JPH07113037A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
ポリエステル樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07113037A JPH07113037A JP11823794A JP11823794A JPH07113037A JP H07113037 A JPH07113037 A JP H07113037A JP 11823794 A JP11823794 A JP 11823794A JP 11823794 A JP11823794 A JP 11823794A JP H07113037 A JPH07113037 A JP H07113037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- weight
- resin
- molecular weight
- polyester resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種熱器具、電気・電子部品、自動車部品等
の成形材料として、耐熱性、機械的特性および寸法安定
性に優れた成形品を得ることのできるポリエステル樹脂
組成物を提供する。 【構成】 ポリエステル樹脂55〜99.9重量%と、
芳香族ポリカーボネート樹脂5〜40重量%と、線状高
分子量クレゾールノボラックをクリシジルエーテル化し
た数平均分子量が7000以下の特定のエポキシ樹脂
0.1〜45重量%とからなる樹脂成分100重量部に
対して、フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を
施した繊維強化材を3〜450重量部を配合してなるポ
リエステル樹脂組成物。
の成形材料として、耐熱性、機械的特性および寸法安定
性に優れた成形品を得ることのできるポリエステル樹脂
組成物を提供する。 【構成】 ポリエステル樹脂55〜99.9重量%と、
芳香族ポリカーボネート樹脂5〜40重量%と、線状高
分子量クレゾールノボラックをクリシジルエーテル化し
た数平均分子量が7000以下の特定のエポキシ樹脂
0.1〜45重量%とからなる樹脂成分100重量部に
対して、フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を
施した繊維強化材を3〜450重量部を配合してなるポ
リエステル樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種熱器具、電気・電
子機械部品、自動車部品等の成形材料として用いられる
ポリエステル樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐熱
性、機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を提供
できるポリエステル樹脂組成物に関するものである。
子機械部品、自動車部品等の成形材料として用いられる
ポリエステル樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐熱
性、機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を提供
できるポリエステル樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】成形材料用ポリエステル樹脂組成物とし
ては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレートに代表される芳香族ポリエステル樹脂が使用
されている。さらに、これら芳香族ポリエステル樹脂の
耐熱性あるいは機械的特性を向上させる目的で、特開平
3−86753号公報に記載されているように、エポキ
シ樹脂で表面処理を行った強化材を配合させたり、特開
平2−218738号公報に記載されているように、エ
ポキシ樹脂を配合させたポリエステル樹脂組成物が提案
されている。このように、芳香族ポリエステル樹脂の耐
熱性、機械的特性を向上させるために使用されるエポキ
シ樹脂としては、一般的に、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンから製造される1分子中に約2個のエポキ
シ基を有する、いわゆるビスフェノールA型エポキシ樹
脂が使用されている。
ては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレートに代表される芳香族ポリエステル樹脂が使用
されている。さらに、これら芳香族ポリエステル樹脂の
耐熱性あるいは機械的特性を向上させる目的で、特開平
3−86753号公報に記載されているように、エポキ
シ樹脂で表面処理を行った強化材を配合させたり、特開
平2−218738号公報に記載されているように、エ
ポキシ樹脂を配合させたポリエステル樹脂組成物が提案
されている。このように、芳香族ポリエステル樹脂の耐
熱性、機械的特性を向上させるために使用されるエポキ
シ樹脂としては、一般的に、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンから製造される1分子中に約2個のエポキ
シ基を有する、いわゆるビスフェノールA型エポキシ樹
脂が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなビスフェノールA型エポキシ樹脂は、1分子中に2
個程度のエポキシ基を有しているにすきず、芳香族ポリ
エステル樹脂の耐熱性あるいは機械的特性の向上効果は
十分なものではなかった。そこで、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂のエポキシ基を増加させることが考えられ
るが、エポキシ基を単純に増加させたビスフェノールA
型エポキシ樹脂では、ゲル化等を起こしやすく、樹脂組
成物の流動性の低下や、熱安定性が不安定になったりす
るという問題点を有していた。本発明の目的は、樹脂組
成物の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱
性、機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を得る
ことのできるポリエステル樹脂組成物を提供することに
ある。
うなビスフェノールA型エポキシ樹脂は、1分子中に2
個程度のエポキシ基を有しているにすきず、芳香族ポリ
エステル樹脂の耐熱性あるいは機械的特性の向上効果は
十分なものではなかった。そこで、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂のエポキシ基を増加させることが考えられ
るが、エポキシ基を単純に増加させたビスフェノールA
型エポキシ樹脂では、ゲル化等を起こしやすく、樹脂組
成物の流動性の低下や、熱安定性が不安定になったりす
るという問題点を有していた。本発明の目的は、樹脂組
成物の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱
性、機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を得る
ことのできるポリエステル樹脂組成物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
現状に鑑み、ポリエステル樹脂に、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂および特定の線状高分子量クレゾールノボラッ
クエポキシ樹脂を配合するとともに、特定の処理を施し
た繊維状強化材を併用することによって、耐熱性、機械
的特性および寸法安定性に優れた成形品を得られること
を見い出し、本発明に到達したものである。すなわち、
本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポリエステル樹脂
55〜99.9重量%と、芳香族ポリカーボネート樹脂
5〜40重量%と、線状高分子量クレゾールノボラック
をクリシジルエーテル化した次の一般式(1)で示され
る数平均分子量が7000以下のエポキシ樹脂0.1〜
45重量%とからなる樹脂成分100重量部に対して、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊
維強化材を3〜450重量部を配合してなることを特徴
とするものである。
現状に鑑み、ポリエステル樹脂に、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂および特定の線状高分子量クレゾールノボラッ
クエポキシ樹脂を配合するとともに、特定の処理を施し
た繊維状強化材を併用することによって、耐熱性、機械
的特性および寸法安定性に優れた成形品を得られること
を見い出し、本発明に到達したものである。すなわち、
本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポリエステル樹脂
55〜99.9重量%と、芳香族ポリカーボネート樹脂
5〜40重量%と、線状高分子量クレゾールノボラック
をクリシジルエーテル化した次の一般式(1)で示され
る数平均分子量が7000以下のエポキシ樹脂0.1〜
45重量%とからなる樹脂成分100重量部に対して、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊
維強化材を3〜450重量部を配合してなることを特徴
とするものである。
【0005】
【化2】
【0006】(式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) 本発明のポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸ある
いはそのエステル形成性誘導体と、ジオールあるいはそ
のエステル形成性誘導体とを主成分とするモノマーを、
縮合反応することによって得られる重合体あるいは共重
合体である。
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) 本発明のポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸ある
いはそのエステル形成性誘導体と、ジオールあるいはそ
のエステル形成性誘導体とを主成分とするモノマーを、
縮合反応することによって得られる重合体あるいは共重
合体である。
【0007】本発明において、酸成分として使用される
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキ
シフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸等が挙げられ、これらのエステル
形成性誘導体としてはこれらのジアルキルエステル、ジ
アリールエステル等が挙げられる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキ
シフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸等が挙げられ、これらのエステル
形成性誘導体としてはこれらのジアルキルエステル、ジ
アリールエステル等が挙げられる。
【0008】また、本発明で使用されるジオール成分と
しては、エチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等の炭素数2〜10の
脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリ−1,
3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等の分子量が400〜6000の長鎖グリコール等
が挙げられる。
しては、エチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等の炭素数2〜10の
脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリ−1,
3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等の分子量が400〜6000の長鎖グリコール等
が挙げられる。
【0009】このような芳香族ジカルボン酸成分とジオ
ール成分から得られるポリエステル樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
等、あるいはこれらを主成分とする共重合体が挙げられ
る。中でも、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレ
ンテレフタレートが、適度の機械的強度を有し好まし
い。
ール成分から得られるポリエステル樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
等、あるいはこれらを主成分とする共重合体が挙げられ
る。中でも、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレ
ンテレフタレートが、適度の機械的強度を有し好まし
い。
【0010】これらポリエステル樹脂は、フェノール/
テトラクロルエタンの混合溶媒中(混合比は、重量比で
1:1)、23℃の温度下での極限粘度が[η]が0.
5〜1.4であることが好ましい。これは、極限粘度が
0.5未満では得られ得た成形品の強度が低下する傾向
にあり、1.4を超えると成形時の流動性が低下し充填
性が十分でなくなる恐れがあるためである。
テトラクロルエタンの混合溶媒中(混合比は、重量比で
1:1)、23℃の温度下での極限粘度が[η]が0.
5〜1.4であることが好ましい。これは、極限粘度が
0.5未満では得られ得た成形品の強度が低下する傾向
にあり、1.4を超えると成形時の流動性が低下し充填
性が十分でなくなる恐れがあるためである。
【0011】本発明で使用される芳香族ポリカーボネー
ト樹脂は、二価フェノールより誘導される粘度平均分子
量10000〜100000、好ましくは15000〜
40000の芳香族ポリカーボネート樹脂であり、二価
のフェノールとカーボネート前駆体から溶融法または溶
液法によって製造されるものである。二価フェノールと
しては、特に限定されるものではないが、通常使用され
ているビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン)が好ましい。また、カーボネー
ト前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエ
ステル等が挙げられるが、具体的には、ホスゲン、ジフ
ェニルカーボネート等、およびこれらの混合物が挙げら
れる。本発明で使用されるエポキシ樹脂は、線状高分子
量クレゾールノボラックをグリシジルエーテル化した次
の一般式(1)で示されるエポキシ樹脂である。
ト樹脂は、二価フェノールより誘導される粘度平均分子
量10000〜100000、好ましくは15000〜
40000の芳香族ポリカーボネート樹脂であり、二価
のフェノールとカーボネート前駆体から溶融法または溶
液法によって製造されるものである。二価フェノールと
しては、特に限定されるものではないが、通常使用され
ているビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン)が好ましい。また、カーボネー
ト前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエ
ステル等が挙げられるが、具体的には、ホスゲン、ジフ
ェニルカーボネート等、およびこれらの混合物が挙げら
れる。本発明で使用されるエポキシ樹脂は、線状高分子
量クレゾールノボラックをグリシジルエーテル化した次
の一般式(1)で示されるエポキシ樹脂である。
【0012】
【化3】
【0013】(式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) エポキシ樹脂の原料となる線状高分子量クレゾールノボ
ラックは、クレゾールとアルデヒドとを、炭素数3〜1
2の脂肪族アルコール、炭素数3〜6のグリコールエー
テル、ベンジルエーテルおよび炭素数2〜6の脂肪族カ
ルボン酸の中から選ばれた溶媒中で、酸性触媒の存在下
に重縮合させることによって製造できるものである。こ
のようにして得られた高分子量の線状クレゾールノボラ
ック樹脂にエピハロヒドリンを反応させて、グリシジル
エーテル化することによって、本発明で使用されるエポ
キシ樹脂が得られる。
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) エポキシ樹脂の原料となる線状高分子量クレゾールノボ
ラックは、クレゾールとアルデヒドとを、炭素数3〜1
2の脂肪族アルコール、炭素数3〜6のグリコールエー
テル、ベンジルエーテルおよび炭素数2〜6の脂肪族カ
ルボン酸の中から選ばれた溶媒中で、酸性触媒の存在下
に重縮合させることによって製造できるものである。こ
のようにして得られた高分子量の線状クレゾールノボラ
ック樹脂にエピハロヒドリンを反応させて、グリシジル
エーテル化することによって、本発明で使用されるエポ
キシ樹脂が得られる。
【0014】このようにして得られた線状高分子量クレ
ゾールノボラックエポキシ樹脂は、数平均分子量が70
00以下のものでである。これは、数平均分子量が70
00を超えると、エポキシ樹脂の製造が困難となるため
である。好ましくは、数平均分子量が500〜7000
の範囲であるエポキシ樹脂である。また、エポキシ樹脂
のエポキシ当量は、176〜280の範囲であることが
好ましい。
ゾールノボラックエポキシ樹脂は、数平均分子量が70
00以下のものでである。これは、数平均分子量が70
00を超えると、エポキシ樹脂の製造が困難となるため
である。好ましくは、数平均分子量が500〜7000
の範囲であるエポキシ樹脂である。また、エポキシ樹脂
のエポキシ当量は、176〜280の範囲であることが
好ましい。
【0015】本発明のポリエステル樹脂組成物は、上記
のポリエステル樹脂、芳香族ポリカーボネートおよび線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂とを含む
樹脂成分と繊維状強化材からなるものである。樹脂成分
は、ポリエステル樹脂を55〜94.9重量%と、芳香
族ポリカーボネート樹脂を5〜40重量%と、線状高分
子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂を0.1〜45
重量%の配合量で配合される。これは、ポリエステル樹
脂が99.9重量%を超えるか、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂が5重量%未満であるか、線状高分子量クレゾー
ルノボラックエポキシ樹脂が0.1重量%未満では、得
られた成形品の機械的特性および寸法安定性の向上効果
が認められないためである。また、ポリエステル樹脂が
55重量%未満か、芳香族ポリカーボネート樹脂が40
重量%を越えるか、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂が45重量%を超えると、材料の賦形性お
よび成形品の機械的特性が劣るためである。好ましく
は、ポリエステル樹脂を80〜99.5重量%と、芳香
族ポリカーボネート樹脂を10〜30重量%と、線状高
分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂を20〜0.
5重量%の配合量で配合したものである。
のポリエステル樹脂、芳香族ポリカーボネートおよび線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂とを含む
樹脂成分と繊維状強化材からなるものである。樹脂成分
は、ポリエステル樹脂を55〜94.9重量%と、芳香
族ポリカーボネート樹脂を5〜40重量%と、線状高分
子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂を0.1〜45
重量%の配合量で配合される。これは、ポリエステル樹
脂が99.9重量%を超えるか、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂が5重量%未満であるか、線状高分子量クレゾー
ルノボラックエポキシ樹脂が0.1重量%未満では、得
られた成形品の機械的特性および寸法安定性の向上効果
が認められないためである。また、ポリエステル樹脂が
55重量%未満か、芳香族ポリカーボネート樹脂が40
重量%を越えるか、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂が45重量%を超えると、材料の賦形性お
よび成形品の機械的特性が劣るためである。好ましく
は、ポリエステル樹脂を80〜99.5重量%と、芳香
族ポリカーボネート樹脂を10〜30重量%と、線状高
分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂を20〜0.
5重量%の配合量で配合したものである。
【0016】本発明で使用される繊維状強化材は、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂を用いて予め処理を行
ったものであり、このような特定の処理を施した繊維状
強化材と前記の低分子量グレゾールノボラックエポキシ
樹脂を併用することによって、得られた成形品の機械的
強度および寸法安定性をより向上させることができるも
のである。
ノールノボラック型エポキシ樹脂を用いて予め処理を行
ったものであり、このような特定の処理を施した繊維状
強化材と前記の低分子量グレゾールノボラックエポキシ
樹脂を併用することによって、得られた成形品の機械的
強度および寸法安定性をより向上させることができるも
のである。
【0017】本発明の繊維状強化材の処理は、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂を用いて表面処理を施した
ものであってもよいが、好ましくは繊維状強化材の集束
剤としてフェノールノボラック型エポキシ樹脂を使用し
たものである。繊維状強化材をフェノールノボラック型
エポキシ樹脂で処理を行う場合には、予め繊維状強化材
の表面をアミノシラン化合物やエポキシシラン化合物等
のシラン化合物で表面処理を行った後で、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂で処理を施すことが、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂と繊維状強化材との密着性
を向上させるため好ましい。また、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂は単独で使用するしてもよいが、必要
に応じてウレタン化合物や酸化安定剤等の添加剤を併用
するこもできる。
ルノボラック型エポキシ樹脂を用いて表面処理を施した
ものであってもよいが、好ましくは繊維状強化材の集束
剤としてフェノールノボラック型エポキシ樹脂を使用し
たものである。繊維状強化材をフェノールノボラック型
エポキシ樹脂で処理を行う場合には、予め繊維状強化材
の表面をアミノシラン化合物やエポキシシラン化合物等
のシラン化合物で表面処理を行った後で、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂で処理を施すことが、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂と繊維状強化材との密着性
を向上させるため好ましい。また、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂は単独で使用するしてもよいが、必要
に応じてウレタン化合物や酸化安定剤等の添加剤を併用
するこもできる。
【0018】繊維状強化材としては、ガラス繊維、アル
ミナ繊維、炭素繊維、シリコンカーバイト繊維、セラミ
ック繊維、アスベスト繊維等の無機繊維、金属繊維、耐
熱性有機繊維等が挙げられる。具体的には、繊維径1〜
20μm、繊維長10mm以下のガラス繊維または炭素
繊維のチョップドストランド、ガラス繊維ミルドファイ
バー、ピッチ系炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香
族ポリイミド繊維、芳香族ポリアミドイミド繊維等が挙
げられ、これらを単独または組み合わせて使用すること
ができる。中でも、ガラス繊維のチョップドストランド
が好ましい。
ミナ繊維、炭素繊維、シリコンカーバイト繊維、セラミ
ック繊維、アスベスト繊維等の無機繊維、金属繊維、耐
熱性有機繊維等が挙げられる。具体的には、繊維径1〜
20μm、繊維長10mm以下のガラス繊維または炭素
繊維のチョップドストランド、ガラス繊維ミルドファイ
バー、ピッチ系炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香
族ポリイミド繊維、芳香族ポリアミドイミド繊維等が挙
げられ、これらを単独または組み合わせて使用すること
ができる。中でも、ガラス繊維のチョップドストランド
が好ましい。
【0019】これら繊維状強化材は、ポリエステル樹脂
と線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂から
なる樹脂成分100重量部に対して、3〜450重量部
の範囲で配合される。これは、繊維状強化材の配合量が
3重量部未満では、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹
脂で処理を施した繊維状強化材の配合効果が得られない
ためであり、逆に450重量部を超えると成形時の流動
加工性が低下するためである。
と線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂から
なる樹脂成分100重量部に対して、3〜450重量部
の範囲で配合される。これは、繊維状強化材の配合量が
3重量部未満では、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹
脂で処理を施した繊維状強化材の配合効果が得られない
ためであり、逆に450重量部を超えると成形時の流動
加工性が低下するためである。
【0020】本発明においては、上記のような繊維状強
化材とともに板状充填材を併用することによって、得ら
れた成形品の寸法安定性をより向上させることができる
ものである。板状充填材としては、白雲母、金雲母、セ
リサナイト等の雲母類、ガラスフレーク等の板状ガラス
類、タルク、金属箔等が挙げられるが、板状ガラスが特
に好ましい。これら板状充填材は、粒径が20μm以
上、厚さが0.1〜10μm程度のものが好ましく、さ
らに好ましくは粒径が25〜500μm、厚さが1〜5
μm程度のものである。
化材とともに板状充填材を併用することによって、得ら
れた成形品の寸法安定性をより向上させることができる
ものである。板状充填材としては、白雲母、金雲母、セ
リサナイト等の雲母類、ガラスフレーク等の板状ガラス
類、タルク、金属箔等が挙げられるが、板状ガラスが特
に好ましい。これら板状充填材は、粒径が20μm以
上、厚さが0.1〜10μm程度のものが好ましく、さ
らに好ましくは粒径が25〜500μm、厚さが1〜5
μm程度のものである。
【0021】板状充填材の配合量は、樹脂成分100重
量部に対して5.5〜70重量部の範囲であることが好
ましく、さらに好ましくは10〜45重量部の範囲であ
る。これは、板状充填材が5.5重量部未満であると、
成形品の寸法安定性が劣る傾向にあり、特に成形品が変
形を起こしやすくなる傾向にあるためあり、逆に、70
重量部を超えると樹脂組成物の流動性が低下したり、成
形品の機械的強度が低下する傾向にあるためである。
量部に対して5.5〜70重量部の範囲であることが好
ましく、さらに好ましくは10〜45重量部の範囲であ
る。これは、板状充填材が5.5重量部未満であると、
成形品の寸法安定性が劣る傾向にあり、特に成形品が変
形を起こしやすくなる傾向にあるためあり、逆に、70
重量部を超えると樹脂組成物の流動性が低下したり、成
形品の機械的強度が低下する傾向にあるためである。
【0022】また、板状充填材は、そのまま配合するこ
ともできるが、適当な表面処理剤を用いて表面処理を行
ったものを使用することが、樹脂成分との親和性、接着
性を向上させるため好ましい。例えば、板状充填材をフ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を行う場合に
は、予め繊維状強化材の表面をアミノシラン化合物やエ
ポキシシラン化合物等のシラン化合物で表面処理を行っ
た後で、フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を
施すことが、フェノールノボラック型エポキシ樹脂と繊
維状強化材との密着性を向上させるため好ましい。ま
た、フェノールノボラック型エポキシ樹脂は単独で使用
するしてもよいが、必要に応じてウレタン化合物や酸化
安定剤等の添加剤を併用するこもできる。
ともできるが、適当な表面処理剤を用いて表面処理を行
ったものを使用することが、樹脂成分との親和性、接着
性を向上させるため好ましい。例えば、板状充填材をフ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を行う場合に
は、予め繊維状強化材の表面をアミノシラン化合物やエ
ポキシシラン化合物等のシラン化合物で表面処理を行っ
た後で、フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を
施すことが、フェノールノボラック型エポキシ樹脂と繊
維状強化材との密着性を向上させるため好ましい。ま
た、フェノールノボラック型エポキシ樹脂は単独で使用
するしてもよいが、必要に応じてウレタン化合物や酸化
安定剤等の添加剤を併用するこもできる。
【0023】さらに、本発明においては、本発明の効果
を損なわない範囲内で、カオリン、クレー、ウォラスト
ナイト、ベントナイト、アスベスト、アルミナシリケー
トなどのケイ酸塩、アルミナ、酸化ケイ素、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンなどの金属酸化
物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトな
どの炭酸塩硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸
塩、ガラスビーズ、窒化ホウ素、炭化ケイ素などの粒子
状の充填剤、シリカやステアリン酸塩などの滑剤や離型
剤、紫外線吸収剤、カーボンブラックなどの顔料を含む
着色料、ハロゲン化合物やリン化合物などの難燃剤、難
燃助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、カップリング剤、発
泡剤、架橋剤および熱安定剤などの公知の添加剤を任意
に添加してもよい。また、本発明の効果を損なわない範
囲内で、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ASA樹脂
等の他の熱可塑性樹脂を配合してもよい。
を損なわない範囲内で、カオリン、クレー、ウォラスト
ナイト、ベントナイト、アスベスト、アルミナシリケー
トなどのケイ酸塩、アルミナ、酸化ケイ素、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンなどの金属酸化
物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトな
どの炭酸塩硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸
塩、ガラスビーズ、窒化ホウ素、炭化ケイ素などの粒子
状の充填剤、シリカやステアリン酸塩などの滑剤や離型
剤、紫外線吸収剤、カーボンブラックなどの顔料を含む
着色料、ハロゲン化合物やリン化合物などの難燃剤、難
燃助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、カップリング剤、発
泡剤、架橋剤および熱安定剤などの公知の添加剤を任意
に添加してもよい。また、本発明の効果を損なわない範
囲内で、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ASA樹脂
等の他の熱可塑性樹脂を配合してもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1〜8 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示
した割合で配合し、V型ブレンダー中で5分間混合して
均一化させた。得られた混合物を直径60mmのベント
式溶融押出機に投入し、シリンダー温度250〜290
℃で押出し、ポリエステル樹脂組成物のペレットを得
た。
る。 実施例1〜8 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示
した割合で配合し、V型ブレンダー中で5分間混合して
均一化させた。得られた混合物を直径60mmのベント
式溶融押出機に投入し、シリンダー温度250〜290
℃で押出し、ポリエステル樹脂組成物のペレットを得
た。
【0025】得られたポリエステル樹脂組成物を、3オ
ンス、直径32mmのスクリュー式射出成形機を用い
て、シリンダー温度250〜270℃、金型温度80〜
130℃、成形サイクル40秒で試験片を成形した。こ
の試験片を用いて、ASTMD638に準拠して引張強
度、ASTM D790に準拠して曲げ強度、ASTM
D648に準拠して荷重たわみ温度を測定し、その結
果を表1に示した。また、図1に示した成形品を上記成
形条件で成形し、その真円度の測定を行い、その結果を
表1に示した。
ンス、直径32mmのスクリュー式射出成形機を用い
て、シリンダー温度250〜270℃、金型温度80〜
130℃、成形サイクル40秒で試験片を成形した。こ
の試験片を用いて、ASTMD638に準拠して引張強
度、ASTM D790に準拠して曲げ強度、ASTM
D648に準拠して荷重たわみ温度を測定し、その結
果を表1に示した。また、図1に示した成形品を上記成
形条件で成形し、その真円度の測定を行い、その結果を
表1に示した。
【0026】実施例9〜11 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示
した割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエス
テル樹脂組成物のペレットを得た。 得られたポリエス
テル樹脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強
度、曲げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定
し、その結果を表1に示した。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示
した割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエス
テル樹脂組成物のペレットを得た。 得られたポリエス
テル樹脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強
度、曲げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定
し、その結果を表1に示した。
【0027】実施例12〜13 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維、アミノシ
ラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した平均粒
径140μm、平均厚さ4μmのガラスフレークを表1
に示した割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリ
エステル樹脂組成物のペレットを得た。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した
繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維、アミノシ
ラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した平均粒
径140μm、平均厚さ4μmのガラスフレークを表1
に示した割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリ
エステル樹脂組成物のペレットを得た。
【0028】得られたポリエステル樹脂組成物を、実施
例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ強度、荷重たわ
み温度および寸法安定性を測定し、その結果を表1に示
した。
例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ強度、荷重たわ
み温度および寸法安定性を測定し、その結果を表1に示
した。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1〜8 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のビスフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した
割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル
樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹
脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲
げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、そ
の結果を表2に示した。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のビスフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した
割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル
樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹
脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲
げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、そ
の結果を表2に示した。
【0031】比較例9〜11 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のビスフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した
割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル
樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹
脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲
げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、そ
の結果を表2に示した。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ア
ミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束剤として
のビスフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した
割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル
樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹
脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲
げ強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、そ
の結果を表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】比較例12〜22 固有粘度[η]0.8のポリブチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1600、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、エ
ポキシ当量が875〜975のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、アミノシラン化合物で表面処理を行った後に
集束剤としてのフェノールノボラック型エポキシ樹脂で
処理を施した繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊
維を表3に示した割合で配合し、実施例1〜8と同様に
してポリエステル樹脂組成物のペレットを得た。得られ
たポリエステル樹脂組成物を、実施例1〜8と同様の方
法で引張強度、曲げ強度、荷重たわみ温度および寸法安
定性を測定し、その結果を表3に示した。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1600、エポキシ当量が218
の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、エ
ポキシ当量が875〜975のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、アミノシラン化合物で表面処理を行った後に
集束剤としてのフェノールノボラック型エポキシ樹脂で
処理を施した繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊
維を表3に示した割合で配合し、実施例1〜8と同様に
してポリエステル樹脂組成物のペレットを得た。得られ
たポリエステル樹脂組成物を、実施例1〜8と同様の方
法で引張強度、曲げ強度、荷重たわみ温度および寸法安
定性を測定し、その結果を表3に示した。
【0034】比較例23〜25 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1600、エポキシ当量が875
〜975のビスフェノールA型エポキシ樹脂、アミノシ
ラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維径
13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表3に示した割
合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル樹
脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹脂
組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ
強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、その
結果を表3に示した。
粘度平均分子量22000の芳香族ポリカーボネート樹
脂、数平均分子量が約1600、エポキシ当量が875
〜975のビスフェノールA型エポキシ樹脂、アミノシ
ラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維径
13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表3に示した割
合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル樹
脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹脂
組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ
強度、荷重たわみ温度および寸法安定性を測定し、その
結果を表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物は、特
定の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂お
よび繊維状強化材を配合することによって、樹脂組成物
の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱性、
機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を得ること
のできるものであり、各種熱器具、電気・電子部品、自
動車部品等の広い分野で使用できる成形材料用ポリエス
テル樹脂組成物を提供できるものである。
定の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂お
よび繊維状強化材を配合することによって、樹脂組成物
の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱性、
機械的特性および寸法安定性に優れた成形品を得ること
のできるものであり、各種熱器具、電気・電子部品、自
動車部品等の広い分野で使用できる成形材料用ポリエス
テル樹脂組成物を提供できるものである。
【図1】真円度を測定するために使用する成形体の斜視
図である。
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63:04) (72)発明者 吉田 友彦 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステル樹脂55〜99.9重量%
と、芳香族ポリカーボネート樹脂5〜40重量%と、線
状高分子量クレゾールノボラックをクリシジルエーテル
化した次の一般式(1)で示される数平均分子量が70
00以下のエポキシ樹脂0.1〜45重量%とからなる
樹脂成分100重量部に対して、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂で処理を施した繊維強化材を3〜450
重量部配合してなるポリエステル樹脂組成物。 【化1】 (式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合しているCH
3 基であり、nは繰り返し数である。) - 【請求項2】 繊維状強化材が、シラン化合物で表面処
理を施した後、フェノールノボラック型エポキシ樹脂を
集束剤として使用して処理を施したことを特徴とする請
求項1記載のポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項3】 樹脂成分100重量部に対して板状充填
材を5.5〜70重量部配合してなることを特徴とする
請求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11823794A JPH07113037A (ja) | 1993-08-25 | 1994-05-31 | ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21054993 | 1993-08-25 | ||
JP5-210549 | 1993-08-25 | ||
JP11823794A JPH07113037A (ja) | 1993-08-25 | 1994-05-31 | ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113037A true JPH07113037A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=26456200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11823794A Pending JPH07113037A (ja) | 1993-08-25 | 1994-05-31 | ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113037A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005075910A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
WO2005040278A1 (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | ポリトリメチレンテレフタレート強化樹脂組成物 |
KR100580813B1 (ko) * | 2000-03-16 | 2006-05-16 | 주식회사 코오롱 | 난연성 폴리에스터 수지조성물 |
JP2008248048A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 高熱伝導熱可塑性樹脂成型材 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11823794A patent/JPH07113037A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100580813B1 (ko) * | 2000-03-16 | 2006-05-16 | 주식회사 코오롱 | 난연성 폴리에스터 수지조성물 |
JP2005075910A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP4623544B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2011-02-02 | 阪本薬品工業株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
WO2005040278A1 (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | ポリトリメチレンテレフタレート強化樹脂組成物 |
JPWO2005040278A1 (ja) * | 2003-10-28 | 2007-11-22 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリトリメチレンテレフタレート強化樹脂組成物 |
JP2008248048A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 高熱伝導熱可塑性樹脂成型材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0400935B1 (en) | Flame-retardant and glass fiber-reinforced polyester resin molding compositions | |
EP0389055A2 (en) | Aromatic polycarbonate resin composition | |
JP2000080289A (ja) | 液晶性樹脂組成物 | |
US20040186208A1 (en) | Flame resistant, laser weldable polyester resin composition | |
JPH1060241A (ja) | 強化ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 | |
JPH08183896A (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
JPH07113037A (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP3334956B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP3327652B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
KR100846861B1 (ko) | 폴리에스테르 수지 조성물 | |
JPH06172626A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3334955B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2632034B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2982212B2 (ja) | 難燃性組成物 | |
JPH06212065A (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JPH0627246B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2588429B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP3380072B2 (ja) | 流動性に優れた強化芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 | |
JP3147364B2 (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物 | |
JPH07242808A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2755339B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08225729A (ja) | 難燃性ポリエステル系樹脂組成物 | |
JPH0616912A (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2848927B2 (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
JPH07242809A (ja) | 樹脂組成物 |