JPH03264797A - 整流子電動送風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、真空掃除機等に使用する整流子電動送風機の
遠心形インペラに関する。

従来の技術 近年、整流子電動送風機の高入力化、長寿命化が求めら
れてきており、ブラシ寿命は電動機の回転数の影響が大
きく、前記回転数は遠心形インペラの形状に大きく左右
される。

以下、図面を参照しながら上述した従来の電動送風機の
一例について説明する。

第９図および第１０図は従来の整流子電動送風機とその
遠心形インペラを示すものである。第９図において１は
駆動用の整流子電動機、２は整流子電動機の軸である。

前記軸２には遠心形のインペラ３が固定されている。こ
のインペラ３は、本体側のエアガイド４とともにケーシ
ング５で覆われている。前記インペラ３は第１０図に示
すように上側板６（以下側板Ａと称す）と、下側板７（
以下側板Ｂと称す）と、両側板６，７間に配設された翼
８より構成されている。

上記構成において遠心形のインペラ３を駆動用の整流子
電動機１により高速回転させて風量と真空圧を得るよう
になっていた。

発明が解決しようとする課題 このような従来の整流子電動送風機の構成においで、高
入力電動送風機とするには整流子電動機の巻線仕様を検
討する方法があるが、入力を高くできると同時に整流子
電動機の回転数も上昇してしまい、ブラシ寿命が短かく
なってしまう。そこで回転数を上昇させずに入力を高く
する方法として整流子電動送風機に用いる遠心形のイン
ペラ３の翼８の高さを高くし、インペラ３自体の負荷を
大きくすることにより整流子電動送風機の入力を高くす
ることができ、またインペラ３自体の負荷が大きくなる
ことにより回転数の上昇をおさえ、ブラシ寿命を伸ばす
ことができる。

しかし、上記の方法ではインペラ３の翼８の高さを高く
することにより、翼８の強度が低下し、また翼８にかか
る負荷が大きくなるため、インペラ３の内径側の翼８の
部分が遠心力と高負荷により回転方向側へ倒れるという
課題があった。

本発明はこのような課題を解決するもので、高入力、高
信頼性の整流子電動送風機を提供することを目的とする
。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の整流子電動送風機に
用いる遠心形のインペラは、下側板の翼内往側先端部が
接する部分に、インペラの回転方向に対し翼の前方側に
凸部を設けた構成、または翼の内径側に凸部を設け、そ
の凸部を嵌合する凹部または貫通孔を下側板に設けた構
成、翼の高さ方向の中央部に内径側から外周に向って沿
う回転方向に対し前方側に突出する補強のためのリブを
設けた構成のいずれかの構成としたものである。

作用 本発明は上述した構成によっで、下側板に設けた凸部、
または翼の凸部と下側板の凹部または貫通孔との嵌合に
より、高さを高くした翼の高負荷と遠心力による内径側
の外周方向への倒れを防止することができ、また翼の高
さ方向中央部に外周方向に沿って設けた補強リブにより
翼自体の強度を高くでき、内径側の翼上部の回転方向後
方への倒れを防止することができ、これにより性能の安
定した遠心形のインペラを備えた整流子電動送風機とす
ることができる。

実施例 以下、本発明の第１の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例における電動送風機を
示すものである。第１図において１０は駆動用のモータ
であり、１１はモータフレームである。このモータフレ
ーム１１には中央に吸気孔１２を有したケーシング１３
が気密に取付けられている。前記ケーシング１３内にお
いては、複数枚の翼１５を有する遠心形のインペラ１４
が、モータ回転軸１６に固定されている。図中の１７は
遠心形インペラ１４とモータフレーム１１との間に設け
られたエアガイドで、インペラ１４より送出された気流
を案内する役目をしている。

第２図は本発明の第１の実施例における遠心形のインペ
ラ１４の側板Ｂ２０を示すもので、翼１５の内径側先端
部と接する部分においで、インペラ１４の回転方向に対
し翼１５の前方側に凸部１９が設けられている。

第３図は側板Ｂ２０の凸部１９と翼１５の詳細図である
。

まず、第１図で示す駆動用のモータｌＯにより高速で回
転した遠心形のインペラ１４によっで、ケーシング１３
の吸気孔１２より吸引された気流は、エアガイド１７に
導かれモータ排気孔１８がら排気される。このとき高入
力を得るために翼１５の高さを高くしであるため、翼１
５の強度が低下するとともに、高負荷と遠心力によって
翼１５の内径側の部分が回転方向へ倒れるように変形し
、性能の変動が生じる。

本発明の第１の実施例においては、遠心形のインペラ１
４の下側板２０の翼１５の内径側と接する部分においで
、回転方向に対し翼１５の前方側に凸部１９を設けてい
るので、翼１５の内径側が高負荷、遠心力により回転方
向へ倒れようとするのを防止することかでき、整流子電
動送風機の性能を安定させることができる。また、製造
上に関しては、下側板２０に翼１５の形状に合わせた凹
部を設ける方法もあるが、凹部の精度が必要であり金型
のコストも高くなってしまう。

本発明の第１の実施例においては、下側板２０の一部分
であるためコストが安くでき、翼１５の前方側に設ける
ため翼１５の形状に合わせなくて済み精度が比較的粗く
ても良いという利点がある。

なお、下側板２０に設けた凸部１９は半スキ状あるいは
、ポンチ打ちのような形状としても良い。

つぎに本発明の第２の実施例について第４図〜第６図を
参照しながら説明する。

第４図は本発明の第２の実施例における翼１５を、第５
図は側板Ｂ２０を、第６図は翼１５と側板Ｂ２０の組立
を示している。第２の実施例における整流子電動送風機
の構成は第１の実施例における第１図の構成と同様なも
のである。第１図の構成と異なるのは、遠心形のインペ
ラ１４の翼１５の内径側先端下部に凸部２１を設け、こ
の凸部２１と接する下側板２０に凹部を設けた点である
。

上記のように翼１５の内径側先端下部に凸部２１を設け
、この凸部２１と接する下側板２０に凹部２２を設けた
ことにより、翼１５の内径側と側板Ｂ２０が嵌合し、第
１の実施例と同様に翼１５の回転方向への倒れを防止す
ることができ、整流子電動送風機の性能を安定させるこ
とができる。

なお、下側板２０に設けた凹部２２は半スキ状以外に貫
通穴としてもよい。

本発明の第３の実施例についで、第７図もよび第８図を
参照しながら説明する。

第７図は本発明の第３の実施例における整流子電動送風
機を示すものであり、第８図（Ａ）は本発明の第３の実
施例における翼１５の拡大図である。第８図（Ｂ）は同
翼の斜視図である。第７図の整流子電動送風機は第１図
の構成と同様なものである。第１図の構成と異なるのは
、遠心形のインペラ１４の複数の翼１５の内径側中央部
分に、内径側から外径方向に向っで、インペラ１４の回
転方向に対し前方に突出する凸形状をしたリブ２３を設
けたことである。

上記のように翼１５の内径側中央部にリブ２３を設けた
ことによって翼１５の形状との台底により曲げに対する
強度が強くなり、翼１５の上部の内径側２４が、高負荷
と遠心力により回転方向へ倒れるのを防止することがで
き、整流子電動送風機の性能を安定させることができる
。

なお、リブ２３は内径側中央部に設けたが、上部、下部
としてもよい。また、リブ２３は内径側としたが破線状
に複数としても良い。さらにインペラ１４の回転方向に
対して内側、外側とちらに設けてもよい。

発明の効果 以上の実施例の説明で明かなように本発明の整流子電動
送風機は遠心形のインペラの下側板の翼の内径側先端部
において回転方向に対し翼の前方側に凸部を設けたこと
、または翼内後側先端下部に凸部を設けるとともに、こ
の凸部に接する下側板に凹部を設けたことにより、高人
力とブラシ長寿命を得るために高さを高くした翼の高負
荷と、遠心力による内径側の回転方向への翼の倒れを防
止することができる。

また、翼の内径側中央部に凸形状のリブを設けることに
より翼自体の強度を強くすることができ、内径側の翼上
部の回転方向後方への倒れを防止することかでき、性能
の安定した遠心形のインペラを備えた整流子電動送風機
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す整流子電動送風機
の半断面図、第２図は同整流子電動送風機に用いる遠心
形のインペラの下側板の平面図、第３図は同下側板の凸
部の拡大斜視図、第４図は本発明の第２の実施例におけ
る整流子電動送風機に用いる遠心形のインペラの翼の側
面図、第５図は同下側板の平面図、第６図は同翼と下側
板の組立断面の拡大図、第７図は本発明の第３の実施例
を示す整流子電動送風機の半断面図、第８図（Ａ）は同
整流子電動送風機に用いる遠心形のインペラの翼の側面
図、第８図（Ｂ）は同真の斜視図、第９図は従来の整流
子電動送風機の半断面図、第１０図は整流子電動送風機
に用いる遠心形のインペラの半断面図である。 １０・・・・・・駆動用モータ、１４・・・・・・遠心
形のインペラ、１５・・・・・・翼、１９・・・・・・
凸部、２０・・・・・・下側板、 ２１・・・・・・凸部、 ２２・・・・・・凹部、 ２３・・・・・・リブ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）遠心形のインペラを備え、インペラの下側板にお
   ける翼の内径側が接する部分で、かつ回転方向に対し翼
   の前方側に凸部を設けた整流子電動送風機。
2. （２）遠心形のインペラの翼の内径側に凸部を設け、そ
   の凸部を嵌合する凹部または貫通穴をインペラの下側板
   に設けた整流子電動送風機。
3. （３）遠心形のインペラ翼の高さ方向の中央部に内径か
   ら外周に向って沿い、かつ回転方向に対し前方側に突出
   するリブを設けた整流子電動送風機。