JPH06286429A - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents
タイヤ空気圧警報装置Info
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- JPH06286429A JPH06286429A JP5096744A JP9674493A JPH06286429A JP H06286429 A JPH06286429 A JP H06286429A JP 5096744 A JP5096744 A JP 5096744A JP 9674493 A JP9674493 A JP 9674493A JP H06286429 A JPH06286429 A JP H06286429A
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- tire
- vehicle speed
- road surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4輪の車輪速からタイヤ空気圧を判定する場
合に、路面状態に応じて設定した車速域のときに判定を
許可することで、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を向
上させる。 【構成】 車輪速センサ27〜30、舵角センサ26、走行距
離計31、傾斜検出センサ32、初期設定スイッチ33からの
信号がコントロールユニット40に入力され、コントロー
ルユニット40では、タイヤ交換時等にタイヤの製作誤差
を補償する為の初期設定処理と、その後定期的なタイヤ
空気圧判定処理とが実行される。初期設定処理は、路面
状態(摩擦状態、悪路状態、傾斜状態)に応じてマップ
に設定された車速域にときに実行され、タイヤ空気圧判
定処理は、路面状態に応じて別のマップに設定された車
速域にときに実行される。
合に、路面状態に応じて設定した車速域のときに判定を
許可することで、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を向
上させる。 【構成】 車輪速センサ27〜30、舵角センサ26、走行距
離計31、傾斜検出センサ32、初期設定スイッチ33からの
信号がコントロールユニット40に入力され、コントロー
ルユニット40では、タイヤ交換時等にタイヤの製作誤差
を補償する為の初期設定処理と、その後定期的なタイヤ
空気圧判定処理とが実行される。初期設定処理は、路面
状態(摩擦状態、悪路状態、傾斜状態)に応じてマップ
に設定された車速域にときに実行され、タイヤ空気圧判
定処理は、路面状態に応じて別のマップに設定された車
速域にときに実行される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ空気圧警報装置
に関し、特に、タイヤ空気圧判定を許可する車速域を、
路面状態に応じて設定するようにしたものに関する。
に関し、特に、タイヤ空気圧判定を許可する車速域を、
路面状態に応じて設定するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両のタイヤの空気圧がある程度以上低
下した状態で走行することは好ましくないので、従来よ
り、種々のタイヤ空気圧警報装置が提案されている。例
えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタイヤ空気圧の低
下を判定するようにしたもの、或いは、タイヤ空気圧が
低下すると、空気圧が低下した車輪の回転数が増加する
ことから、4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサを
設け、それら車輪速センサで検出した車輪速に基いてタ
イヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、等が提案
されている。
下した状態で走行することは好ましくないので、従来よ
り、種々のタイヤ空気圧警報装置が提案されている。例
えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタイヤ空気圧の低
下を判定するようにしたもの、或いは、タイヤ空気圧が
低下すると、空気圧が低下した車輪の回転数が増加する
ことから、4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサを
設け、それら車輪速センサで検出した車輪速に基いてタ
イヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、等が提案
されている。
【0003】例えば、特開昭63−305011号公報
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載のタイ
ヤ空気圧警報装置では、加速時や減速時においては、タ
イヤ空気圧の判定を実行しないように構成してあるが、
走行路面の路面状態(摩擦状態、悪路度合い、傾斜状
態)や車速とタイヤ空気圧判定との関連については、前
記公報に何ら提案されていない。ところで、一般に、低
速時には、車輪速センサから検出するデータ数が少なく
なるため、車輪速の検出精度が低下するし、また、高速
時には、駆動輪のスリップ量が大きくなったり、前輪と
後輪の輪荷重が変動したりするため車輪速の検出精度が
低下するので、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性が低下
する。
ヤ空気圧警報装置では、加速時や減速時においては、タ
イヤ空気圧の判定を実行しないように構成してあるが、
走行路面の路面状態(摩擦状態、悪路度合い、傾斜状
態)や車速とタイヤ空気圧判定との関連については、前
記公報に何ら提案されていない。ところで、一般に、低
速時には、車輪速センサから検出するデータ数が少なく
なるため、車輪速の検出精度が低下するし、また、高速
時には、駆動輪のスリップ量が大きくなったり、前輪と
後輪の輪荷重が変動したりするため車輪速の検出精度が
低下するので、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性が低下
する。
【0005】特に、路面摩擦状態が低μになる程、駆動
輪のスリップ量が大きくなって車輪速の検出精度が低下
しタイヤ空気圧判定の精度が低下するし、悪路走行時に
は、従動輪及び駆動輪の車輪速のバラツキが大きくなる
ため、車輪速検出の精度が低下してタイヤ空気圧判定の
精度や信頼性が低下する。上り坂道走行時には、駆動輪
のスリップ量が増加し、加速時と同様の状態となるた
め、車輪速検出の精度が低下してタイヤ空気圧判定の精
度が低下する。本発明の目的は、走行路面の路面状態に
応じて設定した車速域のときにタイヤ空気圧判定を許可
することで、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことである。
輪のスリップ量が大きくなって車輪速の検出精度が低下
しタイヤ空気圧判定の精度が低下するし、悪路走行時に
は、従動輪及び駆動輪の車輪速のバラツキが大きくなる
ため、車輪速検出の精度が低下してタイヤ空気圧判定の
精度や信頼性が低下する。上り坂道走行時には、駆動輪
のスリップ量が増加し、加速時と同様の状態となるた
め、車輪速検出の精度が低下してタイヤ空気圧判定の精
度が低下する。本発明の目的は、走行路面の路面状態に
応じて設定した車速域のときにタイヤ空気圧判定を許可
することで、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のタイヤ空気圧
警報装置は、車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧
の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装置
において、車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手
段と、前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて
タイヤ空気圧の低下を判定するタイヤ空気圧判定手段
と、走行路面の状態を検知する路面状態検知手段と、前
記路面状態検知手段で検知された路面の状態に応じてタ
イヤ空気圧判定手段におけるタイヤ空気圧判定を許可す
る車速域を設定する車速域設定手段とを備えたものであ
る。
警報装置は、車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧
の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装置
において、車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手
段と、前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いて
タイヤ空気圧の低下を判定するタイヤ空気圧判定手段
と、走行路面の状態を検知する路面状態検知手段と、前
記路面状態検知手段で検知された路面の状態に応じてタ
イヤ空気圧判定手段におけるタイヤ空気圧判定を許可す
る車速域を設定する車速域設定手段とを備えたものであ
る。
【0007】ここで、前記路面状態検知手段が、路面の
摩擦状態を検知する手段を有し、前記車速域設定手段
は、低摩擦状態では高摩擦状態よりも車速域の上限値を
低く設定するようにした構成(請求項2)、前記路面状
態検知手段が、路面の悪路状態を検知する手段を有し、
前記車速域設定手段は、悪路では良路よりも車速域の上
限値を低く設定するようにした構成(請求項3)、前記
路面状態検知手段が、路面の傾斜状態を検知する手段を
有し、前記車速域設定手段は、上り坂では平地よりも車
速域の上限値を低く設定するようにした構成(請求項
4)、等の種々の態様に構成することができる。
摩擦状態を検知する手段を有し、前記車速域設定手段
は、低摩擦状態では高摩擦状態よりも車速域の上限値を
低く設定するようにした構成(請求項2)、前記路面状
態検知手段が、路面の悪路状態を検知する手段を有し、
前記車速域設定手段は、悪路では良路よりも車速域の上
限値を低く設定するようにした構成(請求項3)、前記
路面状態検知手段が、路面の傾斜状態を検知する手段を
有し、前記車速域設定手段は、上り坂では平地よりも車
速域の上限値を低く設定するようにした構成(請求項
4)、等の種々の態様に構成することができる。
【0008】更に、前記タイヤ空気圧判定手段は、4つ
の車輪の車輪速を用いて新規に装着されたタイヤの製作
誤差を補償する為の補償係数を設定する初期設定処理手
段と、前記初期設定処理手段で設定された補償係数と4
つの車輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧判定を行うタイ
ヤ空気圧判定処理手段とを備えた構成(請求項5)、前
記車速域設定手段は、初期設定処理手段における設定処
理を許可する車速域と、タイヤ空気圧判定処理手段にお
ける判定処理を許可する車速域とを、夫々設定するよう
にした構成(請求項6)、等の態様に構成することもで
きる。
の車輪の車輪速を用いて新規に装着されたタイヤの製作
誤差を補償する為の補償係数を設定する初期設定処理手
段と、前記初期設定処理手段で設定された補償係数と4
つの車輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧判定を行うタイ
ヤ空気圧判定処理手段とを備えた構成(請求項5)、前
記車速域設定手段は、初期設定処理手段における設定処
理を許可する車速域と、タイヤ空気圧判定処理手段にお
ける判定処理を許可する車速域とを、夫々設定するよう
にした構成(請求項6)、等の態様に構成することもで
きる。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1のタイヤ空気圧警報装
置においては、車輪速検出手段が4輪の車輪速を検出
し、タイヤ空気圧判定手段は、車輪速検出手段で検出さ
れた4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧の低下を判定
し、路面状態検知手段が走行路面の路面状態を検知し、
車速域設定手段は、路面状態検知手段で検知された路面
の状態に応じてタイヤ空気圧判定手段におけるタイヤ空
気圧判定を許可する車速域を設定する。このように、路
面状態に応じて設定した車速域でのみタイヤ空気圧判定
を許可することによって、車輪速の検出精度を高め、タ
イヤ空気圧判定の精度や信頼性を高めることができる。
置においては、車輪速検出手段が4輪の車輪速を検出
し、タイヤ空気圧判定手段は、車輪速検出手段で検出さ
れた4輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧の低下を判定
し、路面状態検知手段が走行路面の路面状態を検知し、
車速域設定手段は、路面状態検知手段で検知された路面
の状態に応じてタイヤ空気圧判定手段におけるタイヤ空
気圧判定を許可する車速域を設定する。このように、路
面状態に応じて設定した車速域でのみタイヤ空気圧判定
を許可することによって、車輪速の検出精度を高め、タ
イヤ空気圧判定の精度や信頼性を高めることができる。
【0010】ここで、請求項2では、前記車速域設定手
段は、低摩擦状態では高摩擦状態よりも車速域の上限値
を低く設定するので、駆動輪のスリップによる車輪速検
出精度の低下を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信
頼性を高めることができる。請求項3では、前記車速域
設定手段は、悪路では良路よりも車速域の上限値を低く
設定するので、悪路走行時における車輪速検出精度の低
下を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高め
ることができる。請求項4では、前記車速域設定手段
は、上り坂では平地よりも車速域の上限値を低く設定す
るので、駆動輪のスリップによる車輪速検出精度の低下
を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことができる。
段は、低摩擦状態では高摩擦状態よりも車速域の上限値
を低く設定するので、駆動輪のスリップによる車輪速検
出精度の低下を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信
頼性を高めることができる。請求項3では、前記車速域
設定手段は、悪路では良路よりも車速域の上限値を低く
設定するので、悪路走行時における車輪速検出精度の低
下を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高め
ることができる。請求項4では、前記車速域設定手段
は、上り坂では平地よりも車速域の上限値を低く設定す
るので、駆動輪のスリップによる車輪速検出精度の低下
を排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことができる。
【0011】請求項5では、初期設定処理手段とタイヤ
空気圧判定処理手段とを設け、初期設定処理手段によっ
て新規に装着されたタイヤの製作誤差を補償する為の補
償係数を設定し、タイヤ空気圧判定処理手段では、補償
係数を用いてタイヤ空気圧を判定するので、タイヤの製
作誤差を加味したタイヤ空気圧判定処理を介して、タイ
ヤ空気圧判定の精度や信頼性を高めることができる。請
求項6では、車速域設定手段は、初期設定処理手段にお
ける設定処理を許可する車速域と、タイヤ空気圧判定処
理手段における判定処理を許可する車速域とを夫々設定
するので、前記設定処理と前記判定処理とを夫々適した
車速域で実行することができる。
空気圧判定処理手段とを設け、初期設定処理手段によっ
て新規に装着されたタイヤの製作誤差を補償する為の補
償係数を設定し、タイヤ空気圧判定処理手段では、補償
係数を用いてタイヤ空気圧を判定するので、タイヤの製
作誤差を加味したタイヤ空気圧判定処理を介して、タイ
ヤ空気圧判定の精度や信頼性を高めることができる。請
求項6では、車速域設定手段は、初期設定処理手段にお
ける設定処理を許可する車速域と、タイヤ空気圧判定処
理手段における判定処理を許可する車速域とを夫々設定
するので、前記設定処理と前記判定処理とを夫々適した
車速域で実行することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ装
置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気圧警報
装置に本発明を適用した場合の実施例である。第1図に
示すように、この自動車は、左右の前輪1,2 が従動輪、
左右の後輪3,4 が駆動輪とされ、エンジン5 の出力トル
クが自動変速機6 からプロペラシャフト7、差動装置8
および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4 に伝達
されるように構成してある。各車輪1〜4には、車輪と
一体的に回転するディスク11a 〜14a と、制動圧の供給
を受けて、これらディスク11a 〜14a の回転を制動する
キャリパ11b 〜14bなどからなるブレーキ装置11〜14が
夫々設けられ、これらのブレーキ装置11〜14を作動させ
るブレーキ制御システム15が設けられている。
つつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ装
置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気圧警報
装置に本発明を適用した場合の実施例である。第1図に
示すように、この自動車は、左右の前輪1,2 が従動輪、
左右の後輪3,4 が駆動輪とされ、エンジン5 の出力トル
クが自動変速機6 からプロペラシャフト7、差動装置8
および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4 に伝達
されるように構成してある。各車輪1〜4には、車輪と
一体的に回転するディスク11a 〜14a と、制動圧の供給
を受けて、これらディスク11a 〜14a の回転を制動する
キャリパ11b 〜14bなどからなるブレーキ装置11〜14が
夫々設けられ、これらのブレーキ装置11〜14を作動させ
るブレーキ制御システム15が設けられている。
【0013】このブレーキ制御システム15は、運転者に
よるブレーキペダル16の踏込力を増大させる倍力装置17
と、この倍力装置17によって増大された踏込力に応じた
制動圧を発生させるマスターシリング18とを有する。こ
のマスターシリング18からの前輪用制動圧供給ライン19
が2経路に分岐され、これら前輪用分岐制動圧ライン19
a,19b が左右の前輪1,2 のブレーキ装置11,12 のキャリ
パ11b,12b に夫々接続され、左前輪1のブレーキ装置11
に通じる一方の前輪用分岐制動圧ライン19a には、第1
バルブユニット20が設けられ、右前輪2 のブレーキ装置
12に通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19b にも、第
1バルブユニット20と同様の第2バルブユニット21が設
けられている。
よるブレーキペダル16の踏込力を増大させる倍力装置17
と、この倍力装置17によって増大された踏込力に応じた
制動圧を発生させるマスターシリング18とを有する。こ
のマスターシリング18からの前輪用制動圧供給ライン19
が2経路に分岐され、これら前輪用分岐制動圧ライン19
a,19b が左右の前輪1,2 のブレーキ装置11,12 のキャリ
パ11b,12b に夫々接続され、左前輪1のブレーキ装置11
に通じる一方の前輪用分岐制動圧ライン19a には、第1
バルブユニット20が設けられ、右前輪2 のブレーキ装置
12に通じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19b にも、第
1バルブユニット20と同様の第2バルブユニット21が設
けられている。
【0014】一方、マスターシリンダ18からの後輪用制
動圧供給ライン22には、第1、第2バルブユニット20,2
1 と同様の第3バルブユニット23が設けられている。こ
の後輪用制動圧供給ライン22は、第3バルブユニット23
の下流側で2経路に分岐されて、これら後輪用分岐制動
圧ライン22a,22b が左右の後輪3,4 のブレーキ装置13,1
4 のキャリパ13b,14b に夫々接続されている。このブレ
ーキ制御システム15は、第1バルブユニット20を介して
左前輪1のブレーキ装置11の制動圧を可変制御する第1
チャンネルと、第2バルブユニット21を介して右前輪2
のブレーキ装置12の制動圧を可変制御する第2チャンネ
ルと、第3バルブユニット23を介して左右の後輪3,4 の
両ブレーキ装置13,14 の制動圧を可変制御する第3チャ
ンネルとが設けられ、これら第1〜第3チャンネルが互
いに独立して制御されるように構成してある。
動圧供給ライン22には、第1、第2バルブユニット20,2
1 と同様の第3バルブユニット23が設けられている。こ
の後輪用制動圧供給ライン22は、第3バルブユニット23
の下流側で2経路に分岐されて、これら後輪用分岐制動
圧ライン22a,22b が左右の後輪3,4 のブレーキ装置13,1
4 のキャリパ13b,14b に夫々接続されている。このブレ
ーキ制御システム15は、第1バルブユニット20を介して
左前輪1のブレーキ装置11の制動圧を可変制御する第1
チャンネルと、第2バルブユニット21を介して右前輪2
のブレーキ装置12の制動圧を可変制御する第2チャンネ
ルと、第3バルブユニット23を介して左右の後輪3,4 の
両ブレーキ装置13,14 の制動圧を可変制御する第3チャ
ンネルとが設けられ、これら第1〜第3チャンネルが互
いに独立して制御されるように構成してある。
【0015】前記ブレーキ制御システム15には、第1〜
第3チャンネルを制御するコントロールユニット24が設
けられ、このコントロールユニット24は、ブレーキペダ
ル16のON/OFFを検出するブレーキスイッチ25からのブレ
ーキ信号と、ハンドル舵角を検出する舵角センサ26から
の舵角信号と、各車輪の回転速度を夫々検出する車輪速
センサ27〜30からの車輪速信号とを受けて、これらの信
号に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニット
20,21,23に夫々出力することにより、左右の前輪1,2 お
よび後輪3,4 のスリップに対する制動制御(ABS制
御)を第1〜第3チャンネルごとに並行して行うように
なっている。
第3チャンネルを制御するコントロールユニット24が設
けられ、このコントロールユニット24は、ブレーキペダ
ル16のON/OFFを検出するブレーキスイッチ25からのブレ
ーキ信号と、ハンドル舵角を検出する舵角センサ26から
の舵角信号と、各車輪の回転速度を夫々検出する車輪速
センサ27〜30からの車輪速信号とを受けて、これらの信
号に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニット
20,21,23に夫々出力することにより、左右の前輪1,2 お
よび後輪3,4 のスリップに対する制動制御(ABS制
御)を第1〜第3チャンネルごとに並行して行うように
なっている。
【0016】次に、本願特有のタイヤ空気圧警報装置に
ついて説明する。このタイヤ空気圧警報装置は、前記4
つの車輪速センサ27〜30と、自動車の車体の傾斜状態
(路面の傾斜状態)を検出する傾斜検出センサ32と、タ
イヤ空気圧判定の初期設定を指令する為の初期設定スイ
ッチ33(これは、インストルメントパネルに付設されて
いる)と、インストルメントパネルに付設されたワーニ
ングランプ34、コントロールユニット40、などで構成さ
れ、コントロールユニット40には、車輪速センサ27〜3
0、ブレーキスイッチ25、舵角センサ26、走行距離計3
1、傾斜検出センサ32、初期設定スイッチ33、等のセン
サやスイッチからの信号が供給され、ワーニングランプ
34は、コントロールユニット40で駆動制御される。
ついて説明する。このタイヤ空気圧警報装置は、前記4
つの車輪速センサ27〜30と、自動車の車体の傾斜状態
(路面の傾斜状態)を検出する傾斜検出センサ32と、タ
イヤ空気圧判定の初期設定を指令する為の初期設定スイ
ッチ33(これは、インストルメントパネルに付設されて
いる)と、インストルメントパネルに付設されたワーニ
ングランプ34、コントロールユニット40、などで構成さ
れ、コントロールユニット40には、車輪速センサ27〜3
0、ブレーキスイッチ25、舵角センサ26、走行距離計3
1、傾斜検出センサ32、初期設定スイッチ33、等のセン
サやスイッチからの信号が供給され、ワーニングランプ
34は、コントロールユニット40で駆動制御される。
【0017】前記各車輪速センサ27〜30は、ディスク11
a 〜14a に形成された又はディスク11a 〜14a に隣接さ
せて設けられた図示外の検出用ディスクに形成された4
4個の検出部を電磁ピックアップで検出する構成のもの
である。前記コントロールユニット40は、車輪速センサ
27〜30からの検出信号を濾波するフィルタ及びフィルタ
で濾波された検出信号を波形整形する回路、アナログの
各種検出信号をA/D変換するAD変換器、入力出力イ
ンターフェイスと、CPUとROMとRAMとからなる
マイクロコンピュータ等からなり、ROMには、後述の
タイヤ空気圧判定制御の制御プログラムやマップが予め
入力格納してあり、RAMには、その制御に必要な種々
のメモリ類(バッファ、メモリ、フラグ、カウンタ、ソ
フトタイマ等)が設けられている。尚、前記フィルタ
は、時定数可変のものであり、高速走行時には精度低下
防止の為にその時定数が大きく設定され、また低速走行
時には精度が得られるのでその時定数が小さく設定され
る。
a 〜14a に形成された又はディスク11a 〜14a に隣接さ
せて設けられた図示外の検出用ディスクに形成された4
4個の検出部を電磁ピックアップで検出する構成のもの
である。前記コントロールユニット40は、車輪速センサ
27〜30からの検出信号を濾波するフィルタ及びフィルタ
で濾波された検出信号を波形整形する回路、アナログの
各種検出信号をA/D変換するAD変換器、入力出力イ
ンターフェイスと、CPUとROMとRAMとからなる
マイクロコンピュータ等からなり、ROMには、後述の
タイヤ空気圧判定制御の制御プログラムやマップが予め
入力格納してあり、RAMには、その制御に必要な種々
のメモリ類(バッファ、メモリ、フラグ、カウンタ、ソ
フトタイマ等)が設けられている。尚、前記フィルタ
は、時定数可変のものであり、高速走行時には精度低下
防止の為にその時定数が大きく設定され、また低速走行
時には精度が得られるのでその時定数が小さく設定され
る。
【0018】以下、前記コントロールユニット40で実行
されるタイヤ空気圧判定制御について、図2以降の図面
に基いて説明する。但し、フローチャートの図中、符号
Si(i=10,11,・・・)各ステップを示すもの
である。最初に、このタイヤ空気圧判定制御の概要につ
いて説明すると、基本的に4つの車輪速センサ27〜30で
検出される車輪速Vw1〜Vw4 に基いてタイヤ空気圧判定
を行うのであるが、自動車の使用開始時や1又は複数の
タイヤを交換したとき等に、係数Cx(これが補償係数
に相当する)の初期設定処理を実行して、タイヤの製作
誤差や特性を補償する為の係数Cxを初期設定する。そ
の後、定期的(所定走行距離毎、又は、所定期間毎)に
タイヤ空気圧判定処理を実行して、何れかのタイヤの空
気圧異常を判定し、タイヤ空気圧が低下している場合に
は、ワーニングランプ34を介して警報を出力する。
されるタイヤ空気圧判定制御について、図2以降の図面
に基いて説明する。但し、フローチャートの図中、符号
Si(i=10,11,・・・)各ステップを示すもの
である。最初に、このタイヤ空気圧判定制御の概要につ
いて説明すると、基本的に4つの車輪速センサ27〜30で
検出される車輪速Vw1〜Vw4 に基いてタイヤ空気圧判定
を行うのであるが、自動車の使用開始時や1又は複数の
タイヤを交換したとき等に、係数Cx(これが補償係数
に相当する)の初期設定処理を実行して、タイヤの製作
誤差や特性を補償する為の係数Cxを初期設定する。そ
の後、定期的(所定走行距離毎、又は、所定期間毎)に
タイヤ空気圧判定処理を実行して、何れかのタイヤの空
気圧異常を判定し、タイヤ空気圧が低下している場合に
は、ワーニングランプ34を介して警報を出力する。
【0019】そして、前記初期設定処理は、路面状態に
応じて設定される車速域のときに実行し、また、前記タ
イヤ空気圧判定処理は、路面状態に応じて別途設定され
る車速域のときに実行する。尚、このタイヤ空気圧判定
制御は、前記初期設定処理と、タイヤ空気圧判定処理
と、悪路指数演算処理と、路面摩擦係数演算処理(これ
のフローチャートは省略)とを含む。
応じて設定される車速域のときに実行し、また、前記タ
イヤ空気圧判定処理は、路面状態に応じて別途設定され
る車速域のときに実行する。尚、このタイヤ空気圧判定
制御は、前記初期設定処理と、タイヤ空気圧判定処理
と、悪路指数演算処理と、路面摩擦係数演算処理(これ
のフローチャートは省略)とを含む。
【0020】次に、前記係数Cxの初期設定処理につい
て、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。この
係数Cxの初期設定処理は、タイヤを交換した場合等に
インストルメントパネルに付設したa接点型の初期設定
スイッチ33がON操作されると開始され、次に前記セン
サ27〜30, 26, 32やスイッチ25からの信号をディジタル
化した各種データが読み込まれ(S10)、次に、初期
設定処理の実行中を示す為に、ワーニングランプ34が点
灯され、且つタイヤ空気圧判定処理を禁止する為にフラ
グFが0にリセットされる(S11)。次に、係数Cx
の初期設定条件が成立か否かの判定が実行される(S1
2)が、自動車が加減速状態でないこと、定常直進走行
状態であって、車速Vが図6のマップに示す路面状態に
応じて設定された係数Cxの初期設定許可車速域に入っ
ていること、が充足されたときには、条件成立と判定さ
れてS13へ移行し、また、条件不成立のときはそのま
まリターンする。尚、車速Vについては後述するものと
し、加減速は、車速Vの変化から検知される。
て、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。この
係数Cxの初期設定処理は、タイヤを交換した場合等に
インストルメントパネルに付設したa接点型の初期設定
スイッチ33がON操作されると開始され、次に前記セン
サ27〜30, 26, 32やスイッチ25からの信号をディジタル
化した各種データが読み込まれ(S10)、次に、初期
設定処理の実行中を示す為に、ワーニングランプ34が点
灯され、且つタイヤ空気圧判定処理を禁止する為にフラ
グFが0にリセットされる(S11)。次に、係数Cx
の初期設定条件が成立か否かの判定が実行される(S1
2)が、自動車が加減速状態でないこと、定常直進走行
状態であって、車速Vが図6のマップに示す路面状態に
応じて設定された係数Cxの初期設定許可車速域に入っ
ていること、が充足されたときには、条件成立と判定さ
れてS13へ移行し、また、条件不成立のときはそのま
まリターンする。尚、車速Vについては後述するものと
し、加減速は、車速Vの変化から検知される。
【0021】ここで、図6に示した係数Cxの初期設定
許可車速域の下限値は、過度に低速でない所定値(例え
ば、20Km/H)に設定され、また、初期設定許可車速域の
上限値は、走行路面の路面状態(路面摩擦状態、悪路度
合い、路面の勾配)に応じて40〜50Km/Hの範囲の値
に設定されている。前記下限値に関して、過度の低速状
態では、車輪速センサ27〜30からのパルス信号の数が少
ない(データ数が少ない)ために、車輪速Vw1〜Vw4の
検出精度が低下することから、前記20Km/H位の所定値に
設定することが望ましい。
許可車速域の下限値は、過度に低速でない所定値(例え
ば、20Km/H)に設定され、また、初期設定許可車速域の
上限値は、走行路面の路面状態(路面摩擦状態、悪路度
合い、路面の勾配)に応じて40〜50Km/Hの範囲の値
に設定されている。前記下限値に関して、過度の低速状
態では、車輪速センサ27〜30からのパルス信号の数が少
ない(データ数が少ない)ために、車輪速Vw1〜Vw4の
検出精度が低下することから、前記20Km/H位の所定値に
設定することが望ましい。
【0022】前記上限値に関して、低μ状態のときの4
0Km/Hから高μ状態のときの50Km/Hへリニアに増大す
るように設定され、また、悪路度合い重のときの40Km
/Hから悪路度合い軽(良路)のときの50Km/Hへリニア
に増大するように設定され、また、上り勾配大のときの
40Km/Hから上り勾配小(平地路又は下り坂)のときの
50Km/Hへリニアに増大するように設定されている。
尚、μとは、路面の摩擦係数である。そして、50Km/H
超の高速状態では、駆動輪のスリップ量が増加したり、
前輪1,2 と後輪3,4 の輪荷重が変化したりして、車輪速
Vw1〜Vw4の検出精度が低下するので、50Km/H以下の
車速のときに、初期設定処理を実行することが望まし
く、また、低μのときには駆動輪のスリップ量が増加す
るので、40Km/H以下の車速のときに、初期設定処理を
実行することが望ましく、また、悪路の度合いが重のと
きにも車輪速Vw1〜Vw4のバラツキが大きくなるので、
40Km/H以下の車速のときに、初期設定処理を実行する
ことが望ましい。
0Km/Hから高μ状態のときの50Km/Hへリニアに増大す
るように設定され、また、悪路度合い重のときの40Km
/Hから悪路度合い軽(良路)のときの50Km/Hへリニア
に増大するように設定され、また、上り勾配大のときの
40Km/Hから上り勾配小(平地路又は下り坂)のときの
50Km/Hへリニアに増大するように設定されている。
尚、μとは、路面の摩擦係数である。そして、50Km/H
超の高速状態では、駆動輪のスリップ量が増加したり、
前輪1,2 と後輪3,4 の輪荷重が変化したりして、車輪速
Vw1〜Vw4の検出精度が低下するので、50Km/H以下の
車速のときに、初期設定処理を実行することが望まし
く、また、低μのときには駆動輪のスリップ量が増加す
るので、40Km/H以下の車速のときに、初期設定処理を
実行することが望ましく、また、悪路の度合いが重のと
きにも車輪速Vw1〜Vw4のバラツキが大きくなるので、
40Km/H以下の車速のときに、初期設定処理を実行する
ことが望ましい。
【0023】尚、走行路面の勾配は、前記傾斜検出セン
サ32の検出信号から演算され、また、路面μの演算方法
と悪路状態を示す悪路指数(フラグFak)の演算方法に
ついては後述する。次に、S12において条件成立と判
定されると、S13において、タイヤの製作誤差を加味
してタイヤ交換時等における4つのタイヤの初期状態を
補償する為の係数Cxが4輪の車輪速Vw1〜Vw4を用い
て、一方の対角線関係にある左前輪1と右後輪4の車輪
速の和(Vw1+Vw4)と、他方の対角線関係にある右前
輪2と左後輪3の車輪速の和(Vw2+Vw3)との比とし
て、次式で演算される。 係数Cx=(Vw1+Vw4)/(Vw2+Vw3) 次に、係数Cxが適正値か否か判定されるが、タイヤの
製作誤差によるタイヤ径の誤差が最大0.3 %であること
から、係数Cxが略1の所定範囲(例えば、0.95〜1.0
5)に入っている場合に、係数Cxが適正値であると判
定される。
サ32の検出信号から演算され、また、路面μの演算方法
と悪路状態を示す悪路指数(フラグFak)の演算方法に
ついては後述する。次に、S12において条件成立と判
定されると、S13において、タイヤの製作誤差を加味
してタイヤ交換時等における4つのタイヤの初期状態を
補償する為の係数Cxが4輪の車輪速Vw1〜Vw4を用い
て、一方の対角線関係にある左前輪1と右後輪4の車輪
速の和(Vw1+Vw4)と、他方の対角線関係にある右前
輪2と左後輪3の車輪速の和(Vw2+Vw3)との比とし
て、次式で演算される。 係数Cx=(Vw1+Vw4)/(Vw2+Vw3) 次に、係数Cxが適正値か否か判定されるが、タイヤの
製作誤差によるタイヤ径の誤差が最大0.3 %であること
から、係数Cxが略1の所定範囲(例えば、0.95〜1.0
5)に入っている場合に、係数Cxが適正値であると判
定される。
【0024】係数Cxが適正値であるときには、S15
において係数Cxの書き換え処理が実行され、前回の係
数Cx(i-1) に今回のCx(i) が与えられ、次に、ワー
ニングランプ34が消灯され且つタイヤ空気圧判定処理
を許可する為にフラグFが1にセットされ、その後S1
9へ移行する。一方、S14の判定結果がNoのときは、
S17において係数Cxが、不定か否か判定され、不定
のときにはS12へ移行してS12以降が再実行され、
また、不定でないときには、S18においてワーニング
ランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点滅され、そ
の後S19へ移行する。S19では、フラグFが1か否
か判定し、その判定が No のときはリターンし、また、
その判定がYes のときはこの処理を終了する。但し、1
回のスイッチ33のON操作に基いて、複数回の初期設
定処理を実行して複数の係数Cxを求め、それら複数の
係数Cxの平均値から最終の係数Cxを決定するように
構成することも可能である。こうして、タイヤ交換時等
における4つのタイヤの初期状態を補償する為の係数C
xが決定され、RAMのメモリに格納される。
において係数Cxの書き換え処理が実行され、前回の係
数Cx(i-1) に今回のCx(i) が与えられ、次に、ワー
ニングランプ34が消灯され且つタイヤ空気圧判定処理
を許可する為にフラグFが1にセットされ、その後S1
9へ移行する。一方、S14の判定結果がNoのときは、
S17において係数Cxが、不定か否か判定され、不定
のときにはS12へ移行してS12以降が再実行され、
また、不定でないときには、S18においてワーニング
ランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点滅され、そ
の後S19へ移行する。S19では、フラグFが1か否
か判定し、その判定が No のときはリターンし、また、
その判定がYes のときはこの処理を終了する。但し、1
回のスイッチ33のON操作に基いて、複数回の初期設
定処理を実行して複数の係数Cxを求め、それら複数の
係数Cxの平均値から最終の係数Cxを決定するように
構成することも可能である。こうして、タイヤ交換時等
における4つのタイヤの初期状態を補償する為の係数C
xが決定され、RAMのメモリに格納される。
【0025】ここで、走行路面の路面μを求める演算処
理について説明する。先ず、車速Vとしては車体速を適
用するものとし、この車速Vは、基本的に従動輪(前輪
1,2)の車輪速Vw1, Vw2の平均値に等しく設定さ
れ、その車速Vが、初期設定処理およびタイヤ空気圧判
定処理に適用される。路面μは、車速Vとその加速度V
gとに基いて演算されるが、この演算には、500ms
のタイマと100msのタイマとを用い、加速開始後車
体加速度Vgが十分に大きくならない500ms経過ま
では100ms毎に100ms間の車速Vの変化から、
次式により車体加速度Vgが演算される。
理について説明する。先ず、車速Vとしては車体速を適
用するものとし、この車速Vは、基本的に従動輪(前輪
1,2)の車輪速Vw1, Vw2の平均値に等しく設定さ
れ、その車速Vが、初期設定処理およびタイヤ空気圧判
定処理に適用される。路面μは、車速Vとその加速度V
gとに基いて演算されるが、この演算には、500ms
のタイマと100msのタイマとを用い、加速開始後車
体加速度Vgが十分に大きくならない500ms経過ま
では100ms毎に100ms間の車速Vの変化から、
次式により車体加速度Vgが演算される。
【0026】 Vg=K1×〔V(i)−V(i−100)〕 そして、車体加速度Vgが十分に大きくなった500m
s経過後は100ms毎に500msの間の車速Vの変
化から、次式により車体加速度Vgが演算される。 Vg=K2×〔V(i)−V(i−500)〕 尚、前記の式中、V(i)は現時点の車速、V(i−1
00)は100ms前の車速、V(i−500)は50
0ms前の車速、K1、K2は夫々所定の定数である。
前記路面μは、前記のように求めた車速Vと車体加速度
Vgとを用いて表1に示したμテーブルから、3次元補
完により演算され、この路面μが、初期設定処理および
タイヤ空気圧判定処理に適用される。
s経過後は100ms毎に500msの間の車速Vの変
化から、次式により車体加速度Vgが演算される。 Vg=K2×〔V(i)−V(i−500)〕 尚、前記の式中、V(i)は現時点の車速、V(i−1
00)は100ms前の車速、V(i−500)は50
0ms前の車速、K1、K2は夫々所定の定数である。
前記路面μは、前記のように求めた車速Vと車体加速度
Vgとを用いて表1に示したμテーブルから、3次元補
完により演算され、この路面μが、初期設定処理および
タイヤ空気圧判定処理に適用される。
【0027】
【表1】
【0028】ここで、前記走行路面の悪路状態を示す悪
路指数を求める演算処理について、図5のフローチャー
トを参照しつつ説明する。この演算処理は、例えば、車
輪速Vw1を用いて判定する処理であり、この悪路指数演
算処理の開始後、各種データが読み込まれ(S50)、
次にS51において、フラグFAが0か否か判定される
が、フラグFAは初期化時に0に設定される関係上、最
初の判定結果はYes となってS52へ移行する。S52
では、カウンタKがクリアされ、タイマTがリセット後
スタートされ、次に、S53においてフラグFAが1に
セットされ、その後S54へ移行する。S51の判定結
果がNoのときにはS52とS53をスキップしてS54
へ移行する。S54では、左側前輪1の車輪加速度AV
w1(但し、車輪減速度も含む)が、車輪速Vw1を時間微
分することにより演算される。
路指数を求める演算処理について、図5のフローチャー
トを参照しつつ説明する。この演算処理は、例えば、車
輪速Vw1を用いて判定する処理であり、この悪路指数演
算処理の開始後、各種データが読み込まれ(S50)、
次にS51において、フラグFAが0か否か判定される
が、フラグFAは初期化時に0に設定される関係上、最
初の判定結果はYes となってS52へ移行する。S52
では、カウンタKがクリアされ、タイマTがリセット後
スタートされ、次に、S53においてフラグFAが1に
セットされ、その後S54へ移行する。S51の判定結
果がNoのときにはS52とS53をスキップしてS54
へ移行する。S54では、左側前輪1の車輪加速度AV
w1(但し、車輪減速度も含む)が、車輪速Vw1を時間微
分することにより演算される。
【0029】次に、S55において、車輪加速度AVw1
の絶対値が、所定の悪路判定しいき値A0以上か否か判
定され、その判定結果がYes のときは、カウンタKがイ
ンクリメントされ(S56)、その後S57へ移行し、
前記判定結果がNoのときは、S56をスキップしてS5
7へ移行する。S57では、タイマTのカウント時間T
が所定時間T1(例えば、1000ms)以上か否か判
定され、所定時間T1経過しないうちは、S57からリ
ターンするのを繰り返して、所定時間T1の間に、車輪
加速度AVw1の絶対値が悪路判定しきい値A0以上とな
る回数がカウンタKでカウントされていく。
の絶対値が、所定の悪路判定しいき値A0以上か否か判
定され、その判定結果がYes のときは、カウンタKがイ
ンクリメントされ(S56)、その後S57へ移行し、
前記判定結果がNoのときは、S56をスキップしてS5
7へ移行する。S57では、タイマTのカウント時間T
が所定時間T1(例えば、1000ms)以上か否か判
定され、所定時間T1経過しないうちは、S57からリ
ターンするのを繰り返して、所定時間T1の間に、車輪
加速度AVw1の絶対値が悪路判定しきい値A0以上とな
る回数がカウンタKでカウントされていく。
【0030】前記所定時間T1経過すると、S57から
S58へ移行し、次回の所定時間と回数のカウントの為
に、フラグFAが0にリセットされ、次に、S59〜S
63において、カウンタKのカウント値Kに基いて、K
≦3のときに悪路フラグFak(悪路指数)が0に設定さ
れ、また、3<K≦7のときに悪路フラグFakが1に設
定され、また、7<Kのときに悪路フラグFakが2に設
定される。但し、前記数値3,7は、所定時間T1との
関連において設定されるものである。こうして、初期設
定処理の間の所定時間T1毎に、左側前輪1の車輪速V
w1に基いた悪路フラグFakが0、1、2のうちの何れか
の値に設定される。以上と同様にして、各車輪速Vw2〜
Vw4に基いて悪路フラグFakが0、1、2のうちの何れ
かの値に設定され、これら4つの悪路フラグFakの平均
値を、四捨五入することで、初期設定処理およびタイヤ
空気圧判定処理の為の悪路指数が演算される。
S58へ移行し、次回の所定時間と回数のカウントの為
に、フラグFAが0にリセットされ、次に、S59〜S
63において、カウンタKのカウント値Kに基いて、K
≦3のときに悪路フラグFak(悪路指数)が0に設定さ
れ、また、3<K≦7のときに悪路フラグFakが1に設
定され、また、7<Kのときに悪路フラグFakが2に設
定される。但し、前記数値3,7は、所定時間T1との
関連において設定されるものである。こうして、初期設
定処理の間の所定時間T1毎に、左側前輪1の車輪速V
w1に基いた悪路フラグFakが0、1、2のうちの何れか
の値に設定される。以上と同様にして、各車輪速Vw2〜
Vw4に基いて悪路フラグFakが0、1、2のうちの何れ
かの値に設定され、これら4つの悪路フラグFakの平均
値を、四捨五入することで、初期設定処理およびタイヤ
空気圧判定処理の為の悪路指数が演算される。
【0031】次に、タイヤ空気圧判定処理について、図
3と図4のフローチャートを参照しつつ説明する。この
タイヤ空気圧判定処理は、例えば、500Kmの走行距
離毎に実行される処理であり、この処理の開始後、前記
センサ27〜30,26,31,32 やスイッチ25からの信号をディ
ジタル化した各種データが読み込まれ(S20)、次
に、前記フラグFが1か否か判定され(S21)、Yes
のときには、S22においてタイヤ空気圧判定条件成立
か否か判定される。このタイヤ空気圧判定条件に関し
て、自動車が加減速状態でないこと、定常直進走行状態
であって、車速が図7のマップに示す路面状態に応じて
設定されたタイヤ空気圧判定許可車速域に入っているこ
と、が充足されたときには、条件成立と判定されてS2
3へ移行し、条件不成立のときはS24へ移行する。
3と図4のフローチャートを参照しつつ説明する。この
タイヤ空気圧判定処理は、例えば、500Kmの走行距
離毎に実行される処理であり、この処理の開始後、前記
センサ27〜30,26,31,32 やスイッチ25からの信号をディ
ジタル化した各種データが読み込まれ(S20)、次
に、前記フラグFが1か否か判定され(S21)、Yes
のときには、S22においてタイヤ空気圧判定条件成立
か否か判定される。このタイヤ空気圧判定条件に関し
て、自動車が加減速状態でないこと、定常直進走行状態
であって、車速が図7のマップに示す路面状態に応じて
設定されたタイヤ空気圧判定許可車速域に入っているこ
と、が充足されたときには、条件成立と判定されてS2
3へ移行し、条件不成立のときはS24へ移行する。
【0032】ここで、図7に示したタイヤ空気圧判定許
可車速域の下限値は、過度に低速でない所定値(例え
ば、20Km/H)に設定され、また、タイヤ空気圧判定許可
車速域の上限値は、走行路面の路面状態(路面摩擦状
態、悪路度合い、路面の勾配)に応じて40Km/H〜最高
車速の範囲の値に設定されている。前記下限値に関し
て、過度の低速状態では、車輪速センサ27〜30からのパ
ルス信号の数が少ない(データ数が少ない)ために、車
輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下することから、前記20
Km/H位の所定値に設定することが望ましい。
可車速域の下限値は、過度に低速でない所定値(例え
ば、20Km/H)に設定され、また、タイヤ空気圧判定許可
車速域の上限値は、走行路面の路面状態(路面摩擦状
態、悪路度合い、路面の勾配)に応じて40Km/H〜最高
車速の範囲の値に設定されている。前記下限値に関し
て、過度の低速状態では、車輪速センサ27〜30からのパ
ルス信号の数が少ない(データ数が少ない)ために、車
輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下することから、前記20
Km/H位の所定値に設定することが望ましい。
【0033】前記上限値に関して、低μ状態のときの4
0Km/Hから高μ状態のときの最高車速へリニアに増大す
るように設定され、また、悪路度合いが重のときの40
Km/Hから悪路度合いが軽(良路)のときの最高車速へリ
ニアに増大するように設定され、また、上り勾配大のと
きの40Km/Hから上り勾配小(平地路又は下り坂)のと
きの最高車速へリニアに増大するように設定されてい
る。そして、50Km/H超の高速状態では、駆動輪のスリ
ップ量が増加して車輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下す
るが、多少の精度低下は生じても、50Km/H超の高速走
行状態におけるタイヤ空気圧の低下を検出することが望
ましいので、前記のように設定してある。また、低μの
ときには駆動輪のスリップ量が増加するので、40Km/H
以下の車速のときに、タイヤ空気圧判定処理を実行する
ことが望ましく、また、悪路度合い重のときにも車輪速
Vw1〜Vw4のバラツキが大きくなるので、40Km/H以下
の車速のときに、タイヤ空気圧判定処理を実行すること
が望ましい。
0Km/Hから高μ状態のときの最高車速へリニアに増大す
るように設定され、また、悪路度合いが重のときの40
Km/Hから悪路度合いが軽(良路)のときの最高車速へリ
ニアに増大するように設定され、また、上り勾配大のと
きの40Km/Hから上り勾配小(平地路又は下り坂)のと
きの最高車速へリニアに増大するように設定されてい
る。そして、50Km/H超の高速状態では、駆動輪のスリ
ップ量が増加して車輪速Vw1〜Vw4の検出精度が低下す
るが、多少の精度低下は生じても、50Km/H超の高速走
行状態におけるタイヤ空気圧の低下を検出することが望
ましいので、前記のように設定してある。また、低μの
ときには駆動輪のスリップ量が増加するので、40Km/H
以下の車速のときに、タイヤ空気圧判定処理を実行する
ことが望ましく、また、悪路度合い重のときにも車輪速
Vw1〜Vw4のバラツキが大きくなるので、40Km/H以下
の車速のときに、タイヤ空気圧判定処理を実行すること
が望ましい。
【0034】S23においては、図4のタイヤ空気圧判
定のサブルーチンが実行され、その後リターンし、S2
1又はS22の判定結果がNoのときは、S24におい
て、タイヤ空気圧判定のサブルーチンにおけるタイマT
がリセットされ、フラグFa,Ftが0にリセットされ
るとともに、カウンタI,Jが0にリセットされ、その
後リターンする。次に、S23のタイヤ空気圧判定のサ
ブルーチンについて、図4を参照しつつ説明する。先
ず、フラグFtが1か否か判定され(S30)、最初は
NoなのでS31において、タイマTがスタートされ且つ
フラグFtが1にセットされてS32へ移行する。ま
た、フラグFtが1にセットされている状態では、S3
0からS32へ移行する。次に、S32において、空気
圧判定変数Dが、図示の式、つまり、次式により演算さ
れる。
定のサブルーチンが実行され、その後リターンし、S2
1又はS22の判定結果がNoのときは、S24におい
て、タイヤ空気圧判定のサブルーチンにおけるタイマT
がリセットされ、フラグFa,Ftが0にリセットされ
るとともに、カウンタI,Jが0にリセットされ、その
後リターンする。次に、S23のタイヤ空気圧判定のサ
ブルーチンについて、図4を参照しつつ説明する。先
ず、フラグFtが1か否か判定され(S30)、最初は
NoなのでS31において、タイマTがスタートされ且つ
フラグFtが1にセットされてS32へ移行する。ま
た、フラグFtが1にセットされている状態では、S3
0からS32へ移行する。次に、S32において、空気
圧判定変数Dが、図示の式、つまり、次式により演算さ
れる。
【0035】D=2×[Cx(Vw2+Vw3)-( Vw1+Vw4)]
/[ Vw1+Vw2+Vw3+Vw4 ] 上式において、係数Cxは、予めタイヤの初期状態を補
償するように設定してあるため、タイヤ空気圧が正常で
ある場合には、空気圧判定変数Dは略0に等しい値にな
るが、右前輪2又は左後輪3のタイヤ空気圧が低下して
いる場合には、車輪速Vw2又は車輪速Vw3が大きくなる
ため空気圧判定変数Dは正方向に増大し、また、左前輪
1又は右後輪4のタイヤ空気圧が低下している場合に
は、車輪速Vw1又は車輪速Vw4が大きくなるため空気圧
判定変数Dは負方向に増大する。次に、S33において
判定変数Dが所定値D0(例えば、0.020 〜0.050 の範
囲の所定値)以上か否か判定され、その判定結果がYes
のときは、フラグFaが1か否か判定され(S34)、
フラグFaが1でないときには、判定変数Dが所定値D
0以上の回数をカウントするカウンタIが1にセットさ
れ且つフラグFaが1にセットされ(S35)、その後
S41へ移行する。また、フラグFaが1にセットされ
ている状態では、S34からS36に移行してカウンタ
Iがインクリメントされ、その後S41ヘ移行する。
/[ Vw1+Vw2+Vw3+Vw4 ] 上式において、係数Cxは、予めタイヤの初期状態を補
償するように設定してあるため、タイヤ空気圧が正常で
ある場合には、空気圧判定変数Dは略0に等しい値にな
るが、右前輪2又は左後輪3のタイヤ空気圧が低下して
いる場合には、車輪速Vw2又は車輪速Vw3が大きくなる
ため空気圧判定変数Dは正方向に増大し、また、左前輪
1又は右後輪4のタイヤ空気圧が低下している場合に
は、車輪速Vw1又は車輪速Vw4が大きくなるため空気圧
判定変数Dは負方向に増大する。次に、S33において
判定変数Dが所定値D0(例えば、0.020 〜0.050 の範
囲の所定値)以上か否か判定され、その判定結果がYes
のときは、フラグFaが1か否か判定され(S34)、
フラグFaが1でないときには、判定変数Dが所定値D
0以上の回数をカウントするカウンタIが1にセットさ
れ且つフラグFaが1にセットされ(S35)、その後
S41へ移行する。また、フラグFaが1にセットされ
ている状態では、S34からS36に移行してカウンタ
Iがインクリメントされ、その後S41ヘ移行する。
【0036】一方、S33の判定結果がNoのときは、S
37へ移行して判定変数Dが所定値−D0以下か否か判
定され、Yes のときはフラグFaが2か否か判定され
(S38)、フラグFaが2でないときには、判定変数
Dが所定値−D0以下の回数をカウントするカウンタJ
が1にセットされ且つフラグFaが2にセットされ(S
39)、その後S41へ移行する。また、フラグFaが
2にセットされている状態では、S38からS40に移
行してカウンタJがインクリメントされ、その後S41
ヘ移行する。次に、S41において、タイマTのカウン
ト値Tが所定時間T0(例えば、2秒)経過したか否か
判定されるが、最初のうちは、その判定結果がNoである
ため、S41からリターンするのを繰り返していって、
図3のS20〜S22、S30〜S41が繰り返えして
実行され、タイマTのカウント値TとカウンタIのカウ
ント値I又はカウンタJのカウント値Jが増加してい
く。尚、図8には、タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変
数Dの挙動を図示し、図9には、右側前輪2又は左側後
輪3のタイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙動を
図示してある。
37へ移行して判定変数Dが所定値−D0以下か否か判
定され、Yes のときはフラグFaが2か否か判定され
(S38)、フラグFaが2でないときには、判定変数
Dが所定値−D0以下の回数をカウントするカウンタJ
が1にセットされ且つフラグFaが2にセットされ(S
39)、その後S41へ移行する。また、フラグFaが
2にセットされている状態では、S38からS40に移
行してカウンタJがインクリメントされ、その後S41
ヘ移行する。次に、S41において、タイマTのカウン
ト値Tが所定時間T0(例えば、2秒)経過したか否か
判定されるが、最初のうちは、その判定結果がNoである
ため、S41からリターンするのを繰り返していって、
図3のS20〜S22、S30〜S41が繰り返えして
実行され、タイマTのカウント値TとカウンタIのカウ
ント値I又はカウンタJのカウント値Jが増加してい
く。尚、図8には、タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変
数Dの挙動を図示し、図9には、右側前輪2又は左側後
輪3のタイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙動を
図示してある。
【0037】そして、所定時間T0経過すると、S41
の判定結果がYes となるため、S42へ移行し、カウン
タIのカウント値Iが所定値K0以上か又はカウンタJ
のカウント値Jが所定値K0以上か否かの判定が実行さ
れ、その判定結果がNoのときには、S43においてタイ
ヤ空気圧が正常と判定されてS46へ移行し、また、S
42の判定結果がYes のときには、S44においてタイ
ヤ空気圧異常(低下)と判定され、S45において、ド
ライバーにタイヤ空気圧低下を警報する為に、ワーニン
グランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点灯され、
S46へ移行する。S46においては、次回のタイヤ空
気圧判定処理に備えて、タイマT、フラグFa、フラグ
Ft、カウンタI、カウンタJが、夫々0にリセットさ
れ、今回のタイヤ空気圧判定処理が終了する。
の判定結果がYes となるため、S42へ移行し、カウン
タIのカウント値Iが所定値K0以上か又はカウンタJ
のカウント値Jが所定値K0以上か否かの判定が実行さ
れ、その判定結果がNoのときには、S43においてタイ
ヤ空気圧が正常と判定されてS46へ移行し、また、S
42の判定結果がYes のときには、S44においてタイ
ヤ空気圧異常(低下)と判定され、S45において、ド
ライバーにタイヤ空気圧低下を警報する為に、ワーニン
グランプ34が所定時間(例えば、2秒間)点灯され、
S46へ移行する。S46においては、次回のタイヤ空
気圧判定処理に備えて、タイマT、フラグFa、フラグ
Ft、カウンタI、カウンタJが、夫々0にリセットさ
れ、今回のタイヤ空気圧判定処理が終了する。
【0038】次に、以上説明したタイヤ空気圧警報装置
の作用について説明する。インストルメントパネルに初
期設定スイッチ33を設け、そのスイッチ33を操作するこ
とにより、タイヤ交換時等の必要な時に係数Cxを初期
設定する初期設定処理を実行するので、交換後の4輪の
タイヤの製作誤差を補償した係数Cxを設定することが
できる。そして、初期設定処理は、走行路面の路面状態
に応じて設定される車速域のときに実行するので、低μ
路における駆動輪のスリップ、悪路における車輪速のバ
ラツキ、上り坂における駆動輪のスリップ、輪荷重の変
動、等に起因する誤差要因を極力排除して、係数Cxを
高精度に初期設定できる。
の作用について説明する。インストルメントパネルに初
期設定スイッチ33を設け、そのスイッチ33を操作するこ
とにより、タイヤ交換時等の必要な時に係数Cxを初期
設定する初期設定処理を実行するので、交換後の4輪の
タイヤの製作誤差を補償した係数Cxを設定することが
できる。そして、初期設定処理は、走行路面の路面状態
に応じて設定される車速域のときに実行するので、低μ
路における駆動輪のスリップ、悪路における車輪速のバ
ラツキ、上り坂における駆動輪のスリップ、輪荷重の変
動、等に起因する誤差要因を極力排除して、係数Cxを
高精度に初期設定できる。
【0039】その初期設定処理後には、所定距離走行毎
に又は所定期間経過毎に、前記係数Cxを用いてタイヤ
空気圧判定処理を実行する。このタイヤ空気圧判定処理
は、定常直進走行時であって走行路面の路面状態に応じ
て設定される車速域のときに実行するので、初期設定処
理の場合と同様に、低μ路における駆動輪のスリップ、
悪路における車輪速のバラツキ、上り坂における駆動輪
のスリップ、輪荷重の変動、等に起因する誤差要因を極
力排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことができる。そして、このタイヤ空気圧判定処理で
は、タイマT、カウンタI、カウンタJを用いて、所定
時間T0におけるD≧D0となるカウント値Iや、D≦
−D0となるカウント値Jをカウントし、それらのカウ
ント値I,Jが所定値K0以上のときに、タイヤ空気圧
異常と判定するので、多くのサンプリングデータに基い
て精度良くタイヤ空気圧判定を行うことができる。
に又は所定期間経過毎に、前記係数Cxを用いてタイヤ
空気圧判定処理を実行する。このタイヤ空気圧判定処理
は、定常直進走行時であって走行路面の路面状態に応じ
て設定される車速域のときに実行するので、初期設定処
理の場合と同様に、低μ路における駆動輪のスリップ、
悪路における車輪速のバラツキ、上り坂における駆動輪
のスリップ、輪荷重の変動、等に起因する誤差要因を極
力排除して、タイヤ空気圧判定の精度や信頼性を高める
ことができる。そして、このタイヤ空気圧判定処理で
は、タイマT、カウンタI、カウンタJを用いて、所定
時間T0におけるD≧D0となるカウント値Iや、D≦
−D0となるカウント値Jをカウントし、それらのカウ
ント値I,Jが所定値K0以上のときに、タイヤ空気圧
異常と判定するので、多くのサンプリングデータに基い
て精度良くタイヤ空気圧判定を行うことができる。
【0040】次に、前記実施例の一部を変更した第1別
実施例について、図10、図11を参照しつつ説明す
る。図10は、図2に相当する初期設定処理のフローチ
ャートであり、図2と同一のステップには、同一符号を
付して説明を省略する。この実施例では、前記係数Cx
の代わりに、タイヤの製作誤差や特性等を補償するため
の初期偏差Δが適用され、S12Aにおいて、S12と
同様に初期偏差Δ初期設定条件が成立か否かの判定が実
行され、条件成立のときは、S13Aにおいて、図示の
式にて初期偏差Δが演算される。S14Aでは、初期偏
差Δが適正値か否か判定されるが、例えば、−0.05〜0.
05の範囲のときに適正値であると判定され、S15Aに
おいて初期偏差Δの書換え処理が実行される。また、初
期偏差Δが適正値でないときには、S17Aにおいて、
初期偏差Δが不定か否かの判定が、前記S17と同様に
実行される。
実施例について、図10、図11を参照しつつ説明す
る。図10は、図2に相当する初期設定処理のフローチ
ャートであり、図2と同一のステップには、同一符号を
付して説明を省略する。この実施例では、前記係数Cx
の代わりに、タイヤの製作誤差や特性等を補償するため
の初期偏差Δが適用され、S12Aにおいて、S12と
同様に初期偏差Δ初期設定条件が成立か否かの判定が実
行され、条件成立のときは、S13Aにおいて、図示の
式にて初期偏差Δが演算される。S14Aでは、初期偏
差Δが適正値か否か判定されるが、例えば、−0.05〜0.
05の範囲のときに適正値であると判定され、S15Aに
おいて初期偏差Δの書換え処理が実行される。また、初
期偏差Δが適正値でないときには、S17Aにおいて、
初期偏差Δが不定か否かの判定が、前記S17と同様に
実行される。
【0041】次に、前記図3のタイヤ空気圧判定処理の
うちのタイヤ空気圧判定サブルーチンについて図11に
より説明するが、図11は、図4に相当する図であり、
図4と同一のステップには、同一符号を付して説明を省
略する。本実施例におけるタイヤ空気圧判定変数Dは、
S32Aに示す式で演算され、S33Aでは、(D−
Δ)が所定値D0以上か否かの判定が実行され、また、
S37Aでは、(D−Δ)が所定値−D0以下か否かの
判定が実行される。本実施例のように、初期偏差Δを用
いる方が演算処理が多少簡単化するという利点がある。
うちのタイヤ空気圧判定サブルーチンについて図11に
より説明するが、図11は、図4に相当する図であり、
図4と同一のステップには、同一符号を付して説明を省
略する。本実施例におけるタイヤ空気圧判定変数Dは、
S32Aに示す式で演算され、S33Aでは、(D−
Δ)が所定値D0以上か否かの判定が実行され、また、
S37Aでは、(D−Δ)が所定値−D0以下か否かの
判定が実行される。本実施例のように、初期偏差Δを用
いる方が演算処理が多少簡単化するという利点がある。
【0042】次に、タイヤ空気圧判定制御の第2別実施
例について、図12、図13に基いて説明する。このタ
イヤ空気圧判定制御では、車輪速センサ27〜30から供給
されるパルス信号Pw1〜Pw4のパルス数を所定時間以上
の期間にわたってカウントし、各車輪毎のパルス数の合
計値を比較することで、タイヤ空気圧の異常を判定する
ようになっている。このタイヤ空気圧判定制御は、図1
2のパルス信号読込み処理と、図13のタイヤ空気圧判
定処理とからなる。前記車輪速センサ27〜30は、夫々、
車輪が1回転する毎に、44個のパルス信号を出力する
ように構成してあり、前記RAMには、車輪速センサ27
〜30から出力されるパルス信号を一次記憶する4つのバ
ッファ(B1〜B4)が設けられている。
例について、図12、図13に基いて説明する。このタ
イヤ空気圧判定制御では、車輪速センサ27〜30から供給
されるパルス信号Pw1〜Pw4のパルス数を所定時間以上
の期間にわたってカウントし、各車輪毎のパルス数の合
計値を比較することで、タイヤ空気圧の異常を判定する
ようになっている。このタイヤ空気圧判定制御は、図1
2のパルス信号読込み処理と、図13のタイヤ空気圧判
定処理とからなる。前記車輪速センサ27〜30は、夫々、
車輪が1回転する毎に、44個のパルス信号を出力する
ように構成してあり、前記RAMには、車輪速センサ27
〜30から出力されるパルス信号を一次記憶する4つのバ
ッファ(B1〜B4)が設けられている。
【0043】図12のフローチャートにおいて、所定走
行距離毎に、ルーチンが開始されると、車輪速センサ27
〜30,26,31,32 やスイッチ25からの各種データが読み込
まれ(S70)、次に前記S22と同様に、タイヤ空気
圧判定条件成立か否かの判定が実行され(S71)、そ
の判定結果がYes のときは、S72において、例えば8
msの間、パルス信号Pw1〜Pw4の読込みが実行され
て、そのデータがバッファ(B1〜B4)に一次記憶さ
れ、その後リターンして繰り返し実行され、また、S7
1の判定結果がNoのときはそのままリターンして繰り返
し実行される。このようにして、タイヤ空気圧判定条件
成立しているときには、バッファ(B1〜B4)に8m
s間のパルス信号Pw1〜Pw4が更新しつつ記憶される。
行距離毎に、ルーチンが開始されると、車輪速センサ27
〜30,26,31,32 やスイッチ25からの各種データが読み込
まれ(S70)、次に前記S22と同様に、タイヤ空気
圧判定条件成立か否かの判定が実行され(S71)、そ
の判定結果がYes のときは、S72において、例えば8
msの間、パルス信号Pw1〜Pw4の読込みが実行され
て、そのデータがバッファ(B1〜B4)に一次記憶さ
れ、その後リターンして繰り返し実行され、また、S7
1の判定結果がNoのときはそのままリターンして繰り返
し実行される。このようにして、タイヤ空気圧判定条件
成立しているときには、バッファ(B1〜B4)に8m
s間のパルス信号Pw1〜Pw4が更新しつつ記憶される。
【0044】次に、前記パルス信号読込み処理と並行的
に、図13のタイヤ空気圧判定処理が実行される。図1
3のルーチンが開始されると、バッファ(B1〜B4)
のデータが読み込まれ(S80)、次に読込み回数をカ
ウントするカウンタIがインクリメントされて読込み回
数がカウントされ(S81)、次に、S82においてパ
ルス信号Pw1〜Pw4のパルス数Nw1〜Nw4が演算され
る。このパルス数Nw1〜Nw4の演算は、前回までの合計
パルス数Nw1〜Nw4に今回のパルス数Δw1〜Δw4を夫々
加算することで実行される。
に、図13のタイヤ空気圧判定処理が実行される。図1
3のルーチンが開始されると、バッファ(B1〜B4)
のデータが読み込まれ(S80)、次に読込み回数をカ
ウントするカウンタIがインクリメントされて読込み回
数がカウントされ(S81)、次に、S82においてパ
ルス信号Pw1〜Pw4のパルス数Nw1〜Nw4が演算され
る。このパルス数Nw1〜Nw4の演算は、前回までの合計
パルス数Nw1〜Nw4に今回のパルス数Δw1〜Δw4を夫々
加算することで実行される。
【0045】次に、カウンタIが所定値I0(例えば、
100)以上か否かの判定が実行され(S83)、その
判定結果がNoのときはS80へ戻ってS80以降が実行
され、S83の判定結果がYes になると、S84におい
て、パルス数Nw1〜Nw4の最大値Nwmaxと、パルス数N
w1〜Nw4の平均値Nwmとが演算される。次に、(Nwmax
−Nwm)が所定値C以上か否か判定され、その判定結果
がNoのときはS86へ移行し、判定結果がYes のときは
S87においてタイヤ空気圧異常(低下)と判定され、
次にワーニングランプ34が所定時間点灯され(S8
8)、次にパルス数Nw1〜Nw4を記憶するメモリ及びカ
ウンタIが夫々クリアされる(S88)。
100)以上か否かの判定が実行され(S83)、その
判定結果がNoのときはS80へ戻ってS80以降が実行
され、S83の判定結果がYes になると、S84におい
て、パルス数Nw1〜Nw4の最大値Nwmaxと、パルス数N
w1〜Nw4の平均値Nwmとが演算される。次に、(Nwmax
−Nwm)が所定値C以上か否か判定され、その判定結果
がNoのときはS86へ移行し、判定結果がYes のときは
S87においてタイヤ空気圧異常(低下)と判定され、
次にワーニングランプ34が所定時間点灯され(S8
8)、次にパルス数Nw1〜Nw4を記憶するメモリ及びカ
ウンタIが夫々クリアされる(S88)。
【0046】タイヤ空気圧が低下した車輪の回転数が大
きくなることから、タイヤ空気圧が低下した車輪の車輪
速センサからのパルス数が最大になるので、前記のよう
に、(Nwmax−Nwm)が所定値以上か判定することで、
タイヤ空気圧異常を検知することができる。この実施例
では、タイヤ交換後における初期設定処理を実行してい
ないが、タイヤ交換後に図12、図13と同様の初期設
定処理を実行して、合計初期パルス数INw1〜INw4を
求めておき、タイヤ空気圧判定処理において求めたパル
ス数Nw1〜Nw4と合計初期パルス数INw1〜INw4との
比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)をパラメータと
して、タイヤ空気圧異常を検知するように構成してもよ
い。この場合、比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)
が所定値以上となるものを、タイヤ空気圧異常と判定す
るものとする。尚、初期設定処理時の車速Vと、タイヤ
空気圧判定処理時の車速Vとが同じとは限らないので、
前記の比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)を用いる
ことが必要である。
きくなることから、タイヤ空気圧が低下した車輪の車輪
速センサからのパルス数が最大になるので、前記のよう
に、(Nwmax−Nwm)が所定値以上か判定することで、
タイヤ空気圧異常を検知することができる。この実施例
では、タイヤ交換後における初期設定処理を実行してい
ないが、タイヤ交換後に図12、図13と同様の初期設
定処理を実行して、合計初期パルス数INw1〜INw4を
求めておき、タイヤ空気圧判定処理において求めたパル
ス数Nw1〜Nw4と合計初期パルス数INw1〜INw4との
比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)をパラメータと
して、タイヤ空気圧異常を検知するように構成してもよ
い。この場合、比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)
が所定値以上となるものを、タイヤ空気圧異常と判定す
るものとする。尚、初期設定処理時の車速Vと、タイヤ
空気圧判定処理時の車速Vとが同じとは限らないので、
前記の比(Nw1/INw1)〜(Nw4/INw4)を用いる
ことが必要である。
【0047】尚、この実施例においては、パルス数Nw1
〜Nw4を求めるようにしたが、このパルス数Nw1〜Nw4
と、車輪1回転当りのパルス数44個と、カウント値I
0および1回当りの車輪速読込み時間8msとのデータ
に基いて、4つの車輪1〜4についての車輪1回転当り
の時間Tw1〜Tw4を演算し、この時間Tw1〜Tw4をパラ
メータとしてタイヤ空気圧異常を判定するように構成し
てもよい。そして、この場合にも、前記同様に、初期設
定処理を実行し、その初期設定処理時における車輪1回
転当りの時間ITw1〜ITw4を予め求めておき、時間T
w1〜Tw4と時間ITw1〜ITw4との比(Tw1/ITw1)
〜(Tw4/ITw4)をパラメータとしてタイヤ空気圧異
常を判定するように構成してもよい。尚、タイヤ空気圧
判定制御のうちのタイヤ空気圧判定処理は、自動車の走
行中常時実行するように構成してもよい。
〜Nw4を求めるようにしたが、このパルス数Nw1〜Nw4
と、車輪1回転当りのパルス数44個と、カウント値I
0および1回当りの車輪速読込み時間8msとのデータ
に基いて、4つの車輪1〜4についての車輪1回転当り
の時間Tw1〜Tw4を演算し、この時間Tw1〜Tw4をパラ
メータとしてタイヤ空気圧異常を判定するように構成し
てもよい。そして、この場合にも、前記同様に、初期設
定処理を実行し、その初期設定処理時における車輪1回
転当りの時間ITw1〜ITw4を予め求めておき、時間T
w1〜Tw4と時間ITw1〜ITw4との比(Tw1/ITw1)
〜(Tw4/ITw4)をパラメータとしてタイヤ空気圧異
常を判定するように構成してもよい。尚、タイヤ空気圧
判定制御のうちのタイヤ空気圧判定処理は、自動車の走
行中常時実行するように構成してもよい。
【図1】実施例に係るタイヤ空気圧警報装置とアンチス
キッドブレーキ装置の全体構成図である。
キッドブレーキ装置の全体構成図である。
【図2】タイヤ空気圧判定制御の係数Cxの初期設定処
理のフローチャートである。
理のフローチャートである。
【図3】タイヤ空気圧判定制御のタイヤ空気圧判定処理
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図4】図3のタイヤ空気圧判定サブルーチンのフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】悪路指数演算処理のフローチャートである。
【図6】係数Cxの初期設定許可車速域のマップを示す
図である。
図である。
【図7】タイヤ空気圧判定許可車速域のマップを示す図
である。
である。
【図8】タイヤ空気圧正常時の空気圧判定変数Dの挙動
を示す線図である。
を示す線図である。
【図9】タイヤ空気圧異常時の空気圧判定変数Dの挙動
を示す線図である。
を示す線図である。
【図10】第1別実施例に係るタイヤ空気圧判定制御に
おける図2相当図である。
おける図2相当図である。
【図11】第1別実施例に係るタイヤ空気圧判定処理の
サブルーチンのフローチャートである。
サブルーチンのフローチャートである。
【図12】第2別実施例に係るタイヤ空気圧判定制御に
おけるパルス信号読込み処理のフローチャートである。
おけるパルス信号読込み処理のフローチャートである。
【図13】第2別実施例に係るタイヤ空気圧判定処理の
フローチャートである。
フローチャートである。
1,2 前輪 3,4 後輪 25 ブレーキスイッチ 26 舵角センサ 27〜30 車輪速センサ 31 走行距離計 32 傾斜検出センサ 33 初期設定スイッチ 34 ワーニングランプ 40 コントロールユニット
Claims (6)
- 【請求項1】 車両の4輪の車輪速を用いてタイヤ空気
圧の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧警報装
置において、 車両の4輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、 前記車輪速検出手段で検出された車輪速を用いてタイヤ
空気圧の低下を判定するタイヤ空気圧判定手段と、 走行路面の状態を検知する路面状態検知手段と、 前記路面状態検知手段で検知された路面の状態に応じて
タイヤ空気圧判定手段におけるタイヤ空気圧判定を許可
する車速域を設定する車速域設定手段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。 - 【請求項2】 前記路面状態検知手段が、路面の摩擦状
態を検知する手段を有し、前記車速域設定手段は、低摩
擦状態では高摩擦状態よりも車速域の上限値を低く設定
するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載
のタイヤ空気圧警報装置。 - 【請求項3】 前記路面状態検知手段が、路面の悪路状
態を検知する手段を有し、前記車速域設定手段は、悪路
では良路よりも車速域の上限値を低く設定するように構
成されたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気
圧警報装置。 - 【請求項4】 前記路面状態検知手段が、路面の傾斜状
態を検知する手段を有し、前記車速域設定手段は、上り
坂では平地よりも車速域の上限値を低く設定するように
構成されたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空
気圧警報装置。 - 【請求項5】 前記タイヤ空気圧判定手段は、4つの車
輪の車輪速を用いて新規に装着されたタイヤの製作誤差
を補償する為の補償係数を設定する初期設定処理手段
と、前記初期設定処理手段で設定された補償係数と4つ
の車輪の車輪速を用いてタイヤ空気圧判定を行うタイヤ
空気圧判定処理手段とを備えたことを特徴とする請求項
1に記載のタイヤ空気圧警報装置。 - 【請求項6】 前記車速域設定手段は、初期設定処理手
段における設定処理を許可する車速域と、タイヤ空気圧
判定処理手段における判定処理を許可する車速域とを、
夫々設定するように構成されたことを特徴とする請求項
5に記載のタイヤ空気圧警報装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5096744A JPH06286429A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | タイヤ空気圧警報装置 |
US08/220,361 US5826210A (en) | 1993-03-29 | 1994-03-29 | Tire air pressure warining device |
DE4410941A DE4410941A1 (de) | 1993-03-29 | 1994-03-29 | Reifenluftdruckwarnvorrichtung |
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JP5096744A JPH06286429A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | タイヤ空気圧警報装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6696934B2 (en) | 2000-12-14 | 2004-02-24 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Method and apparatus for alarming decrease in tire air-pressure |
JP2014095609A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラム |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP5096744A patent/JPH06286429A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6696934B2 (en) | 2000-12-14 | 2004-02-24 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Method and apparatus for alarming decrease in tire air-pressure |
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US8997561B2 (en) | 2012-11-09 | 2015-04-07 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Tire pressure decrease detection apparatus, method, and computer readable medium therefor |
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