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JPH06320360A - 物品の組立方法及び組立装置 - Google Patents

物品の組立方法及び組立装置

Info

Publication number
JPH06320360A
JPH06320360A JP5108042A JP10804293A JPH06320360A JP H06320360 A JPH06320360 A JP H06320360A JP 5108042 A JP5108042 A JP 5108042A JP 10804293 A JP10804293 A JP 10804293A JP H06320360 A JPH06320360 A JP H06320360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
dedicated
carriage
parts
assembly line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5108042A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Numata
巧 沼田
Kimitaka Ogata
公貴 尾形
Hideki Tamura
英樹 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURATA KK
Original Assignee
KURATA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURATA KK filed Critical KURATA KK
Priority to JP5108042A priority Critical patent/JPH06320360A/ja
Publication of JPH06320360A publication Critical patent/JPH06320360A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体部品を台車上に保持してライン1を搬送
し、その間に部品を仮付け及び増打ちして車体Wを組み
立てる場合、台車の循環搬送形式をなくして省スペース
化、コストダウン化を図り、仮付け及び増打ち工程を同
じラインで行って工程を汎用化する。 【構成】 種類の異なる車体Wを部品仮付けのために位
置決め保持する専用台車3A,3Bをライン1の部品供
給ステーションS1 と仮付けステーションS2 との間で
往来させ、車体Wを保持する共通台車10Aは仮付けス
テーションS2 と増打ちステーションS3 との間で往来
させる。専用台車3A(3B)上に位置決め保持された
部品を仮付けステーションS2 で溶接ロボット29によ
り仮付けした後、サイド回転治具24に移して位置決め
し増打ちする。増打ちステーションS3 では部品を共通
台車10Aからサイド回転治具31に移して位置決めし
溶接ロボット32でさらに増打ちする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物品の組立方法及び
組立装置に関し、特に、物品として車両の多種類の車体
や車体部品を混合生産するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種車体の組立装置とし
て、各々車体部品を位置決め保持する治具を有する複数
台の台車をループ型の搬送ラインに沿って循環させなが
ら、その台車上で車体を溶接して組み立てるようにした
循環搬送形式(サーキュレーション形式)のものが一般
によく知られている。すなわち、このものでは、組立ラ
インの所定のステーションで例えば部品の溶接による仮
付けや増打ち等の工程を行い、その工程が終了すると、
台車を次のステーションに搬送してそこで次の工程を行
う。最後のステーションで全ての工程が終了して車体が
完成すると、台車から車体を搬出するとともに、空にな
った台車を回収ラインを経由して組立ラインの最初のス
テーションに戻すようになされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部品仮付け
のために位置決め保持する治具は一般に複雑であり、従
来のような循環搬送形式で搬送すると、溶接の増打ちの
際に上記治具が干渉するので、実際には増打ちすること
が困難である。しかも、部品仮付けのために位置決め保
持する治具が複雑であるので、循環搬送形式での設備が
極めて大掛かりなものとなり、高コストを要するという
問題もある。従って、現状では、仮付け工程はその後の
増打ち工程と同じ組立ラインとせず、非循環搬送形式の
専用ラインが採用されており、汎用化されてはいない。
【0004】一方、台車を搬送する増打ち工程について
は循環搬送形式であるので、大掛かりな設備や高い費
用、或いは大きな設置スペースを要するのは避けられ得
ず、この点から見ると改良の余地がある。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、台車の構成やその搬送形態等を変える
ことにより、多種類の物品の混合組立てする場合に組立
ラインの仮接合及び本接合の全ての工程を汎用化すると
ともに、搬送台車の循環搬送形式をなくして省スペース
化及び低コスト化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、基本的に台車を組立ラインの隣り合
うステーション間のみを往来するように移動させること
とする。そして、その台車を複数種類の物品の構成部品
に共通な位置決め治具を有する共通台車と、各種類の物
品専用の治具を有する専用台車とに分け、専用台車につ
いては物品の種類に合わせて複数設けて、組立ラインの
上流側ステーション間で往来するようにする一方、共通
台車は物品の種類数とは無関係に1種類として、組立ラ
インの下流側ステーション間で往来するようにした。
【0007】すなわち、請求項1の発明は、組立ライン
上で台車を搬送して複数の種類の物品を組み立てる物品
の組立方法であり、物品を構成する部品を部品仮付けの
ために位置決め保持する専用治具を備えた複数種類の専
用台車と、複数種類の物品に共通する共通治具を備えた
少なくとも1台の共通台車とを用意する。
【0008】そして、まず、上記複数種類の専用台車の
1つを台車供給手段により組立ラインの部品供給ステー
ションに供給するとともに、該専用台車上に部品を供給
して専用治具により位置決め保持する。
【0009】次いで、専用台車を仮接合ステーションに
移送して部品を仮接合するとともに、その仮接合された
部品を専用台車から第1位置決め手段に移載して位置決
め保持し、その部品の一部を本接合した後、第1位置決
め手段から共通台車上に移載して共通治具により載置保
持する。
【0010】その後、共通台車を少なくとも1つの本接
合ステーションに移送し、部品を共通台車から第2位置
決め手段に移載して位置決め保持し、その部品の残部を
本接合する。
【0011】請求項3の発明は、上記のように、組立ラ
イン上で台車を搬送して複数の種類の物品を組み立てる
ようにした物品の組立装置である。この発明では、物品
を構成する部品を部品仮付けのために位置決め保持する
専用治具を備えた複数種類の専用台車と、複数種類の物
品に共通する共通治具を備えた少なくとも1台の共通台
車とを設ける。
【0012】また、上記複数種類の専用台車の1つを組
立ラインに供給する台車供給手段を設ける。
【0013】そして、上記組立ラインには部品供給ステ
ーションと、この部品供給ステーション下流側の組立ラ
インに配置される仮接合ステーションと、仮接合ステー
ションの下流側に配置される少なくとも1つの本接合ス
テーションとを設ける。
【0014】上記部品供給ステーションは、上記台車供
給手段により供給された専用台車上に部品を供給すると
ともに、該部品をその中の専用治具により位置決め保持
するステーションである。
【0015】また、仮接合ステーションは、部品を仮付
けのために位置決め保持する第1位置決め手段を有し、
上記部品供給ステーションで位置決めされた部品を専用
台車上で仮接合するとともに、該仮接合された部品を専
用台車から上記第1位置決め手段に移載して位置決め
し、その部品の一部を本接合した後、第1位置決め手段
から共通台車上に移載して共通治具により載置保持する
ものである。
【0016】さらに、本接合ステーションは、部品を位
置決め保持する第2位置決め手段を有し、共通台車上の
部品を上記第2位置決め手段に移載して位置決めし、そ
の部品の残部を本接合するものである。
【0017】請求項4の発明では、上記専用台車は、仮
接合ステーションで仮接合された部品が第1位置決め手
段に移載された後に直ちに部品供給ステーションに戻る
ように構成し、一方、共通台車は、本接合ステーション
で本接合された部品が第2位置決め手段に移載された後
に直ちに上記本接合ステーション上流側のステーション
に戻るように構成する。
【0018】請求項5〜7の発明では上記台車供給手段
の構成を具体化する。すなわち、請求項5の発明では、
台車供給手段は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納
する複数の台車格納部を組立ライン側方に有していて、
該台車格納部から専用台車を択一的に組立ラインに供給
するように構成する。
【0019】また、請求項6の発明では、台車供給手段
は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納する複数の台
車格納部が円周方向に配置されたターンテーブルを有し
ており、ターンテーブルの回動により1つの台車格納部
を組立ライン近くの位置に位置付けて、該台車格納部か
ら専用台車を組立ラインに供給するように構成する。
【0020】さらに、請求項7の発明では、台車供給手
段は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納する複数の
台車格納部が昇降可能に配置された昇降手段を有してお
り、昇降手段による台車格納部の昇降移動によりその1
つの台車格納部を組立ラインの高さ位置に位置付けて、
該台車格納部から専用台車を組立ラインに供給するよう
に構成する。
【0021】請求項8の発明では、上記各位置決め手段
は、組立ラインの両側に立設された支持体と、この各支
持体に組立ラインの方向と平行な軸により回動可能に支
持され、異なる種類の物品にそれぞれ対応するように設
けられた複数種類の支持アームとを備えてなり、各支持
体における同じ種類の支持アーム同士を互いに組立ライ
ン側に向けて略水平に停止させ、該両支持アーム間に物
品を位置決めして支持するように構成する。
【0022】請求項9の発明では、上記専用台車及び共
通台車は、それぞれ台車上の部品を上記位置決め手段の
支持アームと授受可能な高さ位置まで上昇させるリフタ
を備えているものとする。
【0023】請求項2又は10の発明では、上記物品を
車両の車体又は車体部品とする。
【0024】請求項11の発明では、上記車体又は車体
部品の接合を自動溶接により行うように構成する。
【0025】請求項12の発明では、組立ラインに、部
品供給ステーション、仮接合ステーション及び本接合ス
テーションを組み合わせてなるステーション群を複数配
置する。
【0026】
【作用】上記の構成により、請求項1又は3の発明で
は、複数種類の専用台車の中から目的の1種類の専用台
車が台車供給手段により選択されて組立ラインに供給さ
れると、この専用台車は組立ラインにおける部品供給ス
テーションに搬送され、そこで専用台車上に部品が供給
されて、その部品は専用治具で位置決め保持される。こ
の後、専用台車は専用治具で部品を保持したまま、次の
仮接合ステーションに搬送され、ここで部品が仮接合さ
れる。その後、この仮接合された部品は専用台車から第
1位置決め手段に移載されて位置決めし、その位置決め
状態で部品の一部が本接合される。その後、部品は第1
位置決め手段から共通台車上に移載されて共通治具によ
り保持される。この共通台車は仮接合ステーションから
次の少なくとも1つの本接合ステーションに搬送され、
そこで、部品が共通台車から第2位置決め手段に移載さ
れて位置決めされ、その位置決め状態で部品の残部が本
接合される。
【0027】同じ種類の物品が引き続いて組み立てられ
るときには、上記仮接合ステーションで第1位置決め手
段への部品の移載に伴って空になった専用台車が仮接合
ステーションから元の部品供給ステーションに戻り、そ
こで次の物品の部品が供給されて専用治具で位置決め保
持される。また、上記共通台車は、本接合ステーション
において第2位置決め手段への物品の移載により空にな
ると、元の仮接合ステーションに戻り、次の部品移載が
行われる。以下、各台車について隣り合う両ステーショ
ン間で上記と同様の往来が繰り返される。
【0028】これに対し、組み立てる物品の種類を変え
るときには、上記共通台車の動きは変わらないが、専用
台車は仮接合ステーションで空になった後、仮接合ステ
ーションから部品供給ステーションを越えて台車供給手
段まで戻り、該台車供給手段により新たな種類の専用台
車と交換される。この新しい専用台車は上記と同様に部
品供給ステーションに搬送されて、そこで新しい種類の
物品の部品が供給され、その専用治具で部品仮付けのた
めに位置決め保持される。
【0029】したがって、これらの発明では、複数種類
の物品を組み立てる場合、それに合わせて専用台車及び
各位置決め手段のみを交換すればよいこととなり、種類
変更の際の手間を大幅に低減することができる。しか
も、このように物品の種類に合わせた台車の交換が容易
であるので、多種類の物品を生産するときにロット生産
が不要であり、1つの組立ラインで物品の混合生産を効
率よく行うことができる。
【0030】また、基本的に、専用台車は組立ラインの
部品供給ステーションと仮接合ステーションとの間を、
また共通台車は仮接合ステーションと本接合ステーショ
ンとの間をそれぞれ往復するだけであるので、専用及び
共通台車の循環搬送形式が不要となり、レイアウト上、
小さい設置面積のスペースで多種類の物品の混合組立て
が可能となり、コストダウン化をも図ることができる。
【0031】さらに、部品の仮接合までを専用台車上で
専用治具により位置決め保持して行い、その後の部品の
本接合については、仮接合及び本接合ステーションでそ
れぞれ第1及び第2位置決め手段により位置決めして行
うので、仮接合された部品をそのまま専用台車上で本接
合する場合のように、複雑な専用治具が本接合の邪魔に
なることはなく、部品の仮接合及び本接合の各工程を同
じ組立ライン上で行って、部品組立ての全ての工程を汎
用化することができる。
【0032】請求項4の発明では、上記専用台車は、仮
接合ステーションで仮接合された部品が第1位置決め手
段に移載されると、その後に直ちに部品供給ステーショ
ンに戻る。また、共通台車にあっては、本接合ステーシ
ョンで本接合された部品が第2位置決め手段に移載され
た後、直ちに本接合ステーション上流側のステーショ
ン、つまり部品供給ステーション又は他の本接合ステー
ションに戻る。このような台車の動きにより、各ステー
ションでの部品の本接合の際に台車が邪魔になることは
なく、その接合作業を容易に行うことができる。
【0033】請求項5の発明では、組立ラインに専用台
車を供給するとき、台車供給手段により、組立ライン側
方に配設された複数の台車格納部から目的の専用台車が
選択されて組立ラインに供給される。また、請求項6の
発明では、台車供給手段のターンテーブルが回動し、そ
の複数の台車格納部の中から目的の1つの台車格納部が
選択されて組立ライン近くの位置に位置付けられ、その
状態で該台車格納部から専用台車が組立ラインに供給さ
れる。さらに、請求項7の発明では、台車供給手段にお
ける昇降手段により台車格納部が昇降移動して、その複
数の台車格納部の中から目的の1つの台車格納部が組立
ラインの高さ位置に位置付けられ、その状態で該台車格
納部から専用台車が組立ラインに供給される。従って、
これら発明では、台車供給手段の具体的構成が容易に得
られる。
【0034】請求項8の発明では、上記各位置決め手段
において、組立ライン両側の支持体の各々に支持された
同じ種類の支持アーム同士が互いに組立ライン側に向け
て略水平に停止され、該両支持アーム間に物品が位置決
めして支持される。このため、物品を本接合の際に位置
決め保持するための位置決め手段が容易に得られる。
【0035】請求項9の発明では、専用台車及び共通台
車の各々が、台車上の部品を位置決め手段の支持アーム
と授受可能な高さ位置まで上昇させるリフタを備えてい
るので、台車と各位置決め手段との間の部品の移換えを
容易に行うことができる。
【0036】請求項2又は10の発明では、物品が車両
の車体又は車体部品であるので、複数種類の車体又は車
体部品を組み立てるときの混合生産を容易に行うことが
できる。
【0037】請求項12の発明では、組立ラインに、部
品供給ステーション、仮接合ステーション及び本接合ス
テーションを組み合わせてなるステーション群が複数配
置されているので、複数の部品であっても各ステーショ
ン群の部品供給ステーションに分散して供給すればよ
く、例えば一部の部品を接合した後に残りの部品を追加
して接合するとき等に容易に対処することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る車体組立装置を上方
から見て、また図2は正面から見てそれぞれ概略的に示
したものであり、この車体組立装置は、自動車の車体の
うちルーフやピラー等を除いた物品としての2種類のア
ンダボディW,Wをスポット溶接して組み立てるもので
ある。上記各アンダボディWは基本的に、図11に示す
ように左右のフロントフェンダW1 ,W1 、フロントク
ロスメンバW2 、ダッシュパネルW3 等からなるフロン
トボディアッセンブリW4 に対し、フロント及びリヤフ
ロアパネルW5 ,W6 、リヤエンドパネルW7 並びにフ
ロント及びリヤサイドシルW8 ,W9を組み付けて構成
されるもので、図示しないがその全部又は一部が各種類
毎に相違している。
【0039】図1及び図2において、1はアンダボディ
Wの組立ラインであり、図で右方に向かってライン1が
流れ、アンダボディWが組み立てられる。組立ライン1
は左右1対のレール2,2からなり、このレール2,2
上を後述の各台車3A〜3D,10A〜10Dが搬送さ
れる。組立ライン1には上流側から順に第1部品供給ス
テーションS1 、第1仮付けステーションS2 (仮接合
ステーション)、第1増打ちステーションS3 (本接合
ステーション)、第2部品供給ステーションS4 、第2
仮付けステーションS5 (仮接合ステーション)、第2
及び第3増打ちステーションS6 ,S7 (何れも本接合
ステーション)の7つのステーションが形成されてお
り、図2に示すように、第1部品供給ステーションS1
と第1仮付けステーションS2 との間を第1又は第2専
用台車3A,3Bが、また第2部品供給ステーションS
4 と第2仮付けステーションS5 との間を第3又は第4
専用台車3C,3Dがそれぞれ往来するようになされて
いる。
【0040】また、上記第1仮付けステーションS2 と
第1増打ちステーションS3 との間を第1共通台車10
Aが、また第1増打ちステーションS3 と第2部品供給
ステーションS4 との間を第2共通台車10Bが、さら
に第2仮付けステーションS5 と第2増打ちステーショ
ンS6 との間を第3共通台車10Cが、さらにまた第2
及び第3増打ちステーションS6 ,S7 間を第4共通台
車10Dがそれぞれ往来する。
【0041】上記第1〜第4専用台車3A〜3Dの基本
的な構成は同じであり、2種類のアンダボディW,Wの
相違部分に対応した部分のみが異なっているので、この
実施例では、第1専用台車3Aについて説明することと
し、他の専用台車3B〜3Dについては第1専用台車3
Aと同じ部分に同じ符号を付して説明を省略する。すな
わち、第1専用台車3Aは図9に示すように、下面の4
つの隅部に組立ライン1のレール2,2上を転動して案
内される車輪5,5,…(図6参照)が支持された矩形
板状の台車本体4を備え、この台車本体4にはそれと同
じ形状の治具ベース6が上載されて一体に固定されてい
る。この治具ベース6上の周辺部にはアンダボディWの
構成部品を各種類のアンダボディW,W毎に部品仮付け
のために位置決めしてクランプ保持する複数種類の専用
治具7,7,…が立設されている。また、中央部には、
専用台車3A上のアンダボディWを後述のサイド回転治
具24における支持アーム26,26と授受可能な高さ
位置まで上昇させるリフタ8が取り付けられている。
【0042】一方、第1〜第4共通台車10A〜10D
は主としてアンダボディWを搬送する機能のみを有する
もので、その基本的な構成は互いに同じであり、ここで
は、第1共通台車10Aについて説明し、第2〜第4共
通台車10B〜10Dについては第1共通台車10Aと
同じ部分に同じ符号を付して説明を省略する。この第1
共通台車10Aは図10に示すように、下面の4つの隅
部に組立ライン1のレール2,2上を転動する車輪(図
示せず)が支持された矩形板状の台車本体11を備え、
この台車本体11にはそれと同じ形状の治具ベース12
が上載されて一体に固定されている。この治具ベース1
2上の隅部にはアンダボディWの構成部品を各種類のア
ンダボディWに共通してクランプ保持する4つの共通治
具13,13,…が設けられている。また、中央部に
は、共通台車10A上のアンダボディWを後述のサイド
回転治具24,31の各々における支持アーム26,2
6と授受可能な高さ位置まで上昇させるリフタ14が取
り付けられている。
【0043】図1及び図2に示すように、上記2種類の
第1及び第2専用台車3A,3Bの1つを組立ライン1
の第1部品供給ステーションS1 に供給する第1台車供
給装置16が設けられている。この台車供給装置16
は、第1部品供給ステーションS1 の左右両側方に配設
された2つの台車格納部17,17を有していて、この
台車格納部17,17にそれぞれ上記異なる種類の第1
及び第2専用台車3A,3Bを格納している。そして、
上記各台車格納部17は連絡レール18,18により組
立ライン1のレール2,2と専用台車3A,3Bが往来
可能に接続されており、各台車格納部17から連絡レー
ル18,18を介して第1又は第2専用台車3A,3B
を択一的に組立ライン1に供給するようになっている。
【0044】また、上記第3及び第4専用台車3C,3
Dの1つを第2部品供給ステーションS4 に供給する第
2台車供給装置20が設けられている。この第2台車供
給装置20は上記第1台車供給装置16と同様のもの
で、第2部品供給ステーションS4 の左右両側方に配設
された2つの台車格納部21,21を有し、この台車格
納部21,21にそれぞれ上記第3及び第4専用台車3
C,3Dを格納しており、各台車格納部21から連絡レ
ール22,22を介して第3又は第4専用台車3C,3
Dを択一的に組立ライン1に供給するようになってい
る。
【0045】上記組立ライン1における7つのステーシ
ョンS1 〜S7 では、以下に説明する工程を行うように
なっている。
【0046】(第1部品供給ステーションS1 )第1部
品供給ステーションS1 では、上記第1台車供給装置1
6により供給された専用台車3A(又は3B)上に作業
者により図11(a)に示すフロントボディアッセンブ
リW4 の構成部品(左右のフロントフェンダW1 ,W1
、フロントクロスメンバW2 、ダッシュパネルW3
等)を供給してセットし、そのうち車種に応じた専用部
品を治具ベース6上の専用治具7,7,…で位置決めし
てクランプ保持するようになされている。
【0047】(第1仮付けステーションS2 )この第1
仮付けステーションS2 には、上記フロントボディアッ
センブリW4の構成部品を溶接のために各種類のアンダ
ボディW,W毎に部品仮付けすべく位置決めクランプ保
持する第1位置決め手段としての第1サイド回転治具2
4が設置されている。このサイド回転治具24は、組立
ライン1の左右両側にそれぞれ組立ライン1の方向に間
隔をあけて立設された2対のベース25,25,…(支
持体。尚、図1〜図5、図7、図8、図12、図13で
は簡略のために組立ライン1側方の2つのベース25,
25を1つにまとめて示している)を有し、図6に示す
ように、この各ベース25の上端部には車種毎に異なる
複数種類(図示例では3種類)の支持アーム26,2
6,…が組立ライン1と平行な軸27により回動可能に
支持されている。この各支持アーム26は組立ライン1
側に向かって略水平に突出した位置で停止するもので、
組立ライン1に対し反対側に位置するベース25上の同
じ種類の支持アーム26と協働してフロントボディアッ
センブリW4 を位置決めしてクランプ支持する。
【0048】また、組立ライン1の左右両側には各々上
記各対のベース25,25の背面側に位置する2台の極
座標型の溶接ロボット29,29が設置されており、そ
のアーム29a先端部にはフロントボディアッセンブリ
W4 をスポット溶接するための溶接ガン29bが取り付
けられている。
【0049】そして、この第1仮付けステーションS2
では、上記第1部品供給ステーションS1 で専用台車3
A(又は3B)上に専用治具7,7,…にて位置決め保
持されているフロントボディアッセンブリW4 をそのま
まの状態で溶接ロボット29,29により仮付けし、そ
の後、該仮付けされたフロントボディアッセンブリW4
を専用台車3A(又は3B)のリフタ8により持ち上げ
てサイド回転治具24に移し換え、その両ベース25,
25上の支持アーム26,26同士で位置決め支持し
て、その位置決め状態で同じ溶接ロボット29,29に
よりさらにスポット溶接の増打ちを行う。上記空になっ
た専用台車3A(又は3B)はフロントボディアッセン
ブリW4 のサイド回転治具24への移載後に直ちに上記
第1部品供給ステーションS1 に戻して、第1共通台車
10Aと入れ換え、上記溶接ロボット29,29により
増打ちされたフロントボディアッセンブリW4 を上記第
1共通台車10A上にそのリフタ14で受けながら移載
して、その中の共通部品を共通治具13,13,…によ
り保持するようになっている。
【0050】(第1増打ちステーションS3 )この第1
増打ちステーションS3 には、上記第1仮付けステーシ
ョンS2 と同様に、フロントボディアッセンブリW4 の
構成部品を位置決めしてクランプ保持する第2位置決め
手段としての第2サイド回転治具31と、その背面側に
位置する合計2台の溶接ロボット32,32とが設置さ
れている。このサイド回転治具31及び各溶接ロボット
32は、それぞれ上記第1仮付けステーションS1 にお
ける第1サイド回転治具24及び各溶接ロボット29と
同じ構造のもの(図6参照)であるので、ここでは図6
と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0051】そして、このステーションS3 では、上記
第1仮付けステーションS2 で第1共通台車10A上に
共通治具13,13,…にて保持されているフロントボ
ディアッセンブリW4 を台車10Aのリフタ14により
持ち上げてサイド回転治具31に移し換え、その両ベー
ス25,25上の支持アーム26,26で位置決め支持
して、その位置決め状態で溶接ロボット32,32,…
によりスポット溶接の増打ちを行う。上記空になった第
1共通台車10AはフロントボディアッセンブリW4 の
サイド回転治具31への移載後に直ちに上記第1仮付け
ステーションS2 に戻して、第2共通台車10Bと入れ
換える。その後、上記溶接の増打ちされたフロントボデ
ィアッセンブリW4 を上記第2共通台車10B上にその
リフタ8で受けながら移載して、その共通治具13,1
3,…により保持するようになっている。
【0052】(第2部品供給ステーションS4 )このス
テーションS4 では、上記第1部品供給ステーションS
1 と同様に、上記第1増打ちステーションS3 から第2
共通台車10Bにより搬送されたフロントボディアッセ
ンブリW4 を該第2共通台車10Bのリフタ14により
持ち上げて、上記第1サイド回転治具24と同様の第3
サイド回転治具46に移し換え、その両ベース25,2
5上の支持アーム26,26で位置決め保持する。その
間、空になった第2共通台車10Bをフロントボディア
ッセンブリW4 のサイド回転治具46への移載後に上記
第1増打ちステーションS3 に戻して、第3又は第4専
用台車3C,3Dと入れ換える。その後、上記フロント
ボディアッセンブリW4 を上記専用台車3C(又は3
D)上にそのリフタ8で受けながら移載し、作業者によ
りアンダボディWの残りの新たな部品(フロント及びリ
ヤフロアパネルW5 ,W6 、リヤエンドパネルW7 並び
にフロント及びリヤサイドシルW8 ,W9 )を組み付け
てアンダボディWをセットするとともに、治具ベース6
上の上記専用治具7,7,…で位置決め保持するように
なされている。
【0053】(第2仮付けステーションS5 )第2仮付
けステーションS5 は上記第1仮付けステーションS2
と同様の工程を行うもので、第1位置決め手段としての
第4サイド回転治具34と、その背面側に1台ずつ位置
する合計2台の極座標型溶接ロボット35,35とが設
置されている。尚、この第4サイド回転治具34及び各
溶接ロボット35についても、それぞれ上記第1仮付け
ステーションS1 の第1サイド回転治具24及び各溶接
ロボット29と同じ構造のもの(図6参照)であるの
で、図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳
細な説明を省略する。
【0054】そして、このステーションS4 では、上記
第2部品供給ステーションS4 で専用台車3C(又は3
D)上に専用治具7,7,…にて位置決めされているア
ンダボディWをそのままの状態で溶接ロボット35,3
5により仮付けし、その仮付け後、専用台車3C(又は
3D)のリフタ7によりアンダボディWをサイド回転治
具34に移載してライン1両側の支持アーム26,26
同士で位置決め支持し、その状態でさらに溶接ロボット
35,35により増打ちを行う。その間、空になった専
用台車3C(又は3D)をアンダボディWのサイド回転
治具34への移載後に直ちに上記第2部品供給ステーシ
ョンS4 に戻し、その代わり第3共通台車10Cを搬入
して該台車10C上にアンダボディWをそのリフタ14
で受けながら移載し、その共通治具13,13,…によ
り保持するようにしている。
【0055】(第2増打ちステーションS6 )この増打
ちステーションS6 には、上記第1増打ちステーション
S3 と同様に、アンダボディWの構成部品を位置決めし
てクランプ保持する第2位置決め手段としての第5サイ
ド回転治具37と、その背面側に位置する合計2台の溶
接ロボット38,38とが設置されている。尚、このサ
イド回転治具37及び各溶接ロボット38も、それぞれ
上記第1仮付けステーションS1 の第1サイド回転治具
24及び各溶接ロボット29と同じ構造のもの(図6参
照)であるので、図6と同じ部分については同じ符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0056】そして、このステーションS6 では、上記
第2仮付けステーションS5 で第3共通台車10C上に
保持されているアンダボディWを台車10Cのリフタ1
4により持ち上げてサイド回転治具37に移し換え、そ
の両ベース25,25上の支持アーム26,26間で位
置決め支持して溶接ロボット38,38によりスポット
溶接の増打ちを行う。その間、空になった第3共通台車
10CをアンダボディWのサイド回転治具37への移載
後に直ちに上記第2仮付けステーションS5 に戻し、第
4共通台車10Dと入れ換える。その後、上記増打ちさ
れたアンダボディWを上記第4共通台車10D上にその
リフタ14で受けながら移載して共通治具13,13,
…により保持するようになっている。
【0057】(第3増打ちステーションS7 )この増打
ちステーションS7 には、上記第2増打ちステーション
S6 と同様に、アンダボディWの構成部品を位置決めし
てクランプ保持する第2位置決め手段としての第6サイ
ド回転治具40と、その背面側に位置する合計2台の溶
接ロボット41,41とが設置されている。尚、このサ
イド回転治具40及び各溶接ロボット41も図6と同じ
部分について同じ符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0058】このステーションS7 では、上記第2増打
ちステーションS6 で第4共通台車10D上に保持され
ているアンダボディWを台車10Dのリフタ14により
持ち上げてサイド回転治具40に移し換え、その支持ア
ーム26,26による位置決め支持状態で溶接ロボット
41,41によりスポット溶接の増打ちを行う。その
間、空になった第4共通台車10DをアンダボディWの
サイド回転治具40への移載後に直ちに第2増打ちステ
ーションS6 に戻すようになっている。
【0059】次に、上記実施例の作動について説明す
る。作動開始前の状態では、図3に示すように第1及び
第2専用台車3A,3Bはそれぞれ第1台車供給装置1
6における台車格納部17,17に格納されている。一
方、第3及び第4専用台車3C,3Dはそれぞれ第2台
車供給装置20における台車格納部21,21に格納さ
れている。尚、第1共通台車10Aは組立ライン1の第
1仮付けステーションS2 と第1増打ちステーションS
3 との間に待機している。また、第2共通台車10Bは
第1増打ちステーションS3 と第2部品供給ステーショ
ンS4 との間に、また第3共通台車10Cは第2増打ち
ステーションS6 に、さらに第4共通台車10Dは第3
増打ちステーションS7 にそれぞれ待機している。
【0060】今仮に、自動車の車種に合わせて第1及び
第3専用台車3A,3Cを使用してアンダボディWの組
立てを行うとする。まず、図4に示す如く、第1専用台
車3Aがその台車格納部17から連絡レール18,18
を介して組立ライン1に呼び込まれ、この専用台車3A
はライン1の第1部品供給ステーションS1 に位置付け
られる。この第1部品供給ステーションS1 では、作業
者により第1専用台車3A上に図11(a)に示すフロ
ントボディアッセンブリW4 の構成部品が供給され、そ
の部品は車種に応じた専用台車3Aにおける治具ベース
6上の専用治具7,7,…で位置決めされてクランプ保
持される。
【0061】この後、図5に示すように、上記専用台車
3Aは専用治具7,7,…でフロントボディアッセンブ
リW4 を保持したまま、次の第1仮付けステーションS
2 に搬送される。このステーションS2 では、フロント
ボディアッセンブリW4 が専用治具7,7,…にて位置
決めされたままで溶接ロボット29,29により仮付け
される。この仮付け後、専用治具7,7,…がアンクラ
ンプ状態になり、図6に示すように、フロントボディア
ッセンブリW4 は専用台車3Aのリフタ8により持ち上
げられて組立ライン1側方の第1サイド回転治具24に
移載され、そのライン1両側でフロントボディアッセン
ブリW4 に対応した同じ種類の支持アーム26,26に
より位置決めされて支持される。つまり、仮付けされた
フロントボディアッセンブリW4 が専用台車3Aから取
り出されて第1サイド回転治具24の支持アーム26,
26間で位置決め支持され、その状態で上記溶接ロボッ
ト29,29によりさらにスポット溶接の増打ちが行わ
れる。
【0062】そのとき、フロントボディアッセンブリW
4 が第1専用台車3Aからサイド回転治具24に移し換
えられ、その支持アーム26,26で位置決めされた状
態で溶接ロボット29,29による増打ちが行われるの
で、専用台車3A上にあるフロントボディアッセンブリ
W4 をそのまま増打ちする場合のように溶接ロボット2
9が他の部材と干渉することはなく、溶接ロボット29
による増打ちを容易に行うことができる。
【0063】しかも、上記空になった専用台車3Aは、
上記フロントボディアッセンブリW4 が専用台車3Aか
ら取り出されて第1サイド回転治具24の支持アーム2
6,26間で位置決め支持されると、直ちに上記第1部
品供給ステーションS1 に戻される。このため、第1仮
付けステーションS2 でのフロントボディアッセンブリ
W4 の増打ちに対し台車3Aが邪魔になることはなく、
その増打ち作業をより一層容易に行うことができる。
【0064】そして、こうして空になった専用台車3A
が第1部品供給ステーションS1 に戻されると、それま
で第1仮付けステーションS2 と第1増打ちステーショ
ンS3 との間に待機していた第1共通台車10Aが第1
仮付けステーションS2 に移動する。そして、この第1
共通台車10A上に上記第1サイド回転治具24からフ
ロントボディアッセンブリW4 がリフタ14で受けなが
ら移載され、その中の共通治具13,13,…によりク
ランプ保持される。
【0065】その後、上記第1共通台車10Aはフロン
トボディアッセンブリW4 を乗せて第1増打ちステーシ
ョンS3 に移動する。そして、このステーションS3 で
は、フロントボディアッセンブリW4 が第1共通台車1
0Aのリフタ14により持ち上げられて第2サイド回転
治具31に移載され、そのライン1両側のアーム26,
26で位置決め支持される。そして、この位置決め状態
で溶接ロボット32,32によりスポット溶接の増打ち
が行われる。その間、空になった第1共通台車10Aは
第1増打ちステーションS3 から搬出されて上記第1仮
付けステーションS2 側に戻され、その代わり、第2共
通台車10Bが第1増打ちステーションS3 に搬入され
る。
【0066】そのとき、上記空になった第1共通台車1
0AがフロントボディアッセンブリW4 のサイド回転治
具31への移載後に直ちに第1仮付けステーションS2
に戻されるので、第1増打ちステーションS3 での溶接
ロボット32,32によるスポット溶接の増打ちを容易
に行うことができる。
【0067】その後、上記溶接ロボット32,32によ
り増打ちされたフロントボディアッセンブリW4 は上記
第2共通台車10B上にそのリフタ14で受けて移載さ
れ、その共通治具13,13,…により保持される。
【0068】次いで、上記第2共通台車10Bはフロン
トボディアッセンブリW4 を乗せて第2部品供給ステー
ションS4 に移動する。このステーションS4 では、上
記第1増打ちステーションS3 から共通台車10Bによ
り搬送されたフロントボディアッセンブリW4 は台車1
0Bのリフタ14により持ち上げられて第3サイド回転
治具46に移載され、そのライン1両側のアーム26,
26で位置決め支持される。その間、空になった第2共
通台車10Bは第1増打ちステーションS3 と第2部品
供給ステーションS4との間に移動して待機し、その代
わり、上記第2台車供給装置20における台車格納部2
1に格納されている第3専用台車3Cが組立ライン1に
連絡レール22,22を介して呼び込まれて第2部品供
給ステーションS4 に搬入される。
【0069】そして、この第3専用台車3C上に上記第
3サイド専用治具46からフロントボディアッセンブリ
W4 がリフタ8で受けながら移載され、その中の専用治
具7,7,…により保持される。
【0070】その後、作業者により、アンダボディWの
残りの新たな部品(フロント及びリヤフロアパネルW5
,W6 、リヤエンドパネルW7 並びにフロント及びリ
ヤサイドシルW8 ,W9 )がそれぞれ供給されて上記第
3専用台車3C上のフロントボディアッセンブリW4 に
組み付けられる。このことでアンダボディW全体がセッ
トされ、このアンダボディWは車種毎の専用治具7,
7,…で位置決めされてクランプ保持される。
【0071】上記追加部品の組付け後、第3専用台車3
CはアンダボディWを保持して第2部品供給ステーショ
ンS4 から第2仮付けステーションS5 へ移動する。こ
の第2仮付けステーションS5 では、まず、第3専用台
車3C上のアンダボディWがそのままの状態で2台の溶
接ロボット35,35により仮付けされる。この仮付け
の後、専用台車3Cのリフタ8によりアンダボディWが
持ち上げられて、第4サイド回転治具34の対向する支
持アーム26,26で位置決め支持され、その状態で溶
接ロボット35,35によりさらに溶接の増打ちが行わ
れる。
【0072】その間、上記空になった第3専用台車3C
は上記と同様に第2部品供給ステーションS4 側に戻さ
れるとともに、第3共通台車10Cが第2仮付けステー
ションS5 に移動し、この第3共通台車10C上に上記
サイド回転治具34からアンダボディWがリフタ14で
受けながら移載され、その中の共通治具13,13,…
により保持される。
【0073】さらに、上記第3共通台車10Cはアンダ
ボディWを保持して第2仮付けステーションS5 から第
2増打ちステーションS6 へと移動する。この第2増打
ちステーションS6 においては、上記第1増打ちステー
ションS3 と同様に、第3共通台車10C上に保持され
ているアンダボディWが台車10Cのリフタ14により
持ち上げられて第5サイド回転治具37に移載され、そ
のライン1両側のアーム26,26で位置決め支持さ
れ、この位置決め状態で溶接ロボット38,38により
スポット溶接の増打ちが行われる。その間、空になった
第3共通台車10Cは第2増打ちステーションS6 から
搬出されて第2仮付けステーションS5 側に戻され、そ
の代わり上記第4共通台車10Dが第2増打ちステーシ
ョンS6 に搬入される。その後、上記増打ちされたアン
ダボディWは上記第4共通台車10D上にそのリフタ1
4で受けて移載され保持される。
【0074】その後、第4共通台車10Dはアンダボデ
ィWを保持して第2増打ちステーションS6 から第3増
打ちステーションS7 へ移動し、この第3増打ちステー
ションS7 において、上記第2増打ちステーションS6
と同様に、第4共通台車10D上のアンダボディWがリ
フタ14により持ち上げられて第6サイド回転治具40
に移載されて位置決め支持され、この位置決め状態で溶
接ロボット41,41によりスポット溶接の最後の増打
ちが行われる。以上でアンダボディWの組立てが完了
し、このアンダボディWは第2増打ちステーションS7
のサイド回転治具40から取り出されて組立ライン1か
ら搬出される。尚、第3増打ちステーションS7 で空に
なった第4共通台車10Dは上記と同様に同ステーショ
ンS7 から搬出されて第2増打ちステーションS6 側に
戻される。
【0075】これに対し、組み立てるアンダボディWの
種類が変り、それに合わせて第2及び第4専用台車3
B,3DでアンダボディWの組立てを行う場合、上記第
1〜第4共通台車10A〜10Dの動きは上記と同様で
ある。一方、図7に示すように、それまで使用されてい
た第1専用台車3Aは、第1仮付けステーションS2 で
空になった後、該第1仮付けステーションS2 から第1
部品供給ステーションS1 を経て第1台車供給装置16
における空の台車格納部17まで戻り、該台車供給装置
16にて第2専用台車3Bと交換される。この新しい第
2専用台車3Bは上記と同様に、図8に示す如く第1部
品供給ステーションS1 に搬送されて、そこで別種類の
アンダボディWのフロントボディアッセンブリW4 が供
給され、その専用治具7,7,…で位置決め保持され
る。
【0076】一方、第3専用台車3Aは、第2仮付けス
テーションS5 で空になった後、該第2仮付けステーシ
ョンS5 から第2部品供給ステーションS4 を経て第2
台車供給装置20における空の台車格納部21まで戻
り、該台車供給装置20により第4専用台車3Dと交換
される。以下、上記と同様の動作が行われる。
【0077】したがって、この実施例では、2種類のア
ンダボディW,Wを溶接により組み立てる場合、それに
合わせて専用台車3A〜3Dを交換し、かつ仮付けステ
ーションS2 ,S5 及び増打ちステーションS3 ,S6
,S7 における各サイド回転治具24,31,46,
34,37,40の支持アーム26,26の種類を切り
換えるだけで済み、種類変更の際の手間を大幅に低減す
ることができる。しかも、このようにアンダボディWの
種類に合わせた専用台車3A〜3Dの交換が容易である
ので、2種類のアンダボディW,Wを生産するときにロ
ット生産が不要で、1つの組立ライン1でアンダボディ
Wの混合生産を効率よく行うことができる。
【0078】また、第1又は第2専用台車3A,3Bは
組立ライン1の第1部品供給ステーションS1 と第1仮
付けステーションS2 との間を、第1共通台車10Aは
第1仮付けステーションS2 と第1増打ちステーション
S3 との間を、第2共通台車10Bは第1増打ちステー
ションS3 と第2部品供給ステーションS4 との間を、
第3又は第4専用台車3C,3Dは第2部品供給ステー
ションS4 と第2仮付けステーションS5 との間を、第
3共通台車10Cは第2仮付けステーションS5 と第2
増打ちステーションS6 との間を、また第4共通台車1
0Dは第2及び第3増打ちステーションS6 ,S7 間を
それぞれ往復するので、専用及び共通台車3A〜3D,
10A〜10Dの循環搬送形式が何れも不要となり、小
さい設置スペースで2種類のアンダボディW,Wの混合
組立てが可能となり、コストダウン化をも図ることがで
きる。
【0079】さらに、フロントボディアッセンブリW4
及びアンダボディWの仮付け工程は各専用台車3A〜3
D上で専用治具7,7,…により位置決め保持して行
い、その後、これらフロントボディアッセンブリW4 及
びアンダボディWを増打ちして本接合する増打ち工程に
ついては、各仮付けステーションS2 ,S5 及び増打ち
ステーションS3 ,S6 ,S7 でそれぞれサイド回転治
具24,34,46,31,37,40により位置決め
保持して行うので、仮付けされたフロントボディアッセ
ンブリW4 及びアンダボディWをそのまま専用台車3A
〜3D上で増打ちして本接合する場合のように、複雑な
専用治具7,7,…が増打ちの邪魔になることはなく、
フロントボディアッセンブリW4 及びアンダボディWの
仮付け及び増打ちの各工程を1つの同じ組立ライン1上
で行うことができ、アンダボディWの組立ての全ての工
程を汎用化することができる。
【0080】さらにまた、上記第1〜第4専用台車3A
〜3D及び第1〜第4共通台車10A〜10Dの各々
が、台車3A〜3D,10A〜10D上のフロントボデ
ィアッセンブリW4 又はアンダボディWを昇降させるリ
フタ8,14を備えているので、各台車3A〜3D,1
0A〜10Dと、仮付けステーションS2 ,S5 及び増
打ちステーションS3 ,S6 ,S7 における各サイド回
転治具24,34,46,31,37,40との間のフ
ロントボディアッセンブリW4 又はアンダボディWの移
換えを容易に行うことができる。
【0081】また、組立ライン1に、部品供給ステーシ
ョンS1 (又はS4 )、仮付けステーションS2 (又は
S5 )及び増打ちステーションS3 (又はS6 ,S7 )
を組み合わせてなる2つのステーション群が配置されて
いるので、アンダボディWにおける複数の部品を第1及
び第2部品供給ステーションS1 ,S4 に分散して供給
すればよく、上記のようにアンダボディWの一部の部品
たるフロントボディアッセンブリW4 を組み立てた後に
残りの部品(フロント及びリヤフロアパネルW5 ,W6
、リヤエンドパネルW7 並びにフロント及びリヤサイ
ドシルW8 ,W9)を追加して接合する工程が容易に得
られる。
【0082】尚、上記実施例では、2種類のアンダボデ
ィW,Wを混合生産するようになっているが、3種類以
上のアンダボディを組み立てることもできる。その場
合、ライン1の両側にアンダボディWの種類数だけの台
車格納部を配設すればよい。
【0083】また、上記実施例では、各々部品供給ステ
ーションS1 (又はS4 )、仮付けステーションS2
(又はS5 )及び増打ちステーションS3 (又はS6 ,
S7 )からなる2つのステーション群を組立ライン1上
に設けて、組立ライン1の途中で部品の追加を行うよう
にしているが、部品数の増加に応じて上記ステーション
群をさらに増加してもよく、逆に少ない部品数の場合に
は1つのステーション群のみで組み立てるようにするこ
ともできる。
【0084】また、専用台車3A〜3Dを組立ライン1
に供給する台車供給装置16(又は20)としては、上
記実施例のように組立ライン1の両側に台車格納部1
7,17(又は21,21)を配設する他、例えば図1
2或いは図13及び図14に示すものを採用することが
できる。すなわち、これらの図は台車供給装置の変形例
を示し(尚、ここでは第1台車供給装置16を例示して
おり、第2台車供給装置20についても同様の構成を採
用することができる)、図12に示す第1台車供給装置
16では、第1部品供給ステーションS1 よりも上流側
の組立ライン1にターンテーブル43を設置して、この
ターンテーブル43上に、異なる種類の専用台車3A,
3B,3E,…をそれぞれ格納する複数(図示例では4
つ)の台車格納部17,17,…を円周方向に等間隔を
あけて配置しており、ターンテーブル43の回動により
1つの台車格納部17を組立ライン1上の位置に位置付
けて、該台車格納部17から専用台車3A(又は3B,
3E,3F)を択一的に組立ライン1に供給するように
なっている。
【0085】一方、図13及び図14に示す台車供給装
置16では、第1部品供給ステーションS1 よりも上流
側の組立ライン1に、異なる種類の専用台車3A,3
B,3Eをそれぞれ格納する複数(図示例では3つ)の
台車格納部17,17,…が昇降可能に支持された昇降
機構44を設置しており、昇降機構44による台車格納
部17,17,…の昇降移動により、その1つの台車格
納部17を組立ライン1の高さ位置に位置付け、該台車
格納部17から専用台車3A(又は3B,3E)を択一
的に組立ライン1に供給する。従って、これらの台車供
給装置16でも上記実施例と同様の効果が得られる。
【0086】さらに、上記実施例は自動車のアンダボデ
ィWを組み立てる場合であるが、本発明は、その他の物
品を部品から順に組み立てる場合にも適用できるのは勿
論のことである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は3の
発明では、部品を台車上の治具により保持して組立ライ
ンで搬送させ、その間に部品を仮接合及び本接合して複
数種類の物品を混合組立てする場合において、部品を仮
付けのために位置決めして保持する専用治具を備えた複
数種類の専用台車と、複数種類の物品に共通する共通治
具を備えた少なくとも1台の共通台車とを設け、専用台
車の1つを台車供給手段により組立ラインに供給して、
組立ライン上流側の部品供給ステーションと仮接合ステ
ーションとの間で往来させる一方、共通台車について
は、物品の種類数とは無関係に1種類として、上記仮接
合ステーションとその下流側の本接合ステーションとの
間で往来させ、部品供給ステーションでは専用台車上に
部品を供給して専用治具により位置決め保持させ、仮接
合ステーションでは部品を仮接合するとともに、その仮
接合後の部品を専用台車から位置決め手段に移載して部
品の一部を本接合した後、位置決め手段から共通台車上
に移載して共通治具により保持させ、さらに、本接合ス
テーションでは部品を共通台車から位置決め手段に移載
して部品の残部を本接合するようにした。従って、これ
ら発明によれば、複数種類の物品に合わせて専用台車及
び各位置決め手段のみを交換すればよく、種類変更の際
の手間を大幅に低減することができるとともに、ロット
生産が不要で、1つの組立ラインで物品の混合生産を効
率よく行うことができる。また、専用台車は組立ライン
の部品供給ステーションと仮接合ステーションとの間
を、また共通台車は仮接合ステーションと本接合ステー
ションとの間をそれぞれ往復させるので、専用及び共通
台車の循環搬送形式を不要とでき、小さいスペースで多
種類の物品の混合組立てが可能となり、コストダウン化
をも図ることができる。さらに、部品の仮接合までを専
用台車上で専用治具の位置決め保持して行い、その後の
本接合については、仮接合及び本接合ステーションでそ
れぞれ位置決め手段により位置決めして行うので、専用
台車上の複雑な専用治具が本接合の邪魔になることはな
く、部品の仮接合及び本接合の各工程を同じ組立ライン
上で行って部品組立工程を汎用化することができる。
【0088】請求項4の発明によれば、専用台車は、仮
接合ステーションで仮接合された部品が位置決め手段に
移載されると、その後に直ちに部品供給ステーションに
戻るようにし、また共通台車は、本接合ステーションで
本接合された部品が位置決め手段に移載された後に直ち
に本接合ステーション上流側のステーションに戻るよう
にしたことにより、各ステーションでの部品の本接合の
際に台車が邪魔になるのを防いで、その接合作業のより
一層の容易化を図ることができる。
【0089】請求項5の発明では、組立ラインに専用台
車を供給する台車供給手段として、組立ライン側方に配
設された複数の台車格納部を有する構成とし、これら台
車格納部から目的の専用台車を選択して組立ラインに供
給するようにした。また、請求項6の発明では、ターン
テーブルの回動により、その複数の台車格納部の中から
目的の1つの台車格納部を選択して組立ライン近くの位
置に位置付け、その台車格納部の専用台車を組立ライン
に供給するようにした。さらに、請求項7の発明では、
昇降手段の昇降移動により、その複数の台車格納部の中
から1つの台車格納部を組立ラインの高さ位置に位置付
けて、該台車格納部から専用台車を組立ラインに供給す
るようにした。従って、これら発明によると、台車供給
手段の具体的構成が容易に得られる。
【0090】請求項8の発明によると、上記各位置決め
手段を、組立ラインの両側に立設された支持体と、この
各支持体に組立ラインの方向と平行な軸により回動可能
に支持され、異なる種類の物品にそれぞれ対応するよう
に設けられた複数種類の支持アームとを備えてなり、各
支持体における同じ種類の支持アーム同士を互いに組立
ライン側に向けて略水平に停止させ、該両支持アーム間
に物品を位置決めして支持する構成としたことにより、
物品を本接合の際に位置決め保持するための位置決め手
段が容易に得られる。
【0091】請求項9の発明によると、専用台車及び共
通台車の各々に、台車上の部品を上記位置決め手段の支
持アームと授受可能な高さ位置まで上昇させるリフタを
設けたことにより、各台車と位置決め手段との間での部
品の移換えを容易に行うことができる。
【0092】請求項2又は10の発明によれば、物品を
車体又は車体部品としたので、複数種類の車体又は車体
部品についての混合生産を容易に行うことができる。
【0093】請求項12の発明によれば、組立ライン
に、部品供給ステーション、仮接合ステーション及び本
接合ステーションを組み合わせてなるステーション群を
複数配置したことにより、複数の部品を各ステーション
群の部品供給ステーションに分散させることができ、一
部の部品を接合した後に残りの部品を追加して接合する
とき等に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車体組立装置の配置レイ
アウトを概略的に示す平面図である。
【図2】車体組立装置の配置レイアウトを概略的に示す
正面図である。
【図3】車体組立装置の第1部品供給ステーション及び
第1仮付けステーションでの作動開始前の状態を概略的
に示す平面図である。
【図4】第1専用台車が第1部品供給ステーションに搬
送された状態を示す図3相当図である。
【図5】第1専用台車が第1仮付けステーションに搬送
された状態を示す図3相当図である。
【図6】第1専用台車が第1仮付けステーションに搬送
された状態を示す側面図である。
【図7】第1及び第2専用台車の交換時の状態を示す図
3相当図である。
【図8】第2専用台車が第1部品供給ステーションに搬
送された状態を示す図3相当図である。
【図9】専用台車の拡大斜視図である。
【図10】共通台車の拡大斜視図である。
【図11】組み付けられる車体部品の概略斜視図であ
る。
【図12】台車供給装置の変形例を示す概略平面図であ
る。
【図13】台車供給装置の他の変形例を示す概略平面図
である。
【図14】図13のXIV ―XIV 線概略断面図である。
【符号の説明】
1 組立ライン 3A〜3F 専用台車 7 専用治具 8 リフタ 10A〜10C 共通台車 13 共通治具 14 リフタ 16,20 台車供給装置(台車供給手段) 17,21 台車格納部 24,34 サイド回転治具(第1位置決め手段) 31,37,40 サイド回転治具(第2位置決め手
段) 29,32,35,38,41 溶接ロボット 43 ターンテーブル 44 昇降装置(昇降手段) 46 サイド回転治具 S1 ,S4 部品供給ステーション S2 ,S5 仮付けステーション(仮接合ステーショ
ン) S3 ,S6 ,S7 増打ちステーション(本接合ステー
ション) W アンダボディ(物品) W4 フロントボディアッセンブリ(物品)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立ライン上で台車を搬送して複数の種
    類の物品を組み立てる物品の組立方法であって、 物品を構成する部品を部品仮付けのために位置決め保持
    する専用治具を備えた複数種類の専用台車と、複数種類
    の物品に共通する共通治具を備えた少なくとも1台の共
    通台車とを用意し、 上記複数種類の専用台車の1つを台車供給手段により組
    立ラインの部品供給ステーションに供給するとともに、
    該専用台車上に部品を供給して専用治具により位置決め
    保持し、 次いで、専用台車を仮接合ステーションに移送して部品
    を仮接合するとともに、その仮接合された部品を専用台
    車から第1位置決め手段に移載して位置決め保持し、そ
    の部品の一部を本接合した後、第1位置決め手段から共
    通台車上に移載して共通治具により載置保持し、 その後、共通台車を少なくとも1つの本接合ステーショ
    ンに移送し、部品を共通台車から第2位置決め手段に移
    載して位置決め保持し、その部品の残部を本接合するこ
    とを特徴とする物品の組立方法。
  2. 【請求項2】 物品は、車両の車体又は車体部品である
    ことを特徴とする請求項1記載の物品の組立方法。
  3. 【請求項3】 組立ライン上で台車を搬送して複数の種
    類の物品を組み立てるようにした物品の組立装置であっ
    て、 物品を構成する部品を部品仮付けのために位置決め保持
    する専用治具を備えた複数種類の専用台車と、複数種類
    の物品に共通する共通治具を備えた少なくとも1台の共
    通台車とを設けるとともに、 上記複数種類の専用台車の1つを組立ラインに供給する
    台車供給手段を設け、 上記組立ラインに配置され、上記台車供給手段により供
    給された専用台車上に部品を供給するとともに、該部品
    を専用治具により位置決め保持する部品供給ステーショ
    ンと、 上記部品供給ステーション下流側の組立ラインに配置さ
    れ、かつ部品を位置決め保持する第1位置決め手段を有
    し、部品供給ステーションで位置決めされた部品を専用
    台車上で仮接合するとともに、該仮接合された部品を専
    用台車から上記第1位置決め手段に移載して部品の一部
    を本接合した後、第1位置決め手段から共通台車上に移
    載して共通治具により載置保持する仮接合ステーション
    と、 上記仮接合ステーション下流側の組立ラインに配置さ
    れ、かつ部品を位置決め保持する第2位置決め手段を有
    し、共通台車上の部品を上記第2位置決め手段に移載し
    て部品の残部を本接合する少なくとも1つの本接合ステ
    ーションとを設けたことを特徴とする物品の組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の物品の組立装置におい
    て、 専用台車は、仮接合ステーションで仮接合された部品が
    第1位置決め手段に移載された後に直ちに部品供給ステ
    ーションに戻り、かつ共通台車は、本接合ステーション
    で本接合された部品が第2位置決め手段に移載された後
    に直ちに上記本接合ステーション上流側のステーション
    に戻るように構成されていることを特徴とする物品の組
    立装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の物品の組立装置に
    おいて、 台車供給手段は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納
    する複数の台車格納部を組立ライン側方に有していて、
    該台車格納部から専用台車を択一的に組立ラインに供給
    するように構成されていることを特徴とする物品の組立
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の物品の組立装置に
    おいて、 台車供給手段は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納
    する複数の台車格納部が円周方向に配置されたターンテ
    ーブルを有しており、ターンテーブルの回動により1つ
    の台車格納部を組立ライン近くの位置に位置付けて、該
    台車格納部から専用台車を組立ラインに供給するように
    構成されていることを特徴とする物品の組立装置。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4記載の物品の組立装置に
    おいて、 台車供給手段は、異なる種類の専用台車をそれぞれ格納
    する複数の台車格納部が昇降可能に支持された昇降手段
    を有しており、昇降手段による台車格納部の昇降移動に
    より1つの台車格納部を組立ラインの高さ位置に位置付
    けて、該台車格納部から専用台車を組立ラインに供給す
    るように構成されていることを特徴とする物品の組立装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項3、4、5、6又は7記載の物品
    の組立装置において、 位置決め手段は、組立ラインの両側に立設された支持体
    と、 上記各支持体に組立ラインの方向と平行な軸により回動
    可能に支持され、異なる種類の物品にそれぞれ対応する
    ように設けられた複数種類の支持アームとを備えてな
    り、 各支持体における同じ種類の支持アーム同士を互いに組
    立ライン側に向けて略水平に停止させ、該両支持アーム
    間に物品を位置決めして支持するように構成されている
    ことを特徴とする物品の組立装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の物品の組立装置におい
    て、 専用台車及び共通台車は、それぞれ台車上の部品を位置
    決め手段の支持アームと授受可能な高さ位置まで上昇さ
    せるリフタを備えていることを特徴とする物品の組立装
    置。
  10. 【請求項10】 物品は、車両の車体又は車体部品であ
    ることを特徴とする請求項3、4、5、6、7、8又は
    9記載の物品の組立装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の物品の組立装置にお
    いて、 車体又は車体部品の接合を自動溶接により行うように構
    成されていることを特徴とする物品の組立装置。
  12. 【請求項12】 請求項3又は4記載の物品の組立装置
    において、 組立ラインに、部品供給ステーション、仮接合ステーシ
    ョン及び本接合ステーションを組み合わせてなるステー
    ション群が複数配置されていることを特徴とする物品の
    組立装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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