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JPH10136886A - 製茶用合組機 - Google Patents

製茶用合組機

Info

Publication number
JPH10136886A
JPH10136886A JP31559996A JP31559996A JPH10136886A JP H10136886 A JPH10136886 A JP H10136886A JP 31559996 A JP31559996 A JP 31559996A JP 31559996 A JP31559996 A JP 31559996A JP H10136886 A JPH10136886 A JP H10136886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
tea leaves
making
leaves
endless transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31559996A
Other languages
English (en)
Inventor
Torao Sugimoto
虎雄 杉本
Kenji Yamada
健二 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Kiko Co Ltd filed Critical Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority to JP31559996A priority Critical patent/JPH10136886A/ja
Publication of JPH10136886A publication Critical patent/JPH10136886A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 茶葉に加える合組作用を前後方向のみではな
く、左右方向等にも移動でき、合組の精度・効率を向上
させることのできる製茶用合組機を提供する。 【解決手段】 合組胴10内の茶葉Aの移送を行う無端
搬送帯上に攪拌板22が右斜め後案内方向と左斜め後案
内方向へ向かって配列される。そしてこの右斜め後案内
方向と左斜め後案内方向へ向かう攪拌板22の配列は、
所定の送り間隔毎に切り替わっていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合組機に関するもの
であって、特に合組作業を直接担って茶葉を混ぜ合わせ
る作用を行う搬送体に係るものである。
【0002】
【発明の背景】乾燥仕上げされた茶葉の性状、特に形状
は均一ではなく、加工途中において生ずるいわゆる茶粉
や、寸法的に大小異なる茶葉等が混在している。特に茶
粉等は加工途中でふるい分けられて乾燥工程で乾燥処理
されることから茶葉が供給した順でそのまま包装された
場合には、同じ原料茶葉で同時加工したものであって
も、品質に差異が出てしまう。このため合組機によって
これらを混合して茶葉の大小や茶粉の割合等が、均一に
なるようにして包装工程に送ることが一般に行われてい
る。また各製品別の茶葉を適当に配合して、各種グレー
ドの市販茶を作成することが合組機によって行われてい
る。従来古くからある合組機としては、例えば回転ドラ
ム式のものがある。このものはドラム内に合組する茶葉
を投入し、3〜6分程度でドラムを一回転し、ゆるやか
な回転による茶葉の移動とドラム内壁面が安息角を超え
たときの崩れ落ちを利用して混合するものである。
【0003】また近年においては、設備費、設置スペー
スの削減と精度良い合組を実現する合組機として本出願
人がすでに開示している実公平4−8786号(実開平
2−57390号)がある。このものは、例えばチェー
ンに複数のバケットを架け渡して形成した無端輸送帯を
凹状に配して設け、この無端輸送帯を駆動モータにより
正逆両方に回転可能としているものである。無端輸送帯
を正回転することにより茶葉の移動と無端輸送帯の角度
が安息角を超えたときの崩れ落ちを利用して茶葉を混合
する。また無端輸送帯を逆回転することにより合組終了
後の茶葉を取り出す。
【0004】以上のような無端輸送帯を利用した合組機
は、設備費、設置スペースの削減という点などでは充分
な効果が得られるものであったが、精度良い合組という
点では更に改良の余地があった。すなわち従来の合組機
にあっては茶葉を混合する作用方向が移動時の前方向
と、崩れ落ち時の後方向の二方向である。しかし茶葉を
よく混合し、合組を精度良く行うにあたっては、前後方
向のみではなく、例えば左右方向等にも茶葉を移動した
り、更に茶葉の移動に強弱の変化を付けたりすることが
充分な混合を行うのに効果的である。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景の
認識に立ちなされたもので、茶葉に加える合組作用を前
後方向のみではなく、左右方向等にも移動できたり、茶
葉の移動に強弱を付けることができ、合組の精度、効率
を向上させることのできる搬送体の構造を具えた新規な
製茶用合組機の開発を試みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
製茶用合組機は、合組胴内の搬送体で茶葉を移送させて
性状の異なった茶葉相互を均等に混ぜ合わせる装置にお
いて、前記搬送体には複数の攪拌板が取り付けられてい
ることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、攪拌板によってよく茶葉が攪拌される。また攪拌板
の配列や高さを異ならせたり、取り付け間隔を粗密に変
化させることにより茶葉の攪拌の方向や強弱等の変化を
加えることができる。従って合組の精度、効率を向上さ
せることができる。
【0007】また請求項2記載の製茶用合組機は、前記
要件に加え、前記搬送体は無端搬送帯であり、前記攪拌
板相互は内曲がり軌道において相互に接触しない間隔を
保って設けられていることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、搬送体が無端搬送帯であるから
装置をコンパクトに構成でき、場所を取らないとともに
シンプルな構造で安価に実施し得る。
【0008】更に請求項3記載の製茶用合組機は、前記
請求項2記載の要件に加え、前記無端搬送帯はチェーン
に複数のスラットが取り付けられて成ることを特徴とし
て成るものである。この発明によれば、無端搬送帯はチ
ェーンに複数のスラットが取り付けられて成るものであ
るため、ベルトコンベヤのベルト等に比べ強度性及び耐
久性に優れる。
【0009】更にまた請求項4記載の製茶用合組機は、
前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記攪拌
板は斜め後方へ向かって配列されていることを特徴とし
て成るものである。この発明によれば、攪拌板によって
茶葉が合組胴の横方向にも移動され、茶葉がよく混合さ
れ均一となる。
【0010】更にまた請求項5記載の製茶用合組機は、
前記請求項4記載の要件に加え、前記攪拌板の斜め後方
へ向かう配列は、右斜め後案内方向と左斜め後案内方向
とのものが組み合わされていることを特徴として成るも
のである。この発明によれば、茶葉が合組胴の左右どち
らかに片寄ってしまうことがなく、よく混合される。
【0011】更にまた請求項6記載の製茶用合組機は、
前記請求項5記載の要件に加え、前記右斜め後案内方向
と左斜め後案内方向へ向かう攪拌板の配列は、所定の送
り間隔毎に切り替わっていることを特徴として成るもの
である。この発明によれば、茶葉がある程度左右どちら
かへ横移動した後、逆へ再び移動されるため、茶葉がよ
く混合されるとともに、茶葉が片側に片寄ってしまうこ
とがない。
【0012】更にまた請求項7記載の製茶用合組機は、
前記請求項3、4、5または6記載の要件に加え、前記
無端搬送帯を構成するスラットの後端は湾曲凹状に形成
され、前端はこの形状に入り込む湾曲凸状に形成されて
いることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、スラットの継ぎ目に茶葉の侵入するのが防止され
る。従ってスラットの継ぎ目の詰まりも減少するため掃
除も楽である。
【0013】更にまた請求項8記載の製茶用合組機は、
前記請求項2、3、4、5、6または7記載の要件に加
え、前記無端搬送帯の両端からこぼれ出ようとする茶葉
を受け取り、茶葉の合組が行われている合組室内へ茶葉
を返却する茶葉自動返却構造を具えていることを特徴と
して成るものである。この発明によれば、茶粉等の茶葉
が無端搬送帯の両端側からこぼれ落ちない。従って例え
ばこぼれ落ちた茶粉等を捨てるような無駄もなく、掃除
等の手間も省ける。また装置の駆動系統などに茶粉が付
くことも減少するため、例えばメンテナンス性等も向上
する。
【0014】更にまた請求項9記載の製茶用合組機は、
前記請求項8記載の要件に加え、前記茶葉自動返却構造
は、無端搬送帯の両端に固定して設けられ無端搬送帯の
両端からこぼれ出ようとする茶葉を受け取り移送する受
取体と、合組胴に固定して設けられ前記受取体により移
送された茶葉を受け取り茶葉の合組が行われている合組
室内へ茶葉を返却する返却シュートとから成ることを特
徴として成るものである。この発明によれば、茶葉自動
返却構造は、無端搬送帯の駆動を利用して茶葉を返却シ
ュートまで移送し、再び茶葉の合組が行われている合組
室へ戻すものである。従って別途駆動機器を用いるもの
ではないため、ランニングコストも別途かからないし、
装置が余分に大きくなることもない。また故障等のトラ
ブルもほとんど生じない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。なお説明にあたっては、本発明の製茶
用合組機について説明する。図中符号1が本発明に係る
製茶用合組機であり、本実施の形態では一例として茶葉
Aが送られてくる一つのラインに対し製茶用合組機1を
一基のみ設けている。製茶用合組機1は具体的には図1
及び図2に示すように、実際に合組を行う合組機本体2
に対し、一例としてこの合組機本体2に対し貯留してお
いた茶葉Aを供給する茶葉供給プール3と、合組された
茶葉Aを一定量ずつ取り出し大海Dへ袋詰めするための
取出垂直バケットコンベヤ4とが付設されている。なお
符号Bに示す装置は、茶葉供給プール3内へ茶葉Aを投
入する垂直バケットコンベヤである。
【0016】以下各部材について詳細に説明する。合組
機本体2について説明する。このものは無端搬送帯を用
いて茶葉Aを混合するもので、基本的な構成としては本
出願人がすでに実公平4−8786号(実開平2−57
390号)により公知としている茶葉合組機とほぼ同様
の技術思想から成るものである。具体的には合組機本体
2は、機枠11の左右に側板12が張設されて成る合組
胴10内に、無端搬送帯の一実施の形態たるスラットコ
ンベヤ20が側方から見て凹状に架設されて成る。スラ
ットコンベヤ20について説明すると、図2に示される
ように合組胴10の後部上側の左右の側板12の間には
駆動モータM1によって駆動される駆動軸24が懸架さ
れ、前部側の左右の側板12の間には従動軸25が懸架
されている。駆動軸24及び従動軸25の両端には、そ
れぞれ駆動スプロケット26及び従動スプロケット27
が設けられる。そしてこれら左右の駆動スプロケット2
6及び従動スプロケット27には、多数のスラット21
の左右両端を支持する左右一対のチェーン23がそれぞ
れ巻回される。なお符号23aに示す部材は、チェーン
23をスラット21に対して取り付けている取付板23
aである。また符号28に示す部材は案内スプロケット
であり、これによってスラットコンベヤ20を凹状に案
内している。
【0017】なおスラットコンベヤ20の傾斜角度につ
いて説明すると、進行方向前方(図2中右方)はほぼ垂
直であり、その後ろ側は約30°程度の上り傾斜であ
り、一番後ろ側(図2中左方)は19°程度の下り傾斜
となっている。因みにこのスラットコンベヤ20を凹状
とする傾斜角度は、進行方向前方が茶葉Aが滑り落ちる
安息角以内であれば種々の形態で実施し得る。機枠11
の正面側には合組が終了した茶葉Aが取り出される取出
シュート15が設けられ、上部後方側には茶葉Aが投入
される投入口14が開口されている。また機枠11の正
面と上面には、それぞれ正面板13A及び天板13Bが
張設され、開口部が閉塞される。なおこれら正面板13
A及び天板13Bには金属板や、その他内部を監視でき
るように透明な合成樹脂板を適用することができる。ま
た板に代え、例えば透明な軟性合成樹脂シートを適用す
ることも可能である。
【0018】また左右の側板12におけるスラットコン
ベヤ20の搬送部側の横位置には、図5に示されるよう
に、チェーン23側へ合組中の茶葉Aが溢れ落ちないよ
うに、遮蔽板16が設けられる。遮蔽板16は上辺を側
板12に取り付け、下辺をスラット21上面にわずかな
隙間を開けて位置させている。なお遮蔽板16の背面
は、適宜側板12に設けられた取付ステーによって支持
される。また遮蔽板16の下辺側には、帯状の天然もし
くは合成ゴム製の閉塞体17がスラット21に接触して
取り付けられ、遮蔽板16とスラット21との隙間を閉
塞している。このように遮蔽板16及び閉塞体17が設
けられているため、基本的には合組中の茶葉Aがチェー
ン23側へ溢れ落ちない。しかし、閉塞体17とスラッ
ト21との間に瞬間的に生じるようなわずかな隙間か
ら、わずかながら茶葉A(主に茶粉)がこぼれ出る。こ
のこぼれ出た茶葉Aは主に従来にあっては、スラットコ
ンベヤ20の前方の垂直傾斜個所側方付近から装置側へ
こぼれ落ちたりしていた。従って、本実施の形態では一
例としてこの閉塞体17とスラット21との間からチェ
ーン23側へこぼれ出た茶葉Aを再び遮蔽板16及び閉
塞体17より内側の合組胴10内へ返却する茶葉自動返
却構造6を具えている。
【0019】以下この茶葉自動返却構造6について説明
する。茶葉自動返却構造6は、スラット21の両端に固
定して設けられて閉塞体17とスラット21との間から
こぼれ出た茶葉Aを受け取る受取体60と、この受取体
60により運ばれた茶葉Aを受取体60から受け取り遮
蔽板16及び閉塞体17より内側の実質的に合組作用を
行う合組室10Rへ茶葉Aを返却する返却シュート67
とから成る。
【0020】受取体60について説明する。受取体60
は一例として金属平板を折曲形成して成るもので、図4
に示されるように一例としてボルト65とナット66と
によりスラット21の両端に固定される。具体的にはス
ラット21に対し取り付けられる取付部61と、スラッ
ト21に対し垂直に立ち上がる直角三角形状の塞止部6
2と、塞止部62の上部の斜辺に連なる矩形状のシュー
ト部63とから成る。そして取付部61、塞止部62及
びシュート部63により囲まれる空間をポケット部64
とし、ここに茶葉Aを保持して前方に茶葉Aを運ぶ。因
みに受取体60は、茶葉Aを受け入れ返却シュート67
上まで茶葉Aを移送し、返却シュート67上へ排出でき
る範囲内で種々の形態で実施し得る。
【0021】返却シュート67について説明する。返却
シュート67は、側板12に固定して設けられるもので
あって、図5に示されるようにスラットコンベヤ20の
上方前端であって傾斜角度がほぼ180°の手前にひさ
し状に張り出した個所の側方に設けられている。返却シ
ュート67は具体的には例えば矩形平板から成るもので
あるが、合組室10Rに向かって下り傾斜となった斜板
部67aを有していれば、種々の形態で実施し得る。
【0022】そして本発明の特徴としてスラットコンベ
ヤ20のスラット21上面には、複数の攪拌板22が斜
め後方へ向かって配列して設けられている。攪拌板22
は図4に示されるように、ほぼ矩形状の金属平板を側面
から見てL字状に折り曲げて成るもので、スラット21
上に接し二本のネジ22cにより固定される基部22b
と、実質的に茶葉Aの攪拌を行う攪拌部22aとから成
っている。基部22bの二つの角は大きく切り欠かれ全
体として台形をしており、攪拌部22aは概ね矩形状で
あるが上端の二角は少し切り欠かれ円弧状に形成されて
いる。攪拌板22の配列は、図1、3、5に示すように
右斜め後ろ案内方向と左斜め後ろ案内方向とのものが組
み合わされており、この案内方向は所定の送り間隔毎に
切り替わっている。以上のように攪拌板22が配列して
設けられているため、茶葉Aには従来の前方へ移送され
後方へ雪崩れ落ちるようにして崩れ落ちる合組作用に加
え、合組胴10における左右方向の合組作用がある。ま
た更に本発明の特徴として、図4に示すようにスラット
21の継ぎ目に茶葉Aが入り込まないように、スラット
21の後端21bは湾曲凹状に形成され、前端21aは
この形状に入り込む湾曲凸状に形成されている。
【0023】茶葉供給プール3について説明する。茶葉
供給プール3は、図1、2に示されるように前記合組機
本体2の上部に投入口14に臨んで付設されている。こ
の茶葉供給プール3は、前記合組機本体2内で合組をし
ている最中に、上流から搬送される次加工サイクル時の
茶葉Aを貯留し、合組された茶葉Aが合組胴10内から
取り出された際に前記貯留された茶葉Aを投入するもの
である。具体的には機枠32の側面と背面に例えば透明
板33を張設した容器本体31に対し、その底部に、駆
動モータM2により駆動されるベルトコンベヤ34を具
えて成る。また容器本体31の前端側には一例として掻
き戻しロータ35が懸架され、これも前記駆動モータM
2によりチェーン36を介して回転駆動される。なお掻
き戻しロータ35を図2に示すように設けないで実施し
てもよい。また本実施の形態では茶葉Aの計量は、例え
ば茶葉供給プール3へ搬送される前にすでに行われてい
るものとするが、この茶葉供給プール3にロードセル等
の計量計を具えておき、茶葉供給プール3への茶葉Aの
搬送を制御するようにしてもよい。また合組機本体2側
に計量計を設けておくことも可能である。
【0024】取出垂直バケットコンベヤ4について説明
する。このものの基本的な構成は従来より製茶用に用い
られている垂直バケットコンベヤと同様であり、多数の
バケットをエンドレスに連結して成る。図1、2に示さ
れるように下端のホッパ41が前記合組機本体2の取出
シュート15に連結され、合組機本体2から取り出され
た茶葉Aを一定量ずつバケットにより上方へ移送し、上
部のシュート42から取り出される。このシュート42
に大海Dの開口を臨ませることにより茶葉Aが袋詰めさ
れる。
【0025】また図1、2中符号5に示す部材は警告灯
で、合組機本体2の合組中及び取り出し中には点灯して
おき、この警告灯5の点灯中には茶葉供給プール3のベ
ルトコンベヤ34を確実に停止しておく。なお合組機本
体2内から合組された茶葉Aが取り出され、茶葉供給プ
ール3から合組胴10内へ茶葉Aを投入する際には、警
告灯5は消灯する。
【0026】本発明に係る製茶用合組機1は以上のよう
な具体的な構造を有するものであり、以下この作動態様
を説明する。 (1)茶葉供給プールによる茶葉供給態様 合組機本体2が合組中には、茶葉供給プール3には垂直
バケットコンベヤBから茶葉Aが貯留される。警告灯5
はこのとき点灯しており、茶葉供給プール3が誤って作
動して投入することがないか注意をする。なお合組時間
としては合組する茶葉量等によって異なるが、5〜7分
程度である。そして合組が終了すると、合組胴10内か
ら合組された茶葉Aが取り出され、大海Dへ袋詰めされ
る。なおこの作業は10〜20分程度かかる。合組胴1
0内が空となったら警告灯5は消灯され、図2に示すよ
うに茶葉供給プール3によりあらかじめ貯留された茶葉
Aが合組胴10内へ投入され、再び次の合組を開始す
る。なお警告灯5は再び点灯する。また茶葉供給プール
3は、茶葉Aを合組機本体2内へ投入したら再び垂直バ
ケットコンベヤBからの茶葉Aの貯留を開始する。以上
のような合組方法を採ると、一基の製茶用合組機1で茶
葉Aの貯留時間を待つことなく即座に次加工サイクルの
茶葉Aの合組が行い得る。
【0027】(2)合組機本体による合組態様 スラットコンベヤ20のスラット21は図中矢印方向に
回転し、合組胴10内の茶葉Aは合組される。基本的な
動きとしては主にスラットコンベヤ20に接する側の底
部の茶葉Aが前方に移送されて(図2中右方)、スラッ
トコンベヤ20の安息角以上の傾斜のところで雪崩れの
ように崩れ落ちるよう合組作用を受ける。そして本発明
の特徴としてスラット21に攪拌板22が設けられてい
るため、より高く茶葉Aはリフトされ、雪崩のように崩
れ落ちる際に攪拌板22の案内方向へ案内されて落ち、
全体的に左右に振られるようにして崩れ落ちる。なお茶
葉Aは前方への移送時にも図5の矢印で示すように合組
胴10の左右側へ移動される。従って従来の前方へ移動
される合組作用と後方向へ崩れ落ちる合組作用に加え、
左右に振られる合組作用があるため、より充分な合組が
行われ、茶葉Aの大小や茶粉の割合等も均一になる。ま
た前方のスラット21の後端21bに後方のスラット2
1の前端21aが入り込んでおり前後に連続するスラッ
ト21の相互の間には隙間がほどんどないため、ここに
茶葉Aが入り込んだりしない。
【0028】(3)茶葉自動返却態様 次に茶葉自動返却構造6による茶葉自動返却態様につい
て説明する。すなわち基本的には合組がなされる茶葉A
は遮蔽板16及び閉塞体17により遮られ、チェーン2
3側には溢れ落ちない。しかし稀に閉塞体17とスラッ
ト21との間から主に茶粉等の茶葉Aがこぼれ出てく
る。このこぼれ出た茶葉Aは受取体60に入り、前方に
移送される。そして傾斜角度がほぼ180°の前端に到
達したときに図5に示すようにシュート部63を滑り落
ち、返却シュート67上に落とされる。そして返却シュ
ート67に落ちた茶葉Aは、遮蔽板16及び閉塞体17
より内側の合組室10R内に戻される。従ってシュート
部63のスラット21に対する傾斜角度は、返却シュー
ト67上において茶葉Aの安息角以上となる角度に設定
されるものであって、これはスラットコンベヤ20の前
端における傾斜角度との相対的関係によって決定され
る。以上のように茶葉自動返却構造6が具えられている
ため、茶葉Aがスラットコンベヤ20の両端側から装置
外部へこぼれ落ちることがない。従って例えばこぼれ落
ちた茶粉等を捨てるような無駄もなく、掃除等の手間も
省ける。なお請求項8で言う茶葉自動返却構造は、以上
のような自然落下方式を採る構造のもののほか、例えば
無端搬送帯の両端に沿って吸入管を臨ませて設け、こぼ
れ出ようとする茶葉Aを真空ポンプにより吸い込み合組
室10Rに吐き出すような駆動機器を用いるものも含む
ものである。
【0029】(4) 合組茶葉の取り出し→袋詰め態様 合組が終了し、合組胴10内から茶葉Aを取り出すにあ
たっては、スラットコンベヤ20のスラット21を逆転
させる。合組された茶葉Aは合葉機本体2の正面側に移
動し(図2中左方)、取出シュート15から取出垂直バ
ケットコンベヤ4のホッパ41へ投入される。ホッパ4
1へ投入された茶葉Aは一定少量ずつバケットにより取
り出され、大海Dへ袋詰めされる。なおこのように取出
垂直バケットコンベヤ4により一定少量ずつ大海Dへ投
入されるため、従来に比べ精度が非常に良く、袋詰め作
業が簡単である。因みに大海Dは振動台に載置して振動
させながら茶葉を投入するようにしてももちろんよい。
【0030】
【他の実施の形態】本発明は以上のものを基本的な実施
の形態とするものであるが、その他種々の改変が行い得
る。すなわち攪拌板22の形状は種々の形態で実施し得
るものであって、図6に示すものは攪拌板22の攪拌部
22aを円弧状となるように湾曲させたものである。こ
のような構成を採ると、攪拌板22一枚の茶葉Aのホー
ルド性が増す。
【0031】また攪拌板22の攪拌部22aの形状はそ
の他種々の形態で実施し得るものであって、例えば正面
から見て図7(a)に示すように底辺の方が短い台形
や、反対に図7(b)に示すように底辺の方が長い台形
等で実施することも可能である。また図7(c)に示す
ものは半円形に攪拌部22aを形成し、適度の茶葉が攪
拌部22aを通過するようにスリットを開口したもので
ある。また更に図7(d)に示すように複数の攪拌指を
有する櫛歯状で実施することも可能である。
【0032】また攪拌板22の攪拌部22aとその前方
のスラット21とにより挟まれる角度を鋭角(図8
(a)参照)や、鈍角(図8(b)参照)で実施するこ
とが可能である。鋭角にした場合にはより高い位置まで
茶葉Aを移動し、鈍角にした場合には低い位置で茶葉A
を滑落させる。これら鋭角や鈍角の攪拌板22の配列を
組み合わせることにより、種々の変化に富む茶葉Aの移
動を行うことも可能である。
【0033】また攪拌板22の取付態様も種々の実施の
形態を採り得るものであって、例えば図9に示すように
基部をスラット21の下面にネジ止め等により取り付
け、スラット21に設けた長孔に攪拌部22aを通して
スラット21の上方に立ち上げるようにして設けること
が可能である。また取り付けはネジ止めのほか、貼着や
嵌合構造等、茶葉Aを移動するのに充分な強度性を有す
る範囲内で、種々の手法を採り得る。
【0034】また攪拌板22の配列も種々の形態で実施
し得るものであって、例えばスラットコンベヤ20の幅
方向において基本実施の形態は図3、5に示すように縦
四列としていたが、減らして図10(a)に示すように
三列にしたり、増やして図10(b)に示すように五列
として実施することが可能である。
【0035】また図10(c)に示すものは、スラット
コンベヤ20前方における崩れ落ちを、遅くしたり、速
くしたりと変化するように攪拌板22の配列を行った実
施の形態を示すものである。また図10(d)に示すよ
うに攪拌板22を配列した場合には、茶葉Aを更に複雑
に移動させることが可能である。
【0036】なお特許請求の範囲の請求項1に言う搬送
体は、無端搬送帯の上位概念であり、搬送体は従来から
ある回転ドラム式の合組機のドラムの内壁等も含むもの
である。従って本発明は回転ドラム式の合組機の内壁面
に基本実施の形態のように攪拌板22を右斜め後案内方
向と、左斜め後案内方向とに所定の送り間隔毎に切り替
わって設けて実施しても構わない。また無端搬送帯とし
ては、スラットコンベヤ20のスラット21及びチェー
ン23により構成されるもののほか、ベルトコンベヤの
ベルトで構成することも可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の製茶用合組機は、合組胴
10内の搬送体に複数の攪拌板22が取り付けられてい
る。このため攪拌板22によってよく茶葉Aが攪拌され
る。また攪拌板22の配列や高さを異ならせたり、取り
付け間隔を粗密に変化させることにより茶葉Aの攪拌の
方向や強弱等の変化を加えることができる。従って合組
の精度、効率を向上させることができる。
【0038】請求項2記載の製茶用合組機は、搬送体は
無端搬送帯であり、攪拌板22相互は内曲がり軌道にお
いて相互に接触しない間隔を保って設けられている。こ
のため搬送体が無端搬送帯であるから装置をコンパクト
に構成でき、場所を取らないとともにシンプルな構造で
安価に実施し得る。
【0039】請求項3記載の製茶用合組機は、無端搬送
帯はチェーン23に複数のスラット21が取り付けられ
て成るものであるため、ベルトコンベヤのベルト等に比
べ強度性及び耐久性に優れる。
【0040】請求項4記載の製茶用合組機は、攪拌板2
2は斜め後方へ向かって配列されている。このため攪拌
板22によって茶葉Aが合組胴10の横方向にも移動さ
れ、茶葉Aがよく混合され均一となる。
【0041】請求項5記載の製茶用合組機は、攪拌板2
2の斜め後方へ向かう配列は、右斜め後案内方向と左斜
め後案内方向とのものが組み合わされている。このため
茶葉Aが合組胴10の左右どちらかに片寄ってしまうこ
とがなく、よく混合される。
【0042】請求項6記載の製茶用合組機は、右斜め後
案内方向と左斜め後案内方向へ向かう攪拌板22の配列
は、所定の送り間隔毎に切り替わっている。このため茶
葉Aがある程度左右どちらかへ横移動した後、逆へ再び
移動されるため、茶葉Aがよく混合されるとともに、茶
葉Aが片側に片寄ってしまうことがない。
【0043】請求項7記載の製茶用合組機は、スラット
21の後端は湾曲凹状に形成され、前端はこの形状に入
り込む湾曲凸状に形成されている。このためスラット2
1の継ぎ目に茶葉Aの侵入するのが防止される。従って
スラット21の継ぎ目の詰まりも減少し掃除も楽であ
る。
【0044】請求項8記載の製茶用合組機は、スラット
コンベヤ等の無端搬送帯の両端からこぼれ出ようとする
茶葉Aを受け取り、茶葉Aの合組が行われている合組室
10R内へ茶葉Aを返却する茶葉自動返却構造6を具え
ている。このため茶粉等の茶葉Aが無端搬送帯の両端側
からこぼれ落ちない。従って例えばこぼれ落ちた茶粉等
を捨てるような無駄もなく、掃除等の手間も省ける。ま
た装置の駆動系統などに茶粉等が付くことも減少するた
め、例えばメンテナンス性等も向上する。
【0045】請求項9記載の製茶用合組機は、茶葉自動
返却構造6は、無端搬送帯の両端に固定して設けられた
受取体60により、無端搬送帯の駆動を利用して茶葉A
を返却シュート67まで移送し、再び茶葉Aの合組が行
われている合組室10Rへ戻すものである。従って別途
駆動機器を用いるものではないため、ランニングコスト
もかからないし、装置が余分に大きくなることもない。
また故障等のトラブルもほとんど生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製茶用合組機の実施の形態を示す斜視
図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】スラットコンベヤの展開図及びこの一部側面図
である。
【図4】スラットコンベヤの端部を拡大して示す斜視図
である。
【図5】スラットコンベヤによる茶葉の移動を矢印で示
すとともに、茶葉自動返却構造及びこの構造による茶葉
の返却態様を示す斜視図である。
【図6】攪拌板の攪拌部を湾曲させた他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図7】攪拌板の攪拌部の形状を異ならせた他の四種の
実施の形態を示す斜視図である。
【図8】攪拌板の攪拌部の傾斜角度を種々異ならせた他
の二種の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】攪拌板の取付態様を異ならせた他の実施の形態
を示す断面図である。
【図10】攪拌板の配列を異ならせた他の四種の実施の
形態を示すスラットコンベヤの概略的展開図である。
【符号の説明】
1 製茶用合組機 2 合組機本体 3 茶葉供給プール 4 取出垂直バケットコンベヤ 5 警告灯 6 茶葉自動返却構造 10 合組胴 10R 合組室 11 機枠 12 側板 13A 正面板 13B 天板 14 投入口 15 取出シュート 16 遮蔽板 17 閉塞体 20 スラットコンベヤ 21 スラット 21a 前端 21b 後端 22 攪拌板 22a 攪拌部 22b 基部 22c ネジ 23 チェーン 23a 取付板 24 駆動軸 25 従動軸 26 駆動スプロケット 27 従動スプロケット 28 案内スプロケット 31 容器本体 32 機枠 33 透明板 34 ベルトコンベヤ 35 掻き戻しロータ 36 チェーン 41 ホッパ 42 シュート 60 受取体 61 取付部 62 塞止部 63 シュート部 64 ポケット部 65 ボルト 66 ナット 67 返却シュート 67a 斜板部 A 茶葉 B 垂直バケットコンベヤ D 大海 M1 駆動モータ(合組機本体用) M2 駆動モータ(茶葉供給プール用)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合組胴内の搬送体で茶葉を移送させて性
    状の異なった茶葉相互を均等に混ぜ合わせる装置におい
    て、前記搬送体には複数の攪拌板が取り付けられている
    ことを特徴とする製茶用合組機。
  2. 【請求項2】 前記搬送体は無端搬送帯であり、前記攪
    拌板相互は内曲がり軌道において相互に接触しない間隔
    を保って設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の製茶用合組機。
  3. 【請求項3】 前記無端搬送帯はチェーンに複数のスラ
    ットが取り付けられて成ることを特徴とする請求項2記
    載の製茶用合組機。
  4. 【請求項4】 前記攪拌板は斜め後方へ向かって配列さ
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    製茶用合組機。
  5. 【請求項5】 前記攪拌板の斜め後方へ向かう配列は、
    右斜め後案内方向と左斜め後案内方向とのものが組み合
    わされていることを特徴とする請求項4記載の製茶用合
    組機。
  6. 【請求項6】 前記右斜め後案内方向と左斜め後案内方
    向へ向かう攪拌板の配列は、所定の送り間隔毎に切り替
    わっていることを特徴とする請求項5記載の製茶用合組
    機。
  7. 【請求項7】 前記無端搬送帯を構成するスラットの後
    端は湾曲凹状に形成され、前端はこの形状に入り込む湾
    曲凸状に形成されていることを特徴とする請求項3、
    4、5または6記載の製茶用合組機。
  8. 【請求項8】 前記無端搬送帯の両端からこぼれ出よう
    とする茶葉を受け取り、茶葉の合組が行われている合組
    室内へ茶葉を返却する茶葉自動返却構造を具えているこ
    とを特徴とする請求項2、3、4、5、6または7記載
    の製茶用合組機。
  9. 【請求項9】 前記茶葉自動返却構造は、無端搬送帯の
    両端に固定して設けられ無端搬送帯の両端からこぼれ出
    ようとする茶葉を受け取り移送する受取体と、合組胴に
    固定して設けられ前記受取体により移送された茶葉を受
    け取り茶葉の合組が行われている合組室内へ茶葉を返却
    する返却シュートとから成ることを特徴とする請求項8
    記載の製茶用合組機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107712117A (zh) * 2017-10-24 2018-02-23 曾清民 一种新型茶叶理条机
CN114403243A (zh) * 2021-12-02 2022-04-29 华南农业大学 一种减少茶叶损坏的机械化茶叶生产工艺

Cited By (3)

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