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JPH09290360A - 研削装置 - Google Patents

研削装置

Info

Publication number
JPH09290360A
JPH09290360A JP10537396A JP10537396A JPH09290360A JP H09290360 A JPH09290360 A JP H09290360A JP 10537396 A JP10537396 A JP 10537396A JP 10537396 A JP10537396 A JP 10537396A JP H09290360 A JPH09290360 A JP H09290360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
grinding
drive gear
top plate
end surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10537396A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kitamura
浩一 北村
Sadaaki Narukawa
禎亮 成川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP10537396A priority Critical patent/JPH09290360A/ja
Publication of JPH09290360A publication Critical patent/JPH09290360A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱状ワークの端面において所望の一部分にの
み加工を施すことのできる研削装置を提供することを解
決課題とする。 【解決手段】 本発明では、ドライブギアW0 の端面を
サンドペーパ40の研削面42に押圧した状態において
天板50の表面52における前記ドライブギアW0 のボ
ス部Lに対応する部位に溝54を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板の表面におい
て研削面を外方に向ける態様で研削シートを連続的に移
動させるとともに、柱状ワークをその軸心回りに回転さ
せ、この状態から前記天板の表面に対応する部位におい
て前記ワークの端面を前記研削シートの研削面に押圧す
ることにより、当該ワークにおける端面の一部分に研削
加工を施すようにした研削装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の研削装置を概念的に示し
たもので、歯車等の柱状ワークWの端面に研削加工、特
に研摩加工を施すための研削装置を示している。
【0003】この研削装置では、研削面Aを外方に向け
る態様で、サンドペーパ等の研削シートBを一対のロー
ラC1 ,C2 間に無端状に巻回させ、さらに該研削シー
トBにおいてこれら一対のローラC1 ,C2 間に延在す
る部分の裏面側に天板Dを配設している。天板Dは、研
削シートBに対向する表面Eを平坦に構成した矩形板状
を成すもので、該表面Eを研削シートBの裏面Fに近接
させた状態で図示していない装置本体に固定設置されて
いる。
【0004】また、上記研削装置は、柱状ワークWを保
持するためのワーク保持手段Gを具備している。図には
明示していないが、このワーク保持手段Gは、上述した
柱状ワークWを保持する機能のほかに、保持した柱状ワ
ークWをその軸心回りに回転させる機能(図中の矢印
H)と、上記柱状ワークWをその軸心方向に沿って移動
させることにより、天板Dの表面Eに対応する部位にお
いて上記柱状ワークWの端面を研削シートBの研削面A
に押圧する機能(図中の矢印I)と、上記柱状ワークW
の端面を研削シートBの研削面Aに押圧した状態でこの
柱状ワークWを天板Dの表面Eに沿って直線上に往復移
動させる機能(図中の矢印J)とを有している。
【0005】上記のような構成を具備した研削装置で
は、上記一対のローラC1 ,C2 を回転させると、天板
Dの表面Eにおいて研削シートBが連続的に移動される
ため(図中の矢印K)、この状態から上述したワーク保
持手段Gを作動させれば、柱状ワークWの端面が研削シ
ートBの研削面Aに摺接することになり、該柱状ワーク
Wの端面に研摩加工が施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研削加工対
象となる柱状ワークWには、その加工箇所が端面の一部
分となるものもある。
【0007】たとえば、上述した歯車にあっては、その
加工目的が歯切り後のバリ取り研摩加工である場合、各
歯の側面部分が加工箇所となる。さらに、その歯車が図
5に示すプライマリドライブギアW0 のように、ボス部
Lの両端面によって組付精度を確保するようなものであ
る場合には、当該ボス部Lの両端面に正確な平行度が要
求されるため、加工箇所を各歯の側面部分mに限定しな
ければならない。
【0008】しかしながら、図6に示した従来の研削装
置では、研削シートBの研削面Aに押圧した部分全体が
加工箇所となるため、つまり柱状ワークWの端面全体が
加工箇所となるため、たとえば先に示したプライマリド
ライブギアW0 にバリ取り研摩加工を施す場合であって
も、図4(b)に示すように、研摩加工がボス部Lに及
ぶこととなり、当該ボス部Lの両端面に所望の平行度を
確保できず、組付後においてギア音等の不具合を招来す
る虞れがある。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みて、柱状ワーク
の端面において所望の一部分にのみ加工を施すことので
きる研削装置を提供することを解決課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、天板の表面
において研削面を外方に向ける態様で研削シートを連続
的に移動させるとともに、柱状ワークをその軸心回りに
回転させ、この状態から前記天板の表面に対応する部位
において前記ワークの端面を前記研削シートの研削面に
押圧することにより、当該ワークにおける端面の一部分
に研削加工を施すようにした研削装置であって、前記ワ
ークの端面を前記研削シートの研削面に押圧した状態に
おいて前記天板の表面における前記ワークの非研削領域
に対応する部位に凹部を形成している。
【0011】前記ワークの端面を前記研削シートの研削
面に押圧した状態でこのワークを前記天板の表面に沿っ
て直線上に往復移動させる往復移動手段をさらに備え、
前記凹部は、前記往復移動手段の作動による前記ワーク
の移動方向に沿って延在した溝であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図3は、本発明に係
る研削装置の一実施形態を適用した加工設備を概念的に
示したものである。ここで例示する加工設備は、図5に
示したエンジンの構成部品であるプライマリドライブギ
ア(以下、単にドライブギアW0 と称する)に対してそ
の端面のボス部Lを除く外周縁部分、つまり各歯の側面
部分mにそれぞれ歯切り後のバリ取り研摩加工を施すも
ので、図示していない熱処理工程設備の次工程設備とし
て設けている。
【0013】同図3に示すように、この加工設備は、鉛
直方向に沿って延在する四角柱状のアーム保持体10を
備えている。アーム保持体10は、図示していない反転
アクチュエータの作動により、その軸心を中心として互
いに逆回りに180°ずつ回動(図中の矢印a)して停
止するもので、その上端部に一対のワーク供給アーム
(往復移動手段)12を保持している。一対のワーク供
給アーム12は、互いに反する方向に向けて水平方向に
延設したもので、個々の延在方向に沿って進退移動可能
(図中に矢印b)に構成しており、それぞれの先端部に
ワーク保持軸14を備えている。
【0014】ワーク保持軸14は、図1および図2に示
すように、上述したワーク供給アーム12の各先端部下
面から鉛直下方に向けて延在し、その軸心回りに回動可
能(図中の矢印c)、かつその軸心方向に沿って進退可
能(図中の矢印d)に支承されており、それぞれの下端
中心部に形成した収容孔16に内径チャック軸18を備
えている。内径チャック軸18は、ドライブギアW0 の
中心部に設けた軸嵌合孔Wh よりも小さい外径を有する
とともに、それぞれの基端部に各ワーク保持軸14の軸
心方向に沿って形成した案内切欠20に係合する一対の
外周突起22を有しており、上記ワーク保持軸14の軸
心方向に沿って進退移動可能、かつ該ワーク保持軸14
との間に介在したコイルスプリングや板バネ等の押圧手
段24によって常時下方に突出する向きに押圧されてい
る。図1からも明らかなように、上記内径チャック軸1
8の各先端部には、径方向に沿って移動した場合に、外
周面に対して出没する複数のチャック爪26を配設して
いる。
【0015】また、上記加工設備は、図3に示すよう
に、上記アーム保持体10の一側方に位置する部位にワ
ーク搬送用テーブル30を備えている。ワーク搬送用テ
ーブル30は、水平方向に沿って延在した円板状を成し
ており、その下面中央部分に接続した図示していない搬
送駆動モータの作動によって一方方向、図中においては
時計回りに90°ずつ回転して停止する作用を成す。図
には明示していないが、このワーク搬送用テーブル30
は、その上面の外周縁部分における互いに等間隔となる
四位置にそれぞれワーク位置決め治具(図示せず)を配
設している。これらワーク位置決め治具(図示せず)
は、上述したドライブギアW0 をそれぞれの軸心が鉛直
方向に沿う態様で位置決め保持させるためのもので、上
記アーム保持体10が停止した状態において上記ワーク
搬送用テーブル30に向いたワーク供給アーム12を所
定の最突出位置に占位させた場合に、上記ワーク搬送用
テーブル30を作動させることによって各ドライブギア
W0 の軸心を上記ワーク保持軸14の軸心に順次合致さ
せることのできる位置に配置している。
【0016】一方、上記加工設備には、上記アーム保持
体10を挟んで上記ワーク搬送用テーブル30に対応す
る部位にサンドペーパ(研削シート)40を配設してい
る。サンドペーパ40は、その研削面42を外方に向け
る態様で無端環状に構成したもので、図2に示すよう
に、一対のローラ44,45間に巻回している。ローラ
44,45は、互いに同一の外径を有した円柱状を成し
ており、それぞれの軸心が相互に平行となる態様で水平
配置し、互いの間において上記サンドペーパ40を水平
方向に沿って張設している。
【0017】図3に示すように、このサンドペーパ40
は、上記ドライブギアW0 の外径よりも十分大きな幅を
有しており、上記アーム保持体10が停止した状態にお
いてワーク供給アーム12を進退移動させた場合に、一
対のローラ44,45間に張設した水平部分の研削面4
2を常時ワーク保持軸14の下端面に対向させることの
できる位置に配置している。
【0018】さらに、上記加工設備は、上述したサンド
ペーパ40における一対のローラ44,45間に張設し
た水平部分の裏側に対向する部位に天板50を備えてい
る。天板50は、熱処理後のドライブギアW0 よりも軟
質の金属、たとえば熱処理後におけるドライブギアW0
のビッカース硬さがHV700の時、HV130程度の
ビッカース硬さを有した金属によって矩形平板状に成形
したもので、その平坦に形成した表面52を上記サンド
ペーパ40の裏面46に近接させた状態で、図示してい
ないフレーム等の設備本体固定部に容易に着脱できる態
様で取り付けている。
【0019】図1からも明らかなように、上記天板50
には、その表面52に溝54を形成している。溝54
は、ドライブギアW0 の端面においてバリ取り研摩加工
を施さないボス部Lの外径と略等しい一様の幅を有して
おり、図2および図3に示すように、上記ワーク供給ア
ーム12の進退方向に沿って延在し、かつ上記アーム保
持体10が停止した状態においてワーク供給アーム12
を進退移動させた場合に、ワーク保持軸14の軸心が上
記幅の中心線上を移動することのできる位置に配置して
いる。
【0020】上記のように構成した加工設備では、図示
していないワーク搬入手段によって未加工ワークストッ
カ(図示せず)から熱処理加工後のドライブギアW0 が
取り出され、該ドライブギアW0 が上記ワーク搬送用テ
ーブル30において図3中の225°の位置(以下、単
に搬入位置31と称する)に占位した図示していないワ
ーク位置決め治具に位置決め配置される。
【0021】搬入位置31においてドライブギアW0 が
ワーク位置決め治具(図示せず)に位置決め配置される
と、上述した図示していない搬送駆動モータが作動して
ワーク搬送用テーブル30が90°だけ回転して停止す
ることにより、ドライブギアW0 を位置決め保持したワ
ーク位置決め治具(図示せず)がワーク搬送用テーブル
30において図3中の315°の位置(以下、単に移載
位置32と称する)に移動する。この間、ワーク搬送用
テーブル30においては、図3中の135°の位置(以
下、単に搬出位置33と称する)に占位していた空のワ
ーク位置決め治具(図示せず)が搬入位置31に移動し
ている。
【0022】ドライブギアW0 が移載位置32に位置決
め配置されると、ワーク搬送用テーブル30に向いたワ
ーク供給アーム12が進出移動することによって最突出
位置に占位し、その後、ワーク保持軸14が下方に向け
て進出移動することにより、内径チャック軸18の下端
部が上記ドライブギアW0 の軸嵌合孔Wh に挿入され
る。
【0023】内径チャック軸18の下端部がドライブギ
アW0 の軸嵌合孔Wh に挿入されると、該内径チャック
軸18に配設した複数のチャック爪26がそれぞれ径外
方向に向けて移動し、個々の外端面を上記軸嵌合孔Wh
の内周面に押圧することによって上記内径チャック軸1
8の下端部に当該ドライブギアW0 をチャックする。こ
の間、ワーク搬送用テーブル30の搬入位置31におい
ては、上述した図示していないワーク搬入手段の作動に
より、次のドライブギアW0 がワーク位置決め治具(図
示せず)に位置決め配置されている。
【0024】移載位置32においてドライブギアW0 が
内径チャック軸18の下端部にチャックされると、ワー
ク保持軸14が上方に向けて縮退移動し、さらにアーム
保持体10が作動することにより、図1(a)に示すよ
うに、当該ドライブギアW0の下端面が天板50の表面
52に対応する部位においてサンドペーパ40の研削面
42に対向配置される。なおこのとき、上記サンドペー
パ40は、一対のローラ44,45が駆動することによ
って連続的に一方方向に巻回移動している。
【0025】ドライブギアW0 がサンドペーパ40の研
削面42に対向配置されると、ワーク保持軸14がその
軸心回りに360°ずつ交互に逆方向へ回動し、さらに
ワーク保持軸14が下方に向けて進出移動するととも
に、ワーク供給アーム12が伸縮移動することにより、
内径チャック軸18の下端部にチャックされたドライブ
ギアW0 の下端面が押圧手段24の押圧力によってサン
ドペーパ40の研削面42に押圧され、該下端面に対す
るバリ取り研摩加工が開始される。
【0026】その際、上記加工設備によれば、図1
(b)に示すように、ドライブギアW0の端面において
バリ取り研摩加工を施すべき各歯の側面部分mに対して
は、天板50の表面52によって所望の加工圧力Pを加
えることができる一方、バリ取り研摩加工を施さないボ
ス部Lに対しては、天板50に形成した溝54の作用に
よって加工圧力がほとんど加わらないため、図4(a)
に示すように、各歯の側面部分mにのみバリ取り研摩加
工を施すことができるようになる。
【0027】この間、上記ワーク搬送用テーブル30に
おいては、上述した図示していない搬送駆動モータが作
動してワーク搬送用テーブル30が90°だけ回転して
停止することにより、次のドライブギアW0 を位置決め
保持したワーク位置決め治具(図示せず)がワーク搬送
用テーブル30の移載位置32に移動し、さらに他方の
ワーク供給アーム12、他方のワーク保持軸14、他方
の内径チャック軸18および他方のチャック爪26が適
宜作動することにより、当該次のドライブギアW0 が他
方の内径チャック軸18の下端部にチャックされてい
る。
【0028】ドライブギアW0 の下端面に対するバリ取
り研摩加工が開始してから予設定した加工時間が経過す
ると、ワーク保持軸14が上方に向けて縮退移動した
後、ワーク保持軸14の軸心回りの回動が停止するとと
もに、ワーク供給アーム12が最突出位置で停止するこ
とにより、該ドライブギアW0 の下端面がサンドペーパ
40の研削面42から離隔され、その後、アーム保持体
10が作動することにより、加工終了後のドライブギア
W0 が移載位置32に移動されると同時に、他方の内径
チャック軸18にチャックされた次のドライブギアW0
の下端面が天板50に対応する部位においてサンドペー
パ40の研削面42に対向配置される。
【0029】サンドペーパ40の研削面42に対向配置
された次のドライブギアW0 に対しては、上述した作用
と同様の作用が繰り返されることにより、その下端面に
おいて各歯の側面部分mにのみバリ取り研摩加工が施さ
れることになる。
【0030】ここで、ドライブギアW0 の下端面がサン
ドペーパ40の研削面42に押圧された直後において
は、一時的に加工抵抗が大きくなるため、サンドペーパ
40の耐久性を考慮した場合、一対のワーク供給アーム
12でそれぞれ研削面42に対するドライブギアW0 の
当接位置を変更することが好ましい。たとえば、一方の
ワーク供給アーム12では、最突出位置の状態のままド
ライブギアW0 の下端面をサンドペーパ40の研削面4
2において図3中の左側に当接させる一方、他方のワー
ク供給アーム12では、アーム保持体10の作動中に最
縮退位置に移動させ、ドライブギアW0 の下端面をサン
ドペーパ40の研削面42において図3中の右側に当接
させることが好ましい。
【0031】一方、移載位置32に移動された加工終了
後のドライブギアW0 は、ワーク保持軸14が下方に向
けて進出移動した後、内径チャック軸18に配設した複
数のチャック爪26がそれぞれ内方に向けて移動するこ
とによってチャック状態から解除され、移載位置32に
占位したワーク位置決め治具(図示せず)に位置決め配
置される。なお、ドライブギアW0 に対するチャック状
態を解除したワーク供給アーム12は、ワーク保持軸1
4を上方に向けて縮退移動することにより、次に移載位
置32に位置決め配置される新たなドライブギアW0 を
チャックするべく内径チャック軸18をドライブギアW
0 の軸嵌合孔Wh から抜去した状態で待機する。
【0032】加工終了後のドライブギアW0 が移載位置
32においてワーク位置決め治具(図示せず)に位置決
め保持されると、上述した図示していない搬送駆動モー
タが作動してワーク搬送用テーブル30が順次回転し、
当該加工終了後のドライブギアW0 が最終的に搬出位置
33に位置決め配置される。
【0033】加工終了後のドライブギアW0 が搬出位置
33に位置決め配置されると、図示していないワーク搬
出手段が作動することによってワーク搬送用テーブル3
0から搬出され、加工済みワークストッカ(図示せず)
に収容された後、図示していない次工程設備に搬送され
る。
【0034】以下、上述した作用が繰り返し行われ、ド
ライブギアW0 の端面において各歯の側面部分mにのみ
順次バリ取り研摩加工が施されることになる。
【0035】このように、上記加工設備によれば、天板
50の表面52におけるドライブギアW0 のボス部Lに
対応する部位に溝54を形成しているため、この溝54
の作用によってドライブギアW0 のボス部Lに加工圧力
が加わらなくなり、ドライブギアW0 の端面においてボ
ス部Lに何らの影響を与えることなく各歯の側面部分m
にのみバリ取り研摩加工を施すことができるようにな
る。
【0036】したがって、ドライブギアW0 を組み付け
た場合に、上記ボス部Lの両端面によって十分な組付精
度を確保することができ、組付後においてギア音等の不
具合を招来する虞れがない。
【0037】なお、上述した実施の形態では、エンジン
の構成部品であるプライマリドライブギアにバリ取り研
摩加工を施すものを例示しているが、本発明はその他の
ワークにも適用することが可能である。この場合、上記
実施の形態では、端面の外周縁部にのみ研削加工を施し
ているが、端面の中心部にのみ研削加工を施すことも可
能である。
【0038】また、上述した実施の形態では、研削シー
トとして無端環状のものを適用しているが、本発明はこ
れに限定されない。たとえば円板状のものを適用してこ
れを天板の表面で回転させるようにしたり、矩形状のも
のを適用してこれを天板の表面で往復移動させるように
しても構わない。
【0039】さらに、上述した実施の形態では、ワーク
の端面を研削シートの研削面に押圧した状態でこのワー
クを天板の表面に沿って直線上に往復移動させる往復移
動手段を備えるとともに、凹部として溝を適用している
ため、研削シートおよび天板の耐久性の点で有利である
が、必ずしも往復移動手段を備える必要はなく、この場
合、凹部として溝を適用する必要もない。たとえば、上
述した実施の形態の如く、柱状ワークの外周縁部にのみ
研削加工を施すのであれば、単に円形の凹部を適用すれ
ばよい。
【0040】またさらに、上述した実施の形態では、天
板を容易に着脱する態様でフレームに取り付けているた
め、加工部位の異なるワークに対して研削加工を施す場
合、対応する天板を交換することによって容易に対応す
ることが可能であるが、あらかじめ天板に寸法の異なる
複数の凹部を形成したり、該凹部を寸法が調整できるよ
うに構成しても構わない。因に、天板に寸法の異なる凹
部を複数設けた場合には、ワークを保持するアームの移
動位置を変化させることによって所要の凹部を選択する
方法、もしくは天板側を移動させることによって所要の
凹部をワークに対応させる方法のいずれかを選択するこ
とが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
天板の表面におけるワークの非研削領域に対応する部位
に凹部を形成しているため、この凹部の作用によってワ
ークの非研削領域に加工圧力が加わらなくなり、該ワー
クの所望の一部分にのみ加工を施すことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削装置の一実施形態を示したも
ので、(a)は加工直前の状態を示す要部拡大断面図、
(b)は加工中の状態を示す要部拡大断面図である。
【図2】図1に示した研削装置を概念的に示した斜視図
である。
【図3】図1に示した研削装置を適用する加工設備を概
念的に示した平面図である。
【図4】(a)は図1に示した研削装置を適用した柱状
ワークの加工結果を示した図、(b)は従来の研削装置
を適用した柱状ワークの加工結果を示した図である。
【図5】図1に示した研削装置で研削加工対象となるプ
ライマリドライブギアの組付状態を示した断面図であ
る。
【図6】従来の研削装置を概念的に示した斜視図であ
る。
【符号の説明】 12…ワーク供給アーム 40…サンドペーパ 50…天板 42…研削面 52…表面 54…溝 W0 …プライマリドライブギア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板の表面において研削面を外方に向け
    る態様で研削シートを連続的に移動させるとともに、柱
    状ワークをその軸心回りに回転させ、この状態から前記
    天板の表面に対応する部位において前記ワークの端面を
    前記研削シートの研削面に押圧することにより、当該ワ
    ークにおける端面の一部分に研削加工を施すようにした
    研削装置であって、 前記ワークの端面を前記研削シートの研削面に押圧した
    状態において前記天板の表面における前記ワークの非研
    削領域に対応する部位に凹部を形成したことを特徴とす
    る研削装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークの端面を前記研削シートの研
    削面に押圧した状態でこのワークを前記天板の表面に沿
    って直線上に往復移動させる往復移動手段をさらに備
    え、 前記凹部は、前記往復移動手段の作動による前記ワーク
    の移動方向に沿って延在した溝であることを特徴とする
    請求項1記載の研削装置。
JP10537396A 1996-04-25 1996-04-25 研削装置 Pending JPH09290360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10537396A JPH09290360A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 研削装置

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JP10537396A JPH09290360A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 研削装置

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ID=14405900

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JP10537396A Pending JPH09290360A (ja) 1996-04-25 1996-04-25 研削装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH09290360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113941913A (zh) * 2021-11-09 2022-01-18 安徽蓝云汇新材料科技有限公司 Eps泡沫板生产用打磨装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113941913A (zh) * 2021-11-09 2022-01-18 安徽蓝云汇新材料科技有限公司 Eps泡沫板生产用打磨装置

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