JP3811569B2 - エンジンのクランクシャフト、補機用プーリユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方向クラッチ付きのプーリユニットに関する。このプーリユニットは、例えばエンジンのクランクシャフトやクランクシャフトからベルトを介して駆動される補機などに装備することができる。補機としては、例えば自動車のエアコンディショナ用コンプレッサ、ウオーターポンプ、オルタネータ、冷却ファンなどが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のプーリユニットの一例として、本願出願人は、図11に示すようなものを提案している。
【0003】
このプーリユニットBは、ベルト36が巻き掛けられる外側環体31と、上記補機などの回転軸に連結される内側環体32とが同心状に配設され、両環体31,32の間の環状空間に、一方向クラッチ33と、2つの転がり軸受34とが配設されている。動作としては、外側環体31と内側環体32との回転速度差に応じて、一方向クラッチ33がフリー状態とロック状態とに切り換わり、外側環体31から内側環体32への回転動力を遮断したり伝達したりする。
【0004】
前述の一方向クラッチ33は、複数のころ37と、各ころ37を収納するポケット39を円周数カ所に有する環状の保持器38と、保持器38の外周に配設される外輪40と、保持器38の内周に配設される内輪42と、各ころ37をロック側に弾発付勢する図示しないバネとを含む構造になっている。なお、内輪42の外周面の円周数カ所に、外輪40の内周面とでくさび状空間を形成するカム面(図示省略)が形成されている。
【0005】
図例のプーリユニットBでは、一方向クラッチ33の外輪40の軸方向両側に薄肉の延長部分40a,40bを設け、この延長部分40a,40bの内周に両転がり軸受34,34を圧入嵌合させるように構成し、一方向クラッチ33と2つの転がり軸受34,34とを一体的に取り扱えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成のプーリユニットBでは、一方向クラッチ33がロック状態に切り換わって、内外2つの環体31,32が同期回転する状態になるとき、両環体31,32の回転速度差が瞬時にゼロになるため、衝撃が発生し、外側環体31に巻き掛けられるベルト36が滑りやすくなる。つまり、例えば外側環体31をベルト36により回転駆動する状況だと、一方向クラッチ33がロックしたとき、外側環体31に内側環体32の質量が瞬時に加わることになって、外側環体31に瞬間的に過大な回転制動力が働くことになるために、外側環体31の外周でベルト36が滑りやすくなるのである。なお、内側環体32を駆動側とする場合も同様である。
【0007】
例えば、プーリユニットBを自動車エンジンのオルタネータなどに用いる場合だと、エンジンの回転数が変動する度に一方向クラッチ33が切り換わるために、上記現象が頻繁に発生することになり、ベルト36の摩耗やベルト36および外側環体31の発熱を招来しやすくなる。
【0008】
したがって、本発明は、一方向クラッチ付きのプーリユニットにおいて、一方向クラッチがロック状態に切り換わるときのベルトの滑りを抑制し、ベルト滑りに伴う弊害の発生を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、同心状に配設される内外2つの環体と、両環体の間の環状空間に介装されかつ内外輪を有し外輪内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が内輪外周面に設けられ前記両環体の回転速度差に応じて一方環体と他方環体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換わる一方向クラッチと、該一方向クラッチの軸方向両側に配設される2つの転がり軸受とを含むエンジンのクランクシャフト、補機用プーリユニットであって、前記一方向クラッチの外径側に、前記一方向クラッチがロックするときの前記両環体間の動力伝達を遅延する動力伝達遅延手段が設けられ、前記動力伝達遅延手段が、前記外側環体の内周面と前記一方向クラッチの外輪の外周面とが対向する間に、軸方向全長にわたって少なくともいずれか一方側に固着した状態で前記外側環体と前記一方向クラッチ外輪の全周にわたって介装される環状のゴム材とされ、前記ゴム材は、全周にわたって前記外側環体の内周面と前記一方向クラッチの外輪の外周面とに接触している。
【0012】
以上、本発明では、一方向クラッチのロック状態において駆動側環体から従動側環体に対して動力伝達遅延手段を介して動力伝達するようになっている。そのため、一方向クラッチがロックしたとき、動力伝達遅延手段の存在によって、駆動側環体から従動側環体への動力伝達が瞬時に行われずに若干遅れて行われることになる。つまり、一方向クラッチがロックしても、両環体の回転速度差が瞬時にゼロにならないので、例えば外側環体をベルトにより回転駆動する状況だと、一方向クラッチがロックしたときでも、外側環体に内側環体の質量が瞬時に加わらなくなるから、外側環体に瞬間的に過大な回転制動力が働かずに済む。このため、外側環体に巻き掛けられるベルトが滑りにくくなる。
【0013】
動力伝達遅延手段を環状のゴム材としていることによって、ベルト側から振動や衝撃が加わったときも、それらをゴム材が吸収減衰することになる。これにより、一方向クラッチに対して前述の振動や衝撃が伝達されなくなるので、その動作安定化が可能となる。
【0014】
また、請求項1の発明のように一方向クラッチの外径側(例えば外側環体)に動力伝達遅延手段としてゴム材を設ける場合は、一方向クラッチの内径側(例えば内側環体)に動力伝達遅延手段としてゴム材を設ける場合に比べて、ゴム材の弾力の調整範囲を大きくすることが可能なので、設計自由度が増す。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図1ないし図10に示す実施形態に基づいて説明する。
【0016】
図1ないし図4は本発明の実施形態1にかかり、図1は、プーリユニットの上半部の縦断側面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、一方向クラッチのみの縦断正面図、図4は、一方向クラッチの保持器のポケット部分の展開平面図である。
【0017】
図例のプーリユニットAは、同心状に配設される内外2つの環体1,2と、両環体1,2の間に環状空間に介装される一方向クラッチ3と、前記環状空間において一方向クラッチ3の軸方向両側に配設される2つの転がり軸受4とを備えている。動作としては、外側環体1と内側環体2との回転速度差に応じて、一方向クラッチ3がフリー状態とロック状態とに切り換わり、外側環体1から内側環体2への回転動力を遮断したり伝達したりする。
【0018】
以下、上記各構成要素を詳細に説明する。
【0019】
外側環体1の外周には、ベルト5が巻き掛けられる周溝が波状に形成されている。また、内側環体2は、例えばエンジンのクランクシャフトや自動車に備える補機の駆動軸などの回転軸が取り付けられる。2つの転がり軸受4,4は、一般的な深溝玉軸受からなる。
【0020】
一方向クラッチ3は、内輪10、外輪11、保持器12、複数のころ13、コイルバネ14を備えており、以下のような構成になっている。
【0021】
内輪10は、その外周面の円周数カ所に平坦なキー状のカム面15が設けられており、外周面がほぼ八角形に形成されている。
【0022】
外輪11は、内外周面が円筒形に形成されており、その内周面と内輪10のカム面15とでくさび状空間を形成する。この外輪11の軸方向両端には、薄肉の延長部分11a,11bが設けられており、この延長部分11a,11bの内周に両転がり軸受4,4が圧入嵌合されて一方向クラッチ3と2つの転がり軸受4,4とを一体的に取り扱えるようになっている。
【0023】
保持器12は、内輪10と外輪11との間の径方向対向隙間に介装されかつカム面15に対応する位置に径方向内外に貫通するポケット12aが設けられている。この保持器12は、内輪10に対して周方向ならびに軸方向への動きが封じられた状態で固定されている。つまり、内輪10の周方向一端面の180度対向する2カ所には、軸端に向けて開放されるとともに径方向内外に開放するスリット状の凹部10aが、また、保持器12の軸方向一端側の外周には、前記凹部10aに軸方向から圧入嵌合される一対の凸部12bがそれぞれ設けられており、これらの嵌合によって保持器12が内輪10に固定されている。
【0024】
ころ13およびコイルバネ14は、保持器12の各ポケット12aに周方向隣り合わせに各々1つずつ収納されている。コイルバネ14は、圧縮状態で収納されていて、その伸張復元力でころ13を前記くさび状空間の狭い側(ロック側)へ弾発付勢するようになっている。なお、コイルバネ14は、バネ線材を長方形に巻回した角巻きバネが用いられ、保持器12のポケット12aの内面に一体形成される突起12cに対して外嵌装着されている。
【0025】
次に、本発明の特徴について説明する。外側環体1と一方向クラッチ3の外輪11との間に、動力伝達遅延手段としての環状のゴム材20が介在されている。このゴム材20は、外輪11の外周面(あるいは外側環体1の内周面)に焼き付けなどにより固着されている。このゴム材20は、自由状態で外側環体1の内径寸法より少し大きな外径を有し、外側環体1の内周に圧入される。
【0026】
この構成では、一方向クラッチ3のころ13がくさび状空間の狭い側に噛み込んでロック状態になると、駆動側環体1(または2)から従動側環体2(または1)に対して一方向クラッチ3およびゴム材20を介して動力伝達する。
【0027】
ここで、外側環体1がベルト5により回転駆動される状況だと、例えば一方向クラッチ3がロック状態になったとき、ゴム材20が周方向でねじれるため、外側環体1から内側環体2への動力伝達が瞬時に行われずに、ゴム材20のせん断抵抗の増大に伴い外側環体1から内側環体2へ徐々に動力伝達が行われる。このように、一方向クラッチ3がロックしても、外側環体1から内側環体2への動力伝達が瞬時に行われずに若干遅れて行われることになり、両環体1,2の回転速度差が瞬時にゼロにならない。つまり、外側環体1に内側環体2の質量が瞬時に加わらずに徐々に加わるようになるから、外側環体1に瞬間的に過大な回転制動力が働かずに済む結果となる。したがって、外側環体1に巻き掛けられるベルト5が滑らなくなる。
【0028】
このように、ゴム材20のねじれによって一方向クラッチ3のロック時に発生していた衝撃力を減衰できるようにして、ベルト5の滑りを抑制している。また、ゴム材20は、ベルト5側からの振動や衝撃などについても、吸収減衰することができるから、一方向クラッチ3に対して伝達されなくなり、その動作安定化が可能になる。
【0029】
ところで、上述したプーリユニットAは、例えばエンジンのオルタネータに装着することができる。この場合、ベルト5の駆動源であるエンジンのクランクシャフトの回転変動にかかわらず、オルタネータのロータの回転を高速に維持して、発電効率を高めるようにすることができる。つまり、クランクシャフトの回転数が上昇する時には、一方向クラッチ3がロック状態となって内側環体2を外側環体1と同期回転させるようにし、一方、クランクシャフトの回転数が低下する時には、一方向クラッチ3がフリー状態となって内側環体2を外側環体1の減速と無関係に自身の回転慣性力により回転継続させるようにすればよい。このような利用形態においては、エンジンの回転数が変動しやすくて、一方向クラッチ3の切り換え動作が頻繁に行われるものの、ベルト5の滑りを抑制できるから、ベルト5およびプーリユニットAの長寿命化が達成できる結果となる。
【0030】
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、種々な変形が考えられる。
【0031】
(1) 参考例としての実施形態2を図5に示す。この実施形態2では、動力伝達遅延手段が内側環体2側に設けられている。つまり、内側環体2は、第1環体2Aとこれに外挿された第2環体2Bとからなる二重構造に構成されるとともに、これら第1および第2環体2A,2Bの間に動力伝達遅延手段としての環状のゴム材20を介装させている。ゴム材20は、内側環体2の第1環体2Aと第2環体2Bとにそれぞれ焼き付けなどにより固着されている。なお、この場合、一方向クラッチ3の外輪11については、図1のような延長部分11a,11bを設けずに、転がり軸受4,4を外側環体1に直接嵌合するようにしてもよい。
【0032】
(2) 参考例の上記実施形態2の技術思想に関連し、図示しないが、外側環体1を2つの環体からなる二重構造に構成し、それらの間にゴム材20を介在させるようにしてもよい。なお、この場合、一方向クラッチ3の外輪11については、図1のような延長部分11a,11bを設けずに、転がり軸受4,4を外側環体1に直接嵌合するようにしてもよい。
【0033】
(3) 参考例としての実施形態3を図6に示す。この実施形態3では、一方向クラッチ3の外輪11の外周面に幅広の周溝11cを形成して、ここに動力伝達遅延手段としてのゴム材20を嵌合して焼き付けなどにより固着する。ゴム材20は、自由状態で周溝11cより少し突出する外径を有し、外側環体1の内周に圧入される。なお、外輪11において周溝11cの両脇部分は、外側環体1の内周に回動可能な状態に嵌合されている。
【0034】
(4) 参考例としての実施形態4を図7に示す。この実施形態4では、外側環体1の内周面と一方向クラッチ3の外輪11の外周面とを回動可能な状態に嵌合するとともに、外側環体1の内周面に周方向一定ピッチで形成した軸線方向の凹溝1aと、外輪11の外周面に一定ピッチで形成した軸線方向の凹溝11dとを対向させ、両凹溝1a,11dに亘って動力伝達遅延手段としてのゴム材20を介在している。
【0035】
(5) 参考例としての実施形態5を図8に示す。この実施形態5では、外側環体1の内周に形成した内歯1bと、一方向クラッチ3の外輪11の外周面に形成した外歯11eとを、動力伝達遅延手段としてのゴム材20を介して係合させている。この場合は、ゴム材20が周方向で圧縮した状態で動力伝達が行われるので、動力伝達ロスを抑制できる。また、11eの歯先と内歯1bの歯底を周方向に摺接可能に接触させていれば、外側環体1の万一の回転振れを防止することができる。
【0036】
(6) 参考例としての実施形態6を図9および図10に示す。この実施形態6では、外側環体1の内周面と一方向クラッチ3の外輪11の外周面とを回動可能な状態に嵌合するとともに、外側環体1の内周面に形成したキー溝1cと、外輪11の外周面に形成したキー溝11fとを対向させ、両キー溝1c,11fに亘って動力伝達遅延手段として波状に屈曲した金属バネ25を嵌入している。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明では、一方向クラッチがロック状態に切り換わる際の衝撃発生を抑制して、外側環体に対するベルトの滑りを抑制できるように工夫しているから、ベルト摩耗やベルトと外側環体との間の発熱を抑制できるようになり、ベルトやプーリユニット自体の耐久性アップに貢献できるようになる。
【0038】
動力伝達遅延手段を環状のゴム材としていることによって、ベルト側から振動や衝撃が加わったときも、それらをゴム材が吸収減衰することになる。これにより、一方向クラッチに対して前述の振動や衝撃が伝達されなくなるので、その動作安定化が可能となる。
【0039】
また、請求項1の発明のように一方向クラッチの外径側(例えば外側環体)に動力伝達遅延手段としてゴム材を設ける場合は、一方向クラッチの内径側(例えば内側環体)に動力伝達遅延手段としてゴム材を設ける場合に比べて、ゴム材の弾力の調整範囲を大きくすることが可能なので、設計自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のプーリユニットの上半分を示す縦断側面図
【図2】 図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】 図1の一方向クラッチのみの断面図
【図4】 図2の保持器のポケット部分の展開平面図
【図5】 参考例としての実施形態2のプーリユニットの上半部を示す縦断側面図
【図6】 参考例としての実施形態3のプーリユニットの上半部を示す縦断側面図
【図7】 参考例としての実施形態4のプーリユニットの上半部を示す図2対応図
【図8】 参考例としての実施形態5のプーリユニットの上半部を示す図2対応図
【図9】 参考例としての実施形態6のプーリユニットの上半部を示す図2対応図
【図10】 図9の(x)−(x)線での矢視図
【図11】 従来のプーリユニットの上半部を示す縦断側面図
【符号の説明】
1 外側環体
2 内側環体
3 一方向クラッチ
4 転がり軸受
10 一方向クラッチの内輪
11 一方向クラッチの外輪
20 ゴム材
Claims (1)
- 同心状に配設される内外2つの環体と、両環体の間の環状空間に介装されかつ内外輪を有し外輪内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が内輪外周面に設けられ前記両環体の回転速度差に応じて一方環体と他方環体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換わる一方向クラッチと、該一方向クラッチの軸方向両側に配設される2つの転がり軸受とを含むエンジンのクランクシャフト、補機用プーリユニットであって、
前記一方向クラッチの外径側に、前記一方向クラッチがロックするときの前記両環体間の動力伝達を遅延する動力伝達遅延手段が設けられ、
前記動力伝達遅延手段が、前記外側環体の内周面と前記一方向クラッチの外輪の外周面とが対向する間に、軸方向全長にわたって少なくともいずれか一方側に固着した状態で前記外側環体と前記一方向クラッチ外輪の全周にわたって介装される環状のゴム材とされ、
前記ゴム材は、全周にわたって前記外側環体の内周面と前記一方向クラッチの外輪の外周面とに接触している、ことを特徴とするエンジンのクランクシャフト、補機用プーリユニット。
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