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JPH09217224A - 抗菌性セルロースアセテート繊維及び抗菌性繊維製品 - Google Patents

抗菌性セルロースアセテート繊維及び抗菌性繊維製品

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JPH09217224A
JPH09217224A JP8152414A JP15241496A JPH09217224A JP H09217224 A JPH09217224 A JP H09217224A JP 8152414 A JP8152414 A JP 8152414A JP 15241496 A JP15241496 A JP 15241496A JP H09217224 A JPH09217224 A JP H09217224A
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Japan
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antibacterial
fiber
cellulose acetate
acetate fiber
metal
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浩一 山田
Etsushi Miyamura
悦史 宮村
Masakazu Fujita
正和 藤田
Kenkichi Nose
健吉 能勢
Shiro Kumakawa
四郎 熊川
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロースアセテート繊維のもつ優れた特
性、風合を損うことなく、洗濯等による失活、変色のな
い半永久的な抗菌性を有するセルロースアセテート繊維
及び該繊維を含む繊維製品を提供する。 【解決手段】 セルロースアセテート繊維中に金属含有
リン酸化合物と酸化亜鉛とからなる抗菌剤を、繊維の重
量に対して0.1〜5重量%含有することを特徴とする
抗菌性セルロースアセテート繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性セルロース
アセテート繊維及び該抗菌性セルロースアセテート繊維
を含む抗菌性繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテート(以下「アセテー
ト」ともいう)繊維は、優れた発色性とドライな風合を
有し、ファッション用素材(外衣、内衣)などとして、
その優れた特性を発揮している。しかし、このようなセ
ルロースアセテート繊維においても最近の高度な市場ニ
ーズを充分満足する特性を必ずしも具備しているわけで
はない。
【0003】例えば近年、生活水準の向上と衛生思想の
普及によって、抗菌性繊維製品の要求が高まりつつあ
り、加えて、近年、メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌に
よる院内感染問題が注目され、繊維製品のうち最も多く
使用されている木綿繊維のみならず、各種合繊繊維に抗
菌性を付与しようとする試みがなされている。
【0004】木綿繊維については、該繊維の表面に各種
の抗菌剤処理を施したものが提案されている。例えば、
ケイ酸を含有する第4級アンモニウム塩や、ポリオキシ
エチレントリアルキルアンモニウムクロライド等の抗菌
消臭加工剤を繊維表面に固定化する方法が知られてい
る。しかしながら、このように木綿繊維表面に抗菌剤処
理を施したものは、いずれも長期の使用や洗濯によって
抗菌剤が脱落して効果が減少し、長期にわたって安定な
抗菌性を維持し得ないという問題がある。また合成繊維
については、この安定な抗菌性を維持するために、複合
繊維を用いて改良が行われている(例えば、特開昭63
―175117号公報、実開昭60―79433号公
報、実開昭61―67739号公報など)。またこれら
合成繊維に添加含有される抗菌剤として特開平4―27
3803号公報には、金属含有リン酸化合物が記載され
ている。
【0005】しかしながら、この抗菌剤を半合成繊維で
あるセルロースアセテート繊維に適用しようとしても、
抗菌剤の相溶性が不充分で、かつ長期間に亘って安定な
抗菌性を得ることができない。
【0006】したがって、特に洗濯等の頻度が高いタオ
ル、マット、看護衣料等の分野に適し、かつ、木綿繊維
レベルの優れた吸水・吸湿性を維持し、しかも、風合も
良好な抗菌繊維製品の出現が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、セル
ロースアセテート繊維のもつ優れた特性、風合を損うこ
となく、洗濯等による失活、変色のない半永久的な抗菌
性を有するセルロースアセテート繊維及び該繊維を含む
繊維製品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を達成すべく鋭意研究の結果、セルロースアセテート繊
維に特定の抗菌剤を含有させること及び該繊維を特定割
合に混合した繊維製品は、セルロースアセテート繊維の
特性を維持しながら半永久的な抗菌性能を有し、良好な
抗菌性繊維製品となし得ることを見いだし、本発明に到
達した。
【0009】すなわち、本発明はセルロースアセテート
繊維中に金属含有リン酸化合物と酸化亜鉛とからなる抗
菌剤を、繊維の重量に対して0.1〜5重量%含有する
ことを特徴とする抗菌性セルロースアセテート繊維及び
該抗菌性セルロースアセテート繊維が、重量比で少なく
とも5%混在していることを特徴とする抗菌性繊維製品
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の対象となるセルロースア
セテートは、セルロースの繰返し単位中に存在する3個
の水酸基のうち平均1〜3個の水酸基が酢酸エステルと
なったものであり、特に平均1.9〜2.8個がエステ
ル化されたもの(酢化度47〜60%)が好ましい。
【0011】本発明のアセテート繊維にあっては、上記
アセテートに、金属含有リン酸化合物と、酸化亜鉛とか
らなる抗菌剤を特定量含有することが必要である。
【0012】金属含有リン酸化合物は、下記式[1]で
表わされる化合物であって、それ自体は、特開平4―2
73803号公報に詳しく記載されている。
【0013】
【化2】 (M1 a (A)b (M2 c (PO4 d ・nH2 O [1] [式中、M1 は銀、銅、亜鉛、錫又は鉛から選ばれる少
なくとも1種の金属イオン、Aはアルカリ金属イオン、
アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選
ばれる少なくとも1種の金属イオン、M2 は4価の金
属、nは0〜6の整数、a〜dはいずれも正の数であっ
て、pa+qb=1の時C=2、d=3、pa+qb=
2の時c=1、d=2である。ただし、pはM1 の原子
価であり、qはAの原子価である。] なかでも、上記式[1]におけるM1 が銀であり、Aが
アルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオン、M2
ジルコニウム、錫又はチタン(特にジルコニウム)であ
る化合物が好適である。
【0014】好適な上記金属含有リン酸化合物の具体例
としては、 (1) Ag0. 00 5 Li0. 99 5 Zr2 (PO4 3 (2) Ag0. 01(NH4 0. 99Zr2 (PO4 3 (3) Ag0. 05Na0. 95Zr2 (PO4 3 (4) Ag0. 2 0. 8 Ti2 (PO4 3 (5) Ag0. 00 1 Li1. 99 9 Zr(PO4 2 (6) Ag0. 01Na1. 99Zr(PO4 2 (7) Ag0. 011. 99Sn(PO4 2 ・1.2H2
O (8) Ag0. 1 (MH4 1. 9 Ti(PO4 2 ・4
2 O 及び、上記の各例示化合物中のAgを、Zn、Pb、S
n、Cuから選ばれる金属に置き換えた化合物をあげる
ことができる。
【0015】上記式[1]で示される化合物の市販品と
しては、例えば、東亜合成(株)製の「ノバロン」(商
標品)等があげられる。
【0016】上記の例示の化合物の中でも、Agを含む
もの、とりわけ上記(1)(2)及び(3)の化合物
は、抗菌性能に優れ、しかもAgイオンが安定に結合さ
れているため、セルロースアセテート溶液(紡糸ドー
プ)中に添加混合する際や乾式紡糸する際、さらには製
品とした後にも、銀イオンが溶出せず、抗菌性の低下や
着色を起こすおそれがないので好適である。
【0017】これに対し、ゼオライトに銀を担持したも
のは、洗濯等で溶出しやすいので好適とはいえない。
【0018】一方、酸化亜鉛(ZnO)も、抗菌効果を
有する物質であるが、本発明では上記式[1]の金属含
有リン酸化合物と組み合わせて使用すると、両者の相互
作用によって、洗濯によって、抗菌性が低下するどころ
か、むしろ増大するという特異な効果を発現する。
【0019】上記金属含有リン酸化合物と酸化亜鉛とか
らなる抗菌剤は、両者が微粒子状に一体になっていても
また微粒子状の混合物であってもよい。
【0020】これらの抗菌剤の平均粒径は0.01〜2
μm、特に0.01〜1μmであることが、抗菌性アセ
テート繊維の紡糸調子、抗菌性能及び繊維製品の風合の
点から好ましい。
【0021】本発明において好適な抗菌性アセテート繊
維は、該繊維中に上記式[1]の金属含有リン酸化合物
と酸化亜鉛(ZnO)とからなる抗菌剤を、合計量で
0.1〜5重量%、好ましくは0.3〜3重量%、特に
好ましくは0.5〜2.5重量%含有する。抗菌剤の量
が少なすぎると抗菌性が劣り、多すぎると抗菌性アセテ
ート繊維の紡糸性、風合が低下する。
【0022】抗菌性アセテート繊維に含まれる酸化亜鉛
(ZnO)と上記式[1]に示される金属含有リン酸化
合物との割合は、重量比にして2/8〜8/2が好まし
い。
【0023】本発明の抗菌性アセテート繊維は、例え
ば、酸化度55%程度のセルロースジアセテートのフレ
ークスをアセトン等の溶媒に溶解して紡糸用ドープを調
製する際、該ドープに上記の抗菌剤、例えば、上記式
[1]で表わされる化合物の少なくとも1種と酸化亜鉛
とを所定量ずつを添加し、そのドープを紡糸ノズルから
乾燥雰囲気中に紡糸(乾式紡糸)し、所定ドラフト下で
引き取ることによって製造することができる。紡糸ノズ
ルの形状は通常の円形でもよいが、特殊断面繊維にする
場合は異型断面のノズルが使用される。この際得られる
異型度を高めるために、セルロースジアセテートのフレ
ークスに対して、ポリオキシアルキレングリコールを5
〜40wt%含有させることが有用である。
【0024】このように紡糸されたアセテート繊維は長
繊維(連続フィラメント)であるため、混綿、混紡する
場合は、捲縮後、適当な繊維長にカットして短繊維(ス
テープルファイバー)状にする。
【0025】本発明のもう一つの目的である、抗菌性繊
維製品は、抗菌性セルロースアセテート繊維が重量比
で、少なくとも5%混在していることが必要である。更
に、該抗菌性セルロースアセテート繊維は、上記に詳細
に説明した、金属含有リン酸化合物と酸化亜鉛とからな
る抗菌剤を繊維の重量に対して0.1〜5重量%含有し
たアセテート繊維が有用である。抗菌性繊維製品に使用
される上記アセテート繊維以外の繊維としては、その製
品の用途面から吸水、吸湿性に優れかつ風合の良好な繊
維が好ましいが、代表的には木綿(cotton)が挙
げられる。
【0026】木綿繊維は、通常の木綿繊維でよく、例え
ば、海島綿、エジプト綿、ブラジル綿、ペルー綿、米
綿、メキシコ綿、インド綿、中国綿等と称せられるもの
が用いられ、繊維長は一般に0.5〜3インチ程度のも
のが使用される。
【0027】この木綿繊維は十分洗浄してあれば、その
まま使用しても差支えない。
【0028】本発明の目的とする抗菌性繊維製品に半永
久的抗菌性を発現させると共に、アセテート繊維及び木
綿繊維各々の良好な特性をも維持するには、アセテート
繊維の重量が全体の少なくとも5%、好ましくは10〜
85%混在していることが好ましい。
【0029】抗菌性アセテート繊維が5重量%より少な
いと半永久的抗菌効果が乏しくなり、抗菌性アセテート
繊維が85%より多くなると繊維製品の抗菌性は十分に
なるが木綿繊維の持つ好ましい特性、風合が損なわれる
傾向がある。
【0030】また、本発明の繊維製品においては、目的
とする性能を損なわない範囲で、上述の抗菌性アセテー
ト繊維、木綿繊維のほかに、他の繊維、例えばポリエス
テル繊維、ナイロン繊維等を併用することもできる。
【0031】本発明において繊維製品の形態は、糸(ヤ
ーン)、テープ、リボン、織物、編物、不織布等で任意
の形態をとり得るが、布団綿、キルティング中入綿のよ
うにワタ状で使用することもできる。糸状で使用する場
合は、混紡糸、合撚糸、混繊糸等として使用する。その
他の繊維製品の場合は、かかる混紡糸、合撚糸、混繊糸
を使用するほか、木綿糸と抗菌性アセテート繊維とを交
織、交編してもよく、また、ワタ状として使用する場合
は抗菌性アセテート長繊維をカットして短繊維(ステー
プルファイバー)にした後、木綿と混綿して使用され
る。抗菌性アセテート繊維が長繊維(連続フィラメン
ト)の場合は、抗菌性アセテート長繊維の周りを木綿繊
維で覆ったいわゆるコア・スパン・ヤーン状としてもよ
い。
【0032】抗菌性アセテート繊維と木綿繊維との混合
を、糸条(ヤーン)の製造段階で行う場合は、短繊維状
態で混紡するか、木綿繊維の糸と抗菌性アセテート長繊
維とを合撚するか、あるいはコア・スパン・ヤーンとす
る。また、製織、製編段階で混合する場合は、抗菌性ア
セテート繊維の糸条と木綿繊維の糸条とを交織、交編す
ることにより行うことができる。もちろん、上記の混合
手段を2種以上併用することもでき、例えば、木綿/抗
菌性アセテート繊維混紡糸と木綿繊維100%糸条とを
交織することも可能である。
【0033】いずれの場合も、全繊維製品中の抗菌剤含
有量が0.01〜1重量%になるよう調整するのが好ま
しい。
【0034】本発明の繊維製品の用途は、抗菌性の要求
される分野であればどの分野でもよいが、特に本発明の
効果を発揮する用途としては、タオル、マット、シーツ
等を挙げることができる。この用途は抗菌の必要性が高
いばかりでなく、洗濯の頻度が高く、かつ直接肌に接す
るため、良好な風合が要求されるので、特に好適な用途
である。
【0035】タオル、マットを製造する場合は、木綿/
抗菌性アセテート繊維の混紡糸を使用するのが好まし
い。全体をこの混紡糸で構成してもよく、主としてルー
プやパイルの部分のみを該混紡糸で構成してもよい。
【0036】このほか、同様に耐洗濯性、抗菌性の要求
が強い看護用又は介護用の衣料(例えば、医師、看護婦
等の白衣や患者用パジャマ等)、美容・理髪師の作業
衣、食品加工場の作業衣にも適している。さらに、靴
下、下着、パジャマ、ガウン等の衣料、さらに布団、キ
ルティング衣料の中入綿にも、使用可能である。また、
スポーツウェアの内張、履物の底敷き、病院のカーペッ
ト等にも有用である。
【0037】本発明の繊維製品は、さらに、必要に応じ
て消臭剤、紫外線防止剤、制電防止剤等の添加剤を含む
こともでき、この場合は、本来の抗菌性に加えて、上記
の機能を付加することができる。
【0038】
【発明の効果】上記のごとき本発明によれば、特に、抗
菌性アセテート繊維中に存在させる抗菌剤として上記式
[1]で表わされる金属(特に銀)含有リン酸化合物と
酸化亜鉛とを組み合わせて使用した繊維製品は、驚くべ
きことに、洗濯によりかえって抗菌性が増大するという
特異な効果を持ち、洗濯頻度の高いタオル、看護用衣料
等、上述した各種用途において格別の効果を発揮する。
この際、アセテート繊維以外に使用する繊維として木綿
繊維を併用すると、木綿繊維の持つ良好な吸水・吸湿性
及び風合を損なわずに、長期にわたり安定した抗菌性を
有しかつ変色のない優れた半永久的な抗菌性繊維製品が
得られる。
【0039】
【実施例】以下に、実施例によって本発明をより具体的
に説明する。ただし、これらの実施例は、本発明の理解
を助けるためのものであり、これらの記載によって本発
明の範囲が限定されるものではない。なお、実施例、参
考例における「%」は、特に断らない限りすべて重量に
基づくものであり、量比はすべて重量比を表わす。
【0040】[実施例1〜3、比較例1〜3]酢化度5
5%のセルロースジアセテートのフレークスをアセトン
に溶解し紡糸用ドープを調製する際、該ドープに下記の
銀イオンを担持したリン酸ジルコニウムのセラミックス
からなる粒径0.3〜0.5μmの抗菌剤(A)〜
(C)とシリコン処理した粒径0.015〜0.035
μmの酸化亜鉛(ZnO)とをセルロースジアセテート
に対してそれぞれ表1に示す割合で配合し、円形の紡糸
ノズル20個を有する紡糸口金から紡糸筒内に押し出
し、筒内で繊維中のアセトンを乾燥除去して、ドラフト
1.1で引き取ることによって乾式紡糸した。
【0041】得られた抗菌性アセテート繊維を、捲縮
後、繊維長25mmにカットしてステープルファイバー
状の短繊維とした。
【0042】この抗菌アセテート短繊維をよく洗浄した
米綿(平均繊維長1.5インチ)とアセテート短繊維/
米綿=20/80(重量比)で混紡し、18番手の白色
の混紡糸を得た。
【0043】この混紡糸の平織物(抗菌剤A含有)を用
いて抗菌性のテストを行ったところ、表1のような結果
が得られた。
【0044】抗菌剤: (A) Ag0. 00 5 Li0. 99 5 Zr2 (PO4 3 (B) Ag0. 01(NH4 0. 99Zr2 (PO4 3 (C) Ag0. 05Na0. 95Zr2 (PO4
【0045】
【表1】
【0046】なお、上記表1に示す滅菌率は、シェーク
・フラスコ法による黄色ブドウ状球菌の減少率(%)で
ある。
【0047】表1の結果から、抗菌剤(A)と酸化亜鉛
との複合系を配合したものは、洗濯耐久性、耐変色性が
良好であり、特に洗濯前より洗濯10回後の方が抗菌性
能が向上するという極めて特異な効果を有することが確
認された。また、風合や吸水・吸湿性は、洗濯前後とも
綿100%のものと実質的に変りが無く、良好であっ
た。
【0048】引き続き、抗菌剤(B)及び抗菌剤(C)
のそれぞれを用いて、同様のテストを実施したが、ほぼ
同様の結果が得られた。
【0049】[実施例4、比較例4〜5]実施例2に示
す混紡糸からなる織物(平織)と、公知の抗菌処理剤で
処理した綿織物(平織)とについて、対象菌数を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】[実施例5]実施例2の18番手混紡糸を
用い、タオル織機により両面にループ(Single−
roop )を有するタオル地を製造し、幅18インチ
の抗菌性タオルを製造した。
【0052】このタオルを40回洗濯及び太陽光線下で
の乾燥を繰り返したが、外観及び風合に全く変化が見ら
れなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能勢 健吉 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 帝人株式会社内 (72)発明者 熊川 四郎 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 帝 人株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースアセテート繊維中に金属含有
    リン酸化合物と酸化亜鉛とからなる抗菌剤を、繊維の重
    量に対して0.1〜5重量%含有することを特徴とする
    抗菌性セルロースアセテート繊維。
  2. 【請求項2】 金属含有リン酸化合物が下記式[1]で
    表わされる少なくとも1種の化合物である請求項1記載
    の抗菌性セルロースアセテート繊維。 【化1】 (M1 a (A)b (M2 c (PO4 d ・nH2 O [1] [式中、M1 は銀、銅、亜鉛、錫又は鉛から選ばれる少
    なくとも1種の金属イオン、Aはアルカリ金属イオン、
    アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選
    ばれる少なくとも1種の金属イオン、M2 は4価の金
    属、nは0〜6の整数、a〜dはいずれも正の数であっ
    て、pa+qb=1の時C=2、d=3、pa+qb=
    2の時c=1、d=2である。ただし、pはM1 の原子
    価であり、qはAの原子価である。]
  3. 【請求項3】 上記式[1]におけるM1 が銀であり、
    Aがアルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオン、M
    2 がジルコニウム、錫又はチタンである請求項2記載の
    抗菌性セルロースアセテート繊維。
  4. 【請求項4】 金属含有リン酸化合物と酸化亜鉛との割
    合が20/80〜80/20(重量比)である請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の抗菌性セルロースアセテ
    ート繊維。
  5. 【請求項5】 抗菌剤の平均粒径が0.01〜2μmで
    ある請求項1〜請求項4のいずれかに記載の抗菌性セル
    ロースアセテート繊維。
  6. 【請求項6】 抗菌性繊維製品であって抗菌性セルロー
    スアセテート繊維が重量比で、少なくとも5%混在して
    いることを特徴とする抗菌性繊維製品。
  7. 【請求項7】 抗菌性セルロースアセテート繊維が請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載のセルロースアセテー
    ト繊維である請求項6記載の抗菌性繊維製品。
  8. 【請求項8】 繊維製品が抗菌タオルまたは抗菌マット
    である請求項7記載の抗菌性繊維製品。
  9. 【請求項9】 繊維製品が看護用衣料である請求項7記
    載の抗菌性繊維製品。
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