JPH08262785A - 現像剤 - Google Patents
現像剤Info
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- JPH08262785A JPH08262785A JP7064042A JP6404295A JPH08262785A JP H08262785 A JPH08262785 A JP H08262785A JP 7064042 A JP7064042 A JP 7064042A JP 6404295 A JP6404295 A JP 6404295A JP H08262785 A JPH08262785 A JP H08262785A
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- JP
- Japan
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- toner
- image
- developer
- carrier
- fine particles
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- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で高性能な現像法を有する電子写真方法
で、高画質でフィルミングの発生が抑えられる現像剤を
提供することを目的とする。 【構成】 固定された磁石を内部に有する感光体ドラム
を用い、静電潜像を形成した後、電極ローラで非画像部
のトナーを回収する現像工程、中間転写体による転写工
程、廃トナーリサイクル工程を用いた電子写真方法で、
シリコーンオイルで処理されたシリカ微粒子と、水熱法
またはシュウ酸法により合成された無機微粒子を有する
トナーと特定の導電性粉体を含有する樹脂コートキャリ
アを用いる構成。
で、高画質でフィルミングの発生が抑えられる現像剤を
提供することを目的とする。 【構成】 固定された磁石を内部に有する感光体ドラム
を用い、静電潜像を形成した後、電極ローラで非画像部
のトナーを回収する現像工程、中間転写体による転写工
程、廃トナーリサイクル工程を用いた電子写真方法で、
シリコーンオイルで処理されたシリカ微粒子と、水熱法
またはシュウ酸法により合成された無機微粒子を有する
トナーと特定の導電性粉体を含有する樹脂コートキャリ
アを用いる構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は白黒、カラー等の複写
機、プリンタに用いられる現像剤に関するものである。
機、プリンタに用いられる現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真装置はオフィスユースの
目的からパーソナルユースへと移行しつつあり小型化、
メンテフリー等を実現する技術が求められている。その
ため廃トナーのリサイクル等のメンテナンス性やオゾン
排気が少ない等の条件が必要となる。
目的からパーソナルユースへと移行しつつあり小型化、
メンテフリー等を実現する技術が求められている。その
ため廃トナーのリサイクル等のメンテナンス性やオゾン
排気が少ない等の条件が必要となる。
【0003】電子写真方式の複写機、プリンターの印字
プロセスを説明する。先ず、画像形成のために像担持体
(以下感光体と称す)を帯電する。帯電方法としては、
従来から用いられているコロナ帯電器を使用するもの、
また、近年ではオゾン発生量の低減を狙って導電性ロー
ラを感光体に直接押圧した接触型の帯電方法等によって
感光体表面を均一に帯電する方法がある。感光体を帯電
後、複写機であれば、複写原稿に光を照射して反射光を
レンズ系を通じて感光体に照射する。或いは、プリンタ
であれば露光光源としての発光ダイオードやレーザーダ
イオードに画像信号を送り、光のON−OFFによって
感光体に潜像を形成する。感光体に潜像(表面電位の高
低)が形成されると感光体は予め帯電された着色粉体で
あるであるトナー(直径が5μm〜15μm程度)によ
って可視像化される。トナーは感光体の表面電位の高低
に従って感光体表面に付着し複写用紙に電気的に転写さ
れる。即ち、トナーは予め正または負に帯電しており複
写用紙の背面からトナー極性と反対の極性の電荷を付与
して電気的に吸引する。これまで、この電荷付与方法と
しては帯電方法と同じくコロナ放電器が広く用いられて
きたが、オゾン発生量の低減のため近年では導電性ロー
ラを用いた転写装置が実用化されている。転写時には感
光体上の全てのトナーが複写用紙に移るのではなく、一
部は感光体上に残留する。この残留トナーはクリーニン
グ部でクリーニングブレード等で掻き落とされ廃トナー
となる。
プロセスを説明する。先ず、画像形成のために像担持体
(以下感光体と称す)を帯電する。帯電方法としては、
従来から用いられているコロナ帯電器を使用するもの、
また、近年ではオゾン発生量の低減を狙って導電性ロー
ラを感光体に直接押圧した接触型の帯電方法等によって
感光体表面を均一に帯電する方法がある。感光体を帯電
後、複写機であれば、複写原稿に光を照射して反射光を
レンズ系を通じて感光体に照射する。或いは、プリンタ
であれば露光光源としての発光ダイオードやレーザーダ
イオードに画像信号を送り、光のON−OFFによって
感光体に潜像を形成する。感光体に潜像(表面電位の高
低)が形成されると感光体は予め帯電された着色粉体で
あるであるトナー(直径が5μm〜15μm程度)によ
って可視像化される。トナーは感光体の表面電位の高低
に従って感光体表面に付着し複写用紙に電気的に転写さ
れる。即ち、トナーは予め正または負に帯電しており複
写用紙の背面からトナー極性と反対の極性の電荷を付与
して電気的に吸引する。これまで、この電荷付与方法と
しては帯電方法と同じくコロナ放電器が広く用いられて
きたが、オゾン発生量の低減のため近年では導電性ロー
ラを用いた転写装置が実用化されている。転写時には感
光体上の全てのトナーが複写用紙に移るのではなく、一
部は感光体上に残留する。この残留トナーはクリーニン
グ部でクリーニングブレード等で掻き落とされ廃トナー
となる。
【0004】従来、電子写真方法では、廃トナーは再利
用されず廃棄されていた。昨今地球環境保護の点から、
産業廃棄物の無制限な廃棄を規制することの重要性が叫
ばれている。トナーは粉体の消耗品であり、不用意な廃
棄は環境汚染につながる。そのためこの廃棄物の再利用
は重要課題である。
用されず廃棄されていた。昨今地球環境保護の点から、
産業廃棄物の無制限な廃棄を規制することの重要性が叫
ばれている。トナーは粉体の消耗品であり、不用意な廃
棄は環境汚染につながる。そのためこの廃棄物の再利用
は重要課題である。
【0005】従来、電子写真方法で静電潜像を可視像化
する現像方法としてはカスケード現像法、タッチダウン
現像法、ジャンピング現像法などがある。そのなかで、
感光体に直接現像剤を振りかける現像法として米国特許
3105770に示されるカスケード現像が知られてい
る。カスケード現像法は、電子写真方法初の実用複写機
に用いられた現像法である。また現像ローラに交流バイ
アスを印加し、一成分トナーを飛翔させ現像する方法と
して米国特許3866574がある。この発明では現像
ローラに印加する交流バイアスはトナーの動きを活性化
する目的に用いられ、トナーは画像部には飛翔し、非画
像部では途中で舞い戻ると説明されている。
する現像方法としてはカスケード現像法、タッチダウン
現像法、ジャンピング現像法などがある。そのなかで、
感光体に直接現像剤を振りかける現像法として米国特許
3105770に示されるカスケード現像が知られてい
る。カスケード現像法は、電子写真方法初の実用複写機
に用いられた現像法である。また現像ローラに交流バイ
アスを印加し、一成分トナーを飛翔させ現像する方法と
して米国特許3866574がある。この発明では現像
ローラに印加する交流バイアスはトナーの動きを活性化
する目的に用いられ、トナーは画像部には飛翔し、非画
像部では途中で舞い戻ると説明されている。
【0006】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭63ー42256号公報
に示されるジャンピング現像がある。このジャンピング
現像法はトナーをトナー担持体に担持させ、トナー担持
体上に担持体と微小な間隙で剛性体または弾性体の規制
ブレードを設置する。そしてその規制ブレードによりト
ナーを薄層に規制し、現像部まで運び、そこで交流バイ
アスにより感光体の画像部にトナーを付着させる方法で
ある。この特公昭63ー42256号公報の技術思想
は、画像部及び非画像部においてトナーが往復運動する
という点で前述の米国特許3866574と異なるもの
である。
を改良したものとして、特公昭63ー42256号公報
に示されるジャンピング現像がある。このジャンピング
現像法はトナーをトナー担持体に担持させ、トナー担持
体上に担持体と微小な間隙で剛性体または弾性体の規制
ブレードを設置する。そしてその規制ブレードによりト
ナーを薄層に規制し、現像部まで運び、そこで交流バイ
アスにより感光体の画像部にトナーを付着させる方法で
ある。この特公昭63ー42256号公報の技術思想
は、画像部及び非画像部においてトナーが往復運動する
という点で前述の米国特許3866574と異なるもの
である。
【0007】またカラー複写機では、感光体を、帯電チ
ャージャーによるコロナ放電で帯電させ、その後各色の
潜像を光信号として感光体に照射し、静電潜像を形成
し、第1色、例えばイエロートナーで現像し、潜像を顕
像化する。
ャージャーによるコロナ放電で帯電させ、その後各色の
潜像を光信号として感光体に照射し、静電潜像を形成
し、第1色、例えばイエロートナーで現像し、潜像を顕
像化する。
【0008】その後感光体に、イエロートナーの帯電と
逆極性に帯電され、転写材を当接し、感光体上に形成さ
れたイエロートナー像を転写する。感光体は転写時に残
留したトナーをクリーニングしたのち除電され、第1の
カラートナーの現像、転写を終える。
逆極性に帯電され、転写材を当接し、感光体上に形成さ
れたイエロートナー像を転写する。感光体は転写時に残
留したトナーをクリーニングしたのち除電され、第1の
カラートナーの現像、転写を終える。
【0009】その後マゼンタ、シアン等のトナーに対し
てもイエロートナーと同様な操作を繰り返し、各色のト
ナー像を転写材上で重ね合わせてカラー像を形成する方
法が取られている。そしてこれらの重畳したトナー像は
トナーと逆極性に帯電した転写紙に転写された後、定着
され複写が終了する。
てもイエロートナーと同様な操作を繰り返し、各色のト
ナー像を転写材上で重ね合わせてカラー像を形成する方
法が取られている。そしてこれらの重畳したトナー像は
トナーと逆極性に帯電した転写紙に転写された後、定着
され複写が終了する。
【0010】このカラー像形成方法としては、単一の感
光体上に順次各色のトナー像を形成し、転写ドラムに巻
き付けた転写材を回転させて繰り返しこの感光体に対向
させ、そこで順次形成される各色のトナー像を重ねて転
写していく転写ドラム方式と、複数の像形成部を並べて
配置し、ベルトで搬送される転写材にそれぞれの像形成
部を通過させて順次各色のトナー像を転写し、カラー像
を重ね合わす連続重ね方式が一般的である。
光体上に順次各色のトナー像を形成し、転写ドラムに巻
き付けた転写材を回転させて繰り返しこの感光体に対向
させ、そこで順次形成される各色のトナー像を重ねて転
写していく転写ドラム方式と、複数の像形成部を並べて
配置し、ベルトで搬送される転写材にそれぞれの像形成
部を通過させて順次各色のトナー像を転写し、カラー像
を重ね合わす連続重ね方式が一般的である。
【0011】前記の転写ドラム方式を用いたものに、特
開平1−252982号公報に示されるカラー画像形成
装置がある。図5はこの従来例の全体構成の概要を示す
もので、以下その構成と動作を簡単に説明する。図5に
おいて、101は感光体で、これに対向して帯電器10
2と、現像部103と、転写ドラム104、クリーナ1
05が設けられている。現像部103は、イエロ色のト
ナー像をつくるためのY現像器106、マゼンタ色のM
現像器107、シアン色のC現像器108、黒色のBk
現像器109とで構成され、現像器群全体が回転して各
々の現像器が順次感光体101に対向し現像可能の状態
になる。転写ドラム112と感光体は動作中は対向しな
がらそれぞれ矢印方向に一定速度で回転している。
開平1−252982号公報に示されるカラー画像形成
装置がある。図5はこの従来例の全体構成の概要を示す
もので、以下その構成と動作を簡単に説明する。図5に
おいて、101は感光体で、これに対向して帯電器10
2と、現像部103と、転写ドラム104、クリーナ1
05が設けられている。現像部103は、イエロ色のト
ナー像をつくるためのY現像器106、マゼンタ色のM
現像器107、シアン色のC現像器108、黒色のBk
現像器109とで構成され、現像器群全体が回転して各
々の現像器が順次感光体101に対向し現像可能の状態
になる。転写ドラム112と感光体は動作中は対向しな
がらそれぞれ矢印方向に一定速度で回転している。
【0012】像形成動作が開始すると感光体101が矢
印方向に回転するとともに、その表面が帯電器102に
よって一様に帯電される。その後感光体表面には、1色
目のイエロの像を形成するための信号で変調されたレー
ザビーム110を照射されて、潜像が形成される。次に
この潜像は最初に感光体に対向しているY現像器106
により現像され、イエロのトナー像が形成される。感光
体上に形成されたイエロのトナー像が転写ドラム104
に対向する位置に移動するまでに、すでに転写ドラム1
04の外周には給紙部111から送られた転写材として
の1枚の用紙が先端を爪部112でつかまれて巻き付け
られており、その用紙の所定の位置に感光体上のイエロ
のトナー像が対向して出会うようにタイミングがとられ
ている。
印方向に回転するとともに、その表面が帯電器102に
よって一様に帯電される。その後感光体表面には、1色
目のイエロの像を形成するための信号で変調されたレー
ザビーム110を照射されて、潜像が形成される。次に
この潜像は最初に感光体に対向しているY現像器106
により現像され、イエロのトナー像が形成される。感光
体上に形成されたイエロのトナー像が転写ドラム104
に対向する位置に移動するまでに、すでに転写ドラム1
04の外周には給紙部111から送られた転写材として
の1枚の用紙が先端を爪部112でつかまれて巻き付け
られており、その用紙の所定の位置に感光体上のイエロ
のトナー像が対向して出会うようにタイミングがとられ
ている。
【0013】感光体上のイエロのトナー像が転写帯電器
113の作用により用紙に転写された後、感光体表面は
クリーナ105により清掃されて、次色の像形成が準備
される。続いてマゼンタ、シアン、黒のトナー像も同様
に形成されるが、そのとき現像部103は色に応じて用
いる各現像器を感光体に対向させて現像可能の状態にす
る。転写ドラムの径は最長の用紙が巻き付けられかつ各
色の像間で現像器の交換が間に合うように充分の大きさ
を持っている。
113の作用により用紙に転写された後、感光体表面は
クリーナ105により清掃されて、次色の像形成が準備
される。続いてマゼンタ、シアン、黒のトナー像も同様
に形成されるが、そのとき現像部103は色に応じて用
いる各現像器を感光体に対向させて現像可能の状態にす
る。転写ドラムの径は最長の用紙が巻き付けられかつ各
色の像間で現像器の交換が間に合うように充分の大きさ
を持っている。
【0014】各色の像形成のためのレーザビーム110
の照射は、回転につれて感光体上の各色のトナー像と転
写ドラム上の用紙に既に転写されたトナー像とが位置的
に合致されて対向するようにタイミングがとられて実行
される。この様にして4色のトナー像が転写ドラム10
4上で用紙に重ねて転写されて、用紙上にカラー像が形
成される。全ての色のトナー像が転写された後、用紙は
剥離爪114により転写ドラム104から剥されて、搬
送部115を経て定着器116によりトナー像が定着さ
れ、装置外へ排出される。
の照射は、回転につれて感光体上の各色のトナー像と転
写ドラム上の用紙に既に転写されたトナー像とが位置的
に合致されて対向するようにタイミングがとられて実行
される。この様にして4色のトナー像が転写ドラム10
4上で用紙に重ねて転写されて、用紙上にカラー像が形
成される。全ての色のトナー像が転写された後、用紙は
剥離爪114により転写ドラム104から剥されて、搬
送部115を経て定着器116によりトナー像が定着さ
れ、装置外へ排出される。
【0015】一方、連続転写方式を用いたカラー画像形
成装置の例として、特開平1−250970号公報があ
る。この従来例では4色の像形成のためにそれぞれが感
光体、光走査手段などを含んだ4つの像形成ステーショ
ンが並び、ベルトに搬送された用紙がそれぞれの感光体
の下部を通過してカラートナー像が重ね合わされる。
成装置の例として、特開平1−250970号公報があ
る。この従来例では4色の像形成のためにそれぞれが感
光体、光走査手段などを含んだ4つの像形成ステーショ
ンが並び、ベルトに搬送された用紙がそれぞれの感光体
の下部を通過してカラートナー像が重ね合わされる。
【0016】さらにまた、転写材上に異なる色のトナー
像を重ねてカラー像を形成する他の方法として、感光体
上に順次形成される各色トナー像を中間転写材上に一旦
重ねて、最後にこの中間転写材上のトナー像を一括して
転写紙に移す方法が特開平2−212867号公報で開
示されている。
像を重ねてカラー像を形成する他の方法として、感光体
上に順次形成される各色トナー像を中間転写材上に一旦
重ねて、最後にこの中間転写材上のトナー像を一括して
転写紙に移す方法が特開平2−212867号公報で開
示されている。
【0017】周知のようにこれらの電子写真方法に使用
される静電荷現像用のトナ−は一般的に樹脂成分、顔料
もしくは染料からなる着色成分及び可塑剤、電荷制御
剤、更に必要に応じて磁性体、離型剤等の添加成分によ
って構成されている。樹脂成分として天然または合成樹
脂が単独あるいは適時混合して使用される。
される静電荷現像用のトナ−は一般的に樹脂成分、顔料
もしくは染料からなる着色成分及び可塑剤、電荷制御
剤、更に必要に応じて磁性体、離型剤等の添加成分によ
って構成されている。樹脂成分として天然または合成樹
脂が単独あるいは適時混合して使用される。
【0018】そして、上記添加剤を適当な割合で予備混
合し、熱溶融によって加熱混練し、気流式衝突板方式に
より微粉砕し、微粉分級されてトナー母体が完成する。
その後このトナー母体に外添剤を外添処理してトナーが
完成する。
合し、熱溶融によって加熱混練し、気流式衝突板方式に
より微粉砕し、微粉分級されてトナー母体が完成する。
その後このトナー母体に外添剤を外添処理してトナーが
完成する。
【0019】そしてこのトナーと磁性粒子からなるキャ
リアと混合することによって2成分現像剤が完成する。
リアと混合することによって2成分現像剤が完成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、現像法においては、当技術分野ではよく
知られていることであるが、カスケード現像法は、ベタ
画像再現を苦手としていた。また、装置が大型複雑化す
るという問題点を有していた。さらに米国特許3866
574の現像器は、装置に高い精度が要求され複雑で高
いコストがかかるという欠点を有していた。ジャンピン
グ現像法はトナー層を担持したトナー担持体上に極めて
均一な薄層を形成することが不可欠であった。またこの
方法ではしばしばトナー担持体上のトナー薄層に前画像
の履歴が残り画像に残像が現れる、いわゆるスリーブゴ
ースト現像が発生した。さらに装置が複雑でコストが高
いという欠点もある。
うな構成では、現像法においては、当技術分野ではよく
知られていることであるが、カスケード現像法は、ベタ
画像再現を苦手としていた。また、装置が大型複雑化す
るという問題点を有していた。さらに米国特許3866
574の現像器は、装置に高い精度が要求され複雑で高
いコストがかかるという欠点を有していた。ジャンピン
グ現像法はトナー層を担持したトナー担持体上に極めて
均一な薄層を形成することが不可欠であった。またこの
方法ではしばしばトナー担持体上のトナー薄層に前画像
の履歴が残り画像に残像が現れる、いわゆるスリーブゴ
ースト現像が発生した。さらに装置が複雑でコストが高
いという欠点もある。
【0021】そこで本出願人は、現像の小型化、高性能
化を実現できる本発明の電子写真方法(特開平5−72
890号公報)を提案した。この電子写真方法の現像法
は固定磁石を内包した感光体と、感光体と所定の間隙を
設けて対向する磁石を有する現像剤回収電極ローラ(以
下電極ローラと称す)により非画像部の不要現像剤を除
去する構成である。そのためこの現像法はベタ画像を忠
実に再現し、またスリーブゴーストも発生せず、より一
層の装置の小型化、簡素化、低コストが可能になる方式
である。
化を実現できる本発明の電子写真方法(特開平5−72
890号公報)を提案した。この電子写真方法の現像法
は固定磁石を内包した感光体と、感光体と所定の間隙を
設けて対向する磁石を有する現像剤回収電極ローラ(以
下電極ローラと称す)により非画像部の不要現像剤を除
去する構成である。そのためこの現像法はベタ画像を忠
実に再現し、またスリーブゴーストも発生せず、より一
層の装置の小型化、簡素化、低コストが可能になる方式
である。
【0022】しかしこの現像法を用いて高画質化するた
めには、より高性能化された現像剤特性を必要とする。
現像剤は層規制されずに感光体と電極ローラとの狭ギャ
ップの空間である現像場に搬送される。ここで画像部の
トナーは静電的に残り、非画像部のトナーとキャリアは
電極ローラにより回収される。このとき従来のトナーの
流動性ではベタ黒画像部のムラ、文字部での飛び散りが
生じやすい課題が発現した。
めには、より高性能化された現像剤特性を必要とする。
現像剤は層規制されずに感光体と電極ローラとの狭ギャ
ップの空間である現像場に搬送される。ここで画像部の
トナーは静電的に残り、非画像部のトナーとキャリアは
電極ローラにより回収される。このとき従来のトナーの
流動性ではベタ黒画像部のムラ、文字部での飛び散りが
生じやすい課題が発現した。
【0023】これは、現像剤を薄層に規制する規制ブレ
ードを用いないため、トナーの流動性が低いと、感光体
からの回収が不均一になるものと考えられる。また高抵
抗キャリアが感光体、トナーから離れ、回収されると
き、静電的な乱れにより飛び散りが発生するものと思わ
れる。
ードを用いないため、トナーの流動性が低いと、感光体
からの回収が不均一になるものと考えられる。また高抵
抗キャリアが感光体、トナーから離れ、回収されると
き、静電的な乱れにより飛び散りが発生するものと思わ
れる。
【0024】そのため、現像剤は従来の付着現像法とは
異なった帯電特性、流動特性を必要とする。
異なった帯電特性、流動特性を必要とする。
【0025】トナーの流動性を高めるために従来は、外
添剤としてシリカ等を添加させる手段(特公昭54−1
6219号公報)、更に疎水化されたシリカ微紛末を用
いることが提案されている。(特開昭46−5782号
公報、特開昭48−47345号公報、特開昭48−4
7346号公報)。例えばシリカ微紛末とジメチルジク
ロロシラン等の有機硅素化合物とを反応させ、シリカ微
紛体表面のシラノール基を有機基で置換し、疎水化した
シリカ微紛末が用いられている。しかしシリカ等の外添
剤の添加によりトナーの流動性は向上するが、シリカ微
粒子は凝集性が強く、そのためシリカ魂等の浮遊物が増
加する。また浮遊したシリカは感光体への付着性が強
い。
添剤としてシリカ等を添加させる手段(特公昭54−1
6219号公報)、更に疎水化されたシリカ微紛末を用
いることが提案されている。(特開昭46−5782号
公報、特開昭48−47345号公報、特開昭48−4
7346号公報)。例えばシリカ微紛末とジメチルジク
ロロシラン等の有機硅素化合物とを反応させ、シリカ微
紛体表面のシラノール基を有機基で置換し、疎水化した
シリカ微紛末が用いられている。しかしシリカ等の外添
剤の添加によりトナーの流動性は向上するが、シリカ微
粒子は凝集性が強く、そのためシリカ魂等の浮遊物が増
加する。また浮遊したシリカは感光体への付着性が強
い。
【0026】画像を形成するプロセス中に、感光体に押
圧力が加わると、このシリカ浮遊物が核となり、感光体
に打ち込まれ傷が発生したり、それがトリガとなり感光
体上にトナーが固着するいわゆるトナーフィルミングが
発生する。また磁性粒子を使用したキャリアでは、磁性
粒子により、感光体により傷を与えやすく、フィルミン
グの発生を助長する。このフィルミングが発生すると、
帯電した感光体を露光する際、表面電位が落ちにくくな
り、例えば反転現像ではベタ黒画像部が白く抜けるとい
う画像欠陥が生じる。
圧力が加わると、このシリカ浮遊物が核となり、感光体
に打ち込まれ傷が発生したり、それがトリガとなり感光
体上にトナーが固着するいわゆるトナーフィルミングが
発生する。また磁性粒子を使用したキャリアでは、磁性
粒子により、感光体により傷を与えやすく、フィルミン
グの発生を助長する。このフィルミングが発生すると、
帯電した感光体を露光する際、表面電位が落ちにくくな
り、例えば反転現像ではベタ黒画像部が白く抜けるとい
う画像欠陥が生じる。
【0027】またシリカの浮遊物がベタ黒画像部に付着
し白点ノイズが発生する。感光体への押圧力はクリーニ
ング部でのクリーニングブレードから受ける力や感光体
に付着させたキャリアによる擦過力がある。
し白点ノイズが発生する。感光体への押圧力はクリーニ
ング部でのクリーニングブレードから受ける力や感光体
に付着させたキャリアによる擦過力がある。
【0028】本発明に係る現像剤を用いる電子写真方法
では、転写工程で中間転写体が感光体に一定の圧力で当
接してる構成で、中間転写体から押圧力を受ける。
では、転写工程で中間転写体が感光体に一定の圧力で当
接してる構成で、中間転写体から押圧力を受ける。
【0029】また本発明に係る現像剤を用いる電子写真
方法では、現像工程で最初に現像剤が像担持体全面に振
りかけられ、現像される。そのため従来の方法に比べ
て、現像剤と感光体が長く接触していて、より感光体へ
シリカが付着し易い構成である。
方法では、現像工程で最初に現像剤が像担持体全面に振
りかけられ、現像される。そのため従来の方法に比べ
て、現像剤と感光体が長く接触していて、より感光体へ
シリカが付着し易い構成である。
【0030】さらに本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、廃トナーを現像工程に戻し、リサイクルす
る。そのためより長期間にわたりメンテナンス無しで使
用される可能性があるため、より一層感光体へのシリカ
付着が激しくなる。
真方法では、廃トナーを現像工程に戻し、リサイクルす
る。そのためより長期間にわたりメンテナンス無しで使
用される可能性があるため、より一層感光体へのシリカ
付着が激しくなる。
【0031】そのため従来の電子写真方法と比べて、よ
りトナーフィルミングが発生しやすい構造である。
りトナーフィルミングが発生しやすい構造である。
【0032】一方、フィルミングを回避するため、摩擦
減少物質として、いわゆるポリフッ化ビニリデン粉のよ
うなものを用いることは、例えば特公昭48−8136
号公報、同48−8141号公報、同51−1130号
公報等において知られている。さらに特開昭48−47
345号公報においてトナー中に摩擦減少物質と研磨物
質の双方を添加することが提案されている。これによれ
ば感光体フィルミング現象を回避するためには有効であ
るが、摩擦減少物質を添加すると、繰り返しの使用によ
り感光体表面に付着する紙粉やオゾン付加物などの低電
気抵抗物質の除去が行われにくくなり、特に高温高湿の
環境下において感光体の潜像が低電気抵抗物によって著
しく損なわれるという欠点がある。
減少物質として、いわゆるポリフッ化ビニリデン粉のよ
うなものを用いることは、例えば特公昭48−8136
号公報、同48−8141号公報、同51−1130号
公報等において知られている。さらに特開昭48−47
345号公報においてトナー中に摩擦減少物質と研磨物
質の双方を添加することが提案されている。これによれ
ば感光体フィルミング現象を回避するためには有効であ
るが、摩擦減少物質を添加すると、繰り返しの使用によ
り感光体表面に付着する紙粉やオゾン付加物などの低電
気抵抗物質の除去が行われにくくなり、特に高温高湿の
環境下において感光体の潜像が低電気抵抗物によって著
しく損なわれるという欠点がある。
【0033】また特開昭60−32060号公報、特開
昭59−219754号公報には第2外添剤としてチタ
ン酸ストロンチウム等のチタン酸塩系の微粒子を添加す
ることが提案されている。しかしここに記載されている
材料は機械的に粉砕されたものを使用しており、これは
形状が不定型であり、感光体上の異物を除去する効果は
得られるが、逆に不定型の突起部分があり、また粒度分
布がブロードで大粒径の粒子が多く残存し、感光体に無
用な深い傷を与え、画像を乱しかねない。
昭59−219754号公報には第2外添剤としてチタ
ン酸ストロンチウム等のチタン酸塩系の微粒子を添加す
ることが提案されている。しかしここに記載されている
材料は機械的に粉砕されたものを使用しており、これは
形状が不定型であり、感光体上の異物を除去する効果は
得られるが、逆に不定型の突起部分があり、また粒度分
布がブロードで大粒径の粒子が多く残存し、感光体に無
用な深い傷を与え、画像を乱しかねない。
【0034】また他のアルミナ、チタニア等の研磨剤を
トナーに外添処理する例があるが、これらの物質はトナ
ーの帯電特性に悪影響を与え、画像濃度の低下、地かぶ
りの増加を招いてしまう。
トナーに外添処理する例があるが、これらの物質はトナ
ーの帯電特性に悪影響を与え、画像濃度の低下、地かぶ
りの増加を招いてしまう。
【0035】さらに本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、常に現像剤が感光体全面に接触している構
成であるため、単に研磨剤、摩擦低減物質等の微粒子を
添加するだけでは、黒化率の低い原稿を取り続けると、
トナー消費は少なく、研磨剤、摩擦低減物質等の微粒子
のみの選択的な消費が多くなり、長期使用しているとト
ナー中からなくなってしまい、フィルミングに対する効
果がなくなってしまうという課題がある。
真方法では、常に現像剤が感光体全面に接触している構
成であるため、単に研磨剤、摩擦低減物質等の微粒子を
添加するだけでは、黒化率の低い原稿を取り続けると、
トナー消費は少なく、研磨剤、摩擦低減物質等の微粒子
のみの選択的な消費が多くなり、長期使用しているとト
ナー中からなくなってしまい、フィルミングに対する効
果がなくなってしまうという課題がある。
【0036】また近年地球環境保護が大きな問題となっ
ている。従来の複写機、レーザプリンタ、レーザ普通紙
ファックス等では現像工程で感光体上にトナーを現像さ
せ、転写工程でトナーを紙に転写する。このとき一部の
トナーは感光体上に残留する。その一部のトナーはクリ
ーニング工程で掻き落とされる。このクリーニングされ
たトナーが廃トナーとなる。
ている。従来の複写機、レーザプリンタ、レーザ普通紙
ファックス等では現像工程で感光体上にトナーを現像さ
せ、転写工程でトナーを紙に転写する。このとき一部の
トナーは感光体上に残留する。その一部のトナーはクリ
ーニング工程で掻き落とされる。このクリーニングされ
たトナーが廃トナーとなる。
【0037】廃トナーをリサイクルするときの課題は、
廃トナーがクリーナ部、現像部、また廃トナーを現像部
へ戻すときの輸送管内で受けるストレス等により流動性
が低下したり、帯電量が変動する。
廃トナーがクリーナ部、現像部、また廃トナーを現像部
へ戻すときの輸送管内で受けるストレス等により流動性
が低下したり、帯電量が変動する。
【0038】またそのとき流動性が低下したトナー凝集
物が現像のドクターブレードで目詰まりする。特に弾性
体または剛性体のブレードを現像スリーブと狭ギャップ
間隔、または接触して設けて、現像スリーブ上にトナー
の薄層を形成する従来の現像方法では目詰まりしやすい
構成であるし、一度目詰まりが生じると除去することが
非常に難しい。
物が現像のドクターブレードで目詰まりする。特に弾性
体または剛性体のブレードを現像スリーブと狭ギャップ
間隔、または接触して設けて、現像スリーブ上にトナー
の薄層を形成する従来の現像方法では目詰まりしやすい
構成であるし、一度目詰まりが生じると除去することが
非常に難しい。
【0039】またクリーニング工程で感光体から掻き落
とされた廃トナーを再度現像でリサイクルする際、従来
のトナーでは、廃トナーと現像器内の新しいトナーが混
合すると帯電量分布が不均一になり、逆極性トナーが増
加して、複写画像の品質が低下する。
とされた廃トナーを再度現像でリサイクルする際、従来
のトナーでは、廃トナーと現像器内の新しいトナーが混
合すると帯電量分布が不均一になり、逆極性トナーが増
加して、複写画像の品質が低下する。
【0040】これでは資源の有効活用ができず、また地
球環境を汚染することにもなりかねない。すなわちこの
廃トナーをリサイクルし、資源の再活用は地球環境保護
から急務な課題である。
球環境を汚染することにもなりかねない。すなわちこの
廃トナーをリサイクルし、資源の再活用は地球環境保護
から急務な課題である。
【0041】また、本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、中間転写体を用いる構成である。
真方法では、中間転写体を用いる構成である。
【0042】転写ドラム方式では、異なる色のトナー像
の位置を合わせて重ねるために転写ドラムを用いる。こ
の転写ドラムを感光体に対して同速度で回転させ、さら
に像の先端のタイミングを合わせることによって、カラ
ー像を形成する場合の各色トナー像の相互位置を合致さ
せる。しかしながら上記のような構成では、転写ドラム
に用紙を巻き付ける必要があるため、転写ドラムの径が
一定の大きさ以上必要であり、またその構造が非常に複
雑で高精度が要求されるため、装置が大がかりで高価な
ものとなっていた。また葉書や厚紙など腰の強い用紙
は、転写ドラムに巻き付けることができないため使用で
きなかった。
の位置を合わせて重ねるために転写ドラムを用いる。こ
の転写ドラムを感光体に対して同速度で回転させ、さら
に像の先端のタイミングを合わせることによって、カラ
ー像を形成する場合の各色トナー像の相互位置を合致さ
せる。しかしながら上記のような構成では、転写ドラム
に用紙を巻き付ける必要があるため、転写ドラムの径が
一定の大きさ以上必要であり、またその構造が非常に複
雑で高精度が要求されるため、装置が大がかりで高価な
ものとなっていた。また葉書や厚紙など腰の強い用紙
は、転写ドラムに巻き付けることができないため使用で
きなかった。
【0043】一方、連続転写方式は、色数に対応した像
形成位置を有しており、そこに用紙を次々と通過させれ
ばよいため、このような転写ドラムは不要であるが、こ
の方式では感光体上に潜像を形成するためのレーザ光学
系などの潜像形成手段が色の数に対応して複数個必要で
あり、構造が非常に複雑で高価であった。さらにまた、
像形成位置が複数箇所あるため、各色の像形成部の相対
的な位置ずれ、回転軸の偏心、各部の平行度のずれなど
が直接色ずれに影響し高画質を安定に得ることが困難で
あった。特に潜像形成手段による潜像の各色間の位置合
わせを正確に行う必要があり、特開平1−250970
号公報にも示されているように、潜像形成手段である像
露光系に相当の工夫と複雑な構成が必要であるという問
題点があった。
形成位置を有しており、そこに用紙を次々と通過させれ
ばよいため、このような転写ドラムは不要であるが、こ
の方式では感光体上に潜像を形成するためのレーザ光学
系などの潜像形成手段が色の数に対応して複数個必要で
あり、構造が非常に複雑で高価であった。さらにまた、
像形成位置が複数箇所あるため、各色の像形成部の相対
的な位置ずれ、回転軸の偏心、各部の平行度のずれなど
が直接色ずれに影響し高画質を安定に得ることが困難で
あった。特に潜像形成手段による潜像の各色間の位置合
わせを正確に行う必要があり、特開平1−250970
号公報にも示されているように、潜像形成手段である像
露光系に相当の工夫と複雑な構成が必要であるという問
題点があった。
【0044】さらに、中間転写材を用いる特開平2−2
12867号公報の例では、各色のトナー像を同一の感
光体上に形成するために、複数の現像器を単一の感光体
の周辺に配置しなければならず、必然的に感光体の形状
が大きくなり、また感光体が取り扱いにくいベルト形状
になった。また、各現像器をメンテナンス時に交換する
と感光体の特性とのマッチング調整が必要であったり、
感光体の交換時には各現像器との間での位置調整が必要
であったため、各色現像器や感光体のメンテナンスも困
難であった。
12867号公報の例では、各色のトナー像を同一の感
光体上に形成するために、複数の現像器を単一の感光体
の周辺に配置しなければならず、必然的に感光体の形状
が大きくなり、また感光体が取り扱いにくいベルト形状
になった。また、各現像器をメンテナンス時に交換する
と感光体の特性とのマッチング調整が必要であったり、
感光体の交換時には各現像器との間での位置調整が必要
であったため、各色現像器や感光体のメンテナンスも困
難であった。
【0045】しかし中間転写方式は、複雑な光学系を必
要としなくなり、また葉書や厚紙などの腰の強い用紙に
も使用でき、また中間転写ベルトを使用するとフレキシ
ブルなため、転写ドラム方式、連続転写方式に比べて、
装置自体の小型化を可能に出来るメリットがある。
要としなくなり、また葉書や厚紙などの腰の強い用紙に
も使用でき、また中間転写ベルトを使用するとフレキシ
ブルなため、転写ドラム方式、連続転写方式に比べて、
装置自体の小型化を可能に出来るメリットがある。
【0046】しかし、トナーは転写時に全て転写される
のが理想であるが、一部転写残りが生じる。いわゆる転
写効率は100%でなく、一般的には75〜85%程度
である。この転写残りのトナーは感光体クリーニングの
工程でクリーニングブレード等で掻き落とされて廃トナ
ーとなる。
のが理想であるが、一部転写残りが生じる。いわゆる転
写効率は100%でなく、一般的には75〜85%程度
である。この転写残りのトナーは感光体クリーニングの
工程でクリーニングブレード等で掻き落とされて廃トナ
ーとなる。
【0047】中間転写体を使用する構成では、トナーは
感光体から中間転写体へ、さらに中間転写体から受像紙
へと、少なくとも2回以上の転写工程を経ることにな
り、通常の1回転写の複写機では、例えば85%の転写
効率があっても、2回の転写により、転写効率は72%
にまで低下する。さらに1回転写で75%の転写効率で
あるものは56%と約半分のトナーが廃トナーとなって
しまい、トナーのコストアップや、廃トナーボックスの
容積をより大きなものとせねばならず、これでは装置の
小型化が出来ない。
感光体から中間転写体へ、さらに中間転写体から受像紙
へと、少なくとも2回以上の転写工程を経ることにな
り、通常の1回転写の複写機では、例えば85%の転写
効率があっても、2回の転写により、転写効率は72%
にまで低下する。さらに1回転写で75%の転写効率で
あるものは56%と約半分のトナーが廃トナーとなって
しまい、トナーのコストアップや、廃トナーボックスの
容積をより大きなものとせねばならず、これでは装置の
小型化が出来ない。
【0048】またカラー現像の場合は、中間転写体上で
4色のトナー画像を重ねるためトナー層が厚くなり、ト
ナー層がない、あるいは、薄いところとの圧力差が生じ
やすい。このため、トナーの凝集効果によって画像の一
部が転写されずに穴となる”中抜け”現象が発生し易
い。さらに、受像紙が詰まった場合のクリーニングを確
実に行うために、中間転写体にトナーの離型効果の高い
材料を用いると、中抜けは顕著に現れ、画像の品位を著
しく低下させてしまう。さらに、文字やライン等ではエ
ッジ現像となっており、トナーがより多くのり、加圧に
よるトナー同士の凝集を起こし、中抜けがより顕著にな
る。特に高湿高温の環境下でより顕著に現れる。
4色のトナー画像を重ねるためトナー層が厚くなり、ト
ナー層がない、あるいは、薄いところとの圧力差が生じ
やすい。このため、トナーの凝集効果によって画像の一
部が転写されずに穴となる”中抜け”現象が発生し易
い。さらに、受像紙が詰まった場合のクリーニングを確
実に行うために、中間転写体にトナーの離型効果の高い
材料を用いると、中抜けは顕著に現れ、画像の品位を著
しく低下させてしまう。さらに、文字やライン等ではエ
ッジ現像となっており、トナーがより多くのり、加圧に
よるトナー同士の凝集を起こし、中抜けがより顕著にな
る。特に高湿高温の環境下でより顕著に現れる。
【0049】転写効率が低下する要因としては、トナー
の低流動性による中抜け、トナーの低帯電量による逆極
性トナーの増大により転写性の低下が考えられる。
の低流動性による中抜け、トナーの低帯電量による逆極
性トナーの増大により転写性の低下が考えられる。
【0050】トナーの流動性を高めるために従来は、外
添剤としてシリカ等を添加させる手段が提案されてい
る。しかしシリカ等の外添剤の添加によりトナーの流動
性は向上するが、シリカ微粒子は凝集性が強く、そのた
めシリカ魂等の浮遊物が増加する。また浮遊したシリカ
は感光体のみならず、遊離したシリカは中間転写体に打
ち込まれて傷が発生したり、シリカがベルトに固着する
シリカフィルミングや、これをトリガとしたトナーフィ
ルミングが発生する。
添剤としてシリカ等を添加させる手段が提案されてい
る。しかしシリカ等の外添剤の添加によりトナーの流動
性は向上するが、シリカ微粒子は凝集性が強く、そのた
めシリカ魂等の浮遊物が増加する。また浮遊したシリカ
は感光体のみならず、遊離したシリカは中間転写体に打
ち込まれて傷が発生したり、シリカがベルトに固着する
シリカフィルミングや、これをトリガとしたトナーフィ
ルミングが発生する。
【0051】さらにシリカを増量すると流動性は添加量
とともにある程度までは向上するが、限界がある。また
シリカの浮遊物が一層増加し、フィルミングがより増加
し、問題の解決にはならない。
とともにある程度までは向上するが、限界がある。また
シリカの浮遊物が一層増加し、フィルミングがより増加
し、問題の解決にはならない。
【0052】本発明は上記問題点に鑑み、より一層の装
置の小型化、簡素化、低コスト、そしてリサイクルを可
能とする現像法において、高画像濃度、低地かぶりの高
画質を実現する現像剤を提供することにある。
置の小型化、簡素化、低コスト、そしてリサイクルを可
能とする現像法において、高画像濃度、低地かぶりの高
画質を実現する現像剤を提供することにある。
【0053】また中間転写体を用いた電子写真方法で転
写時の中抜けや飛び散りを防止し、高転写効率が得られ
る現像剤を提供することにある。
写時の中抜けや飛び散りを防止し、高転写効率が得られ
る現像剤を提供することにある。
【0054】また長期使用においても、感光体、中間転
写体のフィルミングを防止できる現像剤を提供すること
にある。
写体のフィルミングを防止できる現像剤を提供すること
にある。
【0055】また廃トナーをリサイクルしても現像剤の
帯電量、流動性の低下がなく凝集物を生じず、長寿命化
が図られ、リサイクル現像を可能とし、地球環境汚染防
止と資源の再活用を可能にする現像剤を提供することを
目的とする。
帯電量、流動性の低下がなく凝集物を生じず、長寿命化
が図られ、リサイクル現像を可能とし、地球環境汚染防
止と資源の再活用を可能にする現像剤を提供することを
目的とする。
【0056】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面
コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からな
るキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成される現像剤であ
って、前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が1
60(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比
表面積が500〜1300m2/g、PH7以上のカー
ボンブラックからなり、かつ、前記外添剤が、少なくと
も、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により合成される
平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着によるBET比表
面積が0.1〜40m2/gである無機微粒子と、シリ
コーンオイルにより表面処理された窒素吸着によるBE
T比表面積が50〜350m 2/gである疎水性シリカ
微粉末とからなる現像剤である。
め、本発明は、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面
コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からな
るキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成される現像剤であ
って、前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が1
60(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比
表面積が500〜1300m2/g、PH7以上のカー
ボンブラックからなり、かつ、前記外添剤が、少なくと
も、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により合成される
平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着によるBET比表
面積が0.1〜40m2/gである無機微粒子と、シリ
コーンオイルにより表面処理された窒素吸着によるBE
T比表面積が50〜350m 2/gである疎水性シリカ
微粉末とからなる現像剤である。
【0057】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
【0058】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
【0059】さらに、本発明は、疎水性シリカ微粒子が
トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部含有
する現像剤である。
トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部含有
する現像剤である。
【0060】また、本発明は、固定磁石を内包し移動す
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナーを静電力で転写紙に移す転写工程と、前記転写工
程時に一部前記像担持体に残留する前記トナーを前記像
担持体から除去するクリーニング工程と、を有する電子
写真方法に用いる現像剤であって、前記現像剤が、導電
性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コートした平均粒径
20〜100μmの磁性粒子からなるキャリアと、少な
くとも結着樹脂、電荷制御剤、着色剤、外添剤からなる
トナーとから構成され、前記導電性粉体が少なくとも、
DBP吸油量が160(ml/100g)以上、窒素吸
着によるBET比表面積が500〜1300m2/g、
PH7以上のカーボンブラックからなり、かつ、前記外
添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法
により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着
によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gである無
機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理された窒
素吸着によるBET比表面積が50〜350m2/gで
ある疎水性シリカ微粉末とからなる現像剤である。
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナーを静電力で転写紙に移す転写工程と、前記転写工
程時に一部前記像担持体に残留する前記トナーを前記像
担持体から除去するクリーニング工程と、を有する電子
写真方法に用いる現像剤であって、前記現像剤が、導電
性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コートした平均粒径
20〜100μmの磁性粒子からなるキャリアと、少な
くとも結着樹脂、電荷制御剤、着色剤、外添剤からなる
トナーとから構成され、前記導電性粉体が少なくとも、
DBP吸油量が160(ml/100g)以上、窒素吸
着によるBET比表面積が500〜1300m2/g、
PH7以上のカーボンブラックからなり、かつ、前記外
添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法
により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着
によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gである無
機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理された窒
素吸着によるBET比表面積が50〜350m2/gで
ある疎水性シリカ微粉末とからなる現像剤である。
【0061】さらに、本発明は、反転現像法によって像
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
【0062】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
【0063】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
【0064】さらに、本発明は、疎水性シリカ微粒子
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
【0065】また、本発明は、固定磁石を内包し移動す
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナーを静電力で転写紙に移す転写工程と、前記転写工
程時に一部前記像担持体に残留する前記トナーを前記像
担持体から除去するクリーニング工程と、前記クリーニ
ング工程で除去された前記トナーを再度前記現像工程に
戻し再利用するトナーリサイクル工程と、を有する電子
写真方法に用いる現像剤であって、前記現像剤が、導電
性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コートした平均粒径
20〜100μmの磁性粒子からなるキャリアと、少な
くとも結着樹脂、電荷制御剤、着色剤、外添剤からなる
トナーとから構成され、前記導電性粉体が少なくとも、
DBP吸油量が160(ml/100g)以上、窒素吸
着によるBET比表面積が500〜1300m2/g、
PH7以上のカーボンブラックからなり、かつ、前記外
添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法
により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着
によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gである無
機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理された窒
素吸着によるBET比表面積が50〜350m2/gで
ある疎水性シリカ微粉末とからなる現像剤である。
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナーを静電力で転写紙に移す転写工程と、前記転写工
程時に一部前記像担持体に残留する前記トナーを前記像
担持体から除去するクリーニング工程と、前記クリーニ
ング工程で除去された前記トナーを再度前記現像工程に
戻し再利用するトナーリサイクル工程と、を有する電子
写真方法に用いる現像剤であって、前記現像剤が、導電
性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コートした平均粒径
20〜100μmの磁性粒子からなるキャリアと、少な
くとも結着樹脂、電荷制御剤、着色剤、外添剤からなる
トナーとから構成され、前記導電性粉体が少なくとも、
DBP吸油量が160(ml/100g)以上、窒素吸
着によるBET比表面積が500〜1300m2/g、
PH7以上のカーボンブラックからなり、かつ、前記外
添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱分解法
により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒素吸着
によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gである無
機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理された窒
素吸着によるBET比表面積が50〜350m2/gで
ある疎水性シリカ微粉末とからなる現像剤である。
【0066】さらに、本発明は、反転現像法によって像
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
【0067】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
【0068】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
【0069】さらに、本発明は、疎水性シリカ微粒子
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
【0070】また、本発明は、像担持体上に形成した静
電潜像をトナーにより顕像化する現像工程と、前記トナ
ーを前記像担持体に当接したカーボンブラックを含有し
たポリカーボネートを基本成分とする無端状の中間転写
体に1次転写する工程と、前記1次転写の工程を複数回
動作させて転写トナー重複像を形成する工程と、前記中
間転写体上に形成した前記転写トナー重複像を給紙側か
ら搬送される受像紙に一括して2次転写する工程と、か
ら構成される電子写真方法に用いる現像剤であって、前
記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コ
ートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からなる
キャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成され、前記導電性
粉体が少なくとも、DBP吸油量が160(ml/10
0g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が500〜
1300m2/g、PH7以上のカーボンブラックから
なり、かつ、前記外添剤が、少なくとも、水熱法または
シュウ酸塩熱分解法により合成される平均粒径0.05
〜4μm、窒素吸着によるBET比表面積が0.1〜4
0m 2/gである無機微粒子と、シリコーンオイルによ
り表面処理された窒素吸着によるBET比表面積が50
〜350m2/gである疎水性シリカ微粉末とからなる
現像剤である。
電潜像をトナーにより顕像化する現像工程と、前記トナ
ーを前記像担持体に当接したカーボンブラックを含有し
たポリカーボネートを基本成分とする無端状の中間転写
体に1次転写する工程と、前記1次転写の工程を複数回
動作させて転写トナー重複像を形成する工程と、前記中
間転写体上に形成した前記転写トナー重複像を給紙側か
ら搬送される受像紙に一括して2次転写する工程と、か
ら構成される電子写真方法に用いる現像剤であって、前
記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コ
ートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からなる
キャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成され、前記導電性
粉体が少なくとも、DBP吸油量が160(ml/10
0g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が500〜
1300m2/g、PH7以上のカーボンブラックから
なり、かつ、前記外添剤が、少なくとも、水熱法または
シュウ酸塩熱分解法により合成される平均粒径0.05
〜4μm、窒素吸着によるBET比表面積が0.1〜4
0m 2/gである無機微粒子と、シリコーンオイルによ
り表面処理された窒素吸着によるBET比表面積が50
〜350m2/gである疎水性シリカ微粉末とからなる
現像剤である。
【0071】さらに、本発明は、弗素樹脂により表面処
理を施した中間転写体である電子写真方法に用いる現像
剤である。
理を施した中間転写体である電子写真方法に用いる現像
剤である。
【0072】さらに、本発明は、反転現像法によって像
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
【0073】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
【0074】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
【0075】さらに、本発明は、疎水性シリカ微粒子
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
【0076】また、本発明は、固定磁石を内包し移動す
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナー像を前記像担持体に当接したカーボンブラックを
含有したポリカーボネートを基本成分とする無端状の中
間転写体に1次転写し、前記現像工程と前記1次転写の
工程を複数回動作させて転写トナー重複像を形成し、前
記中間転写体上に形成した前記転写トナー重複像を給紙
側から搬送される受像紙に一括して2次転写する転写工
程と、から構成される電子写真方法に用いる現像剤であ
って、前記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂
を表面コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子
からなるキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御
剤、着色剤、外添剤からなるトナーとから構成され、前
記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160(m
l/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が
500〜1300m2/g、PH7以上のカーボンブラ
ックからなり、かつ、前記外添剤が、少なくとも、水熱
法またはシュウ酸塩熱分解法により合成される平均粒径
0.05〜4μm、窒素吸着によるBET比表面積が
0.1〜40m 2/gである無機微粒子と、シリコーン
オイルにより表面処理された窒素吸着によるBET比表
面積が50〜350m2/gである疎水性シリカ微粉末
とからなる現像剤である。
る像担持体と、現像剤ホッパーと、前記像担持体の表面
と所定の間隙を有した位置に、内部に磁石を有する現像
剤回収電極ローラとを有し、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記
トナー像を前記像担持体に当接したカーボンブラックを
含有したポリカーボネートを基本成分とする無端状の中
間転写体に1次転写し、前記現像工程と前記1次転写の
工程を複数回動作させて転写トナー重複像を形成し、前
記中間転写体上に形成した前記転写トナー重複像を給紙
側から搬送される受像紙に一括して2次転写する転写工
程と、から構成される電子写真方法に用いる現像剤であ
って、前記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂
を表面コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子
からなるキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御
剤、着色剤、外添剤からなるトナーとから構成され、前
記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160(m
l/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が
500〜1300m2/g、PH7以上のカーボンブラ
ックからなり、かつ、前記外添剤が、少なくとも、水熱
法またはシュウ酸塩熱分解法により合成される平均粒径
0.05〜4μm、窒素吸着によるBET比表面積が
0.1〜40m 2/gである無機微粒子と、シリコーン
オイルにより表面処理された窒素吸着によるBET比表
面積が50〜350m2/gである疎水性シリカ微粉末
とからなる現像剤である。
【0077】さらに、本発明は、弗素樹脂により表面処
理を施した中間転写体である電子写真方法に用いる現像
剤である。
理を施した中間転写体である電子写真方法に用いる現像
剤である。
【0078】さらに、本発明は、反転現像法によって像
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
担持体上に形成した静電潜像をトナーにより顕像化する
電子写真方法に用いる現像剤である。
【0079】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
塩熱分解法により合成される無機微粒子がチタン酸塩微
粒子、またはジルコン酸塩微粒子である現像剤である。
【0080】さらに、本発明は、水熱法またはシュウ酸
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
塩熱分解法ににより合成される無機微粒子が、トナー1
00重量部に対して0.1〜5.0重量部含有する現像
剤である。
【0081】さらに、本発明は、疎水性シリカ微粒子
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
が、トナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部
含有する現像剤である。
【0082】
【作用】本発明は上記した構成により、水熱法またはシ
ュウ酸法により合成され形状が球形化した無機微粒子を
外添剤として使用することにより、感光体に無用な傷を
与えること無く、感光体に付着した異物を除去すること
が可能となる。
ュウ酸法により合成され形状が球形化した無機微粒子を
外添剤として使用することにより、感光体に無用な傷を
与えること無く、感光体に付着した異物を除去すること
が可能となる。
【0083】無機微粒子がトナーと分離して単独で、感
光体に付着し、転写工程で転写材に転写されることなく
クリーニング部に供給され、クリーニングブレードに付
着する。この無機微粒子がクリーニングブレードに付着
することにより、感光体に付着した異物を除去できる。
光体に付着し、転写工程で転写材に転写されることなく
クリーニング部に供給され、クリーニングブレードに付
着する。この無機微粒子がクリーニングブレードに付着
することにより、感光体に付着した異物を除去できる。
【0084】このとき、水熱法またはシュウ酸法により
合成される無機微粒子は平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m2/g、
好ましくは平均粒径0.1〜3μm、窒素吸着によるB
ET比表面積が1.0〜20m2/g、より好ましくは
平均粒径0.5〜2μm、窒素吸着によるBET比表面
積が2〜15m2/gである。
合成される無機微粒子は平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m2/g、
好ましくは平均粒径0.1〜3μm、窒素吸着によるB
ET比表面積が1.0〜20m2/g、より好ましくは
平均粒径0.5〜2μm、窒素吸着によるBET比表面
積が2〜15m2/gである。
【0085】またさらに、水熱法およびシュウ酸法によ
り合成される無機微粒子が外添処理される前のトナーの
母体粒子と逆極帯電性を有し、その電荷量がブローオフ
測定法により絶対値が2〜20μC/gの無機微粒子を
使用し、さらに静かさ密度0.2〜1.2g/cm3で
ある無機微粒子を使用し、さらに真比重が5.0〜8.
5g/cm3である無機微粒子を使用することにより、
無機微粒子の分散性がより向上し、トナーの母体粒子に
均一に付着し、フィルミングに対して有効に作用する。
り合成される無機微粒子が外添処理される前のトナーの
母体粒子と逆極帯電性を有し、その電荷量がブローオフ
測定法により絶対値が2〜20μC/gの無機微粒子を
使用し、さらに静かさ密度0.2〜1.2g/cm3で
ある無機微粒子を使用し、さらに真比重が5.0〜8.
5g/cm3である無機微粒子を使用することにより、
無機微粒子の分散性がより向上し、トナーの母体粒子に
均一に付着し、フィルミングに対して有効に作用する。
【0086】平均粒径0.05μm以下になると無機微
粒子の分散性が悪化し、凝集物が増加して、画像欠陥と
なる。また窒素吸着によるBET比表面積が40m2/
g以上になると同様に無機微粒子の分散性が悪化し、凝
集物が増加して、画像欠陥となる。静嵩密度0.2g/
cm3以下になると無機微粒子の凝集性が強くなり分散
が悪化する。
粒子の分散性が悪化し、凝集物が増加して、画像欠陥と
なる。また窒素吸着によるBET比表面積が40m2/
g以上になると同様に無機微粒子の分散性が悪化し、凝
集物が増加して、画像欠陥となる。静嵩密度0.2g/
cm3以下になると無機微粒子の凝集性が強くなり分散
が悪化する。
【0087】平均粒径4μm以上になるとトナーの母体
粒子と遊離し、感光体に無用な傷を与える。窒素吸着に
よるBET比表面積が0.1m2/g以下となると粗大
粒子が多くなり、トナーの母体粒子と遊離し、感光体に
無用な傷を与える。静嵩密度1.2g/cm3以上にな
ると、分散性が悪化し、感光体への傷の発生が多くな
る。
粒子と遊離し、感光体に無用な傷を与える。窒素吸着に
よるBET比表面積が0.1m2/g以下となると粗大
粒子が多くなり、トナーの母体粒子と遊離し、感光体に
無用な傷を与える。静嵩密度1.2g/cm3以上にな
ると、分散性が悪化し、感光体への傷の発生が多くな
る。
【0088】無機微粒子の電荷量の絶対値が2μC/g
以下になると、無機微粒子のトナーの母体粒子からの離
脱が激しくなり、選択的な消費が進行してしまう。無機
微粒子の電荷量が20μC/g以上になるとトナー自体
の帯電性に影響を及ぼし、地かぶりが発生する。
以下になると、無機微粒子のトナーの母体粒子からの離
脱が激しくなり、選択的な消費が進行してしまう。無機
微粒子の電荷量が20μC/g以上になるとトナー自体
の帯電性に影響を及ぼし、地かぶりが発生する。
【0089】また真比重が5.0g/cm3以下になる
と、分散性が悪化する。真比重が8.5g/cm3以上
になると、選択的な消費が進行してしまい、安定した画
像を長期得ることが出来ない。
と、分散性が悪化する。真比重が8.5g/cm3以上
になると、選択的な消費が進行してしまい、安定した画
像を長期得ることが出来ない。
【0090】さらに、一般式(化1)で示されるシリコ
ーンオイルで表面処理した疎水性シリカを外添剤として
使用すると、負帯電性が高いトナーを得ることができ、
地カブリが少なく、文字がシャープな高画質の画像を得
ることが出来る。
ーンオイルで表面処理した疎水性シリカを外添剤として
使用すると、負帯電性が高いトナーを得ることができ、
地カブリが少なく、文字がシャープな高画質の画像を得
ることが出来る。
【0091】これはシリカ微粒子の表面に存在する親水
基であるシラノール基を完全に被覆してしまい、表面に
シロキサン基が存在するようになり、高い負帯電性が得
られるからである。
基であるシラノール基を完全に被覆してしまい、表面に
シロキサン基が存在するようになり、高い負帯電性が得
られるからである。
【0092】しかしこのシリカ材料自体2次凝集性が強
く、シリカの凝集体が多く存在し、流動性の低下、シリ
カ魂による白点ノイズが発生し易くなる。
く、シリカの凝集体が多く存在し、流動性の低下、シリ
カ魂による白点ノイズが発生し易くなる。
【0093】そこで窒素吸着によるBET比表面積が5
0〜350m2/gで、さらに本発明の水熱法またはシ
ュウ酸法により合成される無機微粒子と混合して外添処
理することにより、シリカ凝集物の発生が大きく抑えら
れることが判明した。原因は不明だが、外添処理時にシ
リカにせん断力が加わり、凝集物がほぐされていると推
測する。またこれによってトナーの流動性が向上し、さ
らに帯電性も高められる効果があることが分かった。
0〜350m2/gで、さらに本発明の水熱法またはシ
ュウ酸法により合成される無機微粒子と混合して外添処
理することにより、シリカ凝集物の発生が大きく抑えら
れることが判明した。原因は不明だが、外添処理時にシ
リカにせん断力が加わり、凝集物がほぐされていると推
測する。またこれによってトナーの流動性が向上し、さ
らに帯電性も高められる効果があることが分かった。
【0094】窒素吸着によるBET比表面積が50m2
/g以下となると、トナーの流動性が低下する。窒素吸
着によるBET比表面積が350m2/g以上になる
と、凝集性が強くなり、無機微粒子と混合しても凝集物
の発生を抑えられない。
/g以下となると、トナーの流動性が低下する。窒素吸
着によるBET比表面積が350m2/g以上になる
と、凝集性が強くなり、無機微粒子と混合しても凝集物
の発生を抑えられない。
【0095】
【化1】
【0096】このとき重合度nは10〜100が好まし
い。重合度nが10以下であると高い負帯電性が得られ
にくい。また重合度nが100以上であると、表面処理
にムラが生じる。
い。重合度nが10以下であると高い負帯電性が得られ
にくい。また重合度nが100以上であると、表面処理
にムラが生じる。
【0097】さらに、本発明の現像剤は2成分現像とし
て使用する。従来キャリアはフェライト等の磁性粒子の
表面に樹脂コート処理をしてトナーの帯電性の制御を行
っている。負帯電性にトナーを帯電させるために、樹脂
コート材にシリコン系が多く使用されている。しかしシ
リコン系では長期使用中にトナーがキャリアに融着する
スペントが発生し易いこと、またキャリア自体がチャー
ジアップしやすく長期使用中に画像濃度が低下する欠点
を有している。
て使用する。従来キャリアはフェライト等の磁性粒子の
表面に樹脂コート処理をしてトナーの帯電性の制御を行
っている。負帯電性にトナーを帯電させるために、樹脂
コート材にシリコン系が多く使用されている。しかしシ
リコン系では長期使用中にトナーがキャリアに融着する
スペントが発生し易いこと、またキャリア自体がチャー
ジアップしやすく長期使用中に画像濃度が低下する欠点
を有している。
【0098】スペントに対しては弗素系の樹脂コート材
を使用することにより、スペントの発生が抑制できる。
を使用することにより、スペントの発生が抑制できる。
【0099】しかしキャリア自体の負帯電性が強いた
め、負帯電性トナーに使用すると、高帯電トナーが得ら
れにくく、また帯電量分布が不均一となり、地カブリが
増大しする。また樹脂膜の強度が弱いために膜の剥離が
発生して長期使用中に劣化する。
め、負帯電性トナーに使用すると、高帯電トナーが得ら
れにくく、また帯電量分布が不均一となり、地カブリが
増大しする。また樹脂膜の強度が弱いために膜の剥離が
発生して長期使用中に劣化する。
【0100】しかし本発明のDBP吸油量が160(m
l/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が
500〜1300m2/g、PH7以上のカーボンブラ
ックを含有した弗素樹脂コートした磁性粒子をキャリア
として使用することにより、膜の強度が上がり、チャー
ジアップが抑制され、帯電性が均一なものが得られるこ
とが判明した。
l/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面積が
500〜1300m2/g、PH7以上のカーボンブラ
ックを含有した弗素樹脂コートした磁性粒子をキャリア
として使用することにより、膜の強度が上がり、チャー
ジアップが抑制され、帯電性が均一なものが得られるこ
とが判明した。
【0101】これは、カーボンブラックの含有による増
粘作用により樹脂膜の強度が上がり長期使用中に於いて
も膜の剥離が抑えられる。
粘作用により樹脂膜の強度が上がり長期使用中に於いて
も膜の剥離が抑えられる。
【0102】また高い吸油量の長いストラクチャー構造
であるため、電荷の蓄積を防ぎ、チャージアップが防止
できるものと推察する。
であるため、電荷の蓄積を防ぎ、チャージアップが防止
できるものと推察する。
【0103】さらにトナーの帯電性を負に均一に制御で
きるメカニズムは不明であるが、次のように推測する。
水熱法またはシュウ酸法により合成される無機微粒子に
より均一に解砕された高帯電性を有するシリカを含有し
た高流動性、高帯電性のトナーと組み合わせることによ
り、トナー表面に存在するシリカが均一に配置されるた
め、トナー中のシリカに不要な過度に電荷が蓄積された
場合、キャリアとの接触がより均一になり、その不要な
電荷がキャリア側に流れ、帯電性が均一になるものと推
察する。
きるメカニズムは不明であるが、次のように推測する。
水熱法またはシュウ酸法により合成される無機微粒子に
より均一に解砕された高帯電性を有するシリカを含有し
た高流動性、高帯電性のトナーと組み合わせることによ
り、トナー表面に存在するシリカが均一に配置されるた
め、トナー中のシリカに不要な過度に電荷が蓄積された
場合、キャリアとの接触がより均一になり、その不要な
電荷がキャリア側に流れ、帯電性が均一になるものと推
察する。
【0104】導電性粉体のDBP吸油量が160(ml
/100g)以下であると、チャージアップが防止でき
なくなる。BET比表面積が1300以上の時樹脂に含
有するときの分散が悪化し、帯電性が不均一にな。 B
ET比表面積が500以下の時帯電性が不均一になる。
PH7以下時負帯電性が強くなり、高帯電性が得られな
い。
/100g)以下であると、チャージアップが防止でき
なくなる。BET比表面積が1300以上の時樹脂に含
有するときの分散が悪化し、帯電性が不均一にな。 B
ET比表面積が500以下の時帯電性が不均一になる。
PH7以下時負帯電性が強くなり、高帯電性が得られな
い。
【0105】またキャリアの平均粒径は20〜100μ
mが好ましい。20μm以下であるとトナーとの混合性
が低下しトナー飛散が増大する。また100μm以上で
あると、ベタ黒画像上に掃け目が生じやすくなる。
mが好ましい。20μm以下であるとトナーとの混合性
が低下しトナー飛散が増大する。また100μm以上で
あると、ベタ黒画像上に掃け目が生じやすくなる。
【0106】本発明に係る現像剤を用いる電子写真方法
は、固定磁石を内包する像担持体を用い、静電潜像を形
成した像担持体に現像剤を振りかけ磁気的に付着させ、
電極ローラ部まで担持搬送し、電極ローラに交流バイア
スを印加し、像担持体のキャリアと非画像部トナーを静
電力と磁力によって除去する構成である。
は、固定磁石を内包する像担持体を用い、静電潜像を形
成した像担持体に現像剤を振りかけ磁気的に付着させ、
電極ローラ部まで担持搬送し、電極ローラに交流バイア
スを印加し、像担持体のキャリアと非画像部トナーを静
電力と磁力によって除去する構成である。
【0107】すなわち本発明に係る現像剤を用いる電子
写真方法は、カスケード現像法に、像担持体内部に磁石
を設置し、電極に交流電圧を印加し、より小型高性能化
したものである。
写真方法は、カスケード現像法に、像担持体内部に磁石
を設置し、電極に交流電圧を印加し、より小型高性能化
したものである。
【0108】本発明に係る現像剤を用いる電子写真方法
では、最初に現像剤が像担持体に振りかけられたときに
現像はほとんど終了している。電極ローラ部は現像剤を
現像剤ホッパー内で循環させると同時に、静電潜像の非
画像部のトナーを回収している。すなわち現像剤を現像
剤ホッパーから現像部まで担持し運ぶのは像担持体であ
る。電極ローラは現像剤層を担持しない裸の面が像担持
体に対向する。電極ローラと像担持体は逆方向回転であ
る。
では、最初に現像剤が像担持体に振りかけられたときに
現像はほとんど終了している。電極ローラ部は現像剤を
現像剤ホッパー内で循環させると同時に、静電潜像の非
画像部のトナーを回収している。すなわち現像剤を現像
剤ホッパーから現像部まで担持し運ぶのは像担持体であ
る。電極ローラは現像剤層を担持しない裸の面が像担持
体に対向する。電極ローラと像担持体は逆方向回転であ
る。
【0109】さらに本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、廃トナーをリサイクルする方式である。本
発明の現像法では、電極ローラと像担持体が逆方向に回
転しているため、たとえ流動性が低下して凝集したトナ
ーが回収部に搬送されても、すぐ回収部から除去できる
構成である。
真方法では、廃トナーをリサイクルする方式である。本
発明の現像法では、電極ローラと像担持体が逆方向に回
転しているため、たとえ流動性が低下して凝集したトナ
ーが回収部に搬送されても、すぐ回収部から除去できる
構成である。
【0110】シンプルな構成の現像工程、廃トナーリサ
イクル工程においては現像剤を従来以上に高流動性、高
帯電性に保持しないと、安定した高品質の画像が得られ
ない。
イクル工程においては現像剤を従来以上に高流動性、高
帯電性に保持しないと、安定した高品質の画像が得られ
ない。
【0111】そこで水熱法またはシュウ酸法により合成
される無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリコー
ンオイルで表面処理したシリカを外添処理したトナー
と、カーボンブラックを含有した弗素樹脂コートした磁
性粒子をキャリアとして使用することにより、負帯電性
が高く、均一な帯電量分布を有す現像剤を得ることがで
き、文字がシャープな高画質の画像を得ることが出来
る。
される無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリコー
ンオイルで表面処理したシリカを外添処理したトナー
と、カーボンブラックを含有した弗素樹脂コートした磁
性粒子をキャリアとして使用することにより、負帯電性
が高く、均一な帯電量分布を有す現像剤を得ることがで
き、文字がシャープな高画質の画像を得ることが出来
る。
【0112】また感光体に付着したキャリアをトナーを
引き離して回収する際、均一な帯電分布を有しているた
め、キャリアが感光体に残留したり、現像に必要なトナ
ーを余分に引き連れて回収されることがない。
引き離して回収する際、均一な帯電分布を有しているた
め、キャリアが感光体に残留したり、現像に必要なトナ
ーを余分に引き連れて回収されることがない。
【0113】また、本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、感光体のトナーフィルミングに対して非常
に厳しい構成である。
真方法では、感光体のトナーフィルミングに対して非常
に厳しい構成である。
【0114】水熱法またはシュウ酸法により合成される
無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリカを外添処
理する事により、シリカ凝集物の発生が大きく抑えられ
る。
無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリカを外添処
理する事により、シリカ凝集物の発生が大きく抑えられ
る。
【0115】しかしシリカ凝集体を無くし、均一な分散
が得られるだけでは、感光体上でのトナーフィルミング
の発生を抑えることは困難である。シリカはトナーと混
合処理により添加されているため、遊離シリカを完全に
抑えることは出来ないため、どうしても感光体に付着し
てしまう。そのシリカが何らかのストレスにより感光体
に打ち込まれ、それをトリガとしてトナーフィルミング
が発生する。そのストレスはクリーニングブレード等で
ある。特に本発明に係る電子写真方法では、現像時に感
光体全面に現像剤を付着させるため、従来の現像方法と
比較して現像剤と感光体が常に全面に接触している構成
で、よりトナーフィルミングがより発生しやすい構成で
ある。さらに廃トナーをリサイクルする構成になると、
よりフィルミングに対するラチチュードがより狭くな
る。
が得られるだけでは、感光体上でのトナーフィルミング
の発生を抑えることは困難である。シリカはトナーと混
合処理により添加されているため、遊離シリカを完全に
抑えることは出来ないため、どうしても感光体に付着し
てしまう。そのシリカが何らかのストレスにより感光体
に打ち込まれ、それをトリガとしてトナーフィルミング
が発生する。そのストレスはクリーニングブレード等で
ある。特に本発明に係る電子写真方法では、現像時に感
光体全面に現像剤を付着させるため、従来の現像方法と
比較して現像剤と感光体が常に全面に接触している構成
で、よりトナーフィルミングがより発生しやすい構成で
ある。さらに廃トナーをリサイクルする構成になると、
よりフィルミングに対するラチチュードがより狭くな
る。
【0116】しかし水熱法またはシュウ酸法で合成され
た形状が球状に球形化した無機微粒子を外添剤として使
用することにより、感光体に無用な傷を与えること無
く、感光体に付着した異物を除去することが可能とな
る。
た形状が球状に球形化した無機微粒子を外添剤として使
用することにより、感光体に無用な傷を与えること無
く、感光体に付着した異物を除去することが可能とな
る。
【0117】この水熱法またはシュウ酸法によって合成
された微粒子は凝集の少ない、粒度分布の狭い、流動性
の良い球状の微粒子が得られる。そのためトナーに外添
混合処理したとき分散性が良く、トナーに均一に付着す
る。そして形状が球状のため感光体に無用な傷を与える
ことがない。
された微粒子は凝集の少ない、粒度分布の狭い、流動性
の良い球状の微粒子が得られる。そのためトナーに外添
混合処理したとき分散性が良く、トナーに均一に付着す
る。そして形状が球状のため感光体に無用な傷を与える
ことがない。
【0118】無機微粒子がトナーと分離して単独で、感
光体に付着し、クリーニングブレードに供給されること
により、感光体に付着した異物を除去できる。
光体に付着し、クリーニングブレードに供給されること
により、感光体に付着した異物を除去できる。
【0119】また無機微粒子が逆極帯電性を有している
と、転写でほとんど付着することなく、クリーニングブ
レード部に供給されるため、フィルミングに対する効果
大である。
と、転写でほとんど付着することなく、クリーニングブ
レード部に供給されるため、フィルミングに対する効果
大である。
【0120】さらにこの水熱法またはシュウ酸法により
合成された無機微粒子を使用することで、本発明に係る
現像剤を用いる電子写真方法においてハーフトーン、ベ
タ黒画像のムラが減少し、より均一性が得られることが
分かった。これは現像時に感光体全面にトナーを付着さ
せるため、トナー粒子相互の不均一な凝集があると画像
にムラとして現れるが、無機微粒子がトナー相互の不均
一な凝集を緩和する緩衝剤的な役割を果たしているもの
と考えられる。
合成された無機微粒子を使用することで、本発明に係る
現像剤を用いる電子写真方法においてハーフトーン、ベ
タ黒画像のムラが減少し、より均一性が得られることが
分かった。これは現像時に感光体全面にトナーを付着さ
せるため、トナー粒子相互の不均一な凝集があると画像
にムラとして現れるが、無機微粒子がトナー相互の不均
一な凝集を緩和する緩衝剤的な役割を果たしているもの
と考えられる。
【0121】平均粒径0.05μm以下になると無機微
粒子の分散性が悪化し、凝集物が増加して、画像欠陥と
なる。また窒素吸着によるBET比表面積が40m2/
g以上になると同様に無機微粒子の分散性が悪化し、凝
集物が増加して、画像欠陥となる。静嵩密度0.2g/
cm3以下になると無機微粒子の凝集性が強くなり分散
が悪化する。
粒子の分散性が悪化し、凝集物が増加して、画像欠陥と
なる。また窒素吸着によるBET比表面積が40m2/
g以上になると同様に無機微粒子の分散性が悪化し、凝
集物が増加して、画像欠陥となる。静嵩密度0.2g/
cm3以下になると無機微粒子の凝集性が強くなり分散
が悪化する。
【0122】平均粒径4μm以上になるとトナーの母体
粒子と遊離し、感光体に無用な傷を与える。窒素吸着に
よるBET比表面積が0.1m2/g以下となると粗大
粒子が多くなり、トナーの母体粒子と遊離し、感光体に
無用な傷を与える。静嵩密度1.2g/cm3以上にな
ると、分散性が悪化し、感光体への傷の発生が多くな
る。
粒子と遊離し、感光体に無用な傷を与える。窒素吸着に
よるBET比表面積が0.1m2/g以下となると粗大
粒子が多くなり、トナーの母体粒子と遊離し、感光体に
無用な傷を与える。静嵩密度1.2g/cm3以上にな
ると、分散性が悪化し、感光体への傷の発生が多くな
る。
【0123】無機微粒子の電荷量の絶対値が2μC/g
以下になると、無機微粒子のトナーの母体粒子からの離
脱が激しくなり、選択的な消費が進行してしまう。無機
微粒子の電荷量が20μC/g以上になるとトナー自体
の帯電性に影響を及ぼし、地かぶりが発生する。
以下になると、無機微粒子のトナーの母体粒子からの離
脱が激しくなり、選択的な消費が進行してしまう。無機
微粒子の電荷量が20μC/g以上になるとトナー自体
の帯電性に影響を及ぼし、地かぶりが発生する。
【0124】また真比重が5.0g/cm3以下になる
と、分散性が悪化する。真比重が8.5g/cm3以上
になると、選択的な消費が進行してしまい、安定した画
像を長期得ることが出来ない。
と、分散性が悪化する。真比重が8.5g/cm3以上
になると、選択的な消費が進行してしまい、安定した画
像を長期得ることが出来ない。
【0125】さらに本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、現像時に感光体全面に現像剤を付着させる
ため、トナーに添加した無機微粒子が、トナーから遊離
して無制限に感光体に選択的に付着すると、無機微粒子
のみの消費が進行してしまう。黒化率の低い原稿を取り
続けると、無機微粒子のみの消費が多くなり、フィルミ
ングに対する効果が除々に低下してしまう。それに廃ト
ナーに無機微粒子が過剰に存在するようになり廃トナー
をリサイクルをしたとき帯電性、流動性に悪影響を与え
る。
真方法では、現像時に感光体全面に現像剤を付着させる
ため、トナーに添加した無機微粒子が、トナーから遊離
して無制限に感光体に選択的に付着すると、無機微粒子
のみの消費が進行してしまう。黒化率の低い原稿を取り
続けると、無機微粒子のみの消費が多くなり、フィルミ
ングに対する効果が除々に低下してしまう。それに廃ト
ナーに無機微粒子が過剰に存在するようになり廃トナー
をリサイクルをしたとき帯電性、流動性に悪影響を与え
る。
【0126】しかし本発明の無機微粒子を添加すること
で、無機微粒子が適度にトナー母体粒子に保持されてい
るため、常にトナーが感光体全面に接触している本発明
の電子写真方法の構成であっても、黒化率の低い原稿を
取り続けても、無機微粒子のみの選択的な無制限な消費
が抑えられるわけである。
で、無機微粒子が適度にトナー母体粒子に保持されてい
るため、常にトナーが感光体全面に接触している本発明
の電子写真方法の構成であっても、黒化率の低い原稿を
取り続けても、無機微粒子のみの選択的な無制限な消費
が抑えられるわけである。
【0127】その結果、トナーが残存する限り無機微粒
子が存在し、廃トナーをリサイクルしながら、長期使用
しても、フィルミングに対する効果が持続する。
子が存在し、廃トナーをリサイクルしながら、長期使用
しても、フィルミングに対する効果が持続する。
【0128】また本発明に係る現像剤を用いる電子写真
方法では、転写手段に中間転写体を使用する構成であ
る。像担持体から中間転写ベルトへのトナー像の転写と
中間転写ベルトから受像紙への再転写と2回の転写を行
う。これらの転写は、被転写体に転写体を接触させて静
電気力と圧力で行うため、トナーの流動性が低下した
り、帯電性が低下すると転写不良や中抜けを起こしやす
くなる。
方法では、転写手段に中間転写体を使用する構成であ
る。像担持体から中間転写ベルトへのトナー像の転写と
中間転写ベルトから受像紙への再転写と2回の転写を行
う。これらの転写は、被転写体に転写体を接触させて静
電気力と圧力で行うため、トナーの流動性が低下した
り、帯電性が低下すると転写不良や中抜けを起こしやす
くなる。
【0129】本発明の現像剤を使用することで、トナー
は高流動性を保持され、また均一な帯電量分布が得られ
るため、転写効率が低下することなく、また中抜けが防
止でき、文字の飛び散りがない鮮明な像が得られる。
は高流動性を保持され、また均一な帯電量分布が得られ
るため、転写効率が低下することなく、また中抜けが防
止でき、文字の飛び散りがない鮮明な像が得られる。
【0130】また、トナーフィルミングは中間転写体上
にも生じる。表面を弗素樹脂で処理されたカーボンブラ
ックを含有したポリカーボネートを基本成分とする無端
状の中間転写体は、研磨しすぎると表面の処理膜が過度
に剥されてしまう。また接触転写のため、トナーに添加
した無機微粒子が全て転写され感光体に残留せず、感光
体のフィルミング除去効果が得られないことが起こりう
る。しかし本発明の無機微粒子では、トナーと逆帯電性
を有するため、一部は感光体上に残留する。そして球形
な表面形状、シャープな粒度分布のため、中間転写体表
面を傷つけることなく、付着したフィルミングを均一に
除去することが可能となる。
にも生じる。表面を弗素樹脂で処理されたカーボンブラ
ックを含有したポリカーボネートを基本成分とする無端
状の中間転写体は、研磨しすぎると表面の処理膜が過度
に剥されてしまう。また接触転写のため、トナーに添加
した無機微粒子が全て転写され感光体に残留せず、感光
体のフィルミング除去効果が得られないことが起こりう
る。しかし本発明の無機微粒子では、トナーと逆帯電性
を有するため、一部は感光体上に残留する。そして球形
な表面形状、シャープな粒度分布のため、中間転写体表
面を傷つけることなく、付着したフィルミングを均一に
除去することが可能となる。
【0131】さらに本発明に係る現像剤を用いる電子写
真方法では、固定磁石を内包する像担持体を用い、静電
潜像を形成した像担持体に現像剤を振りかけ磁気的に付
着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、電極ローラに交
流バイアスを印加し、像担持体のキャリアと非画像部ト
ナーを静電力と磁力によって除去する現像構成と、中間
転写体を用いる構成である。
真方法では、固定磁石を内包する像担持体を用い、静電
潜像を形成した像担持体に現像剤を振りかけ磁気的に付
着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、電極ローラに交
流バイアスを印加し、像担持体のキャリアと非画像部ト
ナーを静電力と磁力によって除去する現像構成と、中間
転写体を用いる構成である。
【0132】そのため、現像時では、画像部に付着した
トナーとキャリアを分離してキャリアのみを回収する必
要がある。このとき低流動性のトナーや、帯電性が不良
の現像剤を使用すると、画像部にムラができるばかりで
なく転写時に中抜けがより顕著に生じ、画像不良、転写
効率の低下につながる。
トナーとキャリアを分離してキャリアのみを回収する必
要がある。このとき低流動性のトナーや、帯電性が不良
の現像剤を使用すると、画像部にムラができるばかりで
なく転写時に中抜けがより顕著に生じ、画像不良、転写
効率の低下につながる。
【0133】また感光体にフィルミングが発生すると、
その凸の部分で周辺との圧力が変わり、感光体フィルミ
ングが発生していない領域に於いても、転写不良が発生
する。
その凸の部分で周辺との圧力が変わり、感光体フィルミ
ングが発生していない領域に於いても、転写不良が発生
する。
【0134】そこで水熱法またはシュウ酸法により合成
される無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリコー
ンオイルで表面処理したシリカを外添処理したトナー
と、カーボンブラックを含有した弗素樹脂コートした磁
性粒子をキャリアとして使用することにより、負帯電性
が高く、均一な帯電量分布を有す現像剤を得ることがで
き、文字がシャープな高画質の画像を得ることが出来
る。
される無機微粒子と混合して均一に解砕されたシリコー
ンオイルで表面処理したシリカを外添処理したトナー
と、カーボンブラックを含有した弗素樹脂コートした磁
性粒子をキャリアとして使用することにより、負帯電性
が高く、均一な帯電量分布を有す現像剤を得ることがで
き、文字がシャープな高画質の画像を得ることが出来
る。
【0135】また感光体に付着したキャリアをトナーを
引き離して回収する際、均一な帯電分布を有しているた
め、キャリアが感光体に残留したり、現像に必要なトナ
ーを余分に引き連れて回収されることがない。
引き離して回収する際、均一な帯電分布を有しているた
め、キャリアが感光体に残留したり、現像に必要なトナ
ーを余分に引き連れて回収されることがない。
【0136】また、トナーに添加した無機微粒子によ
り、感光体上、中間転写体上のフィルミングを防止する
ことができる。
り、感光体上、中間転写体上のフィルミングを防止する
ことができる。
【0137】このように、本発明の現像剤を用いる電子
写真方法で、一層の装置の小型化、簡素化、低コストが
可能な現像法で、高流動性、高帯電性を維持できるトナ
ーを使用することにより、高画像濃度、低地カブリの画
像が得られる。
写真方法で、一層の装置の小型化、簡素化、低コストが
可能な現像法で、高流動性、高帯電性を維持できるトナ
ーを使用することにより、高画像濃度、低地カブリの画
像が得られる。
【0138】さらに廃トナーをリサイクルしても流動
性、帯電量の低下がなく、また感光体上でのトナーフィ
ルミングの発生を防止することができ、廃トナーの廃棄
が不要でリサイクルにより地球環境汚染防止と資源の再
活用を可能にする現像剤を提供することができる。
性、帯電量の低下がなく、また感光体上でのトナーフィ
ルミングの発生を防止することができ、廃トナーの廃棄
が不要でリサイクルにより地球環境汚染防止と資源の再
活用を可能にする現像剤を提供することができる。
【0139】また中間転写体を用いた転写工程におい
て、文字やライン等のトナーが集中しているところで、
所定の押圧力で転写してもトナー同士の凝集が起きにく
く、中抜けのない鮮明な画像が得られ、また2回転写し
ても転写効率の低下がない現像剤を提供することができ
る。
て、文字やライン等のトナーが集中しているところで、
所定の押圧力で転写してもトナー同士の凝集が起きにく
く、中抜けのない鮮明な画像が得られ、また2回転写し
ても転写効率の低下がない現像剤を提供することができ
る。
【0140】
【実施例】本発明に係る現像剤は以下の方法で製造され
る。
る。
【0141】トナーは混合、混練、粉砕、外添処理、必
要に応じて分級処理される。混合処理は結着樹脂、電荷
制御剤、着色剤と、その他必要に応じて添加される離型
剤等の内添剤を、撹拌羽根を具備したミキサー等により
均一分散する処理で、スーパーミキサ(川田製作所
製)、ヘンシェルミキサ(三井三池工業製)、PSミキ
サ(神鋼パンテック製)、レーディゲミキサ等、公知の
処理方法が用いられる。
要に応じて分級処理される。混合処理は結着樹脂、電荷
制御剤、着色剤と、その他必要に応じて添加される離型
剤等の内添剤を、撹拌羽根を具備したミキサー等により
均一分散する処理で、スーパーミキサ(川田製作所
製)、ヘンシェルミキサ(三井三池工業製)、PSミキ
サ(神鋼パンテック製)、レーディゲミキサ等、公知の
処理方法が用いられる。
【0142】混練処理では混合処理された材料を加熱し
て、せん断力により結着樹脂に内添剤を分散させる。こ
のときの混練としては公知の加熱混練機を用いて行なう
ことが出来る。加熱混練機としては、三本ロール型、一
軸スクリュウ型、二軸スクリュウ型、バンバリーミキサ
型等の混練物を加熱してせん断力をかけて練る装置(例
えばPCM30、池貝鉄工製)を使用することが出来
る。混練処理によって得られた塊をカッターミル等で粗
粉砕し、その後ジェットミル粉砕(例えばIDS粉砕
機、日本ニューマティック工業)等で細かく微粉し、さ
らに必要に応じて気流式分級機で微粉粒子がカットさ
れ、所望の粒度分布が得られる。
て、せん断力により結着樹脂に内添剤を分散させる。こ
のときの混練としては公知の加熱混練機を用いて行なう
ことが出来る。加熱混練機としては、三本ロール型、一
軸スクリュウ型、二軸スクリュウ型、バンバリーミキサ
型等の混練物を加熱してせん断力をかけて練る装置(例
えばPCM30、池貝鉄工製)を使用することが出来
る。混練処理によって得られた塊をカッターミル等で粗
粉砕し、その後ジェットミル粉砕(例えばIDS粉砕
機、日本ニューマティック工業)等で細かく微粉し、さ
らに必要に応じて気流式分級機で微粉粒子がカットさ
れ、所望の粒度分布が得られる。
【0143】機械式による粉砕、分級も可能である。例
えば固定したステータに対して回転するローラとの微小
な空隙にトナーを投入して粉砕するクリプトロン粉砕機
(川崎重工業)、ターボミル(ターボ工業)等、の方法
もある。いずれも公知の方法が用いられる。
えば固定したステータに対して回転するローラとの微小
な空隙にトナーを投入して粉砕するクリプトロン粉砕機
(川崎重工業)、ターボミル(ターボ工業)等、の方法
もある。いずれも公知の方法が用いられる。
【0144】これによって得られたトナー母体粒子に外
添剤が外添処理される。外添処理はヘンシェルミキサ、
スーパーミキサ等の公知の方法が用いられる。
添剤が外添処理される。外添処理はヘンシェルミキサ、
スーパーミキサ等の公知の方法が用いられる。
【0145】キャリアは、フェライト微粒子の表面に樹
脂コートして作成される。フェライトはCu、Zn、M
n等を混合した微粒子が使用される。そしてカーボンブ
ラックを含有した弗素樹脂を表面にコートする。スプレ
ー、ディッピング等公知の方法が用いられる。
脂コートして作成される。フェライトはCu、Zn、M
n等を混合した微粒子が使用される。そしてカーボンブ
ラックを含有した弗素樹脂を表面にコートする。スプレ
ー、ディッピング等公知の方法が用いられる。
【0146】本発明に係るトナーの結着樹脂はビニル系
単量体を重合または共重合したビニル系重合体である。
この結着樹脂を構成する単量体のスチレンとしては例え
ばスチレン、α−メチルスチレン、P−クロルスチレン
等のスチレン及びその置換体、アクリル酸アルキルエス
テルとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸ヘキシル、などの二重結合を有するモノカルボン酸
及びその置換体等がある。
単量体を重合または共重合したビニル系重合体である。
この結着樹脂を構成する単量体のスチレンとしては例え
ばスチレン、α−メチルスチレン、P−クロルスチレン
等のスチレン及びその置換体、アクリル酸アルキルエス
テルとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸ヘキシル、などの二重結合を有するモノカルボン酸
及びその置換体等がある。
【0147】またこれらの共重合体の製造方法として塊
状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の重
合法が採用される。
状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の重
合法が採用される。
【0148】本発明に係るトナーに使用する共重合体
は、スチレン系成分を好ましくは50−95重量%成分
として含むものである。スチレンの割合が50重量%未
満であると、トナーの溶融特性が劣り、定着性が不十分
になるし、粉砕性が悪化する。
は、スチレン系成分を好ましくは50−95重量%成分
として含むものである。スチレンの割合が50重量%未
満であると、トナーの溶融特性が劣り、定着性が不十分
になるし、粉砕性が悪化する。
【0149】本発明に係るトナーは前記のごとき結着樹
脂を主要成分としているが、このような主要成分以外に
必要に応じて他の公知の重合体あるいは共重合体を使用
することもできる。例えばポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等がある。
脂を主要成分としているが、このような主要成分以外に
必要に応じて他の公知の重合体あるいは共重合体を使用
することもできる。例えばポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等がある。
【0150】本発明に係る現像剤には、無機微粒子を添
加するが、水熱法またはシュウ酸法により合成される。
材料としては、CaSiO3、LaCrO3、AlP
O4、NbP3O4、LaFeO3、LiNbO3、SrT
iO3、BaTiO3、CaTiO 3、PbTiO3、Fe
TiO3、SrZrO3、BaZrO3、CaZrO3、P
bZrO3、MnSiO3、MgSiO3、MoO2、Sn
O2、ZnO2、MgO2、NiO、V2O5、Nb2O5、
WO2、Nb2O3−TiO2、Ta2O5−TiO2、V2O
5−ZnO2等が挙げられる。好ましくはSrTiO3、
BaTiO3、MgTiO3、AlTiO3、CaTi
O3、PbTiO3、FeTiO3、SrZrO3、BaZ
rO3、MgZrO3、AlZrO3、CaZrO3、Pb
ZrO3、MnSiO3、CaSiO3、MgSiO3で、
より好ましくはSrTiO3、BaTiO3、MgTiO
3、AlTiO3、CaTiO3、PbTiO3、FeTi
O3等のチタン酸塩や、SrZrO3、BaZrO3、M
gZrO3、AlZrO3、CaZrO3、PbZrO3等
のジルコン酸塩である。
加するが、水熱法またはシュウ酸法により合成される。
材料としては、CaSiO3、LaCrO3、AlP
O4、NbP3O4、LaFeO3、LiNbO3、SrT
iO3、BaTiO3、CaTiO 3、PbTiO3、Fe
TiO3、SrZrO3、BaZrO3、CaZrO3、P
bZrO3、MnSiO3、MgSiO3、MoO2、Sn
O2、ZnO2、MgO2、NiO、V2O5、Nb2O5、
WO2、Nb2O3−TiO2、Ta2O5−TiO2、V2O
5−ZnO2等が挙げられる。好ましくはSrTiO3、
BaTiO3、MgTiO3、AlTiO3、CaTi
O3、PbTiO3、FeTiO3、SrZrO3、BaZ
rO3、MgZrO3、AlZrO3、CaZrO3、Pb
ZrO3、MnSiO3、CaSiO3、MgSiO3で、
より好ましくはSrTiO3、BaTiO3、MgTiO
3、AlTiO3、CaTiO3、PbTiO3、FeTi
O3等のチタン酸塩や、SrZrO3、BaZrO3、M
gZrO3、AlZrO3、CaZrO3、PbZrO3等
のジルコン酸塩である。
【0151】この水熱条件下での微粒子の合成法として
は、水熱酸化法、水熱沈澱法、水熱合成法、水熱分散
法、水熱結晶化法、水熱加水分解法、水熱アトリーダ混
合法、水熱メカノケミカル法等がある。好ましくは、水
熱酸化法、水熱沈澱法、水熱合成法、水熱分散法、水熱
加水分解法である。
は、水熱酸化法、水熱沈澱法、水熱合成法、水熱分散
法、水熱結晶化法、水熱加水分解法、水熱アトリーダ混
合法、水熱メカノケミカル法等がある。好ましくは、水
熱酸化法、水熱沈澱法、水熱合成法、水熱分散法、水熱
加水分解法である。
【0152】シュウ酸塩熱分解法では、例えばチタン酸
バリウム微粒子では、TiCl4(aq)とBaCl2・
2H2Oの混合液A(30゜以下に保持)を作成し、こ
れを80゜に保持したシュウ酸(COOH)2・2H2O
水溶液中に混合液Aを滴下してBaTiO(C2O4)・
4H2Oを得る。これを600゜以上に加熱することに
よりBaTiO3の微粒子が得られる。
バリウム微粒子では、TiCl4(aq)とBaCl2・
2H2Oの混合液A(30゜以下に保持)を作成し、こ
れを80゜に保持したシュウ酸(COOH)2・2H2O
水溶液中に混合液Aを滴下してBaTiO(C2O4)・
4H2Oを得る。これを600゜以上に加熱することに
よりBaTiO3の微粒子が得られる。
【0153】この方法によって合成された微粒子は凝集
の少ない、粒度分布の狭い、流動性の良い球状の微粒子
が得られる。そのためトナーに外添混合処理したとき分
散性が良く、トナーに均一に付着する。そして形状が球
状のため感光体に無用な傷を与えることなく、フィルミ
ングを除去することができる。
の少ない、粒度分布の狭い、流動性の良い球状の微粒子
が得られる。そのためトナーに外添混合処理したとき分
散性が良く、トナーに均一に付着する。そして形状が球
状のため感光体に無用な傷を与えることなく、フィルミ
ングを除去することができる。
【0154】またチタン酸塩や、ジルコン酸塩微粒子等
の無機材料は上記記載した本発明のトナー結着樹脂の有
機材料に対して逆極に帯電する。さらに例えば正帯電性
に対してはチタンカップリング剤や、窒素基を有するカ
ップリング剤、窒素基を有する有機材料の表面処理等に
より高い正帯電性を得ることが可能となる。
の無機材料は上記記載した本発明のトナー結着樹脂の有
機材料に対して逆極に帯電する。さらに例えば正帯電性
に対してはチタンカップリング剤や、窒素基を有するカ
ップリング剤、窒素基を有する有機材料の表面処理等に
より高い正帯電性を得ることが可能となる。
【0155】無機微粒子の添加量はトナー100重量部
に対して0.1〜5.0重量部が好ましい。0.1重量
部以下であるとフィルミングに対する効果が少なく、
5.0重量部以上だと凝集性が強くなり、感光体に無用
な傷を与える。
に対して0.1〜5.0重量部が好ましい。0.1重量
部以下であるとフィルミングに対する効果が少なく、
5.0重量部以上だと凝集性が強くなり、感光体に無用
な傷を与える。
【0156】本発明に係る現像剤には、シリコーンオイ
ルで表面処理された負帯電性の疎水性シリカ微粒子を添
加する。シリカ微粒子としては、好ましくはケイ素酸ハ
ロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたシリカ微粒
子で、例えば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における
熱分解酸化反応を利用するものである。(化2)に反応
の一般式を示す。
ルで表面処理された負帯電性の疎水性シリカ微粒子を添
加する。シリカ微粒子としては、好ましくはケイ素酸ハ
ロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたシリカ微粒
子で、例えば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における
熱分解酸化反応を利用するものである。(化2)に反応
の一般式を示す。
【0157】
【化2】
【0158】本発明に用いるシリカ微粒子を表面処理す
るシリコーンオイルは、好ましい材料はポリジメチルシ
リコーンオイルで、他にアルキル変性シリコーンオイ
ル、フッ素変性シリコーンオイル等が好ましい。
るシリコーンオイルは、好ましい材料はポリジメチルシ
リコーンオイルで、他にアルキル変性シリコーンオイ
ル、フッ素変性シリコーンオイル等が好ましい。
【0159】表面処理方法は公知の技術が用いられ、ヘ
ンシェルミキサ等の混合機を用いて混合する方法、また
シリコーンオイルを噴射する方法で行っても良い。
ンシェルミキサ等の混合機を用いて混合する方法、また
シリコーンオイルを噴射する方法で行っても良い。
【0160】シリカの添加量はトナー100重量部に対
して0.1〜5.0重量部が好ましい。トナー同士の凝
集を防ぐために0.1重量部以上の添加量が必要で、
5.0重量部以上だと逆に浮遊シリカが増加する。
して0.1〜5.0重量部が好ましい。トナー同士の凝
集を防ぐために0.1重量部以上の添加量が必要で、
5.0重量部以上だと逆に浮遊シリカが増加する。
【0161】また本発明に係るトナーには必要に応じて
着色・電荷制御の目的で適当な顔料または染料が配合さ
れる。そのような顔料または染料としてはカーボンブラ
ック、鉄黒、グラファイト、ニグロシン、アゾ染料の金
属錯体、フタロシアニンブルー、デュポンオイルレッ
ド、アニリンブルー、ベンジジンイエロー、ローズベン
ガルやこれら等の混合物があり、電荷量、着色に必要な
量が配合される。
着色・電荷制御の目的で適当な顔料または染料が配合さ
れる。そのような顔料または染料としてはカーボンブラ
ック、鉄黒、グラファイト、ニグロシン、アゾ染料の金
属錯体、フタロシアニンブルー、デュポンオイルレッ
ド、アニリンブルー、ベンジジンイエロー、ローズベン
ガルやこれら等の混合物があり、電荷量、着色に必要な
量が配合される。
【0162】さらに本発明に係るトナーは必要に応じて
WAX等の離型剤が更に配合される。
WAX等の離型剤が更に配合される。
【0163】次に本発明に係る現像剤を用いる電子写真
方法について図面を参照しながら説明する。本発明はこ
れに限定されるものではない。
方法について図面を参照しながら説明する。本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0164】(実施例1)図1に本発明に係る現像剤を
用いる電子写真方法の一実施例の電子写真装置の断面図
を示す。11は有機感光体で、アルミニウムの導電性支
持体上にポリビニルブチラール樹脂(積水化学製エレッ
クBL−1)にτ型無金属フタロシアニン(東洋インキ
製)の電荷発生物質を分散した電荷発生層と、ポリカー
ボネート樹脂(三菱ガス化学製Z−200)と、1,1
−ビス(P−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフ
ェニル−1,3−ブタジエン(アナン製T−405)を
含む電荷輸送層を順次積層した構成のものである。20
2は感光体11と同軸で固定された回転しない磁石、2
03は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、20
4は感光体の帯電電位を制御するグリッド電極、205
は信号光である。
用いる電子写真方法の一実施例の電子写真装置の断面図
を示す。11は有機感光体で、アルミニウムの導電性支
持体上にポリビニルブチラール樹脂(積水化学製エレッ
クBL−1)にτ型無金属フタロシアニン(東洋インキ
製)の電荷発生物質を分散した電荷発生層と、ポリカー
ボネート樹脂(三菱ガス化学製Z−200)と、1,1
−ビス(P−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフ
ェニル−1,3−ブタジエン(アナン製T−405)を
含む電荷輸送層を順次積層した構成のものである。20
2は感光体11と同軸で固定された回転しない磁石、2
03は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、20
4は感光体の帯電電位を制御するグリッド電極、205
は信号光である。
【0165】露光後の潜像を可視像化するための現像装
置は、207はトナー207Aとキャリア207Bから
なる現像剤、206は感光体11表面に現像剤207を
供給する現像剤ホッパー、208は感光体11とギャッ
プを開けて設定した非磁性電極ローラ、209は電極ロ
ーラ208の内部に設置された回転しない磁石、210
は電極ローラ208に電圧を印加する高圧電源、211
は電極ローラ上の現像剤をかきおとすポリフェニレンサ
ルファイド製のスクレーパから構成され、電極ローラ2
08により非画像部の余分な現像剤を回収する。
置は、207はトナー207Aとキャリア207Bから
なる現像剤、206は感光体11表面に現像剤207を
供給する現像剤ホッパー、208は感光体11とギャッ
プを開けて設定した非磁性電極ローラ、209は電極ロ
ーラ208の内部に設置された回転しない磁石、210
は電極ローラ208に電圧を印加する高圧電源、211
は電極ローラ上の現像剤をかきおとすポリフェニレンサ
ルファイド製のスクレーパから構成され、電極ローラ2
08により非画像部の余分な現像剤を回収する。
【0166】212は現像剤ホッパー内での現像剤の流
れをスムーズにし、また現像剤が自重で押しつぶされ感
光体と電極ローラとの間でのつまりが発生するのを防止
するためのダンパーである。
れをスムーズにし、また現像剤が自重で押しつぶされ感
光体と電極ローラとの間でのつまりが発生するのを防止
するためのダンパーである。
【0167】213は感光体上のトナー像を紙に転写す
る転写ローラで、感光体11に接触するように設定され
ている。転写ローラは導電性の金属からなる軸の周囲に
導電性弾性部材を設けた弾性ローラである。感光体11
への押圧力は転写ローラ213一本当たり(約216m
m)0〜2000g、望ましくは500〜1000gで
ある。これは転写ローラ213を感光体11に圧接する
ためのバネのバネ係数と縮み量の積から測定した。感光
体11との接触幅は約0.5mm〜5mmである。転写
ローラ213のゴム硬度はアスカーCの測定法(ローラ
形状でなく、ブロック片を用いた測定)で80度以下
で、望ましくは30〜40度である。本発明では、弾性
ローラ213は直径6mmのシャフトの周辺に発泡性の
リチウム塩を内添した導電性ウレタンエラストマーを抵
抗値107Ω(軸と表面に電極を設け、両者に500V
印加する)にしたものを用いた。転写ローラ213全体
の外径は16.4mmで、硬度はアスカーCで40度で
あった。転写ローラ213を感光体11に転写ローラ2
13の軸を金属バネで押圧する事で接触させた。押圧力
は約1000gであった。本発明はこの材料に限定され
る物ではない。
る転写ローラで、感光体11に接触するように設定され
ている。転写ローラは導電性の金属からなる軸の周囲に
導電性弾性部材を設けた弾性ローラである。感光体11
への押圧力は転写ローラ213一本当たり(約216m
m)0〜2000g、望ましくは500〜1000gで
ある。これは転写ローラ213を感光体11に圧接する
ためのバネのバネ係数と縮み量の積から測定した。感光
体11との接触幅は約0.5mm〜5mmである。転写
ローラ213のゴム硬度はアスカーCの測定法(ローラ
形状でなく、ブロック片を用いた測定)で80度以下
で、望ましくは30〜40度である。本発明では、弾性
ローラ213は直径6mmのシャフトの周辺に発泡性の
リチウム塩を内添した導電性ウレタンエラストマーを抵
抗値107Ω(軸と表面に電極を設け、両者に500V
印加する)にしたものを用いた。転写ローラ213全体
の外径は16.4mmで、硬度はアスカーCで40度で
あった。転写ローラ213を感光体11に転写ローラ2
13の軸を金属バネで押圧する事で接触させた。押圧力
は約1000gであった。本発明はこの材料に限定され
る物ではない。
【0168】ローラの弾性体にはCRゴム、NBR、S
iゴム、フッ素ゴム、ウレタン発泡体等が挙げられる。
好ましくはウレタン発泡体である。そして導電性を付与
するための導電性付与剤としてはカーボンブラックや、
Li2O等のリチウム塩があり、好ましくはLi2O等の
リチウム塩である。
iゴム、フッ素ゴム、ウレタン発泡体等が挙げられる。
好ましくはウレタン発泡体である。そして導電性を付与
するための導電性付与剤としてはカーボンブラックや、
Li2O等のリチウム塩があり、好ましくはLi2O等の
リチウム塩である。
【0169】214は転写紙を転写ローラ213に導入
する導電性部材からなる突入ガイド、215は導電性部
材の表面を絶縁被覆した搬送ガイドである。突入ガイド
214と搬送ガイド215は直接あるいは抵抗を介して
接地している。216は転写紙、217は転写ローラ2
13に電圧印加する電圧発生電源である。
する導電性部材からなる突入ガイド、215は導電性部
材の表面を絶縁被覆した搬送ガイドである。突入ガイド
214と搬送ガイド215は直接あるいは抵抗を介して
接地している。216は転写紙、217は転写ローラ2
13に電圧印加する電圧発生電源である。
【0170】218は転写残りのトナーをかき落とすク
リーニングブレード、219は廃トナーを貯めるクリー
ニングボックス、223は廃トナーである。
リーニングブレード、219は廃トナーを貯めるクリー
ニングボックス、223は廃トナーである。
【0171】クリーニング手段はバイアス印加したファ
ーブラシ、導電性金属ローラ、弾性体ウレタンブレード
等が挙げられる。好ましくは弾性体ウレタンブレードで
ある。
ーブラシ、導電性金属ローラ、弾性体ウレタンブレード
等が挙げられる。好ましくは弾性体ウレタンブレードで
ある。
【0172】感光体11表面での磁束密度は600Gs
である。電極ローラ内部の磁力の方を強くして搬送性を
向上させた。また図中に示す磁石202の磁極角はθは
15度に設定した。感光体11の直径は30mmで、周
速60mm/sで図中の矢印の方向に回転させ用いた。
電極ローラ208の直径は16mmで、周速40mm/
sで感光体11の進行方向とは逆方向(図中の矢印方
向)に回転させ用いた。感光体11と電極ローラ208
とのギャップは300μmに設定した。
である。電極ローラ内部の磁力の方を強くして搬送性を
向上させた。また図中に示す磁石202の磁極角はθは
15度に設定した。感光体11の直径は30mmで、周
速60mm/sで図中の矢印の方向に回転させ用いた。
電極ローラ208の直径は16mmで、周速40mm/
sで感光体11の進行方向とは逆方向(図中の矢印方
向)に回転させ用いた。感光体11と電極ローラ208
とのギャップは300μmに設定した。
【0173】感光体11をコロナ帯電器203(印加電
圧−4.5kV、グリッド204の電圧−500V)
で、ー500Vに帯電させた。この感光体11にレーザ
光205を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体
11の露光電位はー90Vであった。この感光体11表
面上に、現像剤207を現像剤ホッパー206内で磁石
により付着させた。次に感光体11を電極ローラ208
の前を通過させた。感光体11の未帯電域の通過時に
は、電極ローラ208には交流高圧電源210により、
0Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツー
・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kHz)
を印加した。その後、ー500Vに帯電し静電潜像が書
き込まれた感光体11の通過時には、電極ローラ208
には交流高圧電源210により、ー350Vの直流電圧
を重畳した750V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.
5kV)の交流電圧(周波数1kHz)を印加した。す
ると感光体11の帯電部分に付着した現像剤は電極ロー
ラ208に回収され、感光体11上には画像部のみのネ
ガポジ反転したトナー像が残った。矢印方向に回転する
電極ローラ208に付着した現像剤は、スクレーパ21
1によってかきとり、再び現像剤ホッパー206内に戻
し次の像形成に用いた。こうして感光体11上に得られ
たトナー像を、転写紙に、転写ローラ213によって転
写した後、定着器(図示せず)により熱定着して複写画
像が得られる。
圧−4.5kV、グリッド204の電圧−500V)
で、ー500Vに帯電させた。この感光体11にレーザ
光205を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体
11の露光電位はー90Vであった。この感光体11表
面上に、現像剤207を現像剤ホッパー206内で磁石
により付着させた。次に感光体11を電極ローラ208
の前を通過させた。感光体11の未帯電域の通過時に
は、電極ローラ208には交流高圧電源210により、
0Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツー
・ピーク 1.5kV)の交流電圧(周波数1kHz)
を印加した。その後、ー500Vに帯電し静電潜像が書
き込まれた感光体11の通過時には、電極ローラ208
には交流高圧電源210により、ー350Vの直流電圧
を重畳した750V0-p(ピーク・ツー・ピーク 1.
5kV)の交流電圧(周波数1kHz)を印加した。す
ると感光体11の帯電部分に付着した現像剤は電極ロー
ラ208に回収され、感光体11上には画像部のみのネ
ガポジ反転したトナー像が残った。矢印方向に回転する
電極ローラ208に付着した現像剤は、スクレーパ21
1によってかきとり、再び現像剤ホッパー206内に戻
し次の像形成に用いた。こうして感光体11上に得られ
たトナー像を、転写紙に、転写ローラ213によって転
写した後、定着器(図示せず)により熱定着して複写画
像が得られる。
【0174】また本発明の現像剤の実施例について説明
する。本発明はこれに限定されるものではない。
する。本発明はこれに限定されるものではない。
【0175】(表1)に本発明のトナー母体粒子の材料
組成の一実施例を示す。
組成の一実施例を示す。
【0176】
【表1】
【0177】各トナーの流動性とトナーとキャリアを混
合した現像剤の帯電量の測定結果を(表2)に示す。
合した現像剤の帯電量の測定結果を(表2)に示す。
【0178】流動性は静嵩密度で定義した。測定はホソ
カワミクロン社製パウダーテスタPT−E型を使用し
た。
カワミクロン社製パウダーテスタPT−E型を使用し
た。
【0179】帯電量はブローオフ法で、サンプル0.2
g秤量し、エア圧0.2kgf/cm2で180sec
ブローし、測定した。測定条件はキャリアとトナー濃度
10%で混合し、100mlのポリエチレンボトルに入
れ、回転数60rpmで10min間撹拌した。
g秤量し、エア圧0.2kgf/cm2で180sec
ブローし、測定した。測定条件はキャリアとトナー濃度
10%で混合し、100mlのポリエチレンボトルに入
れ、回転数60rpmで10min間撹拌した。
【0180】
【表2】
【0181】(表3)に実施例で使用する外添剤と、そ
の外添剤の特性を示す。TA−1は水熱合成法で作製し
たチタン酸バリウム微粒子、TA−2は水熱合成法で作
製したジルコン酸バリウム微粒子、TA−3はシュウ酸
塩熱分解法で作成したチタン酸ストロンチウムである。
の外添剤の特性を示す。TA−1は水熱合成法で作製し
たチタン酸バリウム微粒子、TA−2は水熱合成法で作
製したジルコン酸バリウム微粒子、TA−3はシュウ酸
塩熱分解法で作成したチタン酸ストロンチウムである。
【0182】
【表3】
【0183】水熱合成法でのチタン酸バリウム微粒子
は、含水酸化チタンと、水酸化バリウムを混合し、20
0度の水熱条件下で反応させ、その後洗浄、ろ過、乾燥
し、解砕して得られる。モル比はBa/Tiで0.99
8である。
は、含水酸化チタンと、水酸化バリウムを混合し、20
0度の水熱条件下で反応させ、その後洗浄、ろ過、乾燥
し、解砕して得られる。モル比はBa/Tiで0.99
8である。
【0184】外添剤の帯電性の測定は、現像剤の帯電量
を測定する条件と同じで、異なるのは、フェライトキャ
リアの代わりに、粉砕前の粗粉砕されたトナー母体粒子
を開口径100μm径のメッシュでふるい処理したもの
を使用した。混合濃度は10%である。
を測定する条件と同じで、異なるのは、フェライトキャ
リアの代わりに、粉砕前の粗粉砕されたトナー母体粒子
を開口径100μm径のメッシュでふるい処理したもの
を使用した。混合濃度は10%である。
【0185】比表面積は通常のBET測定法で測定し、
島津製作所製比表面積測定装置FlowSorb2−2
300を使用した。
島津製作所製比表面積測定装置FlowSorb2−2
300を使用した。
【0186】外添剤の静嵩密度は、トナーと同様ホソカ
ワミクロン社製パウダーテスタPT−E型を使用した。
ワミクロン社製パウダーテスタPT−E型を使用した。
【0187】DBP吸油量は、150℃+ー1℃で1時間
乾燥した試料20.00g(A)をアブソープトメータ
(Brabender社製、スプリング張力2.68k
g/cm)の混合室に投入し、予めリミットスイッチを
最大トルクの約70%の位置に設定した混合したの回転
機を回転する。同時に、自動ビューレットからDBP
(比重1.045〜1.050)を4ml/分の割合で
添加し始める。終点近くになるとトルクが急速に増加し
てリミットスイッチが切れる。それ迄に添加したDBP
量(Bml)よりDBP吸油量(Dml/100g)は
A/Bのパーセント割合で表す。またPHは試料10g
に蒸留水100mlを加え、ホットプレート上で10分
間煮沸し室温までに冷却した後、上澄みを分離し泥状物
のPHをガラス電極PHメータを用いて測定する。
乾燥した試料20.00g(A)をアブソープトメータ
(Brabender社製、スプリング張力2.68k
g/cm)の混合室に投入し、予めリミットスイッチを
最大トルクの約70%の位置に設定した混合したの回転
機を回転する。同時に、自動ビューレットからDBP
(比重1.045〜1.050)を4ml/分の割合で
添加し始める。終点近くになるとトルクが急速に増加し
てリミットスイッチが切れる。それ迄に添加したDBP
量(Bml)よりDBP吸油量(Dml/100g)は
A/Bのパーセント割合で表す。またPHは試料10g
に蒸留水100mlを加え、ホットプレート上で10分
間煮沸し室温までに冷却した後、上澄みを分離し泥状物
のPHをガラス電極PHメータを用いて測定する。
【0188】本発明のトナーの製造について説明する。
(表1)に示した混合物をヘンシェルミキサーFM20
B(三井三池社製)にて混合する。その混合物を二軸混
練押出機PCM30(池貝鉄工社製)にて加熱混練す
る。混練物を粗粉砕機ロートプレックス(アルピネ社
製)にて2mm以下の大きさに粗粉砕する。そしてジェ
ットミル粉砕機IDS−2型(日本ニューマティック工
業社製)にて微粉砕を行う。粉砕物を気流分級機DS2
型(日本ニューマティック工業社製)にて微粉をカット
する。以上の処理により平均粒径8μmのトナー母体粒
子が得られた。その後外添剤を外添処理し、トナーが得
られる。
(表1)に示した混合物をヘンシェルミキサーFM20
B(三井三池社製)にて混合する。その混合物を二軸混
練押出機PCM30(池貝鉄工社製)にて加熱混練す
る。混練物を粗粉砕機ロートプレックス(アルピネ社
製)にて2mm以下の大きさに粗粉砕する。そしてジェ
ットミル粉砕機IDS−2型(日本ニューマティック工
業社製)にて微粉砕を行う。粉砕物を気流分級機DS2
型(日本ニューマティック工業社製)にて微粉をカット
する。以上の処理により平均粒径8μmのトナー母体粒
子が得られた。その後外添剤を外添処理し、トナーが得
られる。
【0189】その後タンブラーミキサーによりキャリア
とトナーを混合比3%で1時間混合した。
とトナーを混合比3%で1時間混合した。
【0190】本発明の現像剤A1の材料組成を(表4)
に示す。
に示す。
【0191】
【表4】
【0192】外添剤にチタン酸バリウム微粒子とポリジ
メチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカを使
用した。
メチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカを使
用した。
【0193】(表2)に示すように、現像剤A1が高流
動性、高帯電性を示していることがわかる。(流動性は
トナーのみの値である) また(表3)に示すように本発明のチタン酸バリウム微
粒子がトナー母体粒子に対して逆帯電性で、かつ高く保
持していることが分かる。
動性、高帯電性を示していることがわかる。(流動性は
トナーのみの値である) また(表3)に示すように本発明のチタン酸バリウム微
粒子がトナー母体粒子に対して逆帯電性で、かつ高く保
持していることが分かる。
【0194】図1に示した電子写真装置を用いて、本発
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0195】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
【0196】(実施例2)本発明の現像剤A2の材料組
成を(表5)に示す。
成を(表5)に示す。
【0197】
【表5】
【0198】外添剤にジルコン酸バリウム微粒子とポリ
ジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカを
使用した。
ジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリカを
使用した。
【0199】図1に示した電子写真装置を用いて、本発
明の現像剤A2で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
明の現像剤A2で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0200】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。 実施例3 本発明の現像剤A3の材料組成を(表6)に示す。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。 実施例3 本発明の現像剤A3の材料組成を(表6)に示す。
【0201】
【表6】
【0202】外添剤にチタン酸ストロンチウム微粒子と
ポリジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリ
カを使用した。
ポリジメチルシリコーンオイルで処理された疎水性シリ
カを使用した。
【0203】図1に示した電子写真装置を用いて、本発
明の現像剤A3で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
明の現像剤A3で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0204】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
【0205】(実施例4)図2に本発明の電子写真方法
の一実施例の電子写真装置の断面図を示す。実施例1の
図1に示した電子写真装置の構成に、更に廃トナーリサ
イクル工程を付加した構成である。転写残りのトナーを
クリーニングブレード218でかき落とし、クリーニン
グボックス219に一時的に貯められた廃トナー223
を、輸送管220によって、現像装置のトナーホッパ2
06に戻す構成である。
の一実施例の電子写真装置の断面図を示す。実施例1の
図1に示した電子写真装置の構成に、更に廃トナーリサ
イクル工程を付加した構成である。転写残りのトナーを
クリーニングブレード218でかき落とし、クリーニン
グボックス219に一時的に貯められた廃トナー223
を、輸送管220によって、現像装置のトナーホッパ2
06に戻す構成である。
【0206】図2に示した電子写真装置を用いて、本発
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0207】そして、廃トナーリサイクルを行いなが
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
【0208】(実施例5)図2に示した電子写真装置を
用いて、本発明の現像剤A2で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
用いて、本発明の現像剤A2で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0209】そして、廃トナーリサイクルを行いなが
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
【0210】(実施例6)図2に示した電子写真装置を
用いて、本発明の現像剤A3で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
用いて、本発明の現像剤A3で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0211】そして、廃トナーリサイクルを行いなが
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
ら、10000枚の長期複写テストを行った。1000
0枚後のトナ−の流動性の低下はなく、高い電荷量を維
持し、感光体上にフィルミングは発生していない。初期
の画像に比べて遜色のない高濃度、低地カブリの複写画
像が得られた。トナーのリサイクルも良好に行えた。
【0212】(実施例7)図3に本発明の電子写真方法
の一実施例の電子写真装置の断面図を示す。カラー像形
成時の動作を説明する。
の一実施例の電子写真装置の断面図を示す。カラー像形
成時の動作を説明する。
【0213】1はカラー電子写真プリンタの外装筐であ
り、図面右端面側が前面である。1Aはプリンタ前面板
であり、該前面板はプリンタ外装筐1に対して下辺側の
ヒンジ軸1Bを中心に点線表示のように倒し開き操作、
実線表示のように起こし閉じ操作自由である。プリンタ
内に対する中間転写ベルトユニット2の着脱操作や紙詰
まり時などのプリンタ内部点検保守等は前面板1Aを倒
し開いてプリンタ内部を大きく解放することにより行わ
れる。この中間転写ベルトユニット2の着脱動作は、感
光体の回転軸母線方向に対し垂直方向になるように設計
されている。
り、図面右端面側が前面である。1Aはプリンタ前面板
であり、該前面板はプリンタ外装筐1に対して下辺側の
ヒンジ軸1Bを中心に点線表示のように倒し開き操作、
実線表示のように起こし閉じ操作自由である。プリンタ
内に対する中間転写ベルトユニット2の着脱操作や紙詰
まり時などのプリンタ内部点検保守等は前面板1Aを倒
し開いてプリンタ内部を大きく解放することにより行わ
れる。この中間転写ベルトユニット2の着脱動作は、感
光体の回転軸母線方向に対し垂直方向になるように設計
されている。
【0214】中間転写ベルトユニット2の構成を図4に
示す。中間転写ベルトユニット2はユニットハウジング
2aに、転写ベルト3、導電性弾性体よりなる第1転写
ローラ4、アルミニウムローラよりなる第2転写ローラ
5、転写ベルトの張力を調整するテンションローラ6、
転写ベルト上に残ったトナー像をクリーニングするベル
トクリーナローラ7、クリーナローラ7上に回収したト
ナーをかきおとすスクレーパ8、回収したトナーを溜お
く廃トナー溜め9aおよび9b、転写ベルトの位置を検
出する位置検出器10を内包している。この中間転写ベ
ルトユニット2は、図3においてプリンタ前面板1Aを
点線のように倒し開いてプリンタ外装筐1内の所定の収
納部に対して着脱自在である。
示す。中間転写ベルトユニット2はユニットハウジング
2aに、転写ベルト3、導電性弾性体よりなる第1転写
ローラ4、アルミニウムローラよりなる第2転写ローラ
5、転写ベルトの張力を調整するテンションローラ6、
転写ベルト上に残ったトナー像をクリーニングするベル
トクリーナローラ7、クリーナローラ7上に回収したト
ナーをかきおとすスクレーパ8、回収したトナーを溜お
く廃トナー溜め9aおよび9b、転写ベルトの位置を検
出する位置検出器10を内包している。この中間転写ベ
ルトユニット2は、図3においてプリンタ前面板1Aを
点線のように倒し開いてプリンタ外装筐1内の所定の収
納部に対して着脱自在である。
【0215】中間転写ベルト3は、絶縁性樹脂中に導電
性のフィラーを混練して押出機にてフィルム化して用い
る。本実施例では、絶縁性樹脂としてポリカーボネート
樹脂(例えば三菱ガス化学製ユーピロンZ300)95
部に、導電性カーボン(例えばケッチェンブラック)5
部を加えてフィルム化したものを用いた。表面に弗素樹
脂をコートした。フィルムの厚みは約350μm、抵抗
は約107〜108Ω・cmであった。
性のフィラーを混練して押出機にてフィルム化して用い
る。本実施例では、絶縁性樹脂としてポリカーボネート
樹脂(例えば三菱ガス化学製ユーピロンZ300)95
部に、導電性カーボン(例えばケッチェンブラック)5
部を加えてフィルム化したものを用いた。表面に弗素樹
脂をコートした。フィルムの厚みは約350μm、抵抗
は約107〜108Ω・cmであった。
【0216】この転写ベルトを、厚さ100μmのエン
ドレスベルト状の半導電性のウレタンを基材としたフィ
ルムよりなり、周囲に107Ω・cmの抵抗を有するよう
に低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形した第1転
写ローラ4、第2転写ローラ5およびテンションローラ
6に巻回し、矢印方向に移動可能に構成される。ここ
で、転写ベルトの周長は、最大用紙サイズであるA4用
紙の長手方向の長さ(298mm)に、後述する感光体
ドラム(直径30mm)の周長の半分より若干長い長さ
(62mm)を足した360mmに設定している。
ドレスベルト状の半導電性のウレタンを基材としたフィ
ルムよりなり、周囲に107Ω・cmの抵抗を有するよう
に低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形した第1転
写ローラ4、第2転写ローラ5およびテンションローラ
6に巻回し、矢印方向に移動可能に構成される。ここ
で、転写ベルトの周長は、最大用紙サイズであるA4用
紙の長手方向の長さ(298mm)に、後述する感光体
ドラム(直径30mm)の周長の半分より若干長い長さ
(62mm)を足した360mmに設定している。
【0217】中間転写ベルトユニット2がプリンタ本体
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、中間転写
ベルト3を介して感光体11(図3に図示)に約1.0
kgの力で圧接され、また、第2転写ローラ5は、中間
転写ベルト3を介して上記の第1転写ローラ4と同様の
構成の第3転写ローラ12(図3に図示)に圧接され
る。この第3転写ローラは中間転写ベルト3に従動回転
可能に構成している。
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、中間転写
ベルト3を介して感光体11(図3に図示)に約1.0
kgの力で圧接され、また、第2転写ローラ5は、中間
転写ベルト3を介して上記の第1転写ローラ4と同様の
構成の第3転写ローラ12(図3に図示)に圧接され
る。この第3転写ローラは中間転写ベルト3に従動回転
可能に構成している。
【0218】クリーナローラ7は、中間転写ベルト3を
清掃するベルトクリーナ部のローラである。これは、金
属性のローラにトナーを静電的に吸引する交流電圧を印
加する構成である。なお、このクリーナローラ7はゴム
ブレードや電圧を印加した導電性ファーブラシであって
もよい。
清掃するベルトクリーナ部のローラである。これは、金
属性のローラにトナーを静電的に吸引する交流電圧を印
加する構成である。なお、このクリーナローラ7はゴム
ブレードや電圧を印加した導電性ファーブラシであって
もよい。
【0219】再び、図3に戻る。プリンタ中央には黒、
シアン、マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした
像形成ユニット17Bk、17Y、17M、17Cが像
形成ユニット群18を構成し、図のように円環状に配置
されている。各像形成ユニットは、プリンタ上面板1C
をヒンジ軸1Dを中心に開いて像形成ユニット群18の
所定の位置に着脱自在である。像形成ユニット17はプ
リンタ内に正規に装着されることにより、像形成ユニッ
ト側とプリンタ側の両者側の機械的駆動系統・電気回路
系統が相互カップリング部材(不図示)を介して結合し
て機械的・電気的に一体化する。
シアン、マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした
像形成ユニット17Bk、17Y、17M、17Cが像
形成ユニット群18を構成し、図のように円環状に配置
されている。各像形成ユニットは、プリンタ上面板1C
をヒンジ軸1Dを中心に開いて像形成ユニット群18の
所定の位置に着脱自在である。像形成ユニット17はプ
リンタ内に正規に装着されることにより、像形成ユニッ
ト側とプリンタ側の両者側の機械的駆動系統・電気回路
系統が相互カップリング部材(不図示)を介して結合し
て機械的・電気的に一体化する。
【0220】円環状に配置されている像形成ユニット1
7Bk、17C、17M、17Yは支持体(図示せず)
に支持されており、全体として移動手段である移動モー
タ19に駆動され、固定されて回転しない円筒状の軸2
0の周りに回転移動可能に構成されている。各像形成ユ
ニットは、回転移動によって順次前述の中間転写ベルト
3を支持する第2転写ローラ4に対向した像形成位置2
1に位置することができる。像形成位置21は信号光2
2による露光位置でもある。
7Bk、17C、17M、17Yは支持体(図示せず)
に支持されており、全体として移動手段である移動モー
タ19に駆動され、固定されて回転しない円筒状の軸2
0の周りに回転移動可能に構成されている。各像形成ユ
ニットは、回転移動によって順次前述の中間転写ベルト
3を支持する第2転写ローラ4に対向した像形成位置2
1に位置することができる。像形成位置21は信号光2
2による露光位置でもある。
【0221】各像形成ユニットは、中に入れた現像剤を
除きそれぞれ同じ構成部材よりなるので、説明を簡略化
するため黒用の像形成ユニット17Bkについて説明
し、他色については省略する。なお、各色用について、
同じ部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつけ
る必要がある場合は、符号に各色を示す文字を付す。現
像は通常の電子写真法に用いる現像法を使用した。
除きそれぞれ同じ構成部材よりなるので、説明を簡略化
するため黒用の像形成ユニット17Bkについて説明
し、他色については省略する。なお、各色用について、
同じ部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつけ
る必要がある場合は、符号に各色を示す文字を付す。現
像は通常の電子写真法に用いる現像法を使用した。
【0222】再び図3に戻り説明する。35はプリンタ
外装筐1内の下側に配設したレーザビームスキャナ部で
あり、半導体レーザ、スキャナモータ35a、ポリゴン
ミラー35b、レンズ系35c等から構成されている。
該スキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素信号
に対応した画素レーザ信号光22は像形成ユニット17
Bkと17Yの間に構成された光路窓口36を通って、
軸20の一部に開けられた窓37を通して軸20内の固
定されたミラー38に入射し、反射されて像形成位置2
1にある像形成ユニット17Bkの露光窓25から像形
成ユニット17Bk内にほぼ水平に進入し、像形成ユニ
ット内に上下に配設されている現像剤溜め26とクリー
ナ34との間の通路を通って感光体ドラム11の左側面
の露光部に入射し母線方向に走査露光される。
外装筐1内の下側に配設したレーザビームスキャナ部で
あり、半導体レーザ、スキャナモータ35a、ポリゴン
ミラー35b、レンズ系35c等から構成されている。
該スキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素信号
に対応した画素レーザ信号光22は像形成ユニット17
Bkと17Yの間に構成された光路窓口36を通って、
軸20の一部に開けられた窓37を通して軸20内の固
定されたミラー38に入射し、反射されて像形成位置2
1にある像形成ユニット17Bkの露光窓25から像形
成ユニット17Bk内にほぼ水平に進入し、像形成ユニ
ット内に上下に配設されている現像剤溜め26とクリー
ナ34との間の通路を通って感光体ドラム11の左側面
の露光部に入射し母線方向に走査露光される。
【0223】ここで光路窓口36からミラー38までの
光路は両隣の像形成ユニット17Bkと17Yとのユニ
ット間の隙間を利用しているため、像形成ユニット群1
8には無駄になる空間がほとんど無い。また、ミラー3
8は像形成ユニット群18の中央部に設けられているた
め、固定された単一のミラーで構成することができ、シ
ンプルでかつ位置合わせ等が容易な構成である。
光路は両隣の像形成ユニット17Bkと17Yとのユニ
ット間の隙間を利用しているため、像形成ユニット群1
8には無駄になる空間がほとんど無い。また、ミラー3
8は像形成ユニット群18の中央部に設けられているた
め、固定された単一のミラーで構成することができ、シ
ンプルでかつ位置合わせ等が容易な構成である。
【0224】12はプリンタ前面板1Aの内側で給送ロ
ーラ39の上方に配設した第3転写ローラであり、中間
転写ベルト3と第3転写ローラ12との圧接されたニッ
プ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設けた紙給送ロ
ーラ39により用紙が送られてくるように用紙搬送路が
形成されている。
ーラ39の上方に配設した第3転写ローラであり、中間
転写ベルト3と第3転写ローラ12との圧接されたニッ
プ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設けた紙給送ロ
ーラ39により用紙が送られてくるように用紙搬送路が
形成されている。
【0225】40はプリンタ前面板1Aの下辺側に外方
に突出させて設けた給紙カセットであり、複数の紙Sを
同時にセットできる。41aと41bとは紙搬送タイミ
ングローラ、42a・42bはプリンタの内側上部に設
けた定着ローラ対、43は第3転写ローラ12と定着ロ
ーラ対42a・42b間に設けた紙ガイド板、44a・
44bは定着ローラ対42a・42bの紙出口側に配設
した紙排出ローラ対、45は定着ローラ42aに供給す
るシリコンオイル46を溜める定着オイル溜め、47は
シリコンオイル46を定着ローラ42aに塗布するオイ
ル供給ローラである。以上が本発明の電子写真装置の主
要構成の説明である。
に突出させて設けた給紙カセットであり、複数の紙Sを
同時にセットできる。41aと41bとは紙搬送タイミ
ングローラ、42a・42bはプリンタの内側上部に設
けた定着ローラ対、43は第3転写ローラ12と定着ロ
ーラ対42a・42b間に設けた紙ガイド板、44a・
44bは定着ローラ対42a・42bの紙出口側に配設
した紙排出ローラ対、45は定着ローラ42aに供給す
るシリコンオイル46を溜める定着オイル溜め、47は
シリコンオイル46を定着ローラ42aに塗布するオイ
ル供給ローラである。以上が本発明の電子写真装置の主
要構成の説明である。
【0226】本発明の電子写真装置では、各像形成ユニ
ット、中間転写ベルトユニットには、廃トナー溜めを設
けている。本発明のトナーを用いれば高効率の転写率の
ため、ほとんど廃トナーは生じないため、その容積は非
常に小さくできる。
ット、中間転写ベルトユニットには、廃トナー溜めを設
けている。本発明のトナーを用いれば高効率の転写率の
ため、ほとんど廃トナーは生じないため、その容積は非
常に小さくできる。
【0227】最初、像形成ユニット群18は図3に示す
位置にあり、黒の像形成ユニット17Bkが図示のよう
に像形成位置21にある。このとき感光体11は中間転
写ベルト3を介して第1転写ローラ4に対向接触してい
る。
位置にあり、黒の像形成ユニット17Bkが図示のよう
に像形成位置21にある。このとき感光体11は中間転
写ベルト3を介して第1転写ローラ4に対向接触してい
る。
【0228】像形成工程により、レーザ露光装置35に
より黒の信号光が像形成ユニット17Bkに入力され、
黒トナーによる像形成が行われる。この時像形成ユニッ
ト17Bkの像形成の速度(感光体の周速に等しい60
mm/s)と中間転写ベルト3の移動速度は同一になる
ように設定されており、像形成と同時に第1転写ローラ
4の作用で、黒トナー像が中間転写ベルト3に転写され
る。このとき第1転写ローラには+1kVの直流電圧を
印加した。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後
に、像形成ユニット17Bk、17C、17M、17Y
は像形成ユニット群18として全体が移動モータ19に
駆動されて図3の矢印方向に回転移動し、ちょうど90
度回転して像形成ユニット17Cが像形成位置21に達
した位置で止まる。この間、像形成ユニットの感光体以
外のトナーホッパ26やクリーナ34の部分は感光体1
1先端の回転円弧より内側に位置しているので、中間転
写ベルト3が像形成ユニットに接触することはない。
より黒の信号光が像形成ユニット17Bkに入力され、
黒トナーによる像形成が行われる。この時像形成ユニッ
ト17Bkの像形成の速度(感光体の周速に等しい60
mm/s)と中間転写ベルト3の移動速度は同一になる
ように設定されており、像形成と同時に第1転写ローラ
4の作用で、黒トナー像が中間転写ベルト3に転写され
る。このとき第1転写ローラには+1kVの直流電圧を
印加した。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後
に、像形成ユニット17Bk、17C、17M、17Y
は像形成ユニット群18として全体が移動モータ19に
駆動されて図3の矢印方向に回転移動し、ちょうど90
度回転して像形成ユニット17Cが像形成位置21に達
した位置で止まる。この間、像形成ユニットの感光体以
外のトナーホッパ26やクリーナ34の部分は感光体1
1先端の回転円弧より内側に位置しているので、中間転
写ベルト3が像形成ユニットに接触することはない。
【0229】像形成ユニット17Cが像形成位置21に
到着後、前と同様に今度はシアンの信号でレーザ露光装
置35が像形成ユニット17Cに信号光を入力しシアン
のトナー像の形成と転写が行われる。このときまでに中
間転写ベルト3は一回転し、前に転写された黒のトナー
像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するように、
シアンの信号光の書き込みタイミングが制御される。こ
の間、第3転写ローラ12とクリーナローラ7とは中間
転写ベルト3から少し離れており、転写ベルト上のトナ
ー像を乱さないように構成されている。
到着後、前と同様に今度はシアンの信号でレーザ露光装
置35が像形成ユニット17Cに信号光を入力しシアン
のトナー像の形成と転写が行われる。このときまでに中
間転写ベルト3は一回転し、前に転写された黒のトナー
像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するように、
シアンの信号光の書き込みタイミングが制御される。こ
の間、第3転写ローラ12とクリーナローラ7とは中間
転写ベルト3から少し離れており、転写ベルト上のトナ
ー像を乱さないように構成されている。
【0230】以上と同様の動作を、マゼンタ、イエロに
ついても行い、中間転写ベルト3上には4色のトナー像
が位置的に合致して重ね合わされカラー像が形成され
た。最後のイエロトナー像の転写後、4色のトナー像は
タイミングを合わせて給紙カセット40から送られる用
紙に、第3転写ローラ12の作用で一括転写された。こ
のとき第2転写ローラ5は接地し、第3転写ローラ12
には+1.5kVの直流電圧を印加した。用紙に転写さ
れたトナー像は定着ローラ対42a・42bにより定着
された。用紙はその後排出ローラ対44a・44bを経
て装置外に排出された。中間転写ベルト3上に残った転
写残りのトナーは、クリーナローラ7の作用で清掃され
次の像形成に備えた。
ついても行い、中間転写ベルト3上には4色のトナー像
が位置的に合致して重ね合わされカラー像が形成され
た。最後のイエロトナー像の転写後、4色のトナー像は
タイミングを合わせて給紙カセット40から送られる用
紙に、第3転写ローラ12の作用で一括転写された。こ
のとき第2転写ローラ5は接地し、第3転写ローラ12
には+1.5kVの直流電圧を印加した。用紙に転写さ
れたトナー像は定着ローラ対42a・42bにより定着
された。用紙はその後排出ローラ対44a・44bを経
て装置外に排出された。中間転写ベルト3上に残った転
写残りのトナーは、クリーナローラ7の作用で清掃され
次の像形成に備えた。
【0231】次に単色モード時の動作を説明する。単色
モード時は、まず所定の色の像形成ユニットが像形成位
置に移動する。次に前と同様に所定の色の像形成と中間
転写ベルト3への転写を行い、今度は転写後そのまま続
けて、次の第3転写ローラ12により給紙カセット40
から送られてくる用紙に転写をし、そのまま定着した。
モード時は、まず所定の色の像形成ユニットが像形成位
置に移動する。次に前と同様に所定の色の像形成と中間
転写ベルト3への転写を行い、今度は転写後そのまま続
けて、次の第3転写ローラ12により給紙カセット40
から送られてくる用紙に転写をし、そのまま定着した。
【0232】図3に示した電子写真装置を用いて、本発
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
明の現像剤A1で複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文字の中抜けな
どがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4の16本/m
mの画線をも再現した極めて高解像度高画質の画像が得
られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画像が得られ
た。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0233】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。また転写効率は92%であった。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。また転写効率は92%であった。
【0234】(実施例8)図3に示した電子写真装置を
用いて、本発明の現像剤A2で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
用いて、本発明の現像剤A2で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0235】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。転写効率は91%であった。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。転写効率は91%であった。
【0236】(実施例9)図3に示した電子写真装置を
用いて、本発明の現像剤A3で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
用いて、本発明の現像剤A3で複写テストを行った。画
像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行
なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散り、文
字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が1.4
の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像度高画
質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃度の画
像が得られた。非画像部の地かぶりは発生していない。
【0237】また1万枚の長期耐久テストに於いても、
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
流動性、画像濃度とも変化が少なく安定した特性を示し
ている。
【0238】(実施例10)実施例7の図3の構成にお
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A1で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A1で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
【0239】そして、10000枚の長期複写テストを
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は93%であった。
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は93%であった。
【0240】(実施例11)実施例7の図3の構成にお
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A2で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A2で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
【0241】そして、10000枚の長期複写テストを
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は90%であった。
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は90%であった。
【0242】(実施例12)実施例7の図3の構成にお
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A3で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
いて、像形成工程を実施例1の図1に示した現像工程の
構成として、本発明の現像剤A3で複写テストを行っ
た。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評
価を行なった。その結果、横線の乱れやトナーの飛び散
り、文字の中抜けなどがなくベタ黒画像が均一で濃度が
1.4の16本/mmの画線をも再現した極めて高解像
度高画質の画像が得られた。画像濃度1.4以上の高濃
度の画像が得られた。非画像部の地かぶりは発生してい
ない。
【0243】そして、10000枚の長期複写テストを
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は90%であった。
行った。10000枚後のトナ−の流動性の低下はな
く、高い電荷量を維持し、感光体上、中間転写ベルト上
にはフィルミングは発生していない。初期の画像に比べ
て遜色のない高濃度、低地カブリの複写画像が得られ
た。転写効率は90%であった。
【0244】(比較例1)外添剤が異なる以外は実施例
1と同様の組成、処方で現像剤B1を試作した。
1と同様の組成、処方で現像剤B1を試作した。
【0245】(表7)に現象剤B1の材料組成を示す。
【0246】
【表7】
【0247】外添剤に仮焼後機械的粉砕により作成した
チタン酸ストロンチウム微粒子とジメチルジクロロシラ
ンで表面処理された疎水性シリカを使用した。
チタン酸ストロンチウム微粒子とジメチルジクロロシラ
ンで表面処理された疎水性シリカを使用した。
【0248】実施例1の図1に示した電子写真装置を用
いて、現像剤B1で複写テストを行った。画像濃度を反
射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。そ
の結果、画像濃度が低く、地かぶりが多い画像となっ
た。
いて、現像剤B1で複写テストを行った。画像濃度を反
射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。そ
の結果、画像濃度が低く、地かぶりが多い画像となっ
た。
【0249】長期複写テストにおいて、2000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0250】(比較例2)外添剤が異なる以外は実施例
1と同様の組成、処方で現像剤B2を試作した。
1と同様の組成、処方で現像剤B2を試作した。
【0251】外添剤にヘキサメチルジシラザンで表面処
理された疎水性シリカとアルミナ微粒子を使用した。
理された疎水性シリカとアルミナ微粒子を使用した。
【0252】実施例1に示した電子写真装置を用いて、
現像剤B2で複写テストを行った。画像濃度を反射濃度
計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その結
果、若干画像濃度が低く、地かぶりが多い画像となっ
た。
現像剤B2で複写テストを行った。画像濃度を反射濃度
計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その結
果、若干画像濃度が低く、地かぶりが多い画像となっ
た。
【0253】長期複写テストにおいて、1000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0254】(比較例3)実施例4の図2に示した電子
写真装置を用いて、現像剤B1で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
写真装置を用いて、現像剤B1で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
【0255】長期複写テストにおいて、2000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0256】(比較例4)実施例4の図2に示した電子
写真装置を用いて、現像剤B2で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
写真装置を用いて、現像剤B2で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
【0257】長期複写テストにおいて、1000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0258】(比較例5)実施例7の図3に示した電子
写真装置を用いて、現像剤B1で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
写真装置を用いて、現像剤B1で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
【0259】長期複写テストにおいて、2000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0260】(比較例6)実施例7の図3に示した電子
写真装置を用いて、現像剤B2で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
写真装置を用いて、現像剤B2で複写テストを行った。
画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測定し、評価を
行なった。その結果、若干画像濃度が低く、地かぶりが
多い画像となった。
【0261】長期複写テストにおいて、1000枚当た
りからトナーフィルミングが発生した。
りからトナーフィルミングが発生した。
【0262】
【発明の効果】以上のように本発明は、固定磁石を内包
し移動する像担持体と、像担持体の表面と所定の間隙を
有した位置に設置され、内部に磁石を有する電極ローラ
を有する電極ローラからなる現像工程、中間転写体を用
いた転写工程、廃トナーをリサイクルする工程を有する
電子写真方法に、平均粒径、比表面積、で規定される水
熱法またはシュウ酸法により合成された無機微粒子とシ
リコーンオイルで表面処理されるシリカ微粒子を含有す
るトナーと、特定の導電性粉体を含有する弗素樹脂コー
トした磁性粒子のキャリアからなる現像剤を用いること
により、高流動性、高帯電性のトナーが得られ、高性
能、小型、低コスト現像法において、高濃度、低地かぶ
りの高画質を実現できる。
し移動する像担持体と、像担持体の表面と所定の間隙を
有した位置に設置され、内部に磁石を有する電極ローラ
を有する電極ローラからなる現像工程、中間転写体を用
いた転写工程、廃トナーをリサイクルする工程を有する
電子写真方法に、平均粒径、比表面積、で規定される水
熱法またはシュウ酸法により合成された無機微粒子とシ
リコーンオイルで表面処理されるシリカ微粒子を含有す
るトナーと、特定の導電性粉体を含有する弗素樹脂コー
トした磁性粒子のキャリアからなる現像剤を用いること
により、高流動性、高帯電性のトナーが得られ、高性
能、小型、低コスト現像法において、高濃度、低地かぶ
りの高画質を実現できる。
【0263】また転写時の中抜けを防止でき、廃トナー
をリサイクルしても、感光体上でのトナーフィルミング
の発生を抑えられ、安定した画像が得られる現像剤を提
供することが出来る。
をリサイクルしても、感光体上でのトナーフィルミング
の発生を抑えられ、安定した画像が得られる現像剤を提
供することが出来る。
【図1】本発明の−実施例の電子写真方法が使用される
電子写真装置の主要部を示す断面図
電子写真装置の主要部を示す断面図
【図2】本発明の−実施例の電子写真方法が使用される
電子写真装置の主要部を示す断面図
電子写真装置の主要部を示す断面図
【図3】本発明の−実施例の電子写真方法が使用される
電子写真装置の主要部を示す断面図
電子写真装置の主要部を示す断面図
【図4】本発明の実施例に示す中間転写ベルトユニット
の構成図
の構成図
【図5】従来のカラー電子写真装置の構成図
2 中間転写ベルトユニット 3 中間転写ベルト 4 第1転写ローラ 5 第2転写ローラ 6 テンションローラ 11 感光体 12 第3転写ローラ 15 バネ 16 コロ 17Bk・17C・17M・17Y 像形成ユニット 18 像形成ユニット群 21 像形成位置 22 レーザ信号光 35 レーザ露光装置 38 ミラー 202 感光体に内包された固定磁石 203 コロナ帯電器 204 グリッド電極 206 トナーホッパー 207 現像剤 208 電極ローラ 209 電極ローラ内部に設置された磁石 211 スクレーパ 213 転写ローラ 214 突入ガイド 215 搬送ガイド 216 転写紙 218 クリーニングブレード 219 廃トナーボックス 220 廃トナー輸送管 223 廃トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/10 361 (72)発明者 前田 正寿 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (26)
- 【請求項1】導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コ
ートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からなる
キャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成される現像剤であ
って、 前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160
(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面
積が500〜1300m2/g、PH7以上のカーボン
ブラックからなり、かつ、 前記外添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱
分解法により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gで
ある無機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理さ
れた窒素吸着によるBET比表面積が50〜350m2
/gである疎水性シリカ微粉末とからなることを特徴と
する現像剤。 - 【請求項2】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により合
成される無機微粒子がチタン酸塩微粒子、またはジルコ
ン酸塩微粒子であることを特徴とする請求項1記載の現
像剤。 - 【請求項3】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法ににより
合成される無機微粒子が、トナー100重量部に対して
0.1〜5.0重量部含有することを特徴とする請求項
1記載の現像剤。 - 【請求項4】疎水性シリカ微粒子が、トナー100重量
部に対して0.1〜5.0重量部含有することを特徴と
する請求項1記載の現像剤。 - 【請求項5】固定磁石を内包し移動する像担持体と現像
剤ホッパーと前記像担持体の表面と所定の間隙を有した
位置に内部に磁石を有する現像剤回収電極ローラとを有
する電子写真装置であって、前記像担持体に静電潜像を
形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像担
持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担持
体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移動
させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像担
持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回収
電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現像
工程と、 前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記トナーを
静電力で転写紙に移す転写工程と、 前記転写工程時に一部前記像担持体に残留する前記トナ
ーを前記像担持体から除去するクリーニング工程と、を
少なくとも有する電子写真方法に用いる現像剤であっ
て、 前記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面
コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からな
るキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成され、 前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160
(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面
積が500〜1300m2/g、PH7以上のカーボン
ブラックからなり、かつ、 前記外添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱
分解法により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gで
ある無機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理さ
れた窒素吸着によるBET比表面積が50〜350m2
/gである疎水性シリカ微粉末とからなることを特徴と
する現像剤。 - 【請求項6】反転現像法によって像担持体上に形成した
静電潜像をトナーにより顕像化する電子写真方法に用い
ることを特徴とする請求項5記載の現像剤。 - 【請求項7】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により合
成される無機微粒子がチタン酸塩微粒子、またはジルコ
ン酸塩微粒子であることを特徴とする請求項5記載の現
像剤。 - 【請求項8】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法ににより
合成される無機微粒子が、トナー100重量部に対して
0.1〜5.0重量部含有することを特徴とする請求項
5記載の現像剤。 - 【請求項9】疎水性シリカ微粒子が、トナー100重量
部に対して0.1〜5.0重量部含有することを特徴と
する請求項5記載の現像剤。 - 【請求項10】固定磁石を内包し移動する像担持体と現
像剤ホッパーと前記像担持体の表面と所定の間隙を有し
た位置に内部に磁石を有する現像剤回収電極ローラとを
有する電子写真装置であって、前記像担持体に静電潜像
を形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像
担持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担
持体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移
動させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像
担持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回
収電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現
像工程と、 前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記トナーを
静電力で転写紙に移す転写工程と、 前記転写工程時に一部前記像担持体に残留する前記トナ
ーを前記像担持体から除去するクリーニング工程と、 前記クリーニング工程で除去された前記トナーを再度前
記現像工程に戻し再利用するトナーリサイクル工程と、
を少なくとも有する電子写真方法に用いる現像剤であっ
て、 前記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面
コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からな
るキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成され、 前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160
(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面
積が500〜1300m2/g、PH7以上のカーボン
ブラックからなり、かつ、 前記外添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱
分解法により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gで
ある無機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理さ
れた窒素吸着によるBET比表面積が50〜350m2
/gである疎水性シリカ微粉末とからなることを特徴と
する現像剤。 - 【請求項11】反転現像法によって像担持体上に形成し
た静電潜像をトナーにより顕像化する電子写真方法に用
いることを特徴とする請求項10記載の現像剤。 - 【請求項12】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により
合成される無機微粒子がチタン酸塩微粒子、またはジル
コン酸塩微粒子であることを特徴とする請求項10記載
の現像剤。 - 【請求項13】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法にによ
り合成される無機微粒子が、トナー100重量部に対し
て0.1〜5.0重量部含有することを特徴とする請求
項10記載の現像剤。 - 【請求項14】疎水性シリカ微粒子が、トナー100重
量部に対して0.1〜5.0重量部含有することを特徴
とする請求項10記載の現像剤。 - 【請求項15】像担持体上に形成した静電潜像をトナー
により顕像化する現像工程と、 前記トナーを前記像担持体に当接したカーボンブラック
を含有したポリカーボネートを基本成分とする無端状の
中間転写体に1次転写する工程と、前記1次転写の工程
を複数回動作させて転写トナー重複像を形成する工程
と、前記中間転写体上に形成した前記転写トナー重複像
を給紙側から搬送される受像紙に一括して2次転写する
工程と、を少なくとも有する電子写真方法に用いる現像
剤であって、 前記現像剤が、導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面
コートした平均粒径20〜100μmの磁性粒子からな
るキャリアと、少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色
剤、外添剤からなるトナーとから構成され、 前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160
(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面
積が500〜1300m2/g、PH7以上のカーボン
ブラックからなり、かつ、 前記外添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱
分解法により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gで
ある無機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理さ
れた窒素吸着によるBET比表面積が50〜350m2
/gである疎水性シリカ微粉末とからなることを特徴と
する現像剤。 - 【請求項16】弗素樹脂により表面処理を施した中間転
写体である電子写真方法に用いることを特徴とする請求
項15記載の現像剤。 - 【請求項17】反転現像法によって像担持体上に形成し
た静電潜像をトナーにより顕像化する電子写真方法に用
いることを特徴とする請求項15記載の現像剤。 - 【請求項18】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により
合成される無機微粒子がチタン酸塩微粒子、またはジル
コン酸塩微粒子であることを特徴とする請求項15記載
の現像剤。 - 【請求項19】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法にによ
り合成される無機微粒子が、トナー100重量部に対し
て0.1〜5.0重量部含有することを特徴とする請求
項15記載の現像剤。 - 【請求項20】疎水性シリカ微粒子が、トナー100重
量部に対して0.1〜5.0重量部含有することを特徴
とする請求項15記載の現像剤。 - 【請求項21】固定磁石を内包し移動する像担持体と現
像剤ホッパーと前記像担持体の表面と所定の間隙を有し
た位置に内部に磁石を有する現像剤回収電極ローラとを
有する電子写真装置であって、前記像担持体に静電潜像
を形成した後、前記現像剤ホッパー内に位置する前記像
担持体の表面に前記現像剤を磁気的に吸引し、前記像担
持体の表面に前記現像剤を担持させ、前記像担持体を移
動させ、前記現像剤回収電極ローラに対向させ、前記像
担持体上のキャリアと非画像部のトナーは前記現像剤回
収電極ローラで回収し、画像部にトナーを残す構成の現
像工程と、 前記像担持体上の静電潜像を可視像化した前記トナー像
を前記像担持体に当接したカーボンブラックを含有した
ポリカーボネートを基本成分とする無端状の中間転写体
に1次転写し、前記現像工程と前記1次転写の工程を複
数回動作させて転写トナー重複像を形成し、前記中間転
写体上に形成した前記転写トナー重複像を給紙側から搬
送される受像紙に一括して2次転写する転写工程と、か
ら構成される電子写真方法に用いる現像剤であって、 導電性微粉末を含有する弗素樹脂を表面コートした平均
粒径20〜100μmの磁性粒子からなるキャリアと、
少なくとも結着樹脂、電荷制御剤、着色剤、外添剤から
なるトナーとから現像剤が構成され、 前記導電性粉体が少なくとも、DBP吸油量が160
(ml/100g)以上、窒素吸着によるBET比表面
積が500〜1300m2/g、PH7以上のカーボン
ブラックからなり、かつ、 前記外添剤が、少なくとも、水熱法またはシュウ酸塩熱
分解法により合成される平均粒径0.05〜4μm、窒
素吸着によるBET比表面積が0.1〜40m 2/gで
ある無機微粒子と、シリコーンオイルにより表面処理さ
れた窒素吸着によるBET比表面積が50〜350m2
/gである疎水性シリカ微粉末とからなることを特徴と
する現像剤。 - 【請求項22】弗素樹脂により表面処理を施した中間転
写体である電子写真方法に用いることを特徴とする請求
項21記載の現像剤。 - 【請求項23】反転現像法によって像担持体上に形成し
た静電潜像をトナーにより顕像化する電子写真方法に用
いることを特徴とする請求項21記載の現像剤。 - 【請求項24】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法により
合成される無機微粒子がチタン酸塩微粒子、またはジル
コン酸塩微粒子であることを特徴とする請求項21記載
の現像剤。 - 【請求項25】水熱法またはシュウ酸塩熱分解法にによ
り合成される無機微粒子が、トナー100重量部に対し
て0.1〜5.0重量部含有することを特徴とする請求
項21記載の現像剤。 - 【請求項26】疎水性シリカ微粒子が、トナー100重
量部に対して0.1〜5.0重量部含有することを特徴
とする請求項21記載の現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7064042A JPH08262785A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7064042A JPH08262785A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08262785A true JPH08262785A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13246668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7064042A Pending JPH08262785A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08262785A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10186731A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤及び画像形成方法 |
US6690905B2 (en) | 2001-07-18 | 2004-02-10 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus including intermediate transfer element for preventing occurrence of white spot |
JP2011008243A (ja) * | 2009-05-27 | 2011-01-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー |
US8137882B2 (en) | 2006-01-30 | 2012-03-20 | Imex Co., Ltd. | Toner for developing electrostatic images and process for producing the toner |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP7064042A patent/JPH08262785A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10186731A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤及び画像形成方法 |
US6690905B2 (en) | 2001-07-18 | 2004-02-10 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus including intermediate transfer element for preventing occurrence of white spot |
US8137882B2 (en) | 2006-01-30 | 2012-03-20 | Imex Co., Ltd. | Toner for developing electrostatic images and process for producing the toner |
JP2011008243A (ja) * | 2009-05-27 | 2011-01-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー |
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