JPH08316493A - 静電誘導トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
静電誘導トランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH08316493A JPH08316493A JP14517895A JP14517895A JPH08316493A JP H08316493 A JPH08316493 A JP H08316493A JP 14517895 A JP14517895 A JP 14517895A JP 14517895 A JP14517895 A JP 14517895A JP H08316493 A JPH08316493 A JP H08316493A
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Abstract
供する。 【構成】 リセスゲート型SITは、複数のp+ゲート
領域16と複数のn+ソース領域18と、p+ゲート領
域16を取り囲むように配置された帯状のp+ガードリ
ング領域13(破線で囲まれた部分)を有する。最外側
に設けられたp+ゲート領域16aはp+ガードリング
領域13に接続し、n+ソース領域18に挟まれたp+
ゲート領域16bはその端部においてp+ガードリング
領域13に接続する。p+ガードリング領域13の隅部
は、電界集中を緩和するように丸くされる。
Description
(以下、SITとする)及びその製造方法に関する。
て説明する。同図(a)によれば、表面ゲート型SIT
は、ドレイン領域となるn+基板101と、その上に設
けられたチャンネル領域となるnエピタキシャル層10
2と、該nエピタキシャル層102の表面に設けられた
n+ソース領域103及びp+ゲート領域104とから
なる。このような表面ゲート構造であると、ゲート抵抗
が減少するために高周波特性が改善され、1GHz程度
まで試作されている。また、p+ゲート領域104の拡
散深さを2〜3μm以上にできるため、nエピタキシャ
ル層102の厚みが20μmの場合は200〜300V
の耐圧、同様に6μmの場合は60Vの耐圧を得ること
ができる。
して、同図(b)及び(c)に示されるリセスゲート型
SIT及びサイドゲート型SITが提案されている。リ
セスゲート型SITでは、nエピタキシャル層102に
溝部105を設け、該溝部105の底部にp+ゲート領
域106に形成する。サイドゲート型SITでは、nエ
ピタキシャル層102に設けた溝部107の両隅部にp
+ゲート領域108を形成する。それらのSITは、表
面ゲート型SITに比べてゲート・ドレイン間容量Cgd
を減少することができるため、ほぼUHF帯の上限まで
電力利得が向上する。リセスゲート型SITにおいて、
例えばnエピタキシャル層102の厚みが6〜10μm
程度とすると、1〜3GHzにおける電力利得は7〜1
0dBであり、利得が1(0dB)となる最高周波数f
max として数GHzの素子が得られる。
間容量Cgdを減少すればよく、Cgdを減少するにはp+
ゲート領域106の拡散深さXjを浅くすればよい。ま
た、Cgdはゲートとドレイン間の距離に反比例して増大
するので、Cgdを減少するにはnエピタキシャル層10
2を厚くすればよい。しかし、nエピタキシャル層10
2を厚くすることは、電子がソースからドレインへ走行
することにより生ずる走行時間効果があり利得が低下す
るので、nエピタキシャル層102の厚みに関して、C
gdとfmax とはトレ−ドオフの関係がある。
めるにはXjを増大すればよいが、それによりCgdが増
大してしまい、p+ゲート領域106の拡散深さXjに
関して、BVgdとCgdとはトレ−ドオフの関係がある。
このように、高周波特性と耐圧とは互いに関係がある。
尚、BVgdはゲートとドレイン間のpn接合の逆方向降
伏電圧であり、それによりドレインに印加可能な最大電
圧(ドレイン耐圧)が決定される。
実際のBVgdは、素子内部の平面接合で決まる理論耐圧
よりも小さいものである。そこで、ゲートとドレインの
pn接合を逆方向バイアスして降伏電圧となる電圧を印
加し、表面を赤外線輻射顕微鏡で調べてみた。すると、
p++ゲート領域106の最外周部で温度上昇が生じ
て、ゲート・ドレインの平面接合部分(理論耐圧が確保
される部分)ではなく、該最外周部にできる球状接合部
分あるいは円筒接合部分で耐圧が低下することが判明し
た。
ドレイン電流との積に比例して増大するため、高周波・
大出力の素子を実現するには、高周波特性を損なわずに
ゲート・ドレイン間の厚みにより決まる理論耐圧を得る
のが最適設計である。しかしながら、実際のBVgdは理
論耐圧よりも低く、高周波・大出力のリセスゲート型S
ITを形成するには、BVgdを理論耐圧まで高めること
が求められる。尚、サイドゲート型SITに関してもリ
セスゲート型SITと同様のことがいえる。
波・大出力のリセスゲート型あるいはサイドゲート型S
ITを提供することである。
ランジスタは、n+ドレイン領域と、前記n+ドレイン
領域上に設けられたn型のチャンネル領域と、前記チャ
ンネル領域に設けられた複数のn+ソース領域と、前記
チャンネル領域に設けられた複数の溝部と、前記各溝部
の底部もしくは底部の一部から前記チャンネル領域に設
けられた複数のp+ゲート領域と、前記各p+ゲート領
域と接続すると共に前記複数のp+ゲート領域の周囲に
配置されたp+ガードリング領域とを有する。前記複数
のn+ソース領域と前記複数のp+ゲート領域とは互い
に平行となるように配置され、かつ両外側にp+ゲート
領域を配置する。前記p+ガードリング領域の幅は、前
記p+ゲート領域と前記n+ドレイン領域との距離若し
くは僅かに大きい程度とする。
方法は、n+型の半導体基板上にチャンネル領域となる
n型の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に帯状
のp+ガードリング領域を形成する工程と、前記半導体
層に複数の溝部を前記p+ガードリング領域の内側に平
行となるように形成する工程と、前記溝部の底部に設け
られ前記p+ガードリング領域と接続するように前記半
導体層に形成された複数のp+ゲート領域と、前記p+
ガードリング領域の内側かつ前記複数のp+ゲート領域
と互い違いに配置された複数のn+ソース領域を前記半
導体層に形成する工程とを含む。
ゲート領域の周囲に前記p+ガードリング領域を設ける
ことにより、空乏層が前記p+ガードリング領域に達す
るかそれ以上に拡がる。それによりゲート・ドレイン間
耐圧BVgdは、前記p+ゲート領域の端部つまり球状接
合部分若しくは円筒接合部分ではなく平面接合部分で決
定され、大幅に向上することができる。
ング領域を形成後、前記溝部を前記p+ガードリング領
域を一部含むようにその内側に形成することができ、そ
れにより、前記p+ガードリング領域と接続するよう前
記p+ゲート領域を形成することができる。
説明する。
型SITは、複数のp+ゲート領域16(16a,16
bを含む)と複数のn+ソース領域18と、p+ゲート
領域16を取り囲むように配置された帯状のp+ガード
リング領域13(破線で囲まれた部分)を有する。それ
らp+ゲート領域16とn+ソース領域18とは互い違
いに平行線状に配置される。
られたp+ゲート領域16aはp+ガードリング領域1
3に接続され、n+ソース領域18に挟まれたp+ゲー
ト領域16bはその端部においてp+ガードリング領域
13に接続される。またp+ガードリング領域13の隅
部は、電界集中を緩和するように丸く形成される。更
に、ゲート・ソース間耐圧BVgsの低下を防ぐため、n
+ソース領域18はL2≧Wgsとなるように形成するこ
とが望ましい。なお図中、L1はp+ガードリング領域
13の幅、L2はn+ソース領域18の端部とp+ガー
ドリング領域13との距離、Wgsはn+ソース領域18
とp+ゲート領域16との距離を示す。
る。同図は図1(b)のA−A´を示す断面図である。
リセスゲート型SITは、n+ドレイン領域(n+基
板)11と、該n+ドレイン領域11上に設けられた高
抵抗なチャンネル領域であるnエピタキシャル層12
と、nエピタキシャル層12に設けられた溝部14a,
bと、nエピタキシャル層12上の絶縁膜15と、溝部
14a,bの底部からnエピタキシャル層12に形成さ
れたp+ゲート領域16a,bと、nエピタキシャル層
12にp+ゲート領域16の外周囲部において接続する
ように設けられたp+ガードリング領域13と、nエピ
タキシャル層12に設けられたn+ソース領域18と、
p+ゲート領域16及びn+ソース領域18上にそれぞ
れ設けられたゲート電極19及びソース電極20と、n
+ドレイン領域11上に設けられたドレイン電極21と
からなる。絶縁膜15として、SiO2膜、SiN膜、
PSG膜あるいはそれらの複合膜を用いることができ
る。
12の厚み、W2はp+ゲート領域16とn+ドレイン
領域11間の距離、W3はp+ガードリング領域13と
n+ドレイン領域11間の距離、Xjはp+ガードリン
グ領域13の拡散深さ、Rjはp+ガードリング領域1
3の曲率半径を示す。なお、RjはXjの80%程度で
ある。
1〜1.5μm、p+ゲート領域16の拡散深さを約
0.5μmとする。p+ガードリング領域を有しない従
来型の素子の場合、BVgdは50〜60V程度である。
それに対して、L1を8〜13μm、Xjを約2μmと
するp+ガードリング領域13を設けた本発明の素子の
場合、BVgdは120〜140Vとなり、従来型の素子
に比べて約2倍以上の値が得られた。
イン領域11とnエピタキシャル層12の遷移領域を考
慮すると、約7μm程度である。その場合の理論耐圧は
p+ゲート領域16の平面接合部分で決まり156V程
度である。本発明によるp+ガードリング領域13を有
する構造であると、理論耐圧の90%近い値が得られた
ことになる。
に関して説明する。p+ガードリング領域13を設けた
SITでは、p+ガードリング領域13とn+ドレイン
領域11間にCgd´という寄生容量が生じる。そのCgd
´はp+ゲート領域16とn+ドレイン領域11間に形
成されるCgdに対して十分小さくなければ、高周波特性
が劣化し具体的には電力利得が低下してしまう。そのた
めCgd´を小さくする必要があり、それにはL1をでき
るだけ短くする方がよい。しかし、L1が短すぎると、
p+ガードリング領域13の周囲の円筒接合部分で耐圧
が決定されるため、耐圧BVgdの低下を招くことにな
る。それゆえ、p+ガードリング領域13の幅L1は耐
圧BVgdとの関係で決定する必要がある。
1〜1.5μm、p+ゲート領域16の拡散深さを約
0.5μm、Xjを2μmとしたSITにおいて、p+
ガードリングの幅L1とゲート・ドレイン間耐圧BVgd
との関係を示している。同図によれば、BVgdはL1が
おおよそ8μm以上で飽和している。L1が8μm以上
では、表面での空乏層はp+ゲート領域16からn+ド
レイン領域11までの距離W2(おおよそ7〜7.5μ
m)以上に拡がる。それにより表面での電界は緩和さ
れ、耐圧BVgdは素子内部のp+ゲート領域16の平面
接合部分で決定される。従って、耐圧を確保すると同時
に寄生容量Cgd´を小さくするには、p+ガードリング
領域13の幅L1をおおよそW2程度かごく僅かに大き
い寸法にすることが望ましい。
120μmで100本並列接続(全ソース長1.2c
m)したリセスゲート型SITのSパラメ−タの測定よ
り計算した電力利得と周波数の関係を示す。本発明のS
ITはL1を約8μmとしたもので、ガードリング構造
を有していない従来型のSITと比較して示す。バイア
スは以下の条件である。尚、p+ガードリングを有する
本発明のSITはBVgdが大きくなったので、Vdsは従
来型のSITの2倍の50Vとした。
gd´のために約0.5dB利得が低下しているが、MA
G側では必ずしもCgdやCgd´だけではなくインダクタ
ンス等の影響もでてくるので、従来型のSITとほぼ同
等が利得が上回る周波数もある。本発明のSITは従来
型のSITに比べて、殆ど周波数特性を劣化することな
く耐圧を2倍以上とすることができる。つまり、同一の
ソース長を有するSITにおいて、直流入力は2倍許容
でき、出力電力は2倍となる。
説明する。p+ガードリング領域13の隣接するように
nエピタキシャル層12にp+フローティング領域22
を形成する。p+フローティング領域22はp+ガード
リング領域13を取り囲むように帯状に形成される。p
+フローティング領域22は、より高い耐圧を得るため
に二重、三重と設けても良いことは言うまでもない。こ
こでは多重にする場合も含めてp+フローティング領域
とする。
リング領域13の周囲にn+領域23を設けてもよい。
n+領域23は、p+ガードリング領域13からの空乏
層の拡がりすぎを防ぐと共に、BーB´に沿う線で素子
を切断するダイシング領域として使用される。n+領域
23を設けることにより、素子を切断する場合にリーク
電流の発生と増加を防ぐことができる。また、n+領域
23の拡散深さは少なくともp+ガードリング領域13
よりも深い方が望ましく、n+ドレイン領域11と接し
てもよい。尚、p+ガードリング領域13の周囲にp+
フロ−ティング領域22を設け、その周囲にn+領域2
3を設けてもよい。
図12を参照して説明する。尚、それら図7乃至図12
は、図1(b)中のA−A´断面部分を示している。
019cmー3程度、(100)あるいは(111)面
を有するドレイン領域となるn+基板(以下、n+ドレ
イン領域とする)11を準備する。その上にSiCl4
とH2による気相成長法により成長させた高抵抗なnエ
ピタキシャル層12を形成する。該nエピタキシャル層
12の不純物濃度は1×1013cm−3以下、あるい
は1×1013〜1×1015cm−3とする。また、
ジャストピンチオフ特性を得るために、nエピタキシャ
ル層12のうち基板側の下部を不純物濃度1×1013
cmー3とし、上部の2〜3μmを基板側よりも不純物
密度の高い5×1014〜1×1015cm−3程度と
しても良く、設計に応じて均一不純物密度または不均一
不純物密度分布の層としても良いことは言うまでもな
い。その後、図示しないSiO2等をマスクに用いて、
イオン注入法等によりp+ガードリング領域13を形成
する(図7)。
しないSiO2膜等をマスクに用いて、nエピタキシャ
ル層12にリセスゲートとなる複数の溝部14a,bと
をRIE法により形成する。最外側部の溝部14aは長
手方向にp+ガードリング領域13と部分的に重なるよ
うに形成され、溝部14bは図示しない端部でp+ガー
ドリング領域13と重なるように形成される。溝部14
a,bの幅はそれぞれ2μm,1μmで深さは1〜1.
5μmとする。隣接する溝部14の間隔は例えば3〜7
μmとすれば良い。RIEはSF6とO2ガスの混合プ
ラズマを用いる(図8)。
m程度の厚い酸化膜をnエピタキシャル層12の全面を
水蒸気中で酸化して形成する。CF4あるいはCF4と
CHF3の混合ガスによるRIEにより溝部14a,b
の底部にのみ窓明けを行い、nエピタキシャル層12を
露出させる。続いて、それら窓明けをした領域へボロン
による拡散或いはイオン注入法によりp+ゲート領域1
6a,bを形成する。この工程によりp+ガードリング
領域13とp+ゲート領域16aとが接続される。尚、
p+ゲート領域16bも同様に、その図示しない端部で
p+ガードリング領域13に接続される。p+ゲート領
域16の拡散深さは0.5μm程度である(図9)。
ン17を形成し、ソース領域となる部分の絶縁膜15を
RIE法等により除去してnエピタキシャル層12を露
出させる(図10)。前記露出したnエピタキシャル層
12にイオン注入法によりリンあるいは砒素を打込み、
n+ソース領域18を形成する。その後マスクパタ−ン
17を除去する。尚マスクパタ−ン17としてSiO2
等を用いた場合、n+ソース領域18をn型不純物を添
加した多結晶シリコンからの拡散によっても形成できる
(図11)。その後、上述のように形成したp+ゲート
領域16、n+ソース領域18及びn+ドレイン領域1
1それぞれにゲート電極19、ソース電極20及びドレ
イン電極21を形成する(図12)。
たが、サイドゲート型SITに関してもガードリング領
域13を設けることにより同様のことがいえる。また、
Siを材料としたSITのみならず、他のGaAs,I
nP等の化合物半導体についても適用できることはいう
までもない。
SITにおいて、ゲート領域の周囲にガードリング領域
を設けることにより、著しくゲート・ドレイン接合の高
い素子を得ることができる。本発明のSITは高周波特
性を殆ど劣化することなく、従来型のSITに比べてド
レイン・ソース間に印加できる電圧は2倍以上となり、
高出力なSITを提供することができる。
に示す平面図であり、(b)は同図(a)の丸印部分の
拡大図である。
圧BVgdとの関係を示すグラフ図である。
示すグラフ図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
程断面図である。
程断面図である。
程断面図である。
工程断面図である。
工程断面図である。
工程断面図である。
的に示す断面図であり、(b)は従来のサイドゲート型
SITを模式的に示す断面図だる。
キシャル層 13…p+ガードリング領域、14…溝部、15…絶縁
膜 16…p+ゲート領域、17…マスクパタ−ン、18…
n+ソース領域 19…ゲート電極、20…ソース電極、21…ドレイン
電極 22…p+フローティング領域、23…n+領域
として、同図(b)及び(c)に示されるリセスゲート
型SIT及びサイドゲート型SITが提案されている。
リセスゲート型SITでは、nエピタキシャル層102
に溝部105を設け、該溝部105の底部にp+ゲート
領域106に形成する。サイドゲート型SITでは、n
エピタキシャル層102に設けた溝部107の両隅部に
p+ゲート領域108を形成する。それらのSITは、
表面ゲート型SITに比べてゲート・ソース容量Cgs
及びゲート・ドレイン間容量Cgdを減少することがで
きるため、ほぼUHF帯の上限まで電力利得が向上す
る。リセスゲート型SITにおいて、例えばnエピタキ
シャル層102の厚みが6〜10μm程度とすると、1
〜3GHzにおける電力利得は7〜10dBであり、利
得が1(0dB)となる最高発振周波数fmaxとして
数GHzの素子が得られる。
容量Cgs及びゲート・ドレイン間容量Cgdを減少す
ればよく、Cgdを減少するにはp+ゲート領域106
の拡散深さXjを浅くすればよい。また、Cgdはゲー
トとドレイン間の距離に反比例して増大するので、Cg
dを減少するにはnエピタキシャル層102を厚くすれ
ばよい。しかし、nエピタキシャル層102を厚くする
ことは、電子がソースからドレインへ走行することによ
り生ずる走行時間効果により利得が低下するので、nエ
ピタキシャル層102の厚みに関して、Cgdとfma
xとはトレードオフの関係がある。
を高めるにはXjを増大すればよいが、それによりゲー
ト領域とドレイン領域との間の距離が短くなりCgdが
増大してしまう。即ち、p+ゲート領域106の拡散深
さXjに関して、BVgdとCgdとはトレードオフの
関係がある。このように、高周波特性と耐圧とは互いに
関係がある。尚、BVgdはゲートとドレイン間のpn
接合の逆方向降伏電圧であり、それによりドレインに印
加可能な最大電圧(ドレイン耐圧)が決定される。
る。同図は図1(b)のA−A′を示す断面図である。
リセスゲート型SITは、n+ドレイン領域(n+基
板)11と、該n+ドレイン領域11上に設けられた高
抵抗なチャンネル領域であるnエピタキシャル層12
と、nエピタキシャル層12に設けられた溝部14a,
bと、nエピタキシャル層12上の絶縁膜15と、溝部
14a,bの底部からnエピタキシャル層12に形成さ
れたp+ゲート領域16a,bと、nエピタキシャル層
12にp+ゲート領域16aの外周囲部において接続す
るように設けられたp+ガードリング領域13と、nエ
ピタキシャル層12に設けられたn+ソース領域18
と、p+ゲート領域16及びn+ソース領域18上にそ
れぞれ設けられたゲート電極19及びソース電極20
と、n+ドレイン領域11上に設けられたドレイン電極
21とからなる。絶縁膜15として、SiO2膜、Si
N膜、PSG膜あるいはそれらの複合膜を用いることが
できる。
ble Gain)、即ち、最大安定利得に関して、本
発明のSITはCgd′のために約0.5dB利得が低
下しているが、MAG(Maximum Availa
ble Gain)、即ち、最大有能利得については必
ずしもCgdやCgd′だけではなくインダクタンス等
の影響もでてくるので、従来型のSITとほぼ同等で利
得が上回る周波数もある。本発明のSITは従来型のS
ITに比べて、殆ど周波数特性を劣化することなく耐圧
を2倍以上とすることができる。つまり、同一のソース
長を有するSITにおいて、直流入力は2倍許容でき、
出力電力は2倍となる。
り説明する。p+ガードリング領域13と隣接するよう
にnエピタキシャル層12にp+フローティング領域2
2を形成する。p+フローティング領域22はp+ガー
ドリング領域13を取り囲むように帯状に形成される。
p+フローティング領域22は、より高い耐圧を得るた
めに二重、三重と設けても良いことは言うまでもない。
ここでは多重にする場合も含めてp+フローティング領
域とする。
型SITにおいて、ゲート領域の周囲にガードリング領
域を設けることにより、著しくゲート・ドレイン接合耐
圧の大きい素子を得ることができる。本発明のSITは
高周波特性を殆ど劣化することなく、従来型のSITに
比べてドレイン・ソース間に印加できる電圧は2倍以上
となり、高出力なSITを提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 一導電型のドレイン領域と、前記ドレイ
ン領域上に設けられた一導電型のチャンネル領域と、前
記チャンネル領域に設けられた一導電型の複数のソース
領域と、前記チャンネル領域に設けられた複数の溝部
と、前記各溝部の底部もしくは底部の一部から前記チャ
ンネル領域に設けられた反対導電型の複数のゲート領域
とを含み、前記複数のソース領域と前記複数のゲート領
域とは互いに平行となるように配置され、前記各ゲート
領域と接続すると共に前記複数のゲート領域の周囲に配
置されかつ前記チャンネル領域に設けられた反対導電型
のガードリング領域を有することを特徴とする静電誘導
トランジスタ。 - 【請求項2】 前記複数のソース領域は、それぞれ前記
複数のゲート領域に挟まれて配置されることを特徴とす
る請求項1記載の静電誘導トランジスタ。 - 【請求項3】 前記ガードリング領域の幅は、前記ゲー
ト領域と前記ドレイン領域との距離以上であることを特
徴とする請求項1記載の静電誘導トランジスタ。 - 【請求項4】 前記ガードリング領域の外周囲部に配置
されかつ前記チャンネル領域に設けられた反対導電型の
フロ−ティング領域を有することを特徴とする請求項1
記載の静電誘導トランジスタ。 - 【請求項5】 前記ガ−トリング領域の外周囲部に配置
されかつ前記チャンネル領域に設けられた一導電型の半
導体領域を有することを特徴とする請求項1記載の静電
誘導トランジスタ。 - 【請求項6】 前記半導体領域は、ダイシング領域とし
て用いられることを特徴とする請求項5記載の静電誘導
トランジスタ。 - 【請求項7】 ドレイン領域となる一導電型の半導体基
板を用意する工程と前記半導体基板上にチャンネル領域
となる一導電型の半導体層を形成する工程と、 前記半導体層に帯状の反対導電型のガードリング領域を
形成する工程と、 前記半導体層に複数の溝部を前記ガードリング領域の内
側に平行線状に形成する工程と、 前記溝部の底部から前記半導体層に設けられ前記ガード
リング領域と接続するように形成された反対導電型の複
数のゲート領域と、 前記ガードリングの内側かつ前記複数のゲート領域と互
い違いに配置された一導電型の複数のソース領域を前記
半導体層に形成する工程とを具備することを特徴とする
静電誘導トランジスタの製造方法。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP14517895A JP2692037B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 静電誘導トランジスタ及びその製造方法 |
US08/651,851 US5663582A (en) | 1995-05-22 | 1996-05-21 | High frequency static induction transistor having high output |
TW085105977A TW295701B (ja) | 1995-05-22 | 1996-05-21 | |
CN96110070A CN1087504C (zh) | 1995-05-22 | 1996-05-22 | 高输出功率的高频静态感应晶体管 |
KR1019960017381A KR100389184B1 (ko) | 1995-05-22 | 1996-05-22 | 정전유도트랜지스터 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316493A true JPH08316493A (ja) | 1996-11-29 |
JP2692037B2 JP2692037B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
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JP2012504335A (ja) * | 2008-09-30 | 2012-02-16 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション | ガードリング構造およびその製造方法 |
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