JPH06238077A - 多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置 - Google Patents
多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置Info
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- JPH06238077A JPH06238077A JP2646093A JP2646093A JPH06238077A JP H06238077 A JPH06238077 A JP H06238077A JP 2646093 A JP2646093 A JP 2646093A JP 2646093 A JP2646093 A JP 2646093A JP H06238077 A JPH06238077 A JP H06238077A
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- axis direction
- moving
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- axis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、加工布を保持するための可動枠の
撓みを効果的に防止することができるようにすると共
に、簡単な構成で可動枠の補強が達成できる可動枠移動
装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、可動枠17が、X軸方向移動機構
19により、ミシンテーブル12上にてX軸方向に移動
される。また、前記可動枠17は、ミシンテーブル12
にX軸方向に間隔をおいて設けられた複数個のY軸移動
キャリッジ29がY軸方向移動機構20によって移動さ
れることにより、Y軸方向に移動される。この場合、そ
の可動枠17は、複数個のY軸移動キャリッジ29間に
掛渡されたキャリッジ連結板26に支持されたままで、
そのキャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に移動さ
れる。
撓みを効果的に防止することができるようにすると共
に、簡単な構成で可動枠の補強が達成できる可動枠移動
装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、可動枠17が、X軸方向移動機構
19により、ミシンテーブル12上にてX軸方向に移動
される。また、前記可動枠17は、ミシンテーブル12
にX軸方向に間隔をおいて設けられた複数個のY軸移動
キャリッジ29がY軸方向移動機構20によって移動さ
れることにより、Y軸方向に移動される。この場合、そ
の可動枠17は、複数個のY軸移動キャリッジ29間に
掛渡されたキャリッジ連結板26に支持されたままで、
そのキャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に移動さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多頭形刺繍ミシンにお
けるX軸方向に長い可動枠を移動させるための多頭形刺
繍ミシンの可動枠移動装置に関するものである。
けるX軸方向に長い可動枠を移動させるための多頭形刺
繍ミシンの可動枠移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数枚の加工布あるいは長尺
な加工布に対して、複数個の刺繍を同時に形成する多頭
形刺繍ミシンが供されている。このものは、図6に示す
ように、ミシンテーブル1の上方に複数個のミシン頭部
2を横方向(X軸方向)に並んで備えると共に、ミシン
テーブル1上に横方向(X軸方向)に長い矩形枠状の可
動枠3を備えて構成されている。刺繍ミシンの制御装置
は、一針毎の加工布のX軸及びY軸方向移動量(針落ち
点)を指示する刺繍データに基づいて、加工布を保持し
た可動枠3を可動枠移動装置により移動させつつ、各ミ
シン頭部2を駆動し、以て、加工布に対して複数個の刺
繍を同時に形成するものである。
な加工布に対して、複数個の刺繍を同時に形成する多頭
形刺繍ミシンが供されている。このものは、図6に示す
ように、ミシンテーブル1の上方に複数個のミシン頭部
2を横方向(X軸方向)に並んで備えると共に、ミシン
テーブル1上に横方向(X軸方向)に長い矩形枠状の可
動枠3を備えて構成されている。刺繍ミシンの制御装置
は、一針毎の加工布のX軸及びY軸方向移動量(針落ち
点)を指示する刺繍データに基づいて、加工布を保持し
た可動枠3を可動枠移動装置により移動させつつ、各ミ
シン頭部2を駆動し、以て、加工布に対して複数個の刺
繍を同時に形成するものである。
【0003】この場合、前記可動枠移動装置は、可動枠
3の奥側長辺部の両端部をX軸方向に移動可能に支持し
た状態でY軸方向に移動させるY軸方向移動機構4,4
と、可動枠3の図で右短辺部をY軸方向に移動可能に支
持した状態でX軸方向に移動させるX軸方向移動機構5
とから構成される。詳しく図示はしないが、前記Y軸方
向移動機構4は、例えばモータ及びベルト機構によりY
軸方向に延びる溝4a内を移動されるキャリッジの上端
にローラを設け、このローラに可動枠3の下面にX軸方
向に延びて形成された凹溝状のレールを係合させて構成
されている。尚、左右のY軸方向移動機構4の各キャリ
ッジは、1個のモータにより同時に移動される。また、
X軸方向移動機構5も、設置方向が異なるだけでほぼ同
等の構成とされている。
3の奥側長辺部の両端部をX軸方向に移動可能に支持し
た状態でY軸方向に移動させるY軸方向移動機構4,4
と、可動枠3の図で右短辺部をY軸方向に移動可能に支
持した状態でX軸方向に移動させるX軸方向移動機構5
とから構成される。詳しく図示はしないが、前記Y軸方
向移動機構4は、例えばモータ及びベルト機構によりY
軸方向に延びる溝4a内を移動されるキャリッジの上端
にローラを設け、このローラに可動枠3の下面にX軸方
向に延びて形成された凹溝状のレールを係合させて構成
されている。尚、左右のY軸方向移動機構4の各キャリ
ッジは、1個のモータにより同時に移動される。また、
X軸方向移動機構5も、設置方向が異なるだけでほぼ同
等の構成とされている。
【0004】ところで、上記可動枠3は、各辺部の幅寸
法がある程度小さく、またある程度軽量であることが必
要となり、さほど高い剛性が得られない事情がある。こ
のため、可動枠3がX軸方向に長くなると、上記のよう
な可動枠3の長手方向両端部をY軸方向移動機構4,4
により支持して移動させる構成では、特に高速移動させ
るような場合に、可動枠3の両端部分の移動に中間部分
が速やかに追従できず、いわば可動枠3の中間部が撓ん
だ状態で刺繍形成動作が行われてしまう虞がある。可動
枠3が撓んだまま刺繍形成動作が行われてしまうと、刺
繍模様が崩れて刺繍の品質が低下してしまうことにな
る。
法がある程度小さく、またある程度軽量であることが必
要となり、さほど高い剛性が得られない事情がある。こ
のため、可動枠3がX軸方向に長くなると、上記のよう
な可動枠3の長手方向両端部をY軸方向移動機構4,4
により支持して移動させる構成では、特に高速移動させ
るような場合に、可動枠3の両端部分の移動に中間部分
が速やかに追従できず、いわば可動枠3の中間部が撓ん
だ状態で刺繍形成動作が行われてしまう虞がある。可動
枠3が撓んだまま刺繍形成動作が行われてしまうと、刺
繍模様が崩れて刺繍の品質が低下してしまうことにな
る。
【0005】そこで、近年では、実公昭64−1989
号公報に示される構成が考えられている。このものは、
図7に示すように、4個のY軸方向送り機構6を設け
て、そのうち中間の2か所において、その送り板(キャ
リッジ)により可動枠3の中間の2か所を支持して移動
させると共に、両端のY軸方向送り機構6の送り板に掛
渡すようにX軸方向に長いY軸駆動板7を設け、そのY
軸駆動板7の両端部に形成されているレール7aに、可
動枠3の左右両端部をころを介して連結するようにして
いる。これにより、Y軸駆動板7による可動枠3の補強
効果を期待し、可動枠3の撓みの防止を図ろうとするも
のである。
号公報に示される構成が考えられている。このものは、
図7に示すように、4個のY軸方向送り機構6を設け
て、そのうち中間の2か所において、その送り板(キャ
リッジ)により可動枠3の中間の2か所を支持して移動
させると共に、両端のY軸方向送り機構6の送り板に掛
渡すようにX軸方向に長いY軸駆動板7を設け、そのY
軸駆動板7の両端部に形成されているレール7aに、可
動枠3の左右両端部をころを介して連結するようにして
いる。これにより、Y軸駆動板7による可動枠3の補強
効果を期待し、可動枠3の撓みの防止を図ろうとするも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7に示した従来構成では、Y軸駆動板7による補強効果
は、可動枠3の左右両端部のみにしか期待できず、可動
枠3の撓み防止の効果がさほど得られない欠点がある。
また、図示はしていないが、可動枠3とY軸駆動板7と
の連結のために刺繍枠コロ土台等が必要であるなど、構
造がY軸方向に大形となると共に部品数が著しく増加し
て構成が複雑となり、総じて高価なものとなる欠点があ
る。
7に示した従来構成では、Y軸駆動板7による補強効果
は、可動枠3の左右両端部のみにしか期待できず、可動
枠3の撓み防止の効果がさほど得られない欠点がある。
また、図示はしていないが、可動枠3とY軸駆動板7と
の連結のために刺繍枠コロ土台等が必要であるなど、構
造がY軸方向に大形となると共に部品数が著しく増加し
て構成が複雑となり、総じて高価なものとなる欠点があ
る。
【0007】この場合、図7に示したものでは、短い間
隔で多数個のY軸方向送り機構6を設けることにより可
動枠3の中間部も2個のY軸方向送り機構6により支持
されるため、可動枠3の中間部にさほど大きな撓みは生
じないと考えられるが、これでは、Y軸方向送り機構6
が多数必要となり、構造の複雑化、コストアップ等を招
くことになる。
隔で多数個のY軸方向送り機構6を設けることにより可
動枠3の中間部も2個のY軸方向送り機構6により支持
されるため、可動枠3の中間部にさほど大きな撓みは生
じないと考えられるが、これでは、Y軸方向送り機構6
が多数必要となり、構造の複雑化、コストアップ等を招
くことになる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、可動枠の撓みを効果的に防止すること
ができると共に、簡単な構成で済ませることができる多
頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置を提供するにある。
で、その目的は、可動枠の撓みを効果的に防止すること
ができると共に、簡単な構成で済ませることができる多
頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置は、ミ
シンテーブル上に設けられX軸方向に長いほぼ矩形枠状
をなし加工布を保持する可動枠を、X軸方向に移動させ
るX軸方向移動機構と、ミシンテーブルにX軸方向に間
隔をおいて複数個が設けられY軸方向に移動可能なY軸
移動キャリッジと、複数個のY軸移動キャリッジをY軸
方向に一体的に移動させるキャリッジ移動機構と、複数
個のY軸移動キャリッジ間に掛渡されてX軸方向に延び
て設けられ、可動枠のX軸方向に延びる一辺部と重なり
合うようにして、その可動枠をX軸方向にスライド移動
自在で且つY軸方向に一体的に移動するように支持する
キャリッジ連結部材とを具備している。
に、本発明の多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置は、ミ
シンテーブル上に設けられX軸方向に長いほぼ矩形枠状
をなし加工布を保持する可動枠を、X軸方向に移動させ
るX軸方向移動機構と、ミシンテーブルにX軸方向に間
隔をおいて複数個が設けられY軸方向に移動可能なY軸
移動キャリッジと、複数個のY軸移動キャリッジをY軸
方向に一体的に移動させるキャリッジ移動機構と、複数
個のY軸移動キャリッジ間に掛渡されてX軸方向に延び
て設けられ、可動枠のX軸方向に延びる一辺部と重なり
合うようにして、その可動枠をX軸方向にスライド移動
自在で且つY軸方向に一体的に移動するように支持する
キャリッジ連結部材とを具備している。
【0010】
【作用】上記構成を備える本発明の多頭形刺繍ミシンの
可動枠移動装置によれば、可動枠は、X軸方向移動機構
により、ミシンテーブル上をX軸方向に移動される。そ
して、これと共に、可動枠は、ミシンテーブルにX軸方
向に間隔をおいて設けられた複数個のY軸移動キャリッ
ジが、キャリッジ移動機構により移動されることに基づ
いて、Y軸方向に移動されるのであるが、このとき、複
数個のY軸移動キャリッジ間に掛渡されて設けられたキ
ャリッジ連結部材が、可動枠を支持している。
可動枠移動装置によれば、可動枠は、X軸方向移動機構
により、ミシンテーブル上をX軸方向に移動される。そ
して、これと共に、可動枠は、ミシンテーブルにX軸方
向に間隔をおいて設けられた複数個のY軸移動キャリッ
ジが、キャリッジ移動機構により移動されることに基づ
いて、Y軸方向に移動されるのであるが、このとき、複
数個のY軸移動キャリッジ間に掛渡されて設けられたキ
ャリッジ連結部材が、可動枠を支持している。
【0011】この場合、可動枠は、そのX軸方向に延び
る一辺部が、X軸方向に延びるキャリッジ連結部材に重
ね合わされるように支持されるので、その剛性が高めら
れ、撓みが防止される。また、このキャリッジ連結部材
の支持による撓み防止効果により、Y軸移動キャリッジ
は、可動枠のX軸方向長さに応じた必要最小の個数があ
れば済むようになる。
る一辺部が、X軸方向に延びるキャリッジ連結部材に重
ね合わされるように支持されるので、その剛性が高めら
れ、撓みが防止される。また、このキャリッジ連結部材
の支持による撓み防止効果により、Y軸移動キャリッジ
は、可動枠のX軸方向長さに応じた必要最小の個数があ
れば済むようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1乃至
図5を参照して説明する。まず、図4及び図5を参照し
て、多頭形刺繍ミシンの全体構成について簡単に述べ
る。多頭形刺繍ミシンの本体11は、横方向(X軸方
向)に長いミシンテーブル12の上方に、複数個(図に
は3個のみ図示)のミシン頭部13を横方向に所定間隔
で並んで備えて構成されている。
図5を参照して説明する。まず、図4及び図5を参照し
て、多頭形刺繍ミシンの全体構成について簡単に述べ
る。多頭形刺繍ミシンの本体11は、横方向(X軸方
向)に長いミシンテーブル12の上方に、複数個(図に
は3個のみ図示)のミシン頭部13を横方向に所定間隔
で並んで備えて構成されている。
【0013】図5に示すように、前記各ミシン頭部13
には、選択的に駆動される複数本(便宜上図では4本)
の針棒14が設けられ、各針棒14に設けられた縫針1
5には、図示しない糸供給源から例えば色の異なる刺繍
糸が供給されるようになっている。また、図4に示すよ
うに、前記ミシンテーブル12には、前記各ミシン頭部
13に対応して、前記縫針15との協働により図示しな
い加工布にステッチを形成するための釜機構を有する複
数個のベッド部16が設けられている。前記各ミシン頭
部13の針棒14及びベッド部16の釜機構は、図示し
ない1個のミシンモータの駆動により、同期して駆動さ
れるようになっている。
には、選択的に駆動される複数本(便宜上図では4本)
の針棒14が設けられ、各針棒14に設けられた縫針1
5には、図示しない糸供給源から例えば色の異なる刺繍
糸が供給されるようになっている。また、図4に示すよ
うに、前記ミシンテーブル12には、前記各ミシン頭部
13に対応して、前記縫針15との協働により図示しな
い加工布にステッチを形成するための釜機構を有する複
数個のベッド部16が設けられている。前記各ミシン頭
部13の針棒14及びベッド部16の釜機構は、図示し
ない1個のミシンモータの駆動により、同期して駆動さ
れるようになっている。
【0014】一方、前記ミシンテーブル12上には、加
工布を保持し移動させるための可動枠17が水平方向に
移動可能に設けられる。この可動枠17は、ミシンテー
ブル12上をほぼ一杯に延びる横(X軸)方向に長い矩
形枠状をなしている。この可動枠17は、その枠内に、
横長な加工布が張渡し状態に保持されるか、あるいは、
小さな加工布を張渡し状態に保持した単位刺繍枠18が
各ミシン頭部13に対応して複数個取付けられるように
なっている。尚、この可動枠17の下面のうち、奥側の
長辺部及び右側の短辺部には、夫々凹溝状の案内溝17
a及び17bが、それら辺部に沿って延びて形成されて
いる。
工布を保持し移動させるための可動枠17が水平方向に
移動可能に設けられる。この可動枠17は、ミシンテー
ブル12上をほぼ一杯に延びる横(X軸)方向に長い矩
形枠状をなしている。この可動枠17は、その枠内に、
横長な加工布が張渡し状態に保持されるか、あるいは、
小さな加工布を張渡し状態に保持した単位刺繍枠18が
各ミシン頭部13に対応して複数個取付けられるように
なっている。尚、この可動枠17の下面のうち、奥側の
長辺部及び右側の短辺部には、夫々凹溝状の案内溝17
a及び17bが、それら辺部に沿って延びて形成されて
いる。
【0015】そして、詳しくは後述するが、この可動枠
17は、ミシンテーブル12に組込まれる本実施例に係
る可動枠移動装置により、水平方向(X軸方向及びそれ
と直交するY軸方向)に自在に移動されるようになって
いる。刺繍ミシンの図示しない制御装置は、一針毎の加
工布のX軸,Y軸方向移動量(針落ち点)を指示する刺
繍データに基づいて、可動枠移動装置を制御して可動枠
17を移動させつつ、各ミシン頭部13を駆動し、以
て、可動枠17に保持された加工布に対して複数個の刺
繍を同時に形成するようになっているのである。
17は、ミシンテーブル12に組込まれる本実施例に係
る可動枠移動装置により、水平方向(X軸方向及びそれ
と直交するY軸方向)に自在に移動されるようになって
いる。刺繍ミシンの図示しない制御装置は、一針毎の加
工布のX軸,Y軸方向移動量(針落ち点)を指示する刺
繍データに基づいて、可動枠移動装置を制御して可動枠
17を移動させつつ、各ミシン頭部13を駆動し、以
て、可動枠17に保持された加工布に対して複数個の刺
繍を同時に形成するようになっているのである。
【0016】さて、本実施例に係る可動枠移動装置につ
いて、図1乃至図3を参照して述べる。この可動枠移動
装置は、大きく分けて、可動枠17をX軸方向に移動さ
せるためのX軸方向移動機構19と、可動枠17をY軸
方向に移動させるためのY軸方向移動機構20とから構
成される。
いて、図1乃至図3を参照して述べる。この可動枠移動
装置は、大きく分けて、可動枠17をX軸方向に移動さ
せるためのX軸方向移動機構19と、可動枠17をY軸
方向に移動させるためのY軸方向移動機構20とから構
成される。
【0017】このうち、まず、X軸方向移動機構19
は、図4に示すように、ミシンテーブル12の右端部手
前側に設けられ、前記可動枠17の右辺部を支持してX
軸方向に移動させるようになっている。詳しい図示は省
略するが、このX軸方向移動機構19は、ベースとその
上面部を覆うカバーとからなる横長なケース21内に、
キャリッジをリニアガイドを介してX軸方向に移動自在
に設けると共に、ステッピングモータよりなるX軸モー
タ22の正逆回転を、前記キャリッジのX軸方向の往復
移動に変換するベルト伝達機構等を設けて構成されてい
る。
は、図4に示すように、ミシンテーブル12の右端部手
前側に設けられ、前記可動枠17の右辺部を支持してX
軸方向に移動させるようになっている。詳しい図示は省
略するが、このX軸方向移動機構19は、ベースとその
上面部を覆うカバーとからなる横長なケース21内に、
キャリッジをリニアガイドを介してX軸方向に移動自在
に設けると共に、ステッピングモータよりなるX軸モー
タ22の正逆回転を、前記キャリッジのX軸方向の往復
移動に変換するベルト伝達機構等を設けて構成されてい
る。
【0018】そして、ミシンテーブル12の上面に臨み
X軸方向に延びる2本のスリット21aから、前記キャ
リッジの突出部が上方に突出し、その各先端に回転自在
に取付けられた1対のローラ23が、可動枠17の右辺
部裏面の案内溝17bに嵌合しているのである。この場
合、一対のローラ23のうち一方は案内溝17bの一方
の壁に当接し、他方が反対側の壁に当接しており、これ
にて、ローラ23と案内溝17bとの係合により、前記
キャリッジのX軸方向への移動に伴って、可動枠17が
一体的にX軸方向に移動されるようになっている。ま
た、ローラ23が、案内溝17b内を相対的に転動する
ことにより、可動枠17のY軸方向への移動が許容され
ている。
X軸方向に延びる2本のスリット21aから、前記キャ
リッジの突出部が上方に突出し、その各先端に回転自在
に取付けられた1対のローラ23が、可動枠17の右辺
部裏面の案内溝17bに嵌合しているのである。この場
合、一対のローラ23のうち一方は案内溝17bの一方
の壁に当接し、他方が反対側の壁に当接しており、これ
にて、ローラ23と案内溝17bとの係合により、前記
キャリッジのX軸方向への移動に伴って、可動枠17が
一体的にX軸方向に移動されるようになっている。ま
た、ローラ23が、案内溝17b内を相対的に転動する
ことにより、可動枠17のY軸方向への移動が許容され
ている。
【0019】一方、前記Y軸方向移動機構20は、図4
に示すように、前記ミシンテーブル12の奥側の左右両
端部分に設けられたこの場合2個のY軸移動ユニット2
4,24、ミシンテーブル12の奥側中央部に設けられ
たステッピングモータよりなるY軸モータ25、ミシン
テーブル12の上面部に前記Y軸移動ユニット24,2
4間に掛渡されるようにしてX軸方向に延びて設けられ
るキャリッジ連結部材たるキャリッジ連結板26等から
構成される。
に示すように、前記ミシンテーブル12の奥側の左右両
端部分に設けられたこの場合2個のY軸移動ユニット2
4,24、ミシンテーブル12の奥側中央部に設けられ
たステッピングモータよりなるY軸モータ25、ミシン
テーブル12の上面部に前記Y軸移動ユニット24,2
4間に掛渡されるようにしてX軸方向に延びて設けられ
るキャリッジ連結部材たるキャリッジ連結板26等から
構成される。
【0020】このうちY軸移動ユニット24は、左端部
側のY軸移動ユニット24を示す図1及び図3のよう
に、Y軸方向に長いベース27上に、同方向に延びるリ
ニアガイド28を介してY軸移動キャリッジ29を移動
自在に備えている。そして、これと共に、ベース27上
の前後両端部に設けられた従動プーリ30及び駆動プー
リ31間に、タイミングベルト32が掛渡され、このタ
イミングベルト32が前記Y軸移動キャリッジ29に連
結されている。
側のY軸移動ユニット24を示す図1及び図3のよう
に、Y軸方向に長いベース27上に、同方向に延びるリ
ニアガイド28を介してY軸移動キャリッジ29を移動
自在に備えている。そして、これと共に、ベース27上
の前後両端部に設けられた従動プーリ30及び駆動プー
リ31間に、タイミングベルト32が掛渡され、このタ
イミングベルト32が前記Y軸移動キャリッジ29に連
結されている。
【0021】前記駆動プーリ31には、図4に示すよう
に、前記Y軸モータ25の回転が駆動軸33を介して伝
達されるようになっており、以て、Y軸モータ25の正
逆回転により、Y軸移動キャリッジ29がY軸方向に往
復移動するようになっているのである。この場合、ミシ
ンテーブル12の右端部のY軸移動ユニット24も同等
な構成であり、やはりY軸モータ25の回転が駆動軸3
3等を介してY軸移動キャリッジ29に伝達されるよう
になっている。これにて、X軸方向に間隔をおいて設け
られた複数個この場合2個のY軸移動キャリッジ29,
29は、Y軸モータ25及びベルト伝達機構などからな
るキャリッジ移動機構により、Y軸方向に一体的に移動
するようになっている。
に、前記Y軸モータ25の回転が駆動軸33を介して伝
達されるようになっており、以て、Y軸モータ25の正
逆回転により、Y軸移動キャリッジ29がY軸方向に往
復移動するようになっているのである。この場合、ミシ
ンテーブル12の右端部のY軸移動ユニット24も同等
な構成であり、やはりY軸モータ25の回転が駆動軸3
3等を介してY軸移動キャリッジ29に伝達されるよう
になっている。これにて、X軸方向に間隔をおいて設け
られた複数個この場合2個のY軸移動キャリッジ29,
29は、Y軸モータ25及びベルト伝達機構などからな
るキャリッジ移動機構により、Y軸方向に一体的に移動
するようになっている。
【0022】また、前記Y軸移動キャリッジ29は、図
3に示すように、その上面部がカバー34により覆われ
るようになっている。このカバー34の上面は、図3に
示すように、ミシンテーブル12の上面よりやや下部に
位置して該ミシンテーブル12の上面に臨んでおり、図
4等にも示すように、Y軸方向に延びる2本のスリット
34a,34aが形成されている。前記Y軸移動キャリ
ッジ29には、これらスリット34a,34aを通って
上方に突出する突出部29a,29aが設けられてい
る。
3に示すように、その上面部がカバー34により覆われ
るようになっている。このカバー34の上面は、図3に
示すように、ミシンテーブル12の上面よりやや下部に
位置して該ミシンテーブル12の上面に臨んでおり、図
4等にも示すように、Y軸方向に延びる2本のスリット
34a,34aが形成されている。前記Y軸移動キャリ
ッジ29には、これらスリット34a,34aを通って
上方に突出する突出部29a,29aが設けられてい
る。
【0023】そして、それら左右のY軸移動キャリッジ
29の突出部29a,29aの上端部に、前記キャリッ
ジ連結板26の左右両端部が取付けられている。このキ
ャリッジ連結板26は、例えば剛性の比較的高い金属よ
りなり、左右のY軸移動キャリッジ29,29間に渡っ
てX軸方向に真直ぐ延びる長尺な薄板状をなしている。
図1及び図2に示すように、このキャリッジ連結板26
は、前記可動枠17の奥側長辺部の幅寸法に対応した幅
寸法を有し、その前後の両側縁部に、若干高さだけ上方
に立上る壁部26a,26aが全体に渡って設けられて
いる。
29の突出部29a,29aの上端部に、前記キャリッ
ジ連結板26の左右両端部が取付けられている。このキ
ャリッジ連結板26は、例えば剛性の比較的高い金属よ
りなり、左右のY軸移動キャリッジ29,29間に渡っ
てX軸方向に真直ぐ延びる長尺な薄板状をなしている。
図1及び図2に示すように、このキャリッジ連結板26
は、前記可動枠17の奥側長辺部の幅寸法に対応した幅
寸法を有し、その前後の両側縁部に、若干高さだけ上方
に立上る壁部26a,26aが全体に渡って設けられて
いる。
【0024】さらに、図3及び図4にも示すように、こ
のキャリッジ連結板26には、複数個のローラ35が、
2個宛接近させた組にしてX軸方向に間欠的に設けられ
ている。図2に示すように、このローラ35は、キャリ
ッジ連結板26の上面部に突設された軸部材36に軸受
37を介して、キャリッジ連結板26の幅方向の略中央
部に回転自在に取付けられている。また、ローラ35の
外径寸法は、前記可動枠17の案内溝17aの幅寸法よ
りも若干小さくなるように設定されている。
のキャリッジ連結板26には、複数個のローラ35が、
2個宛接近させた組にしてX軸方向に間欠的に設けられ
ている。図2に示すように、このローラ35は、キャリ
ッジ連結板26の上面部に突設された軸部材36に軸受
37を介して、キャリッジ連結板26の幅方向の略中央
部に回転自在に取付けられている。また、ローラ35の
外径寸法は、前記可動枠17の案内溝17aの幅寸法よ
りも若干小さくなるように設定されている。
【0025】尚、図示はしないが、前記各軸部材36は
それぞれ取付板に一体に設けられており、その各取付板
が、キャリッジ連結板26の板面に形成された前後に長
い長孔にねじ止めされている。これにより、各ローラ3
5は、キャリッジ連結板26に対してそれぞれ各別に前
後方向(図2で左右方向)に若干量の位置調節が可能に
設けられているのである。本実施例の場合、接近した一
対のローラ35の組の一方が前記案内溝17aの前側垂
直面17bに、他方が後側垂直面17cにそれぞれ当接
するように位置調節されている。
それぞれ取付板に一体に設けられており、その各取付板
が、キャリッジ連結板26の板面に形成された前後に長
い長孔にねじ止めされている。これにより、各ローラ3
5は、キャリッジ連結板26に対してそれぞれ各別に前
後方向(図2で左右方向)に若干量の位置調節が可能に
設けられているのである。本実施例の場合、接近した一
対のローラ35の組の一方が前記案内溝17aの前側垂
直面17bに、他方が後側垂直面17cにそれぞれ当接
するように位置調節されている。
【0026】さて、前記可動枠17の奥側長辺部は、図
1及び図2に示すように、前記キャリッジ連結板26に
載置された状態に支持されるようになっている。このと
き、前記各ローラ35が、可動枠17の案内溝17aに
がたつきなく嵌合するようになり、これと共に、可動枠
17の下端部が、キャリッジ連結板26の壁部26a,
26a間に嵌り込むようになる。
1及び図2に示すように、前記キャリッジ連結板26に
載置された状態に支持されるようになっている。このと
き、前記各ローラ35が、可動枠17の案内溝17aに
がたつきなく嵌合するようになり、これと共に、可動枠
17の下端部が、キャリッジ連結板26の壁部26a,
26a間に嵌り込むようになる。
【0027】このようなキャリッジ連結板26と可動枠
17の長辺部とのY軸方向の係合により、可動枠17
は、キャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に移動す
るようになっているのである。また、各ローラ35が、
案内溝17a内を相対的に転動することにより、可動枠
17は、キャリッジ連結板26に関係なく、X軸方向へ
のスライド移動自在とされているのである。
17の長辺部とのY軸方向の係合により、可動枠17
は、キャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に移動す
るようになっているのである。また、各ローラ35が、
案内溝17a内を相対的に転動することにより、可動枠
17は、キャリッジ連結板26に関係なく、X軸方向へ
のスライド移動自在とされているのである。
【0028】また、このとき、キャリッジ連結板26の
上面と可動枠17の下面との間には、図示しないフェル
ト等が設けられ、摩擦力を極く小さくして、可動枠17
のX軸方向の滑り移動がスムーズに行われるようになっ
ている。さらに、前記ミシンテーブル12の上面とキャ
リッジ連結板26の下面との間にも、同等の目的でフェ
ルトが設けられている。
上面と可動枠17の下面との間には、図示しないフェル
ト等が設けられ、摩擦力を極く小さくして、可動枠17
のX軸方向の滑り移動がスムーズに行われるようになっ
ている。さらに、前記ミシンテーブル12の上面とキャ
リッジ連結板26の下面との間にも、同等の目的でフェ
ルトが設けられている。
【0029】次に、以上のように構成された可動枠移動
装置の動作について述べる。前述のように、刺繍ミシン
の制御装置は、一針毎の加工布のX軸,Y軸方向移動量
を指示する刺繍データに基づいて、各ミシン頭部13を
駆動させると共に、前記X軸モータ22及びY軸モータ
25に所要のパルスを与える。
装置の動作について述べる。前述のように、刺繍ミシン
の制御装置は、一針毎の加工布のX軸,Y軸方向移動量
を指示する刺繍データに基づいて、各ミシン頭部13を
駆動させると共に、前記X軸モータ22及びY軸モータ
25に所要のパルスを与える。
【0030】このとき、まず、X軸モータ22が所定角
回転されることにより、X軸方向移動機構19におい
て、ベルト伝達機構を介してキャリッジがX軸方向に移
動され、そのキャリッジの先端に設けられ可動枠17の
右辺部裏面の案内溝17bに嵌合するローラ23によ
り、可動枠17ひいては加工布がX軸方向に所定量だけ
移動するのである。このとき、可動枠17は、奥側長辺
部において、キャリッジ連結板26にX軸方向には移動
自在に支持されているので、キャリッジ連結板26上を
X軸方向に滑るように移動する。
回転されることにより、X軸方向移動機構19におい
て、ベルト伝達機構を介してキャリッジがX軸方向に移
動され、そのキャリッジの先端に設けられ可動枠17の
右辺部裏面の案内溝17bに嵌合するローラ23によ
り、可動枠17ひいては加工布がX軸方向に所定量だけ
移動するのである。このとき、可動枠17は、奥側長辺
部において、キャリッジ連結板26にX軸方向には移動
自在に支持されているので、キャリッジ連結板26上を
X軸方向に滑るように移動する。
【0031】一方、Y軸モータ25が所定角回転される
ことにより、左右のY軸ユニット24,24において、
Y軸移動キャリッジ29,29がY軸方向に同時に一体
的に移動され、以て、キャリッジ連結板26がY軸方向
に所定量だけ移動する。これにて、可動枠17の奥側長
辺部がキャリッジ連結板26上に載置され且つ複数箇所
にてローラ35が案内溝17aに嵌合した状態に支持さ
れていることにより、可動枠17ひいては加工布は、キ
ャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に所定量だけ移
動するのである。尚、このとき、X軸方向移動機構19
に支持された可動枠17の右辺部においては、Y軸方向
の移動は許容されている。
ことにより、左右のY軸ユニット24,24において、
Y軸移動キャリッジ29,29がY軸方向に同時に一体
的に移動され、以て、キャリッジ連結板26がY軸方向
に所定量だけ移動する。これにて、可動枠17の奥側長
辺部がキャリッジ連結板26上に載置され且つ複数箇所
にてローラ35が案内溝17aに嵌合した状態に支持さ
れていることにより、可動枠17ひいては加工布は、キ
ャリッジ連結板26と一体的にY軸方向に所定量だけ移
動するのである。尚、このとき、X軸方向移動機構19
に支持された可動枠17の右辺部においては、Y軸方向
の移動は許容されている。
【0032】ここで、可動枠17自体はさほど剛性が高
くなく、また、可動枠17がX軸方向に長尺である事情
により、可動枠17のY軸方向の移動時に、その中間部
が撓んでしまう虞が考えられる。可動枠17が撓んだま
ま刺繍形成動作が行われてしまうと、その撓み部分にお
ける加工布の刺繍模様が崩れて刺繍の品質が低下してし
まうことになる。
くなく、また、可動枠17がX軸方向に長尺である事情
により、可動枠17のY軸方向の移動時に、その中間部
が撓んでしまう虞が考えられる。可動枠17が撓んだま
ま刺繍形成動作が行われてしまうと、その撓み部分にお
ける加工布の刺繍模様が崩れて刺繍の品質が低下してし
まうことになる。
【0033】ところが、本実施例では、可動枠17の奥
側長辺部は、X軸方向に延びるキャリッジ連結板26に
対し、その下端部が壁部26a,26a間に嵌り込むと
共に、複数個のローラ35が案内溝17aにがたつきな
く嵌合することにより支持されているので、その剛性が
高められ、撓みが確実に防止されるのである。
側長辺部は、X軸方向に延びるキャリッジ連結板26に
対し、その下端部が壁部26a,26a間に嵌り込むと
共に、複数個のローラ35が案内溝17aにがたつきな
く嵌合することにより支持されているので、その剛性が
高められ、撓みが確実に防止されるのである。
【0034】このように本実施例によれば、キャリッジ
連結板26に可動枠17の長辺部を支持させたことによ
り、図6に示す従来のような可動枠3が撓んで刺繍模様
が崩れる虞のあるものと異なり、可動枠17の撓みを効
果的に防止することができ、ひいては刺繍の品質の向上
を図ることができるものである。ちなみに、図7に示し
た従来のものでは、最大2〜3mmの撓みに起因して模
様崩れが生ずる虞があったが、本実施例のものでは、撓
み量を0.5mm以下に抑えることができるようになっ
たのである。
連結板26に可動枠17の長辺部を支持させたことによ
り、図6に示す従来のような可動枠3が撓んで刺繍模様
が崩れる虞のあるものと異なり、可動枠17の撓みを効
果的に防止することができ、ひいては刺繍の品質の向上
を図ることができるものである。ちなみに、図7に示し
た従来のものでは、最大2〜3mmの撓みに起因して模
様崩れが生ずる虞があったが、本実施例のものでは、撓
み量を0.5mm以下に抑えることができるようになっ
たのである。
【0035】そして、このキャリッジ連結板26の支持
による可動枠17の撓み防止効果により、可動枠17が
X軸方向に長尺なものであっても、Y軸移動ユニット2
4をミシンテーブル12の両端部分に夫々設けるだけで
済むようになった。また、このように、図7に示した従
来考えられていた構造と比べて、Y軸移動キャリッジ2
9とキャリッジ連結板26との連結構造、あるいは、キ
ャリッジ連結板26と可動枠17との連結構造も極く簡
単なものとなり、Y軸移動ユニット24の個数を少なく
できることと併せて、簡単な構成で済ませることができ
て、コストアップを招くこともない。
による可動枠17の撓み防止効果により、可動枠17が
X軸方向に長尺なものであっても、Y軸移動ユニット2
4をミシンテーブル12の両端部分に夫々設けるだけで
済むようになった。また、このように、図7に示した従
来考えられていた構造と比べて、Y軸移動キャリッジ2
9とキャリッジ連結板26との連結構造、あるいは、キ
ャリッジ連結板26と可動枠17との連結構造も極く簡
単なものとなり、Y軸移動ユニット24の個数を少なく
できることと併せて、簡単な構成で済ませることができ
て、コストアップを招くこともない。
【0036】尚、上記実施例では、Y軸移動ユニット2
4を、ミシンテーブル12の左右両端部に2個設ける構
成としたが、可動枠がさらに長尺となるような場合に
は、左右両端部及びそれらの中間部の3か所にY軸移動
ユニット(Y軸移動キャリッジ)を設けるようにしても
良く、要するに、Y軸移動キャリッジは、可動枠のX軸
方向長さに応じた必要最小の個数があれば済むようにな
るのである。
4を、ミシンテーブル12の左右両端部に2個設ける構
成としたが、可動枠がさらに長尺となるような場合に
は、左右両端部及びそれらの中間部の3か所にY軸移動
ユニット(Y軸移動キャリッジ)を設けるようにしても
良く、要するに、Y軸移動キャリッジは、可動枠のX軸
方向長さに応じた必要最小の個数があれば済むようにな
るのである。
【0037】また、キャリッジ連結板26と可動枠17
との連結構造としても種々の変形例が考えられ、例えば
重ね合わせを上下逆とすることもでき、また、ローラ3
5を用いずに他のスライド移動構造を用いることもでき
るなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更し
て実施し得るものである。
との連結構造としても種々の変形例が考えられ、例えば
重ね合わせを上下逆とすることもでき、また、ローラ3
5を用いずに他のスライド移動構造を用いることもでき
るなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更し
て実施し得るものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置によれば、複数個
のY軸移動キャリッジ間に掛渡されてX軸方向に延びて
設けられ、可動枠のX軸方向に延びる一辺部と重なり合
うようにして、その可動枠をX軸方向にスライド移動自
在で且つY軸方向に一体的に移動するように支持するキ
ャリッジ連結部材を設けたので、可動枠の剛性を高める
ことができてその撓みを効果的に防止することができる
と共に、簡単な構成で済ませることができるという優れ
た効果を奏するものである。
の多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置によれば、複数個
のY軸移動キャリッジ間に掛渡されてX軸方向に延びて
設けられ、可動枠のX軸方向に延びる一辺部と重なり合
うようにして、その可動枠をX軸方向にスライド移動自
在で且つY軸方向に一体的に移動するように支持するキ
ャリッジ連結部材を設けたので、可動枠の剛性を高める
ことができてその撓みを効果的に防止することができる
と共に、簡単な構成で済ませることができるという優れ
た効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す要部の縦断側面図
【図2】キャリッジ連結板部分の拡大縦断側面図
【図3】Y軸移動ユニット部分の縦断正面図
【図4】一部を破断して示すミシンテーブルの平面図
【図5】多頭形刺繍ミシンの要部の斜視図
【図6】従来例を示す図5相当図
【図7】他の従来例を示すミシンテーブルの平面図
図面中、11は刺繍ミシン本体、12はミシンテーブ
ル、13はミシン頭部、17は可動枠、17a,17b
は案内溝、19はX軸方向移動機構、20はY軸方向移
動機構、22はX軸モータ、23はローラ、24はY軸
移動ユニット、25はY軸モータ、26はキャリッジ連
結板(キャリッジ連結部材)、26aは壁部、29はY
軸移動キャリッジ、35はローラを示す。
ル、13はミシン頭部、17は可動枠、17a,17b
は案内溝、19はX軸方向移動機構、20はY軸方向移
動機構、22はX軸モータ、23はローラ、24はY軸
移動ユニット、25はY軸モータ、26はキャリッジ連
結板(キャリッジ連結部材)、26aは壁部、29はY
軸移動キャリッジ、35はローラを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 ミシンテーブル上にX軸方向に長いほぼ
矩形枠状をなし加工布を保持する可動枠を備え、この可
動枠をX軸方向及びそれと直交するY軸方向に移動させ
つつ、該可動枠の上方に設けられた複数個のミシン頭部
を駆動させることにより、前記加工布に複数個の刺繍を
同時に形成するようにした多頭形刺繍ミシンにおける、
前記可動枠を移動させるための装置であって、 前記可動枠をX軸方向に移動させるX軸方向移動機構
と、 前記ミシンテーブルにX軸方向に間隔をおいて複数個が
設けられY軸方向に移動可能なY軸移動キャリッジと、 これら複数個のY軸移動キャリッジをY軸方向に一体的
に移動させるキャリッジ移動機構と、 前記複数個のY軸移動キャリッジ間に掛渡されてX軸方
向に延びて設けられ、前記可動枠のX軸方向に延びる一
辺部と重なり合うようにして、該可動枠をX軸方向にス
ライド移動自在で且つY軸方向に一体的に移動するよう
に支持するキャリッジ連結部材とを具備することを特徴
とする多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2646093A JPH06238077A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2646093A JPH06238077A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06238077A true JPH06238077A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12194127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2646093A Pending JPH06238077A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 多頭形刺繍ミシンの可動枠移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06238077A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09299639A (ja) * | 1996-05-11 | 1997-11-25 | Brother Ind Ltd | 縫製装置の布送り装置 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP2646093A patent/JPH06238077A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09299639A (ja) * | 1996-05-11 | 1997-11-25 | Brother Ind Ltd | 縫製装置の布送り装置 |
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