JPH08317599A - 車両用発電機 - Google Patents
車両用発電機Info
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- JPH08317599A JPH08317599A JP7122620A JP12262095A JPH08317599A JP H08317599 A JPH08317599 A JP H08317599A JP 7122620 A JP7122620 A JP 7122620A JP 12262095 A JP12262095 A JP 12262095A JP H08317599 A JPH08317599 A JP H08317599A
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- clutch
- belt
- torque
- clutch inner
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/10—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
- H02K7/1004—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with pulleys
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/064—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
- F16D41/066—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2041/0665—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical characterised by there being no cage other than the inner and outer race for distributing the intermediate members
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータの慣性エネルギーを有効に回収できる
とともに、ベルトの耐久性の高いワンウェイクラッチ付
の車両用発電機を得る。 【構成】 ワンウェイクラッチ30を介して発電機本体
のロータ軸8aを駆動するプーリ39のプーリ溝39a
の面の凹凸を積極的に大きくしてベルトとの摩擦力を増
加させ、ベルトが滑ることなくドラッグトルク以上のト
ルクをワンウェイクラッチに伝達できるようにした。ベ
ルトが滑らないので、ベルトの寿命が長くなり、またワ
ンウェイクラッチが確実に動作するので、ロータの慣性
エネルギーを有効に回収できる。
とともに、ベルトの耐久性の高いワンウェイクラッチ付
の車両用発電機を得る。 【構成】 ワンウェイクラッチ30を介して発電機本体
のロータ軸8aを駆動するプーリ39のプーリ溝39a
の面の凹凸を積極的に大きくしてベルトとの摩擦力を増
加させ、ベルトが滑ることなくドラッグトルク以上のト
ルクをワンウェイクラッチに伝達できるようにした。ベ
ルトが滑らないので、ベルトの寿命が長くなり、またワ
ンウェイクラッチが確実に動作するので、ロータの慣性
エネルギーを有効に回収できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワンウェイクラッチ
を有する車両用発電機に関するものである。
を有する車両用発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は、例えば特開昭56−1
01353号公報に示された従来の車両用発電機(以下
単に発電機という)を示すものであり、図5は発電機の
構成図、図6はワンウェイクラッチを示す要部断面図で
ある。これらの図において、1は三相同期発電機の発電
機本体であり、次のように構成されている。2は前ブラ
ケット、3は後ブラケットであり、その中央部にそれぞ
れ、前側軸受4、後側軸受5が装着されている。6は電
機子であり、電機子鉄心6aとこの電機子鉄心6aに巻
回された電機子コイル6bを有している。電機子鉄心6
aは図の左右から両ブラケットに締付ボルト7にて締付
けることにより挟持されている。
01353号公報に示された従来の車両用発電機(以下
単に発電機という)を示すものであり、図5は発電機の
構成図、図6はワンウェイクラッチを示す要部断面図で
ある。これらの図において、1は三相同期発電機の発電
機本体であり、次のように構成されている。2は前ブラ
ケット、3は後ブラケットであり、その中央部にそれぞ
れ、前側軸受4、後側軸受5が装着されている。6は電
機子であり、電機子鉄心6aとこの電機子鉄心6aに巻
回された電機子コイル6bを有している。電機子鉄心6
aは図の左右から両ブラケットに締付ボルト7にて締付
けることにより挟持されている。
【0003】8はロータであり、回転軸としてのロータ
軸8aと、ロータ軸8aの図における右端部に加工され
た雄ねじ8bとを有している。さらに、このロータ軸8
aに嵌着された爪形の磁極を有する円筒形の磁極鉄心8
cと、磁極鉄心8cに巻回された界磁コイル8dと、ロ
ータ軸8aに装着され界磁コイル8dに接続されたスリ
ップリング8eを有している。そして、ロータ軸8aは
磁極鉄心8cが電機子鉄心6aの内側に位置するように
して、両ブラケット2、3に各軸受4、5を介して回転
自在に支持されている。
軸8aと、ロータ軸8aの図における右端部に加工され
た雄ねじ8bとを有している。さらに、このロータ軸8
aに嵌着された爪形の磁極を有する円筒形の磁極鉄心8
cと、磁極鉄心8cに巻回された界磁コイル8dと、ロ
ータ軸8aに装着され界磁コイル8dに接続されたスリ
ップリング8eを有している。そして、ロータ軸8aは
磁極鉄心8cが電機子鉄心6aの内側に位置するように
して、両ブラケット2、3に各軸受4、5を介して回転
自在に支持されている。
【0004】9はブラシであり、スリップリング8eを
介して界磁コイル8dに励磁電流を供給する。10は整
流器であり、電機子コイル6bに発生した交流電力を整
流する。ブラシ9、整流器10はいずれも後ブラケット
3の内側に取付けられている。11はファンであり、前
ブラケット2の外側にあってロータ軸8aに嵌着され、
ロータ8とともに回転し、発電機本体の内部へ外気を送
り込み冷却する。発電機本体1は、以上のように構成さ
れている。
介して界磁コイル8dに励磁電流を供給する。10は整
流器であり、電機子コイル6bに発生した交流電力を整
流する。ブラシ9、整流器10はいずれも後ブラケット
3の内側に取付けられている。11はファンであり、前
ブラケット2の外側にあってロータ軸8aに嵌着され、
ロータ8とともに回転し、発電機本体の内部へ外気を送
り込み冷却する。発電機本体1は、以上のように構成さ
れている。
【0005】12はワンウェイクラッチ(以下、単にク
ラッチという)、13はプーリであり、クラッチ12は
ロータ軸8aとプーリ13との間に配設されている。プ
ーリ13は、断面がV字状のプーリ溝13aを有し、図
示しないベルトが巻掛けられ、動力装置であるエンジン
により駆動される。ベルトが巻掛けられる巻掛面である
プーリ溝13aの面の凹凸の大きさ、すなわち面の肌の
状態を表わす面粗度は、比較的精度よく、すなわち凹凸
が小さい状態に仕上げられている。
ラッチという)、13はプーリであり、クラッチ12は
ロータ軸8aとプーリ13との間に配設されている。プ
ーリ13は、断面がV字状のプーリ溝13aを有し、図
示しないベルトが巻掛けられ、動力装置であるエンジン
により駆動される。ベルトが巻掛けられる巻掛面である
プーリ溝13aの面の凹凸の大きさ、すなわち面の肌の
状態を表わす面粗度は、比較的精度よく、すなわち凹凸
が小さい状態に仕上げられている。
【0006】次に、クラッチ12の詳細構成を図6を併
用しながら説明する。21はクラッチインナ、22はク
ラッチアウタ、22aは楔状のカム溝(図6)であり、
カム溝22aはクラッチアウタ22の内周部に円周方向
に複数個設けられ、図6に示されるように左方に行くに
したがい径方向の深さが浅くなる楔状の断面を有する。
用しながら説明する。21はクラッチインナ、22はク
ラッチアウタ、22aは楔状のカム溝(図6)であり、
カム溝22aはクラッチアウタ22の内周部に円周方向
に複数個設けられ、図6に示されるように左方に行くに
したがい径方向の深さが浅くなる楔状の断面を有する。
【0007】23はローラ、24はローラスプリングで
あり、ローラ23は、クラッチインナ21とクラッチア
ウタ22との間のカム溝22a内に挿入され、ローラス
プリング24によりロータ8が駆動される図6の矢印R
と反対方向に押圧されている。クラッチインナ21は、
ロータ軸8aに嵌着され、雄ねじ8bに螺合されたナッ
ト25(図5)により軸方向に抜け出ないようにされて
いる。クラッチアウタ22はプーリ13に固着されてい
る。
あり、ローラ23は、クラッチインナ21とクラッチア
ウタ22との間のカム溝22a内に挿入され、ローラス
プリング24によりロータ8が駆動される図6の矢印R
と反対方向に押圧されている。クラッチインナ21は、
ロータ軸8aに嵌着され、雄ねじ8bに螺合されたナッ
ト25(図5)により軸方向に抜け出ないようにされて
いる。クラッチアウタ22はプーリ13に固着されてい
る。
【0008】次に動作について説明する。この発電機
は、図示しないエンジンとプーリ13との間に巻掛けら
れたベルト(図示せず)を介してロータ8が図6の矢印
R方向に駆動される。ロータ8の回転により電機子巻線
6bに三相交流電力が発生し、この交流電力を整流器1
0により直流に変換して、車両に必要な電力を供給す
る。エンジンの脈動あるいは加減速によってエンジンと
ロータ8に相対回転が生じると、クラッチ12が機能す
る。すなわち、エンジンの加速時には、クラッチ12は
トルクを伝達し、ロータ8はエンジンによって駆動され
る。逆にエンジンの減速時には、クラッチ12は空転す
るためロータ8は減速されず、慣性で回り続け、エネル
ギー効率の向上、あるいはベルトの滑りを防止してベル
ト寿命の向上等の効果を奏する。
は、図示しないエンジンとプーリ13との間に巻掛けら
れたベルト(図示せず)を介してロータ8が図6の矢印
R方向に駆動される。ロータ8の回転により電機子巻線
6bに三相交流電力が発生し、この交流電力を整流器1
0により直流に変換して、車両に必要な電力を供給す
る。エンジンの脈動あるいは加減速によってエンジンと
ロータ8に相対回転が生じると、クラッチ12が機能す
る。すなわち、エンジンの加速時には、クラッチ12は
トルクを伝達し、ロータ8はエンジンによって駆動され
る。逆にエンジンの減速時には、クラッチ12は空転す
るためロータ8は減速されず、慣性で回り続け、エネル
ギー効率の向上、あるいはベルトの滑りを防止してベル
ト寿命の向上等の効果を奏する。
【0009】クラッチ12の動作をさらに詳細に述べ
る。プーリ13はエンジンにより図6の矢印R方向に駆
動される。エンジンの回転速度が発電機のロータ8の回
転速度よりも速いとき、ローラスプリング24により矢
印S方向に押されているローラ23がカム溝22aの図
6における左方へ移動しする。この結果、ローラ23が
クラッチインナ21とクラッチアウタ22との間に食込
むことにより、プーリ13の動力をロータ軸8aに伝達
する。
る。プーリ13はエンジンにより図6の矢印R方向に駆
動される。エンジンの回転速度が発電機のロータ8の回
転速度よりも速いとき、ローラスプリング24により矢
印S方向に押されているローラ23がカム溝22aの図
6における左方へ移動しする。この結果、ローラ23が
クラッチインナ21とクラッチアウタ22との間に食込
むことにより、プーリ13の動力をロータ軸8aに伝達
する。
【0010】一方、エンジンの減速時、特に急減速時に
おいては、ロータ8の慣性力によりクラッチインナ21
の回転速度がクラッチアウタ22の回転速度よりも速く
なる。このため、クラッチアウタ22はベルトから制動
力(図6の矢印S方向の力)を受け、ローラ23はロー
ラスプリング24のばね力に抗して図6における右方に
移動するためローラ23の食込みが解除され、ロータ8
がクラッチアウタ22よりも速い速度で空転する。従っ
て、ロータ8はエンジンの減速により減速されることな
く、自己の慣性エネルギーを電力に変換しながら減速し
ていく。なお、以下クラッチが空転を開始する空転開始
トルクをドラッグトルクと称する。
おいては、ロータ8の慣性力によりクラッチインナ21
の回転速度がクラッチアウタ22の回転速度よりも速く
なる。このため、クラッチアウタ22はベルトから制動
力(図6の矢印S方向の力)を受け、ローラ23はロー
ラスプリング24のばね力に抗して図6における右方に
移動するためローラ23の食込みが解除され、ロータ8
がクラッチアウタ22よりも速い速度で空転する。従っ
て、ロータ8はエンジンの減速により減速されることな
く、自己の慣性エネルギーを電力に変換しながら減速し
ていく。なお、以下クラッチが空転を開始する空転開始
トルクをドラッグトルクと称する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、我々発明者
は従来のクラッチ付の発電機において、次のような問題
点があることを発見した。 a.図7はエンジンの回転変動に対するプーリ13とロ
ータ軸8aの回転数の関係を表わしている。プーリ13
の回転変動の周期Tはn気筒エンジンでは、 T=60/g・N・n (N:毎分のエンジン回転数 g:プーリ比)で表わ
される。プーリ13はエンジンの回転変動に追従して図
の符号Aのように変動するが、クラッチ12が確実に作
動するならば、ロータ軸8aはクラッチ12の効果によ
って図の符号Bのようにほぼ回転が一定となるはずであ
る。
は従来のクラッチ付の発電機において、次のような問題
点があることを発見した。 a.図7はエンジンの回転変動に対するプーリ13とロ
ータ軸8aの回転数の関係を表わしている。プーリ13
の回転変動の周期Tはn気筒エンジンでは、 T=60/g・N・n (N:毎分のエンジン回転数 g:プーリ比)で表わ
される。プーリ13はエンジンの回転変動に追従して図
の符号Aのように変動するが、クラッチ12が確実に作
動するならば、ロータ軸8aはクラッチ12の効果によ
って図の符号Bのようにほぼ回転が一定となるはずであ
る。
【0012】ところが、エンジンの回転変動に対してク
ラッチ12が即応して追随できないことが判明した。ロ
ータ8の回転がエンジンの回転を上回り、ロータ8が慣
性で回転しようとするとき、ベルトに加わる力の方向が
反転する。このため、ベルトが一瞬緩み、次に逆方向に
張る。このベルトが緩んだときに、従来のプーリ溝13
aはその面粗度が精度良く仕上げられており摩擦抵抗が
小さいため、プーリ溝13aとベルトとの摩擦トルクの
方がクラッチのドラッグトルクよりも小さい場合、ベル
トが滑る現象が発生する。
ラッチ12が即応して追随できないことが判明した。ロ
ータ8の回転がエンジンの回転を上回り、ロータ8が慣
性で回転しようとするとき、ベルトに加わる力の方向が
反転する。このため、ベルトが一瞬緩み、次に逆方向に
張る。このベルトが緩んだときに、従来のプーリ溝13
aはその面粗度が精度良く仕上げられており摩擦抵抗が
小さいため、プーリ溝13aとベルトとの摩擦トルクの
方がクラッチのドラッグトルクよりも小さい場合、ベル
トが滑る現象が発生する。
【0013】特に、エンジンの高回転域では、エンジン
の回転変動の周期が短いためワンウェイクラッチが追従
できず、弾性体であるベルトの方が回転変動を吸収し、
ベルトの滑りが発生しやすい。
の回転変動の周期が短いためワンウェイクラッチが追従
できず、弾性体であるベルトの方が回転変動を吸収し、
ベルトの滑りが発生しやすい。
【0014】b.クラッチアウタ22はクラッチインナ
21に複数のローラ23を介して径方向に支持されてい
るために、楔状のカム溝22a(図6)の寸法精度の確
保が困難で、伝達するトルクが複数のローラ間で不均一
になり、またドラッグトルクがばらついたり、不安定に
なる。 c.軸受を設けてワンウェイクラッチの信頼性や耐久性
の向上を図る場合、プーリに加わるスラスト荷重を支持
する等、軸受寿命の安定化を図る必要がある。
21に複数のローラ23を介して径方向に支持されてい
るために、楔状のカム溝22a(図6)の寸法精度の確
保が困難で、伝達するトルクが複数のローラ間で不均一
になり、またドラッグトルクがばらついたり、不安定に
なる。 c.軸受を設けてワンウェイクラッチの信頼性や耐久性
の向上を図る場合、プーリに加わるスラスト荷重を支持
する等、軸受寿命の安定化を図る必要がある。
【0015】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ベルトの滑りを防止してベルト
の耐久性を向上させ、あわせて発電機のロータの慣性エ
ネルギーを有効に回収してエネルギーの消費を節約で
き、また、ワンウェイクラッチの信頼性や寿命の向上を
図ることができる車両用発電機を得ることを目的とす
る。
ためになされたもので、ベルトの滑りを防止してベルト
の耐久性を向上させ、あわせて発電機のロータの慣性エ
ネルギーを有効に回収してエネルギーの消費を節約で
き、また、ワンウェイクラッチの信頼性や寿命の向上を
図ることができる車両用発電機を得ることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の車両用発電機は、クラッチアウタとクラッチインナと
を有し所定の回転方向と逆の方向には所定の空転開始ト
ルク以上のとき空転してトルクを伝達しないようにされ
たワンウェイクラッチ、プーリのベルトが巻掛けられる
巻掛面を有し所定の回転方向と逆の方向に所定の空転開
始トルク以上のトルクをベルトから滑ることなく伝達さ
れるべくベルトとの間の摩擦力が所定値以上確保される
ようにされクラッチアウタと一体に回転しうるようにさ
れたプーリ、及び回転軸に回転自在に支持されたロータ
を有し回転軸がクラッチインナと一体に回転しうるよう
にされた発電機本体を備えたものである。
の車両用発電機は、クラッチアウタとクラッチインナと
を有し所定の回転方向と逆の方向には所定の空転開始ト
ルク以上のとき空転してトルクを伝達しないようにされ
たワンウェイクラッチ、プーリのベルトが巻掛けられる
巻掛面を有し所定の回転方向と逆の方向に所定の空転開
始トルク以上のトルクをベルトから滑ることなく伝達さ
れるべくベルトとの間の摩擦力が所定値以上確保される
ようにされクラッチアウタと一体に回転しうるようにさ
れたプーリ、及び回転軸に回転自在に支持されたロータ
を有し回転軸がクラッチインナと一体に回転しうるよう
にされた発電機本体を備えたものである。
【0017】この発明の請求項2記載の車両用発電機
は、請求項1記載のものにおいて、プーリの巻掛面の凹
凸の大きさが所定値以上の摩擦力を得ることができる値
にされたものである。
は、請求項1記載のものにおいて、プーリの巻掛面の凹
凸の大きさが所定値以上の摩擦力を得ることができる値
にされたものである。
【0018】この発明の請求項3記載の車両用発電機
は、プーリは中心部に円筒状の嵌合部を有するものであ
り、クラッチアウタは外周部に円筒状の嵌合部を有しプ
ーリとは別体に形成されたものであって、クラッチアウ
タの嵌合部にプーリの嵌合部が締り嵌めにて嵌合されて
プーリとクラッチアウタとが一体に回転しうるようにさ
れたものである。
は、プーリは中心部に円筒状の嵌合部を有するものであ
り、クラッチアウタは外周部に円筒状の嵌合部を有しプ
ーリとは別体に形成されたものであって、クラッチアウ
タの嵌合部にプーリの嵌合部が締り嵌めにて嵌合されて
プーリとクラッチアウタとが一体に回転しうるようにさ
れたものである。
【0019】この発明の請求項4記載の車両用発電機
は、クラッチインナは中心部に円筒状の嵌合部を有し発
電機本体の回転軸とは別体に形成されたものであって、
回転軸にクラッチインナの嵌合部が締り嵌めにて嵌合さ
れて回転軸とクラッチインナとが一体に回転しうるよう
にされたものである。
は、クラッチインナは中心部に円筒状の嵌合部を有し発
電機本体の回転軸とは別体に形成されたものであって、
回転軸にクラッチインナの嵌合部が締り嵌めにて嵌合さ
れて回転軸とクラッチインナとが一体に回転しうるよう
にされたものである。
【0020】この発明の請求項5記載の車両用発電機
は、クラッチアウタとプーリとが一体に形成されたもの
である。
は、クラッチアウタとプーリとが一体に形成されたもの
である。
【0021】この発明の請求項6記載の車両用発電機
は、プーリとクラッチインナとの間にローラを軸方向に
挟んで一対の軸受が装着されており、この軸受を介して
プーリの荷重をクラッチインナにて支持しうるようにさ
れたものである。
は、プーリとクラッチインナとの間にローラを軸方向に
挟んで一対の軸受が装着されており、この軸受を介して
プーリの荷重をクラッチインナにて支持しうるようにさ
れたものである。
【0022】この発明の請求項7記載の車両用発電機
は、プーリ、クラッチインナ、及び回転軸の少なくとも
一つに軸受の軸方向の移動を規制する規制部材が設けら
れたものである。
は、プーリ、クラッチインナ、及び回転軸の少なくとも
一つに軸受の軸方向の移動を規制する規制部材が設けら
れたものである。
【0023】この発明の請求項8記載の車両用発電機
は、プーリに設けられた規制部材はプーリの軸方向両側
に設けられ軸受が装着される一対の段付部であり、クラ
ッチインナに設けられた規制部材は軸受の内径よりも径
が大きくされ一対の段付部の一方との間に一対の軸受の
一方を挟むようにして設けられた鍔であり、回転軸に設
けられた規制部材は一対の段付部の他方との間に一対の
軸受の他方を挟むようにして設けられた座金であるもの
である。
は、プーリに設けられた規制部材はプーリの軸方向両側
に設けられ軸受が装着される一対の段付部であり、クラ
ッチインナに設けられた規制部材は軸受の内径よりも径
が大きくされ一対の段付部の一方との間に一対の軸受の
一方を挟むようにして設けられた鍔であり、回転軸に設
けられた規制部材は一対の段付部の他方との間に一対の
軸受の他方を挟むようにして設けられた座金であるもの
である。
【0024】
【作用】車両の駆動装置の減速時には、車両用発電機の
ロータの回転速度は、その慣性エネルギーによりプーリ
の回転速度よりも速くなろうとするので、ワンウェイク
ラッチには所定の回転方向と逆方向のトルクが加わわ
る。この逆方向のトルクがワンウェイクラッチの空転開
始トルク以上の場合は、ワンウェイクラッチが空転して
ロータはプーリよりも速い速度で回転する。従って、ロ
ータはプーリから制動力を受けることなくその慣性で回
転を続けるので、ロータの慣性エネルギーが発電力とし
て有効に回収され、エネルギーの消費を少なくできる。
ロータの回転速度は、その慣性エネルギーによりプーリ
の回転速度よりも速くなろうとするので、ワンウェイク
ラッチには所定の回転方向と逆方向のトルクが加わわ
る。この逆方向のトルクがワンウェイクラッチの空転開
始トルク以上の場合は、ワンウェイクラッチが空転して
ロータはプーリよりも速い速度で回転する。従って、ロ
ータはプーリから制動力を受けることなくその慣性で回
転を続けるので、ロータの慣性エネルギーが発電力とし
て有効に回収され、エネルギーの消費を少なくできる。
【0025】しかし、ワンウェイクラッチに所定の回転
方向と逆方向のトルクが加わったとき、ベルトが一瞬緩
み、ベルトとプーリとの摩擦力が減少する。この摩擦力
が減少した時においても、ベルトからワンウェイクラッ
チへ空転開始トルク以上のトルクを滑ることなく伝達し
てロータを確実に空転させ、ロータの慣性エネルギーを
より有効に回収するのが望ましい。また、ベルトとワン
ウェイクラッチとの間で滑りが発生するとベルトの寿命
が短くなるので、ベルトの耐久性向上のために滑りの防
止が重要である。
方向と逆方向のトルクが加わったとき、ベルトが一瞬緩
み、ベルトとプーリとの摩擦力が減少する。この摩擦力
が減少した時においても、ベルトからワンウェイクラッ
チへ空転開始トルク以上のトルクを滑ることなく伝達し
てロータを確実に空転させ、ロータの慣性エネルギーを
より有効に回収するのが望ましい。また、ベルトとワン
ウェイクラッチとの間で滑りが発生するとベルトの寿命
が短くなるので、ベルトの耐久性向上のために滑りの防
止が重要である。
【0026】この発明の請求項1記載の車両用発電機に
おいては、巻掛面とベルトとの摩擦力が所定値以上確保
されているので、ベルトからワンウェイクラッチへ滑り
を生じることなく空転開始トルク以上のトルクが伝達さ
れ、確実にワンウェイクラッチが動作する。従って、ロ
ータの慣性エネルギーを有効に回収できる。また、滑り
がないのでベルトの耐久性も向上する。
おいては、巻掛面とベルトとの摩擦力が所定値以上確保
されているので、ベルトからワンウェイクラッチへ滑り
を生じることなく空転開始トルク以上のトルクが伝達さ
れ、確実にワンウェイクラッチが動作する。従って、ロ
ータの慣性エネルギーを有効に回収できる。また、滑り
がないのでベルトの耐久性も向上する。
【0027】この発明の請求項2記載の車両用発電機に
おいては、ベルトが巻掛けられるプーリの巻掛面の凹凸
の大きさを、すなわちその粗さやうねりの大きさを大き
くすることにより、ベルトと巻掛面との摩擦係数が大き
くなる。従って、伝達される摩擦力も大きくなる。ま
た、巻掛面の凹凸は容易に大きくできるので、安価に実
現できる。
おいては、ベルトが巻掛けられるプーリの巻掛面の凹凸
の大きさを、すなわちその粗さやうねりの大きさを大き
くすることにより、ベルトと巻掛面との摩擦係数が大き
くなる。従って、伝達される摩擦力も大きくなる。ま
た、巻掛面の凹凸は容易に大きくできるので、安価に実
現できる。
【0028】この発明の請求項3記載の車両用発電機に
おいては、プーリはクラッチアウタと別体に形成されて
いるので、両者を別々に加工することができ、加工が容
易である。例えば、クラッチアウタを冷間鍛造で製作す
る場合、ブランク形状が簡単になり、さらにプーリの加
工も容易になる。また、一方の加工時、例えばクラッチ
アウタのカム溝に焼入加工を行う場合などにプーリがそ
の影響を受けて歪んだりすることを防止でき、真円度を
確保できる。さらに、両者を締り嵌めにて嵌合させてい
るので、溶接等によるものに比し、発生する歪も少な
く、この点からも真円度等の精度の確保が容易である。
おいては、プーリはクラッチアウタと別体に形成されて
いるので、両者を別々に加工することができ、加工が容
易である。例えば、クラッチアウタを冷間鍛造で製作す
る場合、ブランク形状が簡単になり、さらにプーリの加
工も容易になる。また、一方の加工時、例えばクラッチ
アウタのカム溝に焼入加工を行う場合などにプーリがそ
の影響を受けて歪んだりすることを防止でき、真円度を
確保できる。さらに、両者を締り嵌めにて嵌合させてい
るので、溶接等によるものに比し、発生する歪も少な
く、この点からも真円度等の精度の確保が容易である。
【0029】この発明の請求項4記載の車両用発電機に
おいては、さらにクラッチインナと回転軸とを別体に形
成しているので、両者の加工が容易である。また、クラ
ッチインナを回転軸に合わせて設計すればよいので、回
転軸とワンウェイクラッチとの組合わせの自由度が大き
い。
おいては、さらにクラッチインナと回転軸とを別体に形
成しているので、両者の加工が容易である。また、クラ
ッチインナを回転軸に合わせて設計すればよいので、回
転軸とワンウェイクラッチとの組合わせの自由度が大き
い。
【0030】この発明の請求項5記載の車両用発電機に
おいては、クラッチアウタとプーリとを一体に形成して
いるので、部品数が減少する。
おいては、クラッチアウタとプーリとを一体に形成して
いるので、部品数が減少する。
【0031】この発明の請求項6記載の車両用発電機に
おいては、プーリの荷重は主として軸受により支持され
るので、クラッチアウタとクラッチインナとの径方向の
寸法が安定し、伝達するトルクが複数のローラ間でばら
つくのが抑制される。従って、空転開始トルクの値が安
定し、また信頼性や耐久性が向上する。
おいては、プーリの荷重は主として軸受により支持され
るので、クラッチアウタとクラッチインナとの径方向の
寸法が安定し、伝達するトルクが複数のローラ間でばら
つくのが抑制される。従って、空転開始トルクの値が安
定し、また信頼性や耐久性が向上する。
【0032】この発明の請求項7記載の車両用発電機に
おいては、規制部材が軸受に加わる軸方向の力を受止め
て軸受の軸方向の移動を規制するので、軸受寿命が安定
する。
おいては、規制部材が軸受に加わる軸方向の力を受止め
て軸受の軸方向の移動を規制するので、軸受寿命が安定
する。
【0033】この発明の請求項8記載の車両用発電機に
おいては、座金、クラッチインナの鍔、あるいはプーリ
の段付部により軸受の軸方向の移動を規制する。従っ
て、単純な構成の規制部材により軸受の軸方向の移動を
規制でき、製作が容易で安価になる。
おいては、座金、クラッチインナの鍔、あるいはプーリ
の段付部により軸受の軸方向の移動を規制する。従っ
て、単純な構成の規制部材により軸受の軸方向の移動を
規制でき、製作が容易で安価になる。
【0034】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図1について説
明する。図1はこの発明の発電機の要部を示す要部断面
図である。図において、符号1〜11は図6に示された
従来のものと同様のものであるので、相当するものに同
一符号を付して説明を省略する。但し、ロータ軸8aが
図に示されるように、従来のものより短くされている点
が異なるが、詳細は後で述べる。
明する。図1はこの発明の発電機の要部を示す要部断面
図である。図において、符号1〜11は図6に示された
従来のものと同様のものであるので、相当するものに同
一符号を付して説明を省略する。但し、ロータ軸8aが
図に示されるように、従来のものより短くされている点
が異なるが、詳細は後で述べる。
【0035】30はクラッチであり、次のように構成さ
れている。31はクラッチインナであり、中空の円筒状
で、外周部31aの図の右端部にその外径を拡大させた
規制部材である鍔31bが一体に形成されている。中空
部31cの内径は回転軸であるロータ軸8aに対してわ
ずかな間隙を有する隙間嵌めとなるように、両者の直径
の寸法関係が設定されている。また、中空部31cの右
寄りに雌ねじ31dが設けられており、ロータ軸8aに
設けられた雄ねじ8bと螺合される。さらに、中空部3
1cの右端には六角穴31eが設けられている。この六
角穴31eはクラッチインナ31をロータ軸の雄ねじ8
bに螺合させるとき、六角レンチにてクラッチインナ3
1を回すためのものである。このように構成することに
より、図5の従来のものにおけるナット25が不要と
し、ロータ軸8a及び発電機の全長を短くしている。
れている。31はクラッチインナであり、中空の円筒状
で、外周部31aの図の右端部にその外径を拡大させた
規制部材である鍔31bが一体に形成されている。中空
部31cの内径は回転軸であるロータ軸8aに対してわ
ずかな間隙を有する隙間嵌めとなるように、両者の直径
の寸法関係が設定されている。また、中空部31cの右
寄りに雌ねじ31dが設けられており、ロータ軸8aに
設けられた雄ねじ8bと螺合される。さらに、中空部3
1cの右端には六角穴31eが設けられている。この六
角穴31eはクラッチインナ31をロータ軸の雄ねじ8
bに螺合させるとき、六角レンチにてクラッチインナ3
1を回すためのものである。このように構成することに
より、図5の従来のものにおけるナット25が不要と
し、ロータ軸8a及び発電機の全長を短くしている。
【0036】32はクラッチアウタであり、鍛造用鋼材
を中空円筒状に鍛造している。クラッチアウタ32の中
空部には図6に示されたのと同様の楔状の複数のカム溝
32a及び嵌合部である円筒状の外周部32bを有す
る。33はローラであり、カム溝32aに装着されてい
る。また、カム溝32a内には図示していないが、図6
に示されるローラスプリング24と同様のものが装着さ
れている。なお、クラッチアウタ32は、カム溝32a
部分がガス浸炭の上焼き入れ処理されている。
を中空円筒状に鍛造している。クラッチアウタ32の中
空部には図6に示されたのと同様の楔状の複数のカム溝
32a及び嵌合部である円筒状の外周部32bを有す
る。33はローラであり、カム溝32aに装着されてい
る。また、カム溝32a内には図示していないが、図6
に示されるローラスプリング24と同様のものが装着さ
れている。なお、クラッチアウタ32は、カム溝32a
部分がガス浸炭の上焼き入れ処理されている。
【0037】34、35はワッシャであり、ローラ33
の軸方向の両側に設けられており、ローラ33が倒れな
いようにしている。なお、ワッシャ34はクラッチイン
ナ31の図の左方の段部に締り嵌めで圧入され、ワッシ
ャ35はクラッチインナ31の右方の段部に止り嵌めさ
れている。さらに、ワッシャ34、35の内周部はクラ
ッチインナ31を容易に挿入できるように、クラッチイ
ンナ31の外周部との間に僅かな隙間を設けている。
の軸方向の両側に設けられており、ローラ33が倒れな
いようにしている。なお、ワッシャ34はクラッチイン
ナ31の図の左方の段部に締り嵌めで圧入され、ワッシ
ャ35はクラッチインナ31の右方の段部に止り嵌めさ
れている。さらに、ワッシャ34、35の内周部はクラ
ッチインナ31を容易に挿入できるように、クラッチイ
ンナ31の外周部との間に僅かな隙間を設けている。
【0038】また、このワッシャ34、35とクラッチ
アウタ32とクラッチインナ31とに囲まれたカム溝3
2aを含むローラ33の周辺部には潤滑用のグリースが
充填されている(図示せず)。このように構成されたク
ラッチアウタ32は後述のプーリ39の中空部39aに
所定の締り嵌め状態で圧入されている。
アウタ32とクラッチインナ31とに囲まれたカム溝3
2aを含むローラ33の周辺部には潤滑用のグリースが
充填されている(図示せず)。このように構成されたク
ラッチアウタ32は後述のプーリ39の中空部39aに
所定の締り嵌め状態で圧入されている。
【0039】36、37は玉軸受であり、玉軸受36は
その左側(発電機本体1側に)、玉軸受37はその右側
に、その内輪と外輪との間に円環状のシール部材38を
有している。なお、玉軸受36、37の上記と反対側の
内側になる側には費用低減のために、シール部材を設け
ていない。もちろん、玉軸受36、37には潤滑のため
にグリースが充填されているが、上記のように内側にな
る方には、防塵・防水等のためのシール部材を特に設け
ていない。この実施例の場合、内側になる方は、カム溝
32aの潤滑剤と玉軸受36、37部の潤滑剤は混じっ
ても支障がないからである。
その左側(発電機本体1側に)、玉軸受37はその右側
に、その内輪と外輪との間に円環状のシール部材38を
有している。なお、玉軸受36、37の上記と反対側の
内側になる側には費用低減のために、シール部材を設け
ていない。もちろん、玉軸受36、37には潤滑のため
にグリースが充填されているが、上記のように内側にな
る方には、防塵・防水等のためのシール部材を特に設け
ていない。この実施例の場合、内側になる方は、カム溝
32aの潤滑剤と玉軸受36、37部の潤滑剤は混じっ
ても支障がないからである。
【0040】39はプーリであり、ベルトが巻掛られる
巻掛面を有する断面がV字状のプーリ溝39a及び嵌合
部である円筒状の中空部39bを有し、図示しないベル
トが巻掛けられ、動力装置であるエンジンにより駆動さ
れる。巻掛面であるプーリ溝39aの面はベルトとの間
に所定の摩擦係数を得ることができるように、積極的に
充分大きな凹凸を有するようにされている。もちろん、
プーリ溝39aの真円度は所定値にされており、ベルト
との接触面積を安定して確保でき、プーリ溝39aの面
の大きさが大きくされているのと相俟ってベルトとの間
に充分な摩擦力が得られるようにされている。プーリ3
9は、鋼を鍛造してからプーリ溝39aの面を機械加工
する。このときプーリ溝39aの凹凸が所定の大きさに
なるように機械加工する。
巻掛面を有する断面がV字状のプーリ溝39a及び嵌合
部である円筒状の中空部39bを有し、図示しないベル
トが巻掛けられ、動力装置であるエンジンにより駆動さ
れる。巻掛面であるプーリ溝39aの面はベルトとの間
に所定の摩擦係数を得ることができるように、積極的に
充分大きな凹凸を有するようにされている。もちろん、
プーリ溝39aの真円度は所定値にされており、ベルト
との接触面積を安定して確保でき、プーリ溝39aの面
の大きさが大きくされているのと相俟ってベルトとの間
に充分な摩擦力が得られるようにされている。プーリ3
9は、鋼を鍛造してからプーリ溝39aの面を機械加工
する。このときプーリ溝39aの凹凸が所定の大きさに
なるように機械加工する。
【0041】プーリ39の中空部39bにクラッチアウ
タ32の外周部32b及び玉軸受36、37が所定の締
り嵌め状態で圧入されており、内輪がクラッチインナ3
1と締り嵌めにされている。40は規制部材である座金
であり、クラッチインナ31の左端部と発電機本体1の
ファン11とにより挟むようにして設けられている。
タ32の外周部32b及び玉軸受36、37が所定の締
り嵌め状態で圧入されており、内輪がクラッチインナ3
1と締り嵌めにされている。40は規制部材である座金
であり、クラッチインナ31の左端部と発電機本体1の
ファン11とにより挟むようにして設けられている。
【0042】以上のように構成されたクラッチ30及び
プーリ39は、次のようにして組立てられ、ロータ軸8
aに装着される。まず、クラッチアウタ32の図の左方
にワッシャ34を圧入する。次に、ローラ33及びロー
ラスプリングを図6に示されるのと同様の状態にしてカ
ム溝32a内に装着し、右側のワッシャ35をクラッチ
アウタ32に止り嵌めにて嵌合させる。続いて、クラッ
チアウタ32をプーリ39の中空部39bに圧入する。
さらに、プーリ39の中空部39bにクラッチアウタ3
2を両側から挟むようにして玉軸受36、37を圧入
し、玉軸受36、37の内輪内にクラッチインナ31を
締り嵌め状態に圧入する。なお、クラッチインナ31の
外周部31aとワッシャ34、35とは隙間嵌めにされ
ている。
プーリ39は、次のようにして組立てられ、ロータ軸8
aに装着される。まず、クラッチアウタ32の図の左方
にワッシャ34を圧入する。次に、ローラ33及びロー
ラスプリングを図6に示されるのと同様の状態にしてカ
ム溝32a内に装着し、右側のワッシャ35をクラッチ
アウタ32に止り嵌めにて嵌合させる。続いて、クラッ
チアウタ32をプーリ39の中空部39bに圧入する。
さらに、プーリ39の中空部39bにクラッチアウタ3
2を両側から挟むようにして玉軸受36、37を圧入
し、玉軸受36、37の内輪内にクラッチインナ31を
締り嵌め状態に圧入する。なお、クラッチインナ31の
外周部31aとワッシャ34、35とは隙間嵌めにされ
ている。
【0043】このようにして組立てられたものを、予め
座金40を挿入しておいたロータ軸8aに装着する。六
角穴31eに六角レンチを係合させて回すことにより、
その雌ねじ31dをロータ軸8aに設けられた雄ねじ8
bに螺合させ、ロータ軸8aに固着する。このとき、ク
ラッチインナ31の中空部31cの内径はロータ軸8a
に対してわずかな間隙を有する隙間嵌めとなるように、
両者の直径の寸法関係が設定されているので、ロータ軸
8aに装着するとき、ロータ軸が案内の役目を果す。従
って、雄ねじ8bと雌ねじ31dとの螺合部のクリアラ
ンスによる偏心が規制される。
座金40を挿入しておいたロータ軸8aに装着する。六
角穴31eに六角レンチを係合させて回すことにより、
その雌ねじ31dをロータ軸8aに設けられた雄ねじ8
bに螺合させ、ロータ軸8aに固着する。このとき、ク
ラッチインナ31の中空部31cの内径はロータ軸8a
に対してわずかな間隙を有する隙間嵌めとなるように、
両者の直径の寸法関係が設定されているので、ロータ軸
8aに装着するとき、ロータ軸が案内の役目を果す。従
って、雄ねじ8bと雌ねじ31dとの螺合部のクリアラ
ンスによる偏心が規制される。
【0044】以上のように構成されたクラッチ30の基
本的な動作は、図5に示された従来のものと同様であ
る。このように、ベルトが巻掛けられるプーリ溝39a
の巻掛面の凹凸の大きさを大きくすることにより、摩擦
係数が大きくなる。また、プーリ溝の精度、すなわち寸
法や真円度等を所定値以上にすることにより、プーリ溝
39aとベルトの接触状態が安定し、また回転に伴う変
動も小さくなり、必要な接触面積が安定して確保され
る。従って、所定の摩擦力が安定して確保され、滑りの
発生が防止される。故に、エンジンの高回転域において
もドラッグトルク以上の摩擦トルクをベルトの滑りを生
じることなくクラッチ30に与えることができる。ま
た、ベルトの滑りが防止されるので、ベルトの寿命が長
くなる。
本的な動作は、図5に示された従来のものと同様であ
る。このように、ベルトが巻掛けられるプーリ溝39a
の巻掛面の凹凸の大きさを大きくすることにより、摩擦
係数が大きくなる。また、プーリ溝の精度、すなわち寸
法や真円度等を所定値以上にすることにより、プーリ溝
39aとベルトの接触状態が安定し、また回転に伴う変
動も小さくなり、必要な接触面積が安定して確保され
る。従って、所定の摩擦力が安定して確保され、滑りの
発生が防止される。故に、エンジンの高回転域において
もドラッグトルク以上の摩擦トルクをベルトの滑りを生
じることなくクラッチ30に与えることができる。ま
た、ベルトの滑りが防止されるので、ベルトの寿命が長
くなる。
【0045】ところで、クラッチアウタ32はカム溝3
2aの面の硬度確保のため熱処理が必要となるが、プー
リ39とクラッチアウタ32とを別体にすることによ
り、プーリ39は焼入による影響を受けないので、焼入
歪により真円度が悪くなりベルトとの当接面積が減じる
おそれもない。加えて、プーリの形状が単純なので加工
も容易となる。さらに、クラッチインナ31の外周部3
1aはローラ33に対向する部分と軸受36、37が装
着される部分とが同一径にされている。また、クラッチ
アウタ32の中空部32aも段差が設けられていな。従
って、これらのものの加工が容易となり、また上記のよ
うに容易に組立を行うことができる。
2aの面の硬度確保のため熱処理が必要となるが、プー
リ39とクラッチアウタ32とを別体にすることによ
り、プーリ39は焼入による影響を受けないので、焼入
歪により真円度が悪くなりベルトとの当接面積が減じる
おそれもない。加えて、プーリの形状が単純なので加工
も容易となる。さらに、クラッチインナ31の外周部3
1aはローラ33に対向する部分と軸受36、37が装
着される部分とが同一径にされている。また、クラッチ
アウタ32の中空部32aも段差が設けられていな。従
って、これらのものの加工が容易となり、また上記のよ
うに容易に組立を行うことができる。
【0046】なお、クラッチアウタ32及びローラ33
の両側には玉軸受36、37が配設されプーリ39から
の荷重を支え、かつクラッチアウタ32とクラッチイン
ナ31との径方向の寸法関係が玉軸受36、37によっ
て規定され、カム溝32aとクラッチインナ31の外周
部31aとの間の寸法精度が確保される。このため、ク
ラッチアウタ32及びローラ33は主としてクラッチイ
ンナ31との係脱の機能を担い、複数のローラ33がほ
ぼ均等にトルクを伝達する。従って、クラッチ30の信
頼度や寿命が向上し、ドラッグトルクの値も安定する。
の両側には玉軸受36、37が配設されプーリ39から
の荷重を支え、かつクラッチアウタ32とクラッチイン
ナ31との径方向の寸法関係が玉軸受36、37によっ
て規定され、カム溝32aとクラッチインナ31の外周
部31aとの間の寸法精度が確保される。このため、ク
ラッチアウタ32及びローラ33は主としてクラッチイ
ンナ31との係脱の機能を担い、複数のローラ33がほ
ぼ均等にトルクを伝達する。従って、クラッチ30の信
頼度や寿命が向上し、ドラッグトルクの値も安定する。
【0047】さらに、玉軸受36、37は防塵・防水な
どの耐環境性を向上して寿命の安定化を図るために、少
くとも外側(36は左側、37は右側)にシール部材3
8を設けている。また、この実施例においては、内側の
方はカム溝32aの潤滑剤と玉軸受36、37部の潤滑
剤とは混じっても支障がないので、費用低減のためにシ
ール部材を設けず、片側シール構造の玉軸受を採用して
いる。
どの耐環境性を向上して寿命の安定化を図るために、少
くとも外側(36は左側、37は右側)にシール部材3
8を設けている。また、この実施例においては、内側の
方はカム溝32aの潤滑剤と玉軸受36、37部の潤滑
剤とは混じっても支障がないので、費用低減のためにシ
ール部材を設けず、片側シール構造の玉軸受を採用して
いる。
【0048】実施例2.図2はこの発明の他の実施例の
中心線から上半分の要部を示す要部断面図であり、プー
リに段付部を設け、ここへ玉軸受を嵌挿したものであ
る。以下これについて説明する。図において、符号1〜
33、及び40は図1に示された実施例におけるものと
同様のものであるので、相当するものに同一符号を付し
て説明を省略する。
中心線から上半分の要部を示す要部断面図であり、プー
リに段付部を設け、ここへ玉軸受を嵌挿したものであ
る。以下これについて説明する。図において、符号1〜
33、及び40は図1に示された実施例におけるものと
同様のものであるので、相当するものに同一符号を付し
て説明を省略する。
【0049】59はプーリであり、断面がV字状のプー
リ溝59a、嵌合部である円筒状の中空部59b、及び
中空部の両側に規制部材としての段付部59cを有す
る。図示しないベルトが巻掛けられる巻掛面であるプー
リ溝59aの面は、ベルトとの間にドラッグトルク以上
の摩擦力を得ることができるように凹凸を所定の大きさ
にするとともに寸法精度を所定の精度に、すなわち寸法
精度や真円度等が所定の値にされている。なお、プーリ
溝59aの面の凹凸の加工はこの実施例ではショットブ
ラストにより行っている。プーリ溝59aの面の凹凸を
大きくすることによりベルトとの間の摩擦係数が大きく
なり、真円度等の寸法精度を所定の精度に仕上げること
によりプーリ溝の接触面積が確保され、回転にともなう
摩擦力の変動も小さくなる。
リ溝59a、嵌合部である円筒状の中空部59b、及び
中空部の両側に規制部材としての段付部59cを有す
る。図示しないベルトが巻掛けられる巻掛面であるプー
リ溝59aの面は、ベルトとの間にドラッグトルク以上
の摩擦力を得ることができるように凹凸を所定の大きさ
にするとともに寸法精度を所定の精度に、すなわち寸法
精度や真円度等が所定の値にされている。なお、プーリ
溝59aの面の凹凸の加工はこの実施例ではショットブ
ラストにより行っている。プーリ溝59aの面の凹凸を
大きくすることによりベルトとの間の摩擦係数が大きく
なり、真円度等の寸法精度を所定の精度に仕上げること
によりプーリ溝の接触面積が確保され、回転にともなう
摩擦力の変動も小さくなる。
【0050】組立は、次のようにして行う。まず、クラ
ッチアウタ32、ローラ33、ローラスプリング、ワッ
シャ34、35を図1の実施例と同様に一体に組立て
る。次に、予め加熱しておいたプーリ39の中空部39
bにクラッチアウタ32の外周部32bに嵌挿し、所定
の締り嵌め状態に焼き嵌めする。玉軸受36、37はプ
ーリ59の段付部59cに締り嵌め状態で圧入され、玉
軸受36、37の外輪の側面が段付部59cに当接して
おり、プーリ59のスラスト荷重を受ける。また、玉軸
受36、37は組立性の点から、その内輪とクラッチイ
ンナ31との間に僅かな隙間を設けた隙間嵌めとされて
いる。この点は、図1の実施例1とは異なる。
ッチアウタ32、ローラ33、ローラスプリング、ワッ
シャ34、35を図1の実施例と同様に一体に組立て
る。次に、予め加熱しておいたプーリ39の中空部39
bにクラッチアウタ32の外周部32bに嵌挿し、所定
の締り嵌め状態に焼き嵌めする。玉軸受36、37はプ
ーリ59の段付部59cに締り嵌め状態で圧入され、玉
軸受36、37の外輪の側面が段付部59cに当接して
おり、プーリ59のスラスト荷重を受ける。また、玉軸
受36、37は組立性の点から、その内輪とクラッチイ
ンナ31との間に僅かな隙間を設けた隙間嵌めとされて
いる。この点は、図1の実施例1とは異なる。
【0051】このようにして組立てられたものを、予め
座金40を挿入しておいたロータ軸8aに装着する。そ
の装着方法は図1の実施例と同様である。なお、クラッ
チインナ31とワッシャ34、35、玉軸受36、37
とは隙間嵌めとされているので、クラッチインナ31を
容易に挿入することができる。なお、隙間嵌めとしても
プーリ59の軸方向の移動はクラッチインナ31の鍔3
1bと座金40とにより規制される。
座金40を挿入しておいたロータ軸8aに装着する。そ
の装着方法は図1の実施例と同様である。なお、クラッ
チインナ31とワッシャ34、35、玉軸受36、37
とは隙間嵌めとされているので、クラッチインナ31を
容易に挿入することができる。なお、隙間嵌めとしても
プーリ59の軸方向の移動はクラッチインナ31の鍔3
1bと座金40とにより規制される。
【0052】以上のように構成されたものにおいては、
プーリ溝59aがベルトとの間に所定の摩擦力を得るこ
とができるようにプーリ溝の面の凹凸の大きさや真円度
等の寸法精度が所定の値にされているので、ベルトとの
間の摩擦係数や必要な接触面積が確実に確保され、ドラ
ッグトルク以上のトルクをベルトからプーリ59に滑り
を発生することなく伝えることができる。
プーリ溝59aがベルトとの間に所定の摩擦力を得るこ
とができるようにプーリ溝の面の凹凸の大きさや真円度
等の寸法精度が所定の値にされているので、ベルトとの
間の摩擦係数や必要な接触面積が確実に確保され、ドラ
ッグトルク以上のトルクをベルトからプーリ59に滑り
を発生することなく伝えることができる。
【0053】また、座金40とクラッチインナの鍔31
bとにより玉軸受36、37の各内輪を受け、上記のよ
うにプーリ59の段付部59cにより外輪の側面を受け
ている。従って、プーリ59のセンタの誤差等によって
プーリ59が図の右側に力を受ける場合、玉軸受37を
介してクラッチインナ31の鍔31bで規制され、プー
リ59が図の左側に力を受ける場合軸受36を介して座
金40で規制される。従って、玉軸受の寿命が安定化す
る。
bとにより玉軸受36、37の各内輪を受け、上記のよ
うにプーリ59の段付部59cにより外輪の側面を受け
ている。従って、プーリ59のセンタの誤差等によって
プーリ59が図の右側に力を受ける場合、玉軸受37を
介してクラッチインナ31の鍔31bで規制され、プー
リ59が図の左側に力を受ける場合軸受36を介して座
金40で規制される。従って、玉軸受の寿命が安定化す
る。
【0054】実施例3.図3は、さらにこの発明の他の
実施例を示す要部断面図であり、クラッチアウタとプー
リとを一体に形成したものである。62はクラッチアウ
タ、69はプーリであり、クラッチアウタ62はプーリ
69の中空部69b内にプーリ69と一体に形成されて
いる。クラッチアウタ62には図2の実施例のものと同
様の楔状のカム溝62aが設けられ、ローラ33及び図
示しないローラスプリングが収容されている。プーリ6
9は断面がV字状のプーリ溝69a、及び中空部69b
を有し、中空部69bには上記のようにクラッチアウタ
62が突設され、このクラッチアウタ62により図の左
右に分断された中空部69bが図2の実施例におけるの
と同様の段付部69cを形成している。
実施例を示す要部断面図であり、クラッチアウタとプー
リとを一体に形成したものである。62はクラッチアウ
タ、69はプーリであり、クラッチアウタ62はプーリ
69の中空部69b内にプーリ69と一体に形成されて
いる。クラッチアウタ62には図2の実施例のものと同
様の楔状のカム溝62aが設けられ、ローラ33及び図
示しないローラスプリングが収容されている。プーリ6
9は断面がV字状のプーリ溝69a、及び中空部69b
を有し、中空部69bには上記のようにクラッチアウタ
62が突設され、このクラッチアウタ62により図の左
右に分断された中空部69bが図2の実施例におけるの
と同様の段付部69cを形成している。
【0055】クラッチアウタ62とプーリ69とは鍛造
用鋼材から冷間鍛造にて一体に製作され、プーリ溝69
aとベルトとの間に所定の摩擦力を得ることができるよ
うに、プーリ溝69aの面の凹凸の大きさがショットブ
ラストにより所定の値にされ、またプーリ溝69aの寸
法精度も所定の精度にされている。このため、ベルトと
の接触面積が安定して確保されるとともに、摩擦係数も
増大し、ベルトの滑りの発生が防止される。
用鋼材から冷間鍛造にて一体に製作され、プーリ溝69
aとベルトとの間に所定の摩擦力を得ることができるよ
うに、プーリ溝69aの面の凹凸の大きさがショットブ
ラストにより所定の値にされ、またプーリ溝69aの寸
法精度も所定の精度にされている。このため、ベルトと
の接触面積が安定して確保されるとともに、摩擦係数も
増大し、ベルトの滑りの発生が防止される。
【0056】ワッシャ34、35はクラッチアウタ62
の両側の段部に嵌合され、玉軸受36、37はプーリ6
9の段付部69cに締り嵌めに圧入されている。そし
て、これら一体に組立てられたプーリ69、ローラ3
3、玉軸受36、37等がクラッチインナ31に止り嵌
めにて挿入され、クラッチインナ31がロータ軸8aに
螺合されて抜け出ないように止められている。その他の
ものについては、図2の実施例に示されたものと同様の
ものである。
の両側の段部に嵌合され、玉軸受36、37はプーリ6
9の段付部69cに締り嵌めに圧入されている。そし
て、これら一体に組立てられたプーリ69、ローラ3
3、玉軸受36、37等がクラッチインナ31に止り嵌
めにて挿入され、クラッチインナ31がロータ軸8aに
螺合されて抜け出ないように止められている。その他の
ものについては、図2の実施例に示されたものと同様の
ものである。
【0057】実施例4.図4はさらにこの発明の他の実
施例を示す要部断面図であり、クラッチインナをロータ
軸と兼用するとともに、クラッチアウタとプーリとを一
体に形成したものである。70はロータ軸であり、その
右方の端部がクラッチインナ71を兼ねたものにされて
いる。ロータ軸70には、その端部に雄ねじ70aが設
けられており、鍛造用鋼が使用され、クラッチインナ7
1の外周部のローラ33と接触する部分には高周波焼き
入れがされている。
施例を示す要部断面図であり、クラッチインナをロータ
軸と兼用するとともに、クラッチアウタとプーリとを一
体に形成したものである。70はロータ軸であり、その
右方の端部がクラッチインナ71を兼ねたものにされて
いる。ロータ軸70には、その端部に雄ねじ70aが設
けられており、鍛造用鋼が使用され、クラッチインナ7
1の外周部のローラ33と接触する部分には高周波焼き
入れがされている。
【0058】ワッシャ34、35はクラッチアウタ62
の両側の段部に嵌合され、玉軸受36、37はプーリ6
9の段付部69cに締り嵌めに圧入されている。そし
て、これら一体に組立てられたプーリ69、ローラ3
3、玉軸受36、37等がロータ軸70のクラッチイン
ナ71部に挿入される。このとき、玉軸受36、37と
クラッチインナ71とは止り嵌め状態になる。雄ねじ7
0aに螺合された規制部材であるナット80により抜け
出ないように止められている。その他のものについて、
図2あるいは図3の実施例に示されたものと同様のもの
である。
の両側の段部に嵌合され、玉軸受36、37はプーリ6
9の段付部69cに締り嵌めに圧入されている。そし
て、これら一体に組立てられたプーリ69、ローラ3
3、玉軸受36、37等がロータ軸70のクラッチイン
ナ71部に挿入される。このとき、玉軸受36、37と
クラッチインナ71とは止り嵌め状態になる。雄ねじ7
0aに螺合された規制部材であるナット80により抜け
出ないように止められている。その他のものについて、
図2あるいは図3の実施例に示されたものと同様のもの
である。
【0059】このようにロータ軸70がクラッチインナ
71を兼ね、クラッチアウタ62をプーリ69と一体に
形成することにより、部品点数を削減でき、プーリにク
ラッチアウタを圧入する必要もないので組立の工数も低
減できる。また、プーリ69のロータ軸70に対する振
れ精度の向上が図れる。さらに、クラッチの径方向に寸
法的余裕ができ、玉軸受36、37やローラ33の径の
選定などの設計自由度が大きくなり、ひいては寿命の向
上、信頼性の向上を図ることができる。
71を兼ね、クラッチアウタ62をプーリ69と一体に
形成することにより、部品点数を削減でき、プーリにク
ラッチアウタを圧入する必要もないので組立の工数も低
減できる。また、プーリ69のロータ軸70に対する振
れ精度の向上が図れる。さらに、クラッチの径方向に寸
法的余裕ができ、玉軸受36、37やローラ33の径の
選定などの設計自由度が大きくなり、ひいては寿命の向
上、信頼性の向上を図ることができる。
【0060】なお、例えば図1あるいは図3の実施例に
おいて、玉軸受36、37をクラッチインナ31とプー
リ39との間ではなく、クラッチインナ31とクラッチ
アウタ32との間に入れるものであってもよい。もちろ
ん、上記実施例1ないし実施例4に示したものをこの発
明の目的に反しない範囲で種々組合わせ、あるいは変更
することが可能である。また、動力装置はガソリンエン
ジンに限られるものではなく、ディーゼルエンジン等の
内燃機関であっても同様の効果を奏するし、発電機は三
相同期発電機に限られるものではない。
おいて、玉軸受36、37をクラッチインナ31とプー
リ39との間ではなく、クラッチインナ31とクラッチ
アウタ32との間に入れるものであってもよい。もちろ
ん、上記実施例1ないし実施例4に示したものをこの発
明の目的に反しない範囲で種々組合わせ、あるいは変更
することが可能である。また、動力装置はガソリンエン
ジンに限られるものではなく、ディーゼルエンジン等の
内燃機関であっても同様の効果を奏するし、発電機は三
相同期発電機に限られるものではない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の車両用発電機によれば、クラッチアウタとクラッチイ
ンナとを有し所定の回転方向と逆の方向には所定の空転
開始トルク以上のとき空転してトルクを伝達しないよう
にされたワンウェイクラッチ、プーリのベルトが巻掛け
られる巻掛面を有し所定の回転方向と逆の方向に所定の
空転開始トルク以上のトルクをベルトから滑ることなく
伝達されるべくベルトとの間の摩擦力が所定値以上確保
されるようにされクラッチアウタと一体に回転しうるよ
うにされたプーリ、及び回転軸に回転自在に支持された
ロータを有し回転軸がクラッチインナと一体に回転しう
るようにされた発電機本体を備えたものであるので、ベ
ルトからワンウェイクラッチへ滑りを生じることなく空
転開始トルクが伝達され、確実にワンウェイクラッチが
動作する。従って、ロータの慣性エネルギーを有効に回
収して消費エネルギーを節約できるとともに、ベルトの
耐久性を向上させることができる。
の車両用発電機によれば、クラッチアウタとクラッチイ
ンナとを有し所定の回転方向と逆の方向には所定の空転
開始トルク以上のとき空転してトルクを伝達しないよう
にされたワンウェイクラッチ、プーリのベルトが巻掛け
られる巻掛面を有し所定の回転方向と逆の方向に所定の
空転開始トルク以上のトルクをベルトから滑ることなく
伝達されるべくベルトとの間の摩擦力が所定値以上確保
されるようにされクラッチアウタと一体に回転しうるよ
うにされたプーリ、及び回転軸に回転自在に支持された
ロータを有し回転軸がクラッチインナと一体に回転しう
るようにされた発電機本体を備えたものであるので、ベ
ルトからワンウェイクラッチへ滑りを生じることなく空
転開始トルクが伝達され、確実にワンウェイクラッチが
動作する。従って、ロータの慣性エネルギーを有効に回
収して消費エネルギーを節約できるとともに、ベルトの
耐久性を向上させることができる。
【0062】この発明の請求項2記載の車両用発電機に
よれば、プーリの巻掛面の凹凸の大きさが所定値以上の
摩擦力を得ることができる値にされたものであるので、
ベルトからワンウェイクラッチへ滑りを生じることなく
空転開始トルクが伝達され、確実にワンウェイクラッチ
が動作する。従って、ロータの慣性エネルギーの有効回
収による消費エネルギーの節約及びベルトの耐久性の向
上を安価に実現できる。
よれば、プーリの巻掛面の凹凸の大きさが所定値以上の
摩擦力を得ることができる値にされたものであるので、
ベルトからワンウェイクラッチへ滑りを生じることなく
空転開始トルクが伝達され、確実にワンウェイクラッチ
が動作する。従って、ロータの慣性エネルギーの有効回
収による消費エネルギーの節約及びベルトの耐久性の向
上を安価に実現できる。
【0063】この発明の請求項3記載の車両用発電機に
よれば、プーリは中心部に円筒状の嵌合部を有するもの
であり、クラッチアウタは外周部に円筒状の嵌合部を有
しプーリとは別体に形成されたものであって、クラッチ
アウタの嵌合部にプーリの嵌合部が締り嵌めにて嵌合さ
れてプーリとクラッチアウタとが一体に回転しうるよう
にされたものであるので、両者の加工が容易で、安価に
できる。
よれば、プーリは中心部に円筒状の嵌合部を有するもの
であり、クラッチアウタは外周部に円筒状の嵌合部を有
しプーリとは別体に形成されたものであって、クラッチ
アウタの嵌合部にプーリの嵌合部が締り嵌めにて嵌合さ
れてプーリとクラッチアウタとが一体に回転しうるよう
にされたものであるので、両者の加工が容易で、安価に
できる。
【0064】この発明の請求項4記載の車両用発電機に
よれば、クラッチインナは中心部に円筒状の嵌合部を有
し発電機本体の回転軸とは別体に形成されたものであっ
て、回転軸にクラッチインナの嵌合部が締り嵌めにて嵌
合されて回転軸とクラッチインナとが一体に回転しうる
ようにされたものであるので、一方の加工時、他方がそ
の影響を受けて歪んだりすることを防止でき、精度の確
保ができる。さらに、両者を締り嵌めにて嵌合させてい
るので、発生する歪も少なく、この点からも精度の確保
が容易である。
よれば、クラッチインナは中心部に円筒状の嵌合部を有
し発電機本体の回転軸とは別体に形成されたものであっ
て、回転軸にクラッチインナの嵌合部が締り嵌めにて嵌
合されて回転軸とクラッチインナとが一体に回転しうる
ようにされたものであるので、一方の加工時、他方がそ
の影響を受けて歪んだりすることを防止でき、精度の確
保ができる。さらに、両者を締り嵌めにて嵌合させてい
るので、発生する歪も少なく、この点からも精度の確保
が容易である。
【0065】この発明の請求項5記載の車両用発電機に
よれば、クラッチアウタとプーリとを一体に形成したの
で、部品数を削減できる。
よれば、クラッチアウタとプーリとを一体に形成したの
で、部品数を削減できる。
【0066】この発明の請求項6記載の車両用発電機に
よれば、プーリとクラッチインナとの間にローラを軸方
向に挟んで一対の軸受が装着されており、この軸受を介
してプーリの荷重をクラッチインナにて支持しうるよう
にされたものであるので、プーリの荷重は主として軸受
により支持され、クラッチアウタとクラッチインナとの
径方向の寸法が安定し、伝達するトルクが複数のローラ
間でばらつくのが抑制される。従って、空転開始トルク
の値が安定し、また信頼性や耐久性が向上する。
よれば、プーリとクラッチインナとの間にローラを軸方
向に挟んで一対の軸受が装着されており、この軸受を介
してプーリの荷重をクラッチインナにて支持しうるよう
にされたものであるので、プーリの荷重は主として軸受
により支持され、クラッチアウタとクラッチインナとの
径方向の寸法が安定し、伝達するトルクが複数のローラ
間でばらつくのが抑制される。従って、空転開始トルク
の値が安定し、また信頼性や耐久性が向上する。
【0067】この発明の請求項7記載の車両用発電機に
よれば、プーリ、クラッチインナ、及び回転軸の少なく
とも一つに軸受の軸方向の移動を規制する規制部材が設
けられたものであるので、規制部材が軸受に加わる軸方
向の力を受止めて軸受の軸方向の移動を規制するので、
軸受寿命が安定する。
よれば、プーリ、クラッチインナ、及び回転軸の少なく
とも一つに軸受の軸方向の移動を規制する規制部材が設
けられたものであるので、規制部材が軸受に加わる軸方
向の力を受止めて軸受の軸方向の移動を規制するので、
軸受寿命が安定する。
【0068】この発明の請求項8記載の車両用発電機に
よれば、プーリに設けられた規制部材はプーリの軸方向
両側に設けられ軸受が装着される一対の段付部であり、
クラッチインナに設けられた規制部材は軸受の内径より
も径が大きくされ一対の段付部の一方との間に一対の軸
受の一方を挟むようにして設けられた鍔であり、回転軸
に設けられた規制部材は一対の段付部の他方との間に一
対の軸受の他方を挟むようにして設けられた座金である
ので、単純な構成の規制部材により軸受の軸方向の移動
を規制できるので、製作が容易である。
よれば、プーリに設けられた規制部材はプーリの軸方向
両側に設けられ軸受が装着される一対の段付部であり、
クラッチインナに設けられた規制部材は軸受の内径より
も径が大きくされ一対の段付部の一方との間に一対の軸
受の一方を挟むようにして設けられた鍔であり、回転軸
に設けられた規制部材は一対の段付部の他方との間に一
対の軸受の他方を挟むようにして設けられた座金である
ので、単純な構成の規制部材により軸受の軸方向の移動
を規制できるので、製作が容易である。
【図1】 この発明の一実施例を示す発電機の要部断面
図である。
図である。
【図2】 この発明の他の実施例である発電機の要部の
中心線から上半分をを示す要部断面図である。
中心線から上半分をを示す要部断面図である。
【図3】 さらに、この発明の他の実施例を示す発電機
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図4】 さらに、この発明の他の実施例を示す発電機
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図5】 従来の発電機の構成を示す構成図である。
【図6】 図5の従来の発電機のワンウェイクラッチを
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
【図7】 ワンウェイクラッチの動作を説明する説明図
である。
である。
8 ロータ 8a ロータ軸 30 クラッチ 31 クラッチインナ 31c 中空部 32 クラッチアウタ 32b 外周部 33 ローラ 36 玉軸受 37 玉軸受 39 プーリ 39a プーリ溝 39b 中空部 40 座金 51 クラッチインナ 51b 鍔 51c 中空部 52 クラッチアウタ 52b 外周部 59 プーリ 59a プーリ溝 59b 中空部 59c 段付部 62 クラッチアウタ 69 プーリ 69a プーリ溝 69c 段付部 70 ロータ軸 71 クラッチインナ
Claims (8)
- 【請求項1】 中空筒状のクラッチアウタとこのクラッ
チアウタと同軸に配設されたクラッチインナと上記クラ
ッチアウタと上記クラッチインナとの間に介装されたロ
ーラとを有するものであって上記ローラを介して上記ク
ラッチアウタと上記クラッチインナとの間で所定の回転
方向にトルクを伝達し上記回転方向と逆の方向には所定
の空転開始トルク以上のとき空転してトルクを伝達しな
いようにされたワンウェイクラッチ、ベルトが巻掛けら
れる巻掛面を有し車両を駆動する動力装置により上記ベ
ルトを介して駆動されるものであって上記回転方向と逆
の方向に上記所定の空転開始トルク以上のトルクを上記
ベルトから滑ることなく伝達されるべく上記ベルトとの
間の摩擦力が所定値以上確保されるようにされたプー
リ、及び回転軸に回転自在に支持されたロータを有する
発電機本体を備え、上記回転軸は上記クラッチインナと
一体に回転しうるようにされ、かつ上記クラッチアウタ
は上記プーリと一体に回転しうるようにされたものであ
って、上記所定の回転方向に上記プーリから上記回転軸
にトルクが伝達されるものである車両用発電機。 - 【請求項2】 プーリは、巻掛面の凹凸の大きさが所定
値以上の摩擦力を得ることができる値にされたものであ
ることを特徴とする請求項1記載の車両用発電機。 - 【請求項3】 プーリは中心部に円筒状の嵌合部を有す
るものであり、クラッチアウタは外周部に円筒状の嵌合
部を有しプーリとは別体に形成されたものであって、ク
ラッチアウタの上記嵌合部にプーリの上記嵌合部が締り
嵌めにて嵌合されてプーリとクラッチアウタとが一体に
回転しうるようにされたものであることを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の車両用発電機。 - 【請求項4】 クラッチインナは中心部に円筒状の嵌合
部を有し発電機本体の回転軸とは別体に形成されたもの
であって、回転軸にクラッチインナの嵌合部が締り嵌め
にて嵌合されて回転軸とクラッチインナとが一体に回転
しうるようにされたものであることを特徴とする請求項
3記載の車両用発電機。 - 【請求項5】 クラッチアウタは、プーリと一体に形成
されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の車両用発電機。 - 【請求項6】 プーリとクラッチインナとの間にローラ
を軸方向に挟んで一対の軸受が装着されており、この軸
受を介してプーリの荷重をクラッチインナにて支持しう
るようにされたものであることを特徴とする請求項1な
いし請求項5のいずれか1項に記載の車両用発電機。 - 【請求項7】 プーリ、クラッチインナ、及び回転軸の
少なくとも一つに軸受の軸方向の移動を規制する規制部
材が設けられたものであることを特徴とする請求項6記
載の車両用発電機。 - 【請求項8】 プーリに設けられた規制部材はプーリの
軸方向両側に設けられ軸受が装着される一対の段付部で
あり、クラッチインナに設けられた規制部材は軸受の内
径よりも径が大きくされ上記一対の段付部の一方との間
に一対の軸受の一方を挟むようにして設けられた鍔であ
り、回転軸に設けられた規制部材は上記一対の段付部の
他方との間に一対の軸受の他方を挟むようにして設けら
れた座金であることを特徴とする請求項7記載の車両用
発電機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7122620A JPH08317599A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 車両用発電機 |
US08/547,141 US5675202A (en) | 1995-05-22 | 1995-10-24 | Generator having pulley with one-way clutch |
DE19543718A DE19543718B4 (de) | 1995-05-22 | 1995-11-23 | Kraftfahrzeuggenerator |
FR9514029A FR2734673B1 (fr) | 1995-05-22 | 1995-11-27 | Generatrice pour vehicule |
CN95120012A CN1136723A (zh) | 1995-05-22 | 1995-11-29 | 车辆用发电机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7122620A JPH08317599A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 車両用発電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317599A true JPH08317599A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14840476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7122620A Pending JPH08317599A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 車両用発電機 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5675202A (ja) |
JP (1) | JPH08317599A (ja) |
CN (1) | CN1136723A (ja) |
DE (1) | DE19543718B4 (ja) |
FR (1) | FR2734673B1 (ja) |
Families Citing this family (42)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754578B1 (fr) * | 1996-10-14 | 1998-11-27 | Skf France | Dispositif de roue libre |
DE19709479A1 (de) * | 1997-03-07 | 1998-09-10 | Torrington Nadellager Gmbh | Antriebseinrichtung für Stromerzeugungsaggregate für Kraftfahrzeuge |
JP3556800B2 (ja) * | 1997-04-09 | 2004-08-25 | 光洋精工株式会社 | オルタネータプーリ |
EP0980479B1 (en) * | 1997-05-07 | 2003-08-27 | Litens Automotive Partnership | Serpentine drive system with improved over-running alternator decoupler |
US6170625B1 (en) * | 1997-07-01 | 2001-01-09 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Pulley unit |
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