JPH0798143A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
- Publication number
- JPH0798143A JPH0798143A JP5244236A JP24423693A JPH0798143A JP H0798143 A JPH0798143 A JP H0798143A JP 5244236 A JP5244236 A JP 5244236A JP 24423693 A JP24423693 A JP 24423693A JP H0798143 A JPH0798143 A JP H0798143A
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- Japan
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- indoor unit
- indoor
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- thermo
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Abstract
(57)【要約】
【構成】優先度の高い室内機2aの室温制御要求(サー
モオン)ないしは、室温制御非要求(サーモオフ)が、
優先度の低い室内機2bのサーモオン,サーモオフによ
って所定時間以上制限される場合には、室温制御の目標
値、サーモオン,サーモオフの時間そのものもしくは各
室内機に分配される冷媒の流量を所定量補正する。 【効果】一台の室外機に対して接続された複数台の室内
機の容量に差がある場合、あるいは、空調負荷に差があ
る場合にも、それぞれの室内機が快適な空調環境を実現
できる。
モオン)ないしは、室温制御非要求(サーモオフ)が、
優先度の低い室内機2bのサーモオン,サーモオフによ
って所定時間以上制限される場合には、室温制御の目標
値、サーモオン,サーモオフの時間そのものもしくは各
室内機に分配される冷媒の流量を所定量補正する。 【効果】一台の室外機に対して接続された複数台の室内
機の容量に差がある場合、あるいは、空調負荷に差があ
る場合にも、それぞれの室内機が快適な空調環境を実現
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一台の室外機に対して
複数台の室内機が接続される空気調和装置に関する。
複数台の室内機が接続される空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一台の室外機に対して複数台の室
内機を接続した、空気調和装置については、例えば特開
昭62−258945号公報に開示されているように、運転制御
に関して主となる室内機と従となる室内機とが決められ
ていて、主となる室内機の運転操作によって、従となる
室内機も同時に運転操作されるように単純に構成されて
いる。
内機を接続した、空気調和装置については、例えば特開
昭62−258945号公報に開示されているように、運転制御
に関して主となる室内機と従となる室内機とが決められ
ていて、主となる室内機の運転操作によって、従となる
室内機も同時に運転操作されるように単純に構成されて
いる。
【0003】このような空気調和装置では、全部の室内
機が同時に運転されるので、一部の室内機のみが運転も
しくは停止状態になるということがない。このため、一
定の回転数でのみ運転する冷媒圧縮機を室外機に搭載
し、これを室温制御要求に従って運転,停止させるだけ
で、いつも同じ冷凍サイクルが構成され、冷媒の極端な
偏流を生ずることがなく、また冷媒偏流による各室内機
の能力低下,凍結,液戻り等を防止することができる。
このため、冷媒回路が非常に簡単になり、空気調和機が
低価格で提供されるので、比較的広い空間を冷暖房する
場合にはよく用いられている。
機が同時に運転されるので、一部の室内機のみが運転も
しくは停止状態になるということがない。このため、一
定の回転数でのみ運転する冷媒圧縮機を室外機に搭載
し、これを室温制御要求に従って運転,停止させるだけ
で、いつも同じ冷凍サイクルが構成され、冷媒の極端な
偏流を生ずることがなく、また冷媒偏流による各室内機
の能力低下,凍結,液戻り等を防止することができる。
このため、冷媒回路が非常に簡単になり、空気調和機が
低価格で提供されるので、比較的広い空間を冷暖房する
場合にはよく用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような空気調和装
置においては、室内機全体に適用する室温制御の目標値
は、室内機に付属するキーボードやアップダウンスイッ
チを用いて居住者が手動により設定し制御装置に入力す
るのが普通である。この一つの室温の目標値と主となる
室内機の吸込温度が比較され室温制御が行われる。例え
ば、冷房の場合には、吸込温度が室温の目標値よりも高
ければ室温制御要求(以後、サーモオンと略す)が出さ
れ、吸込温度が室温の目標値よりも低ければ室温制御非
要求(以後、サーモオフと略す)が出される。これによ
って、室外機の圧縮機が運転停止され、室内機全防が同
時に冷房状態もしくは停止状態となる。
置においては、室内機全体に適用する室温制御の目標値
は、室内機に付属するキーボードやアップダウンスイッ
チを用いて居住者が手動により設定し制御装置に入力す
るのが普通である。この一つの室温の目標値と主となる
室内機の吸込温度が比較され室温制御が行われる。例え
ば、冷房の場合には、吸込温度が室温の目標値よりも高
ければ室温制御要求(以後、サーモオンと略す)が出さ
れ、吸込温度が室温の目標値よりも低ければ室温制御非
要求(以後、サーモオフと略す)が出される。これによ
って、室外機の圧縮機が運転停止され、室内機全防が同
時に冷房状態もしくは停止状態となる。
【0005】室内機各々の容量がほとんど同じで、設置
されている場合も同じような環境であれば、このような
簡単な制御方式で十分な空調効果が得られる。しかし、
空気調和装置の使用条件は年々拡大傾向にあり、必ずし
もこのような条件が成立しなくなってきている。すなわ
ち、室内機の容量に倍半分程度の差があり、さらに設置
されている場所の空調負荷にも差があるようなことも少
なくない。このような場合には、主となる室内機の状態
にもとづいて決るサーモオン,サーモオフによって従と
なる室内機が温度制御されると不都合となることが予想
される。例えば、冷房の場合に、主となる室内機の冷房
負荷が大きく、また従となる室内機の冷房負荷が小さい
とすると、主となる室内機に比較的長時間のサーモオン
が続くことになる。このとき負荷が小さな従となる室内
機の方はサーモオフの状態にもかかわらず冷房が効き過
ぎて不快になることが懸念される。またこれとは全く逆
のことも起り得るので、快適性の省エネルギの両面から
好ましくない。
されている場合も同じような環境であれば、このような
簡単な制御方式で十分な空調効果が得られる。しかし、
空気調和装置の使用条件は年々拡大傾向にあり、必ずし
もこのような条件が成立しなくなってきている。すなわ
ち、室内機の容量に倍半分程度の差があり、さらに設置
されている場所の空調負荷にも差があるようなことも少
なくない。このような場合には、主となる室内機の状態
にもとづいて決るサーモオン,サーモオフによって従と
なる室内機が温度制御されると不都合となることが予想
される。例えば、冷房の場合に、主となる室内機の冷房
負荷が大きく、また従となる室内機の冷房負荷が小さい
とすると、主となる室内機に比較的長時間のサーモオン
が続くことになる。このとき負荷が小さな従となる室内
機の方はサーモオフの状態にもかかわらず冷房が効き過
ぎて不快になることが懸念される。またこれとは全く逆
のことも起り得るので、快適性の省エネルギの両面から
好ましくない。
【0006】このような状況を回避するために、次のよ
うな改良がなされた。主となる室内機のほか、従となる
室内機においても、前記のようにして決めた室温の目標
値と吸込温度とが比較され、サーモオン,サーモオフの
状態を判別する。そして、主となる室内機のサーモオン
と従となる室内機のサーモオンが同時に成立している場
合にのみ、室内機の圧縮機を運転する。このようにすれ
ば、主となる室内機にかたよることなく従となる室内機
の状態も加味した平均的な冷房負荷に対応して、室外機
の圧縮機が運転停止されることになり、前記の制御方法
に比べて、快適性,省エネルギとも改善されることが期
待される。
うな改良がなされた。主となる室内機のほか、従となる
室内機においても、前記のようにして決めた室温の目標
値と吸込温度とが比較され、サーモオン,サーモオフの
状態を判別する。そして、主となる室内機のサーモオン
と従となる室内機のサーモオンが同時に成立している場
合にのみ、室内機の圧縮機を運転する。このようにすれ
ば、主となる室内機にかたよることなく従となる室内機
の状態も加味した平均的な冷房負荷に対応して、室外機
の圧縮機が運転停止されることになり、前記の制御方法
に比べて、快適性,省エネルギとも改善されることが期
待される。
【0007】しかし、この制御方法によると、主となる
室内機のサーモオンやサーモオフの状態が従となる室内
機によって制限を受けてしまうことや、この逆に従とな
る室内機のサーモオンやサーモオフの状態が主となる室
内機によって制限を受けてしまうといったことが起こる
ので問題である。すなわち、室内機の容量に差がある場
合や、空調負荷に差があるような場合には、この制御方
法でも十分とは言えない。
室内機のサーモオンやサーモオフの状態が従となる室内
機によって制限を受けてしまうことや、この逆に従とな
る室内機のサーモオンやサーモオフの状態が主となる室
内機によって制限を受けてしまうといったことが起こる
ので問題である。すなわち、室内機の容量に差がある場
合や、空調負荷に差があるような場合には、この制御方
法でも十分とは言えない。
【0008】そこで本発明では、一台の室外機に対して
接続された複数台の室内機の容量に差がある場合あるい
は空調負荷に差がある場合にも、それぞれの室内機が快
適な空調環境を実現できるような制御方法を備えた空気
調和機を提供することを目的とする。
接続された複数台の室内機の容量に差がある場合あるい
は空調負荷に差がある場合にも、それぞれの室内機が快
適な空調環境を実現できるような制御方法を備えた空気
調和機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るため、一台の室外機に対して複数台の室内機が接続さ
れた空気調和装置において、室内機の優先度を特定する
手段ないしは室内機の容量を特定する手段ないしは室温
目標値を特定する手段を用いて室内機に優先度を設定
し、優先度の高い室内機の室温制御要求ないしは非要求
が優先度の低い室内機の室温制御非要求ないしは要求に
よって所定時間以上制限される場合には、優先度の低い
室内機の室温制御目標値ないしは優先度の高い室内機の
室温制御目標値を所定量補正する手段を有している。そ
して、優先度の低い室内機の室温制御要求ないしは優先
度の高い室内機の室温制御要求そのものを所定時間補正
する手段を有している。さらに、優先度の低い室内機の
空調能力ないしは優先度の高い室内機の空調能力を、各
室内機に備えた流量を可変となる流量調整弁の開度によ
り、所定量補正する手段を有している。
るため、一台の室外機に対して複数台の室内機が接続さ
れた空気調和装置において、室内機の優先度を特定する
手段ないしは室内機の容量を特定する手段ないしは室温
目標値を特定する手段を用いて室内機に優先度を設定
し、優先度の高い室内機の室温制御要求ないしは非要求
が優先度の低い室内機の室温制御非要求ないしは要求に
よって所定時間以上制限される場合には、優先度の低い
室内機の室温制御目標値ないしは優先度の高い室内機の
室温制御目標値を所定量補正する手段を有している。そ
して、優先度の低い室内機の室温制御要求ないしは優先
度の高い室内機の室温制御要求そのものを所定時間補正
する手段を有している。さらに、優先度の低い室内機の
空調能力ないしは優先度の高い室内機の空調能力を、各
室内機に備えた流量を可変となる流量調整弁の開度によ
り、所定量補正する手段を有している。
【0010】
【作用】広い空間といえどもそれぞれの室内機に対する
居住者の要求には差があるのが普通であるから、これに
適合した空調環境をつくり出す必要がある。また、制御
系統を簡単にするためにも優先度が定まっている方がよ
い。そこで、室内機の優先度すなわち主となる室内機と
従となる室内機の決定を、室内機の優先度を特定する手
段ないしは室内機の容量を特定する手段ないしは室温の
目標値を特定する手段を用いて行っておく。そして居住
者によって設定されたひとつの室温の目標値と、各室内
機に設けられた各々の室温センサによって検出された吹
込温度が比較され、各室内機のサーモオン,サーモオフ
の状態が決定される。それぞれの室内機に対する空調負
荷が同程度であれば、室温も同じように推移するので、
それぞれの室内機のサーモオン,サーモオフの時間は同
じ様に推移するはずである。全ての室内機のサーモオン
によって室外機の圧縮機が運転されると、各室内機の空
調能力によって各室内機の吸込温度が室温の目標値に向
うようになる。そして、いずれかの室内機のサーモオフ
によって室外機の圧縮機が停止される。このようにして
各室内機の付近は、同程度に空調されている。ところ
が、それぞれの室内機に対する空調負荷に差があるよう
な場合には、各室内機のサーモオン,サーモオフの時間
にずれか生ずるようになる。全ての室内機のサーモオン
によって室外機の圧縮機が運転され、いずれかの室内機
のサーモオフによって室外機の圧縮機が停止されたとす
ると、各室内機の付近の空調状態に差が生ずるので好ま
しくない。そこで、第1の優先度の高い室内機のサーモ
オンが優先度の低い室内機のサーモオフによって所定時
間以上制限される場合には、優先度の低い室内機の室温
制御目標値だけを所定量補正するかもしくは室温制御要
求そのものを所定時間補正するようにした。これによっ
て、優先度の低い室内機の制御状態を優先度の高い室内
機の制御状態に近づけることができる。したがって、み
かけ上それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度にな
るので、室温が同じように推移しても、それぞれの室内
機のサーモオン,サーモオフの時間が同じように推移す
るようになる。このため、いずれの室内機の付近の空調
状態も良好に制御されるようになる。
居住者の要求には差があるのが普通であるから、これに
適合した空調環境をつくり出す必要がある。また、制御
系統を簡単にするためにも優先度が定まっている方がよ
い。そこで、室内機の優先度すなわち主となる室内機と
従となる室内機の決定を、室内機の優先度を特定する手
段ないしは室内機の容量を特定する手段ないしは室温の
目標値を特定する手段を用いて行っておく。そして居住
者によって設定されたひとつの室温の目標値と、各室内
機に設けられた各々の室温センサによって検出された吹
込温度が比較され、各室内機のサーモオン,サーモオフ
の状態が決定される。それぞれの室内機に対する空調負
荷が同程度であれば、室温も同じように推移するので、
それぞれの室内機のサーモオン,サーモオフの時間は同
じ様に推移するはずである。全ての室内機のサーモオン
によって室外機の圧縮機が運転されると、各室内機の空
調能力によって各室内機の吸込温度が室温の目標値に向
うようになる。そして、いずれかの室内機のサーモオフ
によって室外機の圧縮機が停止される。このようにして
各室内機の付近は、同程度に空調されている。ところ
が、それぞれの室内機に対する空調負荷に差があるよう
な場合には、各室内機のサーモオン,サーモオフの時間
にずれか生ずるようになる。全ての室内機のサーモオン
によって室外機の圧縮機が運転され、いずれかの室内機
のサーモオフによって室外機の圧縮機が停止されたとす
ると、各室内機の付近の空調状態に差が生ずるので好ま
しくない。そこで、第1の優先度の高い室内機のサーモ
オンが優先度の低い室内機のサーモオフによって所定時
間以上制限される場合には、優先度の低い室内機の室温
制御目標値だけを所定量補正するかもしくは室温制御要
求そのものを所定時間補正するようにした。これによっ
て、優先度の低い室内機の制御状態を優先度の高い室内
機の制御状態に近づけることができる。したがって、み
かけ上それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度にな
るので、室温が同じように推移しても、それぞれの室内
機のサーモオン,サーモオフの時間が同じように推移す
るようになる。このため、いずれの室内機の付近の空調
状態も良好に制御されるようになる。
【0011】第2に、優先度の高い室内機のサーモオフ
が優先度の低い室内機のサーモオンによって所定時間以
上制限される場合には、優先度の高い室内機の室温制御
目標値だけを所定量補正するかもしくは室温制御要求そ
のものを所定時間補正するようにした。これによって、
優先度の高い室内機の制御状態を優先度の低い室内機の
制御状態に近づけることができる。したがってみかけ上
それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度になるの
で、室温が同じように推移しても、それぞれの室内機の
サーモオン,サーモオフの時間が同じように推移するよ
うになる。このため、いずれの室内機の付近の空調状態
も良好に制御されるようになる。
が優先度の低い室内機のサーモオンによって所定時間以
上制限される場合には、優先度の高い室内機の室温制御
目標値だけを所定量補正するかもしくは室温制御要求そ
のものを所定時間補正するようにした。これによって、
優先度の高い室内機の制御状態を優先度の低い室内機の
制御状態に近づけることができる。したがってみかけ上
それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度になるの
で、室温が同じように推移しても、それぞれの室内機の
サーモオン,サーモオフの時間が同じように推移するよ
うになる。このため、いずれの室内機の付近の空調状態
も良好に制御されるようになる。
【0012】また、第一に優先度の高い室内機のサーモ
オンが優先度の低い室内機のサーモオフによって所定時
間以上制限される場合には、優先度の低い室内機の空調
能力だけを所定量補正するようにした。これによって、
優先度の低い室内機の制御状態を優先度の高い室内機の
制御状態に近づけることができる。したがって、みかけ
上それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度になるの
で、室温が同じように推移しても、それぞれの室内機の
サーモオン,サーモオフの時間が同じように推移するよ
うになる。このため、いずれの室内機の付近の空調状態
も良好に制御されるようになる。
オンが優先度の低い室内機のサーモオフによって所定時
間以上制限される場合には、優先度の低い室内機の空調
能力だけを所定量補正するようにした。これによって、
優先度の低い室内機の制御状態を優先度の高い室内機の
制御状態に近づけることができる。したがって、みかけ
上それぞれの室内機に対する空調負荷が同程度になるの
で、室温が同じように推移しても、それぞれの室内機の
サーモオン,サーモオフの時間が同じように推移するよ
うになる。このため、いずれの室内機の付近の空調状態
も良好に制御されるようになる。
【0013】第二に、優先度の高い室内機のサーモオフ
が優先度の低い室内機のサーモオンによって所定時間以
上制限される場合には、優先度の高い室内機の能力だけ
を所定量補正するようにした。これによって優先度の高
い室内機の制御状態を優先度の低い室内機の制御状態に
近づけることができる。したがってみかけ上それぞれの
室内機に対する空調負荷が同程度になるので、室温が同
じように推移しても、それぞれの室内機のサーモオン,
サーモオフの時間が同じように推移するようになる。こ
のため、いずれの室内機の付近の空調状態も良好に制御
されるようになる。
が優先度の低い室内機のサーモオンによって所定時間以
上制限される場合には、優先度の高い室内機の能力だけ
を所定量補正するようにした。これによって優先度の高
い室内機の制御状態を優先度の低い室内機の制御状態に
近づけることができる。したがってみかけ上それぞれの
室内機に対する空調負荷が同程度になるので、室温が同
じように推移しても、それぞれの室内機のサーモオン,
サーモオフの時間が同じように推移するようになる。こ
のため、いずれの室内機の付近の空調状態も良好に制御
されるようになる。
【0014】
【実施例】まず、本発明の第一実施例について説明す
る。図1は、本発明の空気調和装置の全体構成を示す。
1は、1台の室外機であり、複数台の室内機2がこれに
付随されていてそれぞれ室内を空調している。
る。図1は、本発明の空気調和装置の全体構成を示す。
1は、1台の室外機であり、複数台の室内機2がこれに
付随されていてそれぞれ室内を空調している。
【0015】本実施例では、2台の室内機2a,2b
が、付随している場合について説明する。
が、付随している場合について説明する。
【0016】室外機1には、圧縮機3,室外熱交換器
4,室外ファン5が格納されている。室内機2a,2b
のそれぞれには、室内熱交換器6a,6b、室内減圧機
構例えばキャピラリチューブ7a,7b、室内ファン8
a,8bが格納されている。室外機1と、室内機2a,
2bを結合する配管の途中には、冷媒を室内機2a,2
bに分流する分流器もしくは、室内器2a,2bからの
冷媒を合流させる合流器となる8,9が設けられてい
る。これらの要素は、順次接続され、冷凍サイクルを構
成する。そして、冷媒を流す方向を四方弁(図示せず)
等によって変えることによって、室内を冷房もしくは暖
房することができる。本実施例においては、室内を冷房
する場合について説明する。室内を暖房する場合につい
ても同様である。冷房のときは、冷媒は矢印のように流
される。室外機1において、圧縮機3から出たガス冷媒
は、室外熱交換器4によって凝縮し液冷媒となり室外機
1から送出される。そして、分流器9aにおいて、室外
機2a,2bにそれぞれ冷媒を分配する。分配された冷
媒は、各室内機減圧機構7a,7bにおいて膨張し、室
内熱交換器6a,6bにおいて蒸発してガス冷媒とな
る。それぞれの室内機2a,2bから送出された冷媒
は、合流器9bに合流し、再び室外機1に戻り、圧縮機
3に吸入される。室内機2a,2bにおいては、室内フ
ァン8a,8bによって吸い込まれた室内の高温の空気
が、室内熱交換器6a,6bにおいて熱交換されて低温
の空気となり室内に送出され対応する空間A,Bを空調
する。この室内の温度を調節する目標値は、室温設定器
10を用いて使用者によって入力される。このため、数
値入力手段11としては、チップダウンスイッチやキー
ボードなどが付設されている。また、この数値表示手段
12としては、液晶パネルなどが付設されている。ま
た、現在の室温の状態を検出する温度検出器13a,1
3bが、それぞれの室内機2a,2bに付設される。制
御装置14は、室内機2a,2bそれぞれに対応した空
調空間A,Bの温度が、室温設定器10で設定されたひ
とつの室温の目標値になるように、各室内機に付設され
た温度検出器13a,13bの検出信号にもとづいて、
後述する方法により室外機1の圧縮機3を制御する。こ
の制御を実行するとき、前もって各室内機の優先度が特
定してある必要がある。
4,室外ファン5が格納されている。室内機2a,2b
のそれぞれには、室内熱交換器6a,6b、室内減圧機
構例えばキャピラリチューブ7a,7b、室内ファン8
a,8bが格納されている。室外機1と、室内機2a,
2bを結合する配管の途中には、冷媒を室内機2a,2
bに分流する分流器もしくは、室内器2a,2bからの
冷媒を合流させる合流器となる8,9が設けられてい
る。これらの要素は、順次接続され、冷凍サイクルを構
成する。そして、冷媒を流す方向を四方弁(図示せず)
等によって変えることによって、室内を冷房もしくは暖
房することができる。本実施例においては、室内を冷房
する場合について説明する。室内を暖房する場合につい
ても同様である。冷房のときは、冷媒は矢印のように流
される。室外機1において、圧縮機3から出たガス冷媒
は、室外熱交換器4によって凝縮し液冷媒となり室外機
1から送出される。そして、分流器9aにおいて、室外
機2a,2bにそれぞれ冷媒を分配する。分配された冷
媒は、各室内機減圧機構7a,7bにおいて膨張し、室
内熱交換器6a,6bにおいて蒸発してガス冷媒とな
る。それぞれの室内機2a,2bから送出された冷媒
は、合流器9bに合流し、再び室外機1に戻り、圧縮機
3に吸入される。室内機2a,2bにおいては、室内フ
ァン8a,8bによって吸い込まれた室内の高温の空気
が、室内熱交換器6a,6bにおいて熱交換されて低温
の空気となり室内に送出され対応する空間A,Bを空調
する。この室内の温度を調節する目標値は、室温設定器
10を用いて使用者によって入力される。このため、数
値入力手段11としては、チップダウンスイッチやキー
ボードなどが付設されている。また、この数値表示手段
12としては、液晶パネルなどが付設されている。ま
た、現在の室温の状態を検出する温度検出器13a,1
3bが、それぞれの室内機2a,2bに付設される。制
御装置14は、室内機2a,2bそれぞれに対応した空
調空間A,Bの温度が、室温設定器10で設定されたひ
とつの室温の目標値になるように、各室内機に付設され
た温度検出器13a,13bの検出信号にもとづいて、
後述する方法により室外機1の圧縮機3を制御する。こ
の制御を実行するとき、前もって各室内機の優先度が特
定してある必要がある。
【0017】室内機の優先度を制御装置14において、
特定するためには以下の方法が簡便である。
特定するためには以下の方法が簡便である。
【0018】(1)室内機の優先度を直接的に特定する手
段として、ディップスイッチ等を各室内機に付設してお
く。これを、各室内機において入切することにより、優
先度が高い、もしくは低い室内機であることを判別す
る。
段として、ディップスイッチ等を各室内機に付設してお
く。これを、各室内機において入切することにより、優
先度が高い、もしくは低い室内機であることを判別す
る。
【0019】(2)各室内機の容量を特定する手段ないし
は各室内機の機種を特定する手段として、ディップスイ
ッチ等を各室内機に付設しておく。これを各室内機にお
いて設定することによって、各室内機の容量や機種を特
定することができる。容量や機種に予め優先度をつけて
おけば、この情報をもとにして、室内機の優先度を決定
することができる。
は各室内機の機種を特定する手段として、ディップスイ
ッチ等を各室内機に付設しておく。これを各室内機にお
いて設定することによって、各室内機の容量や機種を特
定することができる。容量や機種に予め優先度をつけて
おけば、この情報をもとにして、室内機の優先度を決定
することができる。
【0020】(3)室温の目標値を設定する手段として室
温設定器10が接続された室内機を優先度が高いものと
する。
温設定器10が接続された室内機を優先度が高いものと
する。
【0021】制御装置14では、この優先度に従って室
内機の運転を行う。本実施例では、室内機2aの方が優
先度が高いものとする。そこで、優先度の高い室内機2
aに付随する制御装置によって以下に説明する制御機能
が集約して実行されるものとして説明する。このとき、
室内機2bに付随する制御装置は、直接作動しないか、
もしくは簡単な判定を行ったり信号を伝達するだけの機
能を有するものでよい。
内機の運転を行う。本実施例では、室内機2aの方が優
先度が高いものとする。そこで、優先度の高い室内機2
aに付随する制御装置によって以下に説明する制御機能
が集約して実行されるものとして説明する。このとき、
室内機2bに付随する制御装置は、直接作動しないか、
もしくは簡単な判定を行ったり信号を伝達するだけの機
能を有するものでよい。
【0022】室内機2aに付随する制御装置14におい
ては、各室内機2a,2bに対応する空調室間A,Bの
室温を室温設定値に制御するために、室温設定値10か
ら室温の設定値を入力し、各室内機2a,2bにおいて
検出された検出値を入力しこれと比較する。そして、各
室内機毎にその偏差が所定値以上であれば、室温制御要
求(以後サーモオンと略す)を出力し、その偏差が所定
値以下であれば室温非制御要求(以後サーモオフと略
す)を出力する。そして、両室内機ともにサーモオンの
状態であれば、室外機1の圧縮機3を運転し、冷媒を循
環させる。そして、2つの室内機2a,2bも運転を行
い、室内を空調する。
ては、各室内機2a,2bに対応する空調室間A,Bの
室温を室温設定値に制御するために、室温設定値10か
ら室温の設定値を入力し、各室内機2a,2bにおいて
検出された検出値を入力しこれと比較する。そして、各
室内機毎にその偏差が所定値以上であれば、室温制御要
求(以後サーモオンと略す)を出力し、その偏差が所定
値以下であれば室温非制御要求(以後サーモオフと略
す)を出力する。そして、両室内機ともにサーモオンの
状態であれば、室外機1の圧縮機3を運転し、冷媒を循
環させる。そして、2つの室内機2a,2bも運転を行
い、室内を空調する。
【0023】また、一方もしくは両方の室内機がサーモ
オフの状態であれば、室外機1の圧縮機3は運転を停止
し、冷媒を循環させない。そして、2つの室内機2a,
2bも運転を停止する。このようにすれば、いつも同じ
冷凍サイクルが構成されるので、冷媒の極端に偏流を生
ずることがなく、また冷媒偏流により各室内機の能力低
下,凍結,液戻り等を防止することができる。
オフの状態であれば、室外機1の圧縮機3は運転を停止
し、冷媒を循環させない。そして、2つの室内機2a,
2bも運転を停止する。このようにすれば、いつも同じ
冷凍サイクルが構成されるので、冷媒の極端に偏流を生
ずることがなく、また冷媒偏流により各室内機の能力低
下,凍結,液戻り等を防止することができる。
【0024】室内機各々の容量がほとんど同じで、設置
されている場所も同じような環境であれば、このような
簡単な制御方式で十分な空調効果が得られる。しかし、
室内機の容量に差があり、さらに設置されている場所の
空調負荷にも差がある場合には、このままの制御方法で
は省エネルギと快適性の観点から好ましくない。
されている場所も同じような環境であれば、このような
簡単な制御方式で十分な空調効果が得られる。しかし、
室内機の容量に差があり、さらに設置されている場所の
空調負荷にも差がある場合には、このままの制御方法で
は省エネルギと快適性の観点から好ましくない。
【0025】図2(a)は、そのような状況を示す一例
である。各グラフは、制御装置14の機能動作を室内機
2a,2bのサーモオン,サーモオフ及びこれから決定
される室外機1の圧縮機の運転(オン),停止(オフ)
の時間推移によって示している。図によれば、室内機2
aの空調負荷が大きく、サーモオンの時間が長い。これ
に比して室内機2bの空調負荷が小さく、サーモオンの
時間が短い。この結果、室外機1の圧縮機がオンされる
時間は、短い方の室内機2bのサーモオンの時間に制限
されて決まってしまい、長い方の室内機2aのサーモオ
ンの時間が一部無視されることになる。したがって、室
内機2aの優先度が高いように設定しておいたとして
も、これが遵守されないことになり、快適性が損なわれ
る結果となって好ましくない。
である。各グラフは、制御装置14の機能動作を室内機
2a,2bのサーモオン,サーモオフ及びこれから決定
される室外機1の圧縮機の運転(オン),停止(オフ)
の時間推移によって示している。図によれば、室内機2
aの空調負荷が大きく、サーモオンの時間が長い。これ
に比して室内機2bの空調負荷が小さく、サーモオンの
時間が短い。この結果、室外機1の圧縮機がオンされる
時間は、短い方の室内機2bのサーモオンの時間に制限
されて決まってしまい、長い方の室内機2aのサーモオ
ンの時間が一部無視されることになる。したがって、室
内機2aの優先度が高いように設定しておいたとして
も、これが遵守されないことになり、快適性が損なわれ
る結果となって好ましくない。
【0026】これに対して、本発明の制御装置において
は、優先度の低い室内機2bの方の室温の目標値だけ
を、室温設定器10において設定された値から所定量だ
け低下させるように補正する。この結果として図2
(b)に示すように室内機2aの空調負荷が同じならば
サーモオンの時間が長いことは変りがないものの、室内
機2bの空調負荷がみかけ上増加したことになり、サー
モオンの時間が点線で示したように長くなる。この結
果、点線に示したように室外機1の圧縮機がオンされる
時間は、短い方の室内機2bのサーモオンの時間に制限
されることが少なくなり長い方の室内機2aのサーモオ
ンの時間が無視される割合が少なくなる。したがって、
室内機2aの優先度が高いように設定しておいたことが
より遵守されることになり、好都合である。ただし、こ
のような補正を無制限に行うと、優先度が低い方の空調
空間の快適性が著しく損なわれるようなアンバランスな
状態が発生して問題となる恐れがある。そこで、室内機
2aと室内機2bのサーモオンもしくはサーモオフの時
間差が所定量以上差がある場合にのみ、このような補正
を行うように制限をつけておく。また、1回の室温の目
標値の補正量は、基本的には両室内機のサーモオンの時
間差に対応させるが所定量以内にしておく。さらに、室
温の目標値の補正量全体も、所定量以内になるようにし
ておくのがよい。
は、優先度の低い室内機2bの方の室温の目標値だけ
を、室温設定器10において設定された値から所定量だ
け低下させるように補正する。この結果として図2
(b)に示すように室内機2aの空調負荷が同じならば
サーモオンの時間が長いことは変りがないものの、室内
機2bの空調負荷がみかけ上増加したことになり、サー
モオンの時間が点線で示したように長くなる。この結
果、点線に示したように室外機1の圧縮機がオンされる
時間は、短い方の室内機2bのサーモオンの時間に制限
されることが少なくなり長い方の室内機2aのサーモオ
ンの時間が無視される割合が少なくなる。したがって、
室内機2aの優先度が高いように設定しておいたことが
より遵守されることになり、好都合である。ただし、こ
のような補正を無制限に行うと、優先度が低い方の空調
空間の快適性が著しく損なわれるようなアンバランスな
状態が発生して問題となる恐れがある。そこで、室内機
2aと室内機2bのサーモオンもしくはサーモオフの時
間差が所定量以上差がある場合にのみ、このような補正
を行うように制限をつけておく。また、1回の室温の目
標値の補正量は、基本的には両室内機のサーモオンの時
間差に対応させるが所定量以内にしておく。さらに、室
温の目標値の補正量全体も、所定量以内になるようにし
ておくのがよい。
【0027】図3(a)は、図2(a)とは反対の状況
を示す一例である。各グラフは、制御装置14の制御動
作を、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフ及び
これから決定される室外機1の圧縮機の運転(オン),
停止(オフ)の時間推移によって示している。図によれ
ば、室内機2aの空調負荷が小さく、サーモオンの時間
が短い。これに比して、室内機2bの空調負荷が大きく
サーモオンの時間が長い。この結果室外機1の圧縮機が
オンされる時間は、短い方の室内機2aのサーモオンの
時間に制限されて決ってしまい、長い方の室内機2bの
サーモオンの時間が一部無詔されることになる。この場
合、室内機2aの優先度が高いように設定されてあるこ
とは遵守されるので、このままでもよい。しかし、室内
機2aと室内機2bのサーモオンもしくはサーモオフの
時間差があまりにつきすぎることは、快適性の観点から
好ましいものではない。そこで、この差が所定量以上制
限されている場合には、あえて、優先度の高い室内機2
aの室温の目標値のみを所定量だけ低下させるように補
正することが考えられる。この結果として、図3(b)
に示すように室内機2bの空調負荷が同じならばサーモ
オンの時間が長いことには変りがないものの、室内機2
aの空調負荷がみかけ上負荷したことになり、サーモオ
ンの時間が点線に示したように長くなる。この結果、室
外機1の圧縮機がオンされる時間は、短い方の室内機2
aのサーモオンの時間に制限されることが少なくなり、
短い方の室内機2bのサーモオンの時間が無視される割
合が少なくなる。したがって、室内機2aの優先度が高
いように設定しておいたことはやや侵害されるものの、
全体としては快適な空調空間を達成できるようになり好
都合である。ただし、このような補正を無制限に行う
と、優先度が高い方の空調空間の快適性が著しく損なれ
れるようなアンバランスな状態が発生して問題となる恐
れがある。そこで、室内機2aと室内機2bのサーモオ
ンもしくはサーモオフの時間差が所定以上制限されてい
る場合にのみ、このような補正を行うように制限をつけ
ておく。また、1回の室温の目標値の補正量は、所定量
以内にしておく。さらに、室温の目標値の補正量全体も
所定量以内になるようにしておくのがよい。
を示す一例である。各グラフは、制御装置14の制御動
作を、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフ及び
これから決定される室外機1の圧縮機の運転(オン),
停止(オフ)の時間推移によって示している。図によれ
ば、室内機2aの空調負荷が小さく、サーモオンの時間
が短い。これに比して、室内機2bの空調負荷が大きく
サーモオンの時間が長い。この結果室外機1の圧縮機が
オンされる時間は、短い方の室内機2aのサーモオンの
時間に制限されて決ってしまい、長い方の室内機2bの
サーモオンの時間が一部無詔されることになる。この場
合、室内機2aの優先度が高いように設定されてあるこ
とは遵守されるので、このままでもよい。しかし、室内
機2aと室内機2bのサーモオンもしくはサーモオフの
時間差があまりにつきすぎることは、快適性の観点から
好ましいものではない。そこで、この差が所定量以上制
限されている場合には、あえて、優先度の高い室内機2
aの室温の目標値のみを所定量だけ低下させるように補
正することが考えられる。この結果として、図3(b)
に示すように室内機2bの空調負荷が同じならばサーモ
オンの時間が長いことには変りがないものの、室内機2
aの空調負荷がみかけ上負荷したことになり、サーモオ
ンの時間が点線に示したように長くなる。この結果、室
外機1の圧縮機がオンされる時間は、短い方の室内機2
aのサーモオンの時間に制限されることが少なくなり、
短い方の室内機2bのサーモオンの時間が無視される割
合が少なくなる。したがって、室内機2aの優先度が高
いように設定しておいたことはやや侵害されるものの、
全体としては快適な空調空間を達成できるようになり好
都合である。ただし、このような補正を無制限に行う
と、優先度が高い方の空調空間の快適性が著しく損なれ
れるようなアンバランスな状態が発生して問題となる恐
れがある。そこで、室内機2aと室内機2bのサーモオ
ンもしくはサーモオフの時間差が所定以上制限されてい
る場合にのみ、このような補正を行うように制限をつけ
ておく。また、1回の室温の目標値の補正量は、所定量
以内にしておく。さらに、室温の目標値の補正量全体も
所定量以内になるようにしておくのがよい。
【0028】図4は、以上説明した制御装置14の機能
をフローチャートにまとめたものである。この制御動作
は、室温設定器10によって室温の設定値が変更された
時点で初期化起動される。ただし、空調負荷が急変した
ような場合には適切な制御動作が行われないので、その
時点で改めてこの制御動作を初期化起動する必要があ
る。始めに、規準となる室温の目標値を、室温設定器1
0から入力する。そして、各室内機2a,2bの室温検
出器13a,13bで検出した室温と比較することによ
り、各室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフを評
価する。そして、両室内機2a,2bともにサーモオン
の場合には、室外機1の圧縮機1をオンする。ただし、
片方もしくは両方の室内機2a,2bがサーモオフの場
合には、室外機1の圧縮機1をオフする。この場合に
は、室内機2a,2bのサーモオンのそれまでの継続時
間を比較する。両者のサーモオンの時間差が、所定の時
間よりも大きければ、以下に示すように室温の目標値を
補正し、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの
アンバランスを補正し、効果の少ない制御動作は抑制す
る。ただし、現在の室温の目標値と室温設定器10で与
えられた元の目標値との差が、所定範囲以下の場合の
み、以下に示すように室温の目標値を補正する動作を行
い、極端な制御動作は抑制する。次に、図2に示した状
態、すなわち、室内機2aのサーモオンの方が長い場合
か、図3に示した状態、すなわち室内機2bのサーモオ
ンの方が長い場合かを判別する。そして、前者の場合で
あれば、図2について説明したようにして室内機2aの
目標値を補正する。
をフローチャートにまとめたものである。この制御動作
は、室温設定器10によって室温の設定値が変更された
時点で初期化起動される。ただし、空調負荷が急変した
ような場合には適切な制御動作が行われないので、その
時点で改めてこの制御動作を初期化起動する必要があ
る。始めに、規準となる室温の目標値を、室温設定器1
0から入力する。そして、各室内機2a,2bの室温検
出器13a,13bで検出した室温と比較することによ
り、各室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフを評
価する。そして、両室内機2a,2bともにサーモオン
の場合には、室外機1の圧縮機1をオンする。ただし、
片方もしくは両方の室内機2a,2bがサーモオフの場
合には、室外機1の圧縮機1をオフする。この場合に
は、室内機2a,2bのサーモオンのそれまでの継続時
間を比較する。両者のサーモオンの時間差が、所定の時
間よりも大きければ、以下に示すように室温の目標値を
補正し、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの
アンバランスを補正し、効果の少ない制御動作は抑制す
る。ただし、現在の室温の目標値と室温設定器10で与
えられた元の目標値との差が、所定範囲以下の場合の
み、以下に示すように室温の目標値を補正する動作を行
い、極端な制御動作は抑制する。次に、図2に示した状
態、すなわち、室内機2aのサーモオンの方が長い場合
か、図3に示した状態、すなわち室内機2bのサーモオ
ンの方が長い場合かを判別する。そして、前者の場合で
あれば、図2について説明したようにして室内機2aの
目標値を補正する。
【0029】また後者の場合であれば、図3について説
明したようにして、室内機2bの目標値を補正する。な
お、以上の説明においては、室温の目標値そのものを補
正することにより、直接的にサーモオン,サーモオフの
時間を補正するようにして、室温制御の動作そのものが
スムーズに続行するように配慮したが、直接サーモオ
ン,サーモオフの時間を補正するようにしてもよい。こ
の場合、図2においては、直接室内機2bのサーモオン
の時間を点線のように所定量だけ延長することによっ
て、室外機1の圧縮機のオンを点線のように延長させ
る。また、図3においては、やはり、直接室内機2aの
サーモオンの時間を点線のように所定量だけ延長するこ
とによって、室外機1の圧縮機のオンを点線のように延
長させる。ただしこのような補正を無制限に行うと優先
度が低い方の空調空間の快適性が著しく損なわれるよう
なアンバランスな状態が発生して問題となる。そこで、
室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの時間差が
所定量以上差がある場合にのみ、このような補正を行う
よう、また1回のサーモオンの時間の補正量は、基本的
には両室内機のサーモオンの時間差に対応させるが、所
定量以内にしておく。
明したようにして、室内機2bの目標値を補正する。な
お、以上の説明においては、室温の目標値そのものを補
正することにより、直接的にサーモオン,サーモオフの
時間を補正するようにして、室温制御の動作そのものが
スムーズに続行するように配慮したが、直接サーモオ
ン,サーモオフの時間を補正するようにしてもよい。こ
の場合、図2においては、直接室内機2bのサーモオン
の時間を点線のように所定量だけ延長することによっ
て、室外機1の圧縮機のオンを点線のように延長させ
る。また、図3においては、やはり、直接室内機2aの
サーモオンの時間を点線のように所定量だけ延長するこ
とによって、室外機1の圧縮機のオンを点線のように延
長させる。ただしこのような補正を無制限に行うと優先
度が低い方の空調空間の快適性が著しく損なわれるよう
なアンバランスな状態が発生して問題となる。そこで、
室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの時間差が
所定量以上差がある場合にのみ、このような補正を行う
よう、また1回のサーモオンの時間の補正量は、基本的
には両室内機のサーモオンの時間差に対応させるが、所
定量以内にしておく。
【0030】図5は、本発明の第2の実施例における全
体構成を示す。図1と同一番号の部分は同一部分を示
す。本実施例においては、各室内機の室温の目標値を補
正するかわりに、これに相当する分だけ、各室内機に分
配される冷媒流量配分を補正するようにした。このた
め、各室内機2a,2bには、流量を可変とする流量調
整弁15a,15bを備えている。このような構成の室
内機に対する制御装置15の制御動作は、制御装置14
の制御動作と基本的に同じである。図2においては、室
内機2bの流量調整弁の開度を補正することによって、
室内機2bのサーモオンの時間を点線のように延長させ
ることによって、室外機1の圧縮機オンを点線のように
延長させる。また、図3においては、やはり、室内機2
aの流量調整弁の開度を補正することによって、室内機
2aのサーモオンの時間を点線のように延長させること
によって室外機1の圧縮機オンを点線のように延長させ
る。ただし、このような補正量を無制限に行うと優先度
が低い方の室内機の空調空間の快適性が著しく損なわれ
るようなアンバランスな状態が発生して問題となる。そ
こで、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの時
間差が所定量以上差がある場合にのみこのような補正を
行う。また1回の流量制御弁の開度の補正量は、基本的
には両室内機のサーモオンの時間差に比例させるが、所
定量以内にしておくのが望ましい。
体構成を示す。図1と同一番号の部分は同一部分を示
す。本実施例においては、各室内機の室温の目標値を補
正するかわりに、これに相当する分だけ、各室内機に分
配される冷媒流量配分を補正するようにした。このた
め、各室内機2a,2bには、流量を可変とする流量調
整弁15a,15bを備えている。このような構成の室
内機に対する制御装置15の制御動作は、制御装置14
の制御動作と基本的に同じである。図2においては、室
内機2bの流量調整弁の開度を補正することによって、
室内機2bのサーモオンの時間を点線のように延長させ
ることによって、室外機1の圧縮機オンを点線のように
延長させる。また、図3においては、やはり、室内機2
aの流量調整弁の開度を補正することによって、室内機
2aのサーモオンの時間を点線のように延長させること
によって室外機1の圧縮機オンを点線のように延長させ
る。ただし、このような補正量を無制限に行うと優先度
が低い方の室内機の空調空間の快適性が著しく損なわれ
るようなアンバランスな状態が発生して問題となる。そ
こで、室内機2a,2bのサーモオン,サーモオフの時
間差が所定量以上差がある場合にのみこのような補正を
行う。また1回の流量制御弁の開度の補正量は、基本的
には両室内機のサーモオンの時間差に比例させるが、所
定量以内にしておくのが望ましい。
【0031】図6は、以上説明した図5の実施例におけ
る制御装置15の機能をフローチャートにまとめたもの
である。基本的な機能は、図4に示したフローチャート
と同様である。
る制御装置15の機能をフローチャートにまとめたもの
である。基本的な機能は、図4に示したフローチャート
と同様である。
【0032】なお、制御装置14,15としては、この
他の制御動作も含めてディジタルコンピュータによって
実現するものが妥当である。
他の制御動作も含めてディジタルコンピュータによって
実現するものが妥当である。
【0033】以上の説明においては、室内機が2台の場
合について説明したが、これ以上の室内機の場合につい
ても本発明を適用可能なことは言うまでもない。
合について説明したが、これ以上の室内機の場合につい
ても本発明を適用可能なことは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、1台の室外機に対して
接続された複数台の室内機の容量に差がある場合あるい
は空調負荷に差がある場合にも、それぞれの室内機が快
適な空調環境を実現できる。
接続された複数台の室内機の容量に差がある場合あるい
は空調負荷に差がある場合にも、それぞれの室内機が快
適な空調環境を実現できる。
【図1】本発明の第一の実施例の系統図。
【図2】本発明の第一の実施例の制御装置の機能を説明
するタイムチャート。
するタイムチャート。
【図3】本発明の第一の実施例の制御装置の機能を説明
するタイムチャート。
するタイムチャート。
【図4】本発明の第一の実施例の制御装置の機能を説明
するフローチャート。
するフローチャート。
【図5】本発明の第二の実施例の構成を示す系統図。
【図6】本発明の第二の実施例の制御装置の機能を説明
するフローチャート。
するフローチャート。
1…室外機、2…室内機、3…圧縮機、4…室外熱交換
器、5…室外ファン、6…室内熱交換器、7…室内減圧
機構、8…室内ファン、9…分流器もしくは合流器、1
0…室温設定器、11…数値入力手段、12…数値表示
手段、13…温度検出器、14…制御装置。
器、5…室外ファン、6…室内熱交換器、7…室内減圧
機構、8…室内ファン、9…分流器もしくは合流器、1
0…室温設定器、11…数値入力手段、12…数値表示
手段、13…温度検出器、14…制御装置。
Claims (1)
- 【請求項1】一台の室外機に対して複数台の室内機が接
続された空気調和装置において、室内機の優先度を特定
する手段ないしは室内機の容量を特定する手段ないしは
室温目標値を特定する手段を用いて室内機に優先度を設
定し、優先度の高い室内機の室温制御要求ないしは非要
求が優先度の低い室内機の室温制御非要求ないしは要求
によって所定時間以上制限される場合には、優先度の低
い室内機の室温制御目標値ないしは優先度の高い室内機
の室温制御目標値を所定量補正する手段を有することを
特徴とする空気調和装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5244236A JPH0798143A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5244236A JPH0798143A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0798143A true JPH0798143A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17115770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5244236A Pending JPH0798143A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798143A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010037962A (ko) * | 1999-10-21 | 2001-05-15 | 윤종용 | 공조기기와, 공조기기의 실내기용량 셋팅방법 및 그 작동제어방법 |
WO2015045777A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | ダイキン工業株式会社 | 空調システム及びその制御方法 |
JP2021110488A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | パナソニックホームズ株式会社 | 全館空調システム及び建物の空調方法 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5244236A patent/JPH0798143A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010037962A (ko) * | 1999-10-21 | 2001-05-15 | 윤종용 | 공조기기와, 공조기기의 실내기용량 셋팅방법 및 그 작동제어방법 |
WO2015045777A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | ダイキン工業株式会社 | 空調システム及びその制御方法 |
JP2015068591A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | ダイキン工業株式会社 | 空調システム及びその制御方法 |
CN105579783A (zh) * | 2013-09-30 | 2016-05-11 | 大金工业株式会社 | 空调系统及其控制方法 |
US10203136B2 (en) | 2013-09-30 | 2019-02-12 | Daikin Industries, Ltd. | Air conditioning system and method for controlling same |
JP2021110488A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | パナソニックホームズ株式会社 | 全館空調システム及び建物の空調方法 |
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