーショ
ンを立ち上げるために用いられる。バックアップＲＡＭ
４６は電源オフ時にも例えばゲームの途中経過など保存
すべきデータを保持するためのメモリである。クロック
ＯＳＣ４８は基準タイミングを与えるクロック発振器で
ある。ＳＭＰＣ５０はコントロールパッド１８などゲー
ム機に接続される周辺ハードの制御や、信号の授受を行
う周辺装置制御部である。

【００１９】表示制御部６８はシステムコントロールユ
ニット（ＳＣＵ）３４に接続されるビデオディスプレイ
プロセッサ（ＶＤＰ１）５８、ビデオディスプレイプロ
セッサ（ＶＤＰ２）６０と、ビデオディスプレイプロセ
ッサ（ＶＤＰ１）５８に接続されるＳＰＣＲＡＭ６２、
フレームＲＡＭ６４、さらにビデオディスプレイプロセ
ッサ（ＶＤＰ２）６０に接続されるビデオＲＡＭ６６を
有している。ビデオＲＡＭ６６はビットマップデータを
展開するメモリである。ＳＰＣＲＡＭ６２はスプライト
キャラクタ用メモリで、スプライトを構成するデータが
格納される。フレームＲＡＭ６４はスプライトを配置し
た結果、１画面を構成するデータが格納される。ビデオ
ディスプレイプロセッサ（ＶＤＰ１）５８は画像構成要
素の内、スプライトのデータ処理を行うビデオディスプ
レイプロセッサである。ビデオディスプレイプロセッサ
（ＶＤＰ２）６０は画像構成要素の内、ビットマップの
データ処理を行うビデオディスプレイプロセッサであ
る。ビデオディスプレイプロセッサ（ＶＤＰ１）５８と
ビデオディスプレイプロセッサ（ＶＤＰ２）６０は接続
されていて、ビデオディスプレイプロセッサ（ＶＤＰ
１）５８を経由したスプライトのデータはビデオディス
プレイプロセッサ（ＶＤＰ２）６０を経由してＲＧＢエ
ンコーダ５６に出力される。

【００２０】ＲＧＢエンコーダ５６はビデオディスプレ
イプロセッサ（ＶＤＰ２）６０から送られるＲＧＢデジ
タルビデオ信号をアナログカラービデオ信号（コンポジ
ット信号）に変換する変換器であり、その出力信号は表
示装置としてのテレビ２０に与えられる。ＳＣＳＰ５２
はシステムコントロールユニット（ＳＣＵ）３４に接続
された音声のトーン、音量などを制御する音声制御回路
であり、その出力はＤＡＣ５４でアナログ信号に変換さ
れてテレビ２０に与えられる。コントロールパッド１８
は上記ゲーム機のような、いわゆるテレビゲーム機の操
作部と同様に、複数の押しボタンスイッチと、上下左右
を指示する単一の方向指示キー（ボタン）が設けられて
いる。

【００２１】後述するように本発明の実施例は図４のフ
ローチャートに従って動作するが、このフローに入る前
にＣＤ−ＲＯＭ７６にあらかじめ記録されているプログ
ラムを、容量が１ＭＢの第１ワークＲＡＭ３８へ転送す
る必要がある。このプログラムを第１ワークＲＡＭ３８
へ転送するのは、上記ゲーム機を本来のゲーム機として
用いるときではなく、オンラインショッピングの端末と
して用いるときである。図４のフローチャートはＣＤド
ライブ１０に装着されたディスクが商品情報の記録され
た所定のＣＤ−ＲＯＭであるときのみ、そこからプログ
ラムを読み出して第１ワークＲＡＭ３８へ転送し、転送
されたプログラムに従って所定の処理を行うこととな
る。所定ディスクであるか否かの判断は、ディスク上の
特定のデータの存在の有無などを判断することにより行
う。

【００２２】なお、次に図４のフローチャートに従って
本実施例中の端末側７４側の第２ＣＰＵ３２の動作を中
心に説明する。前述のように、商品情報とプログラムの
記録されている所定のＣＤ−ＲＯＭ７６が搭載されて装
置の電源がオンとされると、プログラムがＣＤ−ＲＯＭ
７６から読み出されて、第１ワークＲＡＭ３８に保持さ
れ、図４のフローが実行される。まずステップＳ１で基
本メニュー（ホームページ）がテレビ２０の画面に表示
される。この基本メニューはモード１、モード２、確認
・変更モードのいずれか、あるいは「終了」をユーザに
選択させるものである。ここで、モード１とは、ＣＤ−
ＲＯＭ７６の商品情報を読み出し、必要な情報更新を行
って、購入する商品をユーザが選択するモードであり、
一方、モード２とは、過去の買物情報を利用して今回購
入する商品をユーザが選択するモードである。また、確
認・変更モードは購入しようとする商品の選択後に、購
入希望個数、希望配送日等を設定するためのものであ
る。なお、このモードでは新たな商品の追加はできない
が、先のモード１又はモード２にて選択した商品の購入
を中止することができる。購入の中止は、購入個数を”
０”と設定することにより可能である。

【００２３】ステップＳ２ではＣＤ−ＲＯＭ７６から商
品情報中、商品名と、その価格を全商品についてダウン
ロードし、第２ワークＲＡＭ４０に格納し、さらにコン
トロールパッド１８からの入力指示を読み込む。商品名
は８バイトで価格は４バイトで記述されている。次のス
テップＳ３でサーバー７０への接続が必要なときは、ス
テップＳ４で接続を開始し、接続されると、更新情報を
第２ワークＲＡＭ４０へダウンロードする。この更新情
報は、当該ＣＤ−ＲＯＭ７６のバージョンの作成後に変
更された商品価格や売切れの情報を有している。なお、
商品の売切れ情報は、商品価格を特定の値、例えば負の
値とすることにより表現でき、特別なデータを送信しな
くてもよい。更新情報が読み込まれると、先にＣＤ−Ｒ
ＯＭ７６から読み出した商品情報中の価格の変更及び売
切れ情報によって、元の情報が更新、すなわちアップデ
ートされる。サーバー７０から送信されてダウンロード
された更新情報を用いて、更新されるべき商品について
のみ更新が行われる様子を図５に模式的に示す。この例
では商品２と商品４の価格Ｂ、ＤがそれぞれＢ’、Ｄ’
と新しくなっている。なお、ステップＳ５では、更新情
報に加えて、後述する”私の注文リスト”もサーバー７
０からダウンロードする。

【００２４】次にステップＳ６で未送信の買物かごがバ
ックアップＲＡＭ４６にあるか否かを判断し、あるとき
は、買物かごをバックアップＲＡＭ４６から第２ワーク
ＲＡＭ４０へロードする。”買物かご”とは、後述する
商品選択ステップＳ１２で購入しようとして選択した商
品情報を記憶するメモリ（バックアップＲＡＭ４６）上
のエリアをいう。ステップＳ７の終了後、あるいは未送
信買物かごがなければ、ステップＳ８でモード１が選択
されたか否かを判断し、選択されたときはステップＳ９
で商品種別メニューをアイコンで表示し、次いでステッ
プＳ１０で何れかのアイコンが選択されたことを確認す
ると、ステップＳ１１で選択された種別、例えば”精
肉”に属する商品情報を画面に表示する。なお、１画面
には例えば５つ程度の商品が、その写真、商品名、価格
などによって表示される。これらの商品中、更に詳しい
情報、すなわち拡大した写真や音声によるナレーション
を必要とするときは、これらの情報をＣＤ−ＲＯＭ７６
から第１ワークＲＡＭ３８にダウンロードして、表示し
たり提供したりする。

【００２５】ステップＳ１２ではユーザは、更新された
最終的商品情報（図５参照）を画面で追いながら、購入
したい商品を選択する。したがって、ユーザは更新後の
情報に基づいてカタログ閲覧と商品発注が可能となる。
ステップＳ１２にて購入したい商品を選択し、ステップ
Ｓ１３でバックアップＲＡＭ４６の買物かごにそのデー
タを記憶し、選択の終了までステップＳ１２〜Ｓ１４が
繰り返される。 選択が終了すると、ステップＳ１４、
ステップＳ８のＮＯを経由して、ステップＳ１５へ行
く。

【００２６】ここでモード２が選択されたか否かが判断
される。モード２が選択されないときは、ステップＳ１
６で確認・変更モードが選択されたかを確認し、選択さ
れていれば、ステップＳ１７で各種設定を行う。ここで
は購入しようとする商品の購入希望個数、希望配送日な
どを設定する。配送日の設定はあらかじめ配送可能な複
数の日の情報がサーバー７０から送信されていて、その
中から選択する。この設定が終了すると、ステップＳ１
８で買物かごの情報をサーバー７０へ送信し、次いでス
テップＳ１９で送信が正常に行われたか否かを判断す
る。正常であれば、ステップＳ２０で”私の注文リス
ト”を更新し、次のステップＳ２１で”私の注文リス
ト”をサーバー７０へ送信する。ここで、”私の注文リ
スト”とは、これまでに送信した商品名をリストとした
もので、この例では最大５０商品まで書き込むことがで
きる。また、”私の注文リスト”はステップＳ２１でサ
ーバー７０に送信されて、そのメモリ８６あるいは外部
記憶装置８８に記憶され、端末７４との通信毎にステッ
プＳ５でサーバー７０から端末７４へ送られる。

【００２７】図６は”私の注文リスト”の更新の態様を
６つのフェーズ（Ｐ１〜Ｐ６）で示した図である。フェ
ーズＰ１では過去に購入した５０個までの商品名Ａ〜Ａ
Ｘがリスト化されていて、フェーズＰ２で商品ＢＡ，Ｂ
Ｂ，Ｃ，Ｅ，ＢＣを新規に購入したので、フェーズＰ３
で過去のリスト中に同一商品があるか否かをチェックす
る。フェーズＰ４で重複する商品、この場合商品ＣとＥ
を”私の注文リスト”から削除し、次いでフェーズＰ５
で新規購入の商品を”私の注文リスト”に追加する。こ
の場合、新規購入品は”私の注文リスト”を再上段に書
き込む。この書込により、商品数が５０個を超えると、
フェーズＰ６に示すように超えた分はリストの下端から
オーバーフローして削除される。以上の６つのフェーズ
（Ｐ１〜Ｐ６）が”私の注文リスト”の更新のステップ
Ｓ２０の内容である。

【００２８】ステップＳ２２では、買物かごをクリアし
ステップＳ８へ行く。先のステップＳ１５でモード２が
選択されているときは、ステップＳ２３で”私の注文リ
スト”を表示し、ステップＳ１２の商品選択へ行く。な
お、ステップＳ１６でＮＯのときは、ステップＳ２４
で”終了”が選択されたか否かを確認し、ＮＯであれ
ば、ステップＳ８へ戻る。一方、ステップＳ２５がＹＥ
Ｓであれば、ステップＳ２５でユーザ情報をサーバー７
０へアップロードして処理を終了する。

【００２９】上記説明では省略したが、サーバー７０は
商品の予定発送日までは注文データを管理しているの
で、端末７４から過去の注文品の状況を見たり、あるい
は発注を取り消したりすることができる。また、このオ
ンラインショッピングシステムを他人に悪用されないよ
う、パスワードを入力し、端末７４のバックアップＲＡ
Ｍ４６にあらかじめ記憶されているユーザＩＤとともに
サーバー７０に送り、確認後にサーバー７０との接続が
可能とされる。またサーバー７０から各端末７４に対し
て種々のメッセージを電子メールとして送信することも
できる。さらに、端末７４のユーザがどのような商品を
検索したかの軌跡を、例えば、商品の種別とその検索時
間などの情報として一時的に端末のメモリに保持し、送
信時に他の情報と共にサーバー７０へ送信することによ
り、通信販売業者は消費者の感心度の高い商品を知るこ
とが可能である。

【００３０】上記実施例では、端末として家庭用ゲーム
機を用いているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、通信機能を有する種々の端末装置を利用できるも
のである。特に図２、図３の例ではモデムを用いている
が通信装置及び回線の種類により不要の場合もある。

【００３１】

【発明の効果】本発明のオンラインショッピングシステ
ム及び同システム用サーバー及び端末、並びに同システ
ム用記録媒体は上記のように構成されているので、次の
ような効果を有する。すなわち、ＣＤ−ＲＯＭの固定的
情報に加えて、最新の更新情報がサーバーから回線接続
時に自動的に送信され、かつ更新すべき商品情報が端末
のメモリ上で自動的に古い情報に置き換わって書き込ま
れるので、ユーザは常に最新の商品情報に接して発注す
ることができる。また、過去に購入した商品のリストを
サーバー側で管理して、これまたサーバーから回線接続
時に自動的に送信され、端末で利用できるので、商品選
択が容易である。このように本発明は端末として大きな
容量の記憶装置を有さないものであっても、以上の使い
勝手のよいオンラインショッピングシステムを構築する
ことが可能である。特に、端末はユーザＩＤなどユーザ
固有の情報と現在購入しようとする商品情報のみを保持
するだけの容量のメモリがあればよく、かつサーバーと
の通信の情報量は更新情報など、わずかな量であり、通
信に要する時間やコストが少なくてすむ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のオンラインショッピングシステムサー
バーに通信回線を介して接続される複数の端末の１つを
模式的に示した図である。

【図２】図１中の端末として家庭用ゲーム機を用いた場
合の端末の構成を示す模式的図である。

【図３】図２中の家庭用ゲーム機の内部構成を示すブロ
ック図である。

【図４】本発明の実施例における端末側の動作を示すフ
ローチャートである。

【図５】サーバーから送信されてダウンロードされた更
新情報を用いて、更新されるべき商品についてのみ更新
が行われる様子を模式的に示す図である。

【図６】”私の注文リスト”の更新の態様を６つのフェ
ーズ（Ｐ１〜Ｐ６）で示した図である。

【符号の説明】

１０ ＣＤドライブ １２ 光ピックアップ １４ 再生回路 １６ 制御部 １８ コントロールパッド １９ 家庭用ゲーム機 ２０ テレビジョン受像機（ＴＶ） ２２ モデム ２６ 第１ＣＰＵ ３２ 第２ＣＰＵ（第２ワークＲＡＭ、バックアップＲ
ＡＭと共に受信する手段、置換する手段、サーバーに送
信する手段、商品選択を可能とする手段を構成する） ３８ 第１ワークＲＡＭ ４０ 第２ワークＲＡＭ ４６ バックアップＲＡＭ ７０ サーバー ７２ 通信回線 ７４ 端末 ７６ ＣＤ−ＲＯＭ ８０ ＣＰＵ（更新すべき商品情報を送信する手段、商
品リストを送信する手段、判断する手段、報知する手
段） ８２ キーボード ８４ ディスプレイ ８６ メモリ（外部記憶装置と共に記憶・保存する手段
を構成する） ８８ 外部記憶装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 秀夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 岡山 一仁 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 藤戸 泰行 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 永田 良一 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 坂本 弘章 東京都新宿区西新宿３−19−２ 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 伊藤 博行 東京都新宿区西新宿３−19−２ 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 木原 洋一 東京都新宿区西新宿３−19−２ 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 米川 達夫 東京都新宿区西新宿３−19−２ 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 濱崎 真紀子 東京都新宿区西新宿３−19−２ 日本電信 電話株式会社内

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能で、か
   つ前記サーバーは前記記録媒体に記録された商品情報
   中、更新すべき商品情報を送信し、前記各端末は前記更
   新すべき商品情報を前記サーバーから受信し、前記記録
   媒体から読み出された商品情報中、前記サーバーから受
   信した更新すべき商品情報については、前記記録媒体か
   ら読み出された商品情報を更新すべき商品情報に置換可
   能であるオンラインショッピングシステムにおいて、 前記端末により前記サーバーに対して発注された商品の
   情報を所定数の商品についてリストとして一時的に前記
   端末に記憶し、前記端末が前記サーバーとの通信を終了
   する前に前記一時的に記憶された商品リスト情報を前記
   サーバーに送信し、前記サーバーは前記端末から受信し
   た前記商品リスト情報を記憶・保存し、次回当該端末と
   の通信が行われるときに前記商品リスト情報を当該端末
   に送信するよう構成されたことを特徴とするオンライン
   ショッピングシステム。
2. 【請求項２】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能である
   オンラインショッピングシステム用サーバーにおいて、 前記端末から送信された商品リスト情報を記憶・保存す
   る手段と、次回当該端末との通信が行われるときに前記
   商品リスト情報を当該端末に送信する手段とを有するこ
   とを特徴とするオンラインショッピングシステム用サー
   バー。
3. 【請求項３】 前記サーバーは前記記録媒体のバージョ
   ン情報を有し、前記各端末から送信された発注データ中
   に最新バージョン以外のものがあるか否かを判断する手
   段と、最新バージョン以外のものであるときは、当該端
   末に対してその旨を報知する手段とを有することを特徴
   とする請求項２記載のオンラインショッピングシステム
   用サーバー。
4. 【請求項４】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能である
   オンラインショッピングシステム用端末において、 更新すべき商品情報を前記サーバーから受信する手段
   と、前記記録媒体から読み出された商品情報中、前記サ
   ーバーから受信した更新すべき商品情報については、前
   記記録媒体から読み出された商品情報を更新すべき商品
   情報に置換する手段とを有することを特徴とするオンラ
   インショッピングシステム用端末。
5. 【請求項５】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能である
   オンラインショッピングシステム用端末において、 前記サーバーに対して発注された商品の情報を所定数の
   商品についてリストとして一時的に記憶する手段と、前
   記端末が前記サーバーとの通信を終了する前に前記一時
   的に記憶された商品リスト情報を前記サーバーに送信す
   る手段と、前記サーバーに記憶・保存され、次回当該端
   末との通信が行われるときに前記サーバーから送信され
   る前記商品リスト情報を受信する手段と、受信された前
   記商品リスト情報を用いて次の発注のための商品選択を
   可能とする手段とを有することを特徴とするオンライン
   ショッピングシステム用端末。
6. 【請求項６】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能である
   オンラインショッピングシステム用端末において、 前記端末のユーザが前記サーバーに対して発注する以前
   に前記記録媒体に記録された商品情報中、検索した商品
   の情報又は検索の態様を一時的に記憶する手段と、前記
   端末が前記サーバーとの通信を終了する前に前記一時的
   に記憶された商品の情報又は検索の態様を前記サーバー
   に送信する手段とを有することを特徴とするオンライン
   ショッピングシステム用端末。
7. 【請求項７】 サーバーと複数の端末が通信を行って、
   前記各端末から前記サーバーに対して商品購入のための
   発注を行えるよう構成され、かつ前記各端末には、あら
   かじめ商品情報が記録された記録媒体が装着可能である
   オンラインショッピングシステムに用いる前記記録媒体
   において、 前記端末により前記サーバーに対して発注された商品の
   情報を所定数の商品についてリストとして一時的に前記
   端末に記憶し、前記端末が前記サーバーとの通信を終了
   する前に前記一時的に記憶された商品リスト情報を前記
   サーバーに送信し、前記サーバーに記憶・保存された、
   前記商品リスト情報を次回前記サーバーとの通信が行わ
   れるときに受信し、受信された前記商品リスト情報を用
   いて次の発注のための商品選択を可能とするためのプロ
   グラムが前記商品情報の他にあらかじめ書き込まれてい
   ることを特徴とするオンラインショッピングシステム用
   記録媒体。