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JPH08216221A - 多層構成フィルムの製造方法 - Google Patents

多層構成フィルムの製造方法

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JPH08216221A
JPH08216221A JP7023746A JP2374695A JPH08216221A JP H08216221 A JPH08216221 A JP H08216221A JP 7023746 A JP7023746 A JP 7023746A JP 2374695 A JP2374695 A JP 2374695A JP H08216221 A JPH08216221 A JP H08216221A
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JP
Japan
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layer
polyamide
film
acid
evoh
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JP7023746A
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Shigeyuki Harita
滋行 榛田
Susumu Fukutome
進 福留
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレン含有量20〜65モル%、ビニルエ
ステル成分のけん化度90モル%以上のエチレン−ビニ
ルエステル共重合体けん化物(A)層と、結晶性ポリア
ミド65〜35重量%および非晶性ポリアミド35〜6
5重量%からなるポリアミド組成物層(B)層の少なく
とも2層よりなる溶融多層体を基材(C)層に、(A)
層が基材(C)層に接するように共押出しコーティング
し、1〜50μmの(A)層厚み、1〜50μmの
(B)層厚みを形成することを特徴とする多層構成フィ
ルムの製造方法。 【効果】 本発明の製造方法は製膜安定性に優れ、また
得られた多層構成フィルムは、防湿性の良い基材を用い
た場合においても熱水処理後のガスバリアー性の回復が
早く、耐熱水ブロッキング性に優れ、高温時に基材との
接着力に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱水後のガスバリアー
性の回復が早く、耐熱水ブロッキング性に優れ、高温時
の接着力に優れた多層構成フィルムの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、透明性・機械的強度・価格などに
優れる二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下OPPと
略称する)や、二軸延伸ポリアミドフィルム(以下OP
Aと略称する)や、二軸延伸ポリエチレンテレフタート
フィルム(以下OPETと略称する)などの基材フィル
ムは、ポリオレフィンフィルムとラミネートされ、各種
用途の包装材料として使用されているが、ガスバリアー
性が良くないため、エチレン−ビニルエステル共重合体
けん化物(以下EVOHと略称する)のフィルムや、塩
化ビニリデン系共重合体(以下PVDCと略称する)を
コーティングしたフィルムをラミネートすることにより
ガスバリアー性の改善をはかっている。しかしEVOH
フィルムをラミネートしたものはコスト高となり、また
PVDCはそのままでも黄色味を帯びており、しかも紫
外線でさらに黄変するという問題もある。
【0003】特公平6−9916号公報には、脂肪族ポ
リアミド30〜90重量%および部分芳香族ポリアミド
10〜70重量%からなるポリアミド組成物と、ビニル
アルコール含有量40ないし85モル%の範囲にあるE
VOHとを、共押出ししてなる複合フィルムについて述
べられている。しかし該発明は、溶融多層体を冷却しフ
ィルム化することに関するものであり、溶融多層体を冷
却しフィルム化すること無く、溶融多層体を直ちに基材
に積層させる共押出しコーティング法に関するものでは
ない。また特公平6−9916号公報に記載されている
ような、脂肪族ポリアミド(結晶性)であるポリアミド
6と、部分芳香族ポリアミド(結晶性)であるポリア
ミド MXD6からなる結晶性ポリアミド組成物を用い
てEVOHと共押出しコーティングしたのでは、後述す
る比較例1からも明らかなように、溶融多層体の製膜安
定性が劣り、薄層のものが得られず経済的に不利であ
る。しかも得られた積層フィルムの耐屈曲性が劣る。比
較例2にも示すように、溶融多層体を冷却しフィルム化
する場合、バブルの安定性と、フィルムの強度より本発
明のような薄層のものを得ることは技術的に困難である
ばかりでなく、耐屈曲性に劣り、熱水処理によるデラミ
が発生しやすく、フィルム化工程と基材とのドライラミ
ネート工程の2工程を必要とし、非経済的である。
【0004】特開平5−116259号公報には、EV
OH層と密度0.90g/cm↑3以下のエチレン系重
合体層を各々少なくとも一層含む溶融多層体を共押出し
コーティングすることを特徴とする多層構成フィルムの
製造方法について述べられている。しかし該発明はEV
OHとエチレン系重合体に関するものであり、EVOH
と特定のポリアミドの溶融多層体に関するものではな
い。
【0005】特開平3−75120号公報には、ポリエ
ステルフィルムと接着性樹脂層とからなる積層フィルム
上に酸素バリアー性樹脂と接着性樹脂を共押出し、該接
着性樹脂を前記積層フィルムの接着性樹脂層上に重ねて
共押出ラミネートすることを特徴とする積層体の製造方
法について述べられている。しかし該発明には、特定の
ポリアミドを用いて、熱水処理後のガスバリアー性の回
復が早く、熱水処理しても白化やブロッキングの発生を
防止する方策に関するものではない。
【0006】特開平2−37298号公報には、少なく
とも、EVOH10〜100重量%を含有する樹脂と、
ポリエチレン系樹脂30重量%以上を含有する樹脂と
を、該ポリエチレン系樹脂を含有する樹脂が一方の表面
に積層すべく押出し積層して押出積層物を生成し、次に
該押出積層物の押出積層した直後にオゾン処理を施し、
アンカーコート処理を施した別製の基材シーに積層し、
押圧、冷却することを特徴とする積層体の製造法につい
て述べられている。しかし該発明も、EVOHと特定の
ポリアミドの溶融多層体に関するものではない。
【0007】特開昭51−18775号公報には基材フ
ィルムに少なくとも2層からなり、かつそのうちの1層
がEVOHである薄膜状溶融物を圧着することを特徴と
するラミネートフィルムの製造方法について述べられて
いる。しかし該発明のEVOHと共押出しされる熱可塑
性樹脂は、該公報6頁2〜11行に示されている通りポ
リオレフィンまたはポリオレフィンを主体とする共重合
体であり、ポリアミドは含まれていない。さらに該発明
には、特定のポリアミドを用いて、熱水処理後のガスバ
リアー性の回復が早く、熱水処理しても白化やブロッキ
ングの発生を防止する方策に関するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、製膜安定
性に優れ、熱水処理後のガスバリアー性の回復が早く、
耐熱水ブロッキング性に優れ、高温時の接着力に優れた
多層構成フィルムの製造方法は未だ十分なものがなく、
かかる特性を兼備えた安価な積層体が切望されている。
【0009】しかして、本発明は、上記のような従来技
術の欠点を解消するために創案されたものであり、製膜
安定性に優れ、高速製膜性に優れ、防湿性の良い基材を
用いシーラントを積層した場合においても熱水処理後の
ガスバリアー性の回復が早く、耐熱水ブロッキング性に
優れ、高温時の基材との接着力に優れた多層構成フィル
ムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記目的は、エチレン含有
量20〜65モル%、ビニルエステル成分のけん化度9
0モル%以上のEVOH(A)層と、結晶性ポリアミド
65〜35重量%および非晶性ポリアミド35〜65重
量%からなるポリアミド組成物(B)層の少なくとも2
層よりなる溶融多層体を(A)層が基材(C)層に接す
るように共押出しコーティングし、1〜50μmの
(A)層厚み、1〜50μmの(B)層厚みを形成する
ことによって達成される。
【0011】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明において、EVOH(A)は公知のものであり、例え
ば、エチレンとビニルエステルを、メタノールやt−ブ
タノールやジメチルスルホキシドなどの溶剤中で、加圧
下で過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルな
どの重合開始剤を用い公知の方法で重合させ、続いて
酸、またはアルカリ触媒でけん化して得られる物などが
例示される。脂肪酸ビニルエステルとしては、酢酸ビニ
ルエステル、プロピオン酸ビニルエステル、バーサチッ
ク酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステルなどが
あげられ、芳香族カルボン酸ビニルエステルなども使用
可能であるが、酢酸ビニルエステルが好ましい。EVO
Hのエチレン含有量は20〜65モル%、好適には25
〜60モル%、より好適には25〜50モル%、ビニル
エステル成分のけん化度は90モル%以上、好適には9
5モル%以上、より好適には98モル%以上である。エ
チレン含有量が20モル%未満では、高湿度時のガスバ
リアー性が低下し、65モル%を越えると十分なガスバ
リアー性が得られない。一方、けん化度が90モル%未
満は、高湿度時のガスバリアー性が低下するだけでな
く、EVOHの熱安定性が悪化し、得られる膜面にゲル
が発生しやすい。また、JIS K 7210(温度
210℃,荷重 2.16kg)で測定したEVOHの
メルトインデックスは0.1〜100g/10分のもの
が好ましく、0.5〜50g/10分のものがより好ま
しい。
【0012】また、EVOHには少量のプロピレン、イ
ソブテン、4−メチルペンテン−1、ヘキセン、オクテ
ンなどのα−オレフィン、イタコン酸、メタクリル酸、
アクリル酸、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、
その塩、その部分または完全エステル、そのニトリル、
そのアミド、その無水物、ビニルトリメトキシシランな
どのビニルシラン系化合物、不飽和スルホン酸、その
塩、アルキルチオール類、N−ビニルピロリドンなどの
共重合成分を含んでいても差支えない。
【0013】さらにまた、下記の特性値(P値)で表さ
れる熱分解挙動を有するEVOHを用いることが好まし
い。P値…内径2mmφ、長さ1cmのノズルおよび内
径9.5mmφのシリンダーを有するメルトインデクサ
ー(JIS K7210;宝工業(株)製メルトインデ
クサーL203型)を300℃に加熱し、該シリンダー
に試料樹脂5gを入れ、直ちに2.16kgの荷重をか
け1gの試料樹脂をノズルから吐出させた後荷重を除
き、その直後ノズルの出口を封鎖(たとえば直径2mm
φの針金をノズルに挿入して封鎖)し、次いで480g
の荷重をかけて、ストップウォッチをスターとさせ、ピ
ストンが5mm上昇する迄の時間(P値)が45秒以
上、15分以内。
【0014】P値は45秒以上、15分以内にあること
が重要であり、好ましくは1分以上、15分以内、より
好ましくは2分以上、10分以内である。P値が45秒
未満でも通常の押出温度では、共押出しコートでえられ
たEVOH層は良好な膜面のものがえられるが、生産性
向上を目的とし高速加工を行うために押出温度を上昇さ
せると、共押出しコートでえられたEVOH層に、EV
OHの熱分解に起因する気泡を含んだ膜となりやすく、
外観不良となる。一方15分を越えると押出機にゲルな
どが付着し、長時間連続安定運定性が劣りやすい。
【0015】このようなEVOHは、代表的には次のよ
うな方法により得られる。すなわち揮発分{EVOHを
120℃で24時間乾燥した時の重量減少率(乾燥重量
基準)を揮発分とする}が0.3%以下、好適には0.
2%以下、より好適には0.15%以下となるまで乾燥
することと、酸根70〜2000ppm、好適には70
〜1000ppm、より好適には100〜1000pp
m、アルカリ金属イオン15〜400ppm、好適には
20〜300ppm、より好適には30〜200pp
m、アルカリ土類金属イオン10〜300ppm、好適
には30〜200ppm、より好適には50〜150p
pm含ませることにより得られる。なおアルカリ金属イ
オンが100ppm以上の場合はアルカリ土類金属イオ
ンを含まなくても良く、アルカリ土類金属イオンが50
ppm以上の場合はアルカリ金属イオンを含まなくても
良い場合がある。
【0016】ここで酸根とは、好適にはpka(25℃
での酸度指数)3.5以上の酸、たとえば酢酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、クエン
酸、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン
酸、安息香酸、アスパラギン酸、アミノ安息香酸、グル
タミン酸などの有機酸、ホウ酸などの無機酸から水素原
子を除いたものであり、酸、酸無水物または金属塩など
の化合物として添加される。また他の酸根としてはリン
酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウムなどの無機
酸性物質などのリン酸根が挙げられる。アルカリ金属イ
オンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カ
リウムイオンなどが例示され、アルカリ土類金属イオン
としては、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、バ
リウムイオンなどが例示される。該金属イオンは、炭酸
塩、酢酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ホウ酸塩、水
酸化物、塩化物などの化合物として添加される。
【0017】炭酸ナトリウムで添加した場合には、ナト
リウムイオンのみを含むが、酢酸ナトリウム、酢酸カル
シウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウ
ムなどの金属塩で添加した場合には、酸根と金属イオン
の両者を含むので、各々の値を計算する必要がある。
【0018】また、EVOHはエチレン含有量の異なる
2種類以上のEVOHの混合物であってもよく、また、
重合度やけん化度の異なる2種類以上のEVOHの混合
物であってもよい。さらに、エチレン含有量と重合度や
けん化度が共に異なっていてもよい。
【0019】また、EVOHには、本発明を阻害しない
範囲で、酸化防止剤、色剤、紫外線吸収剤、スリップ
剤、帯電防止剤、可塑剤、架橋剤、無機充填剤、無機乾
燥剤などの各種添加剤、ポリアミド、ポリオレフィン、
高吸水性樹脂などの各種樹脂を配合してもよい。
【0020】本発明において、結晶性ポリアミドとして
は、ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、テトラメチ
レンジアミン、エチレンジアミン、メタキシリレンジア
ミン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジアミノジシク
ロヘキシルメタンなどのジアミン成分と、2,6−ナフ
タリンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ピメリン酸、アジピン酸、グ
ルタル酸、コハク酸などの多価カルボン酸成分を原料と
して得られるポリアミドや、δ−バレロラクタム、ε−
カプロラクタム、ω−ラウロラクタム、ω−アミノウン
デカン酸、ω−アミノドデカン酸などのアミノカルボン
酸を原料として得られるポリアミドおよびそれらの共重
合体が例示される。これらの内で、ポリアミド 6、ポ
リアミド66、ポリアミド 6/66、ポリアミド 1
2、ポリアミド 6/12、ポリアミド MXD6など
が好ましく、ポリアミド 6、ポリアミド 6/66が
より好ましい。また、温度 250℃,剪断速度 10
0/秒でのポリアミドの溶融粘度は1,000〜50,
000ポイズ、好ましくは1,000〜40,000ポ
イズ、より好ましくは5,000〜30,000ポイズ
である。
【0021】本発明において、非晶性ポリアミドとは、
窒素中、昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量計
(DSC)を用い測定した結晶融解熱量が1cal/g
ポリマー未満のものをいう。非晶性ポリアミドとして
は、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テレフ
タル酸などの脂肪族または芳香族ジカルボン酸成分と、
トリメチルヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミ
ン、4,4´−ジアミノ−ジシクロヘキシルプロパン、
4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチル−ジシクロヘ
キシルメタン、4,4´−ジメチル−ジシクロヘキシル
メタンなどの脂肪族ジアミン成分を原料として得られる
ポリアミドおよびそれらの共重合体などが例示される。
さらにラクタムやイソシアネート系化合物を原料に添加
しても良い。これらの内で、テレフタル酸とイソフタル
酸のモル比率が20:80〜40:60、好ましくは2
0:80〜35:65、より好ましくは25:75〜3
5:65のものをジカルボン酸成分とし、ヘキサメチレ
ンジアミンをジアミン成分としたポリアミドがより好ま
しい。また、温度 260℃,剪断速度 100/秒で
のポリアミドの溶融粘度は1,000〜50,000ポ
イズ、好ましくは3,000〜40,000ポイズ、よ
り好ましくは4,000〜30,000ポイズである。
また結晶性ポリアミドの溶融粘度より非晶性ポリアミド
の溶融粘度の方が小さい方が好ましい。
【0022】本発明に用いられる結晶性ポリアミドおよ
び非晶性ポリアミドからなるポリアミド組成物(B)の
各成分の配合割合は、結晶性ポリアミドが65〜35重
量%、好適には40〜60重量%、さらに好適には40
〜55重量%であり、非晶性ポリアミドが35〜65重
量%、好適には60〜40重量%、さらに好適には60
〜45重量%である。結晶性ポリアミドが35重量%未
満では熱水処理時ブロッキングが発生しやすく、一方、
65重量%を越えると製膜安定性に劣る。
【0023】本発明において、ポリアミド組成物(B)
のブレンド方法としては、結晶性ポリアミドと非晶性ポ
リアミドをドライブレンドし、そのまま押出機に投入
し、共押出しコーティングする方法でも良いし、一旦ド
ライブレンドした後、または各々の所定量をフィーダー
を用い連続的に、単軸または二軸スクリュー押出機(混
練部の付いたまたは無い、同方向または異方向)、イン
テンシブミキサー、連続式インテンシブミキサーなどを
用い溶融押出後、冷却下ペレット化して、溶融ブレンド
体としたものを共押出しコーティングする方法でも良
い。
【0024】また、ポリアミド組成物(B)には、本発
明を阻害しない範囲で、酸化防止剤、色剤、紫外線吸収
剤、抗菌剤、スリップ剤、帯電防止剤、可塑剤、架橋
剤、無機充填剤、無機乾燥剤などの各種添加剤、ポリオ
レフィン、高吸水性樹脂などの各種樹脂を配合してもよ
い。
【0025】本発明において、EVOH(A)とポリア
ミド組成物(B)よりなる溶融多層体の構成は、ポリア
ミド組成物/EVOH、ポリアミド組成物/EVOH/
EVOH、ポリアミド組成物/EVOH/ポリアミド組
成物/EVOHなどが挙げらる。溶融多層体でポリアミ
ド組成物を2層以上含む場合、それらポリアミド組成物
の組成比は異なっていても良い。また溶融多層体でEV
OHを2層以上含む場合、それらEVOHのエチレン含
有量は異なっていても良い。
【0026】本発明において多層溶融体を基材に共押出
しコーティングすることは重要である。前記したとお
り、特定のポリアミド組成物及びEVOHを共押出しコ
ーティングすることにより、EVOH(A)層、ポリア
ミド組成物(B)層の厚みを薄くしても、製膜安定性が
優れている。なお製膜安定性とは、150m/分という
高速共押出しコーティングで得られる多層溶融体の塗膜
幅の変動(ネックイン変動)が50mm以内におさまる
ことを意味し、この変動が少ないほど、EVOHおよび
ポリアミド組成物の収率が向上する。
【0027】本発明において得られる多層フィルムのポ
リアミド組成物(B)層の厚み{溶融多層体に(B)層
を2層以上含む場合は得られる多層フィルムでのその合
計厚み}は1〜50μm、好適には1〜20μm、さら
に好適には1〜5μmである。本発明においては(B)
層の厚さを薄くすることが可能であるので、その分安価
に多層構成フィルムを得ることができる。また本発明に
おいて得られる多層フィルムのEVOH(A)層の厚み
{溶融多層体に(A)層を2層以上含む場合は得られる
多層フィルムでのその合計厚み}は1〜50μm、好適
には2〜20μm、さらに好適には2〜10μmであ
る。基材に共押出しコーティングする前、および/また
は後に、溶融多層体の片面あるいは両面にオゾン処理、
コロナ放電処理、電子線照射処理などが施されても良
い。また、基材(C)層とEVOH(A)層間の接着力
が十分得られない場合には、基材(C)層をアンカーコ
ート剤で処理した後、基材(C)層のアンカーコート処
理面にEVOH(A)層が接するように、EVOH
(A)とポリアミド組成物(B)とを共押出しコーティ
ングする事が好ましい。なおEVOH(A)とポリアミ
ド組成物(B)とを共押出しフィルムに成形した後、基
材とドライラミネートする場合は、後述する比較例2か
ら明らかなように、熱水処理時にデラミが発生しやす
い。
【0028】本発明において、多層溶融体が共押出しコ
ートされる基材(C)としては、エチレンホモポリマー
およびエチレンコポリマー、プロピレンホモポリマーお
よびプロピレンコポリマー、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レートなどのポリエステル、ポリε−カプロラクタム、
ポリヘキサメチレンアジポアミド、ポリメタキシリレン
アジポアミドなどのポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂よりなる無延
伸フィルムまたはシート、一軸延伸フィルム、二軸延伸
フィルム、圧延フィルム、セロハン、アルミニウム箔、
紙、合成紙、レーヨン紙などが挙げられる。さらにこれ
等の基材および基材の原料となる熱可塑性樹脂をドライ
ラミネート、共押出ラミネートなどの手法で多層化し
た、無延伸多層フィルムまたはシート、一軸延伸フィル
ム、二軸延伸フィルム、圧延フィルムも使用可能であ
る。基材には金属または金属酸化物が蒸着されていても
良いし、印刷が施されていても良い。
【0029】本発明において、基材(C)層とEVOH
(A)層間の接着力が十分得られない場合に、基材
(C)に施されるアンカーコート剤としては、エステル
結合、エーテル結合、ウレタン結合を1種ないし2種以
上を主鎖に含み、かつ水酸基を2個ないし2個以上含む
主剤(ポリプロピレングリコールとビスフェノールAと
を反応させたポリエーテル、ポリプロピレングリコール
とトルイレンジイソシアネートやm−キシリレンジイソ
シアネートとを反応させたポリエーテルポリウレタン、
イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、アジピン酸
とジエチレングリコール、エチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコールとを反応させたポリエステル、イソフ
タル酸、アジピン酸とエチレングリコール、ブタンジオ
ール、ジエチレングリコールとイソホロンジイソシアネ
ートとを反応させたポリエステルポリウレタンなどが例
示される)と、多官能イソシアネートの硬化剤(トリメ
チロールプロパンとイソホロンジイソシアネートとの反
応物やポリプロピレングリコール付加グリセリンとm−
キシリレンジイソシアネートとの反応物やm−キシリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ト
ルイレンジイソシアネートなどが例示される)とからな
る、2液硬化型のアンカーコート剤を用いることが耐熱
水性の点で望ましい。このようなアンカーコート剤は、
東洋モートン(株)、武田薬品工業(株)、大日本イン
キ化学工業(株)、大日精化工業(株)を初めとする各
接着剤メーカーより市販されている。アンカーコート剤
の塗布量は固形分として0.05〜4g/m↑2、好ま
しくは0.05〜1g/m↑2、より好ましくは0.1
〜0.5g/m↑2である。
【0030】本発明において、共押出しコーティングに
より得られた多層構成フィルムをそのまま包装材料とし
て用いても良いが、シーラントを積層した後包装材料と
して用いた方が、シール強度が大きく重量物の包装には
適している。基材がOPAやOPETなどの透湿性の良
い基材を用いた場合は、シーラントを共押出しコート面
または基材面のどちら側に積層しても、熱水処理時の外
観変化と、ボイル後のバリアー性早期回復性に問題は無
いが、共押出しコート面にシーラントを積層した方が、
得られた包材の外観が良好となる場合が多い。OPPや
PVDCコートフィルムなどの防湿性の良い基材を用い
た場合は、シーラントをどちらの面に積層しても熱水処
理時の外観変化に問題ないが、共押出しコート面にシー
ラントを積層した場合熱水処理後のバリアー性早期回復
の面で不利であり、基材面にシーラントを積層する事
が、熱水処理後のバリアー性早期回復の面で重要であ
る。基材(C)の透湿性・防湿性の目安は、EVOH
(A)層の厚みによっても異なり一概に決定できない
が、25g/m↑2・24h(JIS Z 0208
の方法で、40℃、90%RHで測定した値)より大き
いか小さいかで決定すると良い。
【0031】積層されるシーラントとしては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リアクリロニトリルなど特に制限はなく、これらを単独
で用いても良いし、2種以上をブレンドして用いても良
いし、多層体で用いても良いが、基材より低融点または
低軟化点であるものが好ましい。
【0032】シーラントの積層方法は、基材に該溶融多
層体を共押出しコートした後、直ちにシーラントを押出
しラミネート(タンデムラミネート)しても良いし(コ
ロナ放電処理および/またはアンカーコート処理を行っ
ても良い)、一旦多層構成フィルムを得た後、シーラン
トをドライラミネートまたは押出しラミネートしても良
い。
【0033】このようにして得られた多層構成フィルム
あるいはシーラントをさらに積層した積層体を、袋、蓋
材などに用いた包装材料に、内容物を充填の後熱封緘し
た包装体は、80℃以上の熱水による15分以上の殺菌
工程において熱水ブロッキングや白化などの問題がな
く、ガスバリアー性の回復に優れており、水羊羮、プリ
ン、ゼリー、蜜豆などの菓子類、ぜんまい、蕨、沢庵、
菜の花などの漬物類、ソーセージ、ハム、蒲鉾などの加
工食品、コーンスープ、ミートソース、釜飯、肉じゃ
が、煮豆などの惣菜類を初め各種食品、医薬品、工業薬
品に好適に適用できる。また高温での接着力が良好なの
で、餅、ウィンナソーセージ、味噌、ラーメンスープな
どの自動充填包装工程におけるトラブルが発生しにく
い。さらに非晶性ポリアミドを使用したことにより、紫
外線遮断性も付与されており、赤蕪、桜海老、ワカメ、
カニ足風蒲鉾などの退色を抑制できる。
【0034】以下実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれによってなんら限定を受ける
ものではない。なお部、%とあるのは、特に断りのない
限りいずれも重量基準である。
【0035】
【実施例】
実施例1 両面コロナ放電処理された厚さ20μmのOPP{東京
セロファン紙(株)製トーセロ U−2}に、アンカー
コート剤{東洋モートン(株)製 AD−503A/C
AT10(ポリエステル系)}を固形分として0.2g
/m↑2塗布し、溶剤を蒸発させ、エチレン含有量27
モル%、ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
のEVOH(A)(MI 8g/10分、P値 6分、
ナトリウムイオン125ppm、カルシウムイオン0p
pm、酢酸根43ppm、燐酸根30ppm含み、揮発
分が0.08%)を200℃に溶融させ、結晶性ポリア
ミドとしてポリアミド 6{宇部興産(株)製 UBE
ナイロン 1024FD−1}(溶融粘度 10,00
0ポイズ)50重量%、および非晶性ポリアミドとして
ジアミン成分がヘキサメチレンジアミン、多価カルボン
酸成分がイソフタル酸とテレフタル酸のモル比が30:
70からなる非晶性ポリアミド(溶融粘度10,000
ポイズ)50重量%からなるポリアミド組成物(ドライ
ブレンド品)(B)を250℃に溶融させ、(A)の溶
融体と(B)の溶融体を、(A)層がOPPのアンカー
コート処理面と接触するように150m/分で共押出し
コートを行い、OPP/EVOH(4μm)/ポリアミ
ド組成物(2μm)構成の多層構成フィルムを得た。多
層構成フィルムを40℃で3日間エージングした。20
℃,65%RHでゲルボフレックステスターで1000
回の屈曲を与え、多層構成フィルムのピンホール発生の
有無を各3回行ったが、いずれのサンプルにもピンホー
ルは発生していなかった。
【0036】続いてOPP面に、上記のアンカーコート
剤を固形分として0.2g/m↑2塗布し、70℃で溶
剤を蒸発させた後、シーラントとして低密度ポリエチレ
ン{三井石油化学工業(株)製 ミラソン11}を32
0℃に溶融し、厚み20μmでOPP面のアンカーコー
ト処理面に押出ラミネートし、最後に低密度ポリエチレ
ン{三井石油化学工業(株)製 ミラソン11}を29
0℃に溶融し、厚み40μmで押出ラミネートして積層
体を得た。該積層体を40℃で3日間エージングした。
【0037】該積層体で、水100mlを封入した、縦
230mm、横150mmの4方袋を作り、この包装体
5袋を重ねて、85℃で30分間熱水処理した。どの袋
にもデラミ、白化、ブロッキングは見られず、良好な耐
熱水性を有していた。また、熱水処理後20℃,65%
RHに10時間放置した後の酸素透過量は、2.3ml
/m↑2・24h・atm{モダンコントロール社製
OX−TRAN 10/50型を用い20℃,65%R
H(袋外部側)〜20℃,100%RH(袋内部側)で
測定}と良好であった。
【0038】比較例1 実施例1において、ポリアミド組成物(ドライブレンド
品)(B)を結晶性脂肪族ポリアミドであるポリアミド
6{東レ(株)製 アミランCM 1021XF}
(溶融粘度 8,000ポイズ)50重量%、および結
晶性部分芳香族ポリアミドであるポリアミド MXD6
(脂肪族ジカルボン酸成分:アジピン酸、芳香族ジアミ
ン成分:メタキシリレンジアミン)(溶融粘度 2,0
00ポイズ)50重量%からなる結晶性ポリアミド組成
物に変更し、実施例1の厚みで、EVOH(A)がOP
Pのアンカーコート処理面と接触するように150m/
分で共押出しコートし多層構成フィルムを得ようとした
が、溶融多層体の製膜安定性が劣っており、ネックイン
幅変動が発生した。多層構成フィルムを得るには、
(A)および(B)の共押出しコート速度を40m/分
に下げざるを得ず、非常に生産性が悪くなってしまっ
た。OPP/EVOH(4μm)/ポリアミド組成物
(30μm)構成の多層構成フィルムを40℃で3日間
エージングした。20℃,65%RHでゲルボフレック
ステスターで1000回の屈曲を与え、多層構成フィル
ムのピンホール発生の有無を各3回行ったが、いずれの
サンプルにもピンホールが発生しており、耐屈曲性の点
で劣っていた。
【0039】以下は実施例1と同様の操作を行った。8
5℃で30分間熱水処理で、良好な耐熱水性を有してい
たが、熱水処理10時間放置した後の酸素透過量は、2
4ml/m↑2・24h・atmと不良であった。
【0040】比較例2 結晶性ポリアミドとしてポリアミド 6{宇部興産
(株)製 UBEナイロン1024FD−1}(溶融粘
度 10,000ポイズ)30重量%、および非晶性ポ
リアミドとしてジアミン成分がヘキサメチレンジアミ
ン、多価カルボン酸成分がイソフタル酸とテレフタル酸
のモル比が30:70からなる非晶性ポリアミド(溶融
粘度 7,000ポイズ)70重量%からなるポリアミ
ド組成物を240℃でブレンドペレット化した。エチレ
ン含有量44モル%、ビニルエステル成分のけん化度9
9.5モル%のEVOH(A)(MI 12g/10
分、P値3分 ナトリウムイオン190ppm、カルシ
ウムイオン0ppm、酢酸根190ppm含み、揮発分
が0.1%)を220℃に溶融させ、該ポリアミド組成
物(B)を250℃に溶融させ、実施例1厚みで、
(B)/(A)の2種2層空冷インフレフィルムを丸ダ
イを用い製膜速度30m/分で得ようとしたが、バブル
が安定せず、薄層のフィルムは得られなかった。
【0041】該EVOH(A)を220℃に溶融させ、
該ポリアミド組成物(B)を250℃に溶融させ、接着
性低密度ポリエチレン(密度0.920)を180℃に
溶融させ、(A)の溶融体、(B)の溶融体、接着性低
密度ポリエチレンの溶融体を、丸ダイを用い製膜速度8
m/分で(B)(30μm)/(A)(30μm)/接
着性低密度ポリエチレン(15μm)構成の3種3層空
冷インフレフィルムを得た。
【0042】両面コロナ放電処理された厚さ20μmの
OPP{東京セロファン紙(株)製トーセロ U−2}
に、ドライラミネート用接着剤{武田薬品工業(株)製
タケラック A−968/タケネート A−8}を、固
形分として3g/m↑2塗布し、70℃で溶剤を蒸発さ
せた後、前記共押出しフィルムのポリアミド組成物
(B)面と張合わせ、40℃で3日間エージングした。
20℃,65%RHでゲルボフレックステスターで10
00回の屈曲を与え、該フィルムのピンホール発生の有
無を各3回行ったが、いずれのサンプルにもピンホール
は発生しており、耐屈曲性の点で劣っていた。
【0043】該積層体で、水100mlを封入した、縦
230mm、横150mmの4方袋を作り、この包装体
5袋を重ねて、85℃で30分間熱水処理した。どの袋
にもブロッキングは見られなかったが、顕著なデラミと
白化が発生し耐熱水性の点でも劣っていた。さらに、熱
水処理後20℃,65%RHに10時間放置した後の酸
素透過量は、4.5ml/m↑2・24h・atmと熱
水処理後のバリアー性早期回復の点でも劣っていた。
【0044】実施例2 両面コロナ放電処理された厚さ15μmのOPA{興人
(株)製 ボニール}に、アンカーコート剤として武田
薬品工業(株)製 タケラックA−3210/タケネー
トA−3072(ウレタン系)を固形分として0.2g
/m↑2塗布し、溶剤を蒸発させ、エチレン含有量32
モル%、ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
のEVOH(A)(MI 8g/10分、P値 6分
ナトリウムイオン8ppm、カルシウムイオン66pp
m、酢酸根870ppm、リン酸根10ppm含み、揮
発分が0.1%)を200℃に溶融させ、結晶性ポリア
ミドとしてポリアミド 6(UBEナイロン 1024
FD−1)60重量%、および非晶性ポリアミドとして
ジアミン成分がヘキサメチレンジアミン、多価カルボン
酸成分がイソフタル酸とテレフタル酸のモル比が30:
70からなる非晶性ポリアミド(溶融粘度 7,000
ポイズ)を40重量%からなるポリアミド組成物(ドラ
イブレンド品)(B)を250℃に溶融させ、(A)の
溶融体、(B)の溶融体を、(A)がOPAのアンカー
コート処理面と接触するように150m/分で共押出し
コートを行い、OPA/EVOH(4μm)/ポリアミ
ド組成物(4μm)構成の多層構成フィルムを得た。多
層構成フィルムを40℃で3日間エージングした。20
℃,65%RHでゲルボフレックステスターで1000
回の屈曲を与え、多層構成フィルムのピンホール発生の
有無を各3回行ったが、いずれのサンプルにもピンホー
ルは発生していなかった。
【0045】続いてポリアミド組成物面に、ドライラミ
ネート用接着剤{武田薬品工業(株)製 タケラック
A−385/タケネート A−50}を、固形分として
3g/m↑2塗布し、70℃で溶剤を蒸発させた後、厚
さ60μmの低密度ポリエチレンフィルム{アイセロ化
学(株)製 スズロンL S201}を積層して積層体
を得た。該積層体を40℃で3日間エージングした。
【0046】以下は実施例1と同様の操作を行った。8
5℃で30分間熱水処理で、良好な耐熱水性を有してい
た。また、熱水処理10時間放置した後の酸素透過量
は、3.4ml/m↑2・24h・atmと良好であっ
た。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
は、製膜安定性に優れ、また得られた多層構成フィルム
は、熱水処理後のガスバリアー性の回復が早く、耐熱水
ブロッキング性に優れ、高温時の基材との接着力に優れ
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/34 B32B 27/34 // B29K 105:20 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含有量20〜65モル%、ビニ
    ルエステル成分のけん化度90モル%以上のエチレン−
    ビニルエステル共重合体けん化物(A)層と、結晶性ポ
    リアミド65〜35重量%および非晶性ポリアミド35
    〜65重量%からなるポリアミド組成物層(B)層の少
    なくとも2層よりなる溶融多層体を基材(C)層に、
    (A)層が基材(C)層に接するように共押出しコーテ
    ィングし、1〜50μmの(A)層厚み、1〜50μm
    の(B)層厚みを形成することを特徴とする多層構成フ
    ィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層構成フィルムの少な
    くとも片面にシーラントを積層した請求項1記載の多層
    構成フィルムの製造方法。
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JP2004527395A (ja) * 2001-03-09 2004-09-09 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 超高酸素バリアフィルム及びそれらから製造される物品

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