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JPH10140050A - 建築物表面仕上用塗装材 - Google Patents

建築物表面仕上用塗装材

Info

Publication number
JPH10140050A
JPH10140050A JP30187696A JP30187696A JPH10140050A JP H10140050 A JPH10140050 A JP H10140050A JP 30187696 A JP30187696 A JP 30187696A JP 30187696 A JP30187696 A JP 30187696A JP H10140050 A JPH10140050 A JP H10140050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
coating material
coating
roller
finishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30187696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Aoki
清 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Original Assignee
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMAMOTO YOGYO KAKO KK filed Critical YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Priority to JP30187696A priority Critical patent/JPH10140050A/ja
Publication of JPH10140050A publication Critical patent/JPH10140050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装材の立毛ローラーへののりがよく、厚付
けができ、組成の均一な塗布が可能で、塗り継ぎが現れ
ず、安定した凹凸模様パターンの塗装が可能な立毛ロー
ラーによる塗布に好適な建築物表面仕上用塗装材を提供
する。 【解決手段】 骨材と合成樹脂エマルション(例えばア
クリル系樹脂エマルション)とを含む混合物からなり、
前記骨材は、比表面積が0.8〜30m2 /gの骨材
(例えば蛙目粉体)が5〜35重量%、比表面積が0.
7〜0.07m 2 /gの骨材(例えば寒水石粉)が95
〜65重量%の骨材からなり、前記骨材合計100重量
部に対し、前記合成樹脂エマルションが15〜30重量
部からなる立毛ローラーによる塗布に好適な建築物表面
仕上用塗装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物表面仕上用
塗装材に関するものであり、特にウインナーローラーと
も称される立毛をその表面に有するローラーを用いて塗
布する場合に好適な建築物表面仕上用塗装材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂エマルションなどと,寒水石
粉、硅砂、その着色物などで代表される、天然石粉、硅
砂、粘土粉、ガラス粉、陶磁器粉などの骨材を含む塗装
材をビルディング、家、マンション、高速道路の橋脚、
公園・遊園地などの構築物、施設などの建築物の壁面
や、床面、天井、又は、適宜の基材上に吹付けたり或い
は塗布する等適宜の方法により塗布、乾燥し天然石調そ
の他の模様を施した塗装材は建築物の内外装壁面或は床
面の装飾用など建築物表面仕上用塗装材として用いられ
ている。(特開平4−76151号、特開平3−279
561号)。これらは単なるペイントと異なり、ペイン
トが比較的薄い塗膜で塗布され(例えば数十μmのオー
ダー)重厚感の表現や多色表現(部分的に細かい色彩の
変化がある)などができず、どちらかと言うとやや単調
な感じを与えるのに対し、天然石粉、硅砂、その着色物
など、前述した骨材を含む塗装材は、それよりはるかに
厚めに塗布され、また厚めに塗布されるがゆえに、塗布
厚みの変化による適宜の凹凸模様の形成が可能となると
共に、これら適宜の骨材が、更に表面の微妙な凹凸模様
と表面に重厚感を与えるため、重厚な表面装飾材とし
て、建築物表面仕上用に近年頻繁に使用されてきてい
る。尚、仮に通常のペイントを本発明の塗装材の如く、
例えば塗布厚み0.4mm/1回で2回塗りした場合に
は、ひびわれやクラックあるいはダレが生じてしまうの
で、この様に厚み付されることは通常行われていない。
【0003】通常、この様な骨材を含む塗装材は、吹き
付けガンなどを用いて建築物表面に吹き付けて塗布され
る方式が効率的であり、頻繁に用いられてきているが、
吹き付けの場合には飛沫が飛散し周辺部が汚染されると
か作業者が吸い込むと健康上好ましくないとか、コンプ
レッサーの騒音が喧しいなど作業環境の問題が生じた
り、建築物をリフォームする場合に、隣接する建築物と
の間隔が接近して建造されている場合には吹き付けの場
合には対象物より最低50cm程度離れた位置から吹き
付ける必要があるため、吹き付け作業が困難になるなど
の問題があり、その場合には刷毛やローラーを用いて塗
装する必要が生じている。この様な場合、刷毛を用いた
塗装は余り効率がよくないのでローラーによる塗布が好
ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ペイントの塗装
と異なり、天然石粉、硅砂、粘土粉、ガラス粉、陶磁器
粉、金属粉、プラスチック骨材などの骨材と合成樹脂エ
マルションとを含む混合物からなる建築物表面仕上用塗
装材は、厚付け(厚みを厚く塗布すること)する必要が
あるため、吹付けガンによる塗装が一般的である。とこ
ろで一般にペイントの塗装では、ローラー表面が繊維毛
で覆われたいわゆる立毛ローラー(通称この業界ではウ
ィンナーローラーとも言われている。)による塗装も広
く行われている。しかし、従来から市販されている骨材
と合成樹脂エマルションとを含む混合物からなる建築物
表面仕上用塗装材を一般にペイントの塗装に使用される
かかる立毛ローラーで塗布しようとすると、骨材がかか
る立毛ローラーの立毛の中に入り込んでしまい、立毛が
骨材を保持してこのローラーで塗布しても骨材の一部が
塗布されずにローラーの立毛の中に残り、組成の均一な
塗布ができなかったり、塗布層の継ぎ目が現れる(ロー
ラーで塗布した後次にその隣を一部重ねながら塗布した
時にその境界に塗布継ぎ目が見えること)などの問題が
あり、塗布斑のないほぼ均一な模様(通常小さなさざ波
調のほぼ均一な凹凸模様が形成される。)を安定して付
与し得る塗装ができないなどの問題があることが分かっ
た。
【0005】本発明は、従来の建築物表面仕上用塗装材
のかかる問題点を解決し、立毛ローラー(ウインナーロ
ーラー)を用いて塗装する場合に、塗装材の立毛ローラ
ーへののりがよく、厚付けができ、組成の均一な塗布が
可能で、塗層の継ぎ目(塗り継ぎ)が現れず、安定した
凹凸模様パターンの塗装が可能な建築物表面仕上用塗装
材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、立毛ローラーによる塗布が可能な本発明の建築物表
面仕上用塗装材は、骨材と合成樹脂エマルションとを含
む混合物からなり、前記骨材は、比表面積が0.8〜3
0m2 /gの骨材が5〜35重量%、比表面積が0.7
〜0.07m2 /gの骨材が95〜65重量%の骨材か
らなり、前記骨材合計100重量部に対し、前記合成樹
脂エマルションが15〜30重量部であることを特徴と
する。
【0007】本発明の前記建築物表面仕上用塗装材に於
いては、骨材が、天然石粉、硅砂、粘土粉、ガラス粉、
陶磁器粉から選ばれた少なくとも1種であることが好ま
しい。
【0008】また、前記本発明の建築物表面仕上用塗装
材に於いては、合成樹脂エマルションの合成樹脂成分
が、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂または酢酸ビニ
ル系樹脂から選ばれた合成樹脂成分であることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる骨材としては、比
表面積が0.8〜30m2 /gの骨材が5〜35重量
%、比表面積が0.7〜0.07m2 /gの骨材が95
〜65重量%の配合割合で配合された骨材を用いること
が必要である。
【0010】骨材の組成において比表面積が0.8〜3
0m2 /gの骨材が5重量%よりも少なく、比表面積が
0.7〜0.07m2 /gの骨材が95重量%よりも多
いと立毛ローラーで塗布する場合に、ローラーへの塗装
材ののりが低下し、塗布斑が生じやすく、塗布層の凹凸
模様のパターンが安定しないので好ましくない。また、
骨材の組成において比表面積が0.8〜30m2 /gの
骨材が35重量%よりも多く、比表面積が0.7〜0.
07m2 /gの骨材が65重量%よりも少ないと、立毛
ローラーの塗装材ののりや立毛ローラーによる被塗布対
象物への塗布は容易であるが、厚塗りができずペイント
仕上げの様な状態になり、塗布面の凹凸模様のパターン
はレベリングにより消失し、安定な凹凸模様のパターン
が付与できなくなり、また、特に天然石材調の重厚な感
じの仕上げができなくなる。
【0011】また、骨材の比表面積が0.07m2 /g
より小さい場合、骨材がローラーの立毛中に噛み込まれ
て保持され、均一な組成の塗布が困難になり、ローラー
への塗装材ののりが低下し、塗布斑が生じやすく、塗布
層の凹凸模様のパターンが安定しないので好ましくな
い。また、比表面積が30m2 /gより大きい場合に
は、厚塗りができずペイント仕上げの様な状態になり、
塗布面の凹凸模様のパターンはレベリングにより消失
し、安定な凹凸模様のパターンが付与できなくなり、ま
た、特に天然石材調の重厚な感じの仕上げができなくな
る。仮に塗布の膜厚を厚くできたとしても、クラックや
膨れが生じたり、ひび割れ現象が生じたりするので好ま
しくない。従って、骨材としては上記比表面積のものを
上記の割合で配合されている組成のものを用いることが
必要である。但し、本発明の目的を阻害しない範囲で上
記特定範囲外の比表面積の骨材が少量含まれることは差
し支えない。また、骨材ではないが、色調を調節するた
め、顔料を添加することは何ら差し支えがなく任意であ
る。
【0012】また、本発明の建築物表面仕上用塗装材に
於いては、前記骨材と合成樹脂エマルションの重量割合
も重要であって、骨材と合成樹脂エマルションの重量割
合が前記骨材合計100重量部に対し、前記合成樹脂エ
マルションが15〜30重量部であることが必要であ
る。合成樹脂エマルションの割合がこれより少なく骨材
の割合がこれより多くなると、塗膜の強度が低くなり、
雨水などの浸水によって膨潤するなど耐水性が低下し、
また、塗装対象物面への付着力が低下すると共に、固体
分が多くなるので、塗布がしずらくなったり、塗布斑が
発生しやすくなる、従って例えば小さなさざ波調の一定
したきれいな凹凸模様が安定して付与できず、模様がか
なり不均一になったり、くずれたりするので好ましくな
い。また、骨材の割合が前記範囲より少なく合成樹脂エ
マルションの割合が前記範囲より多くなると、厚く塗布
することが困難になり、薄付きとなってペイント化する
ので好ましくない。
【0013】骨材としては、天然石粉、硅砂、粘土粉、
ガラス粉、陶磁器粉、金属粉、その他炭酸カルシウムそ
の他の無機化合物粉、プラスチック骨材など(尚、これ
らには人工的に着色したものも含まれる意味で使用して
いる。具体的には着色硅砂など)が挙げられ、天然石粉
としては、寒水石粉、御影石粉などの大理石粉、硅石
粉、硅砂粉などが好ましく用いられるが、これらのみに
限定されるものではない。
【0014】骨材としては、天然石粉、硅砂、粘土粉、
ガラス粉、陶磁器粉、その他炭酸カルシウムその他の無
機化合物粉などが、プラスチック骨材や金属粉に比べ
て、耐久性がよく、比較的安価でありより好ましい。特
に寒水石粉や御影石粉(大理石粉)、硅砂(着色硅砂粉
も含む)などは比較的安価であり、耐久性もよく、且
つ、高級感、重厚感のある装飾仕上ができるのでより好
ましい。
【0015】合成樹脂エマルションとしては、通常、水
性のエマルションが用いられ、合成樹脂エマルションを
構成する合成樹脂成分としては(メタ)アクリル酸エス
テル系樹脂または酢酸ビニル系樹脂が比較的安価で、前
記本発明の目的を容易に達成でき好ましく用いられる。
特に(メタ)アクリル酸エステル系樹脂は、安価な割に
は、耐候性にも優れ特に好ましい樹脂成分である。ここ
で“(メタ)アクリル酸エステル系樹脂”とは“アクリ
ル酸エステル系樹脂”あるいは“メタクリル酸エステル
系樹脂”ならびにこれらの共重合体樹脂を意味するもの
である。従って以下に於いても“(メタ)アクリル…
…”とは“アクリル……”または“メタクリル……”を
含む意味で用いられている。具体的には、(メタ)アク
リル酸エステル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−
(メタ)アクリル酸共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸
エステル−スチレン共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸
エステル−(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体樹
脂、(メタ)アクリル酸エステル−ウレタン系共重合体
樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−シリコーン系共重
合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−弗素系共重合
体樹脂などが挙げられ、また、酢酸ビニル系樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−バー
サチック酸ビニル共重合体などが挙げられる。
【0016】これらの樹脂は比較的柔軟性もあり、好ま
しく用いられる。合成樹脂エマルション中の合成樹脂の
割合は特に限定するものではないが、通常固形分にして
45〜52重量%のものが好適に用いらる。
【0017】尚、本発明の建築物表面仕上用塗装材に
は、本発明の目的を阻害しない範囲で、必要に応じて充
填材、造膜助剤、増粘剤、消泡剤、pH調整剤、顔料な
ど、各種の添加剤を加えてもよいことはもちろんであ
る。
【0018】特に限定するものではないが、本発明の建
築物表面仕上用塗装材の塗布厚みは立毛ローラーによる
1回または2回塗布が用いられ、トータル厚みとして、
目的や用途によって異なるが、通常0.3〜2mm程度
の厚みで塗布される。
【0019】立毛ローラーとしては、立毛をその表面に
有するローラーであって、立毛の製作手段は特に限定さ
れず、植毛(静電植毛も含む)や、ベース生地への織り
込みにより立毛を形成したもの、布などをバフィングし
て起毛したものなど、各種の立毛をその表面に有するロ
ーラーが使用できる。これらのローラーはウインナーロ
ーラーとしてすでに市販されており、市販品を容易に入
手することができる。特に限定するものではないが、参
考までにかかる立毛ローラーの一例の斜視図を図1に示
した。図1中、1がロール部分で、2が立毛であり、3
が把持部を示す。
【0020】立毛ローラーの立毛の長さなどは、目的と
する凹凸模様によって変わるので特に限定するものでは
ないが、4〜20mm程度のものが好ましく用いられ
る。また、立毛を構成する繊維も、特に限定されるもの
ではないが、ナイロン繊維が比較的耐久性もよく、塗装
材を十分に含ませることができ好ましく用いられる。
【0021】本発明の塗装材は、ビルディング、家、マ
ンション、高速道路の橋脚、公園・遊園地などの構築
物、施設などの建築物の内外壁面や、床面、天井などの
建築物表面仕上用塗装材として適用され、その塗装対象
物の素材は特に限定するものではないが、例えば、セメ
ント押出成形板(乾式板)、木材、金属板、モルタル
板、RC(打ち放しコンクリート)面、PC(プレキャ
ストコンクリートパネル)、石膏ボード、石綿セメント
板、硅カル板(けい酸カルシウム板)、GRC(ガラス
繊維強化コンクリート)、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)、その他各種無機または有機繊維の織物、編み物、
不織布などのシート状物などが挙げられ、これらの素材
は必要に応じて下地処理(例えばアクリル系樹脂エマル
ション塗布など)を行った上で本発明の塗装材が塗布さ
れる。
【0022】尚、骨材の比表面積は、BET法によって
測定することができ、具体的には、下記実施例、比較例
のデータは、直読全自動表面測定装置(ユアサアイオニ
クス株式会社製“モノソープ”)を用いBET式1点法
(77K、N2 吸着)で測定したものである。
【0023】
【実施例】
実施例1 下記(表1)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0024】
【表1】
【0025】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて1回目が約0.8mm厚み程度になる様に塗布し、
3時間以上放置してほぼ乾燥した時点で、2回目が約
0.4mm厚み程度になる様に塗布し、2回塗りで合計
約1.2mm厚みに塗布した。ウインナーローラーへの
塗装材ののりがよく、前記の様にウインナーローラー塗
布で厚付けができ、表面が細かいさざ波調のほぼ均一な
安定したパターンの凹凸模様が形成でき、土質感のある
美しい深みのある建築物用の表面仕上層を形成すること
ができた。
【0026】実施例2 下記(表2)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0027】
【表2】
【0028】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて1回目が約0.8mm厚み程度になる様に塗布し、
3時間以上放置してほぼ乾燥した時点で、2回目が約
0.4mm厚み程度になる様に塗布し、2回塗りで合計
約1.2mm厚みに塗布した。ウインナーローラーへの
塗装材ののりがよく、前記の様にウインナーローラー塗
布で厚付けができ、表面が細かいさざ波調のほぼ均一な
安定したパターンの凹凸模様が形成でき、セラミック調
の美しい深みのある建築物用の表面仕上層を形成するこ
とができた。
【0029】実施例3 下記(表3)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0030】
【表3】
【0031】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて1回目が約0.8mm厚み程度になる様に塗布し、
3時間以上放置してほぼ乾燥した時点で、2回目が約
0.4mm厚み程度になる様に塗布し、2回塗りで合計
約1.2mm厚みに塗布した。ウインナーローラーへの
塗装材ののりがよく、前記の様にウインナーローラー塗
布で厚付けができ、表面が細かいさざ波調のほぼ均一な
安定したパターンの凹凸模様が形成でき、石材調の美し
い深みのある建築物用の表面仕上層を形成することがで
きた。
【0032】比較例1 下記(表4)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0033】
【表4】
【0034】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて実施例1と同様に塗布しようと試みたが、ウインナ
ーローラーへの塗装材ののりが悪く、また、骨材がウイ
ンナーローラーの立毛の間にかみ込まれて、均一な塗布
ができず、表面に塗布むらが生じた。そして安定した凹
凸模様パターンが得られなかった。
【0035】比較例2 下記(表5)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0036】
【表5】
【0037】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて実施例1と同様に塗布しようと試みた。ウインナー
ローラーへの塗装材ののりはよかったが、ウインナーロ
ーラー塗布で厚付けができず、凹凸模様パターンが流れ
やすく、安定した凹凸模様パターンが得られなかった。
また、仕上がりがペイント調で、セラミック調の重厚感
が得られなかった。また、無理に厚塗りした場合には塗
膜にひび割れが発生した。
【0038】比較例3 下記(表6)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0039】
【表6】
【0040】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて実施例1と同様に塗布した。ウインナーローラーへ
の塗装材ののりはよく、ウインナーローラーでの塗布も
スムーズであるが、ウインナーローラー塗布で厚付けが
できず、塗布された塗装材のレベリングが生じ、安定し
た均一な凹凸模様パターンになりにくく、仕上がりがペ
イント調であった。
【0041】比較例4 下記(表7)に記載の組成の建築物表面仕上用塗装材を
調整した。
【0042】
【表7】
【0043】この塗装材をアクリル系樹脂エマルション
で下地処理されたスレート板の表面全面にウインナーロ
ーラー(好川産業株式会社製“スモールローラー SY
−31M”、立毛長さ13mm、立毛はナイロン)を用
いて実施例1と同様に塗布した。ウインナーローラーへ
の塗装材ののりはよいが、塗布膜は薄付け、斑付きとな
り、パターンの安定が得られず、塗膜の強度の低下をま
ねき、建築物表面仕上用塗装材としては不適当であっ
た。
【0044】
【発明の効果】本発明の建築物表面仕上用塗装材は、骨
材と合成樹脂エマルションとを含む混合物からなり、前
記骨材は、比表面積が0.8〜30m2 /gの骨材が5
〜35重量%、比表面積が0.7〜0.07m2 /gの
骨材が95〜65重量%の骨材からなり、前記骨材合計
100重量部に対し、前記合成樹脂エマルションが15
〜30重量部である構成とすることにより、立毛ローラ
ーを用いて塗装する場合に、塗装材の立毛ローラーへの
のりがよく、厚付けができ、組成の均一な塗布が可能
で、塗布層の継ぎ目(塗り継ぎ)が現れず、安定した凹
凸模様パターンの塗装が可能であり、そして、塗膜強度
も十分で、耐水性も良好な建築物表面仕上用塗装材を提
供することができる。
【0045】前記本発明の前記建築物表面仕上用塗装材
に於いて、骨材が、天然石粉、硅砂、粘土粉、ガラス
粉、陶磁器粉から選ばれた少なくとも1種である好まし
い態様とすることにより、耐久性がよく、比較的安価で
あり、且つ、高級感、重厚感のある装飾仕上ができ好ま
しい。
【0046】また、前記本発明の建築物表面仕上用塗装
材に於いて、合成樹脂エマルションの合成樹脂成分が、
(メタ)アクリル酸エステル系樹脂または酢酸ビニル系
樹脂から選ばれた合成樹脂成分である好ましい態様とす
ることにより、これらの樹脂のエマルションは、比較的
安価で、しかも前記本発明の目的を容易に達成でき好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装材の塗布に用いる立毛ローラーの
一例の斜視図。
【符号の説明】 1 ロール部分 2 立毛 3 把持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材と合成樹脂エマルションとを含む混
    合物からなり、前記骨材は、比表面積が0.8〜30m
    2 /gの骨材が5〜35重量%、比表面積が0.7〜
    0.07m2 /gの骨材が95〜65重量%の骨材から
    なり、前記骨材合計100重量部に対し、前記合成樹脂
    エマルションが15〜30重量部であることを特徴とす
    る立毛ローラーによる塗布が可能な建築物表面仕上用塗
    装材。
  2. 【請求項2】 骨材が、天然石粉、硅砂、粘土粉、ガラ
    ス粉、陶磁器粉から選ばれた少なくとも1種である請求
    項1に記載の立毛ローラーによる塗布が可能な建築物表
    面仕上用塗装材。
  3. 【請求項3】 合成樹脂エマルションの合成樹脂成分
    が、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂または酢酸ビニ
    ル系樹脂から選ばれた合成樹脂成分である請求項1また
    は2のいずれかに記載の立毛ローラーによる塗布が可能
    な建築物表面仕上用塗装材。
JP30187696A 1996-11-13 1996-11-13 建築物表面仕上用塗装材 Pending JPH10140050A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016453A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Sk Kaken Co Ltd 押圧具及びそれを用いた模様形成方法
JP2007291837A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Aica Kogyo Co Ltd 水系塗材組成物及びその施工方法並びにそれによる壁構造
JP2009051879A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Sk Kaken Co Ltd 装飾材
CN105086698A (zh) * 2015-07-31 2015-11-25 上海古猿人石材有限公司 一种柔性饰面材料的生产方法

Cited By (4)

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