JPH0292807A - 酸化物超電導体の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0292807A JPH0292807A JP63242823A JP24282388A JPH0292807A JP H0292807 A JPH0292807 A JP H0292807A JP 63242823 A JP63242823 A JP 63242823A JP 24282388 A JP24282388 A JP 24282388A JP H0292807 A JPH0292807 A JP H0292807A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- oxide superconductor
- substrate
- slits
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002887 superconductor Substances 0.000 title claims abstract description 42
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims abstract description 56
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims abstract description 5
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 32
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 16
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 6
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 abstract description 6
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 abstract description 6
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 239000010432 diamond Substances 0.000 abstract description 4
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 abstract description 4
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 239000000956 alloy Substances 0.000 abstract description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 abstract description 3
- 239000010408 film Substances 0.000 abstract description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 3
- 101700004678 SLIT3 Proteins 0.000 description 9
- 102100027339 Slit homolog 3 protein Human genes 0.000 description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 5
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 2
- 229910052727 yttrium Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910017888 Cu—P Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052691 Erbium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052693 Europium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052689 Holmium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910002370 SrTiO3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052769 Ytterbium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000005566 electron beam evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 239000001307 helium Substances 0.000 description 1
- 229910052734 helium Inorganic materials 0.000 description 1
- SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N helium atom Chemical compound [He] SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000765 intermetallic Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000001659 ion-beam spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形成し
てなり、ジョセフソン素子などの超電導回路、磁気シー
ルド材、電力輸送用等に使用される酸化物超電導体の製
造方法に関するものである。
てなり、ジョセフソン素子などの超電導回路、磁気シー
ルド材、電力輸送用等に使用される酸化物超電導体の製
造方法に関するものである。
「従来の技術」
最近に至り、常電導状態から超電導状態へ遷移する臨界
温度(Tc)が液体窒素温度を超える値を示す酸化物超
電導体が種々発見されている。この種の酸化物超電導体
は、一般式A −B −Cu−0(ただしAは、Y、S
c、La、Yb、Er、Eu、Ho、Dy等の周期律表
111a族元素の1種以上を示し、Bは、Mg。
温度(Tc)が液体窒素温度を超える値を示す酸化物超
電導体が種々発見されている。この種の酸化物超電導体
は、一般式A −B −Cu−0(ただしAは、Y、S
c、La、Yb、Er、Eu、Ho、Dy等の周期律表
111a族元素の1種以上を示し、Bは、Mg。
Ca、Sr、Ba等の周期律表Ha族元素の1種以上を
示す。)で示される酸化物であり、液体ヘリウムで冷却
することが必要であった従来の合金系あるいは金属間化
合物系の超電導体と比較して格段に有利な冷却条件で使
用できることから、実用上極めて有望な超電導材料とし
て研究がなされている。
示す。)で示される酸化物であり、液体ヘリウムで冷却
することが必要であった従来の合金系あるいは金属間化
合物系の超電導体と比較して格段に有利な冷却条件で使
用できることから、実用上極めて有望な超電導材料とし
て研究がなされている。
そして、このような酸化物超電導材料を用いて基板上に
超電導回路を形成するには、セラミックスあるいは金属
の基板の表面に、スパッタリング法などの薄膜形成手段
を用いて酸化物超電導材料からなる超電導薄膜を形成す
る。スパッタリング法などの薄膜形成手段を用いて形成
された薄膜は、非晶質状態(アモルファス状態)の酸化
物超電導体からなり、そのままの状態では超電導性を示
さない。このため、超電導性を有する酸化物超電導体を
得るには、基板の表面に酸化物超電導薄膜を形成した後
に、酸素含有雰囲気中800℃以上の熱処理を施す必要
がある。
超電導回路を形成するには、セラミックスあるいは金属
の基板の表面に、スパッタリング法などの薄膜形成手段
を用いて酸化物超電導材料からなる超電導薄膜を形成す
る。スパッタリング法などの薄膜形成手段を用いて形成
された薄膜は、非晶質状態(アモルファス状態)の酸化
物超電導体からなり、そのままの状態では超電導性を示
さない。このため、超電導性を有する酸化物超電導体を
得るには、基板の表面に酸化物超電導薄膜を形成した後
に、酸素含有雰囲気中800℃以上の熱処理を施す必要
がある。
「発明が解決しようとする課題」
しかしながら、超電導薄膜を形成した基板に、800℃
以上の温度で熱処理を施すと、基板の材料と超電導薄膜
との熱膨張率の差によって応力が加わって、超電導薄膜
に割れが発生し、この割れによって臨界電流密度(Jc
)などの超電導特性が劣化してしまう問題があった。
以上の温度で熱処理を施すと、基板の材料と超電導薄膜
との熱膨張率の差によって応力が加わって、超電導薄膜
に割れが発生し、この割れによって臨界電流密度(Jc
)などの超電導特性が劣化してしまう問題があった。
また、この割れと通電方向の関係は、第6図の図中符号
Aで示すように、基板C上の超電導薄膜りに、通電方向
Eに沿う方向に割れが生じた場合には超電導薄膜りの全
体としては損失増加がほとんどないが、通電方向Eに交
差する方向、特に図中符号Bで示すように通電方向Eと
直交する方向に割れが発生した場合には、超電導薄膜り
の臨界電流密度が著しく低下してしまう。
Aで示すように、基板C上の超電導薄膜りに、通電方向
Eに沿う方向に割れが生じた場合には超電導薄膜りの全
体としては損失増加がほとんどないが、通電方向Eに交
差する方向、特に図中符号Bで示すように通電方向Eと
直交する方向に割れが発生した場合には、超電導薄膜り
の臨界電流密度が著しく低下してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたらので、高い臨界
電流密度が得られる高性能の酸化物超電導体を製造する
ことのできる製造方法の提供を目的とする。
電流密度が得られる高性能の酸化物超電導体を製造する
ことのできる製造方法の提供を目的とする。
「課題を解決するための手段」
上記目的達成の手段として、本発明は、基板の表面に酸
化物超電導薄膜を積層形成してなる酸化物超電導体の製
造方法であって、基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層
形成し、次いでこの酸化物超電導薄膜に、通電方向に沿
ってスリットを形成し、次いで熱処理を施す方法である
。
化物超電導薄膜を積層形成してなる酸化物超電導体の製
造方法であって、基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層
形成し、次いでこの酸化物超電導薄膜に、通電方向に沿
ってスリットを形成し、次いで熱処理を施す方法である
。
「作用 」
基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形成し、この薄膜
に通電方向に沿ってスリットを形成し、薄膜がスリット
部分で通電方向に沿って分列された状態とした後に熱処
理を施すことによって、薄膜と基板との熱膨張率の格差
に起因する応力が加わった時に、スリットに沿って薄膜
に割れを導入することにより、通電方向と交差する方向
の割れの発生を減少させることができる。
に通電方向に沿ってスリットを形成し、薄膜がスリット
部分で通電方向に沿って分列された状態とした後に熱処
理を施すことによって、薄膜と基板との熱膨張率の格差
に起因する応力が加わった時に、スリットに沿って薄膜
に割れを導入することにより、通電方向と交差する方向
の割れの発生を減少させることができる。
「実施例」
第1図は本発明方法の一実施例を説明するための図であ
る。
る。
この例では、まず、基板1の表面に、スパッタリング法
、CVD法、電子ビーム蒸着法、レーザ蒸着法などの薄
膜形成手段を用いて酸化物超電導薄膜2を形成する。基
板lの材料としてはS rT iO5、MgO1ALO
s、Zr01YSZなどの各種セラミックスやAg、
PL、 Auやその合金などの金属か好適に使用される
。
、CVD法、電子ビーム蒸着法、レーザ蒸着法などの薄
膜形成手段を用いて酸化物超電導薄膜2を形成する。基
板lの材料としてはS rT iO5、MgO1ALO
s、Zr01YSZなどの各種セラミックスやAg、
PL、 Auやその合金などの金属か好適に使用される
。
また本発明において好適に使用される酸化物超電導薄膜
2の材料としては、一般式A −B −Cu−0(ただ
しAは、Y 、Sc、I、a、Yb、Er、Eu、Ho
、Dy等の周期律表■a族元素の1種以上またはBiな
どの周期率表vb族元素の■種以上またはTIなどの周
期率表mb族元素の1種以上を示し、Bは、Mg。
2の材料としては、一般式A −B −Cu−0(ただ
しAは、Y 、Sc、I、a、Yb、Er、Eu、Ho
、Dy等の周期律表■a族元素の1種以上またはBiな
どの周期率表vb族元素の■種以上またはTIなどの周
期率表mb族元素の1種以上を示し、Bは、Mg。
Ca、Sr、Ba等の周期律表■a族元素の1種以上を
示す。)などの酸化物超電導体であり、例えば、Y +
BazCu、0xSB its rICa、Cu30x
(B i−S rCa−Cu−P b−0系を含む)
、TltcatBalcusoxなどが好適に使用され
る。
示す。)などの酸化物超電導体であり、例えば、Y +
BazCu、0xSB its rICa、Cu30x
(B i−S rCa−Cu−P b−0系を含む)
、TltcatBalcusoxなどが好適に使用され
る。
基板!の表面に形成する酸化物超電導薄膜2の厚さは、
酸化物超電導体の使用目的や薄膜形成手段の成膜速度な
どの各条件により適宜に選択され、例えば基板1の表面
に’i IB at CLls Oxの酸化物超電導薄
膜をスパッタリング法で形成する場合の膜厚は、too
oo人程度に設定される。
酸化物超電導体の使用目的や薄膜形成手段の成膜速度な
どの各条件により適宜に選択され、例えば基板1の表面
に’i IB at CLls Oxの酸化物超電導薄
膜をスパッタリング法で形成する場合の膜厚は、too
oo人程度に設定される。
次いで、酸化物超電導薄膜2に、複数本の直線状のスリ
ット3を形成する。このスリット3は、通電方向Eに沿
って形成され、またスリット3の深さは、酸化物超電導
薄膜2の厚さ全部でも一部の深さでも良い。このスリッ
ト3の形成方法としては、基板Iの表面に成膜された酸
化物超電導薄膜2を、ダイヤモンド針や超硬合金針で切
削する方法が好適に使用される。
ット3を形成する。このスリット3は、通電方向Eに沿
って形成され、またスリット3の深さは、酸化物超電導
薄膜2の厚さ全部でも一部の深さでも良い。このスリッ
ト3の形成方法としては、基板Iの表面に成膜された酸
化物超電導薄膜2を、ダイヤモンド針や超硬合金針で切
削する方法が好適に使用される。
次いでこの基板lを、酸素含有雰囲気中において熱処理
を施す。この熱処理条件は、酸化物超電導薄膜の材料に
よって適宜に選択されるが、薄膜材料としてY+Bat
CusOxを用いる場合には850〜900℃で数時間
程度、B izs rtc atc uso Xの場合
には830〜900℃で数時間程度、また、TitCa
t B at Cus OXの場合には850〜900
℃で数時間程度の熱処理を施すのが望、ましい。
を施す。この熱処理条件は、酸化物超電導薄膜の材料に
よって適宜に選択されるが、薄膜材料としてY+Bat
CusOxを用いる場合には850〜900℃で数時間
程度、B izs rtc atc uso Xの場合
には830〜900℃で数時間程度、また、TitCa
t B at Cus OXの場合には850〜900
℃で数時間程度の熱処理を施すのが望、ましい。
この熱処理によって、酸化物超電導薄膜2の結晶構造が
非晶質状態から超電導性を有する結晶質に変態し、基板
lの表面に超電導性を有する酸化物超電導薄膜が形成さ
れた酸化物超電導体が作成される。
非晶質状態から超電導性を有する結晶質に変態し、基板
lの表面に超電導性を有する酸化物超電導薄膜が形成さ
れた酸化物超電導体が作成される。
この熱処理時には、酸化物超電導薄膜2がスリット3の
部分で通電方向Eに沿って分列された状態で形成されて
いるために、酸化物超電導薄膜2と基板lとの熱膨張率
の格差に起因する応力が加わった時に、スリット3に沿
って酸化物超電導薄膜2に割れを導入することにより、
通電方向Eと交差する方向の割れの発生を減少させるこ
とができる。
部分で通電方向Eに沿って分列された状態で形成されて
いるために、酸化物超電導薄膜2と基板lとの熱膨張率
の格差に起因する応力が加わった時に、スリット3に沿
って酸化物超電導薄膜2に割れを導入することにより、
通電方向Eと交差する方向の割れの発生を減少させるこ
とができる。
したがって、この例による酸化物超電導体の製造方法で
は、熱処理時に発生する割れによる臨界電流密度の損失
が少なくなり、高い臨界電流密度を有する高性能の酸化
物超電導体を得ることができる。
は、熱処理時に発生する割れによる臨界電流密度の損失
が少なくなり、高い臨界電流密度を有する高性能の酸化
物超電導体を得ることができる。
なお、先の例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向E
に沿って直線状のスリット3を形成したが、スリット3
の形状はこれに限定されることなく、第2図ないし第4
図に示すような形状としても良い。
に沿って直線状のスリット3を形成したが、スリット3
の形状はこれに限定されることなく、第2図ないし第4
図に示すような形状としても良い。
第2図は、スリットの第1の変形例を示す図であって、
この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに沿っ
て矩形波形のスリット4を複数本形成し、熱処理を施し
て酸化物超電導体を作成する。
この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに沿っ
て矩形波形のスリット4を複数本形成し、熱処理を施し
て酸化物超電導体を作成する。
また第3図は、スリットの第2の変形例を示す図であっ
て、この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに
沿って波形のスリット5を複数本形成し、熱処理を施し
て酸化物超電導体を作成する。
て、この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに
沿って波形のスリット5を複数本形成し、熱処理を施し
て酸化物超電導体を作成する。
また第4図は、スリットの第3の変形例を示を図であっ
て、この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに
沿って半円を結んでなる半円波形のスリット6を複数本
形成し、熱処理を施して酸化物超電導体を作成する。
て、この例では、酸化物超電導薄膜2に、通電方向Eに
沿って半円を結んでなる半円波形のスリット6を複数本
形成し、熱処理を施して酸化物超電導体を作成する。
これら各変形例においては、各溝スリット4゜5.6を
曲線で形成したことにより、第1図に示す直線状のスリ
ット3に比べ、熱処理を施す際に酸化物超電導薄膜2の
通電方向Eと直交する方向の熱歪をスリット4.5.6
で吸収緩和することができ、直線状のスリット3に比べ
、通電方向Eと直交する方向に沿う割れの発生を少なく
することができる。
曲線で形成したことにより、第1図に示す直線状のスリ
ット3に比べ、熱処理を施す際に酸化物超電導薄膜2の
通電方向Eと直交する方向の熱歪をスリット4.5.6
で吸収緩和することができ、直線状のスリット3に比べ
、通電方向Eと直交する方向に沿う割れの発生を少なく
することができる。
以下、本発明方法の製造例を示し、本発明の効果を明確
化する。
化する。
(製造例り
厚さ0 、1 amでl0I11111角の5rTiO
a基板の表面に、Y +B atCu30 Xなる組成
のF(Fスパッタリング薄膜を10時間かけて1μm作
成した。次いで、この薄膜に、ダイヤモンド針を用い、
半径11113の半円をつないで半円波形の3本のスリ
ットを形成した。次いで、この基板を酸素気流中で89
0℃、3時間の熱処理を施して超電導体を作成した。
a基板の表面に、Y +B atCu30 Xなる組成
のF(Fスパッタリング薄膜を10時間かけて1μm作
成した。次いで、この薄膜に、ダイヤモンド針を用い、
半径11113の半円をつないで半円波形の3本のスリ
ットを形成した。次いで、この基板を酸素気流中で89
0℃、3時間の熱処理を施して超電導体を作成した。
一方、基板の表面に同様に薄膜を形成し、スリットを形
成せずに熱処理を施して、従来方法の超電導体を作成し
た。
成せずに熱処理を施して、従来方法の超電導体を作成し
た。
これらの超電導体を液体窒素に浸漬し、臨界電流密度(
Jc)を測定した。その結果、スリットを形成した超電
導体ではJc=3 x i O’ A/am″と高い値
を示した。また従来方法の超電導体ではJc= l x
103A/cm’と低い値となった。
Jc)を測定した。その結果、スリットを形成した超電
導体ではJc=3 x i O’ A/am″と高い値
を示した。また従来方法の超電導体ではJc= l x
103A/cm’と低い値となった。
また、これらの超電導体の表面を走査電子顕微t1.1
1察した結果、スリットを形成した超電導体ではスリッ
ト形成方向と直交する方向に殆ど割れが発生していなか
ったが、従来方法の超電導体では無数の割れがJc測定
方向およびそれと直交する方向に発生しているのが観察
された。
1察した結果、スリットを形成した超電導体ではスリッ
ト形成方向と直交する方向に殆ど割れが発生していなか
ったが、従来方法の超電導体では無数の割れがJc測定
方向およびそれと直交する方向に発生しているのが観察
された。
(製造例2 )
厚さ0゜1mmで10mm角のMgO製基板の表面に、
B l!S rzc ayc uzOXなる組成の薄膜
を、電j−ビーム蒸着法により1ビーム4クルージプル
でそれぞれの酸化物をlOO八づ・っ形成した。次いで
、この薄膜にダイヤモンド針を用いて5本の矩形波形の
スリットを形成した。次いでこの基板を酸素雰囲気中、
850℃で10時間の熱処理を施して超電導体を作成し
た。
B l!S rzc ayc uzOXなる組成の薄膜
を、電j−ビーム蒸着法により1ビーム4クルージプル
でそれぞれの酸化物をlOO八づ・っ形成した。次いで
、この薄膜にダイヤモンド針を用いて5本の矩形波形の
スリットを形成した。次いでこの基板を酸素雰囲気中、
850℃で10時間の熱処理を施して超電導体を作成し
た。
一方、基板の表面に同様に薄膜を形成し、スリットを形
成せずに熱処理を施して、従来方法の超電導体を作成し
た。
成せずに熱処理を施して、従来方法の超電導体を作成し
た。
これらの超電導体のJcを先の製造例のものと同様に測
定した。その結果、スリット・を形成した超電導体では
J c= 10 ’ A/c+n’を示したが、従来方
法の超電導体ではJ c= I O’ A/cm’と低
い値であった。
定した。その結果、スリット・を形成した超電導体では
J c= 10 ’ A/c+n’を示したが、従来方
法の超電導体ではJ c= I O’ A/cm’と低
い値であった。
(製造例3 )
厚さ0 、1 +nmで10mm角のSrTiO3製基
板の表面に、B as CL120 sとCaOとT
two ffを3ターゲツトとしてイオンビームスパッ
タを行って薄膜を形成した。次いでこの薄膜にダイヤモ
ンド針を用いて、第5図に示すように5本の矩形波形の
スリットを形成した。次いで、酸素雰囲気中、880℃
で1時間の熱処理を施して、基板の表面に’I’1lB
atCat C1130xなる組成の超電導薄膜を生成
させて超電導体を作成した。
板の表面に、B as CL120 sとCaOとT
two ffを3ターゲツトとしてイオンビームスパッ
タを行って薄膜を形成した。次いでこの薄膜にダイヤモ
ンド針を用いて、第5図に示すように5本の矩形波形の
スリットを形成した。次いで、酸素雰囲気中、880℃
で1時間の熱処理を施して、基板の表面に’I’1lB
atCat C1130xなる組成の超電導薄膜を生成
させて超電導体を作成した。
得られた超電導体を液体窒素に浸漬し、第5図の図中符
号P、Gで示した基板の縦横2方向のJcを測定した。
号P、Gで示した基板の縦横2方向のJcを測定した。
その結果、FおよびG方向の各Jc値は殆ど差がなく、
J c= I O’A/am’であった。
J c= I O’A/am’であった。
「発明の効果」
以上説明したように、本発明方法では、基板の表面に酸
化物超電導薄膜を積層形成してなる酸化物超電導体を製
造するに際し、基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形
成し、次いで通電方向に沿ってスリットを形成し、次い
で熱処理を施すことにより、熱処理を施す際に酸化物超
電導薄膜と基板との熱膨張率の格差に起因する応力が加
わった時に、スリットに沿って酸化物超電導薄膜に割れ
を導入して、通電方向と交差する方向の割れの発生を減
少させることができるので、熱処理時に発生する割れに
よる臨界電流密度の損失が少なくなり、高い臨界電流密
度を有する高性能の酸化物超電導体を得ることができる
。
化物超電導薄膜を積層形成してなる酸化物超電導体を製
造するに際し、基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形
成し、次いで通電方向に沿ってスリットを形成し、次い
で熱処理を施すことにより、熱処理を施す際に酸化物超
電導薄膜と基板との熱膨張率の格差に起因する応力が加
わった時に、スリットに沿って酸化物超電導薄膜に割れ
を導入して、通電方向と交差する方向の割れの発生を減
少させることができるので、熱処理時に発生する割れに
よる臨界電流密度の損失が少なくなり、高い臨界電流密
度を有する高性能の酸化物超電導体を得ることができる
。
第1図は本発明方法の一実施例を説明するための図であ
って、基板の表面に成膜された酸化物超電導薄膜にスリ
ットを形成した状態を示す斜視図、第2図ないし第4図
は第1図に示すスリットの変形例を示す斜視図、第5図
は製造例において作成した超電導体の平面図、第6図は
、酸化物超電導薄膜に発生する割れと通電方向の関係を
説明するための斜視図である。 l・・・基板 2・・・酸化物超電導薄膜 3.4,5.6・・・スリット 第1図 第2図
って、基板の表面に成膜された酸化物超電導薄膜にスリ
ットを形成した状態を示す斜視図、第2図ないし第4図
は第1図に示すスリットの変形例を示す斜視図、第5図
は製造例において作成した超電導体の平面図、第6図は
、酸化物超電導薄膜に発生する割れと通電方向の関係を
説明するための斜視図である。 l・・・基板 2・・・酸化物超電導薄膜 3.4,5.6・・・スリット 第1図 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形成してなる酸化
物超電導体の製造方法であって、 基板の表面に酸化物超電導薄膜を積層形成し、次いでこ
の酸化物超電導薄膜に、通電方向に沿ってスリットを形
成し、次いで熱処理を施すことを特徴とする酸化物超電
導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63242823A JPH0292807A (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63242823A JPH0292807A (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0292807A true JPH0292807A (ja) | 1990-04-03 |
Family
ID=17094825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63242823A Pending JPH0292807A (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 酸化物超電導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0292807A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110256A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-20 | Toshiba Corp | 超電導複合体及び超電導複合体の製造方法 |
-
1988
- 1988-09-28 JP JP63242823A patent/JPH0292807A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110256A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-20 | Toshiba Corp | 超電導複合体及び超電導複合体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6114287A (en) | Method of deforming a biaxially textured buffer layer on a textured metallic substrate and articles therefrom | |
US6610413B2 (en) | Biaxially textured articles formed by powder metallurgy | |
US6610414B2 (en) | Biaxially textured articles formed by power metallurgy | |
JPH11504612A (ja) | 効果的な2軸配向組織を有する構造体及び同構造体の製造方法 | |
JP5503714B2 (ja) | 薄膜超電導線材用金属基材、その製造方法および薄膜超電導線材の製造方法 | |
JPH09306256A (ja) | バルク酸化物超電導体ならびにその線材及び板の作製方法 | |
JP4694965B2 (ja) | 酸化物超電導線材用金属基板の製造方法及び酸化物超電導線材の製造方法 | |
KR970005158B1 (ko) | 복합 산화물 초전도박막 또는 선재와 그 제작방법 | |
JPH0292807A (ja) | 酸化物超電導体の製造方法 | |
JPH0472777A (ja) | 超電導デバイス用基板 | |
JP2007073327A (ja) | 酸化物超電導導体 | |
WO2006071542A2 (en) | Architecture for coated conductors | |
JP4619475B2 (ja) | 酸化物超電導導体 | |
JPH01275434A (ja) | 酸化物高温超電導膜の製造法 | |
JPH0292806A (ja) | 酸化物超電導体の製造方法 | |
JPH05213699A (ja) | 酸化物超電導体の製造方法 | |
JP3061627B2 (ja) | 酸化物超電導テープ導体の製造方法 | |
JP2544759B2 (ja) | 超電導薄膜の作成方法 | |
JP2545422B2 (ja) | 複合酸化物超電導薄膜とその作製方法 | |
Yoshino et al. | Properties of Ag-Cu alloy substrate for Y-Ba-Cu-O superconducting tape | |
JPH02239116A (ja) | 超電導物品の製造方法 | |
JPH01220872A (ja) | 酸化物系超電導材 | |
JPH0227612A (ja) | 酸化物系超電導線材 | |
JP2544760B2 (ja) | 超電導薄膜の作製方法 | |
JPH0761867B2 (ja) | 複合酸化物超電導薄膜の作製方法 |