JPH08274041A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH08274041A JPH08274041A JP7858295A JP7858295A JPH08274041A JP H08274041 A JPH08274041 A JP H08274041A JP 7858295 A JP7858295 A JP 7858295A JP 7858295 A JP7858295 A JP 7858295A JP H08274041 A JPH08274041 A JP H08274041A
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- silicon
- locos
- semiconductor device
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- Local Oxidation Of Silicon (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】短チャネル耐性を劣化させることなく、ロコス
端部での接合リーク電流が低減されたMOS型トランジ
スタ及びその製造方法を提供する。 【構成】MOS型トランジスタにおいて、拡散層形成予
定領域上のロコス端部にファセットを有するシリコン膜
を選択エピタキシャル成長法などの選択成長法により形
成した後、イオン打ち込み工程及び熱処理工程により、
断面形状がファセット形状を反映した不純物層を形成す
る。
端部での接合リーク電流が低減されたMOS型トランジ
スタ及びその製造方法を提供する。 【構成】MOS型トランジスタにおいて、拡散層形成予
定領域上のロコス端部にファセットを有するシリコン膜
を選択エピタキシャル成長法などの選択成長法により形
成した後、イオン打ち込み工程及び熱処理工程により、
断面形状がファセット形状を反映した不純物層を形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法、特にMOS(Metal Oxide Semiconductor)型トラ
ンジスタ及びその製造方法に関する。
方法、特にMOS(Metal Oxide Semiconductor)型トラ
ンジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来技術による半導体装置のM
OS型トランジスタ及びその形成工程を工程順に示した
断面図である。
OS型トランジスタ及びその形成工程を工程順に示した
断面図である。
【0003】図2(a)に示すように、p型(100)
のシリコン基板1上に、ロコス(LOCOS:LOCal Oxidised
Silicon)のフィールド酸化膜2を形成する。図2
(b)に示すように、ゲート酸化膜3とリン(P)を添
加したポリシリコン膜4より成るゲート電極を形成す
る。さらに、拡散層形成予定領域に砒素(As)をイオ
ン打ち込みする。図2(c)に示すように、モノシラン
(SiH4)ガスと亜酸化窒素(N2O)ガスを原料とした
高温熱CVD法により成膜された酸化シリコン膜5より
成るゲート側壁スペーサを形成する。さらに、二度目の
イオン打ち込みにより、拡散層形成予定領域に5nm厚
の酸化膜を通して砒素を打ち込む。その後、800℃の
窒素雰囲気中で熱処理を施し、LDD構造の拡散層8を
形成する。図2(d)に示すように、第一層,第二層及
び第三層配線を形成する。
のシリコン基板1上に、ロコス(LOCOS:LOCal Oxidised
Silicon)のフィールド酸化膜2を形成する。図2
(b)に示すように、ゲート酸化膜3とリン(P)を添
加したポリシリコン膜4より成るゲート電極を形成す
る。さらに、拡散層形成予定領域に砒素(As)をイオ
ン打ち込みする。図2(c)に示すように、モノシラン
(SiH4)ガスと亜酸化窒素(N2O)ガスを原料とした
高温熱CVD法により成膜された酸化シリコン膜5より
成るゲート側壁スペーサを形成する。さらに、二度目の
イオン打ち込みにより、拡散層形成予定領域に5nm厚
の酸化膜を通して砒素を打ち込む。その後、800℃の
窒素雰囲気中で熱処理を施し、LDD構造の拡散層8を
形成する。図2(d)に示すように、第一層,第二層及
び第三層配線を形成する。
【0004】ここで前記一度目のイオン打ち込みでは、
短チャネル効果を防ぐために浅接合化する必要がある。
そこで、10nm厚の酸化膜を通して15keVで1×1
014/cm2 の砒素イオンを打ち込む。この一度目のイオ
ン打ち込みにより形成される接合の深さは、50nm程
度となる。二度目のイオン打ち込みにより形成される接
合の深さは、拡散層領域が充分に低抵抗化されるよう
に、また金属膜や金属シリサイド膜の成長に際して不都
合がないように、100nm以上にしなければならな
い。このため、10nm厚の酸化膜を通して20keV で
3×1015/cm2 の砒素イオンを打ち込む。
短チャネル効果を防ぐために浅接合化する必要がある。
そこで、10nm厚の酸化膜を通して15keVで1×1
014/cm2 の砒素イオンを打ち込む。この一度目のイオ
ン打ち込みにより形成される接合の深さは、50nm程
度となる。二度目のイオン打ち込みにより形成される接
合の深さは、拡散層領域が充分に低抵抗化されるよう
に、また金属膜や金属シリサイド膜の成長に際して不都
合がないように、100nm以上にしなければならな
い。このため、10nm厚の酸化膜を通して20keV で
3×1015/cm2 の砒素イオンを打ち込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術により形成さ
れたMOS型トランジスタにおいて、ロコス端部におけ
る接合リーク電流が大きく、トランジスタの動作特性の
劣化及び消費電力の増大という問題を生じることがあ
る。ロコス端部のシリコンとフィールド酸化膜の界面、
いわゆるバーズビーク部には、ロコス形成時に結晶欠陥
などが形成されやすい。接合界面に結晶欠陥が形成され
た結果、接合リーク電流が増大すると考えられる。した
がって、接合リーク電流の低減法としては、接合界面を
結晶欠陥よりもシリコン基板の深い位置に形成する方法
が考えられる。しかし、従来技術において接合を深くす
ると、短チャネル耐性が劣化する。以上のように、短チ
ャネル耐性を劣化させることなく、ロコス端部での接合
リーク電流を低減することは、従来技術によっては困難
である。
れたMOS型トランジスタにおいて、ロコス端部におけ
る接合リーク電流が大きく、トランジスタの動作特性の
劣化及び消費電力の増大という問題を生じることがあ
る。ロコス端部のシリコンとフィールド酸化膜の界面、
いわゆるバーズビーク部には、ロコス形成時に結晶欠陥
などが形成されやすい。接合界面に結晶欠陥が形成され
た結果、接合リーク電流が増大すると考えられる。した
がって、接合リーク電流の低減法としては、接合界面を
結晶欠陥よりもシリコン基板の深い位置に形成する方法
が考えられる。しかし、従来技術において接合を深くす
ると、短チャネル耐性が劣化する。以上のように、短チ
ャネル耐性を劣化させることなく、ロコス端部での接合
リーク電流を低減することは、従来技術によっては困難
である。
【0006】本発明の目的は、短チャネル耐性を劣化さ
せることなく、ロコス端部での接合リーク電流が低減さ
れたMOS型トランジスタ及びその製造方法を提供する
ことにある。
せることなく、ロコス端部での接合リーク電流が低減さ
れたMOS型トランジスタ及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はMOS型トランジスタにおいて、拡散層形
成予定領域上のロコス端部にファセットを有するシリコ
ン膜を選択エピタキシャル成長法などの選択成長法によ
り形成した後、イオン打ち込み工程及び熱処理工程によ
り、断面形状がファセット形状を反映した不純物層を形
成する。
め、本発明はMOS型トランジスタにおいて、拡散層形
成予定領域上のロコス端部にファセットを有するシリコ
ン膜を選択エピタキシャル成長法などの選択成長法によ
り形成した後、イオン打ち込み工程及び熱処理工程によ
り、断面形状がファセット形状を反映した不純物層を形
成する。
【0008】
【作用】拡散層形成予定領域上にシリコン膜を選択成長
する場合、ロコス端部にファセットを形成することがで
きる。ロコス端部のフィールド酸化膜と拡散層形成予定
領域との境界付近には、(111)面及び(311)面
からなるファセットが形成される。この場合、ロコス端
部のフィールド酸化膜は他の絶縁膜と比較して清浄であ
るため、ファセットはゲート電極側壁部には形成せず
に、ロコス端部にのみ形成することができる。このファ
セットを有するシリコン膜を通して、シリコン基板に不
純物をイオン打ち込みすることで、ロコス端部には他の
部分よりも深い位置に不純物層を形成できる。この方法
によれば、ロコス端部以外の部分の接合を浅く保ったま
ま、ロコス端部には結晶欠陥よりも深い位置に接合界面
を形成できる。したがって、短チャネル耐性を劣化させ
ることなく、ロコス端部での接合リーク電流を低減でき
る。
する場合、ロコス端部にファセットを形成することがで
きる。ロコス端部のフィールド酸化膜と拡散層形成予定
領域との境界付近には、(111)面及び(311)面
からなるファセットが形成される。この場合、ロコス端
部のフィールド酸化膜は他の絶縁膜と比較して清浄であ
るため、ファセットはゲート電極側壁部には形成せず
に、ロコス端部にのみ形成することができる。このファ
セットを有するシリコン膜を通して、シリコン基板に不
純物をイオン打ち込みすることで、ロコス端部には他の
部分よりも深い位置に不純物層を形成できる。この方法
によれば、ロコス端部以外の部分の接合を浅く保ったま
ま、ロコス端部には結晶欠陥よりも深い位置に接合界面
を形成できる。したがって、短チャネル耐性を劣化させ
ることなく、ロコス端部での接合リーク電流を低減でき
る。
【0009】
(実施例1)本発明によりMOS型トランジスタを形成
した第一の実施例を述べる。図1は実施例を工程順に示
す断面図である。
した第一の実施例を述べる。図1は実施例を工程順に示
す断面図である。
【0010】図1(a)に示すように、p型(100)
のシリコン基板1上に20nm厚のパッド酸化膜と20
0nm厚の窒化シリコン膜を形成した。そして、ホトリ
ソグラフィー技術とドライエッチング技術により、拡散
層形成予定領域上以外の窒化シリコン膜を除去した。さ
らに、1000℃のウエット酸素雰囲気中で酸化し、ロ
コスのフィールド酸化膜2を形成した。
のシリコン基板1上に20nm厚のパッド酸化膜と20
0nm厚の窒化シリコン膜を形成した。そして、ホトリ
ソグラフィー技術とドライエッチング技術により、拡散
層形成予定領域上以外の窒化シリコン膜を除去した。さ
らに、1000℃のウエット酸素雰囲気中で酸化し、ロ
コスのフィールド酸化膜2を形成した。
【0011】図1(b)に示すように、5nm厚のゲー
ト酸化膜3とリン(P)を添加した200nm厚のポリ
シリコン膜4を低圧CVD法により形成した。そして、
電子線リソグラフィー技術とドライエッチング技術によ
り、ポリシリコン膜4をゲート長200nmのゲート電
極の形状に加工した。つづいて、拡散層形成予定領域に
砒素をイオン打ち込みした。ここでは10nm厚の酸化
膜を通して15keV で1×1014/cm2 の砒素イオンを
打ち込んだ。
ト酸化膜3とリン(P)を添加した200nm厚のポリ
シリコン膜4を低圧CVD法により形成した。そして、
電子線リソグラフィー技術とドライエッチング技術によ
り、ポリシリコン膜4をゲート長200nmのゲート電
極の形状に加工した。つづいて、拡散層形成予定領域に
砒素をイオン打ち込みした。ここでは10nm厚の酸化
膜を通して15keV で1×1014/cm2 の砒素イオンを
打ち込んだ。
【0012】図1(c)に示すように、高温(750
℃)熱CVD法による酸化シリコン膜5を形成し、ドラ
イエッチング技術によりゲート側壁スペーサを形成し
た。その後、拡散層形成予定領域上に50nm厚のシリ
コン膜6を選択エピタキシャル成長させた。図3に拡大
して示すように、このシリコン膜6のロコス端部にはフ
ァセット7が形成された。シリコン膜は、ジクロルシラ
ン(SiH2Cl2)ガスが100sccm、塩化水素(HC
l)ガスが10sccm、水素(H2)ガスが1000sccm、
成膜温度750℃、成膜圧力100Pa、成膜時間5分
の条件で行った。また、この時同時にゲート電極のポリ
シリコン膜4上には、50nm厚のポリシリコン膜がさ
らに積層された。
℃)熱CVD法による酸化シリコン膜5を形成し、ドラ
イエッチング技術によりゲート側壁スペーサを形成し
た。その後、拡散層形成予定領域上に50nm厚のシリ
コン膜6を選択エピタキシャル成長させた。図3に拡大
して示すように、このシリコン膜6のロコス端部にはフ
ァセット7が形成された。シリコン膜は、ジクロルシラ
ン(SiH2Cl2)ガスが100sccm、塩化水素(HC
l)ガスが10sccm、水素(H2)ガスが1000sccm、
成膜温度750℃、成膜圧力100Pa、成膜時間5分
の条件で行った。また、この時同時にゲート電極のポリ
シリコン膜4上には、50nm厚のポリシリコン膜がさ
らに積層された。
【0013】つづいて、二度目のイオン打ち込みによ
り、拡散層形成予定領域に砒素を打ち込んだ。ここでは
10nm厚の酸化膜を通して100keV で3×1015/
cm2 の砒素イオンを打ち込んだ。その後、800℃の窒
素雰囲気中で熱処理を施し、LDD構造の拡散層8を形
成した。
り、拡散層形成予定領域に砒素を打ち込んだ。ここでは
10nm厚の酸化膜を通して100keV で3×1015/
cm2 の砒素イオンを打ち込んだ。その後、800℃の窒
素雰囲気中で熱処理を施し、LDD構造の拡散層8を形
成した。
【0014】図1(d)に示すように、第一層配線を形
成した。TEOSを原料に用いたCVD法により600
nm厚の酸化シリコン膜9を形成した後、電子線リソグ
ラフィー技術とドライエッチング技術により接続孔を開
孔し、その上にスパッタ法とブランケット(全面成長)
CVD法により形成したタングステン膜10をホトリソ
グラフィー技術とドライエッチング技術により配線形状
に加工した。その後、第二層及び第三層配線を形成し
た。ここでも第一層配線と同様の方法を用いたが、酸化
シリコン膜は400nm厚とし、第三層配線にはタング
ステン膜に替えてスパッタ法により形成したアルミニウ
ム膜11を用いた。また、第二層配線と第三層配線の接
続孔は、選択CVD法により形成したタングステンプラ
グ12で埋め込んだ。
成した。TEOSを原料に用いたCVD法により600
nm厚の酸化シリコン膜9を形成した後、電子線リソグ
ラフィー技術とドライエッチング技術により接続孔を開
孔し、その上にスパッタ法とブランケット(全面成長)
CVD法により形成したタングステン膜10をホトリソ
グラフィー技術とドライエッチング技術により配線形状
に加工した。その後、第二層及び第三層配線を形成し
た。ここでも第一層配線と同様の方法を用いたが、酸化
シリコン膜は400nm厚とし、第三層配線にはタング
ステン膜に替えてスパッタ法により形成したアルミニウ
ム膜11を用いた。また、第二層配線と第三層配線の接
続孔は、選択CVD法により形成したタングステンプラ
グ12で埋め込んだ。
【0015】シリコン基板中の不純物層の断面形状を調
べるために、フッ化水素酸と硝酸の混合溶液を用いてエ
ッチングした。その結果、図3に示すように、不純物層
の断面形状は、選択エピタキシャル成長させたシリコン
膜6のロコス端部のファセット7を反映した構造を有し
ていた。接合深さは、ゲート電極下部,ロコス端部及び
拡散層のそれ以外の部分において、それぞれ50nm,
150nm及び100nmであった。
べるために、フッ化水素酸と硝酸の混合溶液を用いてエ
ッチングした。その結果、図3に示すように、不純物層
の断面形状は、選択エピタキシャル成長させたシリコン
膜6のロコス端部のファセット7を反映した構造を有し
ていた。接合深さは、ゲート電極下部,ロコス端部及び
拡散層のそれ以外の部分において、それぞれ50nm,
150nm及び100nmであった。
【0016】比較のため、従来の技術による不純物層の
断面形状を図4に示す。シリコン基板の表面からの接合
深さは、ロコス端部以外において両図で相違ない。一
方、ロコス端部においては、本発明による図3では、従
来の技術による図4と比較して、シリコン膜6の膜厚相
当分、接合が深い。この結果、本発明により、従来と比
較して、ロコス端部での接合リーク電流は低減された。
断面形状を図4に示す。シリコン基板の表面からの接合
深さは、ロコス端部以外において両図で相違ない。一
方、ロコス端部においては、本発明による図3では、従
来の技術による図4と比較して、シリコン膜6の膜厚相
当分、接合が深い。この結果、本発明により、従来と比
較して、ロコス端部での接合リーク電流は低減された。
【0017】本実施例では、MOS型トランジスタとし
てNチャネル型のトランジスタを例に記載したが、Pチ
ャネル型のトランジスタ、さらにはCMOS型トランジ
スタにも同様に適用できる。
てNチャネル型のトランジスタを例に記載したが、Pチ
ャネル型のトランジスタ、さらにはCMOS型トランジ
スタにも同様に適用できる。
【0018】本実施例では、(100)配向のシリコン
基板を用いたが、これは(111)面及び(311)面
からなるファセットが形成され、イオン打ち込みにより
ロコス端部により深く不純物を打ち込めるからである。
基板を用いたが、これは(111)面及び(311)面
からなるファセットが形成され、イオン打ち込みにより
ロコス端部により深く不純物を打ち込めるからである。
【0019】本実施例では、シリコン膜6の選択成長法
として選択エピタキシャル成長法を用いたが、これに代
えて多結晶シリコンの選択成長法を用いることもでき
る。ただし、ファセットの配向制御性については選択エ
ピタキシャル成長法が最も優れている。
として選択エピタキシャル成長法を用いたが、これに代
えて多結晶シリコンの選択成長法を用いることもでき
る。ただし、ファセットの配向制御性については選択エ
ピタキシャル成長法が最も優れている。
【0020】本実施例では、イオン打ち込みを二度行っ
てLDD構造を形成したが、一度目のイオン打ち込みを
省略することもできる。ただし、この場合には下が低抵
抗化されないため、MOS型トランジスタを高速動作さ
せるためには、ゲート側壁スペーサの厚さ(シリコン基
板1と水平方向の厚さ)を薄くするなどの構造的な工夫
が必要である。
てLDD構造を形成したが、一度目のイオン打ち込みを
省略することもできる。ただし、この場合には下が低抵
抗化されないため、MOS型トランジスタを高速動作さ
せるためには、ゲート側壁スペーサの厚さ(シリコン基
板1と水平方向の厚さ)を薄くするなどの構造的な工夫
が必要である。
【0021】(実施例2)本発明によりMOS型トラン
ジスタを形成した第二の実施例を述べる。図5は実施例
を示す断面図である。
ジスタを形成した第二の実施例を述べる。図5は実施例
を示す断面図である。
【0022】実施例1に記載の方法により、p型(10
0)のシリコン基板1上に、ロコスのフィールド酸化膜
2,ゲート酸化膜3とポリシリコン膜4より成るゲート
電極を形成し、拡散層形成予定領域に砒素をイオン打ち
込みした。そして、高温熱CVD法による酸化シリコン
膜5より成るゲート側壁スペーサを形成し、拡散層形成
予定領域上に、ロコス端部にファセットを有する50n
m厚のシリコン膜を選択エピタキシャル成長させた。さ
らに、二度目のイオン打ち込みにより、拡散層形成予定
領域に砒素を打ち込んだ後、熱処理によりLDD構造の
拡散層8を形成した。
0)のシリコン基板1上に、ロコスのフィールド酸化膜
2,ゲート酸化膜3とポリシリコン膜4より成るゲート
電極を形成し、拡散層形成予定領域に砒素をイオン打ち
込みした。そして、高温熱CVD法による酸化シリコン
膜5より成るゲート側壁スペーサを形成し、拡散層形成
予定領域上に、ロコス端部にファセットを有する50n
m厚のシリコン膜を選択エピタキシャル成長させた。さ
らに、二度目のイオン打ち込みにより、拡散層形成予定
領域に砒素を打ち込んだ後、熱処理によりLDD構造の
拡散層8を形成した。
【0023】その後、基板全面上にスパッタ法により2
0nm厚のチタン(Ti)膜を形成した。熱処理によ
り、シリコンとチタン膜とを反応させ、10nm厚のチ
タンシリサイド膜13を形成した。熱処理は、RTA(R
apid Thermal Annealing)法により窒素雰囲気中650
℃条件で30秒間行った。この熱処理により、チタンシ
リサイド膜が、選択エピタキシャル成長させたシリコン
膜6上及びゲート電極上にのみ自己整合的に形成され
た。
0nm厚のチタン(Ti)膜を形成した。熱処理によ
り、シリコンとチタン膜とを反応させ、10nm厚のチ
タンシリサイド膜13を形成した。熱処理は、RTA(R
apid Thermal Annealing)法により窒素雰囲気中650
℃条件で30秒間行った。この熱処理により、チタンシ
リサイド膜が、選択エピタキシャル成長させたシリコン
膜6上及びゲート電極上にのみ自己整合的に形成され
た。
【0024】つづいて、未反応のチタン膜をウエット処
理により除去した。ウエット処理は、アンモニア(N
H3)と過酸化水素(H2O2)と水とを1対1対5の比率
で混合した溶液を用い、60℃で5分間行った。さらに
熱処理により、チタンシリサイド膜13を低抵抗化し
た。この熱処理は、RTA法によりアルゴン(Ar)雰
囲気中750℃の条件で30秒間行った。
理により除去した。ウエット処理は、アンモニア(N
H3)と過酸化水素(H2O2)と水とを1対1対5の比率
で混合した溶液を用い、60℃で5分間行った。さらに
熱処理により、チタンシリサイド膜13を低抵抗化し
た。この熱処理は、RTA法によりアルゴン(Ar)雰
囲気中750℃の条件で30秒間行った。
【0025】その後、実施例1に記載の方法により、第
一層,第二層及び第三層配線を形成した。
一層,第二層及び第三層配線を形成した。
【0026】本実施例では金属シリサイド膜としてチタ
ンシリサイド膜を用いたが、これに変えてコバルトシリ
サイド膜やニッケルシリサイド膜を用いることもでき
る。
ンシリサイド膜を用いたが、これに変えてコバルトシリ
サイド膜やニッケルシリサイド膜を用いることもでき
る。
【0027】従来、拡散層上に金属シリサイド膜を形成
する場合には、シリコンとチタン膜との反応がロコス端
部において特に激しく起こり、接合が破壊されたり、接
合リーク電流が増大する問題が生じることがあった。本
実施例によりロコス端部の接合を深くすることによっ
て、接合の破壊や接合リーク電流の増大は抑制された。
する場合には、シリコンとチタン膜との反応がロコス端
部において特に激しく起こり、接合が破壊されたり、接
合リーク電流が増大する問題が生じることがあった。本
実施例によりロコス端部の接合を深くすることによっ
て、接合の破壊や接合リーク電流の増大は抑制された。
【0028】(実施例3)本発明によりMOS型トラン
ジスタを形成した第三の実施例を述べる。図6は実施例
を示す断面図である。
ジスタを形成した第三の実施例を述べる。図6は実施例
を示す断面図である。
【0029】実施例1に記載の方法により、p型(10
0)のシリコン基板1上に、ロコスのフィールド酸化膜
2,ゲート酸化膜3とポリシリコン膜4より成るゲート
電極を形成し、拡散層形成予定領域に砒素をイオン打ち
込みした。そして、高温熱CVD法による酸化シリコン
膜5より成るゲート側壁スペーサを形成し、拡散層形成
予定領域上に、ロコス端部にファセットを有する50n
m厚のシリコン膜を選択エピタキシャル成長させた。さ
らに、二度目のイオン打ち込みにより、拡散層形成予定
領域に砒素を打ち込んだ後、熱処理によりLDD構造の
拡散層8を形成した。
0)のシリコン基板1上に、ロコスのフィールド酸化膜
2,ゲート酸化膜3とポリシリコン膜4より成るゲート
電極を形成し、拡散層形成予定領域に砒素をイオン打ち
込みした。そして、高温熱CVD法による酸化シリコン
膜5より成るゲート側壁スペーサを形成し、拡散層形成
予定領域上に、ロコス端部にファセットを有する50n
m厚のシリコン膜を選択エピタキシャル成長させた。さ
らに、二度目のイオン打ち込みにより、拡散層形成予定
領域に砒素を打ち込んだ後、熱処理によりLDD構造の
拡散層8を形成した。
【0030】その後、50nmタングステン膜14を選
択CVD法により拡散層上及びゲート電極上に自己整合
的に堆積した。タングステン膜14の形成時には、原料
ガスとしてモノシラン(SiH4)と六フッ化タングス
テン(WF6)を1対2の比率で流し、基板温度を28
0℃とした。
択CVD法により拡散層上及びゲート電極上に自己整合
的に堆積した。タングステン膜14の形成時には、原料
ガスとしてモノシラン(SiH4)と六フッ化タングス
テン(WF6)を1対2の比率で流し、基板温度を28
0℃とした。
【0031】その後、実施例1に記載の方法により、第
一層,第二層及び第三層配線を形成した。
一層,第二層及び第三層配線を形成した。
【0032】従来、拡散層上にタングステン膜を形成す
る場合には、タングステン膜が一部シリコンに侵食して
形成される、いわゆるエンクローチメントが生じる問題
がある。エンクローチメントは、ロコス端部において顕
著であり、接合が破壊されたり、接合リーク電流が増大
する場合がある。本実施例によりロコス端部の接合を深
くした結果、接合の破壊や接合リーク電流の増大の問題
は生じなかった。
る場合には、タングステン膜が一部シリコンに侵食して
形成される、いわゆるエンクローチメントが生じる問題
がある。エンクローチメントは、ロコス端部において顕
著であり、接合が破壊されたり、接合リーク電流が増大
する場合がある。本実施例によりロコス端部の接合を深
くした結果、接合の破壊や接合リーク電流の増大の問題
は生じなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば短チャネル耐性を劣化さ
せることなく、ロコス端部における接合リーク電流を低
減することができ、MOS型トランジスタの微細化,動
作速度の向上,消費電力の低減が可能である。
せることなく、ロコス端部における接合リーク電流を低
減することができ、MOS型トランジスタの微細化,動
作速度の向上,消費電力の低減が可能である。
【図1】本発明の第一の実施例を工程順に示すMOS型
トランジスタの断面図。
トランジスタの断面図。
【図2】従来技術を工程順に示すMOS型トランジスタ
の断面図。
の断面図。
【図3】本発明の実施例により形成されるロコス端部の
断面図。
断面図。
【図4】従来技術により形成されるロコス端部の断面
図。
図。
【図5】本発明の第二の実施例を示すMOS型トランジ
スタの断面図。
スタの断面図。
【図6】本発明の第三の実施例を示すMOS型トランジ
スタの断面図。
スタの断面図。
1…シリコン基板、2…ロコスのフィールド酸化膜、3
…ゲート酸化膜、4…ポリシリコン膜、5…高温熱CV
D法による酸化シリコン膜、6…選択エピタキシャル成
長させたシリコン膜、7…ファセット、8…拡散層、9
…酸化シリコン膜、10…タングステン膜よりなる配
線、11…アルミニウム膜よりなる配線、12…タング
ステンプラグ。
…ゲート酸化膜、4…ポリシリコン膜、5…高温熱CV
D法による酸化シリコン膜、6…選択エピタキシャル成
長させたシリコン膜、7…ファセット、8…拡散層、9
…酸化シリコン膜、10…タングステン膜よりなる配
線、11…アルミニウム膜よりなる配線、12…タング
ステンプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 301R (72)発明者 宮内 昭浩 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (8)
- 【請求項1】MOS型トランジスタの拡散層形成予定領
域上に選択成長されたシリコン膜が積み上げられた構造
において、前記シリコン膜が拡散層形成予定領域のロコ
ス(LOCOS:LOCal Oxidised Silicon)端部にファセット
を有し、かつイオン打ち込みされた不純物層の断面形状
が前記ファセットの形状を反映した構造を有することを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記シリコン膜上に金
属シリサイド膜が自己整合的に積層された構造を有する
半導体装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記金属シリサイド膜
が、チタンシリサイド膜,コバルトシリサイド膜あるい
はニッケルシリサイド膜である半導体装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記シリコン膜上に高
融点金属膜が自己整合的に積層された構造を有する半導
体装置。 - 【請求項5】請求項4おいて、前記高融点金属膜が、タ
ングステン膜である半導体装置。 - 【請求項6】請求項1において、前記シリコン膜が選択
エピタキシャル成長されたシリコンである半導体装置。 - 【請求項7】請求項1において、前記拡散層形成予定領
域が(100)配向の単結晶シリコンよりなる半導体装
置。 - 【請求項8】請求項1,2,3,4,5,6または7に
おいて、シリコン膜を選択成長する工程と、不純物をイ
オン打ち込みする工程と、前記不純物を活性化するため
の熱処理工程とを順に含むことを特徴とする半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7858295A JPH08274041A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7858295A JPH08274041A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274041A true JPH08274041A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13665909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7858295A Pending JPH08274041A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08274041A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408718B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2003-12-11 | 주식회사 하이닉스반도체 | 트랜지스터의 제조 방법 |
US8168487B2 (en) | 2006-09-28 | 2012-05-01 | Hrl Laboratories, Llc | Programmable connection and isolation of active regions in an integrated circuit using ambiguous features to confuse a reverse engineer |
US8258583B1 (en) | 2002-09-27 | 2012-09-04 | Hrl Laboratories, Llc | Conductive channel pseudo block process and circuit to inhibit reverse engineering |
US8524553B2 (en) | 2002-12-13 | 2013-09-03 | Hrl Laboratories, Llc | Integrated circuit modification using well implants |
-
1995
- 1995-04-04 JP JP7858295A patent/JPH08274041A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408718B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2003-12-11 | 주식회사 하이닉스반도체 | 트랜지스터의 제조 방법 |
US8258583B1 (en) | 2002-09-27 | 2012-09-04 | Hrl Laboratories, Llc | Conductive channel pseudo block process and circuit to inhibit reverse engineering |
US8524553B2 (en) | 2002-12-13 | 2013-09-03 | Hrl Laboratories, Llc | Integrated circuit modification using well implants |
US8168487B2 (en) | 2006-09-28 | 2012-05-01 | Hrl Laboratories, Llc | Programmable connection and isolation of active regions in an integrated circuit using ambiguous features to confuse a reverse engineer |
US8564073B1 (en) | 2006-09-28 | 2013-10-22 | Hrl Laboratories, Llc | Programmable connection and isolation of active regions in an integrated circuit using ambiguous features to confuse a reverse engineer |
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