JPH07286553A - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents
シリンダブロックの製造方法Info
- Publication number
- JPH07286553A JPH07286553A JP7727394A JP7727394A JPH07286553A JP H07286553 A JPH07286553 A JP H07286553A JP 7727394 A JP7727394 A JP 7727394A JP 7727394 A JP7727394 A JP 7727394A JP H07286553 A JPH07286553 A JP H07286553A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder block
- cast steel
- cast
- pieces
- casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的軽量かつ高強度で、変形、特に、主軸
受部の軸芯のズレが生じ難く、しかも、鋳造時に巣が発
生しない高品質の鋳鋼製シリンダブロックの製造方法を
提供する。 【構成】 小ブロックに分割させたシリンダブロック片
４ａ，４ｂ，４ｃを鋳鋼により鋳造した後、これらのシ
リンダブロック片４ａ，４ｂ，４ｃを溶接により一体化
させる。
受部の軸芯のズレが生じ難く、しかも、鋳造時に巣が発
生しない高品質の鋳鋼製シリンダブロックの製造方法を
提供する。 【構成】 小ブロックに分割させたシリンダブロック片
４ａ，４ｂ，４ｃを鋳鋼により鋳造した後、これらのシ
リンダブロック片４ａ，４ｂ，４ｃを溶接により一体化
させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関、特
に、中速ディーゼル機関におけるシリンダブロックの製
造方法に関する。
に、中速ディーゼル機関におけるシリンダブロックの製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】中速ディーゼル機関のシリンダブロック
は、一般に、鋳鉄又はノジュラー鋳鉄で一体的に鋳造さ
れている。
は、一般に、鋳鉄又はノジュラー鋳鉄で一体的に鋳造さ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、鋳鉄やノジ
ュラー鋳鉄は、ヤング率が低く、高強度ではない。そこ
で、強度を高める一方、変形、特に、主軸受部の軸芯の
ズレが生じないようにしようとすると、必然的にシリン
ダブロックの肉厚が増し、重量が増加するという問題が
生ずる。
ュラー鋳鉄は、ヤング率が低く、高強度ではない。そこ
で、強度を高める一方、変形、特に、主軸受部の軸芯の
ズレが生じないようにしようとすると、必然的にシリン
ダブロックの肉厚が増し、重量が増加するという問題が
生ずる。
【０００４】一方、シリンダブロックをヤング率の高い
鋳鋼で一体的に製造することも考えられるが、鋳鋼は粘
度が高く、湯流れが悪いために巣が発生し易く、高品質
のシリンダブロックを一体的に鋳造することが困難であ
る。本発明は、かかる従来の問題を克服するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、比較的軽量
かつ高強度で、変形、特に、主軸受部の軸芯のズレが生
じ難く、しかも、鋳造時に巣が発生しない高品質の鋳鋼
製シリンダブロックの製造方法を提供することにある。
鋳鋼で一体的に製造することも考えられるが、鋳鋼は粘
度が高く、湯流れが悪いために巣が発生し易く、高品質
のシリンダブロックを一体的に鋳造することが困難であ
る。本発明は、かかる従来の問題を克服するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、比較的軽量
かつ高強度で、変形、特に、主軸受部の軸芯のズレが生
じ難く、しかも、鋳造時に巣が発生しない高品質の鋳鋼
製シリンダブロックの製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のシリ
ンダブロックの製造方法は、小ブロックに分割させたシ
リンダブロック片を鋳鋼により鋳造した後、これらのシ
リンダブロック片を溶接により一体化させることを特徴
とするものである。ここで、前記シリンダブロック片が
主軸受部を備えていることが望ましい。
ンダブロックの製造方法は、小ブロックに分割させたシ
リンダブロック片を鋳鋼により鋳造した後、これらのシ
リンダブロック片を溶接により一体化させることを特徴
とするものである。ここで、前記シリンダブロック片が
主軸受部を備えていることが望ましい。
【０００６】
【作用】このように、小ブロックに分割させたシリンダ
ブロック片を鋳鋼により鋳造した後、これらのシリンダ
ブロック片を溶接により一体化させることにより、比較
的軽量、かつ、高強度で、変形、特に、主軸受部の軸芯
のズレが生じ難く、しかも、鋳造時に巣が発生しない高
品質の鋳鋼製のシリンダブロックを製造できる。
ブロック片を鋳鋼により鋳造した後、これらのシリンダ
ブロック片を溶接により一体化させることにより、比較
的軽量、かつ、高強度で、変形、特に、主軸受部の軸芯
のズレが生じ難く、しかも、鋳造時に巣が発生しない高
品質の鋳鋼製のシリンダブロックを製造できる。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図１は本発明の方法により製造したシリンダ
ブロックの斜視図、図２は本発明の方法により製造した
シリンダブロックの縦断面図であり、このシリンダブロ
ック１を製造する場合には、図２のように、隣接する２
つの主軸受部２，２の間の分割面３で輪切りにしたシリ
ンダブロック片４ａ，４ｂ，４ｂ，４ｃを鋳鋼により鋳
造する。
説明する。図１は本発明の方法により製造したシリンダ
ブロックの斜視図、図２は本発明の方法により製造した
シリンダブロックの縦断面図であり、このシリンダブロ
ック１を製造する場合には、図２のように、隣接する２
つの主軸受部２，２の間の分割面３で輪切りにしたシリ
ンダブロック片４ａ，４ｂ，４ｂ，４ｃを鋳鋼により鋳
造する。
【０００８】シリンダブロック１の両端部に位置するシ
リンダブロック片４ａ，４ｃを除く中間部の２つのシリ
ンダブロック片４ｂは、同一形状であるから同じ鋳型で
鋳造することができる。次に、６個のシリンダ穴５を有
するシリンダブロック１を製造する場合は、図３（ａ）
のように、左端のシリンダブロック片４ａと中間部のシ
リンダブロック片４ｂの一つを合わせて開先部６を形成
させた後、その開先部６を溶接して結合させる。
リンダブロック片４ａ，４ｃを除く中間部の２つのシリ
ンダブロック片４ｂは、同一形状であるから同じ鋳型で
鋳造することができる。次に、６個のシリンダ穴５を有
するシリンダブロック１を製造する場合は、図３（ａ）
のように、左端のシリンダブロック片４ａと中間部のシ
リンダブロック片４ｂの一つを合わせて開先部６を形成
させた後、その開先部６を溶接して結合させる。
【０００９】次いで、図３（ｂ）のように、第１番目の
中間部のシリンダブロック片４ｂの右隣に第２番目の中
間部のシリンダブロック片４ｂを合わせて開先部６を形
成させた後、その開先部６を溶接して結合させる。次い
で、図３（ｃ）のように、第２番目の中間部のシリンダ
ブロック片４ｂの右隣に右端のシリンダブロック片４ｃ
を合わせて開先部６を形成させた後、その開先部６を溶
接して結合させる。なお、符号７は溶接部を示してい
る。
中間部のシリンダブロック片４ｂの右隣に第２番目の中
間部のシリンダブロック片４ｂを合わせて開先部６を形
成させた後、その開先部６を溶接して結合させる。次い
で、図３（ｃ）のように、第２番目の中間部のシリンダ
ブロック片４ｂの右隣に右端のシリンダブロック片４ｃ
を合わせて開先部６を形成させた後、その開先部６を溶
接して結合させる。なお、符号７は溶接部を示してい
る。
【００１０】上記のように、本発明のシリンダブロック
１は、ヤング率の高い鋳鋼で製造されているから高強度
であり、その分、軽量化が可能である。しかも、シリン
ダブロック１は、小ブロックに分割されたシリンダブロ
ック片４ａ，４ｂ，４ｃ毎に鋳造するから巣が発生し難
い。更に、変形の生じ難いシリンダブロック片４ａ，４
ｂ，４ｃ同士を溶接してシリンダブロック１を形成する
ため、主軸受部２の軸芯のズレも生じない。
１は、ヤング率の高い鋳鋼で製造されているから高強度
であり、その分、軽量化が可能である。しかも、シリン
ダブロック１は、小ブロックに分割されたシリンダブロ
ック片４ａ，４ｂ，４ｃ毎に鋳造するから巣が発生し難
い。更に、変形の生じ難いシリンダブロック片４ａ，４
ｂ，４ｃ同士を溶接してシリンダブロック１を形成する
ため、主軸受部２の軸芯のズレも生じない。
【００１１】以上の説明では、シリンダブロックを輪切
りにした形状のシリンダブロック片同士を組付ける場合
について説明したが、図４のように、シリンダブロック
の下半身部分を輪切りにしたシリンダブロック片４０
ａ，４０ｂ，４０ｂ，４０ｃと、上半身部分を長手方向
に２分したシリンダブロック片８，９とを組付けても同
様の効果が得られる。更に、図４のシリンダブロック上
半身部分の２つのシリンダブロック片８，９を、図５の
ように、更に、４つの部片８ａ，８ｂ，８ｂ，８ｃおよ
び９ａ，９ｂ，９ｂ，９ｃに分割させても同様の効果が
得られる。なお、図４および図５において、符号３は分
割面、５はシリンダ穴、７は溶接部を示している。
りにした形状のシリンダブロック片同士を組付ける場合
について説明したが、図４のように、シリンダブロック
の下半身部分を輪切りにしたシリンダブロック片４０
ａ，４０ｂ，４０ｂ，４０ｃと、上半身部分を長手方向
に２分したシリンダブロック片８，９とを組付けても同
様の効果が得られる。更に、図４のシリンダブロック上
半身部分の２つのシリンダブロック片８，９を、図５の
ように、更に、４つの部片８ａ，８ｂ，８ｂ，８ｃおよ
び９ａ，９ｂ，９ｂ，９ｃに分割させても同様の効果が
得られる。なお、図４および図５において、符号３は分
割面、５はシリンダ穴、７は溶接部を示している。
【００１２】
【発明の効果】上記のように、本発明は、小ブロックに
分割させたシリンダブロック片を鋳鋼により鋳造した
後、これらのシリンダブロック片を溶接により一体化さ
せることにより、軽量、且つ、高強度で、変形、特に、
主軸受部の軸芯のズレがなく、しかも、鋳造時の巣の発
生しない高品質の鋳鋼製のシリンダブロックを製造でき
るようになった。
分割させたシリンダブロック片を鋳鋼により鋳造した
後、これらのシリンダブロック片を溶接により一体化さ
せることにより、軽量、且つ、高強度で、変形、特に、
主軸受部の軸芯のズレがなく、しかも、鋳造時の巣の発
生しない高品質の鋳鋼製のシリンダブロックを製造でき
るようになった。
【００１３】換言すれば、本発明は、次のようなメリッ
トも得られる。 ａ）シリンダブロックを小ブロック化することにより、
鋳造容量を削減でき、鋳造能力の自由度が増す。 ｂ）中間部の共通ブロックをストックすることにより、
シリンダ数の変化に対応でき、納期短縮が可能になる。 ｃ）シリンダブロックの小ブロック化により、各シリン
ダブロックの鋳造欠陥が最小限に抑えられ、品質と検査
能率の向上が可能になる。
トも得られる。 ａ）シリンダブロックを小ブロック化することにより、
鋳造容量を削減でき、鋳造能力の自由度が増す。 ｂ）中間部の共通ブロックをストックすることにより、
シリンダ数の変化に対応でき、納期短縮が可能になる。 ｃ）シリンダブロックの小ブロック化により、各シリン
ダブロックの鋳造欠陥が最小限に抑えられ、品質と検査
能率の向上が可能になる。
【図１】本発明の方法により製造したシリンダブロック
の斜視図である。
の斜視図である。
【図２】本発明の方法により製造したシリンダブロック
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図３】(a),(b),(c)本発明のシリンダブロック製造工
程を示す説明図である。
程を示す説明図である。
【図４】本発明の方法により製造したシリンダブロック
の他の実施例を示す斜視図である。
の他の実施例を示す斜視図である。
【図５】本発明の方法により製造したシリンダブロック
の更に他の実施例を示す斜視図である。
の更に他の実施例を示す斜視図である。
１ シリンダブロック ４ａ，４ｂ，４ｃ シリンダブロック片
Claims (2)
- 【請求項１】 小ブロックに分割させたシリンダブロッ
ク片を鋳鋼により鋳造した後、これらのシリンダブロッ
ク片を溶接により一体化させたシリンダブロックの製造
方法。 - 【請求項２】 前記シリンダブロック片が主軸受部を備
えている請求項１記載のシリンダブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7727394A JPH07286553A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シリンダブロックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7727394A JPH07286553A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シリンダブロックの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286553A true JPH07286553A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13629256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7727394A Pending JPH07286553A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シリンダブロックの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07286553A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103736939A (zh) * | 2014-01-29 | 2014-04-23 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 大型中速船机机体外型模具 |
| CN109488477A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-03-19 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种分体式缸体 |
| CN109812393A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-05-28 | 何苏 | 一种永磁电机直驱式电动压裂设备 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP7727394A patent/JPH07286553A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103736939A (zh) * | 2014-01-29 | 2014-04-23 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 大型中速船机机体外型模具 |
| CN109488477A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-03-19 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种分体式缸体 |
| CN109488477B (zh) * | 2018-10-31 | 2020-10-09 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种分体式缸体 |
| CN109812393A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-05-28 | 何苏 | 一种永磁电机直驱式电动压裂设备 |
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