JPH07111022B2 - 手袋および手袋編成における端縁部の処理方法 - Google Patents
手袋および手袋編成における端縁部の処理方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手袋編機によって編まれ
る手袋および手袋編成における手首部端縁の解れ止の処
理方法に関する。
る手袋および手袋編成における手首部端縁の解れ止の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の手袋編機を使用することによっ
て、手袋は大略次のように編成されている。まず小指、
薬指、中指、人差指の四指の編成が行われ、次に四本
胴、親指、五本胴が編成された後、手首および手首口縁
部の編成が自動に行われた後編機から払い落とされる。
しかし、上記の編成を経て編機から払い落とされた手袋
には手首口縁部の最終コースの編糸の解れ止め処理が施
されていないためこのままでは商用に供することができ
なかった。そこで従来は、オーバーロックミシンの縢り
止めによって該部の解れ止めを行っていた。しかし、前
記の方法では手袋編成後に別途ミシン工程を設けなけれ
ばならず、その結果手袋の製造原価の高騰させる原因と
なった。
て、手袋は大略次のように編成されている。まず小指、
薬指、中指、人差指の四指の編成が行われ、次に四本
胴、親指、五本胴が編成された後、手首および手首口縁
部の編成が自動に行われた後編機から払い落とされる。
しかし、上記の編成を経て編機から払い落とされた手袋
には手首口縁部の最終コースの編糸の解れ止め処理が施
されていないためこのままでは商用に供することができ
なかった。そこで従来は、オーバーロックミシンの縢り
止めによって該部の解れ止めを行っていた。しかし、前
記の方法では手袋編成後に別途ミシン工程を設けなけれ
ばならず、その結果手袋の製造原価の高騰させる原因と
なった。
【0003】そこで本願出願人を始め他の多くの出願人
によって上記の問題を解決するための方法が種々考えら
れた。それは手袋編成工程中の手首口端縁部となるコー
スを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止め
作用のある縢り糸を使って編成した後、熱処理してその
解れを防止するものであった。上記説明の方法に使用す
る縢り糸には、例えば特開昭58−163703号公
報、特開昭51−122532号公報を始め種々のもの
があり、現在広く一般的に実施されている方法は特公昭
60−52222号公報、特公昭61−17938号公
報記載の方法である。
によって上記の問題を解決するための方法が種々考えら
れた。それは手袋編成工程中の手首口端縁部となるコー
スを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止め
作用のある縢り糸を使って編成した後、熱処理してその
解れを防止するものであった。上記説明の方法に使用す
る縢り糸には、例えば特開昭58−163703号公
報、特開昭51−122532号公報を始め種々のもの
があり、現在広く一般的に実施されている方法は特公昭
60−52222号公報、特公昭61−17938号公
報記載の方法である。
【0004】これらの方法に使用される縢り糸は、熱収
縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性のない糸条を
撚り合わせカバーリングし、さらにその上に熱融着性の
ある糸条を反対方向に撚り合わせたもので、手袋編成中
の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周
回コースの編目を該糸によって編成することで連続する
コースの編目のニードルループとシンカーループの交叉
部が熱融着性のある糸条の熱処理による溶解作用により
互いに接着されるので編目が解れないというものであ
る。
縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性のない糸条を
撚り合わせカバーリングし、さらにその上に熱融着性の
ある糸条を反対方向に撚り合わせたもので、手袋編成中
の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周
回コースの編目を該糸によって編成することで連続する
コースの編目のニードルループとシンカーループの交叉
部が熱融着性のある糸条の熱処理による溶解作用により
互いに接着されるので編目が解れないというものであ
る。
【0005】しかし、従来は上記のような縢り糸を使用
した手袋の編成においては、手首口端縁部となるコース
を含む編終わりの数周の周回コースの編目を縢り糸によ
って編成されるのであるが、その際、手首部の編成に使
用され端縁部の編目を係止している針全部に対し給糸を
行い編成して解れ止を行っているため縢り糸自身の収縮
作用だけでは手首口部が充分に締まらずラッパ状となっ
てしまい、その結果製品の外観を損なわせる原因となっ
ていた。それで手首部編成後の手首口端縁部の処理方法
として手首部編成の際に該部の緊締用に使用されるゴム
糸を縢り糸で編成するコースにタックさせることで手首
口部の緊締力を強めようとしていた。
した手袋の編成においては、手首口端縁部となるコース
を含む編終わりの数周の周回コースの編目を縢り糸によ
って編成されるのであるが、その際、手首部の編成に使
用され端縁部の編目を係止している針全部に対し給糸を
行い編成して解れ止を行っているため縢り糸自身の収縮
作用だけでは手首口部が充分に締まらずラッパ状となっ
てしまい、その結果製品の外観を損なわせる原因となっ
ていた。それで手首部編成後の手首口端縁部の処理方法
として手首部編成の際に該部の緊締用に使用されるゴム
糸を縢り糸で編成するコースにタックさせることで手首
口部の緊締力を強めようとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では手首口
部の緊締力を得ることはできるものの次の問題を引き起
こす原因となった。つまり端縁部がゴム糸と共に編成さ
れているためにゴム糸が口部際に透けて現れ外観を損な
わす結果となった。またゴム糸の消費量もその編成の分
余計に必要となり製造原価を高騰させる原因にもなって
いる。さらに上記に説明した従来の方法では次のような
問題をも含んでいる。それは縢り糸による端縁部の編成
は手首部の編成の際に使用された針全部によって引き続
き同一編組織、所謂平編(天竺編)で編成されるために
どうしても端縁部の最終コースのループが口部端に位置
するようになるため着用時など引っ掛けやすく解れ止処
理したにもかかわらず解れを招く原因となっているだけ
でなく着用時に膚に接触することから着用感もよいもの
ではなかった。
部の緊締力を得ることはできるものの次の問題を引き起
こす原因となった。つまり端縁部がゴム糸と共に編成さ
れているためにゴム糸が口部際に透けて現れ外観を損な
わす結果となった。またゴム糸の消費量もその編成の分
余計に必要となり製造原価を高騰させる原因にもなって
いる。さらに上記に説明した従来の方法では次のような
問題をも含んでいる。それは縢り糸による端縁部の編成
は手首部の編成の際に使用された針全部によって引き続
き同一編組織、所謂平編(天竺編)で編成されるために
どうしても端縁部の最終コースのループが口部端に位置
するようになるため着用時など引っ掛けやすく解れ止処
理したにもかかわらず解れを招く原因となっているだけ
でなく着用時に膚に接触することから着用感もよいもの
ではなかった。
【0007】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
でその目的は手袋編成における手首口端縁部の解れ止め
処理の際に生ずる種々の問題を解決することのできる解
れ止の処理方法、並びにその方法によって製造される手
袋を提供することをその目的とする。
でその目的は手袋編成における手首口端縁部の解れ止め
処理の際に生ずる種々の問題を解決することのできる解
れ止の処理方法、並びにその方法によって製造される手
袋を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、手袋編機を使用して、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使用し
た針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行い、
次に、前記編成に使用した針の一部をループを係止させ
たまま休止状態にさせ残余の針によって手首口端縁部の
編成を行った後、前記休止状態にある針を作用状態に復
帰させ端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせるよ
うに編成して手首口端縁部を袋パイピング状に形成して
から手袋を編機より外した後、熱処理することで縢り糸
を融着させ編地の端縁部が解れないようにしたことを特
徴とするものである。
決するために、手袋編機を使用して、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使用し
た針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行い、
次に、前記編成に使用した針の一部をループを係止させ
たまま休止状態にさせ残余の針によって手首口端縁部の
編成を行った後、前記休止状態にある針を作用状態に復
帰させ端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせるよ
うに編成して手首口端縁部を袋パイピング状に形成して
から手袋を編機より外した後、熱処理することで縢り糸
を融着させ編地の端縁部が解れないようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】次に、手袋編機を使用して、手袋編成中の
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、熱融着性を有する
縢り糸を使用して手首部の編成に続くコースの編成を行
った後、一部の針をループを係止させたまま休止位置に
とどまらせると共に、前記縢り糸に代えて弾性糸を使用
して残余の針によって手首部に引き続いて手首口端縁部
の編成を数周の周回コ ース行い、しかる後に前記弾性糸
を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用して前記
休止状態にある針を作用状態に復帰させ編成をすること
により端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせ、次
に、引き続く周回コースを縢り糸によって編成して手首
口端縁部を袋パイピング状に形成してから手袋を編機よ
り外した後、熱処理して縢り糸を融着させることにより
編地の端縁部が解れないようにすることも特徴とするも
のである。
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、熱融着性を有する
縢り糸を使用して手首部の編成に続くコースの編成を行
った後、一部の針をループを係止させたまま休止位置に
とどまらせると共に、前記縢り糸に代えて弾性糸を使用
して残余の針によって手首部に引き続いて手首口端縁部
の編成を数周の周回コ ース行い、しかる後に前記弾性糸
を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用して前記
休止状態にある針を作用状態に復帰させ編成をすること
により端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせ、次
に、引き続く周回コースを縢り糸によって編成して手首
口端縁部を袋パイピング状に形成してから手袋を編機よ
り外した後、熱処理して縢り糸を融着させることにより
編地の端縁部が解れないようにすることも特徴とするも
のである。
【0010】更に、手袋編機を使用して、手袋編成中の
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使
用した針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行
い、次に、前記縢り糸に代えて弾性糸を使用して前記編
成に使用した針の一部のループを係止させたまま休止状
態にさせ、残余の針によって手首口端縁部の編成を行っ
た後、前記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記休止状
態にある針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なく
とも1コース以上の編成をすることにより端縁部の上端
編地と下端編地とを編み合わせて手首口端縁部を袋パイ
ピング状に形成してから当該手袋を編機より外した後、
熱処理して縢り糸を融着させることにより編地の端縁部
が解れないようにしたことも特徴とするものである。
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使
用した針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行
い、次に、前記縢り糸に代えて弾性糸を使用して前記編
成に使用した針の一部のループを係止させたまま休止状
態にさせ、残余の針によって手首口端縁部の編成を行っ
た後、前記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記休止状
態にある針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なく
とも1コース以上の編成をすることにより端縁部の上端
編地と下端編地とを編み合わせて手首口端縁部を袋パイ
ピング状に形成してから当該手袋を編機より外した後、
熱処理して縢り糸を融着させることにより編地の端縁部
が解れないようにしたことも特徴とするものである。
【0011】また、手袋編機を使用して、手袋編成中の
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使
用した針の一部を前記手首部の編地のループを係止させ
たまま休止位置にとどまらせ弾性糸を使用して残余の針
によって手首部に手首口端縁部の編成を行った後、前記
弾性糸を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用し
て前記の休止状態にある針を作用状態に復帰させて編成
することにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合
わせて手首口端縁部を袋パイピング状に形成し、次に、
縢り糸によって編成し手袋を編機より外した後、熱処理
して縢り糸を融着させることにより編地の端縁部が解れ
ないようにすることも特徴とするものである。
手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回
コースの編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使
用した針の一部を前記手首部の編地のループを係止させ
たまま休止位置にとどまらせ弾性糸を使用して残余の針
によって手首部に手首口端縁部の編成を行った後、前記
弾性糸を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用し
て前記の休止状態にある針を作用状態に復帰させて編成
することにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合
わせて手首口端縁部を袋パイピング状に形成し、次に、
縢り糸によって編成し手袋を編機より外した後、熱処理
して縢り糸を融着させることにより編地の端縁部が解れ
ないようにすることも特徴とするものである。
【0012】加えて、手袋編機を使用して、手袋編成中
の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周
回コースの編目を編成する際に、先ず、所定のコースを
弾性糸を使用して手首部の編成に使用した針の一部を前
記手首部の編地のループを係止させたまま休止状態に
し、残余の針によって手首口端縁部の編成行い、次に前
記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記の休止状態にあ
る針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なくとも1
コース以上の編成をすることにより端縁部の上端編地と
下端編地とを編み合わせるように編成して手首口端縁部
を袋パイピング状に形成してから手袋を編機より外した
後、適宜熱処理することで縢り糸を融着させ編地の端縁
部が解れないようにすることも特徴の1つである。
の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周
回コースの編目を編成する際に、先ず、所定のコースを
弾性糸を使用して手首部の編成に使用した針の一部を前
記手首部の編地のループを係止させたまま休止状態に
し、残余の針によって手首口端縁部の編成行い、次に前
記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記の休止状態にあ
る針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なくとも1
コース以上の編成をすることにより端縁部の上端編地と
下端編地とを編み合わせるように編成して手首口端縁部
を袋パイピング状に形成してから手袋を編機より外した
後、適宜熱処理することで縢り糸を融着させ編地の端縁
部が解れないようにすることも特徴の1つである。
【0013】そして、本発明に係る手袋は、手袋編機に
よって編成された手袋において、手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目が弾性糸
によって袋パイピング状に編目を形成され、前記編目に
続くコースの編目が縢り糸により形成されており、当該
編目の縢り糸が熱処理によって融着され最終の編目の解
れ止めが施されていることを特徴とするものである。
よって編成された手袋において、手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目が弾性糸
によって袋パイピング状に編目を形成され、前記編目に
続くコースの編目が縢り糸により形成されており、当該
編目の縢り糸が熱処理によって融着され最終の編目の解
れ止めが施されていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】手袋編成工程中の手首口端縁部となるコースを
含む編終わりの数周の周回コースの編成を一部の針をル
ープを係止したまま休止位置にとどまらせ弾性を帯びた
弾性糸あるいは縢り糸によって残余の針によって手首部
に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース編
成するため該部分の編目は隣接する同一コースの編目に
対して相互に緊張した状態で配列されるために手首口部
の緊締力を充分強める方向に作用すると共に、前記休止
状態にある針を作用状態に復帰させ編成するために手首
口端縁部の編地の上端が反り返って基端に編み合わされ
た袋パイピング状の編地となる。
含む編終わりの数周の周回コースの編成を一部の針をル
ープを係止したまま休止位置にとどまらせ弾性を帯びた
弾性糸あるいは縢り糸によって残余の針によって手首部
に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース編
成するため該部分の編目は隣接する同一コースの編目に
対して相互に緊張した状態で配列されるために手首口部
の緊締力を充分強める方向に作用すると共に、前記休止
状態にある針を作用状態に復帰させ編成するために手首
口端縁部の編地の上端が反り返って基端に編み合わされ
た袋パイピング状の編地となる。
【0015】
【実施例】次に本発明の手袋およびその編成方法につい
て好適な実施例をそれぞれ示すとともに説明する。本発
明の手袋10およびその編成方法は図1に示すように小
指1、薬指2、中指3、人差指4、四本胴5、親指6、
五本胴7、手首部8およびそれに続く編成最終部にあた
る手首口端縁部9が編成される点では従来の手袋編成と
同様であるが、手首口端縁部となるコースを含む編終わ
りの数周の周回コースの編目の編成を以下に示す実施例
1、実施例2、実施例3とすることで手袋およびその編
成方法を完成させている。
て好適な実施例をそれぞれ示すとともに説明する。本発
明の手袋10およびその編成方法は図1に示すように小
指1、薬指2、中指3、人差指4、四本胴5、親指6、
五本胴7、手首部8およびそれに続く編成最終部にあた
る手首口端縁部9が編成される点では従来の手袋編成と
同様であるが、手首口端縁部となるコースを含む編終わ
りの数周の周回コースの編目の編成を以下に示す実施例
1、実施例2、実施例3とすることで手袋およびその編
成方法を完成させている。
【0016】
【実施例1】図2に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部8の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行った後、続く手首
口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸101
に代えて縢り糸102を使用して該手首口端縁部9の編
成が行われる。縢り糸102による第一コースAは手首
部8の編成に使用された各針N1,N2,…,Nnによ
って編成される。続く第二コースBおよび第三コースC
の編成は上記第1コースAの編成に使用した針の一部の
針N1,N3,N5,N7,Nn−1を休止状態にし、
残余の針N2,N4,N6,Nnを使用して編成され
る。第四コースDでは前回まで休止状態に置かれていた
針N1,N3,N5,N7,Nn−1を作用状態に復帰
させるとともに全部の針N1,N2,…,Nnへ縢り糸
102を給糸して編成を行う。以後上記のように編成さ
れた手袋は編機から外されその編成を終了する。
せず)を編糸100で、そして手首部8の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行った後、続く手首
口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸101
に代えて縢り糸102を使用して該手首口端縁部9の編
成が行われる。縢り糸102による第一コースAは手首
部8の編成に使用された各針N1,N2,…,Nnによ
って編成される。続く第二コースBおよび第三コースC
の編成は上記第1コースAの編成に使用した針の一部の
針N1,N3,N5,N7,Nn−1を休止状態にし、
残余の針N2,N4,N6,Nnを使用して編成され
る。第四コースDでは前回まで休止状態に置かれていた
針N1,N3,N5,N7,Nn−1を作用状態に復帰
させるとともに全部の針N1,N2,…,Nnへ縢り糸
102を給糸して編成を行う。以後上記のように編成さ
れた手袋は編機から外されその編成を終了する。
【0017】
【実施例2】図3に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部7の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行われた後、続く手
首口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて縢り糸102を使用して第一コースAの編成
が行われる。このコースは手首部8の編成に使用された
各針N1,N2,…,Nnが使用されその編成が行われ
る。続く第二コースBおよび第三コースCの編成は上記
縢り糸102に代えて弾性糸103によって行われる。
ここでは上記縢り糸102によって編成された第一コー
スAの編目を係止した針の一部の針N1,N3,N5,
N7,Nn−1を休止状態にし、残余の針N2,N4,
N6,Nnを使用して編成される。第四コースDでは上
記の編成に使用された弾性糸103に代え再び縢り糸1
02を使用して前回まで休止状態に置かれていた針N
1,N3,N5,N7,Nn−1を作用状態に復帰させ
るとともに全部の針N1,N2,…,Nnへ給糸させて
編成を行う。以後上記のように編成された手袋は編機か
ら外されその編成を終了する。
せず)を編糸100で、そして手首部7の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行われた後、続く手
首口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて縢り糸102を使用して第一コースAの編成
が行われる。このコースは手首部8の編成に使用された
各針N1,N2,…,Nnが使用されその編成が行われ
る。続く第二コースBおよび第三コースCの編成は上記
縢り糸102に代えて弾性糸103によって行われる。
ここでは上記縢り糸102によって編成された第一コー
スAの編目を係止した針の一部の針N1,N3,N5,
N7,Nn−1を休止状態にし、残余の針N2,N4,
N6,Nnを使用して編成される。第四コースDでは上
記の編成に使用された弾性糸103に代え再び縢り糸1
02を使用して前回まで休止状態に置かれていた針N
1,N3,N5,N7,Nn−1を作用状態に復帰させ
るとともに全部の針N1,N2,…,Nnへ給糸させて
編成を行う。以後上記のように編成された手袋は編機か
ら外されその編成を終了する。
【0018】
【実施例3】図4に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して行われた後、続く
手首口端縁部の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて弾性糸103を使用して編成が行われる。弾
性糸103による第一コースAおよび第二コースBは手
首部8の編成に使用された各針N1,N2,…,Nnの
一部の針N1,N3,N5,N7,Nn−1を休止状態
にし、残余の針N2,N4,N6,Nnを使用して編成
される。続く第三コースCでは上記の編成に使用された
弾性糸103に代え縢り糸102を使用して前回まで休
止状態に置かれていた針N1,N3,N5,N7,Nn
−1を作用状態に復帰させるとともに全部の針N1,N
2,…,Nnへ給糸させて編成を行う。
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して行われた後、続く
手首口端縁部の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて弾性糸103を使用して編成が行われる。弾
性糸103による第一コースAおよび第二コースBは手
首部8の編成に使用された各針N1,N2,…,Nnの
一部の針N1,N3,N5,N7,Nn−1を休止状態
にし、残余の針N2,N4,N6,Nnを使用して編成
される。続く第三コースCでは上記の編成に使用された
弾性糸103に代え縢り糸102を使用して前回まで休
止状態に置かれていた針N1,N3,N5,N7,Nn
−1を作用状態に復帰させるとともに全部の針N1,N
2,…,Nnへ給糸させて編成を行う。
【0019】第四コースDの編成も上記第三コースCと
同様に行われる。以後上記のように編成された手袋は編
機から外されその編成を終了する。手首口端縁部9の編
成を上記各実施例に示されるように行うことで編成され
る手袋の手首口端縁部9の形状は図5及び図6に示すよ
うな状態となる。つまり、休止状態に置かれた針を作用
状態に復帰させ編成を行うことで該部の編地の上端が反
り返って基端に編み合わされた袋パイピング状の編地と
なるのである。
同様に行われる。以後上記のように編成された手袋は編
機から外されその編成を終了する。手首口端縁部9の編
成を上記各実施例に示されるように行うことで編成され
る手袋の手首口端縁部9の形状は図5及び図6に示すよ
うな状態となる。つまり、休止状態に置かれた針を作用
状態に復帰させ編成を行うことで該部の編地の上端が反
り返って基端に編み合わされた袋パイピング状の編地と
なるのである。
【0020】尚、上記各実施例は本発明の好適なものを
示したにもので、手首口端縁部9の編成コース数を4コ
ースの周回コースで完了するものとしたが、勿論その編
成コース数を適宜変更できるこことは言うまでもない。
例えば、実施例1において縢り糸102によって編まれ
る第二コースBの編成を若干追加することで袋パイピン
グ状の編地をよりボリュウーム感あるものとすること、
また、縢り糸による編成コースを追加しパイピング状の
編地の基端部と上縁部が編み合わされた後最終コースの
編成が完了した状態で連続するコースに縢り糸で形成さ
れた編目を配置させ熱処理の際の融着作用増加させ最終
コースの編目の解れ止めをより強力にすることもでき
る。
示したにもので、手首口端縁部9の編成コース数を4コ
ースの周回コースで完了するものとしたが、勿論その編
成コース数を適宜変更できるこことは言うまでもない。
例えば、実施例1において縢り糸102によって編まれ
る第二コースBの編成を若干追加することで袋パイピン
グ状の編地をよりボリュウーム感あるものとすること、
また、縢り糸による編成コースを追加しパイピング状の
編地の基端部と上縁部が編み合わされた後最終コースの
編成が完了した状態で連続するコースに縢り糸で形成さ
れた編目を配置させ熱処理の際の融着作用増加させ最終
コースの編目の解れ止めをより強力にすることもでき
る。
【0021】これは連続するコースの編目が編糸100
と縢り糸103あるいは弾性糸104と縢り糸103の
状態で完了されて熱処理時の縢り糸102の融着作用が
編糸101あるいは弾性糸104の種類により十分に発
揮されず強力な解れ止めができない場合に行えばよい。
また、縢り糸を含む弾性糸を上記編成の際に休止状態に
させる針と作用状態にさせる針の比率を実施例では1:
1としたが1:2あるいは2:2程度に変更することで
手首口の緊締力の調整も可能であり本発明の主旨を逸脱
しない範囲において実施可能である。
と縢り糸103あるいは弾性糸104と縢り糸103の
状態で完了されて熱処理時の縢り糸102の融着作用が
編糸101あるいは弾性糸104の種類により十分に発
揮されず強力な解れ止めができない場合に行えばよい。
また、縢り糸を含む弾性糸を上記編成の際に休止状態に
させる針と作用状態にさせる針の比率を実施例では1:
1としたが1:2あるいは2:2程度に変更することで
手首口の緊締力の調整も可能であり本発明の主旨を逸脱
しない範囲において実施可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明の手袋および手袋における端縁部
の処理方法は一部の針を休止状態にさせた後手首口端縁
部の編成を行うようにしたのでゴム糸を挿入して手首口
端縁部の編成を行わなくとも従来のように手首口部が充
分に締まらずラッパ状となってしまい、その結果製品の
外観を損なわせるという問題を解決することができる。
更に、ゴム糸による編成が不要になるため手首口端縁部
にゴム糸が透けて現れることこともなく外観を損なわす
ことがなくなると共に製造原価を抑えることもできる。
の処理方法は一部の針を休止状態にさせた後手首口端縁
部の編成を行うようにしたのでゴム糸を挿入して手首口
端縁部の編成を行わなくとも従来のように手首口部が充
分に締まらずラッパ状となってしまい、その結果製品の
外観を損なわせるという問題を解決することができる。
更に、ゴム糸による編成が不要になるため手首口端縁部
にゴム糸が透けて現れることこともなく外観を損なわす
ことがなくなると共に製造原価を抑えることもできる。
【0023】加えて、編み上った形状が袋パイピング状
となるため編終わり部の最終コースが端縁部の編地が反
り返ってぐるっと巻き込まれた基端部付近に位置するた
め従来に比べ着用時など編目を引っ掛けることも少なく
なり編目の解れを防止することができる。また、上記形
状の編地となるため熱処理によってやや硬化した縢り糸
が着用時に膚に接触しなくなるので着用時の不快感をな
くすことも可能となる。
となるため編終わり部の最終コースが端縁部の編地が反
り返ってぐるっと巻き込まれた基端部付近に位置するた
め従来に比べ着用時など編目を引っ掛けることも少なく
なり編目の解れを防止することができる。また、上記形
状の編地となるため熱処理によってやや硬化した縢り糸
が着用時に膚に接触しなくなるので着用時の不快感をな
くすことも可能となる。
【図1】は本発明の方法によって編成された手袋の概略
を示した正面図である。
を示した正面図である。
【図2】は実施例1の編成を表した図である。
【図3】は実施例2の編成を表した図である。
【図4】は実施例3の編成を表した図である。
【図5】は図1のV−Vの線断面図である。
【図6】は図5のVIの部分の拡大図である。
【0024】
1・・・小指、 2・・・薬指、 3・・・中指、 4・・・人差指、 5・・・四本胴、 6・・・親指、 7・・・五本胴、 8・・・手首部、 9・・・手首口端縁部、 10・・・手袋、 100・・・編糸、 101・・・ゴム糸、 102・・・縢り糸、 103・・・弾性糸
Claims (6)
- 【請求項1】手袋編機を使用して、手首部に続き編成さ
れる手首部の端縁部となる編終わりの数周の周回コース
の編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使用した
針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行い、次
に、前記編成に使用した針の一部をループを係止させた
まま休止状態にさせ残余の針によって手首口端縁部の編
成を行った後、前記休止状態にある針を作用状態に復帰
させ端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせるよう
に編成して手首口端縁部を袋パイピング状に形成してか
ら手袋を編機より外した後、熱処理することで縢り糸を
融着させ編地の端縁部が解れないようにしたことを特徴
とする手袋編成における端縁部の処理方法。 - 【請求項2】手袋編機を使用して、手首部に続き編成さ
れる手首部の端縁部となる編終わりの数周の周回コース
の編目を編成する際に、先ず、熱融着性を有する縢り糸
を使用して手首部の編成に続くコースの編成を行った
後、一部の針をループを係止させたまま休止位置にとど
まらせると共に、前記縢り糸に代えて弾性糸を使用して
残余の針によって手首部に引き続いて手首口端縁部の編
成を数周の周回コース行い、しかる後に前記弾性糸を使
用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用して前記休止
状態にある針を作用状態に復帰させ編成をすることによ
り端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせ、次に、
引き続く周回コースを縢り糸によって編成して手首口端
縁部を袋パイピング状に形成してから手袋を編機より外
した後、熱処理して縢り糸を融着させることにより編地
の端縁部が解れないようにすることを特徴とする手袋編
成における端縁部の処理方法。 - 【請求項3】手袋編機を使用して、手首部に続き編成さ
れる手首部の端縁部となる編終わりの数周の周回コース
の編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使用した
針に熱融着性を有する縢り糸を給糸して編成を行い、次
に、前記縢り糸に代えて弾性 糸を使用して前記編成に使
用した針の一部のループを係止させたまま休止状態にさ
せ、残余の針によって手首口端縁部の編成を行った後、
前記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記休止状態にあ
る針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なくとも1
コース以上の編成をすることにより端縁部の上端編地と
下端編地とを編み合わせて手首口端縁部を袋パイピング
状に形成してから当該手袋を編機より外した後、熱処理
して縢り糸を融着させることにより編地の端縁部が解れ
ないようにすることを特徴とする手袋編成における端縁
部の処理方法。 - 【請求項4】手袋編機を使用して、手首部に続き編成さ
れる手首部の端縁部となる編終わりの数周の周回コース
の編目を編成する際に、先ず、手首部の編成に使用した
針の一部を前記手首部の編地のループを係止させたまま
休止位置にとどまらせ弾性糸を使用して残余の針によっ
て手首部に手首口端縁部の編成を行った後、前記弾性糸
を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用して前記
の休止状態にある針を作用状態に復帰させて編成するこ
とにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせて
手首口端縁部を袋パイピング状に形成し、次に、縢り糸
によって編成し手袋を編機より外した後、熱処理して縢
り糸を融着させることにより編地の端縁部が解れないよ
うにすることを特徴とする手袋編成における端縁部の処
理方法。 - 【請求項5】手袋編機を使用して、手首部に続き編成さ
れる手首部の端縁部となる編終わりの数周の周回コース
の編目を編成する際に、先ず、所定のコースを弾性糸を
使用して手首部の編成に使用した針の一部を前記手首部
の編地のループを係止させたまま休止状態にさせ残余の
針によって手首口端縁部の編成行い、次に前記弾性糸に
代えて縢り糸を使用して前記の休止状態にある針を作用
状態に復帰させ全針に給糸して少なくとも1コース以上
の編成をすることにより端縁部の上端編地と下端編地と
を編み合わせるように編成して手首口端縁部を袋パイピ
ング状に形成してから手袋を編機より外した後、適宜熱
処理することで縢り糸を融着させ編地の端縁部が解れな
いようにすることを特徴とする手袋編成における端縁部
の処理方法。 - 【請求項6】手袋編機によって編成された手袋におい
て、手首部に続き編成される手首部の端縁部となる編終
わりの数周の周回コースの編目を編成する際に、手首口
端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
の編目が弾性糸によって袋パイピング状に形成され、前
記編目に続くコースの編目が縢り糸により形成されてお
り、当該編目の縢り糸が熱処理によって融着され最終の
編目の解れ止めが施されていることを特徴とする手袋。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339591A JPH07111022B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 手袋および手袋編成における端縁部の処理方法 |
KR1019920003515A KR100229115B1 (ko) | 1991-03-08 | 1992-03-04 | 장갑편성에 있어서 끝가장자리부의 처리방법 및 그 장갑 |
US07/846,851 US5239846A (en) | 1991-03-08 | 1992-03-06 | Knitted gloves and method of processing edges of gloves in the knitting process |
CN92101487A CN1044924C (zh) | 1991-03-08 | 1992-03-08 | 手套及手套编织的收口处的处理方法 |
TW081103222A TW203637B (en) | 1991-03-08 | 1992-04-24 | Knitting method for gloves and opening ends of gloves |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339591A JPH07111022B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 手袋および手袋編成における端縁部の処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073592A JPH073592A (ja) | 1995-01-06 |
JPH07111022B2 true JPH07111022B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=12662599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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CN (1) | CN1044924C (ja) |
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