JPH0123065Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は特に給湯優先方式の一缶二回路給湯風
呂装置に関するものである。

従来のこの種装置を第１図に基づいて説明する
と、１１は燃焼器で、この燃焼器１により給湯用
熱交換器１２と風呂用熱交換器１３とを一体形成
した缶体を加熱するようにしてあり、風呂加熱時
即ち浴槽１４水の加熱時にはポンプ１５を駆動し
て浴槽水を循環させ、又給湯は給湯栓１６の開栓
による通水を水スイツチ１７が検出して行うよう
にしてある。又かかる装置では浴槽水の加熱と給
湯加熱を同時に行うことは出来ず、使用勝手の点
から浴槽水の加熱中であつても給湯を優先させて
行うようにしてある。

又従来、給湯優先方式の一缶二回路給湯風呂装
置では、風呂加熱開始から所定時間経過すると所
定の湯温に達したものとして停止されるようにタ
イマで制御されるようにしてある。ところが、給
湯をその途中で行うと、給湯時間だけ風呂加熱時
間が短縮され、浴槽４が所望の湯温まで昇温させ
られないうちにタイムアツプして加熱が終了させ
られてしまうことがある。

本考案は上述に鑑みて、給湯使用する間は風呂
加熱時間を時限制御するタイマが作動しないよう
にすることを目的とするもので、以下図例に基づ
き具体的に設明する。

図は本考案の一実施例のブロツク回路図であ
り、図中、１は押釦式の風呂点火スイツチ、２は
給湯器の水スイツチ、３はカウンタタイマよりな
るタイマ、４は燃焼制御回路、Q1〜Q5は各トラ
ンジスタである。タイマ３には、電源端子，
カウント開始指令入力端子、カウントアツプ信
号出力端子、カウント停止制御入力端子など
が設けられている。トランジスタQ4，Q5でタイ
マ停止回路５を構成している。

以上の構成において、風呂を加熱する場合風呂
点火スイツチ１を押圧する。この点火スイツチ１
の押圧によりタイマ３にカウント開始指令が入力
され、一方トランジスタQ3がオフ状態にあるの
でトランジスタQ2，Q1が導通し、点火スイツチ
１が開成しても以後タイマ３並びに燃焼制御回路
４にはトランジスタQ1を介して通電され、ポン
プ１５、燃焼器１１が作動して浴槽水が加熱され
る。

又風呂加熱中に給湯栓６を開栓し水スイツチ２
が閉成されると、燃焼制御回路４では風呂燃焼制
御シーケンスに給湯燃焼制御シーケンスが割り込
まれて、風呂加熱がこれに接続されたポンプの停
止などの方法で停止される。同時にトランジスタ
Q4，Q5がオンに切換えられ、タイマ３にトラン
ジスタQ5を介してカウント停止指令が入力され
て、タイマ３のタイムカウント動作が停止され
る。そして給湯使用が終り、水スイツチ２がオフ
に戻されると、トランジスタQ4，Q5はオフとな
り、カウント停止指令が解除され、タイマ３のタ
イムカウント動作が再開される。タイマ３のタイ
ムカウントが終了すると、カウントアツプ信号が
トランジスタQ3のベースに出力され、これによ
りオンとなつたトランジスタQ3によつてトラン
ジスタQ1，Q2が共にオフとなつてリセツトされ
る。

以上説明したように、本考案は風呂加熱時間を
時限制御するタイマをカウンタタイマで構成し、
水スイツチの閉成時に該タイマをカウント停止さ
せるタイマ停止回路を設けることにより、給湯使
用する間のタイマの計時動作を停止させることが
でき、給湯使用する時間によつて風呂加熱時間が
短縮されずに済み、タイマで設定された時間一杯
にわたつて風呂加熱が行え、浴槽の湯温を所望の
湯温まで昇温させることができるので極めて便利
な一缶二回路給湯風呂装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は一缶二回路給湯風呂装置の一例を示す
全体構成図、第２図は本考案の一実施例を示すブ
ロツク回路図である。 ３……タイマ、１１……加熱器、１２……給湯
用熱交換器、１３……風呂用熱交換器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給湯用熱交換器と風呂用熱交換器を一体形成し
   た缶体と、両熱交換器を加熱する加熱器とを備え
   たものにおいて、風呂加熱時間を時限制御するタ
   イマをカウンタタイマで構成すると共に、給湯使
   用を検出して該タイマのカウントを一時停止させ
   る信号を出力するタイマ停止回路を設けたことを
   特徴とする一缶二回路給湯風呂装置。