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JPH08316493A - 静電誘導トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

静電誘導トランジスタ及びその製造方法

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Publication number
JPH08316493A
JPH08316493A JP14517895A JP14517895A JPH08316493A JP H08316493 A JPH08316493 A JP H08316493A JP 14517895 A JP14517895 A JP 14517895A JP 14517895 A JP14517895 A JP 14517895A JP H08316493 A JPH08316493 A JP H08316493A
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JP
Japan
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region
gate
guard ring
sit
regions
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Application number
JP14517895A
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JP2692037B2 (ja
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Junichi Nishizawa
潤一 西澤
Kaoru Mototani
薫 本谷
Akira Ito
彰 伊藤
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Semiconductor Research Foundation
Original Assignee
Semiconductor Research Foundation
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Publication date
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Priority to TW085105977A priority patent/TW295701B/zh
Priority to CN96110070A priority patent/CN1087504C/zh
Priority to KR1019960017381A priority patent/KR100389184B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波・大出力のリセスゲート型SITを提
供する。 【構成】 リセスゲート型SITは、複数のpゲート
領域16と複数のnソース領域18と、pゲート領
域16を取り囲むように配置された帯状のpガードリ
ング領域13(破線で囲まれた部分)を有する。最外側
に設けられたpゲート領域16aはpガードリング
領域13に接続し、nソース領域18に挟まれたp
ゲート領域16bはその端部においてpガードリング
領域13に接続する。pガードリング領域13の隅部
は、電界集中を緩和するように丸くされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電誘導トランジスタ
(以下、SITとする)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術によるSITを図13を用い
て説明する。同図(a)によれば、表面ゲート型SIT
は、ドレイン領域となるn基板101と、その上に設
けられたチャンネル領域となるnエピタキシャル層10
2と、該nエピタキシャル層102の表面に設けられた
ソース領域103及びpゲート領域104とから
なる。このような表面ゲート構造であると、ゲート抵抗
が減少するために高周波特性が改善され、1GHz程度
まで試作されている。また、pゲート領域104の拡
散深さを2〜3μm以上にできるため、nエピタキシャ
ル層102の厚みが20μmの場合は200〜300V
の耐圧、同様に6μmの場合は60Vの耐圧を得ること
ができる。
【0003】また、より高周波特性を改善させた構造と
して、同図(b)及び(c)に示されるリセスゲート型
SIT及びサイドゲート型SITが提案されている。リ
セスゲート型SITでは、nエピタキシャル層102に
溝部105を設け、該溝部105の底部にpゲート領
域106に形成する。サイドゲート型SITでは、nエ
ピタキシャル層102に設けた溝部107の両隅部にp
ゲート領域108を形成する。それらのSITは、表
面ゲート型SITに比べてゲート・ドレイン間容量Cgd
を減少することができるため、ほぼUHF帯の上限まで
電力利得が向上する。リセスゲート型SITにおいて、
例えばnエピタキシャル層102の厚みが6〜10μm
程度とすると、1〜3GHzにおける電力利得は7〜1
0dBであり、利得が1(0dB)となる最高周波数f
max として数GHzの素子が得られる。
【0004】高周波特性を高めるにはゲート・ドレイン
間容量Cgdを減少すればよく、Cgdを減少するにはp
ゲート領域106の拡散深さXjを浅くすればよい。ま
た、Cgdはゲートとドレイン間の距離に反比例して増大
するので、Cgdを減少するにはnエピタキシャル層10
2を厚くすればよい。しかし、nエピタキシャル層10
2を厚くすることは、電子がソースからドレインへ走行
することにより生ずる走行時間効果があり利得が低下す
るので、nエピタキシャル層102の厚みに関して、C
gdとfmax とはトレ−ドオフの関係がある。
【0005】また、ゲート・ドレイン間耐圧BVgdを高
めるにはXjを増大すればよいが、それによりCgdが増
大してしまい、pゲート領域106の拡散深さXjに
関して、BVgdとCgdとはトレ−ドオフの関係がある。
このように、高周波特性と耐圧とは互いに関係がある。
尚、BVgdはゲートとドレイン間のpn接合の逆方向降
伏電圧であり、それによりドレインに印加可能な最大電
圧(ドレイン耐圧)が決定される。
【0006】ところで、リセスゲート型SITにおける
実際のBVgdは、素子内部の平面接合で決まる理論耐圧
よりも小さいものである。そこで、ゲートとドレインの
pn接合を逆方向バイアスして降伏電圧となる電圧を印
加し、表面を赤外線輻射顕微鏡で調べてみた。すると、
+ゲート領域106の最外周部で温度上昇が生じ
て、ゲート・ドレインの平面接合部分(理論耐圧が確保
される部分)ではなく、該最外周部にできる球状接合部
分あるいは円筒接合部分で耐圧が低下することが判明し
た。
【0007】SITにおける出力電力はドレイン電圧と
ドレイン電流との積に比例して増大するため、高周波・
大出力の素子を実現するには、高周波特性を損なわずに
ゲート・ドレイン間の厚みにより決まる理論耐圧を得る
のが最適設計である。しかしながら、実際のBVgdは理
論耐圧よりも低く、高周波・大出力のリセスゲート型S
ITを形成するには、BVgdを理論耐圧まで高めること
が求められる。尚、サイドゲート型SITに関してもリ
セスゲート型SITと同様のことがいえる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高周
波・大出力のリセスゲート型あるいはサイドゲート型S
ITを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による静電誘導ト
ランジスタは、nドレイン領域と、前記nドレイン
領域上に設けられたn型のチャンネル領域と、前記チャ
ンネル領域に設けられた複数のnソース領域と、前記
チャンネル領域に設けられた複数の溝部と、前記各溝部
の底部もしくは底部の一部から前記チャンネル領域に設
けられた複数のpゲート領域と、前記各pゲート領
域と接続すると共に前記複数のpゲート領域の周囲に
配置されたpガードリング領域とを有する。前記複数
のnソース領域と前記複数のpゲート領域とは互い
に平行となるように配置され、かつ両外側にpゲート
領域を配置する。前記pガードリング領域の幅は、前
記pゲート領域と前記nドレイン領域との距離若し
くは僅かに大きい程度とする。
【0010】本発明による静電誘導トランジスタの製造
方法は、n型の半導体基板上にチャンネル領域となる
n型の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に帯状
のpガードリング領域を形成する工程と、前記半導体
層に複数の溝部を前記pガードリング領域の内側に平
行となるように形成する工程と、前記溝部の底部に設け
られ前記pガードリング領域と接続するように前記半
導体層に形成された複数のpゲート領域と、前記p
ガードリング領域の内側かつ前記複数のpゲート領域
と互い違いに配置された複数のnソース領域を前記半
導体層に形成する工程とを含む。
【0011】
【作用】前記静電誘導トランジスタによれば、前記p
ゲート領域の周囲に前記pガードリング領域を設ける
ことにより、空乏層が前記pガードリング領域に達す
るかそれ以上に拡がる。それによりゲート・ドレイン間
耐圧BVgdは、前記pゲート領域の端部つまり球状接
合部分若しくは円筒接合部分ではなく平面接合部分で決
定され、大幅に向上することができる。
【0012】前記製造方法によれば、前記pガードリ
ング領域を形成後、前記溝部を前記pガードリング領
域を一部含むようにその内側に形成することができ、そ
れにより、前記pガードリング領域と接続するよう前
記pゲート領域を形成することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面を参照して
説明する。
【0014】図1(a)に示される様に、リセスゲート
型SITは、複数のpゲート領域16(16a,16
bを含む)と複数のnソース領域18と、pゲート
領域16を取り囲むように配置された帯状のpガード
リング領域13(破線で囲まれた部分)を有する。それ
らpゲート領域16とnソース領域18とは互い違
いに平行線状に配置される。
【0015】同図(b)に示される様に、最外側に設け
られたpゲート領域16aはpガードリング領域1
3に接続され、nソース領域18に挟まれたpゲー
ト領域16bはその端部においてpガードリング領域
13に接続される。またpガードリング領域13の隅
部は、電界集中を緩和するように丸く形成される。更
に、ゲート・ソース間耐圧BVgsの低下を防ぐため、n
ソース領域18はL2≧Wgsとなるように形成するこ
とが望ましい。なお図中、L1はpガードリング領域
13の幅、L2はnソース領域18の端部とpガー
ドリング領域13との距離、Wgsはnソース領域18
とpゲート領域16との距離を示す。
【0016】更に、図2を参照してより詳細に説明す
る。同図は図1(b)のA−A´を示す断面図である。
リセスゲート型SITは、nドレイン領域(n
板)11と、該nドレイン領域11上に設けられた高
抵抗なチャンネル領域であるnエピタキシャル層12
と、nエピタキシャル層12に設けられた溝部14a,
bと、nエピタキシャル層12上の絶縁膜15と、溝部
14a,bの底部からnエピタキシャル層12に形成さ
れたpゲート領域16a,bと、nエピタキシャル層
12にpゲート領域16の外周囲部において接続する
ように設けられたpガードリング領域13と、nエピ
タキシャル層12に設けられたnソース領域18と、
ゲート領域16及びnソース領域18上にそれぞ
れ設けられたゲート電極19及びソース電極20と、n
ドレイン領域11上に設けられたドレイン電極21と
からなる。絶縁膜15として、SiO膜、SiN膜、
PSG膜あるいはそれらの複合膜を用いることができ
る。
【0017】図中において、W1はnエピタキシャル層
12の厚み、W2はpゲート領域16とnドレイン
領域11間の距離、W3はpガードリング領域13と
ドレイン領域11間の距離、Xjはpガードリン
グ領域13の拡散深さ、Rjはpガードリング領域1
3の曲率半径を示す。なお、RjはXjの80%程度で
ある。
【0018】例えば、W1を9μm、溝部14の深さを
1〜1.5μm、pゲート領域16の拡散深さを約
0.5μmとする。pガードリング領域を有しない従
来型の素子の場合、BVgdは50〜60V程度である。
それに対して、L1を8〜13μm、Xjを約2μmと
するpガードリング領域13を設けた本発明の素子の
場合、BVgdは120〜140Vとなり、従来型の素子
に比べて約2倍以上の値が得られた。
【0019】また上述した形状のとき、W2はnドレ
イン領域11とnエピタキシャル層12の遷移領域を考
慮すると、約7μm程度である。その場合の理論耐圧は
ゲート領域16の平面接合部分で決まり156V程
度である。本発明によるpガードリング領域13を有
する構造であると、理論耐圧の90%近い値が得られた
ことになる。
【0020】次に、pガードリング領域13の幅L1
に関して説明する。pガードリング領域13を設けた
SITでは、pガードリング領域13とnドレイン
領域11間にCgd´という寄生容量が生じる。そのCgd
´はpゲート領域16とnドレイン領域11間に形
成されるCgdに対して十分小さくなければ、高周波特性
が劣化し具体的には電力利得が低下してしまう。そのた
めCgd´を小さくする必要があり、それにはL1をでき
るだけ短くする方がよい。しかし、L1が短すぎると、
ガードリング領域13の周囲の円筒接合部分で耐圧
が決定されるため、耐圧BVgdの低下を招くことにな
る。それゆえ、pガードリング領域13の幅L1は耐
圧BVgdとの関係で決定する必要がある。
【0021】図3は、W1を9μm、溝部14の深さを
1〜1.5μm、pゲート領域16の拡散深さを約
0.5μm、Xjを2μmとしたSITにおいて、p
ガードリングの幅L1とゲート・ドレイン間耐圧BVgd
との関係を示している。同図によれば、BVgdはL1が
おおよそ8μm以上で飽和している。L1が8μm以上
では、表面での空乏層はpゲート領域16からn
レイン領域11までの距離W2(おおよそ7〜7.5μ
m)以上に拡がる。それにより表面での電界は緩和さ
れ、耐圧BVgdは素子内部のpゲート領域16の平面
接合部分で決定される。従って、耐圧を確保すると同時
に寄生容量Cgd´を小さくするには、pガードリング
領域13の幅L1をおおよそW2程度かごく僅かに大き
い寸法にすることが望ましい。
【0022】図4は1本のソース長(平行線状の幅)が
120μmで100本並列接続(全ソース長1.2c
m)したリセスゲート型SITのSパラメ−タの測定よ
り計算した電力利得と周波数の関係を示す。本発明のS
ITはL1を約8μmとしたもので、ガードリング構造
を有していない従来型のSITと比較して示す。バイア
スは以下の条件である。尚、pガードリングを有する
本発明のSITはBVgdが大きくなったので、Vdsは従
来型のSITの2倍の50Vとした。
【0023】 バイアス条件 Vds(v) Id (mA) Vgs(v) 本発明のSIT 50 50 −3.17 従来型のSIT 25 50 −4.45 同図に示される様に、MSG側では本発明のSITはC
gd´のために約0.5dB利得が低下しているが、MA
G側では必ずしもCgdやCgd´だけではなくインダクタ
ンス等の影響もでてくるので、従来型のSITとほぼ同
等が利得が上回る周波数もある。本発明のSITは従来
型のSITに比べて、殆ど周波数特性を劣化することな
く耐圧を2倍以上とすることができる。つまり、同一の
ソース長を有するSITにおいて、直流入力は2倍許容
でき、出力電力は2倍となる。
【0024】次に、本発明による他の実施例を図5より
説明する。pガードリング領域13の隣接するように
nエピタキシャル層12にpフローティング領域22
を形成する。pフローティング領域22はpガード
リング領域13を取り囲むように帯状に形成される。p
フローティング領域22は、より高い耐圧を得るため
に二重、三重と設けても良いことは言うまでもない。こ
こでは多重にする場合も含めてpフローティング領域
とする。
【0025】更に、図6に示されるように、pガード
リング領域13の周囲にn領域23を設けてもよい。
領域23は、pガードリング領域13からの空乏
層の拡がりすぎを防ぐと共に、BーB´に沿う線で素子
を切断するダイシング領域として使用される。n領域
23を設けることにより、素子を切断する場合にリーク
電流の発生と増加を防ぐことができる。また、n領域
23の拡散深さは少なくともpガードリング領域13
よりも深い方が望ましく、nドレイン領域11と接し
てもよい。尚、p+ガードリング領域13の周囲にp
フロ−ティング領域22を設け、その周囲にn領域2
3を設けてもよい。
【0026】本発明によるSITの製造方法を図7乃至
図12を参照して説明する。尚、それら図7乃至図12
は、図1(b)中のA−A´断面部分を示している。
【0027】まず、不純物密度が1×1018〜1×1
19cmー程度、(100)あるいは(111)面
を有するドレイン領域となるn基板(以下、nドレ
イン領域とする)11を準備する。その上にSiCl
とHによる気相成長法により成長させた高抵抗なnエ
ピタキシャル層12を形成する。該nエピタキシャル層
12の不純物濃度は1×1013cm−3以下、あるい
は1×1013〜1×1015cm−3とする。また、
ジャストピンチオフ特性を得るために、nエピタキシャ
ル層12のうち基板側の下部を不純物濃度1×1013
cmー3とし、上部の2〜3μmを基板側よりも不純物
密度の高い5×1014〜1×1015cm−3程度と
しても良く、設計に応じて均一不純物密度または不均一
不純物密度分布の層としても良いことは言うまでもな
い。その後、図示しないSiO等をマスクに用いて、
イオン注入法等によりpガードリング領域13を形成
する(図7)。
【0028】次いで、nエピタキシャル層12上に図示
しないSiO膜等をマスクに用いて、nエピタキシャ
ル層12にリセスゲートとなる複数の溝部14a,bと
をRIE法により形成する。最外側部の溝部14aは長
手方向にpガードリング領域13と部分的に重なるよ
うに形成され、溝部14bは図示しない端部でpガー
ドリング領域13と重なるように形成される。溝部14
a,bの幅はそれぞれ2μm,1μmで深さは1〜1.
5μmとする。隣接する溝部14の間隔は例えば3〜7
μmとすれば良い。RIEはSFとOガスの混合プ
ラズマを用いる(図8)。
【0029】その後、絶縁膜15、例えば0.5〜1μ
m程度の厚い酸化膜をnエピタキシャル層12の全面を
水蒸気中で酸化して形成する。CFあるいはCF
CHFの混合ガスによるRIEにより溝部14a,b
の底部にのみ窓明けを行い、nエピタキシャル層12を
露出させる。続いて、それら窓明けをした領域へボロン
による拡散或いはイオン注入法によりpゲート領域1
6a,bを形成する。この工程によりpガードリング
領域13とpゲート領域16aとが接続される。尚、
ゲート領域16bも同様に、その図示しない端部で
ガードリング領域13に接続される。pゲート領
域16の拡散深さは0.5μm程度である(図9)。
【0030】次いで、全面にレジスト等のマスクパタ−
ン17を形成し、ソース領域となる部分の絶縁膜15を
RIE法等により除去してnエピタキシャル層12を露
出させる(図10)。前記露出したnエピタキシャル層
12にイオン注入法によりリンあるいは砒素を打込み、
ソース領域18を形成する。その後マスクパタ−ン
17を除去する。尚マスクパタ−ン17としてSiO
等を用いた場合、nソース領域18をn型不純物を添
加した多結晶シリコンからの拡散によっても形成できる
(図11)。その後、上述のように形成したpゲート
領域16、nソース領域18及びnドレイン領域1
1それぞれにゲート電極19、ソース電極20及びドレ
イン電極21を形成する(図12)。
【0031】尚、リセスゲート型SITに関して説明し
たが、サイドゲート型SITに関してもガードリング領
域13を設けることにより同様のことがいえる。また、
Siを材料としたSITのみならず、他のGaAs,I
nP等の化合物半導体についても適用できることはいう
までもない。
【0032】
【発明の効果】リセスゲート型もしくはサイドゲート型
SITにおいて、ゲート領域の周囲にガードリング領域
を設けることにより、著しくゲート・ドレイン接合の高
い素子を得ることができる。本発明のSITは高周波特
性を殆ど劣化することなく、従来型のSITに比べてド
レイン・ソース間に印加できる電圧は2倍以上となり、
高出力なSITを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例のSITを模式的
に示す平面図であり、(b)は同図(a)の丸印部分の
拡大図である。
【図2】図1(b)のA−A´に沿った断面図である。
【図3】ガードリングの幅L1とゲート・ドレイン間耐
圧BVgdとの関係を示すグラフ図である。
【図4】本発明によるSITの電力利得の周波数特性を
示すグラフ図である。
【図5】本発明による第2の実施例のSITを模式的に
示す断面図である。
【図6】本発明による第3の実施例のSITを模式的に
示す断面図である。
【図7】本発明によるSITの製造方法を示す第1の工
程断面図である。
【図8】本発明によるSITの製造方法を示す第2の工
程断面図である。
【図9】本発明によるSITの製造方法を示す第3の工
程断面図である。
【図10】本発明によるSITの製造方法を示す第4の
工程断面図である。
【図11】本発明によるSITの製造方法を示す第5の
工程断面図である。
【図12】本発明によるSITの製造方法を示す第6の
工程断面図である。
【図13】(a)は従来のリセスゲート型SITを模式
的に示す断面図であり、(b)は従来のサイドゲート型
SITを模式的に示す断面図だる。
【符号の説明】
11…nドレイン領域(n基板)、12…nエピタ
キシャル層 13…pガードリング領域、14…溝部、15…絶縁
膜 16…pゲート領域、17…マスクパタ−ン、18…
ソース領域 19…ゲート電極、20…ソース電極、21…ドレイン
電極 22…pフローティング領域、23…n領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 また、より高周波特性を改善させた構造
として、同図(b)及び(c)に示されるリセスゲート
型SIT及びサイドゲート型SITが提案されている。
リセスゲート型SITでは、nエピタキシャル層102
に溝部105を設け、該溝部105の底部にpゲート
領域106に形成する。サイドゲート型SITでは、n
エピタキシャル層102に設けた溝部107の両隅部に
ゲート領域108を形成する。それらのSITは、
表面ゲート型SITに比べてゲート・ソース容量Cgs
及びゲート・ドレイン間容量Cgdを減少することがで
きるため、ほぼUHF帯の上限まで電力利得が向上す
る。リセスゲート型SITにおいて、例えばnエピタキ
シャル層102の厚みが6〜10μm程度とすると、1
〜3GHzにおける電力利得は7〜10dBであり、利
得が1(0dB)となる最高発振周波数fmaxとして
数GHzの素子が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 高周波特性を高めるにはゲート・ソース
容量Cgs及びゲート・ドレイン間容量Cgdを減少す
ればよく、Cgdを減少するにはpゲート領域106
の拡散深さXjを浅くすればよい。また、Cgdはゲー
トとドレイン間の距離に反比例して増大するので、Cg
dを減少するにはnエピタキシャル層102を厚くすれ
ばよい。しかし、nエピタキシャル層102を厚くする
ことは、電子がソースからドレインへ走行することによ
り生ずる走行時間効果により利得が低下するので、nエ
ピタキシャル層102の厚みに関して、Cgdとfma
xとはトレードオフの関係がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 また、ゲート・ドレイン間耐圧BVgd
を高めるにはXjを増大すればよいが、それによりゲー
ト領域とドレイン領域との間の距離が短くなりCgdが
増大してしまう。即ち、pゲート領域106の拡散深
さXjに関して、BVgdとCgdとはトレードオフの
関係がある。このように、高周波特性と耐圧とは互いに
関係がある。尚、BVgdはゲートとドレイン間のpn
接合の逆方向降伏電圧であり、それによりドレインに印
加可能な最大電圧(ドレイン耐圧)が決定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 更に、図2を参照してより詳細に説明す
る。同図は図1(b)のA−A′を示す断面図である。
リセスゲート型SITは、nドレイン領域(n
板)11と、該nドレイン領域11上に設けられた高
抵抗なチャンネル領域であるnエピタキシャル層12
と、nエピタキシャル層12に設けられた溝部14a,
bと、nエピタキシャル層12上の絶縁膜15と、溝部
14a,bの底部からnエピタキシャル層12に形成さ
れたpゲート領域16a,bと、nエピタキシャル層
12にpゲート領域16の外周囲部において接続す
るように設けられたpガードリング領域13と、nエ
ピタキシャル層12に設けられたnソース領域18
と、pゲート領域16及びnソース領域18上にそ
れぞれ設けられたゲート電極19及びソース電極20
と、nドレイン領域11上に設けられたドレイン電極
21とからなる。絶縁膜15として、SiO膜、Si
N膜、PSG膜あるいはそれらの複合膜を用いることが
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 バイアス条件 Vds(v) Id(mA) Vgs(v) 本発明のSIT 50 50 −3.17 従来型のSIT 25 50 −4.45 同図に示される様に、MSG(Maximum Sta
ble Gain)、即ち、最大安定利得に関して、
発明のSITはCgd′のために約0.5dB利得が低
下しているが、MAG(Maximum Availa
ble Gain)、即ち、最大有能利得については
ずしもCgdやCgd′だけではなくインダクタンス等
の影響もでてくるので、従来型のSITとほぼ同等
得が上回る周波数もある。本発明のSITは従来型のS
ITに比べて、殆ど周波数特性を劣化することなく耐圧
を2倍以上とすることができる。つまり、同一のソース
長を有するSITにおいて、直流入力は2倍許容でき、
出力電力は2倍となる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 次に、本発明による他の実施例を図5よ
り説明する。pガードリング領域13隣接するよう
にnエピタキシャル層12にpフローティング領域2
2を形成する。pフローティング領域22はpガー
ドリング領域13を取り囲むように帯状に形成される。
フローティング領域22は、より高い耐圧を得るた
めに二重、三重と設けても良いことは言うまでもない。
ここでは多重にする場合も含めてpフローティング領
域とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【発明の効果】 リセスゲート型もしくはサイドゲート
型SITにおいて、ゲート領域の周囲にガードリング領
域を設けることにより、著しくゲート・ドレイン接合
圧の大きい素子を得ることができる。本発明のSITは
高周波特性を殆ど劣化することなく、従来型のSITに
比べてドレイン・ソース間に印加できる電圧は2倍以上
となり、高出力なSITを提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型のドレイン領域と、前記ドレイ
    ン領域上に設けられた一導電型のチャンネル領域と、前
    記チャンネル領域に設けられた一導電型の複数のソース
    領域と、前記チャンネル領域に設けられた複数の溝部
    と、前記各溝部の底部もしくは底部の一部から前記チャ
    ンネル領域に設けられた反対導電型の複数のゲート領域
    とを含み、前記複数のソース領域と前記複数のゲート領
    域とは互いに平行となるように配置され、前記各ゲート
    領域と接続すると共に前記複数のゲート領域の周囲に配
    置されかつ前記チャンネル領域に設けられた反対導電型
    のガードリング領域を有することを特徴とする静電誘導
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記複数のソース領域は、それぞれ前記
    複数のゲート領域に挟まれて配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の静電誘導トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記ガードリング領域の幅は、前記ゲー
    ト領域と前記ドレイン領域との距離以上であることを特
    徴とする請求項1記載の静電誘導トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記ガードリング領域の外周囲部に配置
    されかつ前記チャンネル領域に設けられた反対導電型の
    フロ−ティング領域を有することを特徴とする請求項1
    記載の静電誘導トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記ガ−トリング領域の外周囲部に配置
    されかつ前記チャンネル領域に設けられた一導電型の半
    導体領域を有することを特徴とする請求項1記載の静電
    誘導トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記半導体領域は、ダイシング領域とし
    て用いられることを特徴とする請求項5記載の静電誘導
    トランジスタ。
  7. 【請求項7】 ドレイン領域となる一導電型の半導体基
    板を用意する工程と前記半導体基板上にチャンネル領域
    となる一導電型の半導体層を形成する工程と、 前記半導体層に帯状の反対導電型のガードリング領域を
    形成する工程と、 前記半導体層に複数の溝部を前記ガードリング領域の内
    側に平行線状に形成する工程と、 前記溝部の底部から前記半導体層に設けられ前記ガード
    リング領域と接続するように形成された反対導電型の複
    数のゲート領域と、 前記ガードリングの内側かつ前記複数のゲート領域と互
    い違いに配置された一導電型の複数のソース領域を前記
    半導体層に形成する工程とを具備することを特徴とする
    静電誘導トランジスタの製造方法。
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