JPH10152008A - エアバック - Google Patents
エアバックInfo
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- JPH10152008A JPH10152008A JP8314759A JP31475996A JPH10152008A JP H10152008 A JPH10152008 A JP H10152008A JP 8314759 A JP8314759 A JP 8314759A JP 31475996 A JP31475996 A JP 31475996A JP H10152008 A JPH10152008 A JP H10152008A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- vehicle body
- swelling
- inflator
- front side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/23—Inflatable members
- B60R21/231—Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
- B60R21/2334—Expansion control features
- B60R21/2342—Tear seams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】インフレータの複雑な膨出圧力設定を緩和する
ことができ、しかも、膨出の方向制御を容易とすること
ができるエアバックを提供する。 【解決手段】インフレータから導入口10aに向かって
噴出された圧力流体によってインストルメントパネルの
上面寄りに形成された膨出開口から車体斜め後方に向か
って膨出する袋状のエアバック10に、導入口10aの
うち初期膨出時において車体前方側に位置する部分の近
傍に、車体前方側を膨出させるための流体の導入を一時
的に遅延させる遅延手段15を設けた。
ことができ、しかも、膨出の方向制御を容易とすること
ができるエアバックを提供する。 【解決手段】インフレータから導入口10aに向かって
噴出された圧力流体によってインストルメントパネルの
上面寄りに形成された膨出開口から車体斜め後方に向か
って膨出する袋状のエアバック10に、導入口10aの
うち初期膨出時において車体前方側に位置する部分の近
傍に、車体前方側を膨出させるための流体の導入を一時
的に遅延させる遅延手段15を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定形状の布体を
重ね合わせてその周縁部同士を接合することで袋状とさ
れ、前記布体の一方にインフレータの作動に伴う噴出ガ
スの導入口が形成され、該導入口から導入された噴出ガ
スによってインストルメントパネルの上面寄りに形成さ
れた膨出開口から車体斜め後方に向かって膨出するエア
バックに関する。
重ね合わせてその周縁部同士を接合することで袋状とさ
れ、前記布体の一方にインフレータの作動に伴う噴出ガ
スの導入口が形成され、該導入口から導入された噴出ガ
スによってインストルメントパネルの上面寄りに形成さ
れた膨出開口から車体斜め後方に向かって膨出するエア
バックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、乗用車用のインストルメ
ントパネルの助手席側にエアバック装置を設けたものが
知られている。
ントパネルの助手席側にエアバック装置を設けたものが
知られている。
【0003】また、このエアバック装置は、インストル
メントパネルのパネル形状や設置スペース等の関係か
ら、インストルメントパネルの上面寄りにこのインスト
ルメントパネルと一体若しくは別体のリッドを設けると
共にこのリッドに対向するようにインストルメントパネ
ルの内部にインフレータを設けている。
メントパネルのパネル形状や設置スペース等の関係か
ら、インストルメントパネルの上面寄りにこのインスト
ルメントパネルと一体若しくは別体のリッドを設けると
共にこのリッドに対向するようにインストルメントパネ
ルの内部にインフレータを設けている。
【0004】このインフレータには、所定形状の布体を
重ね合わせてその周縁部同士を接合することで袋状とさ
れると共に布体の一方に圧力流体の導入口が形成された
エアバックが付設されている。
重ね合わせてその周縁部同士を接合することで袋状とさ
れると共に布体の一方に圧力流体の導入口が形成された
エアバックが付設されている。
【0005】エアバックは、インフレータの作動に伴っ
て噴出された圧力流体(例えば、ガス)によって膨張
し、この膨張圧力によってリッドの一部を開裂させるこ
とによりインストルメントパネルに略上向きの膨出開口
が形成されると共にこの膨出開口から車体斜め後方に向
かって膨出することで助手席側の乗員の頭部等を受け止
め、頭部等がインストルメントパネルやインストルメン
トパネルに当接しないように保護するものである。
て噴出された圧力流体(例えば、ガス)によって膨張
し、この膨張圧力によってリッドの一部を開裂させるこ
とによりインストルメントパネルに略上向きの膨出開口
が形成されると共にこの膨出開口から車体斜め後方に向
かって膨出することで助手席側の乗員の頭部等を受け止
め、頭部等がインストルメントパネルやインストルメン
トパネルに当接しないように保護するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバック
は、緊急時において乗員の頭部等を保護するという観点
から、膨出に至る時間を非常に短く設定しなければなら
ないが、その膨張を早く設定するということは圧力流体
の噴出圧を高く設定することになる。
は、緊急時において乗員の頭部等を保護するという観点
から、膨出に至る時間を非常に短く設定しなければなら
ないが、その膨張を早く設定するということは圧力流体
の噴出圧を高く設定することになる。
【0007】しかしながら、噴出圧を高くすると、乗員
拘束性の調整のため、インフレータからの流体の噴出圧
力設定が非常に複雑なものとなる。
拘束性の調整のため、インフレータからの流体の噴出圧
力設定が非常に複雑なものとなる。
【0008】しかも、上述したように、インストルメン
トパネルに形成される膨出開口が上向きであると、その
上方にはフロントウインドウガラスがあるため、このフ
ロントウインドウガラスをなるべく避ける又は当たりを
強くしないようにエアバックを膨出させるように方向制
御することが好ましい。
トパネルに形成される膨出開口が上向きであると、その
上方にはフロントウインドウガラスがあるため、このフ
ロントウインドウガラスをなるべく避ける又は当たりを
強くしないようにエアバックを膨出させるように方向制
御することが好ましい。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、インフレータの複雑な膨出圧力設定を緩和する
ことができ、しかも、膨出の方向制御を容易とすること
ができるエアバックを提供することを目的とする。
あって、インフレータの複雑な膨出圧力設定を緩和する
ことができ、しかも、膨出の方向制御を容易とすること
ができるエアバックを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、インフレータから噴出さ
れた圧力流体の導入口を備え、該導入口から導入された
圧力流体によってインストルメントパネルの上面寄りに
形成された膨出開口から車体斜め後方に向かって膨出す
るよう袋状に形成されたエアバックにおいて、前記導入
口のうち初期膨出時において車体前方側に位置する部分
の近傍に、車体前方側を膨出させるための流体の導入を
一時的に遅延させる遅延手段を設けたことを要旨とす
る。
め、請求項1に記載の発明は、インフレータから噴出さ
れた圧力流体の導入口を備え、該導入口から導入された
圧力流体によってインストルメントパネルの上面寄りに
形成された膨出開口から車体斜め後方に向かって膨出す
るよう袋状に形成されたエアバックにおいて、前記導入
口のうち初期膨出時において車体前方側に位置する部分
の近傍に、車体前方側を膨出させるための流体の導入を
一時的に遅延させる遅延手段を設けたことを要旨とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明のエアバックの実施
の形態を図面に基づいて説明する。
の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】図4において、1はフロントウインドウガ
ラス、2は自動車用のインストルメントパネル、3はハ
イマウント式のエアバック装置である。
ラス、2は自動車用のインストルメントパネル、3はハ
イマウント式のエアバック装置である。
【0013】エアバック装置3は、インストルメントパ
ネル2の上面2aに形成された開口2bにクリップ4,
4を介して保持された樹脂性のリッド5と、図示しない
車体の一部(例えば、ステアリングサポートメンバ)に
ブラケット6を介して固定されると共に結合部材7,7
を介してリッド5の脚部5a,5aとも連結されたモジ
ュールハウジング8と、モジュールハウジング8とリッ
ド5とで形成された収納空間9内に折り畳まれて収納さ
れたエアバック10とを備えている。
ネル2の上面2aに形成された開口2bにクリップ4,
4を介して保持された樹脂性のリッド5と、図示しない
車体の一部(例えば、ステアリングサポートメンバ)に
ブラケット6を介して固定されると共に結合部材7,7
を介してリッド5の脚部5a,5aとも連結されたモジ
ュールハウジング8と、モジュールハウジング8とリッ
ド5とで形成された収納空間9内に折り畳まれて収納さ
れたエアバック10とを備えている。
【0014】リッド5には、正面視H形状の開裂溝5b
(全体的な図示省略)が形成されており、エアバック1
0の膨張に伴う押圧力によってこの開裂溝5bが開裂
し、図4に示した部分の開裂溝5bを自由端部として互
いに離反する矢印A,A’方向に開く(観音開き)こと
によって膨出開口5c(実際には開いたとき)が形成さ
れる。
(全体的な図示省略)が形成されており、エアバック1
0の膨張に伴う押圧力によってこの開裂溝5bが開裂
し、図4に示した部分の開裂溝5bを自由端部として互
いに離反する矢印A,A’方向に開く(観音開き)こと
によって膨出開口5c(実際には開いたとき)が形成さ
れる。
【0015】モジュールハウジング8は、圧力流体(例
えば、ガス)を噴出する筒状のインフレータ11を収納
すると共にインフレータ11から噴出された圧力流体の
噴出量や噴出方向を制御する筒状のディフューザ12
と、ディフューザ12に結合部材13,13を介して連
結されてディフューザ12の上部にエアバック収納空間
9を形成するアッパハウジング14とを備え、このアッ
パハウジング14がリッド5と結合部材7,7を介して
結合されている。
えば、ガス)を噴出する筒状のインフレータ11を収納
すると共にインフレータ11から噴出された圧力流体の
噴出量や噴出方向を制御する筒状のディフューザ12
と、ディフューザ12に結合部材13,13を介して連
結されてディフューザ12の上部にエアバック収納空間
9を形成するアッパハウジング14とを備え、このアッ
パハウジング14がリッド5と結合部材7,7を介して
結合されている。
【0016】エアバック10は、所定形状の布体を重ね
合わせた状態でその周縁部同士を接合することで袋状と
され、その布体の一方にディフューザ12の開口12a
から噴出されたインフレータ11の圧力流体を袋内部に
導入するための導入口10aが形成されている。また、
エアバック10には、図1(A)〜(C)に示すよう
に、導入口10aの一部に沿って延在された縫製による
遅延手段15が設けられている。さらに、エアバック1
0には、ディフューザ12の開口12aに導入口10a
を対向させた状態でディフューザ12を覆う取付代10
bが設けられ、取付代10bによってディフューザ12
を覆った状態でアッパハウジング14,取付代10b,
ディフューザ12を結合部材13,13で結合してい
る。
合わせた状態でその周縁部同士を接合することで袋状と
され、その布体の一方にディフューザ12の開口12a
から噴出されたインフレータ11の圧力流体を袋内部に
導入するための導入口10aが形成されている。また、
エアバック10には、図1(A)〜(C)に示すよう
に、導入口10aの一部に沿って延在された縫製による
遅延手段15が設けられている。さらに、エアバック1
0には、ディフューザ12の開口12aに導入口10a
を対向させた状態でディフューザ12を覆う取付代10
bが設けられ、取付代10bによってディフューザ12
を覆った状態でアッパハウジング14,取付代10b,
ディフューザ12を結合部材13,13で結合してい
る。
【0017】尚、エアバック10は、図2(A),
(B)に示すように、導入口10aの小口方向に沿って
複数に折り畳んだ状態で、図4に示すように、導入口1
0aよりも車体前方に位置した方をロール巻、導入口1
0aよりも車体後方(膨出方向)に位置した方を蛇腹折
りして収納空間9内に収納されている。
(B)に示すように、導入口10aの小口方向に沿って
複数に折り畳んだ状態で、図4に示すように、導入口1
0aよりも車体前方に位置した方をロール巻、導入口1
0aよりも車体後方(膨出方向)に位置した方を蛇腹折
りして収納空間9内に収納されている。
【0018】遅延手段15は、インフレータ11の作動
に伴うエアバック10の初期膨出時において導入口10
aよりも車体前方側(図4において左側)に位置する部
分で且つ導入口10aの近傍に位置し、遅延手段15の
延在方向並びに範囲は導入口10aよりも車体前方側に
位置するエアバック10内への圧力流体の導入を遮断す
る状況であれば、図1(A)〜(C)に示すように、種
々のものが考えられ、特に限定されるものではない。ま
た、遅延手段15に用いられる糸の材質には、ナイロン
(商標登録)等が用いられているが、所定の圧力以上で
切断されれば良いため、その太さ等の設定により適宜の
材質のものが用いられる。
に伴うエアバック10の初期膨出時において導入口10
aよりも車体前方側(図4において左側)に位置する部
分で且つ導入口10aの近傍に位置し、遅延手段15の
延在方向並びに範囲は導入口10aよりも車体前方側に
位置するエアバック10内への圧力流体の導入を遮断す
る状況であれば、図1(A)〜(C)に示すように、種
々のものが考えられ、特に限定されるものではない。ま
た、遅延手段15に用いられる糸の材質には、ナイロン
(商標登録)等が用いられているが、所定の圧力以上で
切断されれば良いため、その太さ等の設定により適宜の
材質のものが用いられる。
【0019】上記の構成において、エアバック10は、
一方に導入口10aを形成した所定形状の布体を重ね合
わせた状態でその周縁部同士を接合した後に表裏を逆に
して周縁部の縫代が内側となるように袋状とし、この状
態から取付代10b及び遅延手段15を設ける。
一方に導入口10aを形成した所定形状の布体を重ね合
わせた状態でその周縁部同士を接合した後に表裏を逆に
して周縁部の縫代が内側となるように袋状とし、この状
態から取付代10b及び遅延手段15を設ける。
【0020】次に、図2(A),(B)に示すように、
導入口10aを形成した布体と逆側で且つ導入口10a
の小口方向に沿う折れ線となるようにエアバック10を
折り畳んだ後、図4に示すように、導入口10aよりも
車体後方側に位置する部分を蛇腹折り、導入口10aよ
りも車体前方に位置する部分をロール巻とする。
導入口10aを形成した布体と逆側で且つ導入口10a
の小口方向に沿う折れ線となるようにエアバック10を
折り畳んだ後、図4に示すように、導入口10aよりも
車体後方側に位置する部分を蛇腹折り、導入口10aよ
りも車体前方に位置する部分をロール巻とする。
【0021】そして、このような折り畳み状態で取付代
10b内にインフレータ11をセットしたディフューザ
12を挿入した後、これらとアッパハウジング14とを
一体に結合部材13,13によって結合する。
10b内にインフレータ11をセットしたディフューザ
12を挿入した後、これらとアッパハウジング14とを
一体に結合部材13,13によって結合する。
【0022】アッパハウジング14には、予め(若しく
は上述した状態の後に)結合部材7,7によってリッド
5が装着され、このリッド5はクリップ4,4を介して
インストルメントパネル2に装着される。
は上述した状態の後に)結合部材7,7によってリッド
5が装着され、このリッド5はクリップ4,4を介して
インストルメントパネル2に装着される。
【0023】そして、インフレータ11が作動すると、
このインフレータ11から圧力流体が噴出され、ディフ
ューザ12によって噴出量や噴出方向が制御されつつ導
入口10aからエアバック10内へと圧力流体が導入さ
れる。
このインフレータ11から圧力流体が噴出され、ディフ
ューザ12によって噴出量や噴出方向が制御されつつ導
入口10aからエアバック10内へと圧力流体が導入さ
れる。
【0024】エアバック10は、この圧力流体の導入に
伴って膨張し、この膨張により先ずリッド5の一部を開
裂させ(この場合にはH形状の開裂溝に沿って)て膨出
開口5cを形成すると同時に、この膨出開口5cからエ
アバック10が徐々に膨出する。
伴って膨張し、この膨張により先ずリッド5の一部を開
裂させ(この場合にはH形状の開裂溝に沿って)て膨出
開口5cを形成すると同時に、この膨出開口5cからエ
アバック10が徐々に膨出する。
【0025】次に、本発明のエアバック10の膨出状態
を、図3に示した、エアバック10の膨出初期状態を時
系列で示したものに基づいて説明する。
を、図3に示した、エアバック10の膨出初期状態を時
系列で示したものに基づいて説明する。
【0026】エアバック10には、上述したように、遅
延手段15が設けられ、しかも、エアバック10の導入
口10aよりも車体前方側に位置する部分はロール巻に
収納されているため、インフレータ11からの圧力流体
は、主に、車体後方側に向かって膨出する方向に導入さ
れ、エアバック10の導入口10aよりも車体後方側に
位置する蛇腹折りに収納されている部分の方に圧力流体
が導入し易くなっている。
延手段15が設けられ、しかも、エアバック10の導入
口10aよりも車体前方側に位置する部分はロール巻に
収納されているため、インフレータ11からの圧力流体
は、主に、車体後方側に向かって膨出する方向に導入さ
れ、エアバック10の導入口10aよりも車体後方側に
位置する蛇腹折りに収納されている部分の方に圧力流体
が導入し易くなっている。
【0027】従って、図3の1点鎖線で示したように、
上面2aから膨出した直後は、この上面2aの上方から
やや車体後方に向かって膨出した後、図3の2点鎖線,
3点鎖線で示したように、フロントウインドウガラス1
の傾斜面に略沿うように車体斜め後方(矢印P1方向)
に大きく膨出する。
上面2aから膨出した直後は、この上面2aの上方から
やや車体後方に向かって膨出した後、図3の2点鎖線,
3点鎖線で示したように、フロントウインドウガラス1
の傾斜面に略沿うように車体斜め後方(矢印P1方向)
に大きく膨出する。
【0028】そして、導入口10aより車体後方側に位
置する部分の膨出が略完了すると、インフレータ11か
ら噴出された圧力流体の圧力によって遅延手段15が切
断され、これにより車体前方側に位置する部分が本格的
に膨張し始める。
置する部分の膨出が略完了すると、インフレータ11か
ら噴出された圧力流体の圧力によって遅延手段15が切
断され、これにより車体前方側に位置する部分が本格的
に膨張し始める。
【0029】この車体前方側に位置する部分のエアバッ
ク10の膨張は、実際の膨出方向は車体斜め後方である
(ディフューザ12の噴出方向が車体斜め後方に設定さ
れている)ため、図3の実線で示すように、先に膨出し
ていた車体後方側に位置する部分の先端が車体下方(矢
印P2方向)に膨出が継続される。
ク10の膨張は、実際の膨出方向は車体斜め後方である
(ディフューザ12の噴出方向が車体斜め後方に設定さ
れている)ため、図3の実線で示すように、先に膨出し
ていた車体後方側に位置する部分の先端が車体下方(矢
印P2方向)に膨出が継続される。
【0030】従って、エアバック10は、遅延手段15
によってインフレータ11から噴出された圧力流体の導
入が段階的に制御され、先に導入口10aよりも車体後
方側に位置する部分、次に導入口10aよりも車体前方
に位置する部分が膨出することにより、実質的にはイン
ストルメントパネル2の上面2aから車体斜め後方に向
かう膨出でありながら、その膨出軌跡はインストルメン
トパネル2の側面視曲線に沿って回動するかのごとき膨
出とすることができ、インフレータ11の噴出圧力設定
を複雑とすることなく乗員側に向かう膨出圧力を低減し
且つ乗員の受け止め面積を広く確保することができる。
によってインフレータ11から噴出された圧力流体の導
入が段階的に制御され、先に導入口10aよりも車体後
方側に位置する部分、次に導入口10aよりも車体前方
に位置する部分が膨出することにより、実質的にはイン
ストルメントパネル2の上面2aから車体斜め後方に向
かう膨出でありながら、その膨出軌跡はインストルメン
トパネル2の側面視曲線に沿って回動するかのごとき膨
出とすることができ、インフレータ11の噴出圧力設定
を複雑とすることなく乗員側に向かう膨出圧力を低減し
且つ乗員の受け止め面積を広く確保することができる。
【0031】しかも、インストルメントパネル2に形成
される膨出開口5aが上向きであるにも拘らず、フロン
トウインドウガラス1への当たりあまり強くしないです
むことができる。
される膨出開口5aが上向きであるにも拘らず、フロン
トウインドウガラス1への当たりあまり強くしないです
むことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアバッ
クにあっては、導入口のうち初期膨出時において車体前
方側に位置する部分の近傍に、車体前方側を膨出させる
ための流体の導入を一時的に遅延させる遅延手段を設け
たことにより、インフレータの複雑な膨出圧力設定を緩
和することができ、しかも、膨出の方向制御を容易とす
ることができる。
クにあっては、導入口のうち初期膨出時において車体前
方側に位置する部分の近傍に、車体前方側を膨出させる
ための流体の導入を一時的に遅延させる遅延手段を設け
たことにより、インフレータの複雑な膨出圧力設定を緩
和することができ、しかも、膨出の方向制御を容易とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるエアバックを示
し、(A)〜(C)は、遅延手段のパターンを示したエ
アバックの背面図である。
し、(A)〜(C)は、遅延手段のパターンを示したエ
アバックの背面図である。
【図2】同じく、(A)は折り畳んだ状態のエアバック
の正面図、(B)は図2(A)のB−B線に沿う断面図
である。
の正面図、(B)は図2(A)のB−B線に沿う断面図
である。
【図3】同じく、エアバックの膨出初期状態を時系列で
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】同じく、エアバックを収納した状態のエアバッ
ク装置の縦断面図である。
ク装置の縦断面図である。
2…インストルメントパネル 2a…上面 5…リッド 5a…膨出開口 10…エアバック 10a…導入口 11…インフレータ 15…遅延手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 頼人 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 株式 会社カンセイ内
Claims (2)
- 【請求項1】インフレータから噴出された圧力流体の導
入口を備え、該導入口から導入された圧力流体によって
インストルメントパネルの上面寄りに形成された膨出開
口から車体斜め後方に向かって膨出するよう袋状に形成
されたエアバックにおいて、 前記導入口のうち初期膨出時において車体前方側に位置
する部分の近傍に、車体前方側を膨出させるための流体
の導入を一時的に遅延させる遅延手段を設けたことを特
徴とするエアバック。 - 【請求項2】前記遅延手段は、前記導入口のうち初期膨
出時において車体前方側に位置する部分の近傍の所定範
囲内において対向する部分を接合し且つ所定圧力によっ
て接合を解除する縫製であることを特徴とする請求項1
に記載のエアバック。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31475996A JP3759262B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | エアバック |
US08/978,473 US6042144A (en) | 1996-11-26 | 1997-11-25 | Passenger side air bag |
KR1019970062971A KR100272952B1 (ko) | 1996-11-26 | 1997-11-26 | 에어백 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31475996A JP3759262B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | エアバック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152008A true JPH10152008A (ja) | 1998-06-09 |
JP3759262B2 JP3759262B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
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