JPH07316061A - コレステロール低下剤 - Google Patents
コレステロール低下剤Info
- Publication number
- JPH07316061A JPH07316061A JP10833894A JP10833894A JPH07316061A JP H07316061 A JPH07316061 A JP H07316061A JP 10833894 A JP10833894 A JP 10833894A JP 10833894 A JP10833894 A JP 10833894A JP H07316061 A JPH07316061 A JP H07316061A
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- Japan
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- cholesterol
- lowering agent
- monomers
- bile acid
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】胆汁酸吸着能を高めることにより、服用量の少
量化を図り、さらに服用時の不快感や毒性を低減化した
コレステロール低下剤を提供する。 【構成】化学式I等で示される繰り返し単位を与える単
量体を含む重合体、あるいは化学式I等で示される繰り
返し単位を与える単量体を含む重合体をあらかじめアル
カリ処理して架橋体とした重合体を主成分とする。 〔式中、Z−は対イオンを示す〕
量化を図り、さらに服用時の不快感や毒性を低減化した
コレステロール低下剤を提供する。 【構成】化学式I等で示される繰り返し単位を与える単
量体を含む重合体、あるいは化学式I等で示される繰り
返し単位を与える単量体を含む重合体をあらかじめアル
カリ処理して架橋体とした重合体を主成分とする。 〔式中、Z−は対イオンを示す〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロール低下剤
に関し、特に、経口投与により腸内胆汁酸を吸着させて
体外に排泄させ、胆汁酸の原料であるコレステロールを
消費することにより、血中コレステロール濃度を低下さ
せる原理に基づくコレステロール低下剤に関する。
に関し、特に、経口投与により腸内胆汁酸を吸着させて
体外に排泄させ、胆汁酸の原料であるコレステロールを
消費することにより、血中コレステロール濃度を低下さ
せる原理に基づくコレステロール低下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】血中コレステロール濃度を低下させる方
法として、陰イオン交換樹脂を経口投与して胆汁酸を吸
着する療法が従来から知られている(米国特許第349
9960号、米国特許第3780171号、特公昭61
−54457号)。
法として、陰イオン交換樹脂を経口投与して胆汁酸を吸
着する療法が従来から知られている(米国特許第349
9960号、米国特許第3780171号、特公昭61
−54457号)。
【0003】陰イオン交換樹脂を経口投与することによ
り血中コレステロール濃度を低下させる機序は、次のよ
うに考えられている。すなわち、経口投与された陰イオ
ン交換樹脂は、腸肝循環している腸内の胆汁酸を吸着固
定して胆汁酸の再吸収を妨げ、肝臓におけるコレステロ
ールの胆汁酸への変換を促進し、その結果、血中コレス
テロール濃度を低下させる。
り血中コレステロール濃度を低下させる機序は、次のよ
うに考えられている。すなわち、経口投与された陰イオ
ン交換樹脂は、腸肝循環している腸内の胆汁酸を吸着固
定して胆汁酸の再吸収を妨げ、肝臓におけるコレステロ
ールの胆汁酸への変換を促進し、その結果、血中コレス
テロール濃度を低下させる。
【0004】従来、コレステロール低下剤の代表的なも
のとしてコレスチラミンが用いられているが、これはス
チレン系樹脂に官能基として脂肪族4級アンモニウム塩
を固定した塩基性陰イオン交換樹脂である(米国特許第
3499960号、米国特許第3780171号、特公
昭61−54457号)。これ以外に、官能基にイミダ
ゾール塩基を用いたもの(特開昭60−209523
号)、ビニルピリジンを用いたもの(特開平2−214
711号)等が知られており、また、スチレン系樹脂以
外のものとしては、エポキシ系樹脂(特開昭60−20
9523号)、シクロデキストリンやポリサッカライド
等の糖類及びポリジアリルメチルアミン誘導体(特開昭
64−22924号)等が挙げられる。
のとしてコレスチラミンが用いられているが、これはス
チレン系樹脂に官能基として脂肪族4級アンモニウム塩
を固定した塩基性陰イオン交換樹脂である(米国特許第
3499960号、米国特許第3780171号、特公
昭61−54457号)。これ以外に、官能基にイミダ
ゾール塩基を用いたもの(特開昭60−209523
号)、ビニルピリジンを用いたもの(特開平2−214
711号)等が知られており、また、スチレン系樹脂以
外のものとしては、エポキシ系樹脂(特開昭60−20
9523号)、シクロデキストリンやポリサッカライド
等の糖類及びポリジアリルメチルアミン誘導体(特開昭
64−22924号)等が挙げられる。
【0005】ところで、コレスチラミンは、その製剤9
gを100mlの水に懸濁して服用するものであるが、
1回の投与量が多く、また服用時には樹脂のざらざらし
た不快な感触が口内に残り、患者が非常に服用しにくい
という欠点がある。
gを100mlの水に懸濁して服用するものであるが、
1回の投与量が多く、また服用時には樹脂のざらざらし
た不快な感触が口内に残り、患者が非常に服用しにくい
という欠点がある。
【0006】上記服用時の不快感を改善したものとし
て、架橋されていない水溶性の樹脂であるポリジアリル
メチルアミンを4級化した架橋体がある(特開昭64−
22924)。しかしながら、これはポリジアリルメチ
ルアミンを後処理で4級化したものであるため、完全に
4級化されずに3級アミンが残ってしまい、その結果十
分な胆汁酸吸着能が得られず、従ってコレステロール低
下作用が十分ではなかった。
て、架橋されていない水溶性の樹脂であるポリジアリル
メチルアミンを4級化した架橋体がある(特開昭64−
22924)。しかしながら、これはポリジアリルメチ
ルアミンを後処理で4級化したものであるため、完全に
4級化されずに3級アミンが残ってしまい、その結果十
分な胆汁酸吸着能が得られず、従ってコレステロール低
下作用が十分ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
鑑みてなされたものであり、その目的は、胆汁酸吸着能
の向上による服用量の少量化、及び服用時の不快感や毒
性の低減化を図り得る新規なコレステロール低下剤を提
供することである。
鑑みてなされたものであり、その目的は、胆汁酸吸着能
の向上による服用量の少量化、及び服用時の不快感や毒
性の低減化を図り得る新規なコレステロール低下剤を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコレステロール
低下剤は、下記の化学式I及び化学式IIで示される繰り
返し単位を与える単量体を含む重合体を主成分とする
(式中、Z- 及びZ' -は対イオンを示す)。
低下剤は、下記の化学式I及び化学式IIで示される繰り
返し単位を与える単量体を含む重合体を主成分とする
(式中、Z- 及びZ' -は対イオンを示す)。
【化3】
【化4】
【0009】上記化学式I及びIIで示される繰り返し単
位を与える単量体(単量体I及びII)を含む重合体中、
単量体Iの割合が多くなるとアルカリ条件での架橋が不
十分になり、少なくなると架橋密度が高くなって胆汁酸
吸着能が低下するので、単量体I及びIIの相対割合は
I:II=10〜95:90〜5であり、好ましくはI:
II=50〜95:50〜5である。
位を与える単量体(単量体I及びII)を含む重合体中、
単量体Iの割合が多くなるとアルカリ条件での架橋が不
十分になり、少なくなると架橋密度が高くなって胆汁酸
吸着能が低下するので、単量体I及びIIの相対割合は
I:II=10〜95:90〜5であり、好ましくはI:
II=50〜95:50〜5である。
【0010】本発明の単量体I及びIIを含む重合体の分
子量は、特に限定されるものではないが、好ましくは1
0,000〜1,000,000である。
子量は、特に限定されるものではないが、好ましくは1
0,000〜1,000,000である。
【0011】本発明の単量体I及びIIを含む重合体は、
ジアリルジメチルアンモニウム塩と(3−クロル−2−
ヒドロキシ)プロピルジアリルアミン塩及び必要に応じ
て他の単量体を共重合することによって得られる。上記
単量体はランダムに共重合されてもよいし、ブロックに
共重合されてもよく、共重合体中の単量体の配列、構造
は特に限定されない。
ジアリルジメチルアンモニウム塩と(3−クロル−2−
ヒドロキシ)プロピルジアリルアミン塩及び必要に応じ
て他の単量体を共重合することによって得られる。上記
単量体はランダムに共重合されてもよいし、ブロックに
共重合されてもよく、共重合体中の単量体の配列、構造
は特に限定されない。
【0012】重合方法は公知の方法がいずれも利用可能
であるが、例えば上記単量体をジメチルスルホキシドの
ような溶媒に溶解し、過硫酸アンモニウムのような重合
開始剤を用いて重合することができる。この方法は、例
えばNegiらの文献(Negi.Y.et al,Journal of poly
mer science:part A-1 vol.5,1951-1965(1967))に記載
されている。
であるが、例えば上記単量体をジメチルスルホキシドの
ような溶媒に溶解し、過硫酸アンモニウムのような重合
開始剤を用いて重合することができる。この方法は、例
えばNegiらの文献(Negi.Y.et al,Journal of poly
mer science:part A-1 vol.5,1951-1965(1967))に記載
されている。
【0013】本発明の単量体I及びIIを含む重合体は、
アルカリで処理して架橋体とした重合体として用いる
と、不溶化するので、さらに体内に吸収されにくくな
る。上記アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム
等の低分子化合物やポリエチレンイミン等の高分子化合
物が挙げられる。上記アルカリ処理した架橋体の重合体
は、水洗後、さらに酸処理を行い、4級アミンを塩の型
にする。
アルカリで処理して架橋体とした重合体として用いる
と、不溶化するので、さらに体内に吸収されにくくな
る。上記アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム
等の低分子化合物やポリエチレンイミン等の高分子化合
物が挙げられる。上記アルカリ処理した架橋体の重合体
は、水洗後、さらに酸処理を行い、4級アミンを塩の型
にする。
【0014】上記酸処理によって生じる対イオンの種類
は、特に限定されるものではないが、用いられる酸とし
ては、例えば、塩化物イオン等のハロゲンイオン、蟻酸
イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、乳酸イオ
ン、サリチル酸イオン、フマル酸イオン、マレイン酸イ
オン、酒石酸イオン、コハク酸イオン及びクエン酸イオ
ン等を生じる酸が挙げられ、これらのうちの少なくとも
1種以上の組み合わせが好ましい。
は、特に限定されるものではないが、用いられる酸とし
ては、例えば、塩化物イオン等のハロゲンイオン、蟻酸
イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、乳酸イオ
ン、サリチル酸イオン、フマル酸イオン、マレイン酸イ
オン、酒石酸イオン、コハク酸イオン及びクエン酸イオ
ン等を生じる酸が挙げられ、これらのうちの少なくとも
1種以上の組み合わせが好ましい。
【0015】本発明のコレステロール低下剤の製剤化に
あたっては、製剤学の技術分野における周知の技術によ
って、カプセル、錠剤、顆粒剤、散剤等に調製できる。
また、物理的及び化学的に適合し得る1種以上の添加剤
と混合した製剤として投与してもよい。
あたっては、製剤学の技術分野における周知の技術によ
って、カプセル、錠剤、顆粒剤、散剤等に調製できる。
また、物理的及び化学的に適合し得る1種以上の添加剤
と混合した製剤として投与してもよい。
【0016】上記添加剤としては、例えば、ブドウ糖、
乳糖、結晶セルロース、マンニトール、コーンスターチ
及び砂糖等の賦形剤;ヒドロキシセルロース、ヒドロキ
シメチルプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ゼラチン、アラビアゴム及びポリビニルアルコー
ル等の結合剤;コーンスターチ、カルボキシメチルセル
ロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース及びバレイショデンプン等の崩壊剤;ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリ
エチレングリコール及び硬化油等の潤滑剤が挙げられ
る。また、必要に応じて着色剤、着香剤、矯臭剤、安定
化剤等を用いてもよい。
乳糖、結晶セルロース、マンニトール、コーンスターチ
及び砂糖等の賦形剤;ヒドロキシセルロース、ヒドロキ
シメチルプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ゼラチン、アラビアゴム及びポリビニルアルコー
ル等の結合剤;コーンスターチ、カルボキシメチルセル
ロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース及びバレイショデンプン等の崩壊剤;ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリ
エチレングリコール及び硬化油等の潤滑剤が挙げられ
る。また、必要に応じて着色剤、着香剤、矯臭剤、安定
化剤等を用いてもよい。
【0017】本発明のコレステロール低下剤は、非常に
高い胆汁酸吸着能を有するため、いずれの剤型を選択し
た場合でも従来の製剤よりも投与量を低減することが可
能である。また、本剤を水またはその他の液体中に溶解
または懸濁した状態で投与してもよい。投与量は、成人
1日量1〜20g、好ましくは2〜8gであり、通常は
1日2〜3回に分けて服用する。
高い胆汁酸吸着能を有するため、いずれの剤型を選択し
た場合でも従来の製剤よりも投与量を低減することが可
能である。また、本剤を水またはその他の液体中に溶解
または懸濁した状態で投与してもよい。投与量は、成人
1日量1〜20g、好ましくは2〜8gであり、通常は
1日2〜3回に分けて服用する。
【0018】
【作用】本発明のコレステロール低下剤は、上記単量体
I及びIIを含む未架橋の水溶性重合体であるため、水ま
たはその他の液体中に溶解して服用した場合は完全な溶
液となり、また、粉末のままで服用する場合でも、従来
のイオン交換樹脂のようなざらざらした不快感を完全に
解消できる。そのうえ、ポリジアリルメチルアミンが完
全に4級化されているため、胆汁酸吸着能に優れ、従っ
て服用量を低減できる。
I及びIIを含む未架橋の水溶性重合体であるため、水ま
たはその他の液体中に溶解して服用した場合は完全な溶
液となり、また、粉末のままで服用する場合でも、従来
のイオン交換樹脂のようなざらざらした不快感を完全に
解消できる。そのうえ、ポリジアリルメチルアミンが完
全に4級化されているため、胆汁酸吸着能に優れ、従っ
て服用量を低減できる。
【0019】さらに、本発明のコレステロール低下剤
は、腸内のアルカリ環境下で不溶化する性質を有してい
る。このため、体内に吸収されにくく、副作用を大幅に
低減できるという特徴も有する。
は、腸内のアルカリ環境下で不溶化する性質を有してい
る。このため、体内に吸収されにくく、副作用を大幅に
低減できるという特徴も有する。
【0020】また同様に、本発明の単量体I及びIIを含
む重合体をアルカリ処理して架橋体とした重合体も、服
用時の不快感を解消したものであり、胆汁酸吸着能に優
れているため服用量を低減できる。
む重合体をアルカリ処理して架橋体とした重合体も、服
用時の不快感を解消したものであり、胆汁酸吸着能に優
れているため服用量を低減できる。
【0021】
(実施例1)未架橋の水溶性重合体として、単量体I及
びIIを含む重合体中の単量体I及びIIの相対割合がI:
II=80:20であるPAS−880(40%重合体水
溶液、分子量:30,000、日東紡績製)を用い、こ
れをイソプロピルアルコールで数回洗浄した。固形物を
真空乾燥し、コレステロール低下剤を得た。
びIIを含む重合体中の単量体I及びIIの相対割合がI:
II=80:20であるPAS−880(40%重合体水
溶液、分子量:30,000、日東紡績製)を用い、こ
れをイソプロピルアルコールで数回洗浄した。固形物を
真空乾燥し、コレステロール低下剤を得た。
【0022】(実施例2)実施例1で用いたPAS−8
80 200gに2N水酸化ナトリウム水溶液300m
lを徐々に添加し、室温下約1時間攪拌して不溶性樹脂
を得た。この不溶性樹脂を細かく粉砕し、水洗した後、
0.5N塩酸水溶液5リットルに一昼夜浸漬した。その
後、不溶性樹脂を濾別、水洗した後、大量のアセトンで
置換して固形物を真空乾燥した。この乾燥物を粉砕し、
コレステロール低下剤を得た。
80 200gに2N水酸化ナトリウム水溶液300m
lを徐々に添加し、室温下約1時間攪拌して不溶性樹脂
を得た。この不溶性樹脂を細かく粉砕し、水洗した後、
0.5N塩酸水溶液5リットルに一昼夜浸漬した。その
後、不溶性樹脂を濾別、水洗した後、大量のアセトンで
置換して固形物を真空乾燥した。この乾燥物を粉砕し、
コレステロール低下剤を得た。
【0023】(実施例3)実施例1で用いたPAS−8
80 100gにポリエチレンイミンの30%水溶液1
00mlを徐々に添加し、室温下約1時間攪拌して不溶
性樹脂を得た。この不溶性樹脂を細かく粉砕し、水洗し
た後、0.5N塩酸水溶液2リットルに一昼夜浸漬し
た。その後、不溶性樹脂を濾別、水洗した後、大量のア
セトンで置換して固形物を真空乾燥した。この乾燥物を
粉砕し、コレステロール低下剤を得た。
80 100gにポリエチレンイミンの30%水溶液1
00mlを徐々に添加し、室温下約1時間攪拌して不溶
性樹脂を得た。この不溶性樹脂を細かく粉砕し、水洗し
た後、0.5N塩酸水溶液2リットルに一昼夜浸漬し
た。その後、不溶性樹脂を濾別、水洗した後、大量のア
セトンで置換して固形物を真空乾燥した。この乾燥物を
粉砕し、コレステロール低下剤を得た。
【0024】(比較例1)重合体として、コレスチラミ
ンの同等品であるMuromac 1×2(粒径:20
0−400メッシュ、室町化学製)を用い、これを数回
水洗した後、固形物を真空乾燥してコレステロール低下
剤を得た。
ンの同等品であるMuromac 1×2(粒径:20
0−400メッシュ、室町化学製)を用い、これを数回
水洗した後、固形物を真空乾燥してコレステロール低下
剤を得た。
【0025】〔ヒト胆汁中胆汁酸吸着試験〕上記実施例
1〜3及び比較例1で作製したコレステロール低下剤各
4mgをヒト胆汁1mlに浸漬し、回転式混和装置(R
OTATOR RT−50、タイテック製)で37℃に
て3時間、転倒混和した。その後、15,000rpm
にて20分間遠心分離し、その上澄み液中の胆汁酸濃度
をエンザバイル2(第一化学薬品製)を用いて測定し、
吸着胆汁酸濃度を求めた。結果を表1に示す。
1〜3及び比較例1で作製したコレステロール低下剤各
4mgをヒト胆汁1mlに浸漬し、回転式混和装置(R
OTATOR RT−50、タイテック製)で37℃に
て3時間、転倒混和した。その後、15,000rpm
にて20分間遠心分離し、その上澄み液中の胆汁酸濃度
をエンザバイル2(第一化学薬品製)を用いて測定し、
吸着胆汁酸濃度を求めた。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、本発明のコレス
テロール低下剤は、いずれも比較例1と比べて、高い胆
汁酸吸着能を示した。
テロール低下剤は、いずれも比較例1と比べて、高い胆
汁酸吸着能を示した。
【0028】〔薬効評価試験〕Sprague Daw
ley系雄性ラット(6週令)に、約1週間基本食(C
E−2、日本クレア製)を投与した後、以下の第1〜第
3群(6匹/群)に分け、1週間薬剤を混餌投与した。
1週間後、約6時間絶食した後、ラットの頸動脈より採
血し、血清中のコレステロール量をコレステロールE−
テストワコー(和光純薬製)を用いて測定した。血清コ
レステロール値は各群6匹の平均値±標準誤差で示し、
また以下の式により抑制率を算出し、表2に示した。 第1群:基本食のみ 第2群:高コレステロール食(基本食+1 %コレステロ
ール+0.5 %胆汁末) 第3群:高コレステロール食+0.5 %コレステロール低
下剤
ley系雄性ラット(6週令)に、約1週間基本食(C
E−2、日本クレア製)を投与した後、以下の第1〜第
3群(6匹/群)に分け、1週間薬剤を混餌投与した。
1週間後、約6時間絶食した後、ラットの頸動脈より採
血し、血清中のコレステロール量をコレステロールE−
テストワコー(和光純薬製)を用いて測定した。血清コ
レステロール値は各群6匹の平均値±標準誤差で示し、
また以下の式により抑制率を算出し、表2に示した。 第1群:基本食のみ 第2群:高コレステロール食(基本食+1 %コレステロ
ール+0.5 %胆汁末) 第3群:高コレステロール食+0.5 %コレステロール低
下剤
【0029】 A:高コレステロール食群の血清コレステロール量 B:基本食群の血清コレステロール量 C:各群の血清コレステロール量
【0030】
【表2】
【0031】いずれの群も体重の増加が認められ、下痢
等の副作用は認められなかった。表2から明らかなよう
に、本発明のコレステロール低下剤は、いずれも比較例
1と比べて、高いコレステロール低下作用を有する。
等の副作用は認められなかった。表2から明らかなよう
に、本発明のコレステロール低下剤は、いずれも比較例
1と比べて、高いコレステロール低下作用を有する。
【0032】
【発明の効果】本発明のコレステロール低下剤は、主成
分として化学式I及び化学式IIで示される繰り返し単位
を与える単量体を含む重合体、あるいは化学式I及び化
学式IIで示される繰り返し単位を与える単量体を含む重
合体を、アルカリ処理して架橋体とした重合体を用いた
ので、服用時の不快感を低減できる。また完全に4級化
されており、その結果、胆汁酸吸着能が高まり、従来品
に比べ服用量の低減化を達成できる。すなわち、より飲
みやすい製剤を可能にし、血中のコレステロール値を効
率的に低下させる新規なコレステロール低下剤となり得
る。
分として化学式I及び化学式IIで示される繰り返し単位
を与える単量体を含む重合体、あるいは化学式I及び化
学式IIで示される繰り返し単位を与える単量体を含む重
合体を、アルカリ処理して架橋体とした重合体を用いた
ので、服用時の不快感を低減できる。また完全に4級化
されており、その結果、胆汁酸吸着能が高まり、従来品
に比べ服用量の低減化を達成できる。すなわち、より飲
みやすい製剤を可能にし、血中のコレステロール値を効
率的に低下させる新規なコレステロール低下剤となり得
る。
Claims (2)
- 【請求項1】化学式I及び化学式IIで示される繰り返し
単位を与える単量体を含む重合体を主成分とすることを
特徴とするコレステロール低下剤。 【化1】 【化2】 (式中、Z- 及びZ' - は対イオンを示す。) - 【請求項2】化学式I及び化学式IIで示される繰り返し
単位を与える単量体を含む重合体を、アルカリ処理して
架橋体とした重合体を主成分とすることを特徴とするコ
レステロール低下剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10833894A JPH07316061A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | コレステロール低下剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10833894A JPH07316061A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | コレステロール低下剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316061A true JPH07316061A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14482164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10833894A Pending JPH07316061A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | コレステロール低下剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07316061A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1196181A1 (en) * | 1999-07-14 | 2002-04-17 | Geltex Pharmaceuticals, Inc. | Fat-binding polymers, optionally combined with lipase inhibitors |
WO2002081528A1 (fr) * | 2001-04-05 | 2002-10-17 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Polymere qui a la particularite de reconnaitre l'acide biliaire, procede de fabrication correspondant, polymere absorbant l'acide biliaire et agents diminuant le cholesterol |
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-
1994
- 1994-05-23 JP JP10833894A patent/JPH07316061A/ja active Pending
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