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JPH08159866A - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

Info

Publication number
JPH08159866A
JPH08159866A JP29731194A JP29731194A JPH08159866A JP H08159866 A JPH08159866 A JP H08159866A JP 29731194 A JP29731194 A JP 29731194A JP 29731194 A JP29731194 A JP 29731194A JP H08159866 A JPH08159866 A JP H08159866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
temperature
sensor
substrate
heat sensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29731194A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kudo
剛 工藤
Hiroaki Sato
浩明 佐藤
Taketoshi Mori
武寿 森
Kiyoshi Komatsu
清 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP29731194A priority Critical patent/JPH08159866A/ja
Publication of JPH08159866A publication Critical patent/JPH08159866A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高インピーダンスの回路部分に電気誘導で侵
入していた外来ノイズを低減し得る新規な赤外線センサ
を提供する。 【構成】 本発明の赤外線センサは、赤外線の照射によ
り感温部を加熱し、該感温部の温度変化から入射する赤
外線の量を測定する熱型赤外線センサであって、センサ
基板の一部に設けられた空洞部上に形成された絶縁性の
薄膜部に該感温部が設けられ、該感温部の周囲を真空に
保持する真空封止手段を有し、該センサ基板と同一ある
いは別の基板上に、該感温部の温度変化によって、発振
周波数が変化する電子回路を設け、該発振周波数の変化
により入射する赤外線の量に関する情報を外部に送信す
るようにしたことを特徴とする。 【効果】 高インピーダンスの配線の部分を短くでき、
外部から高インピーダンスの配線の部分に電気誘導で侵
入していたノイズを低減でき、微弱な赤外線をより正確
に検出でき得る高感度センサを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触で対象物の温度
を測定する赤外線センサに関する。
【0002】
【従来の技術】熱型赤外線センサ(サーミスタ型ボロメ
ータ)では、微弱な赤外線が検出できるよう高感度にす
るため、赤外線感応部のインピーダンスが数MΩの大き
い値のものを用いている。
【0003】こうした微弱な赤外線を検出するための熱
型赤外線センサに関する従来技術としては、例えば、特
開平3−140449号および特開平4−1535号公
報に開示されてなる発明などがある。しかしながら、こ
れらの赤外線センサでは、一般に、高インピーダンスの
回路では信号線にノイズ(電気的雑音)が乗りやすいに
もかかわらず、これら開示された発明においては、いず
れもノイズに対する配慮が施されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとすべき課題】本発明は、かかる問
題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高インピー
ダンスの回路部分に電気誘導で侵入していた外来ノイズ
を低減し得る新規な赤外線センサを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の目的
は、(1) 赤外線の照射により感温部を加熱し、該感
温部の温度変化から入射する赤外線の量を測定する熱型
赤外線センサであって、センサ基板の一部に設けられた
空洞部上に形成された絶縁性の薄膜部に該感温部が設け
られ、該感温部の周囲を真空に保持する真空封止手段を
有し、該センサ基板と同一あるいは別の基板上に、該感
温部の温度変化によって、発振周波数が変化する電子回
路を設け、該発振周波数の変化により入射する赤外線の
量に関する情報を外部に送信するようにしたことを特徴
とする赤外線センサにより達成される。
【0006】また、本発明の目的は、(2) 赤外線の
照射により感温部を加熱し、該感温部の温度変化から入
射する赤外線の量を測定する熱型赤外線センサであっ
て、空洞部を有し、該空洞部に形成された絶縁性の薄膜
部に該感温部が設けられたセンサ基板と、該センサ基板
の前記空洞部を覆い、前記感温部の周囲を真空に保持す
る真空封止手段と、前記センサ基板と同一あるいは別の
基板上に、該感温部の温度変化によって、発振周波数が
変化し、該発振周波数の変化により入射する赤外線の量
に関する情報を外部に送信するようにした電子回路とを
備えてなることを特徴とする赤外線センサにより達成さ
れる。
【0007】また、本発明の目的は、(3) 前記感温
部が、半導体材料と金属材料とのショットキー接合を用
いたものであることを特徴とする上記(1)または
(2)に示す赤外線センサによっても達成される。
【0008】本発明の目的は、(4) 前記絶縁性の薄
膜部が、少なくとも熱に対して絶縁性のものであること
を特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに示す
赤外線センサによっても達成される。
【0009】本発明の目的は、(5) 前記絶縁性の薄
膜部が、架橋型、カンチレバー型、ダイヤフラム型の中
から選ばれるいずれかの構造をなすことを特徴とする上
記(1)ないし(4)に示す赤外線センサによっても達
成される。
【0010】本発明の目的は、(6) 前記絶縁性の薄
膜部が、架橋構造をなすことを特徴とする上記(1)な
いし(4)に示す赤外線センサによっても達成される。
【0011】さらに、本発明の目的は、(7) 前記半
導体材料が、多結晶シリコンであることを特徴とする上
記(1)または(6)に示す赤外線センサによっても達
成される。
【0012】さらにまた、本発明の目的は、(8) 前
記半導体材料が、アモルファスシリコンであることを特
徴とする上記(1)または(6)に示す赤外線センサに
よっても達成される。
【0013】また、本発明は、(9) 前記金属材料
が、モリブデンであることを特徴とする上記(1)ない
し(8)のいずれかに示す赤外線センサによっても達成
される。
【0014】また、本発明は、(10) 前記金属材料
が、モリブデンシリサイドであることを特徴とする上記
(1)ないし(8)のいずれかに示す赤外線センサによ
っても達成される。
【0015】本発明に係る赤外線センサは、感温部の周
囲の空洞部が真空状態に保持されているので、周辺部
材、さらには空間への熱伝導によって感温部から失われ
る熱エネルギーが最小限に抑えられ、その結果、感温部
の温度上昇が増大し、センサ感度が著しく向上し、さら
に、該赤外線センサチップ内で、感温部の近傍に発振回
路が設けられているので、高インピーダンスの配線部分
が短くなり、外部から高インピーダンスの部分に電気誘
導で侵入していたノイズが低減する。
【0016】なお、本明細書において「真空」とは、圧
力が1.0Torr以下の状態を言うものとする。ただ
し、圧力が10-3Torr以下であれば、10-3Tor
rの場合と実質的にその効果は同じになる。
【0017】本発明の赤外線センサでは、より具体的に
は、センサ基板に空洞部を形成し、この空洞部上に同じ
形状の二つの感温部を設け、一方の感温部には赤外線を
選択的に入射させ、他方の感温部には赤外線の入射を遮
断する構成とすることが望ましい。これら赤外線が入射
した感温部の出力と赤外線を遮断した側の感温部の出力
との差分を検出することで、電気的なノイズおよび熱的
な外乱を除去して正味の赤外線量を得ることができる。
さらに、本発明に係る熱型赤外線センサ(サーミスタ型
ボロメータ、以下、単にボロメータともいう)の如く微
弱な信号を扱う場合には、感温部のすぐ近傍で該ボロメ
ータの出力をノイズに強い形式の信号に変換してしまう
ことが望ましい。したがって、該感温部の電気抵抗の変
化により発振周波数が変化する電子回路を該感温部の形
成されているセンサ基板上あるいは該感温部のすぐ近傍
に位置する別の基板上に作製し、発振周波数の変化とし
て出力が得られるようにすることで、該ボロメータ単体
では、微弱なアナログ信号でしか出力を取り出せなかっ
たが、必要な情報を周波数の変化として取り出せるよう
にでき、出力信号線に侵入する外来ノイズ(アナログ)
の影響を受け難くすることができる。
【0018】本発明に用いることのできるセンサ基板と
しては、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の半導体基
板が挙げられるが、容易にしかも安価に手に入れること
が可能なシリコン基板を用いることが好ましい。
【0019】また、本発明に係る感温部を支持する絶縁
性の薄膜部の形状(構造)としては、両端支持の架橋
(ブリッジ)構造や、カンチレバー形、ダイアフラム形
等の構造とすることができるが、熱容量を低減すると共
に、安定した構造とするためには4点支持の架橋構造が
望ましい。
【0020】上記感温部を支持する絶縁性の薄膜部とし
ては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリ
コンオキシナイトライド膜等の薄膜を用いて形成するこ
とができるが、特にシリコンオキシナイトライド膜の薄
膜を用いて形成することが好ましい。シリコンオキシナ
イトライド膜は、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の両
方の性質を持ち、そのため応力バランスが良く、安定し
て感温部を支持する構造を形成することが可能となる。
この絶縁性の薄膜部によって感温部を支持する構造とし
ては、例えば、シリコン基板の両面にシリコンオキシナ
イトライド膜等による絶縁性の薄膜を成膜し、あらかじ
め一方の面は架橋(ブリッジ)形状や、カンチレバー
形、ダイアフラム形等の形状、他方の面は任意の大きさ
の窓形状に、それぞれエッチングによりパターニング
(一方の面は架橋(ブリッジ)形状等の部分の膜を残
し、他方の面は任意の大きさの窓形状部分の膜を除去)
しておき、ヒドラジン水溶液や水酸化カリウム(KO
H)等による異方性エッチングにより作製することがで
きる。
【0021】次に、センサ基板に設けられた空洞部上に
形成された絶縁性の薄膜部上に設けられてなる感温部に
は、多結晶シリコン膜とモリブデンまたはモリブデンシ
リサイドとのショットキー接合が設けられていることが
望ましい。このショットキー接合を形成する多結晶シリ
コンの成膜には、スパッタリング、イオンビームスパッ
タリング、LP−CVD(減圧化学的気相成長法)等が
用いられるが、シリコン結晶の粒径が大きく安定した性
質の膜が得られるLP−CVD法が望ましい。
【0022】また、上記感温部は、アモルファスシリコ
ン膜とモリブデンまたはモリブデンシリサイドとのショ
ットキー接合としても良い。この場合、アモルファスシ
リコンの成膜にはスパッタリング法やPCVD(プラズ
マCVD)法が用いられるが、シリコン中の不純物濃度
の制御性がよいPCVD法が好ましい。
【0023】また、モリブデンまたはモリブデンシリサ
イド膜の成膜には、電子ビーム蒸着法やスパッタリング
法等が用いられるが、下地との密着性のよいスパッタリ
ング法が望ましい。
【0024】なお、上記感温部を形成する位置として
は、センサ基板に設けられた空洞部上に形成された絶縁
性の薄膜部上であれば、特に制限されるものでなく、例
えば、同一の空洞部を2つ設け、両方の空洞部上の薄膜
部の中央に同一の感温部をそれぞれ配置することができ
る。
【0025】また、上記感温部の周囲を真空に保持する
真空封止手段としては、例えば、センサ基板の両面に接
合する蓋体(表蓋および裏蓋)により、一方の蓋体をセ
ンサ基板の一面に接合した後、真空中において他方の蓋
体をセンサ基板の他面に接合することにより感温部の周
囲、例えば、センサ基板に設けられた空洞部および蓋体
の一部に設けられた掘り込み部(以下、これらセンサ基
板に設けられた空洞部および蓋体の一部に設けられた掘
り込み部の全体の空間を総称して、単に空洞部ともい
う)を真空状態に保つ真空封止手段などを挙げることが
できる。
【0026】次に、感温部の温度変化によって発振周波
数が変化する電子回路としては、電子回路での発振周波
数の変化により入射する赤外線の量に関する情報を外部
に送信し得る回路であれば良く、例えば、先述したよう
に赤外線を選択的に入射させ赤外線を受光することによ
り抵抗値が変化する感温部と、赤外線の入射を遮断し抵
抗値が変化しない他の感温部とを用い、測温時にこれら
の感温部が交互に接続されたときの発振器の発振数の比
から求まる値により温度変化を知ることができるような
構成の発振回路などを利用することができる。
【0027】また、蓋体としては、シリコン基板あるい
はガラス基板を用いることができる。該蓋体を用いる場
合において、一対の感温部のうち一方のみに選択的に赤
外線を導くためには、蓋体としてシリコン基板を用い、
該基板にアルミニウム膜や銅膜等の赤外線反射膜を設
け、赤外線を導こうとする感温部に対応する部分の該赤
外線反射膜に部分的に窓(開口部)を設けた構造とする
ことが望ましい。
【0028】蓋体とセンサ基板との接合手段としては、
例えば、蓋体とセンサ基板との間をバリヤーメタル上に
形成したハンダバンプ法による接合法や陽極接合があ
る。特に、赤外線センサの感温部の周囲を真空状態に保
つ場合には、表蓋あるいは裏蓋とセンサ基板との接合の
うち一方は、上述した封止手段に示す手順に従って真空
中で行う。蓋体を例えばパイレックスガラス(商品名)
とすれば、シリコン製のセンサ基板と直接、陽極接合す
ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのもの
であり、本発明がこの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0030】まず、本実施例の赤外線センサ1の構造と
しては、図1および図2に示すように、センサ基板とし
てのシリコン基板2を有し、このシリコン基板2には空
洞部3が形成されている。この空洞部3は、シリコン基
板2の上下面に開口しており、シリコン基板2の上面に
は、空洞部3上に絶縁性の薄膜部として4点支持の架橋
構造により形成された二つの架橋部4および5を有する
シリコンオキシナイトライド膜6が成膜されている。
【0031】それぞれの架橋部4および5の中央部には
感温部7および8として微小なサーミスタが設けられて
いる。これらの感温部7および8は、いずれも多結晶シ
リコンにより形成されている。感温部7および8には、
図示しないが、モリブデンあるいはモリブデンシリサイ
ドと多結晶シリコンとの間にショットキー接合が形成さ
れ、さらにアルミニウム膜により形成された電極配線層
の端部が電気的に接続され、この電極配線層の他端部
は、クロム膜で延長されて、シリコン基板2上面の周辺
部に形成された感温部7、8は、該シリコン基板2上に
該感温部の温度変化によって発振周波数が変化し、該発
振周波数の変化により入射する赤外線の量に関する情報
を外部に送信するようにした電子回路(以下、単に発振
回路ともいう)9に接続されている。
【0032】ところで、赤外線センサを高感度にするに
は、感温部の周囲を真空雰囲気にすることが非常に効果
的である。そのため、本実施例の赤外線センサ1では、
感温部7および8たる微小なサーミスタたる感温部の周
囲の空洞部3を真空に保持する目的で、上蓋10の接合
時に真空封止を行うことによって該空洞部3を真空状態
に保持したものである。
【0033】すなわち、空洞部3を真空状態に保持すべ
く、シリコン基板2の下面には、裏蓋15が接合されて
いる。この裏蓋15は、例えば、シリコンあるいはパイ
レックスガラス(商品名)により作製されている。
【0034】また、シリコン基板2のシリコンオキシナ
イトライド膜6の上面には、裏蓋15の接合後に表蓋1
0が真空中において接合されている。表蓋10は、シリ
コンにより作製されており、その表蓋10には、赤外線
反射防止膜11が成膜されている。赤外線反射防止膜1
1の表面には、例えばアルミニウム膜や銅層上にチタン
層が積層されてなる多層膜による赤外線遮蔽膜12が成
膜され、これら赤外線遮蔽膜12の赤外線受光部13に
対向する位置には、赤外線を内部に導くために赤外線透
過窓(アパーチャ)14が設けられている。
【0035】さらに、感温部の温度変化によって発振周
波数が変化する電子回路(発振回路)9は、感温部7、
8を形成したシリコン基板2上にモノリシックに設ける
ことが望ましいが、裏蓋15の基板に作製することもで
きる。後者の場合には、裏蓋15を接合すると感温部
7、8と発振回路9が電気的に接続するように構成する
必要がある。
【0036】この赤外線センサ1では、赤外線は表蓋1
0の赤外線透過窓(アパーチャ)14および空洞部3を
通して一方の感温部7に選択的に入射する。他方の感温
部8では、赤外線遮蔽膜11により赤外線の入射が遮蔽
される。この赤外線が入射する感温部7と赤外線が遮蔽
される感温部8との差動出力が発振回路9、さらにはフ
レキシブル基板(図示せず)を介して外部に導かれる。
ここで、感温部7の周囲の空洞部3(表蓋10の掘込み
部も含まれる)内は真空状態に保持されているため、入
射した赤外線のエネルギーが大気を通じて失われること
がなく、微量な赤外線で効率よく感温部7を加熱でき、
感度が向上する。一方、他方の感温部8の周囲の空洞部
3も同一の真空状態に保たれている。そのため、二つの
感温部7および8の間の差動出力により真の赤外線量を
検出することができる。
【0037】また、本実施例に示す以外にも、センサ基
板たるシリコン基板2の空洞部3上に形成される絶縁性
の薄膜部の形状(構造)として、上述の4点支持の架橋
構造以外にも、例えば、ダイアフラム形およびカンチレ
バー形の構造とすることもできる。
【0038】また、赤外線センサ1のチップ内では、感
温部7、8の近傍に発振回路9を設けたことにより、高
インピーダンスの配線16の部分が短くなり、外部から
高インピーダンスの配線16の部分に電気誘導で侵入し
ていたノイズの低減が図れるものである。
【0039】発振回路9は、本発明の目的に合致するも
のであれば、どのような回路形式のものでも適用できる
が、本実施例では、図3に示すような発振回路を用い
た。図3より、発振回路9は、赤外線を受光することで
電気抵抗(インピーダンス)が変化する検知サーミスタ
3 としての感温部7と、赤外線の照射を遮りインピー
ダンスが変化しないようにした基準抵抗サーミスタR2
としての感温部8を用いる。コントロール信号BのHI
−LOを切り替えると、サーミスタR2 またはR3 の抵
抗値に応じた周波数で発振するため、両者の周波数を比
較することにより温度変化を知ることができるものであ
る。なお、コントロール信号Aは、発振をON−OFF
するための信号である。
【0040】図1および図2に示すように、赤外線セン
サ1のチップ内で、感温部7、8の近傍に発振回路9を
設けたことにより、高インピーダンスの配線部分16が
短くなり、外部から高インピーダンスの配線部分16に
電気誘導で侵入していたノイズが低減した。また、熱型
赤外線センサ(サーミスタ型ボロメータ)単体では、微
弱なアナログ信号でしか出力を取り出せなかったが、必
要な情報を周波数の変化として取り出せるようにしたた
め、出力信号線に侵入する外来ノイズ(アナログ)の影
響を受け難くなった。
【0041】次に、本発明の一実施態様として本実施例
に用いてなる赤外線センサの製作工程ブロック図を、工
程順に図4から図9に示す。
【0042】図4は、赤外線センサの感温部の温度変化
によって、発振周波数が変化する電子回路としての発振
回路の製作工程ブロック図であって、センサ基板上に発
振回路を形成した段階の断面構造を表わす概略図であ
る。
【0043】図4より、センサ基板31として、厚さ3
00μm、面方位(100)のn型単結晶シリコン基板
を用いて、以下の工程にしたがって製作を行った。
【0044】1.酸化:センサ基板31を高温(110
0℃)の酸化雰囲気中にさらし、シリコン酸化膜32
(膜厚:約6000オングストローム)を成長させる。
【0045】2.Pウェル・パターニング:写真蝕刻法
(フォトレジストを使う)を使って、酸化膜にPウェル
領域パターンを形成し、次にこのフォトレジストをマス
クとして、Pウェル領域内の酸化膜をエッチングで除去
(開孔)し、そのフォトレジストは洗い流す。
【0046】3.Pウェル拡散:パターニングされた部
分に、例えば、ホウ素を熱拡散(約1200℃)させて
Pウェル層を形成する(あるいはイオン注入法によるP
ウェル層を形成することもある。)と共に、その部分に
再度酸化膜も成長させる。パターニング以外の部分は酸
化膜に阻止されるため、ホウ素は入らない。
【0047】4.P+ パターニング:Pウェル・パター
ニングと同様な方法で、P+ 層とする領域内の酸化膜を
除去(開孔)する。
【0048】5.P+ 拡散:パターニングされた部分に
ホウ素を熱拡散(約1000℃)させて、P+ 層(Pチ
ャネルトランジスタのソースとドレイン領域)を形成す
ると共に、その部分に再度酸化膜も成長させる。パター
ニング以外の部分は酸化膜に阻止されるため、ホウ素は
入らない。
【0049】6.N+ パターニング:Pウェル・パター
ニングと同様な方法で、N+ 層とする領域内の酸化膜を
除去(開孔)する。
【0050】7.N+ 拡散:パターニングされた部分に
リンを熱拡散(約1000℃)させて、N+ 層(Nチャ
ネルトランジスタのソースとドレイン領域)を形成する
と共に、その部分に再度酸化膜も成長させる。パターニ
ング以外の部分は酸化膜に阻止されるため、リンは入ら
ない。
【0051】8.ゲート酸化およびコンタクトホール・
パターニング:Pウェル・パターニングと同様な方法
で、ゲート酸化およびコンタクトホール領域の酸化膜を
除去(開孔)する。
【0052】9.ゲート酸化:高温(1000℃)の酸
化雰囲気中にさらし、シリコン酸化膜を薄く(約150
0オングストローム)再成長させる。
【0053】10.コンタクト・パターニング:Pウェ
ル・パターニングと同様な方法で、コンタクト領域内の
酸化膜を除去(開孔)する。
【0054】11.配線パターニング:真空中でアルミ
ニウムを蒸発させて、基板表面全面にアルミニウム膜を
被着(蒸着)させ、このあとフォトレジストによる写真
蝕刻法を使って、パターンを形成し、フォトレジストを
マスクにして、不要部分をエッチングで除去し、フォト
レジストは洗い流す。次に温度を高めて(約400
℃)、アルミニウムとシリコンとの電気的接続を良好に
させて(シンタリング)、発振回路33の製作を完了さ
せる。
【0055】ただし、上記工程10のコンタクト・パタ
ーニングおよび工程11の配線パターニングは、後工程
のメタライゼーション(配線)の製作工程において実施
するものである。
【0056】図5は、赤外線センサの感温部(ショット
キー・ダイオード)の製作工程ブロック図であって、セ
ンサ基板上に感温部を形成した段階の断面構造を表わす
概略図である。
【0057】図5より、発振回路33の製作(ゲート酸
化工程まで)されたセンサ基板31上に、シリコンオキ
シナイトライド膜34を形成する。
【0058】次に、後工程で形成される架橋部の中央部
に相当する位置に厚さ約1μmの多結晶シリコンの感温
膜35を形成し、この多結晶シリコンの感温膜35上に
酸化膜を成長させ、該酸化膜の一部を除去(開孔)し、
パターニングされた部分に、リンを低濃度(ドーズ量:
1×1012cm-2)でイオン注入した部分36を形成
し、次いで、リン低濃度イオン注入部分36上にスパッ
タ成膜した金属モリブデン(またはモリブデンシリサイ
ド)37を形成することにより、リン低濃度イオン注入
部分36と金属モリブデン37の成膜との界面にショッ
トキー接合を形成した。本実施例では、このショットキ
ー接合による感温部(ショットキー・ダイオード)の逆
方向電流の温度依存性を感温素子として利用したもので
ある。また、多結晶シリコンの感温膜35のほぼ半分に
は、形成された酸化膜の一部を除去(開孔)し、パター
ニングされた部分に、リンを高濃度(ドーズ量:1×1
16cm-2以上)にイオン注入してn+ シリコン38を
形成し、該n+ シリコン38と後工程でn+ シリコン3
8上に形成されるアルミ層の電極との界面にオーミック
接合が得られるようにする。これにより、感温部39の
製作を完了させる。
【0059】次に、図6は、赤外線センサのセンサ基板
上のメタライゼーション(配線)の製作工程ブロック図
であって、センサ基板上にメタライゼーション(配線)
を形成した段階の断面構造を表わす概略図である。
【0060】図6より、感温部39の製作されたセンサ
基板31上に、先述した発振回路の製作工程10のコン
タクト・パターニングを実施した後、ショットキー・ダ
イオードからなる感温部39からの電気配線を、後工程
で形成される幅20μmの架橋部に相当する位置にクロ
ム層40によって形成した。
【0061】次に、感温部39とクロム層40による配
線との間の接続および先述した発振回路の製作工程11
の配線パターニングは、アルミ層41(厚さ約1.5μ
m)をステップカバレッジの良いスパッタで成膜して行
う。これにより、センサ基板上のメタライゼーション
(配線)の作製を完了させる。
【0062】次に、図7は、赤外線センサのセンサ基板
上の発振回路および感温部保護用シリコンオキシナイト
ライド膜の製作並びにハンダ接合用金属パッドの製作工
程ブロック図であって、センサ基板上に発振回路および
感温部保護用シリコンオキシナイトライド膜およびハン
ダ接合用金属パッドを形成した段階の断面構造を表わす
概略図である。
【0063】図7より、センサ基板31たるシリコン基
板を後述する異方性エッチングにより空洞部を形成する
際に用いるヒドラジン溶液から、既に形成した感温部3
9やクロム層40、アルミ層41による電気配線を保護
するため、アルミ層41の成膜および発振回路の製作工
程11の配線パターニング後に、全体を覆うようにシリ
コンオキシナイトライド膜42を3μmの厚さで成膜し
て形成する。
【0064】次に、後述する表蓋とのハンダ接合に用い
るハンダ接合用金属パッド43は、このシリコンオキシ
ナイトライド膜42上に(上から順に)銅層44とチタ
ン層45を蒸着して積層に形成した。これらにより、セ
ンサ基板上の発振回路および感温部保護用シリコンオキ
シナイトライド膜の製作並びにハンダ接合用金属パッド
の製作を完了させる。
【0065】なお、センサ基板31に下側には、初めシ
リコンオキシナイトライド膜(図示せず)が成膜されて
いるが、センサ基板31と後述する裏蓋のガラス基板を
陽極接合するまでの製作工程中、例えば、コンタクトホ
ール形成を行う製作工程中にシリコンが露出するように
しておく。
【0066】次に、図8は、赤外線センサのセンサ基板
のSi異方性エッチングによる架橋部(マイクロブリッ
ジ)の製作工程ブロック図であって、センサ基板上に架
橋部および空洞部を形成した段階の断面構造を表わす概
略図である。
【0067】図8より、発振回路および感温部の保護用
シリコンオキシナイトライド膜42およびハンダ接合用
金属パッド43の製作されたセンサ基板31の感温部3
9の周辺をヒドラジン溶液を用いてSi異方性エッチン
グを行い、センサ基板上に空洞部46aを形成すること
で、該エッチングを受けないシリコンオキシナイトライ
ド膜42による架橋部47(マイクロブリッジ)が空洞
部46aに橋渡した形(実際には、4点支持による架橋
構造)で得られる。これらにより、センサ基板上のSi
異方性エッチングによる架橋部(マイクロブリッジ)の
製作を完了させる。
【0068】なお、本実施例では、感温部39から散逸
する熱量をできるだけ少なくするために、感温部39を
架橋部47上に設けているわけであるが、赤外線を受光
する面積を広くするために、図2に示す架橋部4および
5の中央部は広くした赤外線受光部13を設けてあるの
と同様に、シリコンオキシナイトライド膜34、42に
よる架橋部47も、該シリコンオキシナイトライド膜4
2をパターニングする際に、該架橋部の中央部に相当す
る部分を広くして形成することが望ましい。また、図2
に示すように、架橋部の中央部を支持する部分4a、5
aを伝わって散逸する熱量をなるべく少なくするため、
該中央部を細い(幅10μmまたは20μm)支持部材
4a、5aで4点支持により釣った形としてあると同様
に、先述したシリコンオキシナイトライド膜42の一部
は、細い形に形成することがより望ましい。
【0069】次に、図9は、赤外線センサのセンサ基板
および蓋体の真空封止パッケージング製作工程ブロック
図であって、センサ基板および蓋体を真空封止パッケー
ジンした段階の断面構造を表わす概略図である。
【0070】図9より、まず、センサ基板31に対応す
る表蓋48は、本実施例では、表蓋48の材料に厚さ2
00μm、面方位(100)の単結晶シリコン基板49
を用い、該シリコン基板49の両面に赤外線反射防止膜
兼ヒドラジンによる異方性エッチングのマスクとして厚
さ約0.1μmのシリコン酸化膜50を成膜して形成す
る。
【0071】さらに、赤外線が入射する側(図9では上
側)には、目的とする対象物以外からの赤外線の入射を
遮るため、金属(銅とチタンの積層)膜51を成膜し、
センサ基板31赤外線の受光部の真上に当る部分に、金
属膜51をエッチング除去して赤外線透過窓(アパーチ
ャ)52を設ける。このアパーチャ52にフレネルレン
ズを設ければ、赤外線を赤外線受光部に集光し、感温部
31の温度をより高めることができる。
【0072】次に、表蓋48のセンサ基板31と向き合
う側の面に、センサ基板31のハンダ接合用金属パッド
43とのハンダ接合に用いるハンダ接合用金属パッド
(図示せず)を形成する。該ハンダ接合用金属パッド
は、センサ基板31側のそれと同様に、銅とチタンの積
層膜とした。
【0073】また、発振回路33および感温部39を有
する架橋部47と対向する部分に、発振回路および感温
部を有する架橋部47に設けられた各構成部材との接触
を避けるため、異方性エッチングにより約100μm掘
り下げて空洞部46bを形成する。この空洞部46bを
形成するのと同時に、シリコン基板48を表と裏から同
時に異方位性エッチングで掘り込み、隣接するチップと
分離できるようになっている。なお、各チップは、セン
サ基板31に接合する前に完全に切り離してしまうので
なく、細いシリコンのビーム(桁)でつながっており、
センサ基板31との接合後にダイシングして個々のチッ
プに切り離す。こうすることにより、ハンダ接合時にウ
ェーハ(バッチ)プロセスで一度に多数個のチップをア
ライメント(位置合わせ)することができるため望まし
い。
【0074】次に、センサ基板31に対応する裏蓋53
は、本実施例では、裏蓋53の材料に、厚さ300μm
のパイレックス(商品名)製のガラス基板54を用い
た。該ガラス基板54のセンサ基板31と接合する側の
面は、基板のガラス面を露出されておくが、反対側の面
は可視、赤外光を遮るため、金属(銅とクロムの積層)
膜55を蒸着して形成した。
【0075】続いて、上述のセンサ基板、表蓋および裏
蓋の接合手段、並びに接合時に行う真空封止手段の手順
を記す。
【0076】まず、センサ基板31の下面と裏蓋53の
ガラス基板面を陽極接合で接合する。この接合は真空中
もしくは大気中で行なうが、特に大気中で行なう場合に
はダスト等の混入を避け、十分に清浄な雰囲気が必要で
ある。
【0077】次に、真空容器に設置する前に、センサ基
板31と表蓋48のハンダ接合用金属パッドには、ハン
ダを塗布しておく。そして、裏蓋53を接合したセンサ
基板31を加熱機構およびアライメント機能を備えた真
空容器に設置し、さらに同容器に表蓋48も設置する。
容器内を排気して真空(真空圧力<×10-6Torr)
にした後、センサ基板31側のハンダ接合用金属パッド
と表蓋48のハンダ接合用金属パッドとの位置合わせを
し、加熱してハンダ接合することで、赤外線センサのセ
ンサ基板および蓋体の真空封止パッケージングの製作を
完了させることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明の赤外線センサでは、感温部の近
傍に発振回路を設けたことにより、高インピーダンスの
配線の部分が短くなり、外部から高インピーダンスの配
線の部分に電気誘導で侵入していたノイズを低減するこ
とができ、また、感温部のすぐ近傍でノイズに強い形式
の信号に変換してより正確に検出できるもので、より詳
しくは、微弱な赤外線を受光する必要のある該センサで
は、必要な情報を微弱なアナログの出力信号としてしか
取り出せなかったものを、該発振回路により周波数の変
化として取り出せるようにでき、出力信号線に侵入する
外来ノイズ(アナログ)の影響を受け難くでき、より正
確な情報を検出でき得る高感度なセンサを実現すること
ができる。
【0079】また、本発明の赤外線センサでは、ショッ
トキー・ダイオードの逆方向飽和電流の温度特性が利用
できるため、非接触で対象物体の温度を測定する温度計
に適用できる、赤外線センサの高感度化並びに高精度化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様として本実施例に用いて
なる赤外線センサの断面構造を示す概略図である。
【図2】 本発明の一実施態様として本実施例に用いて
なる赤外線センサのセンサ基板の外部構造を示す概略図
である。
【図3】 本発明の一実施態様として本実施例に用いて
なる赤外線センサの電子回路として、一対の感温部の温
度変化による抵抗値に応じた周波数で発振する発振回路
を用いた回路図である。
【図4】 赤外線センサの感温部の発振回路の製作工程
ブロック図であって、センサ基板上に発振回路を形成し
た段階の断面構造を表わす概略図である。
【図5】 赤外線センサの感温部(ショットキー・ダイ
オード)の製作工程ブロック図であって、センサ基板上
に感温部を形成した段階の断面構造を表わす概略図であ
る。
【図6】 赤外線センサのセンサ基板上のメタライゼー
ション(配線)の製作工程ブロック図であって、センサ
基板上にメタライゼーション(配線)を形成した段階の
断面構造を表わす概略図である。
【図7】 赤外線センサのセンサ基板上の発振回路およ
び感温部保護用シリコンオキシナイトライド膜の製作並
びにハンダ接合用金属パッドの製作工程ブロック図であ
って、センサ基板上に発振回路および感温部保護用シリ
コンオキシナイトライド膜およびハンダ接合用金属パッ
ドを形成した段階の断面構造を表わす概略図である。
【図8】 赤外線センサのセンサ基板のSi異方性エッ
チングによる架橋部(マイクロブリッジ)の製作工程ブ
ロック図であって、センサ基板上に架橋部および空洞部
を形成した段階の断面構造を表わす概略図である。
【図9】 赤外線センサのセンサ基板および蓋体の真空
封止パッケージング製作工程ブロック図であって、セン
サ基板および蓋体を真空封止パッケージンした段階の断
面構造を表わす概略図である。
【符号の説明】
1…赤外線センサ、 2…シリコン基
板、3…空洞部、 4、5…架
橋部、6…シリコンオキシナイトライド膜、 7、8…
感温部、9…電子回路、 10…
表蓋、11…赤外線反射防止膜、 12…赤
外線遮蔽膜、13…赤外線受光部、 1
4…赤外線透過窓(アパーチャ)、15…裏蓋、
16…配線、31…センサ基板、
32…シリコン酸化膜、33…発振回
路、 34…シリコンオキシナイト
ライド膜、35…感温膜、 36
…低濃度でイオン注入した部分、37…金属モリブデン
(またはモリブデンシリサイド)、38…n+ シリコ
ン、 39…感温部、40…クロム層、
41…アルミ層、42…シリコン
オキシナイトライド膜、43…ハンダ接合用金属パッ
ド、 44…銅層、45…チタン層、
46a、46b…空洞部、47…架橋部、
48…表蓋、49…単結晶シリコン
基板、 50…シリコン酸化膜、51…金属
膜、 52…赤外線透過窓(アパ
ーチャ)、53…裏蓋、 54
…ガラス基板、55…金属膜、A…発振をON−OFF
するためのコントロール信号、B…HI−LOを切り替
えるコントロール信号、R2 …基準抵抗サーミスタ、
3 …検知サーミスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 清 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線の照射により感温部を加熱し、該
    感温部の温度変化から入射する赤外線の量を測定する熱
    型赤外線センサであって、センサ基板の一部に設けられ
    た空洞部上に形成された絶縁性の薄膜部に該感温部が設
    けられ、該感温部の周囲を真空に保持する真空封止手段
    を有し、該センサ基板と同一あるいは別の基板上に、該
    感温部の温度変化によって、発振周波数が変化する電子
    回路を設け、該発振周波数の変化により入射する赤外線
    の量に関する情報を外部に送信するようにしたことを特
    徴とする赤外線センサ。
JP29731194A 1994-11-30 1994-11-30 赤外線センサ Pending JPH08159866A (ja)

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