JPH0793924B2 - 平面と交差する輻射線を用いた断層像再生方式 - Google Patents
平面と交差する輻射線を用いた断層像再生方式Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】この発明は計算機式断層写真(CT)装
置、特に、ガントリー平面内の輻射線並びにガントリー
平面と交差する輻射線の両方に沿って被作像物体の投影
を求めるCT装置に関する。典型的な計算機式断層写真
装置では、回転ガントリーに取付けられたX線源をコリ
メートして、ある定められた扇形ビーム角度を持つ扇形
ビームを形成する。扇形ビームは「ガントリー平面」、
即ち、ガントリーの回転軸線に対して垂直な平面内にあ
る様な向きにするのが典型的であり、やはりガントリー
平面内の向きを有するX線検出器配列に対し、被作像物
体を介して透過させる。ガントリーの回転軸線はz軸と
も呼ばれる。 【0002】検出器配列は一線上の検出素子で構成さ
れ、各々の検出素子が、X線源から特定の検出素子に投
射された輻射線に沿って伝達された放射の強度を測定す
る。伝達された放射の強度は、その輻射線に沿ったX線
ビームの被作像物体による減衰に関係する。X線源及び
検出器配列はガントリー平面内でガントリー上で、回転
の中心の周りに回転させることが出来、こうして、扇形
ビームの軸線が被作像物体と交差する時の「ガントリー
角度」を変えることが出来る様にする。各々のガントリ
ー角度で、各々の検出器素子から収集された強度信号で
構成される投影を求める。その後、ガントリーを新しい
角度に回転し、この過程を繰返して、多数のガントリー
角度に沿った投影データを集め、断層写真用投影集合を
形成する。 【0003】投影集合を集めるのに、2πラジアン又は
360°のガントリーの回転を用いる場合が多い。然
し、扇形ビームCT装置では、πラジアンに扇形ビーム
の角度を加えただけと云う小さなガントリーの回転角度
を用いても、数学的に完全な投影集合を求めることが出
来ることが判っている。投影集合を集めるのに2πラジ
アン未満のガントリーの回転を使うことは、一般的に
「半走査」と呼ばれている。 【0004】収集された断層写真用投影集合は、公知の
再生アルゴリズムに従って、スライス像を「再生」する
為の後の計算機による処理の為、数字の形で記憶される
のが典型的である。扇形ビームで投影した投影集合は、
扇形ビーム再生方法により、直接的に像に再生すること
が出来るし、或いは投影の強度データを平行ビームに分
類し、平行ビーム再生方法に従って再生することが出来
る。再生された断層写真像は普通のCRT管に表示する
ことが出来るし、或いは計算機制御のカメラによって、
フィルムの記録に変換することが出来る。 【0005】典型的な計算機式断層写真法の検査は、被
作像物体の一連の「スライス」を収集する。各々のスラ
イスはガントリー平面と平行であって、スライスの厚さ
は、焦点スポットの寸法、検出器配列の幅、装置のコリ
メーション及び形状によって決まる。相次ぐ各々のスラ
イスを、x及びy軸に対して垂直なz軸に沿って増分的
に変位させて、3番目の空間次元の情報を求める。放射
線技師は、z軸に沿った位置の順序にスライス像を観察
することによって、この3番目の次元を見ることが出来
るし、或いは再生されたスライスの集合を構成する数字
データを計算機のプログラムで編集して、被作像物体の
3次元に於ける陰影つきの、斜視図で見た表示を発生す
ることが出来る。 【0006】計算機式断層写真法の分解能が高くなるに
つれて、z軸次元に要求されるスライスの数が増大す
る。断層写真検査の時間及び費用は、必要な逐次的なス
ライスの数と共に増加する。更に、より多くのスライス
を収集するのに必要な走査時間が長くなればなる程、患
者の苦痛も強まり、患者は断層写真法による再生の忠実
度を保つ為に殆んど動かないまゝでいなければならな
い。従って、一連のスライスを求めるのに要する時間を
短縮することには、かなりの関心がある。 【0007】多数のスライスのデータを収集するのに必
要な走査時間を短縮する1つの方法は、所定のガントリ
ーの回転の間、1つより多くのスライスに対する投影デ
ータを収集することである。これは、z軸に沿って伸び
る2次元検出器配列を使って、ガントリー平面の両側に
ある投影データを求めると共に、X線のコリメーション
を扇形ビームのコリメーションから、例えば焦点スポッ
トから、ガントリー平面内だけでなく、ガントリー平面
の両側にも発散する輻射線を持つコーン・ビームのコリ
メーションに変えることによって行なうことが出来る。
この様なコーン・ビームは一般的には真のコーンである
必要はなく、例えば3次元に於けるX線のピラミッド形
分散を含んでいてもよいことが理解されよう。1回の投
影の間、1つよりも多くの平面からの放射を収集するこ
とを一般的に3次元走査と呼ぶ。 【0008】3次元走査は可能性として利点があるが、
人為効果が被作像物体内の構造をぼかす為に、像は劣化
する場合が多い。 【0009】 【発明の要約】この発明は、コーン・ビーム方式によっ
て生ずる像の人為効果(アーチファクト)の発生源を発
見したことに基づいており、こう云う人為効果を除去す
る2つの手段を提供する。具体的に云うと、第1の実施
例では、2次元検出器配列が、ガントリーの回転軸線対
して垂直に被作像物体を通る第1の、平面内の輻射線
(in-plane rays )、及び被作像物体を通るが、軸線に
対して垂直ではない第2の、平面と交差する輻射線(cr
oss-plane rays)に沿った放射を収集する。検出器配列
が、夫々第1及び第2の輻射線の強度を示す第1及び第
2の信号を発生する。検出器配列が取付けられているガ
ントリーを回転して、検出器配列を、2πラジアンの整
数倍に等しい角度範囲にわたり、この軸線及び被作像物
体の周りの軌道に沿って動かす。この角度範囲内で得ら
れた第1及び第2の信号が、投影集合を形成する。 【0010】この発明の1つの目的は、半走査に関連し
て、平面と交差する輻射線を使うことによって生ずる像
のある人為効果を除去することである。平面内の輻射線
の場合と異なり、平面と交差する輻射線を用いた半走査
では、重要な投影情報が失われることが判った。この情
報は、投影集合が2πラジアンにわたるガントリーの回
転によって求められることを保証することによっての
み、再び捕捉される。 【0011】第2の実施例では、検出器配列を軸線の周
りに回転させると共に平面内及び平面と交差する輻射線
を軸線に沿って並進させることにより、z軸に沿った多
数の位置に対し、且つ2πラジアン未満のガントリー角
度範囲にわたり、2次元の投影情報が半走査で収集され
る。検出器配列からの第1及び第2の集合が、夫々第1
及び第2のデータ集合を発生する。この後、第1のデー
タ集合を使って、測定されたガントリー角度の範囲内に
はないガントリー角度での第2のデータに対する値を推
定し、第3のデータ集合を発生する。第2及び第3の集
合を組合せ、組合せたデータ集合を第1のデータ集合と
共に再生して、像の組を発生する。 【0012】従って、この発明の別の目的は、半走査を
希望する時、平面内の輻射線から得られる情報を、平面
と交差する輻射線によって増強することが出来る様にし
ながらも、2つのデータ集合の単純の組合せから生ずる
様な像の人為効果を減らすことである。第3のデータ集
合が、第2のデータ集合から脱落するデータの推定値と
なる。こう云う脱落データが人為効果の源である。 【0013】推定過程は、第1のデータを3次元像マト
リクスに再生し、この像マトリクスを、各々のz軸位置
に対し且つ測定されたガントリー角度の範囲内にはない
ガントリー角度で、平面と交差する輻射線に沿って再投
影して、第3のデータ集合を発生することによって実施
することが出来る。従って、この発明の別の目的は、複
雑な重ね継ぎ及び加重手順を必要とせずに、第2のデー
タ集合の脱落データを推定する簡単な手段を提供するこ
とである。 【0014】この発明の上記並びにその他の目的及び利
点は、以下の説明から明らかになろう。この説明は、こ
の発明の好ましい実施例を例として以下図面について述
べたものである。この実施例は必ずしもこの発明の範囲
全体を表わすものではなく、発明の範囲を解釈するに当
たっては、特許請求の範囲を参照されたい。 【0015】 【好ましい実施例の詳しい説明】図1及び2について説
明すると、3次元CTスキャナを表わすCT装置10
が、X線源12を含んでいて、これは焦点スポット16
からX線のコーン・ビーム14を患者18を介して投射
して、それが2次元検出器配列20によって受取られる
様な向きになっている。 【0016】2次元検出器配列20は、全体として垂直
な列及び行に分けた形で検出器配列の区域にわたって配
置された多数の検出素子22で構成されていて、患者1
8を通してX線14が伝達されたことによる投影像を検
出する。X線源12及び2次元検出器配列20はガント
リー24の両側に取付けられていて、全体として患者1
8内にある回転軸線26の周りに向い合って回転する様
になっている。回転軸線26が、コーン・ビーム14内
の中心に原点を持つデカルト座標系のz軸を形成する。
この座標系のx及びy軸によって定められた平面が回転
平面、即ち、ガントリー24のガントリー平面28を定
める。 【0017】ガントリー24の回転は、ガントリー平面
28内の任意の基準位置からの角度γで測る。角度γは
0乃び2πラジアン(360°)の間を変化する。コー
ン・ビーム14のX線がガントリー平面28から角度φ
だけ発散すると共に、ガントリー平面28に沿って角度
θだけ発散する。これに対応して、2次元検出器配列2
0は、全体として焦点スポット16に中心を持つ球面の
一部分として配置されており、格子状の検出素子22
が、コーン・ビーム14の角度φ及びθ全体にわたり、
コーン・ビーム14の輻射線を受取って、この輻射線に
沿った強度測定をする様に配置されている。φ=0の値
を持つコーン・ビーム14の輻射線25は、ガントリー
平面28内にあり、「平面内輻射線」と呼ぶ。平面内輻
射線25は、普通の扇形ビームのCT装置で使われる輻
射線である。φ≠0の値を持つ輻射線27は「平面と交
差する輻射線」と呼ぶ。 【0018】図1について説明すると、CTスキャナ1
0の制御装置には制御モジュール30が付設されてお
り、これはX線源12に電力及びタイミング信号を供給
するX線制御装置32と、ガントリー24の回転速度及
び位置を制御するガントリー・モータ制御装置34と、
2次元検出器配列20からの投影データを受取って、こ
のデータを後で計算機で処理する為のディジタル・ワー
ドに変換し、データを求めた時のφ,θの値及びガント
リー角度γをも保管するデータ収集装置(DAS)36
とを含む。X線制御装置32、ガントリー・モータ制御
装置34及びデータ収集装置36が計算機38に接続さ
れ、計算機38によって制御されると共に、計算機38
にデータを送る。 【0019】計算機38は汎用ミニコンピュータであ
り、これから詳しく説明する様に、この発明に従って投
影データを収集して操作する様にプログラムすることが
出来る。計算機38が像再生装置40に接続され、この
装置が、公知の方法に従って高速の像の再生を実行す
る。像再生装置40はアレー・プロセッサである。計算
機38が一般的にはCRT表示装置及びキーボードであ
るオペレータ・コンソール42を介して指令及び走査パ
ラメータを受取る。このコンソールは、オペレータがC
T走査用のパラメータを入力することが出来る様にする
と共に、計算機38からの再生像又はその他の情報を表
示することが出来る様にする。大量記憶装置44が、C
T作像装置10の動作プログラムを記憶すると共に、オ
ペレータが将来参考にする為の投影及び像データを記憶
する為の手段になる。 【0020】図3について説明すると、所定の投影で
は、X線のコーン・ビーム14は患者18のある容積4
6に入射する。この容積46内で、第1の部分容積48
がゼロのφの値を持つコーン・ビーム14からの平面内
輻射線25を受取る。こう云う平面内輻射線25が、ガ
ントリー平面28(図2に示す)内の1行に沿ってガン
トリー平面28内にある2次元検出器配列20の検出素
子22によって検出される。z軸に沿って第1の部分容
積48から変位した第2の部分容積50が、φの値が0
ではない平面と交差する輻射線27を受取る。この様な
平面と交差する輻射線27は、2次元検出器配列20の
他の行の検出素子22によって検出される。こう云う行
はガントリー平面28内にはない。 【0021】部分容積50が小さいと仮定すると、部分
容積50と交わる、平面と交差する輻射線27は、互い
に略平行である。図4について説明すると、走査の間、
部分容積50内にある物体52は、略平行な、平面と交
差する輻射線27によって照射され、平行な2次元投影
54を作る。投影54の平面は、平面と交差する輻射線
27に対して垂直である。即ち、平面54に対する法線
は輻射線27と平行であり、この平面はz軸26と平行
なz′軸26′を中心としている。3次元フーリエ・ス
ライス定理では、物体の2次元平行投影の2次元フーリ
エ変換は、フーリエ空間に於ける対応する半径方向平面
内での物体の3次元フーリエ変換の値になると述べられ
ている。フーリエ空間平面での対応する半径方向平面に
対する法線は、投影の方向と平行である。従って、2次
元平行投影54は、2次元フーリエ変換56の作用を受
けた時、フーリエ変換57で同様なデータ平面58とな
る。 【0022】2次元投影54は、z′軸26′に対して
垂直な第1の軸線51と、角度φだけz′軸26′に対
して傾いた第2の軸線53とを持ち、その表面に対して
垂直に、コーン・ビーム14の、平面と交差する輻射線
27を受取る。2次元投影54の第1の軸線51は、前
に述べた様に、ガントリー24の位置によって決まる量
γだけ基準角度23から、z′軸26′の周りに回転し
ている。 【0023】同様に、上に述べた定理により、2次元投
影54の2次元フーリエ変換56は、フーリエ変換の垂
直軸線Fz の周りに、基準60に対して角度γだけ回転
した第1の軸線59、及びFz に対して角度φだけ回転
した第2の軸線61を持つ平面58に沿った、フーリエ
空間57内での物体52の3次元フーリエ変換の値を作
る。軸線Fz は、z軸26に対応するものとして定義さ
れた、フーリエ空間57の単なるデカルト座標軸であ>
る。 【0024】ガントリー24の回転によって異なる角度
γの所で得られた異なる投影54に対し、フーリエ・デ
ータの別の平面58が得られる。フーリエ・データの各
々の平面58は、平面と交差する輻射線27の角度φに
よって固定された、Fz に対する同じ角度φを持つが、
Fz の周りに回転して、フーリエ空間57でデータ円筒
62を掃引し、2つの円錐形区域64を除外する。除外
された円錐形区域64は、底が円筒62の底と接し、頂
点が円筒62の中心点で合さるコーンである。こう云う
円錐形区域64の頂角は2φに等しく、従って、平面と
交差する輻射線27のφの値が増加するにつれて、円錐
形区域が大きくなる。円筒62及びコーン64が、ガン
トリー24の回転の間、2πラジアンに及ぶ角度γで求
めた投影54に対し、フーリエ空間で得られるデータを
制限する。 【0025】物体52の像を再生するには、円筒62の
データの逆フーリエ変換を求めることが必要である。一
般的に、この逆フーリエ変換は、断層写真像又はスライ
ス像を発生する様に、円筒62を通る一平面に沿って求
める。再生像に対する円錐形区域64の脱落データの影
響は、再生像から低い空間周波数を除去することであ
る。然し、平面と交差する輻射線27の角度φが小さけ
れば、この様に低い周波数の情報が失われることは、望
ましいことではないけれども、多くの作像の用途では許
容することが出来る。 【0026】3次元走査に半走査方法を用い、ガントリ
ー24が2πラジアン回転せず、πラジアン程度のそれ
より少ない量しか回転しない場合、平面と交差する輻射
線27によって収集されるデータ62は、不足分がずっ
と著しくなる。図5について説明すると、平面と交差す
る輻射線27を用いた半走査では、軸線Fz から各々の
コーン64に対して反対向きに半径方向に拡がるV字形
チャンネル68に沿って、円筒62からデータが失われ
る。従って、平面内輻射線25の場合、半走査でフーリ
エ空間57から重要なデータが失われることはないが、
それとは異なり、平面と交差する輻射線27の場合、半
走査を使うと、フーリエ空間57でかなりデータが失わ
れることになる。特に、チャンネル68の失われるデー
タは、軸線Fz に対して非対称に配置された再生像の高
周波数成分を含み、従って、再生像の重要な細部をぼか
す惧れのあるゴーストの人為効果を作る。 【0027】要約すれば、図6をも参照して説明する
と、フーリエ空間57に於けるFz に対して直交する軸
線Fx 及びFi に沿った図5の所定の平面では、円錐形
区域64及びV字形チャンネル68内のデータが失われ
る。然し、それと共に重要なのは、軸線Fx の周りに反
射したV字形チャンネル68と真向いの区域70では、
平面と交差する輻射線27は冗長なデータを持つ。即
ち、区域70は回転する平面58によって2回掃引され
る。この一様でないデータの標本化が像の人為効果に寄
与する。 【0028】図6の断面に沿って傾斜した平面58によ
るフーリエ空間57での円筒62の掃引は、考えとして
は、この断面で円錐形区域64の断面を形成する円に対
する接線65が、この接する点がγの変化と共に円に沿
って動く時の動きを想像すれば理解されよう。従って、
半走査方法を用いた時に、平面と交差する輻射線27を
使うことが原因で起ると考えられる像の人為効果は、平
面と交差する輻射線27を使う場合、ガントリーの回転
に2πラジアンの完全な走査をすることを保証すること
によって除去することが出来る。この場合、脱落データ
は半径方向に対称的なコーン64に局限され、その容積
は、平面と交差する輻射線27の角度φを制限すること
によって制限することが出来る。 【0029】第2の実施例では、コーン・ビーム14の
平面と交差する輻射線27を用いて、コーン・ビーム1
4の平面内輻射線25によって得られる情報を補うこと
が出来る。この実施例では、ことごとくの部分容積5
0,48(図3に示す)が、平面と交差する輻射線27
及び平面内輻射線25の両方によって半走査される。平
面内輻射線25によって、ガントリーの回転の半走査に
より、像データの完全な集合を発生することが出来る。
然し、前に述べた様に、平面と交差する輻射線27から
の投影データを平面内輻射線25からの投影データと組
合せれば、図5に示す様に、平面と交差する輻射線の段
落データの為に像の人為効果が起る。 【0030】然し、各々の部分容積48,50が平面と
交差する輻射線27及び平面内の輻射線の25の両方に
よって走査されゝば、平面内輻射線25からの投影デー
タを使って、平面と交差する輻射線27から得られた脱
落データに対する値を推定することにより、像の人為効
果を減らすことが出来る。図1、2及び3について説明
すると、半走査は、最初に患者18、従って容積46
を、Z軸に沿った第1の位置に位置ぎめすることによっ
て実施される。次に、ガントリー24を2π未満の半走
査の角度範囲全体にわたって回転させ、その間、平面内
輻射線25及び平面と交差する輻射線27に対するデー
タを、離散的な角度間隔で収集する。この角度範囲にわ
たってガントリー24の回転が終った時、患者18をZ
軸26に沿った第2の位置へ並進させ、ガントリー24
を再び半走査にわたって回転させ、その間離散的な角度
間隔で、平面内輻射線25及び平面と交差する輻射線2
7のデータを収集する。 【0031】典型的には、半走査で各々のZ軸位置に対
するデータは、容積46をZ軸26に沿って並進させる
合間に、ガントリー24をπラジアン+2φ、即ちコー
ン・ビーム角度、の範囲にわたって回転させることによ
って得られる。図7及び3について説明すると、平面と
交差する輻射線27に対する半走査データが、不完全
な、平面と交差する投影データ74を発生し、平面内輻
射線25に対する半走査データが平面内投影データ72
を発生する。投影データ72が、各々のガントリー角度
γ及び各々のz軸位置に対して、1列の検出素子70が
受取った平面内輻射線25の投影に対応する投影データ
点の1個の3次元配列を発生する。収集された投影デー
タ74は、受取った、平面と交差する輻射線27の相異
なる角度φによって表わされる、ガントリー平面28の
外側の検出素子20の各列に対して1つずつの、データ
の多数の3次元配列で構成される。 【0032】平面内輻射線25からの投影データ72
が、プロセス・ブロック76で示す周知の扇形ビーム再
生方法によって再生されて、容積46に対する平面内像
データ78を発生する。公知の様に、像データ78は、
その各々が容積46内にある患者18の容積要素のX線
吸収度を表わす値のマトリクスで構成される。この像デ
ータ78が、この後、プロセス・ブロック79で示す様
に、半走査の範囲を越えたガントリー角度γに対する平
面と交差する輻射線27に沿って、数学的に再投影され
る。例えば、半走査が0からπラジアン+2φまでのガ
ントリー角度にわたるものであれば、再投影はπラジア
ン+2φから2πラジアンまでにわたる。再投影する過
程79は周知であり、コーン・ビーム14の平面と交差
する輻射線27に対応してマトリクスを通る線に沿っ
て、像データ78の値を合計することである。その和
は、こう云う線に沿った合計の吸収を表わし、従って、
患者18の容積46から得られた投影と同様に、こう云
う輻射線27に沿った模擬投影を作る。再投影工程79
によって、投影データ74と似た新しい1組の推定の平
面と交差する投影データ82が発生されるが、前に述べ
た様に、これは半走査で使われた角度を越えるガントリ
ー角度γをカバーするものである。こうして、投影デー
タ82及び74が組合さって、実際は半走査であるにも
拘らず、平面と交差する輻射線27に対する実効的に2
πラジアンの投影データを作る。 【0033】プロセス・ブロック80で示す様に、前は
脱落していた投影データの場所で、推定投影データ82
を投影データ74の配列要素に重ね継ぎすることによっ
て、投影データ82及び74が組合され、完成された、
平面と交差する投影データ84が発生される。この後、
こうして完成された平面と交差する投影データ84が、
ブロック86で示す様な3D再生方法により、平面内投
影データ72と共に再生される。これは平面内及び平面
と交差する両方の輻射線を取入れていて、断層写真像デ
ータ88を発生する。断層写真像データ88を周知の様
に、その値のマトリクス内にある平面に沿って選択的に
表示して、断層写真像を発生することが出来る。 【0034】この為、平面内投影データ72を使って、
平面と交差する投影データ74の脱落データを供給し、
平面と交差する輻射線27による半走査では、フーリエ
空間57で完全な1組のデータが得られないことを補償
する。平面内投影データ72と平面と交差する投影デー
タ74との組合せにより、投影データ72だけで得られ
るものに較べて、像データ88の信号対雑音特性が改善
される。この増強過程の後でも、投影データ74からは
依然として円錐形区域84が脱落していることに注意さ
れたい。然し、前に述べた様に、区域84から生ずる対
称的な低周波数のデータ損失は、多くの用途では許容す
ることが出来る。 【0035】前に述べた様に、投影データ74から脱落
する図5のV字形チャンネル68のデータは、平面内輻
射線25から取出した投影データ72から構成された像
78を再投影することによって供給される。然し、当業
者であれば、人為効果の原因について上に述べた所か
ら、この他の手段を用いて、V字形チャンネル68の脱
落データを供給し、区域70に於ける冗長データの重み
を実効的に下げることが出来ることが理解されよう。例
えば、集合72からの対応するデータを取除き、データ
集合74の区域68に重ね継ぎすることが出来る。更
に、区域70にある各々のデータ値は、その重みを半分
に減らすことが出来る。更に、重ね継ぎされる集合72
からのデータ及び集合74からのデータの間の不連続性
によって生ずる人為効果を防ぐ為、領域68内のデータ
の間の境界は、適当な加重方式により、領域68の外側
のデータと合体させることが出来る。 【0036】この発明の範囲内に属する好ましい実施例
のこの他のいろいろな変更は、当業者に明らかであろ
う。例えば、こゝで述べた方法は、平面と交差する輻射
線及び平面内輻射線の源が身体内の減衰する同位元素で
ある様なポジトロン放出断層写真法や、不動の検出器配
列がある軌道を廻る放射源からの放射を受取る「第4世
代」CT走査の様なこの他の作像方式にも用いることが
出来る。この発明の範囲に属する種々の態様は、特許請
求の範囲を参照されたい。
置、特に、ガントリー平面内の輻射線並びにガントリー
平面と交差する輻射線の両方に沿って被作像物体の投影
を求めるCT装置に関する。典型的な計算機式断層写真
装置では、回転ガントリーに取付けられたX線源をコリ
メートして、ある定められた扇形ビーム角度を持つ扇形
ビームを形成する。扇形ビームは「ガントリー平面」、
即ち、ガントリーの回転軸線に対して垂直な平面内にあ
る様な向きにするのが典型的であり、やはりガントリー
平面内の向きを有するX線検出器配列に対し、被作像物
体を介して透過させる。ガントリーの回転軸線はz軸と
も呼ばれる。 【0002】検出器配列は一線上の検出素子で構成さ
れ、各々の検出素子が、X線源から特定の検出素子に投
射された輻射線に沿って伝達された放射の強度を測定す
る。伝達された放射の強度は、その輻射線に沿ったX線
ビームの被作像物体による減衰に関係する。X線源及び
検出器配列はガントリー平面内でガントリー上で、回転
の中心の周りに回転させることが出来、こうして、扇形
ビームの軸線が被作像物体と交差する時の「ガントリー
角度」を変えることが出来る様にする。各々のガントリ
ー角度で、各々の検出器素子から収集された強度信号で
構成される投影を求める。その後、ガントリーを新しい
角度に回転し、この過程を繰返して、多数のガントリー
角度に沿った投影データを集め、断層写真用投影集合を
形成する。 【0003】投影集合を集めるのに、2πラジアン又は
360°のガントリーの回転を用いる場合が多い。然
し、扇形ビームCT装置では、πラジアンに扇形ビーム
の角度を加えただけと云う小さなガントリーの回転角度
を用いても、数学的に完全な投影集合を求めることが出
来ることが判っている。投影集合を集めるのに2πラジ
アン未満のガントリーの回転を使うことは、一般的に
「半走査」と呼ばれている。 【0004】収集された断層写真用投影集合は、公知の
再生アルゴリズムに従って、スライス像を「再生」する
為の後の計算機による処理の為、数字の形で記憶される
のが典型的である。扇形ビームで投影した投影集合は、
扇形ビーム再生方法により、直接的に像に再生すること
が出来るし、或いは投影の強度データを平行ビームに分
類し、平行ビーム再生方法に従って再生することが出来
る。再生された断層写真像は普通のCRT管に表示する
ことが出来るし、或いは計算機制御のカメラによって、
フィルムの記録に変換することが出来る。 【0005】典型的な計算機式断層写真法の検査は、被
作像物体の一連の「スライス」を収集する。各々のスラ
イスはガントリー平面と平行であって、スライスの厚さ
は、焦点スポットの寸法、検出器配列の幅、装置のコリ
メーション及び形状によって決まる。相次ぐ各々のスラ
イスを、x及びy軸に対して垂直なz軸に沿って増分的
に変位させて、3番目の空間次元の情報を求める。放射
線技師は、z軸に沿った位置の順序にスライス像を観察
することによって、この3番目の次元を見ることが出来
るし、或いは再生されたスライスの集合を構成する数字
データを計算機のプログラムで編集して、被作像物体の
3次元に於ける陰影つきの、斜視図で見た表示を発生す
ることが出来る。 【0006】計算機式断層写真法の分解能が高くなるに
つれて、z軸次元に要求されるスライスの数が増大す
る。断層写真検査の時間及び費用は、必要な逐次的なス
ライスの数と共に増加する。更に、より多くのスライス
を収集するのに必要な走査時間が長くなればなる程、患
者の苦痛も強まり、患者は断層写真法による再生の忠実
度を保つ為に殆んど動かないまゝでいなければならな
い。従って、一連のスライスを求めるのに要する時間を
短縮することには、かなりの関心がある。 【0007】多数のスライスのデータを収集するのに必
要な走査時間を短縮する1つの方法は、所定のガントリ
ーの回転の間、1つより多くのスライスに対する投影デ
ータを収集することである。これは、z軸に沿って伸び
る2次元検出器配列を使って、ガントリー平面の両側に
ある投影データを求めると共に、X線のコリメーション
を扇形ビームのコリメーションから、例えば焦点スポッ
トから、ガントリー平面内だけでなく、ガントリー平面
の両側にも発散する輻射線を持つコーン・ビームのコリ
メーションに変えることによって行なうことが出来る。
この様なコーン・ビームは一般的には真のコーンである
必要はなく、例えば3次元に於けるX線のピラミッド形
分散を含んでいてもよいことが理解されよう。1回の投
影の間、1つよりも多くの平面からの放射を収集するこ
とを一般的に3次元走査と呼ぶ。 【0008】3次元走査は可能性として利点があるが、
人為効果が被作像物体内の構造をぼかす為に、像は劣化
する場合が多い。 【0009】 【発明の要約】この発明は、コーン・ビーム方式によっ
て生ずる像の人為効果(アーチファクト)の発生源を発
見したことに基づいており、こう云う人為効果を除去す
る2つの手段を提供する。具体的に云うと、第1の実施
例では、2次元検出器配列が、ガントリーの回転軸線対
して垂直に被作像物体を通る第1の、平面内の輻射線
(in-plane rays )、及び被作像物体を通るが、軸線に
対して垂直ではない第2の、平面と交差する輻射線(cr
oss-plane rays)に沿った放射を収集する。検出器配列
が、夫々第1及び第2の輻射線の強度を示す第1及び第
2の信号を発生する。検出器配列が取付けられているガ
ントリーを回転して、検出器配列を、2πラジアンの整
数倍に等しい角度範囲にわたり、この軸線及び被作像物
体の周りの軌道に沿って動かす。この角度範囲内で得ら
れた第1及び第2の信号が、投影集合を形成する。 【0010】この発明の1つの目的は、半走査に関連し
て、平面と交差する輻射線を使うことによって生ずる像
のある人為効果を除去することである。平面内の輻射線
の場合と異なり、平面と交差する輻射線を用いた半走査
では、重要な投影情報が失われることが判った。この情
報は、投影集合が2πラジアンにわたるガントリーの回
転によって求められることを保証することによっての
み、再び捕捉される。 【0011】第2の実施例では、検出器配列を軸線の周
りに回転させると共に平面内及び平面と交差する輻射線
を軸線に沿って並進させることにより、z軸に沿った多
数の位置に対し、且つ2πラジアン未満のガントリー角
度範囲にわたり、2次元の投影情報が半走査で収集され
る。検出器配列からの第1及び第2の集合が、夫々第1
及び第2のデータ集合を発生する。この後、第1のデー
タ集合を使って、測定されたガントリー角度の範囲内に
はないガントリー角度での第2のデータに対する値を推
定し、第3のデータ集合を発生する。第2及び第3の集
合を組合せ、組合せたデータ集合を第1のデータ集合と
共に再生して、像の組を発生する。 【0012】従って、この発明の別の目的は、半走査を
希望する時、平面内の輻射線から得られる情報を、平面
と交差する輻射線によって増強することが出来る様にし
ながらも、2つのデータ集合の単純の組合せから生ずる
様な像の人為効果を減らすことである。第3のデータ集
合が、第2のデータ集合から脱落するデータの推定値と
なる。こう云う脱落データが人為効果の源である。 【0013】推定過程は、第1のデータを3次元像マト
リクスに再生し、この像マトリクスを、各々のz軸位置
に対し且つ測定されたガントリー角度の範囲内にはない
ガントリー角度で、平面と交差する輻射線に沿って再投
影して、第3のデータ集合を発生することによって実施
することが出来る。従って、この発明の別の目的は、複
雑な重ね継ぎ及び加重手順を必要とせずに、第2のデー
タ集合の脱落データを推定する簡単な手段を提供するこ
とである。 【0014】この発明の上記並びにその他の目的及び利
点は、以下の説明から明らかになろう。この説明は、こ
の発明の好ましい実施例を例として以下図面について述
べたものである。この実施例は必ずしもこの発明の範囲
全体を表わすものではなく、発明の範囲を解釈するに当
たっては、特許請求の範囲を参照されたい。 【0015】 【好ましい実施例の詳しい説明】図1及び2について説
明すると、3次元CTスキャナを表わすCT装置10
が、X線源12を含んでいて、これは焦点スポット16
からX線のコーン・ビーム14を患者18を介して投射
して、それが2次元検出器配列20によって受取られる
様な向きになっている。 【0016】2次元検出器配列20は、全体として垂直
な列及び行に分けた形で検出器配列の区域にわたって配
置された多数の検出素子22で構成されていて、患者1
8を通してX線14が伝達されたことによる投影像を検
出する。X線源12及び2次元検出器配列20はガント
リー24の両側に取付けられていて、全体として患者1
8内にある回転軸線26の周りに向い合って回転する様
になっている。回転軸線26が、コーン・ビーム14内
の中心に原点を持つデカルト座標系のz軸を形成する。
この座標系のx及びy軸によって定められた平面が回転
平面、即ち、ガントリー24のガントリー平面28を定
める。 【0017】ガントリー24の回転は、ガントリー平面
28内の任意の基準位置からの角度γで測る。角度γは
0乃び2πラジアン(360°)の間を変化する。コー
ン・ビーム14のX線がガントリー平面28から角度φ
だけ発散すると共に、ガントリー平面28に沿って角度
θだけ発散する。これに対応して、2次元検出器配列2
0は、全体として焦点スポット16に中心を持つ球面の
一部分として配置されており、格子状の検出素子22
が、コーン・ビーム14の角度φ及びθ全体にわたり、
コーン・ビーム14の輻射線を受取って、この輻射線に
沿った強度測定をする様に配置されている。φ=0の値
を持つコーン・ビーム14の輻射線25は、ガントリー
平面28内にあり、「平面内輻射線」と呼ぶ。平面内輻
射線25は、普通の扇形ビームのCT装置で使われる輻
射線である。φ≠0の値を持つ輻射線27は「平面と交
差する輻射線」と呼ぶ。 【0018】図1について説明すると、CTスキャナ1
0の制御装置には制御モジュール30が付設されてお
り、これはX線源12に電力及びタイミング信号を供給
するX線制御装置32と、ガントリー24の回転速度及
び位置を制御するガントリー・モータ制御装置34と、
2次元検出器配列20からの投影データを受取って、こ
のデータを後で計算機で処理する為のディジタル・ワー
ドに変換し、データを求めた時のφ,θの値及びガント
リー角度γをも保管するデータ収集装置(DAS)36
とを含む。X線制御装置32、ガントリー・モータ制御
装置34及びデータ収集装置36が計算機38に接続さ
れ、計算機38によって制御されると共に、計算機38
にデータを送る。 【0019】計算機38は汎用ミニコンピュータであ
り、これから詳しく説明する様に、この発明に従って投
影データを収集して操作する様にプログラムすることが
出来る。計算機38が像再生装置40に接続され、この
装置が、公知の方法に従って高速の像の再生を実行す
る。像再生装置40はアレー・プロセッサである。計算
機38が一般的にはCRT表示装置及びキーボードであ
るオペレータ・コンソール42を介して指令及び走査パ
ラメータを受取る。このコンソールは、オペレータがC
T走査用のパラメータを入力することが出来る様にする
と共に、計算機38からの再生像又はその他の情報を表
示することが出来る様にする。大量記憶装置44が、C
T作像装置10の動作プログラムを記憶すると共に、オ
ペレータが将来参考にする為の投影及び像データを記憶
する為の手段になる。 【0020】図3について説明すると、所定の投影で
は、X線のコーン・ビーム14は患者18のある容積4
6に入射する。この容積46内で、第1の部分容積48
がゼロのφの値を持つコーン・ビーム14からの平面内
輻射線25を受取る。こう云う平面内輻射線25が、ガ
ントリー平面28(図2に示す)内の1行に沿ってガン
トリー平面28内にある2次元検出器配列20の検出素
子22によって検出される。z軸に沿って第1の部分容
積48から変位した第2の部分容積50が、φの値が0
ではない平面と交差する輻射線27を受取る。この様な
平面と交差する輻射線27は、2次元検出器配列20の
他の行の検出素子22によって検出される。こう云う行
はガントリー平面28内にはない。 【0021】部分容積50が小さいと仮定すると、部分
容積50と交わる、平面と交差する輻射線27は、互い
に略平行である。図4について説明すると、走査の間、
部分容積50内にある物体52は、略平行な、平面と交
差する輻射線27によって照射され、平行な2次元投影
54を作る。投影54の平面は、平面と交差する輻射線
27に対して垂直である。即ち、平面54に対する法線
は輻射線27と平行であり、この平面はz軸26と平行
なz′軸26′を中心としている。3次元フーリエ・ス
ライス定理では、物体の2次元平行投影の2次元フーリ
エ変換は、フーリエ空間に於ける対応する半径方向平面
内での物体の3次元フーリエ変換の値になると述べられ
ている。フーリエ空間平面での対応する半径方向平面に
対する法線は、投影の方向と平行である。従って、2次
元平行投影54は、2次元フーリエ変換56の作用を受
けた時、フーリエ変換57で同様なデータ平面58とな
る。 【0022】2次元投影54は、z′軸26′に対して
垂直な第1の軸線51と、角度φだけz′軸26′に対
して傾いた第2の軸線53とを持ち、その表面に対して
垂直に、コーン・ビーム14の、平面と交差する輻射線
27を受取る。2次元投影54の第1の軸線51は、前
に述べた様に、ガントリー24の位置によって決まる量
γだけ基準角度23から、z′軸26′の周りに回転し
ている。 【0023】同様に、上に述べた定理により、2次元投
影54の2次元フーリエ変換56は、フーリエ変換の垂
直軸線Fz の周りに、基準60に対して角度γだけ回転
した第1の軸線59、及びFz に対して角度φだけ回転
した第2の軸線61を持つ平面58に沿った、フーリエ
空間57内での物体52の3次元フーリエ変換の値を作
る。軸線Fz は、z軸26に対応するものとして定義さ
れた、フーリエ空間57の単なるデカルト座標軸であ>
る。 【0024】ガントリー24の回転によって異なる角度
γの所で得られた異なる投影54に対し、フーリエ・デ
ータの別の平面58が得られる。フーリエ・データの各
々の平面58は、平面と交差する輻射線27の角度φに
よって固定された、Fz に対する同じ角度φを持つが、
Fz の周りに回転して、フーリエ空間57でデータ円筒
62を掃引し、2つの円錐形区域64を除外する。除外
された円錐形区域64は、底が円筒62の底と接し、頂
点が円筒62の中心点で合さるコーンである。こう云う
円錐形区域64の頂角は2φに等しく、従って、平面と
交差する輻射線27のφの値が増加するにつれて、円錐
形区域が大きくなる。円筒62及びコーン64が、ガン
トリー24の回転の間、2πラジアンに及ぶ角度γで求
めた投影54に対し、フーリエ空間で得られるデータを
制限する。 【0025】物体52の像を再生するには、円筒62の
データの逆フーリエ変換を求めることが必要である。一
般的に、この逆フーリエ変換は、断層写真像又はスライ
ス像を発生する様に、円筒62を通る一平面に沿って求
める。再生像に対する円錐形区域64の脱落データの影
響は、再生像から低い空間周波数を除去することであ
る。然し、平面と交差する輻射線27の角度φが小さけ
れば、この様に低い周波数の情報が失われることは、望
ましいことではないけれども、多くの作像の用途では許
容することが出来る。 【0026】3次元走査に半走査方法を用い、ガントリ
ー24が2πラジアン回転せず、πラジアン程度のそれ
より少ない量しか回転しない場合、平面と交差する輻射
線27によって収集されるデータ62は、不足分がずっ
と著しくなる。図5について説明すると、平面と交差す
る輻射線27を用いた半走査では、軸線Fz から各々の
コーン64に対して反対向きに半径方向に拡がるV字形
チャンネル68に沿って、円筒62からデータが失われ
る。従って、平面内輻射線25の場合、半走査でフーリ
エ空間57から重要なデータが失われることはないが、
それとは異なり、平面と交差する輻射線27の場合、半
走査を使うと、フーリエ空間57でかなりデータが失わ
れることになる。特に、チャンネル68の失われるデー
タは、軸線Fz に対して非対称に配置された再生像の高
周波数成分を含み、従って、再生像の重要な細部をぼか
す惧れのあるゴーストの人為効果を作る。 【0027】要約すれば、図6をも参照して説明する
と、フーリエ空間57に於けるFz に対して直交する軸
線Fx 及びFi に沿った図5の所定の平面では、円錐形
区域64及びV字形チャンネル68内のデータが失われ
る。然し、それと共に重要なのは、軸線Fx の周りに反
射したV字形チャンネル68と真向いの区域70では、
平面と交差する輻射線27は冗長なデータを持つ。即
ち、区域70は回転する平面58によって2回掃引され
る。この一様でないデータの標本化が像の人為効果に寄
与する。 【0028】図6の断面に沿って傾斜した平面58によ
るフーリエ空間57での円筒62の掃引は、考えとして
は、この断面で円錐形区域64の断面を形成する円に対
する接線65が、この接する点がγの変化と共に円に沿
って動く時の動きを想像すれば理解されよう。従って、
半走査方法を用いた時に、平面と交差する輻射線27を
使うことが原因で起ると考えられる像の人為効果は、平
面と交差する輻射線27を使う場合、ガントリーの回転
に2πラジアンの完全な走査をすることを保証すること
によって除去することが出来る。この場合、脱落データ
は半径方向に対称的なコーン64に局限され、その容積
は、平面と交差する輻射線27の角度φを制限すること
によって制限することが出来る。 【0029】第2の実施例では、コーン・ビーム14の
平面と交差する輻射線27を用いて、コーン・ビーム1
4の平面内輻射線25によって得られる情報を補うこと
が出来る。この実施例では、ことごとくの部分容積5
0,48(図3に示す)が、平面と交差する輻射線27
及び平面内輻射線25の両方によって半走査される。平
面内輻射線25によって、ガントリーの回転の半走査に
より、像データの完全な集合を発生することが出来る。
然し、前に述べた様に、平面と交差する輻射線27から
の投影データを平面内輻射線25からの投影データと組
合せれば、図5に示す様に、平面と交差する輻射線の段
落データの為に像の人為効果が起る。 【0030】然し、各々の部分容積48,50が平面と
交差する輻射線27及び平面内の輻射線の25の両方に
よって走査されゝば、平面内輻射線25からの投影デー
タを使って、平面と交差する輻射線27から得られた脱
落データに対する値を推定することにより、像の人為効
果を減らすことが出来る。図1、2及び3について説明
すると、半走査は、最初に患者18、従って容積46
を、Z軸に沿った第1の位置に位置ぎめすることによっ
て実施される。次に、ガントリー24を2π未満の半走
査の角度範囲全体にわたって回転させ、その間、平面内
輻射線25及び平面と交差する輻射線27に対するデー
タを、離散的な角度間隔で収集する。この角度範囲にわ
たってガントリー24の回転が終った時、患者18をZ
軸26に沿った第2の位置へ並進させ、ガントリー24
を再び半走査にわたって回転させ、その間離散的な角度
間隔で、平面内輻射線25及び平面と交差する輻射線2
7のデータを収集する。 【0031】典型的には、半走査で各々のZ軸位置に対
するデータは、容積46をZ軸26に沿って並進させる
合間に、ガントリー24をπラジアン+2φ、即ちコー
ン・ビーム角度、の範囲にわたって回転させることによ
って得られる。図7及び3について説明すると、平面と
交差する輻射線27に対する半走査データが、不完全
な、平面と交差する投影データ74を発生し、平面内輻
射線25に対する半走査データが平面内投影データ72
を発生する。投影データ72が、各々のガントリー角度
γ及び各々のz軸位置に対して、1列の検出素子70が
受取った平面内輻射線25の投影に対応する投影データ
点の1個の3次元配列を発生する。収集された投影デー
タ74は、受取った、平面と交差する輻射線27の相異
なる角度φによって表わされる、ガントリー平面28の
外側の検出素子20の各列に対して1つずつの、データ
の多数の3次元配列で構成される。 【0032】平面内輻射線25からの投影データ72
が、プロセス・ブロック76で示す周知の扇形ビーム再
生方法によって再生されて、容積46に対する平面内像
データ78を発生する。公知の様に、像データ78は、
その各々が容積46内にある患者18の容積要素のX線
吸収度を表わす値のマトリクスで構成される。この像デ
ータ78が、この後、プロセス・ブロック79で示す様
に、半走査の範囲を越えたガントリー角度γに対する平
面と交差する輻射線27に沿って、数学的に再投影され
る。例えば、半走査が0からπラジアン+2φまでのガ
ントリー角度にわたるものであれば、再投影はπラジア
ン+2φから2πラジアンまでにわたる。再投影する過
程79は周知であり、コーン・ビーム14の平面と交差
する輻射線27に対応してマトリクスを通る線に沿っ
て、像データ78の値を合計することである。その和
は、こう云う線に沿った合計の吸収を表わし、従って、
患者18の容積46から得られた投影と同様に、こう云
う輻射線27に沿った模擬投影を作る。再投影工程79
によって、投影データ74と似た新しい1組の推定の平
面と交差する投影データ82が発生されるが、前に述べ
た様に、これは半走査で使われた角度を越えるガントリ
ー角度γをカバーするものである。こうして、投影デー
タ82及び74が組合さって、実際は半走査であるにも
拘らず、平面と交差する輻射線27に対する実効的に2
πラジアンの投影データを作る。 【0033】プロセス・ブロック80で示す様に、前は
脱落していた投影データの場所で、推定投影データ82
を投影データ74の配列要素に重ね継ぎすることによっ
て、投影データ82及び74が組合され、完成された、
平面と交差する投影データ84が発生される。この後、
こうして完成された平面と交差する投影データ84が、
ブロック86で示す様な3D再生方法により、平面内投
影データ72と共に再生される。これは平面内及び平面
と交差する両方の輻射線を取入れていて、断層写真像デ
ータ88を発生する。断層写真像データ88を周知の様
に、その値のマトリクス内にある平面に沿って選択的に
表示して、断層写真像を発生することが出来る。 【0034】この為、平面内投影データ72を使って、
平面と交差する投影データ74の脱落データを供給し、
平面と交差する輻射線27による半走査では、フーリエ
空間57で完全な1組のデータが得られないことを補償
する。平面内投影データ72と平面と交差する投影デー
タ74との組合せにより、投影データ72だけで得られ
るものに較べて、像データ88の信号対雑音特性が改善
される。この増強過程の後でも、投影データ74からは
依然として円錐形区域84が脱落していることに注意さ
れたい。然し、前に述べた様に、区域84から生ずる対
称的な低周波数のデータ損失は、多くの用途では許容す
ることが出来る。 【0035】前に述べた様に、投影データ74から脱落
する図5のV字形チャンネル68のデータは、平面内輻
射線25から取出した投影データ72から構成された像
78を再投影することによって供給される。然し、当業
者であれば、人為効果の原因について上に述べた所か
ら、この他の手段を用いて、V字形チャンネル68の脱
落データを供給し、区域70に於ける冗長データの重み
を実効的に下げることが出来ることが理解されよう。例
えば、集合72からの対応するデータを取除き、データ
集合74の区域68に重ね継ぎすることが出来る。更
に、区域70にある各々のデータ値は、その重みを半分
に減らすことが出来る。更に、重ね継ぎされる集合72
からのデータ及び集合74からのデータの間の不連続性
によって生ずる人為効果を防ぐ為、領域68内のデータ
の間の境界は、適当な加重方式により、領域68の外側
のデータと合体させることが出来る。 【0036】この発明の範囲内に属する好ましい実施例
のこの他のいろいろな変更は、当業者に明らかであろ
う。例えば、こゝで述べた方法は、平面と交差する輻射
線及び平面内輻射線の源が身体内の減衰する同位元素で
ある様なポジトロン放出断層写真法や、不動の検出器配
列がある軌道を廻る放射源からの放射を受取る「第4世
代」CT走査の様なこの他の作像方式にも用いることが
出来る。この発明の範囲に属する種々の態様は、特許請
求の範囲を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】患者の投影を求める為のX線源及びX線検出器
を保持するガントリーを含む、この発明に使うことが出
来る様なCT装置の略図。 【図2】図1のガントリーの簡略斜視図で、X線源から
のX線のコーン・ビームと、3次元走査に適した2次元
検出器配列を示す。 【図3】X線のコーン・ビームで照射される患者の容積
の幾何学的な表示図であって、小さな部分容積に対して
は、平面と交差する輻射線が平行であることを示す。 【図4】3次元フーリエ・スライス定理を図解する模式
図であって、軸線に対して横方向の輻射線の多数の投影
からフーリエ空間データを発生する様子を示す。 【図5】平面と交差する輻射線を用いた2πラジアン未
満の半走査に対する図4の3次元フーリエ空間の模式図
であって、再生像に像の人為効果を招く原因となる非対
称データ損失を示す。 【図6】図5の3次元フーリエ空間の断面図で、2πラ
ジアン未満の走査で収集された時の脱落データ及び冗長
データの区域を示す。 【図7】半走査の平面内データの再投影から、半走査に
於ける平面と交差する輻射線の失われるデータを推定す
るこの発明の方法を示すブロック図。 【符号の説明】 12 X線源 20 2次元検出器配列 24 ガントリー 32 X線制御装置 34 ガントリー・モータ制御装置 36 データ収集装置 38 計算機 40 像再生装置 42 オペレータ・コンソール 44 大量記憶装置
を保持するガントリーを含む、この発明に使うことが出
来る様なCT装置の略図。 【図2】図1のガントリーの簡略斜視図で、X線源から
のX線のコーン・ビームと、3次元走査に適した2次元
検出器配列を示す。 【図3】X線のコーン・ビームで照射される患者の容積
の幾何学的な表示図であって、小さな部分容積に対して
は、平面と交差する輻射線が平行であることを示す。 【図4】3次元フーリエ・スライス定理を図解する模式
図であって、軸線に対して横方向の輻射線の多数の投影
からフーリエ空間データを発生する様子を示す。 【図5】平面と交差する輻射線を用いた2πラジアン未
満の半走査に対する図4の3次元フーリエ空間の模式図
であって、再生像に像の人為効果を招く原因となる非対
称データ損失を示す。 【図6】図5の3次元フーリエ空間の断面図で、2πラ
ジアン未満の走査で収集された時の脱落データ及び冗長
データの区域を示す。 【図7】半走査の平面内データの再投影から、半走査に
於ける平面と交差する輻射線の失われるデータを推定す
るこの発明の方法を示すブロック図。 【符号の説明】 12 X線源 20 2次元検出器配列 24 ガントリー 32 X線制御装置 34 ガントリー・モータ制御装置 36 データ収集装置 38 計算機 40 像再生装置 42 オペレータ・コンソール 44 大量記憶装置
フロントページの続き
(72)発明者 アーミン・フォースト・ピーフォ
アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ニュ
ー・バーリン、ウエスト・メイプル・リッ
ジ・ロード、16135番
(72)発明者 ジャン・シー
アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ウォ
ーケシャ、アーリン・レイン、1736番
(56)参考文献 特開 平2−51788(JP,A)
特公 昭63−2607(JP,B2)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 z軸(26)に対して垂直な第1の輻射
線(25)及びz軸(26)に対して垂直ではない第2
の輻射線(27)に沿った放射を受取って、夫々第1及
び第2の輻射線(25,27)の強度を示す第1及び第
2のデータを発生する2次元検出器配列(20)によっ
て収集された投影データから断層写真像を作る方法に於
て、 多数のz軸位置に対し、且つ2πラジアン未満の前記軸
線の周りのガントリー角度の範囲にわたる第1及び第2
の投影データで夫々構成された第1及び第2の投影集合
を収集し(72,74)、ここで、第1の投影集合(7
2)はz軸に対して垂直な第1の輻射線について得られ
た投影データの集合であり、また第2の投影集合(7
4)はz軸に対して垂直でない第2の輻射線について得
られた投影データの集合であり、 第1の投影集合から、前記ガントリー角度の範囲内にな
いガントリー角度での、前記z軸位置における第2の投
影集合に対する値を推定(76,78,79,82)し
て第3の投影集合を発生し、 第2及び第3の投影集合を組合せて(80)、完成投影
集合を発生し、完成投影集合及び第1の投影集合を再構
成して(86)、断層写真像を発生する段階を含む方
法。 【請求項2】 第1の輻射線がある扇形角度にわたって
受取られ、ガントリー角度の範囲がπラジアンにこの扇
形角度を加えたものに等しい請求項1記載の方法。 【請求項3】 前記の推定する段階が、第1の投影集合
を3次元像集合に再構成し(76)、前記ガントリー角
度の範囲内にないガントリー角度で、各々の前記z軸位
置に対し、前記3次元像集合を第2の輻射線に沿って再
投影して(79)、第3の投影集合を発生する段階を含
む請求項1記載の方法。 【請求項4】 前記第1及び第2の輻射線に沿った放射
がコーン・ビームによる放射である請求項1記載の方
法。 【請求項5】 被作像物体(18)の多重断層写真像を
発生する装置に於て、 z軸(26)に対して垂直な第1の輻射線(25)及び
z軸(26)に対して垂直ではない第2の輻射線(2
7)に沿って伝達されるX線のコーン・ビーム(14)
を被作像物体(18)に投射するX線源(12)と、 前記被作像物体(18)を通る第1及び第2の輻射線
(25,27)に沿った放射を収集して、夫々第1及び
第2の輻射線の強度を示す第1及び第2の投影データ
(72,74)を発生する2次元検出器配列(26)
と、 前記X線源(10)及び2次元検出器配列を被作像物体
(18)の周りに向い合って支持するガントリー(2
4)と、 該ガントリーを被作像物体(18)に対して支持すると
共に、前記2次元検出器配列(20)を被作像物体(1
8)に対しz軸(26)の周りの軌道に沿って動かし且
つ2次元検出器配列及びX線源を被作像物体に対しz軸
に沿って並進させて、複数個のz軸位置に対し、並びに
2πラジアン未満のガントリー角度範囲内にあるガント
リーの回転に対し、夫々第1及び第2の投影データ(7
2,74)の第1及び第2の投影集合(72,74)を
求めるガントリー回転手段と、 前記第1及び第2の投影集合を受取ると共に、該第1の
投影集合から、前記ガントリー角度範囲の外側にあるガ
ントリー角度での前記z軸位置に対する第3の投影集合
(82)の値を推定して第3の投影集合を発生する推定
手段(76,79)と、 前記第2及び第3の投影集合を組合せて完成投影集合を
発生する組合せ装置(80)と、 完成データ集合(84)及び第1の投影集合(72)を
再生して多重断層写真像を発生する再生手段(86)と
を有する装置。 【請求項6】 第1の輻射線(25)が扇形角度にわた
って受取られ、ガントリー角度範囲がπラジアンに扇形
角度を加えたものに等しい請求項5記載の装置。 【請求項7】 第1の投影データ(72)を3次元像マ
トリクス(78)に再生する再生手段(76)と、ガン
トリー角度範囲内にないガントリー角度で、各々のz軸
位置に対し、像マトリクス(78)を第2の輻射線(2
7)に沿って再投影して第3の投影集合(82)を発生
する再投影手段(79)とを有する請求項5記載の装
置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US723361 | 1991-06-28 | ||
US07/723,361 US5396528A (en) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | Tomographic image reconstruction using cross-plane rays |
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---|---|
JPH05192322A JPH05192322A (ja) | 1993-08-03 |
JPH0793924B2 true JPH0793924B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=24905900
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4161554A Expired - Fee Related JPH0793924B2 (ja) | 1991-06-28 | 1992-06-22 | 平面と交差する輻射線を用いた断層像再生方式 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5396528A (ja) |
EP (1) | EP0520778B1 (ja) |
JP (1) | JPH0793924B2 (ja) |
DE (1) | DE69218839T2 (ja) |
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JP2005331428A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Sony Corp | 画像情報処理装置および方法、並びにプログラム |
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